アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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兄の部屋の電気を止めました

2019/11/04 (月)  カテゴリー: 兄
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ケーブルカッター

先日、スーパーへ買い物に出かけたときのこと。

総菜売り場の前を通ると、幼稚園に通っているくらいの、小さなお子さん(女の子)が、ママに何か話しかけています。

総菜売り場には、多くのスーパーで、総菜を選ぶ容器や、輪ゴムなどを用意しています。

女の子:「どうして、ここにあるゴムバンドは、ペールオレンジじゃなくて、みんな、グリーンなの?」

ママ:「さあ、どうしてなのかしらね~???お店の人に、きいてみたら?」

ママの答えの前に、ヤッチ、その女の子に、心の中で、『欧米かっ!』と、懐かしい突っ込みを入れます。

彼女の短い質問ですが、実に現代の『なぜ』が、たくさん内包されているように感じました。

『ゴムバンド』…。

確かに、『ゴムバンド』で、間違いはありません。

でも、ヤッチの世代では、『輪ゴム』、または、『ゴム輪』と呼びます。

『輪ゴム』か、『ゴム輪』のどっちが、正解かで、さらなる議論を呼びそうですが、少なくとも、ヤッチの中では、『ゴムバンド』という発想は、ありませんでした。

確かに、ヤッチが自分で購入した『輪ゴム』の箱には、『ゴムバンド』と、書かれていてます。

『輪ゴム』とも、『ゴム輪』とも、書かれていないので、この女の子に軍配でしょうね。

次に、『ペールオレンジ』。

英語表記にすると、『Pale orange』です。

どんな色が頭に浮かびますか?

Google先生に、『Pale orange』を日本語訳してもらうと、単にカタカナで、『ペールオレンジ』と、教えてくれます。

『Pale』だけを日本語訳してもらうと、『淡い』と、出てきます。

これ、最近になって、友人から教えてもらって、ヤッチも調べたことがあります。

小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、すでにご存じの方の方が、多いかもしれません。

実は、『肌色』のことなんです。

人種によって、肌の色は違うわけで、皆さんの頭の中で、思い浮かんでいる『あの色』だけを『肌色』とすることは、差別につながるということで、『肌色』という言葉は、最近は、使わないそうです。

色鉛筆やクレヨンのメーカーでは、『ペールオレンジ』、または、『うすだいだい』という表記に、自主的に、しかも結構以前から、変更しているようです。

歴史としては、平成11年ごろから、始まっているようですよ。


そして、『グリーン』…。

ヤッチと同じ世代の方は、『グリーン』と言う人より、『緑』と言う人の方が、多いのではないでしょうか。

せいぜい、洋服の色とかを表現するときにしか、使わないような気がします。

むしろ、樹木や観葉植物を表す言葉として、使う方が多いような気がします。

本当は、和製英語なので、『plants』が、正解かもしれませんが…。

『キセキ』を頻繁にカラオケで熱唱する人以外には、ヤッチの世代では、まず使うことが無かったので、この女の子の発した『グリーン』が、妙に耳に残っています。

このくらいの子供の世代では、『緑』と言うより、『グリーン』と言う方が一般的になっているんでしょうか。

さらに、この女の子が疑問を持っていた、なぜ故、スーパーでは、『ゴムバンド』の色を変えているのか?

総菜などを選んで、袋詰めや、あのシャカシャカした容器に入れるための、ゴムバンドの色をなぜ、『ペールオレンジ』ではなく、『グリーン』にしているかという疑問です。

テレビ番組とかでも、放送していそうなことなので、ご存知の方も多いかもしれません。

『ペールオレンジ』のゴムバンドを使用すると、コロッケなどのフライの色と似た色なので、『ゴムバンド』が、総菜類に紛れて、どこに行ったか、わからなくなってしまいます。

そこで、あえて、色を変えて、見やすくしているんです。

あやまって、『ゴムバンド』を口に入れてしまって、事故が起こらないようにするための、配慮です。

赤の『ゴムバンド』を使用しているところも見かけますが、ヤッチの行くスーパーは、ほとんど、『グリーン』です。

ポリの灯油缶の色(関東では『赤』)が、地域によって異なるらしいですから、東西南北で、色が違うかもしれませんね。

さて、結局、ママと一緒に買い物に来ていた女の子に、答えを教えてあげられませんでした。

ママが女の子を防御するような素振りや視線をヤッチに送ってきたので、やめにしました。

ロリコンではなく、ママの方がタイプなんですけど…。

ちなみに、ヤッチの幼少期は、色鉛筆を使い終わると、缶ペンケースの裏ブタに書かれてる通りに、きちんと並べて収納しないと、気が済まない、几帳面というか、神経質なところがありました。

あとで、姉にグチャグチャにされて、泣かされるんですけどね…。

24色の色鉛筆を買ってもらった日には、もったいなくて使えない日々の連続でしたね…。

現在、トイレの便器を掃除するときは、基本、『素手』ですが、なにか、ご不満は、ございますでしょうか?

そろそろ、『電気の話は?』と、思われてますよね?

やきもきしていらっしゃいますよね?

わかりました…。

それでは、『本題』に移らせていただきます。

空色(Sky blue)と水色(light blue)の違いは何なんでしょうか…???

違うっ!!

以前、記事にもさせていただきましたが、亡くなった兄の部屋の電気の供給が、亡くなってしばらく経っても、止まっていないところからのスタートです。

関連記事:
なかなか電力会社からの返事が無かったので、先日、兄の部屋に行き、兄の部屋の電気を止めるため、屋外から、玄関上の電気の配線引き込み口を、ケーブルカッター(配線等を切る道具)で、切断してきました。

ケーブルカッターで、ガッチャンと、何のためらいもなく、電気の線を切断し、電気を止めました。


というのは、冗談です。

電力会社に、兄の死亡診断書と改製原戸籍を速達で送付したところまでが、以前に書いた記事です。

電力会社で、兄とヤッチの兄弟関係を確認できれば、電力会社から連絡してくれることになっています。

その電力会社からの電話が、11月2日土曜日の夕方遅くに、掛かってきました。

オペレーター:「私、◇◇でんきお客様センターの□□と申します。○○様(ヤッチ)のお電話で、お間違いないでしょうか?」

ヤッチ:「はい、そうです。」

オペレーター:「先日は、書類をお送りいただき、誠にありがとうございました。こちらでご兄弟関係の確認が取れましたので、11月3日付けで、電気をストップする手続きを取らせていただこうと存じますが?」

ヤッチ:「大変失礼ですけど、結構、電気を止めるまでに、全体として、時間がかかりましたね。できれば、もっと早く、簡単な手続きにしてほしかったな…。」

オペレーター:「お待たせして、たいへん申し訳ございませんでした。恐縮ですが、明日、11月3日付けで、ご解約ということでよろしいでしょうか?」

このオペレーターさん、かなりの早口なので、ヤッチの脳が追いついていきません。

たぶん、こんな会話だったということで、ご容赦願います。

ヤッチ:「早く止めてもらうことに越したことはないので、いいと思いますよ。」

オペレーター:「それでは、11月3日ということで。電気料金なんですが、ご契約者様のお兄様が、振込票で普段お支払いいただいていたので、10日ごろに、そちらに振込票を送らせていただきます。」

やっち:「ちょっと、待ってください。失礼ですけど、そちらの料金の計算期間の締め日と請求日というのは、いつなんでしょうか?」

オペレーター:「失礼いたしました。毎月の電気料金を2か月遅れで、ご請求させていただいています。」

ヤッチ:「当月の分を2か月遅れで支払うということですか?たとえば、10月なら、10月1日からを10月31日までの分を12月に支払うということ?」

オペレーター:「おっしゃる通りです。10月の分のご請求を12月10日前後に、振込票が届くように送らせていただいています。」

ヤッチ:「兄の支払いは毎月毎月、ちゃんとしていたのかな?未納分があるとか?」

オペレーター:「はい。それは大丈夫です。」

ヤッチ:「そうすると、何月の分からお支払いするのかな?」

オペレーター:「9月からです。9月分の請求を11月10日前後にさせていただきます。」

ヤッチ:「で、11月3日付けで、兄の部屋の電気を止めるとおっしゃいましたよね?」

オペレーター:「はい。」

ヤッチ:「それじゃあ、11月は、電気を使っていないけど、3日だけ飛び出しますよね?たった3日だけでも、料金の支払いが発生するんですか?」

オペレーター:「大変申し訳ございませんが、電気をご使用になられなくても、基本料金は発生してしまうので…。」

3日飛び出したのは、そっちのせいだろと、言ってやりたかったのですが、グッとこらえます。

ヤッチ:「じゃあ、支払いの対象になる月は、9月、10月、11月ということになるんですか?」

オペレーター:「おっしゃる通りで、各月、2か月遅れの10日頃のご請求となります。」

電気料金の支払い
9月分(9/1~9/30分)
11/10支払い(2019年)

10月分(10/1~10/31分)
12/10支払い(2019年)

11月分(11/1~解約日?:11/3分)
1/10支払い(2020年)

ヤッチ:「かー、3か月分も有るんだ…。でも、この3か月分の料金の請求をまとめて出してもらうことは、できないのかな?」

オペレーター:「あいだに、東電(東京電力)が入っているので…。そちらから、データが送られてくるので、弊社では、大変申し訳ありませんが、どうすることもできません…。」

いまいち、説得力に欠けますが、この電力会社ではない、東京電力が関わって、手続きがややこしくなっていることだけはわかりました。

ヤッチ:「なんだか、電力が自由化になったっていうけど、返って、不自由な話だな…。そうすると、最後の請求は、来年の1月10日っていう風に考えておけばいいのかな?」

オペレーター:「お時間が掛かってしまい、大変申し訳ありませんが、来年まで、お付き合いさせていただくようになります。」

いえいえ、電話で話しただけでは、交際はできません。

ヤッチ:「わかりました。私の住所に、兄の名義の振込票を送ってください。住所は教えないでも、大丈夫ですよね?」

オペレーター:「弟様のお名前の後ろに『方(かた)』を付けて、その後ろに、お兄様の名前という形で、送らせていただきます。」

ヤッチ:「なんだか、同棲してるみたいで、嫌だな…。振込票の名義は必ず、兄の名前だけにしてくださいね。」

オペレーター:「わかりました。」

ヤッチ:「今後のために、ちょっとお伺いしておきたいんですけど…。今回のように、まだ、電気が止まっていない間に、例えば、兄の部屋に、新しい入居者が決まったような場合、新しい入居者さんも、当然、電力会社に申し込み手続きをしますよね?」

オペレーター:「はい。」

ヤッチ:「そうした時でも、今回のように、まだ兄の契約は生きていますよね?」

オペレーター:「はい。」

オペレーター:「新しい入居者さんが、例えば東京電力と契約したような場合、電力の供給は一本なのに、契約が二重になるような事ってあるんですか?」

オペレーター:「いえ、そういうことはありません。弊社でも、東京電力でも、二重にならないように、ご契約者様が重ならないように照会を掛けますので。かならず、追跡して、何らかの形で、お知らせします。」

ヤッチ:「そうですか。兄の部屋の電気が止まっていない間に、新しい入居者の契約が決まったら、ちょっとおもしろいかな?なんて、ブラックなことを考えていたものですから。」

オペレーター:「他に、なにかご不明な点はございますか?」

ヤッチ:「そちらが、一晩中、起きていてくれるのなら、いくらでもありますが…。今日はやめにしておきます。」

オペレーター:「それでは、早速ではございますが、後日、請求書を送付させていただきます。本日はお忙しい中、ありがとうございました。」

今後、ヤッチの手元に届いた請求書は、福祉事務所の兄の担当のケースワーカーさんへ持って行くことになっています。

その後、どう支払うかは、何も聞いていません。

福祉事務所では、亡くなった兄の現金にも、預金口座にも、手を付けられないと言っていました。

経費で、落とせるんでしょうかね…。

そして…。

オペレーターとの電話を切った後に気づいてしまったのですが…。

上記の太字で書いた『電気料金の支払い』というところをよーくご覧になってください。

今年(2019年)の10月10日にも8月分の支払いがあるはずです。

兄は10月3日に亡くなっています。

亡くなったはずの兄が、10月10日に、電気料金を支払えるはずがありません。

ヤッチも支払っていないし、ましてや、手を付けられないと言っていたケースワーカーさんも、支払うことはありません。

じゃあ…????

…。

だれ?

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2019/11/04 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

今度は、亡くなった兄の火災保険の解約

2019/11/02 (土)  カテゴリー: 兄
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10月28日の月曜日のお話しからです。

亡くなった兄の部屋の荷物の撤去日が、10月28日の月曜日と、福祉事務所のケースワーカーさんから、事前に聞いていました。

福祉事務所が、運送業者を手配して、全部やってくれます。

母キノコさんの部屋の荷物を撤去した時の様子をこのブログの中で、ほんの少しだけ、紹介していたので、リンクを貼っておきます。
(リンク先の表示に、ほんのちょっと時間がかかりますが、我慢してください。)

キノコさんの部屋の撤去の様子(2018年5月17日)

ケースワーカーさんからは、特に『立ち会ってくれ。』とも言われておらず、日にちだけは、聞いていましたが、何時スタートなのかまでは聞いていません。

○○庁舎に、『改製原戸籍謄本』を取りに行った後、お昼を挟んで、ヤッチは、兄の部屋の様子を見に行ってきました。

もし、撤去作業をしているところに遭遇できれば、ちょっとラッキーかなという、ひそかな期待感のなか、自転車のペダルをこぎます。

部屋の荷物が全部運び出され、廃棄処分されてしまうのに、見届ける身内が一人もいないのは、あまりにもかわいそうだろうという、兄想いの優しい弟の気遣いです。

ん…。

なんて、できた弟なんでしょう。

英語でいうと、What …!

です。

ん?

Howか?

兄のアパートの前まで来ると、セダンタイプの自動車を洗車している男性がいます。

車両は、人を乗せるには、文句なしですが、兄の部屋の荷物を運び出すには、ちょっと役不足な形状です。

導線をふさぐような駐車の仕方なので、仮に、兄の部屋の荷物を運び出そうとしても、この車が邪魔です。

荷物を運び出すようなトラックは、近くには見当たりません。

早すぎた?それとも、もう、終わってる?

ヤッチは、その男性にたずねます。

ヤッチ:「このアパートで、引っ越しか何かやってるのを見ましたか?」

男性:「ああ、先ほど終わりましたよ。」

ヤッチ:「実は、その部屋の住人の弟なんです。もう終わっちゃったのか…。」

男性:「特に、何も問題なく、終了しました。壁紙も少し破れているところがありましたが、敷金の範囲内で、大丈夫だと思いますよ。この度は、ご愁傷さまです。お若いのにね…。お悔やみ申し上げます。」

???

運送業者の指揮命令者?

兄の知り合い?

福祉事務所の人間?

ヤッチ:「失礼ですけど…?」

男性:「ああ、失礼しました。このアパートの大家です。」

ヤッチ:「いやいや、こちらこそ失礼しました。いろいろと、兄がお世話になりました。」

男性:「(福祉)事務所の方なら、あちらにいらっしゃいますよ。」

大家さんが、ヤッチの方からは、自動車の陰で隠れて見えない位置を指さします。

兄の担当のケースワーカーさんは、誰かと話をしているようです。

ケースワーカーさんのお知り合いの方なのかもしれません。

ヤッチも、大家さんの右手に持ったホースから放たれた水の冷たさを右足のつま先に感じながらも、笑顔で、大家さんと、立ち話をします。

大家さん:「なにか、長い間、ご入院されてたみたいですね…。」

ヤッチ:「実は、私の方は、兄が亡くなった後に、そういった話を伺ったので、皆さんの方がお詳しいかもしれませんね…。」

だいたい、こんな内容を数分です。

話を終えたケースワーカーさんが、こちらに向かって歩いてきます。

ヤッチは大家さんに、もう一度、お礼を申し上げ、方向転換しながら、右足をチラ見します。

今度は、ケースワーカーさんと兄の部屋の前まで、一緒に歩きます。

ヤッチ:「撤去日って、今日なんですよね?」

ケースワーカーさん:「そうですよ。わざわざ来てくださったんですか?」

ヤッチ:「ええ、暇だったんで。それで、兄の荷物は、これから運び出すんですか?」

ケースワーカーさん:「いえ、もう、終わってます。」

ヤッチ:「ん?」

ケースワーカーさん:「荷物の方は、もっと前の、別の日に、運び出しています。今日は、大家さんに部屋を見てもらっただけですよ。大家さんへの明け渡しも済みました。」

兄の部屋の玄関ドア


ヤッチ:「それで、南京錠が掛かっているわけですね。」

ケースワーカーさん:「もう、お部屋の中には、お兄さまの荷物は何も残っていません。」

ヤッチ:「なんだよ、なんだよ…。引越しの仕事の経験があるから、ちょっとは、お手伝いできるかと思ってたんだけどな…。今から、荷物を戻す?」

ケースワーカーさん:「戻しません!」

ヤッチ:「かぶせるの早くない?それで、話は変わりますけど、今日の午前中、例の電気を止める件で、庁舎で謄本をもらってきました。」

ケースワーカーさん:「ありがとうございます。」

ヤッチ:「できるだけ早く、電力会社に送っておきますね。」

ケースワーカーさん:「お手数をお掛けします。」

ヤッチ:「これから、(福祉)事務所に戻られるんですか?」

ケースワーカーさん:「まだ、何軒か訪問があるので、それから…。」

ヤッチ:「お忙しいんですね。すばらしいです。じゃあ、また何か有ったら、ご連絡差し上げます。今日は、ありがとうございました。」

ケースワーカーさん:「こちらこそ。」

ヤッチは部屋に戻ります。

兄の郵便物が転送されてくるので、兄が亡くなった後は、頻繁に郵便受けを覗き込むようにしています。

あれ?

死角になるような場所にハガキが一枚、挟まっています。

どうやら、保険会社からの通知のようです。

宛名はヤッチ宛てではなく、兄宛てで、兄の住所から転送されてきたもののようです。

今日、届いたのではなく、以前に届いたものをヤッチが気づかないでいたような、少し湿気を帯びたハガキの感触です。

名前を出せば、誰でも知っている大手の損害保険会社からのハガキです。

袋閉じのハガキを開封すると、『2019年 地震保険料控除証明書』と書かれています。

契約者名は兄の名前です。

保険の種類は、『地震保険』になっていて、保険の対象は『家財』と印字してあります。

備考欄に、『証明日までに、上記保険料のお振込みをいただいことを証明いたします。』と書かれているので、保険料の支払いは済んでいるようです。

ハガキの中身をよく読んでみると、保険料の支払いは済んでいるので、もし兄が所得税の申告(確定申告)するようなことがあれば、この支払った地震保険料は所得税の控除の対象になりますよというものです。

要は、申告すれば、税金の支払いが少なくなるというものです。

『地震保険って、火災保険とセットじゃないと、加入できないんじゃなかったっけ?』

ヤッチの頭の中で、ヤッチが、質問してきます。

記憶違いでなければ、火災保険を契約中に、地震保険の契約を途中からでもできます。

しかし、地震保険だけ加入し、火災保険には、加入しないでいるというのはできないと、どこかで聞いたような…。

だとすれば、兄もヤッチと同じで、アパート暮らしでしたから、家賃の更新の時、更新料と一緒に火災保険の更新もしているはずです。

ヤッチの場合は、2年ごとのアパートの家賃の更新で、火災保険も2年ごとに更新し、2年分の火災保険料を先払いしています。

書類に、管理会社(= 大家さん)が付箋紙を貼ってくれているので、そこに署名捺印するだけで、ほとんど内容なんて確認していませんが…。

兄の場合も同じような契約になっていればよいのですが、もう、ここへ来て、すべてが、疑心暗鬼です。

大元の火災保険はどうなっているんだろう?

保険料の支払いをしていないで、あとで支払いの督促が来たらどうしようとか…。

火災保険とはいえ、ケツに火がつくのは、困りものです。

もう、ずっとヤッチを追跡されている方は、おわかりでしょう。

そうです。

ハガキに書かれているサポートセンターに、電話です。

いったい、誰が、最初に、『サポートセンター』と、言い始めたんでしょうね。

電話がつながると、部署が違うと言われ、別の番号に掛けるように言われます。

その番号に掛けなおします。

ヤッチ:「お忙しいところ、すいません。そちらの地震保険の契約者になっている兄が亡くなったもので、事情をお伺いしようと思って、お電話差し上げたのですが…。」

オペレーター:「それでは、お兄様のお名前とご住所をお伺いできますか?」

毎度毎度のやり取りなので、この辺は省略します。

オペレーター:「ハガキに記載があると思いますが、ご契約者様の『証券番号』を教えていただけますか?」

ヤッチ:「○○○○○○○○○○です。」

オペレーター:「ありがとうございます。確認が取れました。」

ヤッチ:「この、地震保険って、火災保険とセットになっていますよね?」

オペレーター:「はい。2018年の4月13日から2年間のご契約になっていて、お支払いの方は、ご契約(加入)時に、全額をお支払いいただいています。」

ヤッチ:「なら、よかったです。支払いが完了していないと、もう亡くなってしまっているので、厄介なことになるな…と、思ったもので…。」

PCが、学習してくれないので、『もう亡くなって』が、『毛無くなって』と、変換されるので、厄介です。

オペレーター:「大変恐縮ですが、お亡くなりになられていると、お伺いしましたが、保険の契約(加入)は、どうなさいますか?」

ヤッチ:「やはり、解約でしょうね…。」

オペレーター:「そうしますと、現在、お兄様名義でお手続きをいただいているので、弟様に名義を引き継いでいただく形を取らせていただくのは、いかがでしょうか?」

ヤッチ:「ん?どういうこと?解約ですよね?」

オペレーター:「はい、そうです。」

ヤッチ:「なんで、解約するのに、私に、わざわざ名義変更するわけ?」

オペレーター:「来年(2020年)の4月13日に、保険が満期になるので、来年の4月13日までの『返戻金』をお返ししなくてはいけないので…。」

ヤッチ:「へんれいきん?あー。還付があるということですね?払い過ぎた分を返して下さるということですね?」

オペレーター:「はい、一時払いでいただいていますので。それで、弟様名義に変更した後に、あらためて、解約をすると、弟様に返戻金をお支払いできるわけなんです。」

ヤッチ:「『返戻金』を受け取らないと、まずい?」

オペレーター:「満期になるのが、来年の4月です。それまでの期間のお支払いいただいた保険料が、ある程度残っていますけれども…。」

ヤッチ:「でも、受け取るには、名義変更しないとダメなんですよね?ほかに、なにか、いい方法は無いのかな…。」

キノコさんの亡くなった時は、大家さんが保険代理店を兼ねていて、気を利かせてくれて、キノコさんを亡くなったことにしないで、ヤッチの部屋に引っ越したことにして、解約手続きを取ってくれました。

引っ越し元のキノコさんの部屋の火災保険は必要ありませんから、これを解約し、返戻金をキノコさんの銀行口座に振り込んでもらいました。

福祉事務所の暗黙の了解のもと、キノコさんの口座をヤッチが管理していましたので、そのお金を引き出し、不足していた入院日の自己負担分などに充てた記憶が有ります。

オペレーター:「このまま、満期まで、お兄様名義で、ご契約を継続していただく方法もございますが、それですと、返戻金のお支払いは、できなくなってしまいます。」

ヤッチ:「実は、兄なんですけど、福祉のご厄介になっていたんですよ。代理店さん経由で、お支払いした保険料は、福祉から出ているんですよ。逆に、そのお金を返戻金として、私が、受け取ってしまうと、あとあと問題が出てきそうなんですよ。もう一度、福祉事務所と相談してみますから、解約の話は、保留にしておいてもらえますか?」

オペレーター:「わかりました。」

ヤッチ:「こちらから、後日、ご連絡差し上げますので、もう一度、ご担当者様のお名前をお伺いできますか?」

オペレーター:「私、○○と申します。平日、9時から、17時であれば、おりますので。」

ヤッチが生活保護を受けていなければ、ヤッチに名義変更して、返戻金を受け取れば、それでおしまいの話ですが、そうはいきません。

ちょっと、ややこしい説明なので、辛抱してくださいね。
(ヤダー!)

オペレーターさんとの会話の中にも、出てきましたが、兄の保険料は、福祉事務所が負担してくれています。

兄もヤッチも、同じ生活保護受給者ですから、ヤッチの場合を例に取りますね。

ヤッチのアパートの大家さんは、ご自身で管理会社を経営していています。

管理会社=大家さんです。

損害保険の代理店の肩書きも持っていらっしゃいます。

生活保護受給者がアパートなど家賃の更新をする際は、更新日の前に、事前に、アパートの管理会社とか、大家さんに、更新料がいくらなるかの見積書を出してもらいます。

火災保険料・地震保険料も、込み込みの金額の見積書を出してもらいます。

だいたい、家賃の1~2か月分くらいが、更新料の相場ではないでしょうか。

そして、この見積もりを持って、福祉事務所に出向き、ケースワーカーさんに、適正かどうか、査定してもらいます。

OKマークなら、後日、福祉事務所が更新料分の金額をヤッチの口座に振り込んでくれます。

このお金を持ち逃げすることは、可能ですが、住むアパートと、引き換えですから、チャレンジャー精神とハングリー精神を同時に持ち合わせる必要があります。

更新料は、更新時に管理会社の口座に振り込むか、ヤッチが自分の口座から、福祉事務所から振り込まれたお金を下ろし、現金で支払うことになります。

振込料は、ヤッチ持ちなので、ヤッチは現金で管理会社に直接支払っています。

更新が済めば、新しいアパートの契約書と支払ったお金の領収書を福祉事務所に持って行きます。

福祉事務所では、これらの書類のコピーを取り、福祉事務所で保管して、更新終了です。

今回の大事なポイントは、繰り返しになりますが、更新料も、そして火災保険料も生活保護費として、支払われているということです。

都営住宅などでは、こういった更新がないと聞きますから、事務負担は軽くなるでしょうね。

で、何の話をしていたんでしたっけ?

そうだ、福祉事務所と相談してみると言って、損害保険会社のオペレーターさんの電話を切ったんだ。

今度は、先ほど別れたばかりの福祉事務所のケースワーカーさんに電話です。
(交際していたわけではありません。)

あいにく、会議中で、遅くなるとのこと…。

折り返してもらうよう、お願いしましたが、この日、電話は掛かってきませんでした。

失恋です…。

翌日(10月29日)、直接、福祉事務所に行ってきました。

ケースワーカーさん、今日は事務所内にいらっしゃるようです。

ヤッチ:「すみません。たびたびのたびたび。」

ケースワーカーさん:「いえ。」

ヤッチは損害保険会社のオペレーターさんと話した内容をケースワーカーさんに伝えます。

ケースワーカーさん:「ちょっと、上の者と相談してきますね。」

ケースワーカーさんが『上の者』とおっしゃったのは、結構内容が、難しいからです。

損害保険会社から返戻金が支払われるというお話が、ありました。
(文字に注意して読み進めてください。)

この返戻金をヤッチが受け取ると、ヤッチの収入になります。

収入という意味では、相続上の課税対象にもなる可能性があります。

相続の話は置いといて、この返戻金が、ヤッチの収入になると、ヤッチは生活保護受給者ですから、今度は福祉事務所に収入の申告をしなくてはなりません。

生活保護法上のヤッチの義務です。

闇営業はご法度です。

通常、働いて得た収入なら、交通費などの経費を差し引いての計算になりますが、今回は、せいぜい経費といってても、オペレーターさんとの電話代くらい…。

カケホーダイだし…。

0120だし…。

ほぼ、返戻金の金額そのものが、ヤッチの収入(=所得)になります。

そして、今度は、この返戻金を『返還金』として、福祉事務所を通じて、国に返さなくてはなりません。

今回のケースの場合、生活保護の法律上、『返還金』扱いで処理されるかどうかまでは、ヤッチにもわかりません。

ただ、結局、いろいろな煩雑な手続きをヤッチが踏んでも、国に返すことになります。

ヤッチの手元に残るお金は、ゼロ円ということは確かです。

不労所得をヤッチが得ることはできません。

一方、ヤッチが返戻金を受け取らなければ、皆さんの税金をドブに捨てることになりますね…。

最近の東京では、ドブを見かけませんが…。

兄名義の火災保険の契約を、生活保護を受けていない姉名義に変更して、姉が解約して、返戻金を受け取るという方法もあります。

『漁夫の利』作戦です。

でも、姉の性格上、『そんなお金なら、要らない。』というのは、分かり切っているので、今回、この話は、姉には内緒です。

たぶん、こういったことを福祉事務所が認めるのか、認めないのか、それとも知らなかったことにするのかの判断を仰ぎに、ケースワーカーさんは、上司に相談しているのだと、思います。

一方のヤッチも、自分の判断で勝手にやってしまうと、取り返しのつかないことにもなりかねないので、逐一、福祉事務所にお伺いを立てるわけです。

ケースワーカーさんが、戻ってきました。

ケースワーカーさん:「今、上の者と相談してきたんですけれども、どちらでも構わないという判断でした。こちら(福祉事務所)では、一度、お渡ししたお金(火災保険料)をどうするかまでは、指導なり、意見することはできないということでした。弟様名義に変更されてもよいし、解約せず、保険を継続してもよいし、その辺は、ご家族のご判断に、お任せするということでした。ただ、注意していただきたいのは、弟様が返戻金を受け取られた場合は、後日、収入の申告をしていただくことになります。」

ヤッチ:「名義変更してもいいんだけど、返戻金と返還金の手続きのダブルはちょっと面倒というのが、正直なところです。じゃあ、このまま、満期日まで、火災保険の契約を継続して、以降は更新しない方向で。保険会社に、電話しちゃいますよ?」

ケースワーカーさん:「お任せします。」

翌日(10月30日)、損害保険会社に、そのまま契約を継続し、満期日以降は、更新しない旨を伝えました。

返戻金は無しです。

返戻金がいくらなのかも、結局聞いてないし…。

なんで、こんな簡単なことを回りくどく、やらなきゃいけないんでしょうかね…。

長年、兄とは、いさかいの絶えない関係だったので、確実に呪われていますね。

666…。

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2019/11/02 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

改製原戸籍とは何か? ~ 兄弟関係を証明したい

2019/10/30 (水)  カテゴリー: 兄
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各種証明書交付請求書


先日の記事(10月24日)で、亡くなった兄の部屋の電気を止めてもらおうと思い、電力会社に電話したら、『家族確認書類』を電力会社に送り返し、確認が取れないと、電気を止めてもらえないという記事を書きました。

バレバレですが、今回は社名を伏せて、あえて『電力会社』とさせていただきますね。

関連記事:
10月23日に電力会社に電話したところ、電力会社から、『家族確認書類』を『速達』で、送ってくれるということになりました。

ここまでが先日の記事です。

10月25日(金)に、その『速達』が、ヤッチの手元に届きました。

開封してみると、中身は、返信用封筒と、一通の案内だけです。

電力会社の言っていた、『家族確認書類』なるものは、同封されていません。

兄の携帯電話の解約の時も、同じようなことを経験しているので、何かデジャヴのような、ちょっと、頭の中は混乱気味です。

電力会社が用意した、『家族確認書類』というものが有って、ヤッチは、それに必要事項を記入して、電力会社に送り返せば、兄とヤッチとの兄弟関係を証明できるものだと思っていました。

またしても、読みが甘かった…。

案内をよくよく読んでみると、ヤッチが、兄と兄弟であることの公的な証明を取り寄せ、それを送り返さないと、兄の部屋の電気を止めてもらえないようです。

以下は、電力会社から送られてきた案内をヤッチが一部抜粋し、加筆・修正を加えたものです。

書類ご返送のお願い

〇〇〇〇様(兄の名前)にはご永眠あそばされた由、ここに謹んで哀悼に意を表するとともにご冥福をお祈り申し上げます。

先日お話しさせていただきました電気のお手続き(電気を止めること)につきまして、大変お手数ではございますが必要書類のご返送をお願いいたします。
書類の確認が取れ次第、弊社担当より改めてご連絡させていただきます。
ご不明な点などがございましたら、大変お手数ではございますが、○○お客さまセンターまでご連絡くださいますようお願い申し上げます。

【ご返送いただくもの】
除籍謄本 または 死亡診断書等

※ お申し出者様とご契約者様が異なる姓やご住所の場合は、上記に加え、ご家族関係(続柄)を証明できる健康保険証のコピーもしくは住民票戸籍謄本のうち、いずれか一点もあわせてご返送いただけますようお願い申し上げます。

【送付書類】
返信用封筒 1部

書中をもちまして、〇〇〇〇様のご冥福をお祈り申し上げますとともに、謹んでお悔やみを申し上げます。

合掌

法律関係のお仕事をされている方なら、すぐにおわかりになる内容なのでしょうが、最近のヤッチ、少し面倒くさがりになっています。

直接聞いてしまった方が早いという理由で、案内に書かれていた○○お客さまセンターに、電話です。

男性のオペレーターが応対してくれます。

ヤッチ:「先日、別世帯になっている、亡くなった兄の部屋の電気を止めてもらおうと思って、御社に、電話を差し上げたものなんですが…。」

オペレーター:「はい。なにかご不明なことが、ございましたか?」

ヤッチ:「今日、『速達』で、御社から、案内が、返信用封筒と一緒に届きました。それで、以前お話しさせていただいた電話で、『家族確認書類』というものを送ってくれるというお話しだったんですが、この確認書類というのが、入っていないんだよね…。御社に様式が有って、それを送り返すということでは、ないんですか?」

オペレーター:「大変申し訳ありません。弊社ではそのような書類をご用意していないので、ご案内に書かせていただいた書類を送り返していただくようになります。」

ヤッチ:「なんか、『やられた感』は否めないな…。そうすると、『ご返送いただくもの』に関しては、私の手元に、死亡診断書の写しも、死亡届の写しもあるから、OKですよね?」

オペレーター:「はい。弟様ということなので、あとは、ご兄弟であることを確認できる証明ですね。」

ヤッチ:「たとえば、あなたの前で、兄と私が盃を交わすのを見届けてもらうとか…?」

オペレーター:「いえいえ。」

ヤッチ:「見届けてもらうにも、本人が死んじまってるので、無理だし…。第一、俺、酒を飲めないからな…。健康保険証も世帯を別にしているんだから、無理だよね?」

オペレーター:「ご一緒に住まわれていないのなら、住民票も難しいですね。」

ヤッチ:「じゃあ、残すは、戸籍謄本だけじゃん。もっと、手っ取り早い何かは無いの?」

オペレーター:「戸籍謄本を送っていただくのが、一番早いかと…。」

ヤッチ:「だよね…。また、書類を取り寄せるだけで、時間が掛かっちゃうな…。了解です。戸籍謄本を取りに出かけてきます。」

オペレーター:「お手数ですが、よろしくお願い申し上げます。お忙しい中、お電話、ありがとうございました。」

ヤッチは電話を切ります。

あいにく、外は大雨です…。

しかも、金曜日なので、今日を逃してしまうと、土日で、役所がお休みになってしまいます。

福祉事務所のそばに、住民票の写しや戸籍謄本などの証明書類を交付してくれる区民事務所があったのを思い出し、合羽を着て、自転車を走らせます。

大雨のせいで、お客さんは、まばら…。

入口付近に立っていた案内係の女性に呼び止められます。

案内係:「今日はどういったご用件で?」

ヤッチ:「戸籍謄本を取りに伺ったんですけど、誰のものを取ったらよいかわからなくて、先に、相談をしたいんですよね?」

案内係:「それでは、番号札をお渡ししますので、そちらで、掛けてお待ちください。」

ヤッチは、用意されているスタッキングチェアに腰かけます。

今回は、ノート持参で、メモを取る気、満々です。

すぐに、ヤッチの番号が、コンピューター音声で流れます。

『○○○番のお客様、△番の窓口へ。』

人が少ないんだから、必用ないんじゃない?と、思いつつ、△番の窓口へ向かいます。

たぶん、これで、来所数をカウントしていますね…。

待っていたのは、女性の職員さんです。

職員さん:「今日、ご案内させていただく○○と申します。今日はどういった内容のご相談でしょうか?」

ヤッチ:「先日、兄が亡くなりまして…。兄と私は世帯を別にしているのですが、兄の部屋の電気を止める手続きをしようと思ったら、電力会社さんの方から、家族関係、つまり、兄と私が、兄弟だという証明をこちらから送って、確認が取れてからでないと、止められないと言われまして…。」

職員さん:「お電話だけで、止められないんですか?」

ヤッチ:「だよね。今、自由化になって、今まで電気事業になんか加わってない会社も参入するようになって来ましたからね…。兄の契約している、その電力会社さんは、ダメなんだって。」

今日のヤッチ、会話の中に『だよね』が、多いことに気づき、韻を踏みそうになります。

職員さん:「私なんか、東電しか、思い浮かびませんでしたけど…。」

ヤッチ:「だ・よ・ね…。私も一緒。それで、兄弟関係を証明するものとして、『戸籍謄本』っていうのが、浮上してきたんだけど、俺の戸籍を取ればよいのか、兄の戸籍を取ればよいのか、ひょっとして、どちらもダメなのか、それがわからなくて?」

職員さん:「それでは、お調べしますね。亡くなられたお兄様のお名前とご住所を教えてください。」

ヤッチは、兄の住所と名前を教えます。

職員さん:「お兄様は、ご結婚されていますか?」

ヤッチ:「はい。その後、離婚もしています。」

職員さん:「大変失礼ですが、それは、いつ頃ですか?」

ヤッチ:「結婚したのは、俺がまだ大学生の頃じゃないかな…。ですから…、30年以上前とか?離婚したのも、20年以上前じゃないかな?」

職員さん:「だいたいで、結構です。続いて、弟様のご住所とお名前を?」

ヤッチは、自分の名前と住所を教えます。

ヤッチ:「結婚もしていません。当然、バツもありません。」

職員さん:「ということは、お父様の籍に、入られているということで、よろしいのかしら?」

ヤッチ:「よろしいか、どうかは、親父次第ですけど、その父も亡くなっています。多分、生きていたら、『よろしくない』と、言うでしょうね。母も去年、亡くなっています。兄と私との間に、嫁に出た姉がいます。間といっても、姉は、兄と私の子供じゃないですからね。」

職員さん:「ふふふ。それでは、お客様の本籍を教えていただけますか?」

ヤッチ:「うろ覚えですけど、いいですか?」

職員さん:「では、こちらに書いていただけますか?」

ヤッチは、うろ覚えの本籍を出された用紙に記入します。

職員さんは、PCをパチクリし始めます。

職員さん:「番地なんですけど、何か他に思い当たる番号はございますか?」

ヤッチ:「やっぱり、違ってました?他に思い当たるのは、○○かな?」

職員さんが、ゆっくりと、うなずきます。

職員さん:「それでは、少し難しいかもしれませんが、ご説明させていただきますね?」

ヤッチ:「えー、難しいのはちょっと…。でも、お願いします。」

職員さん:「まず、お兄様なのですが、結婚されているということなので、まず、ご結婚の時点で、お父様の籍から外れて、ご自分で新しい籍をお作りになられています。」

ヤッチ:「あの野郎、俺の知らんところで、『刺身』になんて、なりやがって…。いえいえ、続けてください。」

職員さん:「お兄様の新しい戸籍には、弟様は移っていらっしゃらないので、お兄様の戸籍に、弟様は、当然、載りません。」

ヤッチ:「新婚家庭をぶち壊す気が無ければ、そうなりますね。」

職員さん:「それで、弟様は、お父様の戸籍に入られたままなので、お二人は別々の戸籍ということまでは、おわかりいただけましたから?」

ヤッチ:「いただけました。」

職員さん:「そうなると、現在の戸籍では、お兄様と弟様が、兄弟であることがわからないんですね…。」

ヤッチ:「母がよく、私のことを、父が拾ってきた子供だと、言っていたのは、そのせいですかね?○○川のそばの公園のベンチに、『白いおくるみ』にくるまって、ビービー泣いていた私を、父が拾ってきて、母に、『お前、頼むから、何も言わずに、この子を育ててやってくれ。』と、泣きながら、懇願したそうですよ。」

これ、冗談のように聞こえるかもしれませんが、マジ話です。

母キノコさんの亡くなる直前の1年間くらいは、時折、キノコさんは、こんな話を真剣にヤッチに向かって、しゃべっていました。

『あんたは、ニセモノだ。本物を連れてきなさい。』とか…。

『白いおくるみ』というのが、リアル過ぎです…。

職員さん:「いえいいえ。戸籍を拝見する限り、お二人のお子様で、いらっしゃいますよ。」

ヤッチ:「そうなると、どうすれば、兄弟関係を証明できるんですか?やはり、捨て子じゃ、無理なのかな…。」

職員さん:「今から、ご説明しますね。今、お話ししたのは、現在の戸籍を見て、お話ししたことなんです。現在の戸籍のことを『現在戸籍』と言ったりするのですが…。」

ヤッチ:「現在戸籍?中国人の名前みたいだな。それで?」

職員さん:「法律が変わって、紙に記入していた台帳から、パソコンで、保存するようなデータに変わったんですね。」

ヤッチ:「犯人は、法務省か…。」

職員さん:「それで、法律などで、戸籍の様式が、改められることを、『戸籍の改製』と、いうのですけれど、大きく変わったのが、平成6年(1994年)なんです。戸籍の改製が行われると、市区町村で、保管している戸籍簿から、除かれる情報が出てくるんですね。」

ヤッチ:「それが、今回の兄弟関係ということ?」

職員さん:「そうです、そうです。現在戸籍では、例えば、離婚された場合、どちらか一方の戸籍を取り寄せただけでは、離婚した事実も、わからないことがあるんです。」

ヤッチ:「マネーロンダリングみたいな話だな…。個人情報なんたらが、関わってくるわけだ?」

職員さんがうなずきます。

職員さん:「そうすると、今のようなご兄弟関係が、わからないという不都合も生じるので、元々の紙の台帳には、こういった、生まれてから、亡くなるまでの記録が、記載されているんです。この紙の台帳のことを『改製原戸籍』と呼ぶんです。最初に、お話しした平成6年に、法律が改正される前の戸籍です。」

ヤッチ:「改製原戸籍(か・い・せ・い・げ・ん・こ・せ・き)?ほじくったら、卑弥呼の化石でも出てきそうですね。」

職員さん:「本当は、もっと複雑なのですが、分かりやすくといっても、難しいですが、少し簡略に、ご説明させていただきました。おそらく、この改製原戸籍を請求していただけば、お兄様と、ご兄弟ということが、わかるのではないかと思います。」

ヤッチ:「そうすると、もともと、うちは5人家族です。今回、兄がなくなりましたよね?そいでもって、父も母も亡くなり、姉は嫁に出ています。残るは、私だけですが、この改製原戸籍の筆頭者は、私になるのかな?」

職員さん:「いえいえ、お父様です。」

ヤッチ:「あの野郎、死んでも俺には、何も譲らないつもりだな。うん?ちょっと待てよ。野暮な質問をしてもいいですか?」

職員さん:「どうぞ。」

ヤッチ:「よく、『除籍』という言葉を耳にしますよね?父は、亡くなっているわけだから、父は除籍になってるんじゃないの?」

職員さん:「除籍というのは、戸籍の中に、誰もいなくなることを除籍というので、お父様の戸籍の中に、まだ弟様がいるので、除籍にはなっていません。」

ヤッチ:「じゃあ、私が死ねば、除籍ということ?今の戸籍から、誰もいなくなりますもんね?」

職員さん:「亡くなる場合だけでは、ありませんが、一応、そういうことです。今回、お兄様は、ご自身の戸籍をお作りになられて、その後、離婚されています。もしかすると、お兄様の戸籍には、お兄様が、お一人かもしれません。そのお兄様が、お亡くなりになっていますので、お兄様の戸籍は、除籍になっている可能性が高いです。」

ヤッチ:「なるほど…。あいつはあいつで、死んだら、俺に何も残さないつもりだな?ついでに、もう一つ、聞いてもいいですか?お時間、大丈夫ですかね?」

職員さん:「どうぞ。私は、ご兄弟関係がわからないと、電気を止められないと、初めて聞いた情報だったので、弟様のお話しは興味深いので…。」

ヤッチ:「ありがとうございます。学校で習った気もするんだけど、謄本と、抄本が、あるじゃないですか?あれの違いって、なんでしたっけ?」

職員さん:「謄本の『謄』には『原本通りに写す』という意味があります。ですから、戸籍謄本は戸籍に入っている全員分の写しという意味です。全員分の戸籍をそっくりそのままコピーすると、申し上げたら、わかりやすいかしら。『謄写』という言葉を聞いたことが、あるかもしれませんが、これは『写し』、『コピー』という意味になります。」

ヤッチ:「そう言えば、父が、昔、印刷の仕事をしていて、『謄写版』とか、『輪転機』とかいう言葉を言っていたような気がします。でも、だったら、『戸籍謄本』は『戸籍の全員分の写し』に名称変更した方が、わかりやすいい表現のような気がしますけどね?」

職員さん:「自治体によっては、『戸籍謄本』を『戸籍全部事項証明書』と言ったりもしますよ。」

ヤッチ:「漢字をつなげりゃあ、いいっていうもんでもない気がしますがね。」

職員さん:「謄本という言葉の意味がおわかりになれば、ご理解いただけると思いますが、『戸籍謄本を取る』というのは、皆さんは戸籍そのものを取っているのではなく、取っているのは、あくまでも、『戸籍の写し』で、戸籍そのものを入手することはできないんですよ。」

ヤッチ:「なる…。でも、先ほどの改製原戸籍だって、いずれ、全部、コンピューター化されて、無くなっちゃうんじゃないんですか?」

職員さん:「いえ、保存期間は、150年間と法律で決まっています。」

ヤッチ:「それじゃあ、俺が看取ってあげるのは無理で、看取られる側だな…。それで抄本の方は?」

職員さん:「抄本の『抄』には、『抜き書きする』という意味があります。ですから、抄本を取るというのは、先ほどの謄本とは違って、全員ではなく、戸籍の中の一部の人の写しを取るということになります。通常、お一人様の分が必要な時は、抄本を取ることになります。」

ヤッチ:「でも、全員のものが取れるのだったら、抄本は、必用ないんじゃないんですか?集合で表せば、抄本は謄本に含まれるわけですよね?」

職員さん:「おっしゃる通りなのですが、個人情報保護の観点から、必要な分だけのコピーを取った方がよい場合があるので、抄本にも存在意義があると、思います。抄本は、先ほどの、謄本を『戸籍全部事項証明書』と呼ぶのに対して、『戸籍個人事項証明書』と呼びます。」

ヤッチ:「何回聞いても、覚えられそうにないな…。メモさせていただきますね。福建省に3年くらい、住む必要があるな。要は、全部か、一部の違いという風に考えておけば、いいわけですね?」

職員さん:「おっしゃる通りです。それで、改製原戸籍のほうなのですが…。」

ヤッチ:「それが、どうかしましたか?燃えて無くなっているとか?」

職員さん:「ここまで、ご説明させていただいて、大変恐縮なのですが、実は、改製原戸籍は、こちらの区民事務所では、取ることができないんですよ。区役所の本庁舎か、○○庁舎においでいただいて、改めてそこで、交付申請していただく形になります。正式には、『改製原戸籍謄本』と、おっしゃっていただいて、ご請求ください。」

ヤッチ:「あちゃー。なんとなく、お話しさせていただいている過程で、そうなんじゃないかとは思っていましたが、そうですか…。今日はあいにくの雨だから、○○庁舎へ自転車というのも、ちょっときついな…。」

職員さん:「大変、申し訳ございません。お役に立てなくて…。」

ヤッチ:「いえいえ。今日はとても勉強になりましたよ。どうか、頭を上げてください。月曜日にでも、○○庁舎に行ってきますよ。今日は、いろいろと教えていただき、ありがとうございました。相談料をお支払いしなくてもいいのかな?」

職員さん:「大丈夫です。本日はお足元の悪い中、おいで下さり、ありがとうございました。」

戸籍第二係


土日を挟んで、10月28日月曜日の朝、○○庁舎に行って、改製原戸籍謄本をもらってきました。

改製原戸籍抄本というのも、あるようですね。

○○庁舎の職員さんから、自分の身分証明や、何のために使うのかなど、いろいろと質問を受けました。

それだけ、大切に管理されているものなんでしょうね。

そして、10月29日火曜日の朝、返信用封筒に、兄の死亡診断書と、この改製原戸籍(謄本)を電力会社に、『速達』で、送り返しました。

電力会社側は、『速達』でなく、『普通』で構わないと言っていましたが、遅くなると、月が替わっての手続きになってしまう可能性があったからです。

場合によっては、また、料金が発生する可能性が出ます。

まさか、電力会社側も、それを見越していて、『普通』で構わないと言っていたとは、思えませんが、なんか、言われたことに、逆らおうとするのが、ヤッチです。

返信先が、栃木県になっていたので、それも、ちょっと考慮しました。

中々、電気を止める手続きも大変ですね。

以前の記事にも、書きましたが、電力会社選びは、こういったことまで考えて、鞍替えした方がよいかもしれません。

まだ、兄の部屋の電気は止まっていません。


以下は、○○庁舎で、もらってきたアルツ家の改製原戸籍謄本をヤッチがコピーし、修正したものです。

ほとんどが、個人情報なので、修正箇所ばかりです。

全部で2枚有り、一枚目の最後に、兄の情報が載っています。

そして、2枚目の最後に、ヤッチの情報が載っています。

兄と、姉の項目で、二人の名前のところに、×印が付されているのは、二人が、婚姻によって、この戸籍から、新しい戸籍に移ったこと(除籍?)を示しているのだと、思います。

ご興味のある方は、ご覧になってください。

もしかすると、重要な情報を消し忘れているかもしれませんよ~。

画像はクリックすると、拡大できます。(スマホでご覧の方は、画像をタップした後、ピンチアウトで詳細をご確認できます。)


母キノコさんが、生きていれば、91歳です。

キノコさんの生まれた地には、こんな頃から、タピオカ工場が有り、キノコさんが、タピオカ工場の前を通ると、『臭かった。』と、言っていたのを思い出しました。

キノコさんの父が、この地域で新聞社を営み、この地域では、『お嬢様』扱いだったとか…。

キノコさんは、近くの小学校に通うのに、自分一人の貸し切りのバスで、通っていたと、豪語しておりました。

関連記事:

母キノコさんの出生の記録を見ると、ヤッチは、日本人では、無いのでは?という気がしてきます。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2019/10/30 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

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