アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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物覚えの良い職人

2011/08/08 (月)  カテゴリー: 畑仕事
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こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです 。

(^_^)/~

今日は、朝早く起きて、アルツ畑()に、行ってきました。

野菜類も、一通り、収穫を終えて、一時ほどの収穫量は、なくなってしまいました。

やはり、夏の暑さで、野菜の苗も株を消耗するようです…。

残すは、アルツ君が、どうしても植えたいと言っていた小玉スイカの収穫のみ…。

朝早いうちの方が、糖度が多くなると、どっかで聞いていたので、それを忠実に守って、早目に出かけてきました。

2株植えただけなので、3つほどしか実っていません。

そのうちのひとつが、そろそろ食べられそうなので、こやつを収穫することに…。

スイカって、収穫のタイミングが、わからないものです…。

キュウリやナスは、大きさで判断できますが、スイカは、大きくなっても、中がきちんと熟しているのかが、わかりません。

。・゚・(ノД`)・゚・。

結局、カンに頼るしかないのですが、今日は、それに頼って、バッサリやる覚悟です。

アルツ君が、畑の手入れをほとんど放棄しているので、畑も少し雑草が、多くなってしまいました。

(-_-)

少しは、アルツ君に仕事を取っておかなくてはと、都合のいい理由づけで、今日は収穫のみです。


パッチン!!


結構小さい割に、切ってみると、ズシリと重い感じです…。

ちゃんと中身、赤くなってるかな…?

切ったら、真っ白、なんてことないよなあ…?

やっぱり、スイカは冷やして食べた方が、うまいよなあ…?

冷蔵庫で、キンキンに、冷やしておけば、夜にはおいしくなるかな?

でも、そんなに、デカくないからなあ…?

三人分にすると、ちょっとずつしか、食えないよなあ…。

夜中に、ひとりでこっそり、食っちゃおうかな…。

でも、やっぱり、みんなで食った方がうまいよなあ…。

一つのスイカに、いろんな想像を浮かべ、家に持ち帰りました。

アルツ君には、収穫してきたことは、内緒です。

といっても、スイカの存在自体を覚えていないかもしれません。

持ち帰ったスイカをとりあえず冷蔵庫にしまいます。

suica.jpg

やっぱ、一人占め、しちゃおうかな…。



夜になり、アルツ君の今日一日の行動をキノコさんに聞くと、運動不足になってはいけないと、アルツ君を畑まで散歩させたそうです。

昼間は、かなり暑かったので、朝少し早目に散歩行くように言ったらしいのです。

ヤッチとすれ違いくらいだったのかな?

アルツ君に、このことを聞きます。

ヤッチ:「畑に何時ごろ行った?」

アルツ君:「畑?何時だったかなあ…。覚えてない…。」

まあ、畑に行ったことを覚えていたので、かなりの高得点と言えるでしょう…。

ヤッチ:「もう、畑も一休みだな。ナスも上の方まで実がなったから、今日は枝を切ってきたよ。」

アルツ君:「当たり前だ!夏にいつまでも伸ばしとくバカいないぞ!」

この辺は、まだ植木職人の培ってきた感覚が残っているようです。

アルツ君:「それにしても、おかしいんだよな…???」

アルツ君が、ぼそりとつぶやきます…。

ヤッチ:「何がおかしいの?」

アルツ君:「たしか、スイカ、3つ成ってたはずなんだが…。スイカ泥棒がいるのかな…。」

\(◎o◎)/!

こういうことは、ちゃんと覚えているんですね~。

ひょっとして、ヤッチはスイカ泥棒???

アルツ君

さすがです…

(; ̄ー ̄川 アセアセ


【追記】

今日、帰りがけに、明日の朝食べるパンを買ってきたんですが、今まで、何十年、も小倉&マーガリンだと思っていたものが、つぶあん&マーガリンだったことにビックリ!!

(@_@;)

pan.jpg

tubuan.jpg


たしか、ヤッチの記憶では、小倉&マーガリンだった気がするんだけどなあ…。
(ー_ー)!!

名前、変えたのかな?。

ひょっとしてヤッチもアルツ君?


そしてまた、」今日も一つしか、残っていませんでした…。

ビェ─・゚・(。>д<。)・゚・─ン!!

獲ってきたスイカは、今日は食べずに、冷蔵庫に入れたままです…。


※アルツ畑
アルツ君が、年会費を払い、借りている農園。
地区住民の高齢者専用に、貸し出されています。
借りた当初は、手入れも、きちんとしていましたが、アルツ君の認知症が進み、すっかり手入れをしなくなってしまいました。
現在、アルツ農園には、キュウリ、トマト、ナスなどの野菜類を植えています。
アルツ君が、畑を放置している以上、その手入れは、もっぱら、ヤッチがやっています。
今年は、アルツ君の希望で、小玉スイカも植えています。(記事に戻る)


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2011/08/08 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

別にいいんだけどね…

2011/09/24 (土)  カテゴリー: 畑仕事
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こんばんは

アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~

今日はアルツ畑に行ってきました。

アルツ君は朝からデイサービスです。

朝は少し涼しい感じだったので、あの夏の炎天下と違って少しは仕事がはかりどりそうです。

このところ少し忙しかったので雑草が伸び始めています。

今日はそのことが気になっていたので草むしりに行くことにしました。

もう夏野菜も収穫の時期は終わり、今はナスとピーマンくらいしか収穫できるものはありません。

いずれも最盛期とは違って実付きは良くないのでもうたくさんの収穫は期待できません。

キュウリやトマトはもう苗も枯れてきているのでかわいそうですが抜いてしまうことに…。

キュウリやトマトの苗を支えていた支柱も抜き取って束ねることにしました。

ナスとピーマンが5株づつくらいしか植わっていないので、アルツ君の借りてる区画は他の利用者の方の畑に比べるとスカーンとしています。

クワやスコップ、カマなどを持ってアルツ畑のお掃除に取り掛かります。

意外にも先日台風があったのに苗は全く無傷で元気に育っています。

ついでに雑草も…。
(-_-;)

機械でもあれば一発なのに原始的に手作業です。

まずはところどころ背の高くなっている雑草を抜き取ります。

出かける前は涼しいと思ったのにいざ畑に出てみると日が照りつけて暑い…。
ヤレヤレ┐(´д`)┌

ちょっと動いただけなのにじんわり汗が出ます。

でも時折乾いた涼しい風が通りぬけるのでそれだけが唯一の救いです。

草むしりをしていると時折ブンブンと羽音ようなものが聞こえます。

???

気がつくとトンボ君たちです。

空を見上げるとたくさん飛んでいるのがわかります。

ときどき降りてきては野菜の苗を支えている支柱に先にとまって羽根を休めています。

今日の唯一の収穫はここアルツ畑に来て秋を感じることができたことではないでしょうか!?

トンボだよ~!


秋ですね~!


日差しが強かったせいか写真だと秋の臨場感が出ないですね~。

お日様が高い位置にくるとやっぱり秋とはいえ暑い~。
(´-∀-`;)

まだ半分も終わっていないうちに水分補給です。

小さかった頃の運動会を思い出しました。

運動会が終わって家に帰ると顔は真っ赤。

鼻の頭はヒリヒリです…。

(日焼け止め塗ってくるんだった…)

近くに自販機があったのでそこでポカリを買って一気飲みです。

すでに目の下のほお骨あたりが突っ張る感じです…。

水分補給したところで作業再開です。

水分補給した後はもうすでにやっつけムードありありです。

丁寧に雑草を根こそぎむしり取る気力は無くクワで耕して土中に葬る作戦に変更しています。

作業をしているとアルツ君と同じように農園を借りているご近所の御夫人がやってきました。

まだ老人と言うには失礼な感じで背筋もピンとしていて足腰もしっかりしています。

汗まみれになって作業をしているヤッチに話しかけてきます。

「まだお父さん元気にならないの~?」

この御夫人とはアルツ畑で何度か会ったことはありますが、どうやらアルツ君のことは知っているようです。

でもアルツ君が認知症でアルツハイマーだということは知らないということが言葉のニュアンスで読み取れます。

「まだちょっと具合が悪いんですよね~。」

アルツ君の名誉のためにあえて適当な言葉で返します。

「ここは老人会に入っている人の農園だって言うことはあんた知ってるわよね?」

「はい。知っていますけど…。」

「本当は若い人はダメなんだよね。あんたは家族だからさ…。別にいいんだけどね…。」

暗に部外者は入ってくるなと言いたげないやらしい表現です。
ヽ(`Д´)ノ

「お父さんぜんぜんもう畑に来れないの?」

「いえ。たまには散歩がてら足を運んでますけど…。」

「もしもう畑に来れないんだったら農園を返すことも考えた方がいいんじゃない!?別にいいんだけどね…。」

御夫人のおっしゃりたいことはよく理解できますが最後に付け加える『別にいいんだけどね…』がどうもカチンと来ます。

「そうですね。親父とも相談して考えさせていただきますね。」

「私は別にいいんだけどさ~周りの年寄りが〇〇さん(アルツ君のこと)がちっとも顔を見せないって噂してるからね…。」

「そうでしたか。少し元気になったらみなさんのところに顔を出すように言っておきますね。」

「具合が悪いんじゃ仕方がないけど、いろいろ言う人が出てくるから少し考えてみて?私は別にいいんだけどね…。」

「わかりました。御心配かけて申し訳ありません。」

もうこうなってくるとテンションガタ落ちです…。

。+゚(pωq)゚+。エーン

作業をどこまでやったかもわからなくなってしまいました。

他の区画で農園を利用されている方達に迷惑にならない程度に草むしりはしたのでもうこの場を離れたい気持ちでいっぱいになってしまいました。

というよりもともとまったく手入れをしていなかったわけではなく、いつも他の人の迷惑にならないようにしようということは心がけていました。

多分その御夫人はきれい好きなのでしょう…。

自分が畑をきれいに手入れしているから少しでも手入れをしていない人の畑を見ると気になって仕方ないのでしょう…。

でもそんなに気になることなのかなあ…。

そんなこと考えなくても

別にいいんだけどね…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

※アルツ畑
アルツ君が年会費を払い借りている地区住民のお年寄り専用に貸し出されている農園。借りた当初は手入れもきちんとしていましたが、最近はアルツハイマーが進み、すっかり手入れをしなくなってしまいました。現在アルツ農園にはキュウリ、トマト、ナスなどの夏野菜を植えています。アルツ君が畑を放置している以上その手入れはもっぱらヤッチがやっています。 (記事に戻る)


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2011/09/24 | コメント (10) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

リベンジする職人

2011/10/27 (木)  カテゴリー: 畑仕事
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こんばんは

アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~

昨日は水を汲みに行ったのはいいが肝心のお水を持って帰って来なかったアルツ君。

今朝は昨日なぜ水を汲んでこなかったのかヤッチが問いただします。

「昨日は何で水を汲みに行っておいて、水を汲んで帰って来なかったの?」

「水?」

「うん。水。」

「水がどうかしたのか?」

「昨日水を汲みに行っただろ?」

「誰が?ばあさんか?」

どうやら水を汲みに行ったことをおぼえていないようです。

水を汲みに行ったことをおぼえていないのだから、どうして汲んでこなかったかを聞いても無駄なようです。

(・・;)

「昨日旦那さんは水を汲みに行ったんだけどボトルに水が入ってなかったんだよ…。」

「そうか〜。どうしてだろっ?途中でみんな飲んじゃったのかなぁ〜?」

「さすがに4Lは一気するのは無理でしょ?」

「そうだなあ…。俺がもう五年若ければなあ…。」

「五年若くても途中で飲んじゃダメでしょ。」

「じゃあ十年か?」

「いやいや。十年でも飲まずに帰って来ないと…。」

「干からびちゃうぞ。」

会話が噛みあわないのは今日に始まったことではないので朝はこの辺で会話をするのはやめました。

夕方になり今日もキノコさんがアルツ君に水を汲みに行くように命じているようです。

ヤッチも家に居たのでアルツ君に行ってもらわなくても良いのですが、キノコさんはアルツ君の運動不足が気になるようです。

「今日はちゃんと水をボトルに入れてガラガラも持って帰って来るのよ。」

幼稚園児におつかいに行かせる母の姿です。

「はいはい。わかりましたよ〜。」

「靴が反対!」

「あそっか!」

キノコさんはアルツ君に何かを書いた紙切れを渡しています。

「なんだ?これは…。」

「水を汲みに行く順番を書いてあげたから。」

「子供じゃあるまいし、大丈夫ですよ!」

「あんたが『大丈夫』と言うのが一番危ないんだから…。」

「ふん!子供じゃあるまいし…。」

「ついでに畑にでもよって野菜に水を撒いてきてあげなさいよ。」

「はい。はい。わかりましたよ〜。えばってやんだからなあ…。」

「えばってなんかいませんよ。畑にはジョウロはいらないの?」

「畑の隅っこに倉庫があってそこにはなんでも入ってるから、持って行かなくても平気だぞ。」

「へー。そういうことは良く覚えているのね。じゃあボトルとガラガラだけ持って行けばいいわね。」

「ボルトだかネジだか知んないけど汲んでくりゃあいいんだろ?」

「そう。そう。お願いしますね。」

こうしてアルツ君のリベンジがスタートしました。

本人にしてみれば覚えていないわけですからリベンジではないのでしょうが…。

このごろは外に出るのも面倒臭がるのに連続して外へ出かけているので脳ミソ以外は調子がいいのでしょう。

けれど一つのこともまともにこなせないのに二つも用事を言いつけて大丈夫なのでしょうか?

………

やはり帰りが遅いようです…。

「やっぱり畑に行かすのはちょっと可愛そうだったかしら…。ちょっと見てきくれない?」

「ちょっとハードルが高かったかもな!?じゃあ見てくるよ。」

自転車に跨りスーパーに向かいます。

自転車ならほんのわずかな距離です。

一応のんびりこいでアルツ君とすれ違わないか注意して進みます。

どうやらすれ違わないようだし、スーパーにもいないようです。

畑かな?

今度はまた同じ道を引き返しアルツ畑に向かいます。

畑にはジョウロを持った職人の姿があります。

畑の外の道路にはガラガラも置いてあります。

⊂(^ω^)⊃ セーフ

「おーおー。こんなに動いたのは久しぶりなんじゃないのか〜?」

ヤッチが声をかけるとアルツ君少しビックリしたように振り返ります。

「いまちっとだけ水をやっておいたぞ。」

「水も汲んできたのか?」

「ああ。汲んできたよ。お前ここへどうせ来たんだったら水撒いてくれよ〜。ジョウロ持って歩くのは重くてダメだ。」

確かに足元があまり良くないところを水の入ったジョウロを持って歩くのは年寄りには重労働です。

「それでも少し撒いたのか?」

「ああ。ちょっとだけジョウロに水を入れてな。」

もう畑と言ってもアルツ君があまり手入れができないので大したものは植わっていません。

植わっている物が少ない分水を撒く面積も少なくて済みます。

「そこの辺りを撒いたのかな?土の色が変わってるけど…。」

「ああそうだよ。あそこだけしかまだやっていないぞ。」

アルツ君が水の入っていない空のジョウロを差し出します。

ふと気がつくと畑の中の通路にあのスーパーで汲んできた飲料水のボトルが入ったトートバックが地べたに置いてあります。

ガラガラから取り出して畑の中に持ち込んだようです。

「なんであんなとこに水のバック置いてあるんだ?盗まれると思ったのか?」

「いや。別に…。」

「忘れるといけないから?」

「いや。別に…。」

「じゃあ。何で〜??」

「あんまり重かったからさあ〜。」

「ん?どいうこと?」

バックの中身を見に行くと確かにトートバックの中には水の入ったボトルがちゃんと入っています。

しかーし!!

満タンに入っているはずのボトルの水が少し減っています…。

もう一度アルツ君に問いただします。

「どいうこと?」

さっきより口調はきつめです。

「いや…。だから…。持って帰るのに重かったからさ…。」

アルツ君

さすがです…

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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