アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。

アルツ君の脳梗塞 ~ 入院7日目から8日目

2014/12/06 (土)  カテゴリー: 脳梗塞
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

今回もアルツ君の様子を二日分まとめて書きたいと思います。

ヤッチ、実はアルツ君の様子をできるだけ細かく記録しておこうと、メモをとっているのですが、毎日面会に訪れていると、メモをとっていても、いつの出来事だったかわからくなってくる事がたくさん出てきます。

早くブログの記事を更新して、ブログにぶちまけてしまえば、ヤッチの頭の中もスッキリするだろうと、ちょっぴり梗塞(焦り)気味です。

・入院7日目 ~ 12月01日(月)

ヤッチが面会に訪れると、ベッドにアルツ君の姿はありません。

ベッドの上に『リハ中』と書かれた札が置いて有ります。

若い人ならすぐにピンとくるでしょうけれども、キノコさんのような年齢の人間が見たら、『リハ中って何中学校?』と質問されそうです。

ヤッチは、デイルームで時間を潰します。

ほとんど待つことも無く、アルツ君の車椅子が目の前に見える廊下を通り過ぎ、病室に入って行きました。

ヤッチも、後に続いて病室に入ります。

車椅子を押していたのは、PTさん(理学療法士)ではなく、OTさん(作業療法士)でした。

▽引用
理学療法士と作業療法士の違いとは?
 理学療法士と作業療法士の違いについてですが、理学療法士は、寝返る、起き上がる、立ちあがる及び歩くなど、日常生活で必要な基本動作ができるように身体の基本的な機能回復をサポートする動作の専門家です。歩行練習などの運動療法や、電気・温熱・光線などを使った物理療法を用いて、身体の機能や動作の回復をうながし、自立した日常生活が送れるようにバックアップします。

 作業療法士は、入浴や食事など日常生活の動作や、手工芸、園芸及びレクリエーションまであらゆる作業活動を通して、身体と心のリハビリテーションを行う専門家です。理学療法士と異なる点として、作業療法士はそううつ病及び摂食障害などの精神障害の患者さんも対象としており、幅広くリハビリテーションの医療現場で活躍しています。

 このようなことが、主な理学療法士と作業療法士の違いです。
△引用

かなり、かなりザックリですが、この病院ではアルツ君が立ったり座ったり、あるいは歩くといった基本的な動作をリハビリによって回復するのがPTさん(理学療法士)の仕事の範囲で、アルツ君が自分でお箸を持ってご飯を食べたり、自分でチンチンをつまむなど、細かな動作をできるまでサポートするのがOTさん(作業療法士)の仕事とヤッチは勝手に考えています。

ヤッチが病室に入ると、OTさんがアルツ君に話し掛けています。

OTさん:「お疲れになりましたか?」

アルツ君:「うぇえに…。」

OTさん:「…???」

ヤッチが割って入ります。

ヤッチ:「たぶん、『別に…。』って言ったのだと思いますよ。あっ、ごめん。俺、息子。」

OTさん:「あ、どうもはじめまして。」

ヤッチ:「たぶん、疲れていると思いますよ。この言葉が出るということは。」

アルツ君がヤッチの存在に気づき、『余計な口出ししやがって。』という顔をします。

OTさん:「あ、そうなんですか?じゃあ、○○さん(アルツ君のこと)、横になりましょうか?」

アルツ君:「うぇえに…。」

OTさんがアルツ君をベッドに寝かせます。

アルツ君、横になった途端、寝息をかいています。

ヤッチ:「リハはどんなことをやったんですか?」

OTさん:「今日は親指と人差し指で物をつかむのをちょっとだけ。」

ヤッチ:「どんな感じですか?」

OTさん:「親指が動くと、人差し指が止まるような感じで、両方の指を一緒に動かすというのはまだちょっと…。」

ヤッチ:「えっ。でも動くんだ?」

OTさん:「はい、ゆっくり時間をかければ、何とか…。」

ヤッチ:「なかなかうれしいことを言ってくれるじゃん。動くとは驚きだぁ~。つかめたの?」

OTさん:「つかんだ物を持ち上げるにはもう少し時間がかかるかと…。今日は触ってもらうといったリハになってしまいました。」

ヤッチ:「いやいや、それだけでも収穫ですよ。明日になれば、お箸と茶碗持てるかな?」

OTさん:「それはちょっと…。」

ヤッチ:「細かい作業じゃなくて、たとえば、『棒を握る』みたいな動作は?」

OTさん:「そうですね…、三回に一回はすっぽ抜けちゃうような感じですかね…。」

ヤッチ:「そいつはすごいや。あと残り三割だけじゃん。」

OTさん:「それはそうなんですけど…。」

ヤッチ:「失礼。別にプレッシャーをかけてるわけじゃないから、気長にやってもらって下さい。」

OTさんが、ちょっと若いお兄ちゃんだったので、ヤッチ、調子にのってしまいました。

m(__)m

この日のアルツ君はお疲れの様子だったので、ヤッチも早目に切り上げました。

夜に姉が面会に行ったそうですが、この日から、昼食だけではなく、夕食もスタートになったようです。

とろみの食事が出されたようですが、アルツ君、『まずい!』と言って、三種出されたうち、一種しか食べなかったそうです。

興奮と悲しみが交互し、今泣いていたかと思うと、急に興奮して怒り出すような状態だったそうです。

食事を拒んだので、看護師さんがそそくさとアルツ君の食事を片づけてしまい、その看護師さんがカーテンのタッセルのフックに自分の背中をぶつけてしまった瞬間、アルツ君が『ざまあみろ!』と言ったそうな…。


・入院8日目 ~ 12月02日(火)

姉がK病院に連絡し、K先生からアルツ君の病状説明と今後の治療についてお伺いすることになっていました。

病室に行くと、アルツ君は眠っていたので、姉とヤッチはデイルームに腰かけ、声が掛かるのを待ちます。

約束の時間になると、看護師さんからナースステーションに来るように言われます。

狭いナースステーションの中に入るように言われたのですが、K先生、K病院のソーシャルワーカー(社会福祉士)さん、PT(理学療法士)さん、姉、ヤッチが中に入ったものですから、立ち飲み屋さんにでも来たような雰囲気です。

看護師さんも数人、中で仕事をしています。

ヤッチと姉は丸椅子を用意され、腰かけるように促されます。

K先生もパソコンのモニターの前に座っています。

K先生:「病状説明ということなのですが、まあ、前回お話ししたことと、あまり変わりはないかな~。」

今回はヤッチも萎えずに先生に食い下がります。

ヤッチ:「父がこちらに入院したときに、先生は『心原性の脳梗塞かもしれない。』というようなことをおっしゃってましたが、やはり、父の脳梗塞は『心原性』なんでしょうか?」

▽引用
脳梗塞の成り立ち
「脳梗塞」は、脳の血管が細くなったり、血管に血栓(血のかたまり)が詰まったりして、脳に酸素や栄養が送られなくなるために、脳の細胞が障害を受ける病気です。

脳梗塞は詰まる血管の太さやその詰まり方によって3つのタイプに分けられます。症状やその程度は障害を受けた脳の場所と範囲によって異なります。

脳梗塞の種類
ラクナ梗塞
脳の細い血管が詰まって起こる脳梗塞【小梗塞】
脳に入った太い血管は、次第に細い血管へと枝分かれしていきます。この細かい血管が狭くなり、詰まるのがラクナ梗塞です。日本人に最も多いタイプの脳梗塞で、主に高血圧によって起こります。ラクナは「小さなくぼみ」という意味です。

アテローム血栓性脳梗塞
脳の太い血管が詰まって起こる脳梗塞【中梗塞】
動脈硬化(アテローム硬化)で狭くなった太い血管に血栓ができ、血管が詰まるタイプの脳梗塞です。動脈硬化を発症・進展させる高血圧、高脂血症、糖尿病など生活習慣病が主因です。

心原性脳塞栓症
脳の太い血管が詰まって起こる脳梗塞【大梗塞】
心臓にできた血栓が血流に乗って脳まで運ばれ、脳の太い血管を詰まらせるものです。原因として最も多いのは、不整脈の1つである心房細動。ミスターG・長嶋茂雄氏を襲ったのも、このタイプの脳梗塞です。
NO!梗塞.netより引用
△引用

K先生:「その可能性(心原性脳塞栓症の可能性)も否定できないんだけど、いろいろ精査していくと、ちょっと難しいところかなぁ…。」

ヤッチ:「じゃあ、三つあるうちのどれに当てはまりますか?」

K先生:「まあ、『アテローム』(アテローム血栓性脳梗塞)かなぁ。勘違いしないでね。これは違う、これは違うとやっていった結果だからね。」

ヤッチ:「消去法の結果、『アテローム』ということですか?」

K先生:「まあ、そういうことになるかな~。」

今度は姉が質問します。

姉:「何日か前なんですけど、父が足が痛い痛いと大騒ぎしたときが有ったんですけど、大丈夫なのでしょうか?」

K先生:「それはどっちの足?」

姉:「たぶん、右足だと思うんですけど、本人は『どこが痛いかわからない』と、最後には泣いてしまうくらいでして…。」

K先生:「足といってもいろいろあるけど、どの辺なの?」

姉:「たぶん、右足の太ももの裏辺りだと思うんですけどね…。」

K先生:「右じゃあ、麻痺足(側?)でしょ。リハビリをしているから、そういうこともあるんじゃないかな。筋肉痛っていうこともあるし…。」

K先生は、ヤッチの後ろに立っていたPTさんに話し掛けます。

K先生:「今、リハ、どのくらいやってるの?」

PTさん:「時間ですか?」

K先生:「うん。」

PTさん:「午前と午後に二回やらせていただいてるんですけれども、一回につき、だいたい一時間くらいです。ただ、移動したり、準備が有るので、正味、一回につき、40分程度じゃないでしょうか。」

ヤッチ:「えー。そんなにやってるんだ。それじゃあ、疲れるわけだぁ~。」

K先生:「まあ、足のことについては、僕のほうも頭に入れておくことにします。」

ヤッチ:「で、父の麻痺の程度はどのくらいのものなのでしょうか?」

K先生は再び、PTさんにたずねます。

K先生:「評価は入っているんだろ?」

PTさん:「はい。上肢(肩から指先まで)については、中等度の麻痺で、下肢(股関節から足先まで)については、軽度の麻痺です。」

ヤッチ:「えっーーー。足(脚)にも麻痺が有るんだぁ~?動かしていたから、麻痺していないと思っていたんだけどな…。」

PTさん:「はい、立っていただくと、じゃっかん、傾いてしまうので…。」

ヤッチ:「嚥下(えんげ)はどうなんでしょうか?」

K先生がPTさんにたずねます。

K先生:「ST(言語聴覚士)の評価も入ってるんだろ?」

PTさん:「はい、STはこの場におりませんが、STからは『飲み込みは問題ない』というのだけ聞いています。」

姉:「先生、今、父は、『あわわわ。』と何を言っているかわからないような状態ですけど、段々、しゃべれるようになっていくんでしょうか?」

K先生:「梗塞を起こした脳の部位が部位だけに何とも言えないところだけど、お父さん、こっちの言っていることは、理解してるようだよね。『聞く』、『話す』、『読む』、『書く』が全部できないと、『全失語』といって、重症だけど、お父さんの場合、『聞く』についてはクリアできていると思うよ。『読む』、『書く』については、大変失礼だけど、(認知症だから)あまり得意じゃないでしょ!?」

姉:「残る『話す』が心配なんですよね…。」

K先生:「まあ、診させてもらった限りじゃ、失語症というよりも、『こうご』障害っていう感じかな。」

ヤッチ:「コ・ウ・ゴ…????」

K先生:「そう、『こうご』。『こうご』の『こう』は『構文』の『構』で、それに『語る』って書くんだけど。」

ヤッチ:「『構語障害』ということ???」

K先生:「臨床の世界ではいろいろあるんだけど、早い話が呂律が回らないなんだけど、言いたいことは頭に浮かんだいるんだけど、一つ一つの言葉を整理して上手く組み立てられないというのかなぁ…。」

K先生のおっしゃったことのニュアンスはヤッチもキャッチできましたが、ここで説明しろと言われれば、ヤッチも『構語障害』です。

失語症と構語障害の境界線が見えてこない…。

K先生:「で、脳梗塞の時にはご存知のように、こういうことが起こるんだけど、これは『きゅう麻痺』から来てるんだよ…。」

K先生がこうおっしゃたかどうかは定かではありません。

ちょっと聞き取れなかったし、理解できませんでした。

K先生:「『きゅう麻痺』の『きゅう』は『たま』って書くんだけどさ…。」

ヤッチは『玉』を連想しましたが、『球』のようですね。

つまり、『球麻痺』…。

ちょっと、落ち着いてから調べることにします。

m(__)m

ヤッチ:「…。(むしろ???)」

K先生:「いずれにしても、リハをきちんとやっていけば、その過程で徐々に良くなっていくでしょう。ただ、女性よりも男性の方が、途中であきらめちゃうんだよなあ。特に高齢になると、ますます。女性の方が長生きなのはそのせいじゃないかと思うんだよなあ。」

姉:「リハビリのことはそちらにお任せするしかないので、よろしくお願いいたします。」

ヤッチ:「今後の治療についてお伺いしたいのですが?」

K先生:「入院される時にお話ししたと思いますが、当面は点滴治療かな。」

ヤッチ:「具体的にはどんな薬を使うんですか?この間はラジカットという点滴薬がぶら下がっていたようですけど?」

K先生:「あれは脳保護剤で、もう一つ、グリセレブというのを使います。これは頭蓋内の浮腫をとってあげる薬。」

ヤッチ:「それと、栄養?」

K先生:「そう、今、ヴィーン3Gというのを使ってるんじゃなかったかな!?」

ヤッチ:「点滴治療はどのくらいの期間になりますか?」

K先生:「入院時から2週間やっていきます。その後は経口投与、つまり、飲み薬に切り換えて、二つの薬を飲んでもらいます。お父さん、バイアスピリンを普段服用しているのに脳梗塞になったよね?」

ヤッチ:「まあ、そういうことになりますね…。」

K先生:「だから、バイアスピリンだけじゃ、効かないかもしれない。ダプト(DAPT)っていうんだけど、二剤併用療法で進めていきます。」

アルツ君の救急搬送時にK先生はこのことをおっしゃりたかったのかもしれませんね。

脳梗塞の治療の中で出て来る医療用語を聞くと、どうしても、『刀』、『手裏剣』、『侍』を連想してしまうのはヤッチだけでしょうか。

ヤッチ:「その二刀流の方法で使う薬はワーファリンですか?」

K先生:「いや、ワーファリンは使わないよ~。バイアスピリンは抗血小板薬なんだけど、バイアスピリンともう一つ違う抗血小板薬を使って、二剤にします。」

薬の名前をお伺いするのをわすれました…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

K先生:「それと並行して、スタチンっていうんだけど、コレステロール値下げる薬を飲んでもらいます。」

ヤッチ:「期間は?」

K先生:「概ね二週間といったところかな…。これは様子を見ながらになるからね。短くなる場合も有ります。」

アルツ君の入院期間が3~4週間となるのは確実のようですね。

K先生:「まあ、ご家族としては色々とご心配でしょうが、『老化』には勝てませんよ~。目の前にあるパソコンの画像を見てごらん。お父さんの脳の画像だけど、脳と頭の骨の間隔が1cm以上空いているもの。前頭葉に至っては、1.5cmは有るんじゃないかな。」

ヤッチ:「はい…、私も正直できる事なら、画像を見たくなかったです…。」

ヒアルロン注射ですき間を埋められないのかなぁ…。

この後もK先生から色々とお話を聞きましたが、雑談が多かったので省略します。

ヤッチ:「最後に一つだけお願いがあるんですけど、よろしいでしょうか?」

K先生:「はい、何でしょう?」

ヤッチ:「父にまた何か有った時に、すぐに対応できるよう、父の脳の画像をいただけないでしょうか?」

K先生:「CT?MR?」

ヤッチ:「どちらも。」

K先生:「かまわないけど、印刷したものが欲しいのかな?それともCD-ROM?」

ヤッチ:「それは先生のほうのご都合でどちらでもかまいません。」

K先生からの病状説明は終了です。

病室に戻ると、アルツ君、眠っています。

姉とそっとしておいてあげようということで一致し、帰ることに…。

帰り支度をしていると、看護師さんがCD-ROMを持って来て下さいました。

失敗しました…。

印刷した画像をもらえばよかったです…。

家に持ち帰り、自分のパソコンでCD-ROMの中身を見てみると、フォルダがたくさんあります。

フォルダの中はjpgやgifの拡張子が並んでいると思ったのに拡張子すら付いていません。

windowsに付属の画像閲覧ソフトでは読み込めないようです。

やっと、CD-ROMの中に簡易的な画像閲覧ソフトが入っていることに気づき、実行ファイルをクリック。

読み込んだものの、画像の数がたくさん有り過ぎです。

どれがCTの画像なのか、MRの画像かもよくわかりません。

しばらくPCと格闘し、どうにか閲覧ソフトを使えるようになりました。

CTの画像の場合、頭の骨が白く写ることがわかり、自分的には大発見です。

アルツ君の脳梗塞がわかると思われる画像を以下にアップしました。

梗塞箇所はわからなくても、アルツ君の脳の委縮具合はよくわかると思います。

画面をご覧になって、右側(向かって右)が左脳です。

アルツ君が仰向けに寝ているところを、足元から写真を撮ったと考えると、頭の中がこんがらないかも…。

MRIの画像では白く稲光のように写っているところが梗塞箇所です。

MRAは脳の血管(動脈)の画像で、左脳の血管の影が薄くなっているところが梗塞箇所です。(わかりにくい…。)

興味ある方はご覧になって下さい。

もしかすると、全然見当違いの箇所の画像をアップしているかもしれないので、あしからず…。

素人が簡単に読影できたら、専門の技師さん、必要ないですもんね…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

画像はクリックすると拡大することができます。


MRIの画像(2×2)
MRIの画像(2×2)


MRIの画像(2×1)
MRIの画像(2×1)


MRAの画像(3×3)
MRAの画像(3×3)


CTの画像(4×3)
CTの画像(4×3)


・追記
K先生はアルツ君が今回の脳梗塞ではなく、過去にやったの脳梗塞で右側の目があまりよく見えていないのではないかということをおっしゃっていました。
『お父さん、右側の壁に体をぶつけたりしていなかった?』とおっしゃっていました。

別件で、今回の脳梗塞で、アルツ君が両目を閉じた時、ほんのちょっとですが、うっすら右目だけ開いていて、閉眼しないのが気になります。
顔面神経麻痺も有るかもしれませんね~。

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アルツ君の脳梗塞 ~ 入院9日目

2014/12/07 (日)  カテゴリー: 脳梗塞
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アルツ君とキノコさん_01

こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

12月03日水曜日です。(記事を書いているのは12月07日です。)

アルツ君が脳梗塞でK病院に入院してから9日目となりました。

まだ、ベッドでいびきをかいて寝ていることが多く、言葉も聞き取れないことも多いですが、こちらがなれてきたせいもあるのか、ヤッチにはアルツ君の宇宙語が少しずつですが、聞き取れる場面も増えてきました。

この日は、キノコさんが、どうしてもアルツ君の顔を見たいというので、タクシーでK病院まで行ってきました。

病室のある三階までエレベーターを使い、エレベーターを降りた廊下で看護師さんに呼び止められます。

看護師さん:「リハの後、ご気分がすぐれないようですよ。」

この言葉からは、体調が良くないのか、情緒が不安定なのか、まだわからない状態です。

アルツ君のいる病室の前まで行き、病室を覗き込むと、アルツ君、病室の中央付近で、車椅子に乗り、腕組みをしています。

首を垂れ、うつむいています。

寝ているのかな?

ヤッチは病室の中に入ろうとするキノコさんを制止し、二人はしばらく病室の入り口付近でアルツ君の様子を伺いました。

アルツ君の車椅子は病室の入り口の方を向いています。

入口のすぐ外はナースステーションです。

我々はナースステーションを背にしています。

おそらく看護師さんが、彼女たちの目の届く範囲にアルツ君の車椅子を停めたのだと思います。

しばらくすると、アルツ君が頭を上げ、こちらを向きます。

ヤッチと目が合います。

アルツ君:「わわーわっ!わーれっ!!」

すごい大きな声で怒鳴ります。

他の入院患者さんのお見舞いに来ていた女性が驚いて立ち上がるほどの大声です。

アルツ君の怒鳴り声は、ヤッチには『お前、なにしに来たっ!帰れっ!!』と言ったように聞こえました。

今まで起きている時も、ぼんやりしていることが多く、目もトローンとしていましたが、今日のアルツ君の目はヤッチに敵意丸出しで、大きく見開いています。

アルツ君:「わーれっ!!」

周囲から『おーお、すごい。』、『どうしちゃったのかしら。』、『昼からずっと怒りっぱなし。』といった声が聴こえてきます。

ヤッチは病室の中に入り、周囲に会釈しながらアルツ君に近寄ります。

ヤッチ:「そんなに大きな声で呼ばないでも、奥さん(キノコさん)ならここいるぜ。」

ヤッチはキノコさんの立っている病室の入り口付近を指さします。

キノコさんがアルツ君の方に近寄り、アルツ君の手を握りしめます。

ヤッチは丸椅子を用意し、キノコさんを腰かけさせます。

6人部屋の中央付近でのショータイムです。

アルツ君は最初、キノコさんの手を振り払い、時々大声を上げます。

アルツ君:「わーれっ!!」

キノコさんは何度も何度もふり払われた手をアルツ君の手に持って行き、アルツ君の手を握りしめます。

キノコさん:「いったい、どうしちゃったの?」

アルツ君:「わわわッー!」

アルツ君、まだ興奮状態…。

キノコさんはアルツ君の手を抑えつけるような姿勢です。

車椅子の上には、車椅子の肘かけを脚代わりにして、簡易テーブルのような物が置かれています。

キノコさん:「ん…。何て言ってるか、わからないわね…。」

ヤッチ:「入れ歯を着ければ、少しは聞き取れるかもよ?」

ヤッチはアルツ君の入院時に姉が施設から預かってきた入れ歯をアルツ君に装着しようと試みます。

ん…。

口を開けてくれません…。

ヤッチ:「旦那さん、せっかく愛妻が来たんだから、入れ歯をハメて、男前なところを見せてやらないと…?」

アルツ君:「んんんんー!」

口を閉じたままの徹底抗戦です。

入れ歯を着けるのは諦めました。

キノコさんがアルツ君にたずねます。

キノコさん:「私のことわかる?キノコよ…。」

今度はアルツ君、キノコさんの声を聞き、泣き出してしまいました。

アルツ君:「わーわーわ…。」

キノコさんは一生懸命アルツ君の手をさすっています。

アルツ君が泣きながら、うつむき、蚊の鳴くような小さな声でつぶやきます。

アルツ君:「わーわ、わーわうぃをわーわうぃーのわ?」

キノコさん:「…。」

キノコさんがヤッチの顔を見て、首を振ります。

何を言っているのかわからないようです。

ヤッチ:「旦那さん、今キノコさんに何か言ったんだろ?」

アルツ君:「うー…。」

ヤッチ:「奥さんさ、耳が遠くて、旦那さんの声がよく聞こえないんだって。もう一度言ってやってくれるかな?」

アルツ君:「わーわ、わーわうぃをわーわうぃーのわ?」

ヤッチ:「『お前、子どもが10人もいるのか?』だって。」

キノコさん:「そんなにいるわけないわよ…。」

ヤッチ:「今、旦那さんの手を握ってるの誰だかわかるかい?」

アルツ君:「わーんない…。(わかんない…。)」

ヤッチ:「いま、質問しているのはだれ?」

アルツ君;「わーんない…。(わかんない…。)」

キノコさん:「あらやだ?本当に誰だかわかんなくなっちゃった?」

アルツ君;「わーんない…。(わかんない…。)」

キノコさん:「キノコよ。わかる?」

アルツ君:「うー。(うん。)」

キノコさん:「じゃあ、誰があなたの手を握ってるか言ってみて?」

アルツ君:「…。」

キノコさん:「だーれ?」

アルツ君:「うー。」

キノコさん:「だーれ?」

アルツ君:「あーあわ…。」

キノコさん:「…。」

アルツ君:「あーあわ…。(神様…。)」

それにしても、二人の腕、ずいぶん細くなってしまいました…。

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アルツ君の脳梗塞 ~ 入院10日目から12日目

2014/12/07 (日)  カテゴリー: 脳梗塞
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・入院10日目 ~ 12月04日(木)

アルツ君の入院を知った友人Yさんが、一緒に面会に行ってくれることになりました。

普段、ヤッチは自転車で病院に出かけていますが、この日はバスで…。

バスの終点は○○駅です。

久しぶりに降りた駅はすっかり様変わりしていて、ヤッチもオノボリさん状態です。

確か病院のパンフレットに病院まで徒歩10分と書かれていたような気がしますが、もう少し時間がかかったように思えます。

病院に着くと、アルツ君、御就寝中です。

少し間を置くと、目を覚ましたので、デイルームに居たYさんを呼びに行き、病室へ入ってもらいます。

Yさん:「こんにちは。」

アルツ君:「あーどーもー。」

少し片言の日本語ですが、ハッキリと聞き取れます。

Yさん:「俺のこと、覚えています?」

アルツ君:「うん…。すまんね…。ハヒヒヒヒ…。」

アルツ君、またしても『ケンケン泣き』です。

アルツ君の泣き方が変なのでYさんは、『笑っている』と言い張ります。

でも、ティッシュで何度もヤッチが涙を拭きとっているので、泣いているのは間違いありません。

このあと、少し会話をしましたが、今までに比べると、宇宙語が日本語に近づいている印象です。

特養に居る時もそうなのですが、Yさんが面会に来る日に限って、アルツ君、調子が良いようです。

やはり、家族ではない他人が来ると、頑張るからなのでしょうか…。

この日も帰り際にヤッチはYさんに、『おやっさん、全然元気じゃないですか。また○○さん(ヤッチのこと)にウソをつかれました。』と言われてしまいました。

確かに、この日は、呂律もよく回っていたし、覚醒レベルもよかった気がします。


・入院11日目 ~ 12月05日(金)

2014年12月05日のアルツ君

6人部屋なので、病室に入ると、いつもはにぎやかな感じですが、この日の病室はとても静かです。

病室では、看護師さんが一人、丸椅子に腰かけています。

ワゴンの上に書類を広げて、何か書き物をしているようです。

ヤッチ:「こんにちは。お世話になっています。」

病室の一番奥のアルツ君のベッドに向かいます。

なんだか、面会に訪れた時に、アルツ君が目を覚まして起きているという印象がなくなってきました。

この日のアルツ君も寝息を立てて、眠っています。

今までは、左手にミトンをして、両方の手首をベッドの手すりに固定され抑制されていましたが、この日は両方の手にミトンで、手首は固定されていません。

アルツ君のベッドの足元には、今まではなかったモニタが置かれています。

生体情報モニタと呼ばれるもののようです。

医療の現場によって、臨床モニタと言ったり、監視モニタ、単にモニタと言ったりと色々な呼び方が有るようです。

画面の一番上の波形のグラフは心電図、その下のグラフが呼吸です。(たぶん)

画面の左の数値は、上から順にアルツ君の最高血圧、最低血圧、平均血圧です。(たぶん)

画面の右の数値は、上から順に心拍数(または脈拍)、酸素飽和度です。(たぶん)

コードはアルツ君に繋がれていますから、間違いなく、アルツ君用のモニタです。

アルツ君が眠っているので微妙ですが、酸素飽和度以外の数値について、ちょっとどうなの?って感じですが、そばに看護師さんがいるので、スルーです。

ヤッチは、その病室で書き物をしている看護師さんにたずねます。

ヤッチ:「なんか、こんなの繋がってるけど、どうかしたんですか?」

看護師さん:「はい。実はお昼ご飯の後に吐かれてしまって…。それで、念のためということで付けさせていただいています。」

ヤッチ:「大丈夫なんですか?」

看護師さん:「はい。吐かれた後は回復されて…。」

二人のやり取りが耳に入ったのか、アルツ君が目を覚まします。

ヤッチは目を覚ましたアルツ君に小声で話し掛けます。

ヤッチ:「起こしちゃった?」

アルツ君:「うー。」

ヤッチ:「気持ち悪いのか?」

アルツ君:「わーんない…。(わかんない…。)」

ヤッチ:「お昼ご飯のあと、吐いたらしいけど、気持ち悪くない?」

アルツ君:「わーんない…。」

ヤッチ:「吐いたのは、覚えてる?」

アルツ君:「わーんない…。」

ふたたび、眠りについてしまいました。

ヤッチはアルツ君とこの会話をしただけで、帰って来てしまいました。


・入院12日目 ~ 12月06日(土)

この日もアルツ君のベッドの足元には、生体情報モニタが置かれています。

アルツ君、ウトウトしていますが、時折目を開けます。

アルツ君と目が合いました。

しかし、目を閉じてしまいました。

ヤッチ:「おいおい、息子が来たのに無視するなって。」

アルツ君:「わーんない…。」

ヤッチ:「息子の顔、忘れちゃった?」

アルツ君:「わーんない…。」

普段なら、『死んでも忘れるか!』くらいの返しが来るんですけどね…。

ヤッチ:「眠いのか?」

アルツ君:「わーんない…。死んじゃうの…。」

確かに、ヤッチの耳には『死んじゃうの…。』と聞こえました。

ヤッチ:「まさか、自分のことを言ってないだろうな?俺に『死んじまえ!』って言ってくれないと、俺の生活に支障をきたすんですけど…。」

アルツ君:「わーんない…。」

ふたたび、眠ってしまいました…。

完璧なガオです…。

気づくとアルツ君の足元に設置してあるモニタが赤く点滅しています。

音は出ていません。

ヤッチは病室で書き物をして座っていた看護師さんに声を掛けます。

昨日いらした看護師さんとは別の方のようです。

ヤッチ:「あの、これピカピカ点滅しているけど、そういう仕様?」

看護師さん:「あ、外れてるんだ!」

看護師さんは、そう言って立ち上がり、眠っているアルツ君の布団をちょっとめくり、足の指にクリップ上のものを付け直しました。

ヤッチ:「聞きたかったんだけどさ、これって何を見てるの?」

看護師さん:「昨日のことはお聞きになっていませんか?」

ヤッチ:「吐いたとかいうのは、聞いたけど?」

看護師さん:「はい、昨日、食事の最中に意識が遠のいてしまって…。」

ヤッチ:「それから吐いた?」

看護師さん:「はい。それで…。」

ヤッチ:「このモニタの左側って血圧だっていうのは予想がつくんだけど、右側の数値って、何を示してるの?」

看護師さん:「右側の二つ数字があるうち、上は心拍数です。」

ヤッチ:「正常値の範囲って、どのくらいなんですか?」

看護師さん:「お父様の場合、除脈が有るってお伺いしていますので、まあ、60有れば、まあまあよろしいかと…。下は酸素飽和度ですから、100に近いほど、正常ということになります。」

ヤッチは、心拍数を監視しているのか、血圧を監視しているのか、主に何について監視しているのかを知りたかったのですが、質問の仕方が悪かったようです…。

(-_-;)

それにしても、昨日の看護師さんはアルツ君が『食事の後、吐いた。』とはおっしゃいましたが、『食事の最中に意識が遠のいた。』まではおっしゃっていませんでした。

やはり、『意識が遠のいた。』って聞くと、色々考えちゃいますよね…。

ヤッチ:「それで、元気が無いんだぁ…。今日はリハビリをやったんですか?」

看護師さん:「いいえ。具合が悪くなってしまわれたので、昨日(12/05)から大事をとってお休みしていただいています。」

ヤッチ:「昨日は『回復した』って聞いてたんだけどな?」

看護師さん:「はい。意識が戻られてからは…。その後、レントゲンを撮らせていただいたんですけど…。」

ヤッチ:「大暴れ?」

看護師さん:「いえ…。大暴れは、されていませんでしたけが、ちょっとだけ興奮されていたご様子です。」



アルツ君が眠ってしまったので、病室を後にしました。


夜になって、ヤッチと同じようなことを聞いたのでしょう。

姉から電話が掛かってきました。

姉:「パパ、昨日、意識失って倒れたんだって?」

ヤッチ:「失ったかどうかはわからないよ。俺は『意識が遠のいた。』って聞いたんだから。」

姉:「そんなのどっちでも同じじゃん。で、『何が原因?』って、看護師さんに聞いたの?」

ヤッチ:「聞けるわけないじゃん。どうせ、聞けば、『病状説明は医師からお聞き下さい。』って言われるのが目に見えてるから。」

姉:「そうだよね~。なんかこの病院、気軽に聞けないオーラが出てるよね~。」

ヤッチ:「わざとそうしてるんじゃないの?医療過誤の問題とかが取沙汰される昨今だからさ…。」

姉:「まさか、また脳梗塞なんていうことないよね?」

ヤッチ:「あのさぁ…。俺は医者じゃないんだからさ…。まさに、『病状説明は医師からお聞き下さい。』と申し上げたいんですけど…。」

姉:「ごめん。あんたの方が私と違って、なんでもよく知ってるからさ~。お医者さんに聞くわけいかないかね?」

ヤッチ:「俺もそれを考えたんだけどさ…。入院している病院は脳外科が専門の病院だぜ!?そこの医者に『まさか、脳梗塞じゃないでしょうね?』なんて聞いたら、『プロをバカにする気か!』って言われそうだよ…。」

姉:「そうっか…。でも、心配だ…。」

ヤッチ:「まあ、ダイレクトに聞くと、医者のプライドを傷つけちゃうから、それとな~く、タイミング見計らって聞いてみるよ。」

姉:「うん、私じゃ無理だから、あんたに任せたわ。それにしてもパパ、大丈夫かね…。私の前で、泣きながら、『死ぬ』とか、『どうせ死んじゃう。』ばっかり言うんだよ…。」

ヤッチ:「俺の前でもだよ…。旦那さんがあんなこと言うの、俺ははじめて聞くかもしれない…。」

姉:「何とか、やる気出してもらわないとね…。」

ヤッチ:「それが、リハビリも中断してるらしいよ。」

姉:「えっ?そうなの?」

ヤッチ:「その、あなたが『意識を失って倒れた』って言った日から…。リハの中断は痛いよな…。」

姉:「ますますショックだわ…。夕食も出されてもほとんど残しちゃうから、パパ、ずいぶん痩せて来ちゃったよ…。」

ヤッチ:「ボタモチ、放り込めば、医者に怒られるだろうしな…。」

姉:「その前に飲み込めないって。私、夕飯の時、時々介助するけど、とろみのおかずをやっと飲み込んでるっていう感じだもの。」

ヤッチ:「まっ、俺らが暗い顔して面会に行ったら、ますます旦那さんの元気がなくなるから、明るい顔して行こう!明日になれば、旦那さんのことだから、『面会に来るなら、ボタモチぐらい持って来い!』って言ってくれるって!」

姉:「うん…。そうだね…。ありがと。」

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2014/12/07 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

看護師と口論! ~ 入院13日目

2014/12/08 (月)  カテゴリー: 脳梗塞
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

2014年12月07日の日曜日です。

アルツ君が脳梗塞でK病院に入院してから、13日目になりました。

病院に着くと、日曜日で外来は休診のため、人影はまばらです。

エレベーターで三階に上がると、看護師さんの姿もいつもに比べると、少ないようです。

もしかすると、療法士さんの姿を見かけないので、その分、人影が少ないのかもしれません。

ヤッチがアルツ君の病室に入ろうとしたところ、病室の入り口付近で私服姿の男性に呼び止められます。

男性:「失礼ですが、ご面会ですか?」

ヤッチ:「はい。」

男性:「病室はこちらですか?」

男性はアルツ君の病室の方向に腕を上げます。

ヤッチ:「そうですけど。」

男性:「(アルツ君の)ベッドはどこですか?」

ヤッチ:「窓際の一番奥です。向かって左側です。」

男性:「大変失礼なんですけど、これから清掃を始めさせていただきます。お部屋に入られても構わないのですが、30分程度、お部屋の外に出られなくなってしまいますけど、よろしいでしょうか?」

ヤッチ:「…。」

ヤッチは一瞬、躊躇しました。

もし、アルツ君が眠っていたら、アルツ君の寝顔とにらめっこするしか時間を潰す方法がないからです。

でも、せっかく来たのに、病室に入らず30分も待たされるのも、考え物です…。

ヤッチ:「でも、いいや。病室の中に入らせてもらいます。」

この男性、たぶん清掃業者の人だと思いますが、作業着姿ではなかったので、清掃業者の人なのか、病院の人なのか、結局いまだによくわかりません。

アルツ君の病室に入ると、病室の中はガラーンとしています。

今までは、6人部屋で、ベッドとベッドの間隔も狭く、病室から出て来ると、自分が箱寿司にでもなったような気分でした。

でも、この日は入口からすぐのベッド3台がありません。

3人、いっぺんに退院?

それとも…???

でもアルツ君のベッドの並びの入院患者さん達はそんな感じじゃなかったもんなぁ…?

『そんな感じ』はご想像におまかせします。

病室の中では、ベッド3台が残されていて、廊下寄りのベッドが有った床を作業着姿の人達が3人で掃いています。

病院のユニフォーム姿ではなかったので、おそらく外部請負の清掃業者さんなのでしょう…。

定期清掃か何かだと思います。

ヤッチはその作業している横を通り抜け、アルツ君のベッドに向かいます。

アルツ君は、目を閉じていましたが、眠ってはいないようです。

ヤッチ:「ボタモチ食ってる夢でも見てたか?」

アルツ君:「わーさん、どーいた?(ばあさん、どうした?)」

ヤッチ:「ばあさん?ばあさんなら家にいるぞ。今日もここに来たいって言ってたけど、まだ体力的に無理そうだから、連れて来なかったよ…。顔、見たかったか?」

アルツ君が枕の上で小さく首を横に振ります。

ヤッチ:「なんだよ、顔を見たいんじゃないのかよ…。ばあさんの部屋の雨戸の滑りが良くないから、旦那さんに早く元気になってもらって、直してもらいたいって、言ってたよ。」

アルツ君:「かゆーの…。」

アルツ君がミトンの手で腕を擦ります。

点滴の針の跡がかゆいようです。

腕のあっちこっちに注射の跡が見られます。

ヤッチ:「かゆいよな~。クスリを塗っとくか?」

薬嫌いのアルツ君にわざとこの質問をぶつけます。

アルツ君:「うーめいあわ、にあいめはしんあっあの…。」

ヤッチ:「???」

アルツ君:「うーめいあわ、にあいめはしんあっあの…。」

ヤッチ:「『有名だった』か?」

アルツ君が小さくうなずきます。

アルツ君:「うーめいあわ、にあいめはしんあっあの…。」

ヤッチ:「『有名だった二代目』かな?」

アルツ君が小さくうなずきます。

アルツ君:「うーめいあわ、にあいめはしんあっあの…。」

ヤッチ:「『有名だった二代目は死んじゃったの…。』か?」

アルツ君が小さくうなずきます。

ヤッチははじめ、菅原文太さんや高倉健さんを思い浮かべましたが、アルツ君にその情報は入っていないはずです。

ヤッチのこと?

でも有名じゃないしな…。

アルツ君はこのあと、何度もこの言葉をか細い声で繰り返していました。

アルツ君の身体には多数のコードがからまっていましたが、足元にある生体情報モニタには、数値が一つしか表示されていません。

看護師さんを呼びに行こうにも、清掃が始まっていて、病室の外には出られません。

ナースコールも設置されていないので、使えません。

ナースコールは設置しても、アルツ君が引き抜いてしまう可能性があるということを、入院時に病院側に伝えてあるので仕方ありません。

そうしているうちに、清掃業者さんがポリッシャーを回し始めました。

ご存知の方も多いと思いますが、ポリッシャーというのは、オフィスやこうした病院などの床を洗浄する機械で、機械のヘッドには円形のブラシが付いていて、電気でこれをクルクル回転させて使います。

手元のレバーを引くと、液体の洗剤も出てきます。

業者さんがポリッシャーを回すと、清掃部分とアルツ君のベッドを仕切っているカーテンが波打ちます。

作業している業者さんたちは気づいていないのかもしれませんが、ポリッシャーのブラシが回転すると、けっこう風が来ます。

家庭用のカーテンと違って、病院のカーテンですから、床スレスレには設置されていません。

アルツ君が少しせき込みます。

アルツ君:「なーいやってるんだ…?」

ヤッチ:「今、旦那さんの横で掃除をしてるんだよ…。」

アルツ君:「さむーい…。」

ヤッチはアルツ君の肩まで布団をかけ直します。

ヤッチもビル清掃などのアルバイトを経験したことが有ります。

プロ並みの仕事はできませんが、床の清掃の手順はある程度はわかっています。

今まで塗られていたワックスを剥がし、改めてワックスをかけ直す場合は、手順が異なりますが、一般的な床の清掃手順は以下になります。

床の清掃の手順(ワックスがけ)
  1. 清掃スペースを確保するため、床の上の荷物を可能な限り、移動します。
  2. 汚れている床のチリやホコリをホウキやフローリングワイパーで取り除きます。(掃除機を使う場合もあります。)
  3. ポリッシャーを回転させ、液体洗剤を出しながら、床を洗浄します。(電動のデッキブラシと考えたらイメージしやすいかもしれません。)
  4. 汚水が床に広がるので、カッパギというワイパー状の道具と、ちり取りを使って汚水を回収します。この作業を『カッパぐ』と言います。汚水はあらかじめ用意したバケツの中に捨てます。この時、汚水回収は慣れていない人がやると、ちり取りの中に入れる時に飛び散り、自分の洋服が汚水まみれになることが有ります。
  5. 床に洗剤分が残っていることが有るので、モップで水拭きします。
  6. 送風機(扇風機)を使って、床を乾かします。
  7. ワックスを掛けます。モップを使うこともありますが、最近はフローリングワイパーのような道具を使います。ヘッド部分はウェットシートを分厚くしたような素材のパイル地で、ワックスが染みこむような構造です。
  8. 送風機(扇風機)で乾かして、移動した荷物を元の位置に戻して終了です。


話が逸れましたが、この一連の作業をアルツ君が寝ている病室でやるわけです。

アルツ君の病室には、アルツ君を含め、3人の患者さんが残されていましたが、1人は意識が戻っていない重症の患者さんで、定期的に痰吸引の必要な方です。

アルツ君が再び、声を発します。

アルツ君:「さむーい…。」

ヤッチはカーテンを少しめくり、清掃の様子を伺います。

送風機(扇風機)を回しているようです。

送風機はアルツ君のベッドの方に向けられているわけではなく、病室の入り口に向けられていますが、それでも対流ができ、アルツ君の方に風が来ます。

ヤッチ、すでにお気づきだと思いますが、段々、怒りがこみ上げてきました。

まあ、ヤッチ的には病室に入ったときから、『あり得ない』だったんですけどね…。

病室に入った瞬間、床を掃いていたんですよ。

病人のいるすぐ脇で、普通ホコリやチリを舞い上げないでしょ?

ホコリやチリを舞い上げないようにどこかに持って行き、病人のいないところで回収するならまだわかります。

ヤッチはアルツ君のベッドサイドに腰かけていましたが、すぐ横に業者さんの道具類が近づいてきました。

清掃部分に自分たちの道具が有ったら、作業に邪魔になるので、おそらく作業員の誰かが押しのけたのだと思います。

水蒸気爆発では済まされない予感です。

ヤッチの腹ワタで、マグマがその時をうかがっています。

その証拠にヤッチの腕がブルブル言い出しました。

でも、ワックスがけをしている最中に、清掃部分に足を踏み入れる事ができません。

業者さんは、雰囲気からして、病院の指示の元に作業をしているようです。

大声を上げて、廊下にいる看護師さんを呼ぶにしても、病室には他の患者さんもいます。

仕方がないので、作業が終わるのを待ちます。

アルツ君は眠ってしまいました。

どうやってマグマを静めようか考えていると、いきなり、カーテンをバサッーと開けられました。

看護師さんです。

ここからはヤッチのお怒りモードなので、あえて敬称を略させていただきます。

看護師:「あっ。いらしてたんですね?(病室の)手前のほうの作業が終わりましたので、廊下に出て、お待ちいただけますか?」

この後、どういう風に作業するのかを見極めようと、マグマちゃんに差し水をして、とりあえず廊下に出ます。

アルツ君の面会に来た時は、早く病室に向かうことばかりを考えていて、全く気づきませんでしたが、アルツ君の病室に有ったベッドやテレビ、キャビネットなどの荷物は廊下に移動させてあったようです。

もちろん、患者さんは退院したわけでも、『そんな感じ』だったわけでもなく、病室の外に出されていたのです。

廊下からアルツ君の病室を覗き込むと看護師Aがアルツ君に付けられていたモニタのコード類を引き抜いています。

看護師Aが看護師Bを呼び、ベッドの移動を手伝うように話しかけています。

アルツ君のベッドです。

アルツ君のベッドを二人で動かし、今清掃の終わったばかりの床の上まで移動します。

病室から入ってすぐ左です。

同様に、他の患者さんの寝ているベッドも清掃の終わった箇所に移動し、病室の奥のスペースを空けます。

業界用語でいうところの『テレコ』的発想です。

ヤッチ:「まさか、ベッドを病室の外に出さないで、残りの部分を掃除するんじゃないでしょうね?」

看護師A:「そうですが、何か?」

ヤッチ:「あのさ、掃除中の病室の中がどれだけ劣悪な環境かわかって言ってるの?」

看護師A:「でも、こうしないと残った部分を掃除できませんから。」

ヤッチ:「いやいや、違うでしょ。清掃作業が終わるまで、別の場所で待機でしょ。」

看護師A:「おっしゃってる意味がわかりませんけど?」

ヤッチ:「俺、今まで病室の中にいたけど、病室の中で、床に向かって扇風機を回すんだぜ。チリやホコリが舞うことくらいわかるよね?」

看護師Bが割って入ります。

看護師B:「でも、規則ですから!」

ヤッチ:「はあ?規則?どこの規則か教えてもらおうじゃないか?」

看護師B:「でも、規則は規則なんですっ!!」

ヤッチ:「どこにある規則なんだよ~。あなた方、病院内部の規則だろ?患者は関係ないんじゃない?入院の手続きの時に、大声を上げたりとかで、他の患者さんの迷惑になる時はベッドを移動することもあるって言うのはこっちも聞いて、契約書にもサインしたよ。でも、これは一人一人の患者が快適に過ごせるための協力のお願いのわけだろ?ちょっと趣旨が違うよね?病室を掃除したいなら、掃除をしない場所にベッドを移動させてよ?」

看護師B:「できないんです!!」

ヤッチ:「でも、最初の3人は廊下の外にいるじゃないかよ!」

看護師B:「…。」

ヤッチ:「だいたい、汚い空気を扇風機でカクハンしている病室に患者をとどめておくというのがどれだけ良くないことか、仕事柄わかるでしょうに…。あんたら、掃除と人の命、どっちが大切だと思ってんだよっ!!」

看護師B:「掃除もしていない不衛生な部屋に寝てもらう方がもっと良くないと思います。」

ヤッチ:「今は、その前段階の話をしてるんだよね。だいたい、さっきから掃除の様子を見てたけど、ろくに換気もしてないじゃないかよ!しかもベッドのそばにモップの頭が近寄ってくるんだよ。あなた方だって、自分の寝ている枕元にモップの頭が近づいてきたらどう思うか…。自分が休んでいるところに、耳元で掃除機をかけられたらイラッと来ない?」

看護師B:「空調は入ってますっ!!」

ヤッチ:「それは暖房でしょ?換気とは言わないでしょ?」

看護師B:「入ってます!」

ヤッチ:「まあ、あなた方はマスクしているからいいよ。でも親父を含めて、この中にいた患者は誰一人、マスクも着けてないんだぜ?せめてマスクを装着させるくらいの配慮が有ってもいいんじゃないの?」

看護師B:「それはたまたまです!」

ヤッチ:「だから、そのたまたまが有っちゃいけないんでしょうにっ!!あなた方は命を預かる身として、たまたまは許されないでしょ!!俺が言わなくたって、命の大切さはわかってるはずでしょっ!」

看護師B:「とにかくできませんっ!」

ヤッチ:「だ・か・ら、病室じゃなくて、せめてベッドを廊下に出そうよ。些細なことかもしれないけど、命に係わるような事かもしれないんだぜ?このままじゃ、また親父は扇風機の回る部屋で寝ていなきゃならなくなるんだぜ。」

看護師B:「廊下に出した方がもっと危ないんですっ!!」

ヤッチ:「どうしてよ?わかるように説明してよ?」

看護師B:「説明する必要がありませんっ!」

ヤッチ:「あんた、今『もっと危ないんです。』って言ったよな。それじゃあ、少なからず病室にとどめておくことも、自分で『危ない』って認めたことになるんだぜ?」

看護師B:「…。」

ヤッチ:「あなた方は、たぶんここの病院の指示で動いてるんだと思うよ。そういう意味では、こうるせー奴にあたっちまって、立場上、可愛そうな日になってしまったかもしれない。俺も個人的にあなた方に恨みはない。だけど、あなた方が些細な取るに足らないと思ってることを患者や患者の家族はものすごく重要なことだと考えてるっていうアンテナは常に持っとこうよ。あなた方と話をしても、これ以上埒が明きそうもないから、ここの責任者呼んでよ?」

看護師A:「責任者はたぶん不在です…。」

ヤッチ:「不在なら不在でいいから、この先も作業を続けるのか、みなさんで相談してくださいよ。やるからにはこちらが納得いく結論を出してください。私が聞きたいのは、半分ずつ病室を清掃するのではなくて、なぜ病室で寝ている患者全員を清掃作業をしない安全な場所に移動させないのか?の一点だけだから。デイルームで待ってます。」

ヤッチはデイルームに行き、自販機でお茶を買います。

お茶を飲んでいる間も、興奮と怒りで、しばらく震えが止まりませんでした。

結局、デイルームには誰も現れませんでした。

ヤッチがデイルームにいる間にアルツ君のベッドは元の位置に戻されたようです。

廊下に出されていた荷物も病室に戻されたようです。

清掃業者さんたちが暗い表情で引き上げて行きました。

清掃は中止、もしくは延期になったようです。

お茶を飲みながら、段々と怒りと興奮がおさまってくると、今度はキレてしまった事への反省の念がこみ上げてきました。

いい大人が病院で口論ですからね…。

ヤッチの要求は理不尽な要求だったのでしょうか…。

病室に戻ります。

アルツ君は眠っています。

ヤッチがアルツ君のベッドサイドに腰かけていると、先ほどの看護師Aさんが謝罪にやってきました。

ヤッチも謝罪しました。

後日、責任者からヤッチ宛てに電話をいただけるという約束もしていただきました。

アルツ君が二人の声でうっすら目を開けます。

看護師さんはその場を離れて行きました。

ヤッチ:「旦那さん、またやっちまったよ…。」

アルツ君:「わーんない…。(わかんない…。)」

ヤッチ:「いつもだったら、『みっともないこと、すんなっ!』って怒ってくれるじゃんかよ…。」

アルツ君:「わーんない…。」

アルツ君、再び眠りについてしまいました…。

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2014/12/08 | コメント (8) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

オナラが出ました ~ 入院14日目

2014/12/10 (水)  カテゴリー: 脳梗塞
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2014年12月08日のアルツ君

こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

2014年12月08日の月曜日です。

アルツ君が脳梗塞でK病院に入院してから、14日目です。

『毎度おなじみの…』になってきましたが、アルツ君、やはり眠っています。

点滴のチューブの都合上、アルツ君がどうしても布団をはだけてしまうので、姉が看護師さんにお願いして、アルツ君が寒がっている時は、ダウンベストを掛けてもらうようにお願いしています。

ダウンベストは姉が持参したものです。

となりの患者さんが、ナースコールで看護師さんを呼んだため、その声に反応して、アルツ君が目を覚まします。

少し間を置くと、アルツ君がヤッチと目を合わせます。

ヤッチ:「おはようございます。いつからバッドマンと抱き合ってたんだ?」

アルツ君:「ばあさんか?」

『バッドマン』と『ばあさん』を聞き違えているようです。

ヤッチ:「今日は口が上手く動いてるみたいだね?」

アルツ君:「わかんない…。」

ヤッチ:「言ってることが俺にもちゃんとわかるぞ。」

アルツ君:「わかんない…。」

脳梗塞を起こして入院する前のアルツ君の話し方に戻ったとは言えませんが、少し回復傾向にあるような気もします。

アルツ君:「わーいおんあがいうんだよ…。」

ヤッチ:「…。」

せっかく褒めたばかりなのに、ヤッチ、聞き取れません。

アルツ君:「わーいおんあがいうんだよ…。」

ヤッチ:「『悪い女が』か?」

アルツ君がうなずきます。

ヤッチ:「その『悪い女』がどうしたって?」

アルツ君:「いうんだよ…。」

ヤッチ:「『言う』のか?あ、そっか、そっか、『居るんだよ…。』か?」

アルツ君:「そう…。」

アルツ君には悪いですが、アルツ君の宇宙語をなるべく聞き返さないように翻訳することは、自分の脳を活性化してくれる良い面もありますが、反面、非常にカロリーを消費します。

ヤッチ:「その悪い女っていうのは、この病院の中にいるのか?」

アルツ君:「どーも。そーあしいや…。(どうもそうらしいや。)」

ヤッチ:「なんか、意地悪でもされたのか?」

アルツ君:「おーは、だまえうけどな…。(俺は黙ってるけどな…。)」

アルツ君、言葉は発しますが、毎回、意味不明のことを言います。

ヤッチ:「黙ってないで、言い返してやればよかったじゃないかよ?」

アルツ君:「どなああたんだおー…。」

ヤッチ:「『怒なられたんだよ。…』???」

アルツ君:「うん…。おーは、だまえうけどな…。(俺は黙ってるけどな…。)」

この病院には、耳の遠い高齢の患者さんも入院しています。

もしかしたら、看護師さんが、アルツ君の耳元で、少し大きな声で、『○○さん、起きて下さい。』などと言われたのかもしれませんね。

アルツ君、耳は良いほうなので、怒なられたように聞こえたのかもしれません。

それとも昨日の一件????

ヤッチ:「でも、よかったね。聴こえるっていうことは、生きてるっていうことだから。」

アルツ君:「わーんない…。(わかんない…。)

布団をめくると、ベッドの手すりに固定されていた両腕のベルトは外されています。

しかも両手にはめられていたミトンも外されています。

抑制(拘束)のかかっていない状態です。

回復傾向にあれば、段々暴れん坊になっていくはずのアルツ君ですから、それだけ体力が落ちているということでしょうか…。

ベッドの手すりには、看護師さん用に毎日の排泄についてと食事摂取についてのチェック表がぶら下がっています。

特養ではやや便秘気味のアルツ君でしたが、こちらに入院してからは問題なく、定期的に発射しているようです。

食事は、最近になって三食出されています。

この日の食事摂取量を見ると、

アルツ君の食事(栄養)摂取量
  • 朝 8/9
  • 昼 1/2
  • 夕食はまだ出されていないので空欄

看護師さんにお伺いしたところ、『朝 8/9』の『8』は主食、『9』は副食だそうです。

主食、副食、ともに全部完食すれば、『10/10』になるそうで、この場合は、省略して『10』と記入しているとの事でした。

また、左側に主食の摂取量、右側に副食の摂取量を記入するのが一般的なのだそうです。

『主菜』、『副菜』などの言葉もありますから、ヤッチには『主食』とは何なのか、『副食』とは何なのかまではわからず、数字を見て、視覚的に判断するしか方法がありません。

ヤッチ:「旦那さん、昼飯をあんまり食べてないようだけど、食欲が無いのか?」

アルツ君:「わーんない…。」

ヤッチ:「今、ボタモチを食べたいと思うか?」

アルツ君:「たべたーない。」

ん…。

ヤッチの問診では、かなり…、いや、おおいに、重症です。

ヤッチ:「はやいとこ、食欲出してもらってさ、風呂の浴槽、スレスレまでボタモチでイッパイにして、その中に思いっきり頭を突っ込もうぜ?」

アルツ君:「わーんない…。」

そんな会話をしていると、

ブッーー!!

音源はアルツ君です。

本人も気づいたのか、大きく口を開けて笑います。

舌の色がものすごいことになっていますが、アルツ君の久々の笑顔です。

ヤッチ:「実弾じゃないだろうな?」

アルツ君:「…。」

口を開けています。

ヤッチ:「メシもろくろく食ってないのに、なかなかやってくれるじゃねーかよ?」

アルツ君:「あ?」

ヤッチ:「いいのが出ましたね、でも?」

アルツ君:「出た、出たよん。」

ヤッチ:「…。」

アルツ君:「くさい…、臭い!」

ヤッチ:「毒ガスが出たね。」

アルツ君:「〇×△□※#…。」

ヤッチ:「漏らしたな?」

アルツ君:「〇×△□※#…。」

ヤッチ:「でもさぁ、毒ガスが出るっていうことは、ねえ?」

アルツ君:「くさいの出た…。」

ヤッチ:「調子が戻って来たっていうんじゃねーの?」

アルツ君:「なーかわーんない…。(なんだかわかんない…。)」

ヤッチ:「え?」

アルツ君:「なーかわーんない…。(なんだかわかんない…。)」

ヤッチ:「それさ…。布団めくったらさぁ…。ねえ…?すごいことになるんじゃねーの?」

アルツ君:「もー、屁の河童!!」

ヤッチ:「冗談言えるようになったじゃん。ちっとは?ね?大したもんだよ…。」

アルツ君:「〇×△□※#…。」

この会話のあと、しばらく一人でブツブツ何かを言っていましたが、そのまま眠ってしまいました。

この時の様子を途中からですが、動画に収めています。

YouTubeにアップしておきましたので、是非ご覧ください。

『屁の河童』の部分は注意していないと聞き取れないかもしれないので、この記事を歌詞カード代わりにご利用ください。(字幕の色は変わりません。)

動画はこちらです。



【お詫び】
動画のURLが正しくなかったようです。(余計なスペースが入っていました。)
修正したURLに書き換えました。
直接ご覧いただけるよう記事にも動画を貼りつけました。
なお、ガラケーでは動画の画面は表示されませんので、リンク先をクリックしてYouTubeに飛んでください。(2014/12/12)


アルツ君が眠ってしまったので、ヤッチも病室を後にしました。

夜になると、この日ヤッチの後にアルツ君のところへ面会に行った姉から電話が掛かって来ました。

姉:「さっき、パパのところへ行って来たんだけどさ…。」

ヤッチ:「…。」

姉:「パパ、夕飯を食べてくれないんだわ~。」

ヤッチ:「何でかね?」

姉:「ん…。ベッドのリクライニングを起こして、ベッドの上で食べるんだけどね!?」

ヤッチ:「それで?」

姉:「もう、リクライニングを起こしてるその時から不機嫌なんだわ…。」

ヤッチ:「俺が行った時は、ご機嫌だったけどね。」

姉:「ほんと?」

ヤッチ:「うん。オナラが出て、自分で大口開けて笑ってたくらいだったよ。『屁の河童』とか言って、機嫌が悪いようには見なかったぞ。」

姉:「ほんとに?今日は、私がパパに用意された食事を一口、口に入れた途端、『まずいっ!』って、もうそれっきり口を開けてくれないのよ…。」

ヤッチ:「あなたが介助しないで、看護師さんにやってもらえばいいじゃん。」

姉:「それが、前はずっとそうしてたんだけど、看護師さんにやってもらうと、『あ、今日はもう食べないわね。』って言って、さっさとパパの食事を片づけちゃうのよ…。」

ヤッチ:「うん…。」

姉:「パパが食べないと、どんどん痩せて来て、体力も落ちちゃうでしょ?だから、最近は、『私が時間かかっても食べさせます。』って言って食べさせてたんだけどね…。」

ヤッチ:「小学生の居残り給食状態だな…。休み時間にドッジボールできないぞ。ちなみに俺はドンガメ派だったけどな。」

姉:「でも、この頃は、食事がまずいのか、食べる気力を失ってるのか、私が介助しても、全然食べてくれないのよ…。」

うちの家庭…。

ヤッチのくだらない冗談をアルツ君以外、完全に無視します…。

グレてやる…。

ヤッチ:「で、その後は?」

姉:「食べないで、目を閉じて眠っちゃうのよ…。今日はがんばって半分近くまで食べてもらったんだけどね…。」

『それっきり口を開けてくれない。』と言っているのにどこから食べさせたのでしょうか…。

ヤッチ:「ん…。」

姉:「食べるにしても、一口入れて、それを飲み込むのがやっとっていう感じだもの…。」

ヤッチ:「体力が落ちてくれば、飲み込む力も弱くなってくるからな…。」

姉:「でしょっ~???」

ヤッチ:「そしたら、俺も旦那さんの夜飯時に行ってみるよ。朝飯と昼飯は面会時間外の時間帯だから、唯一、俺が食わせられるとすれば、夜しかないから。」

姉:「お願いできるかな…???私も行くけど…。」

ヤッチ:「食ってくれるかどうかは、行ってみないとわからないけど、まあ、とりあえず…。」

姉:「悪いけど、お願いします。」

なかなか難しいですね…。

脳梗塞と認知症のダブルですから、アルツ君の操縦にはテクニックが必要なようです。

脳梗塞になった人のお世話をヤッチもしたことがないので、自信がありません。

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FC2スレッドテーマ : 認知症を介護する家族の悩み (ジャンル : 福祉・ボランティア

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2014/12/10 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

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