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スマホ版 アルツ君は職人

進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。[スマホ版]

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爪を隠す職人

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アガパンサス

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

あいかわらず、食事摂取量も水分摂取量も増えないアルツ君ですが、一時のように『しゃべるのも辛そう』という状態は脱したように思えます。

最近のアルツ君のブームは会話の中で自分のしゃべった言葉の語尾に『チクショー!』を付けること…。

落語の聴きすぎのせいでしょうか…。

先日、アルツ君の夕飯の食事介助にヤッチがアルツ君の居室に訪れた時の話です。

いつものように会話形式で進めさせていただきますが、ヤッチを含め(元々)、アルツ君の滑舌はここに表記しているようには、良くないことをあらかじめご承知ください。

ヤッチ:「こんばんは。○○(ヤッチの名前)です。そろそろ夕飯なんで、お伺いしました。」

アルツ君、ヤッチと目を合わせますが、片目を閉じて辛そうな顔をします。

ヤッチ:「何?どうした?具合でも悪いのか?」

アルツ君:「かゆいんだよ…。」

ヤッチ:「『かゆい』ってどこが?」

アルツ君:「それがわからないんだって。」

ヤッチ:「『わからないんだって。』って、まるで他人事のようだな?で、どのあたりなんだ?背中?」

アルツ君:「どうもそうらしいや。」

ご存知のようにアルツ君は寝たきりです。

脳梗塞の後遺症で右半身には、麻痺が残っています。

特に利き手である右手は使えないので、どこかを掻くにも左手ということになります。

ヤッチはアルツ君の身体とベッドのマットレスの間に手をさし入れ、アルツ君の背中付近を触ります。

ヤッチ:「この辺か?」

アルツ君:「もっと下。」

ヤッチ:「ここか?」

アルツ君:「それが分からないんだよ…。」

ヤッチ:「じゃあここか?これ以上、下だと背中じゃなくて、お尻だぞ?」

アルツ君:「もっと下だなぁ…。」

ヤッチ:「お尻より下なら、そこは『背中』とは言わんぞ?ここか?」

ヤッチはアルツ君の右太もも辺りを掻きます。

アルツ君:「逆だなあ…。」

ヤッチ:「左かあ?」

アルツ君:「もっと下。」

ヤッチ:「なんだよ。背中じゃなくて足じゃないかよ。」

ヤッチはアルツ君の左足の弁慶の泣き所付近を掻き始めます。

アルツ君:「ああ、そこだ!あーかゆい!チクショー!お前、もっと早く掻けよ。」

ヤッチ:「それは俺が言うセリフだろ?最初から『左足だ。』って言えば話が早いんじゃないの?」

アルツ君:「そうとも言うな…。いいから、もっと掻け!」

ヤッチ:「肉が引きちぎれるくらいか?」

アルツ君:「血が出るくらいにしておけよ。ああ、そこだ!チクショー!」

ヤッチにはアルツ君の脳梗塞以来、麻痺側は『右』という意識はありましたが、こうして考えると、アルツ君のように寝たきりだと、左足を掻くということもできないんですね。

アルツ君:「ああ、だいぶ治ってきた…。」

ヤッチ:「これ以上かゆくならないようにカンナで削ってやろうか?」

アルツ君:「カンナはまずいと思います…。」

ヤッチ:「それよりかさぁ、ここに来る途中、アガパンサスの花(この記事のトップ画像)がきれいに咲いているところがあったよ。もう盛りは過ぎちゃってるみたいだけどな。」

アルツ君:「アガパンかぁ…。」

ヤッチ:「たまには外に出て、四季折々の花を眺めるっていうのもいいんじゃないのか?」

アルツ君、桜の花をほんの数分、屋外へ出て眺めただけで、それ以来、外に出ていません。

いや、正確には5月に救急搬送で一瞬だけ外気に当たっています。

アルツ君:「そのうち、行くって…。」

ヤッチ:「いつ?」

アルツ君:「明日はやめとく。」

ヤッチ:「なんで?」

アルツ君:「天気が悪い。」

ヤッチ:「明日は『晴れ』の予報だぞ?」

アルツ君:「そうかあ…。」

ヤッチ:「アガパンサスだって、もう見頃が終わっちゃうよ?」

アルツ君:「お前、アガパンがこの辺じゃ、どこが産地か知ってるか?伊豆だぞ。」

ヤッチ:「おっ!?鋭いね?覚えてたんだ。大したもんだ~。」

アルツ君とヤッチの二人には花屋の経験があります。

露地物のアガパンサスの花の咲くちょうど1~2か月前には、伊豆からたくさんのアガパンサスが東京の切り花市場に運ばれ、セリにかけられます。

花の部分には傷まないようにセロハンがかけられ、丁寧に梱包して送られてきます。

ヤッチ:「安ヤリ(セリの最中、安い買値を表示すること)を突いて、セリ人によく怒られたっけ?」

アルツ君:「(セリ人に)睨まれるとおっかないからな。」

ヤッチ:「よくそんなことまで覚えてたな?すごいじゃない?」

アルツ君:「それほどでもないよ…。」

ヤッチ:「俺も忘れちゃったけど、アガパンサスが市場に出荷される頃だっけ、芍薬(しゃくやく)とかがセリにかけられるのは?」

芍薬
芍薬[拡大する]


牡丹
牡丹[拡大する]


アルツ君:「どうだったかなぁ…。俺もよく覚えておらん。」

ヤッチ:「芍薬と牡丹(ぼたん)の違いをよくお客さんに質問されたよな?」

アルツ君:「はは~ん。『立てば芍薬、座れば牡丹…。』ってな!?」

ヤッチ:「さすが物知りだね。その後に続く言葉は何だっけ?」

アルツ君:「教えない…。」

ヤッチ:「なんだそれ?ケチなこと言わないで教えてつかわぁ~さい?」

アルツ君:「やだ。」

ヤッチ:「なんで?『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は…。』の後は?」

アルツ君:「知らない…。」

ヤッチ:「なんでそこだけケチるわけ?」

アルツ君:「さあね…。」

ヤッチ:「歩く姿は?」

アルツ君:「…。」

ヤッチ:「歩く姿は…?」

アルツ君:「ブタのケツ!」

ヤッチ:「なんだよ。やっぱり知ってるんじゃないかよ!そういうのをなんて言うか知ってる?」

アルツ君:「知らない…。」

ヤッチ:「能ある鷹は…?」

アルツ君:「知らない…。」

ヤッチ:「能ある鷹は…?」

アルツ君:「半ケツ隠す。」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

芍薬と牡丹の見分け方

見分け方のポイントはいろいろあると思いますが、わかりやすいのは葉で見分けるのが良いかと…。

芍薬の葉には光沢があり、肉厚です。
形状は異なりますが、椿の葉や月桂樹の葉に近いような葉色の光沢と質感があります。

一方の牡丹の葉は芍薬の葉よりも葉色は淡く、バラの葉に近い色をしています。
質感も芍薬の葉より薄く、風でたなびくような葉であれば、それは牡丹の可能性があります。

また、芍薬が宿根多年草であるのに対して、牡丹は落葉性の花木で、『草』と『木』である点が異なります。

偉そうに書かせていただきましたが、芍薬か牡丹のどちらかを、葉を取り除いた状態で花首だけ花瓶に挿した場合、ヤッチにも区別がつきません。

百合
百合[拡大する]
【 正解 】
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。


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