こんばんは。
アルツ君の息子ヤッチです。
5月の大型連休最終日の5月6日(水)にOG病院に救急搬送、そしてその日のうちに入院となった、アルツ君。
やはり、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん~口の中の食物やバイ菌を含む唾液が肺に入り起こる)だったようです。
入院当初は呼吸も苦しい様子で酸素マスクを付けていましたが、昨日、ヤッチが面会に出かけたときには、マスクは外されていました。
大変お騒がせしましたが、一昨日金曜日の午後の時点で、アルツ君の体温は36.0度、血圧120、酸素飽和度100、平均心拍数52、むせ込みなしの優等生ぶりです。
点滴と抗生剤を引き続き受けていますが、点滴と抗生剤がよく効いてしまうのか、87歳の高齢者とは思えないような回復力です。
話が前後しますが、アルツ君の入院を姉の旦那の入院と勘違いしていたキノコさんとアルツ君の入院日の翌日に面会に行ってきました。
アルツ君の方はすでに意識は戻っているようです。
ただ、環境の変化で混乱している様子で、ものすごい不機嫌。
最愛の妻が面会に来たというのに、目も開けようとしません。
去年の11月に脳梗塞で入院して以来、目を閉じていることが多くなっていましたが、さすがにこのときばかりは目を開けると思ったのに、わざと目を開けないようにしているようにも見えました。
キノコさんが話しかけても、『うるさい。』、『あっち行け。』、『知らない』の駄々っ子ぶり…。
ブツブツ言ったりもしていましたが、酸素吸引のマスク越しに話すのでこちらには、何を言っているかわかりません。
ちょううどそこへ病院の言語聴覚士(ST)さんが病室に入っていらっしゃいました。
STさん:「言語聴覚士の○○と申します。」
ヤッチ:「はじめまして。次男です。よろしくお願いします。」
STさん:「午前中もお伺いしたんですけれども、お父様の嚥下の状態を見させていただきますね。」
ヤッチ:「よろしくお願いします。」
STさん:「お父様はゼリーとかはお好きですか?」
ヤッチ:「あまり好きじゃないかもしれません。ただその日の気分でおいしくなったり、まずくなります。」
STさん:「好き嫌いが結構あるんですか?」
ヤッチ:「もともと好き嫌いはないんですが、最近、ちょっと酸味のあるようなものを『美味くない。』ということがあります。」
STさん:「そうでしたか。実はリンゴのゼリーをお持ちしたので、ちょっと召し上がっていただこうと思ったのですが、召し上がっていただけないかしら?」
ヤッチ:「どうでしょう。のどが渇いていれば食べるんじゃないでしょうか?」
STさん:「それと普段から入れ歯は外していらっしゃるんですか?」
ヤッチ:「実は特養に入所しているんですが…。寝たきりで目を閉じていることが多いので、特養の職員さんが飲み込んでしまうと大変だからという理由でほとんど付けていません。」
STさん:「部分入れ歯ではないから、飲み込んでしまうことはないと思うんですけどね…。」
ヤッチ:「でしょ?それで飲み込んでもいいから、付けるようにお願いして、最近になってようやく付けるようにしてもらっています。」
STさん:「やはり、食べ物をごっくんと飲み込むときは、奥歯が必要ですから、付けていただいた方がいいんですけどね。」
ヤッチ:「なるほど…。確かに奥歯があった方が飲み込みやすいですね。」
STさん:「ちょっと義歯を付けていただいて、ゼリーを召し上がっていただきますね。」
STさんがアルツ君に義歯を装着し、ゼリーをスプーンで口元に運びます。
アルツ君、口を開けてくれません。
ヤッチ:「旦那さん、飲み込むところを見たいんだってさ。」
アルツ君:「いらないよ!」
STさん:「じゃあ、ほんの少しだけ召し上がってみてください。」
STさんが再度アルツ君の口元に少量のゼリーを持っていき、口を開けた瞬間、口の中にスプーンを差し入れます。
アルツ君、咥え込んだのはよいのですけど、スプーンを咥えこんで放しません。
ヤッチ:「旦那さん、それは食えないよ。」
アルツ君がスプーンを開放し、ゼリーをしかめっ面で飲み込みます。
アルツ君:「いよいよやりやがったなっ!チクショーっ!こんなまずいもん、食わしやがって!」
ヤッチ:「なんだよ、なんだよ。それだけ大声が出れば元気じゃん!」
アルツ君:「うるさいっ!」
ますます不機嫌になってしまいました。
ヤッチはSTさんに話しかけます。
ヤッチ:「すみません…。これじゃあ、評価できませんね。」
STさん:「うん、でも飲み込みはそんなに悪くないみたいですね。のどもちゃんと動いているようだし…。私が持ってきたゼリーが美味しくなかったのかしら?」
ヤッチ:「そんなことはないと思いますよ。もともとボタモチが好きなんですけど、さすがに食べさせるわけにいかなくて、最近は水ようかんを時々食べてもらっています。」
STさん:「あんこがお好きなんですね?」
ヤッチ:「好きというより、愛していますね。」
アルツ君:「余計なこと、言うなっ!」
STさん:「そうでしたか…。」
ヤッチ:「セブンイレブンで売っている水ようかんは特に美味しいらしく、よく食べてくれます。」
STさん:「うちの方にもあずきのゼリーが有ったかしらね…?」
ヤッチ:「そしたら使っていない冷蔵庫がここにありますから、私がセブンイレブンで買ってきて、この冷蔵庫に入れておきますよ。リハの時にお使いいただいて結構ですから。」
STさん:「それは助かります。ぜひお願いします。今日はあまりご機嫌がすぐれないようなので、これで失礼します。」
この後もアルツ君、ずっと不機嫌。
あまり、刺激しても仕方がないので、キノコさんと早々に退散です。
そして翌日の5月8日金曜日、打って変わって、アルツ君、穏やかです。
『どうもすみません。』、『ありがとう。』、『すまないね。』を連発です。
珍しく目を開けている場面も多く見られました。
ちょっと気になるのは、独り言がますます増えたことですかね。
相変わらず、頭の中で誰かと会話をしているようです。
この日の夜、入院している病院の担当の先生(主治医)から電話をもらいました。
まだ、ヤッチは直接担当の先生とお会いしていません。
担当の先生によれば、アルツ君の病状は抗生剤が効いている様子で快方に向かっているということでした。
画像を見ると、まだ肺の中に水がたまっているとのことで、薬を使って、肺にたまった水を抜くということでした。
熱も平熱近くまで戻っていますが、炎症反応の数値はまだ高い状態なので、今しばらく入院して様子を見るとのことでした。
退院は嚥下の状態を見極めてからということなので、今しばらく先になりそうです。
飲み込みの悪いまま、水分摂取が十分に取れないまま、施設に戻ってしまうと、また入院なんていうことになりかねないので、ヤッチも担当の先生の意見に賛成です。
入院している病院からの詳しい病状説明は、アルツ君の入所している特養の職員さんを交えて、5月12日(火)にしていただく予定です。
アルツ君に本格的に食事が支給されるのは週明けの月曜日からになるようです。
昨日の5月9日(土)も今日5月10日も面会に行ってきました。
機嫌は良く穏やかです。
個室という静かな環境で寝ているせいなのかもしれません。
機嫌の良い状態で施設に戻れると良いのですが、アルツ君のことですから、もうひと波乱あるかもしれません。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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