アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
記事の標題に、『経過観察』という言葉を使わせていただきましたが、この言葉、介護や医療の現場でよく使うようですが、ヤッチにはどうもこの言葉の意味がよくわかりません。
おそらく、医療では『治療はしないよ、様子見だよ。』という意味合いで使うのでしょうが、なんとなく逃げ口上にも聞こえてきます。
自分でも、多用していれば、そのうちしっくりしてくるのかなと思いましたが、合わない靴はいつまで経っても合わないという感じでしょうか…。
『経過観察ということで…。』がいつまで経っても、『取りあえずビールで…。』に聞こえるのはヤッチだけでしょうか…?
さて、アルツ君のことですが、ヤッチと姉が施設に対して、『物言い』をつけた翌日から、ヤッチは面会に行っていません。
ヤッチが面会に行ってしまうと、介護職員はヤッチの目が有るので、当然テキパキと動くだろうし、アルツ君もヤッチが来ると、怒鳴ったりすることがなくなってしまうので、いつも通りの風景ではなくなってしまいます。
なので、施設の生活相談員さんとも相談の上、2、3日面会に行かないようにしていました。
自らそうしただけで、特に施設からの申し入れがあったわけではありません。
姉は『物言い』の翌日から毎日、面会に行っているようです。
『物言い』の翌日の夜、面会から帰って来た姉から、ヤッチに電話が入ります。
姉:「まあさ~。気持ち悪いようだよ!?」
ヤッチ:「何が?」
姉:「決まってるじゃん!!施設の人(職員)達よ!!」
ヤッチ:「ちっとは改まったかい?」
姉:「うん、うん。いつも通り、パパの身のまわりの世話をしてたら、職員が入れ代り立ち代り、入ってきて世話する。世話する~。」
ヤッチ:「よかったじゃん。」
姉:「普段、トイレに連れて行くのなんか見たこともないのに、今日はトイレにまで連れって行っていたよ。」
ヤッチ:「旦那さん、嫌がらなかったのか?」
姉:「私が居たせいもあるから、わからないけど、『ふんふん』て、素直に応じてたよ!!やっぱり、なんとなく優しくされてるのがわかるんじゃない!?」
ヤッチ:「職員も手のひら返しだけど、旦那さんもずいぶん手のひら返しだな?」
姉:「そうよ~。怒鳴るかと思ったら、借りてきた犬みたい!!」
ヤッチ:「それを言うなら、猫でしょ!!」
姉:「今日はさ、パパが寝る時も、職員が部屋に入ってきて、『お父さん、横になりましょ?』なんて、寝かせてるんだから、ビックリよ!!」
ヤッチ:「まあ、それが普通ちゃ普通だからな…。」
姉:「まあね!!いつまで続くんだかわからないけどね!?」
ヤッチ:「でも、知らんぷりされるよりはましだから、ずっとこれからもそうしてもらえるとありがたいよね~。」
姉:「問題は私たちがいない時よ!!パパに危害をさすがに及ぼさないと思うけど、私たちは相当招かざる客よ!!」
ヤッチ:「心配しないでも、大丈夫だよ。『死ねばいいのに…。』くらいは平気で陰口叩いてるから…。」
姉:「やだあ!!」
ヤッチ:「なんなら、今度俺が面会に行くとき五寸釘でもプレゼントしておこうか?」
姉:「もっと、嫌だわ。」
ヤッチ:「冗談はともかく、そこまで性悪はここに一名いるだけで、そんなにひどい人はいないと思うよ。今後もこういう対応してもれえるよう、願うしかないね。」
こうして、翌日、ガラリと施設の対応が変ったようです。
ヤッチが実際にこの目で見たわけではありませんが、姉の言動から、相当職員さんが積極的に動いてくれたのは伺えます。
その翌日は、日曜日だったので、姉はアルツ君を外に連れ出し、少し遠めの外出をしたようです。
アルツ君を車椅子に乗せ、施設から離れた距離にあるTSUTAYAに行き、園芸の本を買い、帰りは外食チェーンのレストランでパフェなんぞを食べて来たようです。
職員さんの対応について、その日にもらった姉の電話では何も言っていなかったので、特に問題は無かったようです。
そしてアルツ君も終始にこやかに、一日を終えたようです。
月曜日の朝、姉からの電話が鳴ります。
姉:「私、ちょっと失敗したみたい…。パパと昨日、遠出したせいかなぁ…???」
ヤッチ:「なんか、有ったのか?」
姉:「今朝、施設から電話がかかってきて、パパ、明け方にものすごく暴れたんだって。私が前の日に連れ回したから、おかしくなっちゃったのかなぁ…。」
ヤッチ:「まあ、関係ないとは思うけど、せっかく落ち着きを取り戻しつつあるときだったから、特別なことをしない方が良かったかもな!?」
姉:「相変わらず、厳しいわね?生活相談員さんからも、近くの公園止まりにしておいた方が、良かったかもって言われちゃった。」
ヤッチ:「すごく気持ちはよくわかるんだけどな…。俺も時々そうしたいと思ったことあるから。でも、上手く表現できないけど、遠出はあなたのためにそうしたかったのであって、旦那さんがそうしたいって言ったわけじゃなかったからな…。」
姉:「ますます、落込むわ…。」
ヤッチ:「でも、一年も施設の中に閉じこもっていたら、何でもない普通の人でも叫び声を上げたくなるんじゃないのかぁ???俺なら、今ごろ施設の窓ガラスを全部割ってるな!?むしろ旦那さんが特別じゃないのかもよ?」
この日の姉はいつになく、凹み気味でしたが、何が正しくて、何が悪いかは誰にもわからないわけだし、姉がアルツ君を遠出させたことが、アルツ君の明け方の不穏につながったのかは、あまり関係ないようにも思えます。
そして、この日、月曜日のお昼頃は、自分の病院での診察を終えた帰り道に、キノコさんが面会に行ったようです。
そうそう、3月に脚を骨折したキノコさん、まだ病院へはタクシーを利用していますが、普段の買い物などは、またシルバーカーを押して、近所のスーパーマーケットまで自分で出かけられるほどまで、回復しています。
アルツ君が明け方にひと暴れしたことは、キノコさんの耳には入っていません。
ヤッチは面会から帰ったキノコさんから、面会に行った時のアルツ君の様子を聞きます。
キノコさん:「私が行ったら、おじいちゃん(アルツ君)たら、地べたに寝ころんでたのよ。」
ヤッチ:「地べた?」
キノコさん:「地べたって言うか、ベッドじゃない、何にもない床で寝てたのよ。」
ヤッチ:「居室の床の上っていうこと?」
キノコさん:「そうよ。」
ヤッチ:「三日坊主かぁ…?また手抜きが始まったかぁ…???」
キノコさん:「私が行ったら、ベッドじゃないところで寝てるのよ。『どうしたの?』って聞いたら、『ここが気持ちいいんだ』とか言って…。でも起き上がれないのよ…。」
ヤッチもアルツ君がまだ自宅に居た頃に、経験が有りますが、アルツ君の場合、ベッドなら足を振り子ようにすることによって、腰を支点にして、起き上がることは可能です。
しかし、床や畳に腰を下ろしてしまうと、アルツ君、まず、自力では立ち上がれません。
ヤッチ:「一人じゃ無理でしょ?」
キノコさん:「ちょうど、その時に看護師さんが来て、おじいちゃんに水虫の薬を塗るって部屋に入ってきたのよ。」
ヤッチ:「女の人(看護師さん)、一人じゃ、起こせないでしょ?」
キノコさん:「そうよ、それで男の人(施設の職員さん)を看護師さんが呼んで、ようやくおじいちゃん、立ち上がれたのよ。私も手伝ったけど、私じゃ、手伝いにもならなかったわ。」
ヤッチ:「そりゃそうでしょ。ましてやまだ、骨折したところが良くなってないんだから、無理しないでよ?」
キノコさん:「そうよ、だから、わたしはほとんど見ていただけ…。」
ヤッチ:「そんで、その後どうしたの?」
キノコさん:「なんだか、昨日寝てなかったんじゃない?『ねむい、ねむい』って言ってた。」
明け方に騒いだと聞いているので、確かに寝不足だったのかもしれません。
キノコさんはこのことを知りません。
キノコさんの洞察力もさすがに夫婦だけあって、鋭いものがあります。
ヤッチ:「で、その後は?」
キノコさん:「立ち上がって、ベッドに座ったのはいいんだけど、紙パンツを、また履いてないのよ。上のズボンは履いていたんだけどね…。床に多分、自分で脱いだんでしょ!?紙パンツが脱ぎ捨てて有ったわ。」
ヤッチに不安がよぎり、またまた、ネガティブな妄想が膨らみます。
もしかすると、明け方から機嫌の悪かったアルツ君です。
昼食後のことだったのか、昼食前のことだったのかはわかりませんが、職員を部屋に入れさせようとしなかったのかもしれません。
その後、自分の紙パンツが汚れていることに気づいたアルツ君…。
自分で紙パンツを脱ぎ換えようとしたアルツ君…。
交換するのは面倒だと思ったアルツ君は、汚れた紙パンツを脱ぎ捨て、上に履くズボンだけを履くことを思いつきます。
その際に転倒までは行かないにしろ、バランスを崩し、床に寝ころぶこととなり、そのまま熟睡…。
起こされたときは、寝る前の記憶がないので、『ここが気持ちがいい』と取り繕う…の図式です。
まあ、どの程度、アルツ君が居室の床で寝ていたのかが分かりませんが、結局紙パンツを換えるように指示したのはキノコさんだったそうです。
もちろん、アルツ君の紙パンツをキノコさんは交換できませんから、アルツ君がやっとの思いで、交換したのは想像がつきます。
そして、明けて、火曜日、施設での『物言い』の後、ヤッチのはじめての面会です。
この日は、一週間に一度のアルツ君の歯科の訪問診療が有る日です。
このことで、いろいろな事件が起きているわけなので、ヤッチも診療に立ち会う必要が有ります。
歯科の先生の診察は、だいたい昼食後の1時半くらいから始まると聞いていたので、その時間に合わせて出かけます。
施設に着くと、入所者さんは食事を皆さん終えている様子…。
食器などの後片付けがちょうど終わったばかりだったようです。
アルツ君は、廊下の『定位置』に腰かけ、テーブルに突っ伏しています。
ヤッチがアルツ君に声を掛けます。
ヤッチ:「テーブルを透視してるのか?」
アルツ君:「ねむ~い…。」
ヤッチ:「『ねむ~い…。』から眠るのか?それとも、『ねむ~い…。』と言っても、起きるのか?」
アルツ君:「寝る…。」
わずかな時間になりそうですが、アルツ君に昼寝してもらっていても、その場で、歯科の診療は受けられるので、アルツ君をそのままにしておきます。
ヤッチはアルツ君が寝ている間、カウンターの中にいる職員さんに声を掛けます。
ヤッチ:「今日のお昼はどんな感じでしたか?」
職員さん:「今日の朝食も昼食もきちんと食べていらっしゃいましたよ。」
ヤッチ:「まだ、歯茎は痛そうにしていました?」
職員さん:「『痛い』とはおっしゃっていませんでしたね。」
『おっしゃって』にヤッチはちょいと?マーク…。
(-_-;)
つまり、入れ歯を外させて、口の中を目視はしていないことになります。
さらに、口腔ケアをしていないということが判明してしまうんですね~。
ヤッチ:「わかりました。夜とか、明け方とか、興奮したり、怒ったりするのはどう?」
職員さん:「僕は今日、夜勤ではなかったので、見ていないのですが、夜、お父様が起きて来て、廊下で奥様を探し回っていたというのを夜勤の者から聞いています。」
ヤッチ:「え?それって、何時くらいのことなの?」
職員さん:「だいたい、いつも、12時とか2時くらいの間ですかね?」
ヤッチ:「なるほどね~。早くに寝るから、そのぐらいに一回はどうしても目を覚ますよね?確かに家に居る時も必ずそのぐらいの時間に起きてたなぁ…。」
職員さん:「まあ、利用者さんの中には朝までグッスリの方もいらっしゃいますけどね…。」
ヤッチ:「わかりました。ありがとう…。」
姉やキノコさんの話と照らし合わせると、夜中の2時くらいから、アルツ君、ほとんど深い眠りを取っていないことがうかがえます。
しばらくすると、歯科の女医さんが台車を押しながら、エレベーターから出てきます。
台車には色々な機材が載っているようです。
ヤッチはアルツ君を静かに起こします。
ヤッチ:「旦那さん、目を開けられるか?歯医者の先生がいらしてくれたよ?」
アルツ君:「眠い…。」
ヤッチは先生と挨拶をかわし、先生は準備を始めます。
ヤッチ:「起きられるか?」
アルツ君:「わからない…。」
ヤッチ:「たぶん、すぐ終わるぞ!?」
ヤッチがアルツ君の肩の上に手を置いた瞬間、アルツ君が突っ伏していた身体をむくっと起こします。
アルツ君:「うるさいっ!!!」
昼食後の平穏なひと時に、アルツ君の怒鳴り声が、廊下に響き渡ります。
近くに掃除のおばちゃんが作業しています。
この掃除のおばちゃんは、アルツ君にとって、数人いらっしゃる掃除のおばちゃんの中でも一番フレンドリーの関係です。
掃除のおばちゃん:「歯医者さんだってよ?」
アルツ君:「うるさいっ!!!どいつもこいつもっ!!!」
ヤッチ:「この間、旦那さんが『痛い』って言ってたところを診てくれるんだってよ?」
アルツ君:「うるさいっ!!!腕のいい人間って言うのは何度も切ったりしないんだよっ!!!」
ヤッチにはピンときました。
アルツ君は今、現役の植木職人になっているか、でなければ、その時のことを思い出していることを…。
アルツ君の口癖でした…。
お客さんから、庭木の剪定を頼まれると、自信のない人は、枝を思い切りよく、スパっと切れないので、何度も何度も切り直しして、結果として格好の悪い庭木にしてしまうことを…。
切り花でもそうですもんね。
なかなか短く切るって勇気がいりますからね!?
つまり、アルツ君に言わせれば、何度も小分けに枝を切らず、一回で決めるのが良い植木職人なのだそうです。
アルツ君の現役時代にはこうした深いこだわりが多数あります。
たとえば、アルツ君が庭木の剪定をお客さんに依頼されたとして、『いつでも良いから、おじさんの都合の良い時に剪定をしてちょうだい?』というお客さんは、早目に剪定に伺わないと、ダメなんだそうです。
つまり、お客さんの『いつでも良いから』は『早くやってちょうだい』と言っているのと同じと考えるべきだというのがアルツ君の考えなんです…。
お客さんの言葉を鵜呑みにすると、次は無いそうです…。
話しが逸れましたが、歯科の女医さんはおそらく、アルツ君の過去を知らないと思うので、この言葉は女医さんに分らなくて、良かったような…。
いや、もしかしたら、気づかれてしまったか…。
(-_-;)
結局、アルツ君がこうして怒鳴っているときに、施設の職員さんはいったいどこに行ってしまったんでしょう…???
声を掛けてくださった掃除のおばちゃんは介護職ではないんですけどね…。
(-_-;)
すこし遅れて、生活相談員さんが飛んできます。
生活相談員さん:「すいません!!声がこちらまで聞こえなかったもので…。○○さん(アルツ君のこと)、どうされましたか~?」
アルツ君:「うるさいってさっきから言ってんだよっ!!」
ヤッチは生活相談員さんにアイコンタクトで、しゃべらないよう指示します。
そう、ここでもう一声かけてようものなら、確実に暴れ出します。
少しだけ間を置きます。
たぶん、1分までは行かないにしろ、アルツ君が『何で静かになったんだ?』と身体が動くまでの辛抱です。
アルツ君が右肩を少し上げて様子を伺うような仕草をします。
タイミングを見計らって、ヤッチはアルツ君にいつもより小さめの声で話しかけます。
ヤッチ:「お願いがあるんだけどさ、ほんの少しだけ、口を開けてもらうわけにはいかないかな?」
アルツ君:「やだっ…。」
ヤッチ:「先生が来るのは今日だけらしいよ。旦那さんが『痛い』って言っても、来週まで、都合が悪くて、どうしても来られないんだってよ…。」
アルツ君:「そんなの知るもんか…。」
ヤッチ:「先生が旦那さんの口の中をどうしても見たいって頭下げてるんだけどな…、どうしたらいいと思う?」
アルツ君:「俺の口の中なんて、見たってしようがないじゃんかよっ!!」
ヤッチ:「それがさあ、百人に一人しかいない立派な骨格かも!?って言われてんだよな~。ちょいと先生に見せてやってくれよ?ついでにチャチャっと掃除もしてくれるってよ?」
先生:「お父様、みせて下さいますか?」
アルツ君、身体を起こし、口を開けます。
アルツ君:「あいよ。ア~ンっ!!」
はいー!!
一面クリアです!!
興奮がエスカレートしてしまうと、やつもレベルアップして、経験値の少ないヤッチにも手に負えない存在になってしまいますが、ボヤで消し止めれば、まだ何とかなりますね~。
(^^ゞ
この後はアルツ君にも、笑顔が現われ、ヤッチが冗談を飛ばせるような状態に戻ります。
ヤッチ:「あんまり、口を開けないとカビが生えて腐るぞ?」
アルツ君:「腐りかけの方が美味いぞ!?」
ヤッチ:「そんな、うどん粉病になったような汚い口は焼却処分だよ。先生、バーナー持って来てます?」
先生:「バーナーはちょっと…。」
先生が入れ歯を外したアルツ君の口の中を覗き込みます。
ヤッチ:「先日、先生がおっしゃられていたように、残っている歯の周りが炎症を起こしてしまいました。」
先生:「でも、炎症は治まっていますよ。むしろ右奥の歯茎がちょっと赤くなっていますね。」
ヤッチもアルツ君の口の中を覗き込みます。
ヤッチ:「そんなに赤くなるような歳じゃないだろうに!?そんなに照れるなよ。あ、ここですか?」
先生:「そうです。ここは入れ歯が当たって赤くなっていると思うので、少し入れ歯を削らせていただきますね!?」
ヤッチ:「歯茎の方を削ってもらったら?」
アルツ君:「やだっ!!」
先生:「ただ、ここの部分を削ると、またそこが低くなった分、どこか他のところが合ったって、炎症を起こす可能性があります。お父さん、今、入れ歯削ったんですけど、痛いところはあります?」
アルツ君:「どっこも痛いところなんて有りませんね~。」
先生は、タービンのようなもので、アルツ君の入れ歯を削り、何度も調整してくださいます。
先生:「多分、これで、大丈夫だと思うんですけど…。来週もこちらに寄らせていただきますので、またその時に不具合がございましたら、調整させていただきます。1週間ほど、また様子を見させていただきます。最後に、残った歯の周りに抗生剤を吹きかけておきますね?」
ヤッチ:「ありがとうございます。(経過観察っていうやつですね?)」
普通、お医者さんて、たいてい上目線でしゃべるのに、実に腰が低いので、こっちの方がついつい上目線でしゃべりそうになってしまいます…。
(^^ゞ
無事、アルツ君の歯科の診察は終了です。
この後、『薄皮つぶあんぱん』をパクついていたので、もう、歯茎の炎症は大丈夫のようです。
こうして、ヤッチも久しぶりにアルツ君の興奮している姿を見たわけですが、これぐらいを施設で言うところの『手がつけられない状態』であるとすると、まだ施設の方々は『地獄のような』とか、『鬼のような』の状態は見ていないことになりますかね~。
健常者でも寝ているところを揺り動かすとせん妄状態に陥ると聞きますが、今回のアルツ君はヤッチレベルでは、ちっとご機嫌ナナメくらいでしょうか…。
もちろん、興奮しないのに越したことはありませんが、いわゆる認知症の症状の中に『興奮して暴れる』というものがあるわけで、むしろこのくらいの興奮した状態の利用者さんを施設の職員さんもたくさん見てきているはずです。
なのに、アルツ君が大声を上げると、蜘蛛の子を散らすように、アルツ君周辺から職員さんが消えていくのは、いかがなものかと…。
(-_-;)
今回はヤッチは生活相談員さんにも、介護職員さんにも、何も注文をつけずに帰って来ました。
経過観察っていうやつですねえ~。
しばらくヤッチの方は様子を見て行こうと、思ったわけです。
でもここだけの話、掃除のおばちゃんのように、声をかけようよ!!
後で、掃除のおばちゃんに謝りに行ったら、『いいの、いいの、気にしないで。怒ってるうちに入らないわよ。それになれてるから…。』ですって…。
掃除のおばちゃん
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
このところ、不愉快な内容の記事ばかりですね。
明るい記事が書けるように努力します。
m(__)m
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FC2スレッドテーマ : 認知症を介護する家族の悩み (ジャンル : 福祉・ボランティア)
© 2021 アルツ君は職人
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こんばんは!
ちっとも不愉快じゃないですよ。
アルツ君の様子が伺えますから・・
やっぱり寂しいのでしょうね。
うちの場合ですが、外出や外泊などはしませんでした。
施設側の要望でもありましたが(体調管理面から)、毎日を同じように過ごす事で、
母の気持ちが安定しているように思えたからです。
イレギュラーなこと(入院等)があると、
ずっと私の名を呼んでいたそうです(;´Д`)
アルツ君もご家族も、納得ずくの入所ではないから、
余計に一緒にと思われているのがわかります。
まして、そんな対応の施設ですしね(+o+)
アルツ君が穏やかに過ごせますように・・
やっちさん、ブログありがとうございます。明るいブログなどとお気になさらず。アルツ君とヤッチさんのお話はいつも真摯に読んでます。応援してます。お身体に気をつけて下さい。生きることは素晴らしい。
暘さん、こんばんは。
そうおっしゃっていただけると、ずいぶん楽になります。
私のアパートから施設までは、自転車で通える距離なので、父を車椅子にのせて、母のアパート(私のアパートと別棟)に連れて来ることは、多分、私なら簡単にできます。
でもそうしないのは、やはり暘さんと同じ想いがあるからです。
私の場合は、医学的な根拠は何もなく、ただ、『なんとなく』です。
キノコさんの部屋にずっと父が一緒に居られるのなら、良いのですが、やはり、帰らなくてはならないということを考えると、帰り道は寂しいものになってしまいますからね。
今は父が精神的に落ち着いていない状態なので、この先落ち着くような事が有れば、また私の考えも変わるかもしれません。
しばし、経過観察ということで…。
(^^ゞ
ららら空を越えてさん、こんばんは。
ありがとうございます。
生きているからこそ、いやなことや楽しいことがあるんですもんね!?
『生きることは素晴らしい。 』
良いお言葉を頂戴しました!!
ありがとう!!
コメントNo.1815さん、はじめまして。
ありがとう!!
出来れば、足あと残してね。
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