アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
昨日の朝、姉から電話をもらいました。
内容はここ数日、アルツ君が特養で興奮したり、怒りだすことが有って、落ち着かない様子だというのです。
直接姉がこれを目の当たりにしたわけではなく、施設の職員さんから姉が聞いた話です。
姉:「私が昨日面会に行った時なんだけど、○○さん(特養の生活相談員さん)が居るでしょ?」
ヤッチ:「うん。」
姉:「その人の話では、パパがずいぶん怒りっぽいんだって。」
ヤッチ:「俺も昨日、お昼ごろに面会に行ったけど、別にそんな様子はなくて、実に穏やかだったよ。職員の人も何にも言ってなかったぞ?」
姉:「まあ、あんたはパパの身元引受人じゃないし、施設の職員さんは、あんたに心配をかけたくなかったんだと思うけど…。でも私が行った時もニコニコしてて、すごく穏やかだから、○○さんにも『そんなはずないと思うんですけどねえ。』って言ったのよ。」
ヤッチ:「人間なんだから、たまにはイラッとすることぐらいあるでしょ?」
姉:「それがね、いつの話なのかは知らないんだけど、パパの特養にも他に入所している人がいるわけじゃない?」
ヤッチ:「まあ、当然ね…。」
姉:「で、パパは廊下のいつもの『定位置』に座ってたんだけどさあ、パパのすぐそばで女の人二人がもめてたんだって!?原因はなんだか私は知らないよ。」
ヤッチ:「うん、それで?」
姉:「けっこう大騒ぎしてたから、パパが仲裁に入ったんだって。」
ヤッチ:「まあ、旦那さん(アルツ君)はああ見えて、お節介のところが有るからねぇ…。」
姉:「そしたら、もめている一人の女の人がパパに向かって『バカっ!!』って、かなりきつい口調で言ったらしいのよ。」
ヤッチ:「ありがちなパターンだね。八つ当たりっていうわけだ…。」
姉:「そうなのよ…。そうしたら今度はパパの方が怒りだしちゃって、『バカとは何だっ!!』って大声を張り上げたんだって。」
ヤッチ:「なかなかナイスじゃん!!」
姉:「今度は施設の職員さんが仲裁入ったらしいんだけど、もうその時は、みんなに殴り掛からんばかりで、慌てて職員さんが、入所している人たちを居室に避難させたんだって!?」
ヤッチ:「だからどうなの?って話しじゃん。だいたい旦那さんがまだ元気だったころに、旦那さんに『バカ』なんて言ったら、大変なことになるよ。俺なんか、何回襟ぐり掴まれたかわからないぞ。」
姉:「ただ、施設の職員さんは、『こういうことが有ると困るんですけど…』って言いたくて、私にその話を持って来たんだと思うんだわっ!?もちろん、報告しなくちゃっていう責任感もあると思うんだけど…。」
ヤッチ:「悪いけど、自分たちの不手際を露呈しに来たようなもんじゃないかい?仲裁に入るなら、旦那さんじゃなくて、まず最初は職員さんじゃないのかい?」
姉:「まあ、そうなんだけど…。あそこ(特養)も人手が足りてないじゃない!?」
ヤッチ:「いやいや、それは人手のせいにしちゃいかんでしょ。万が一人殺しでも有ったら、人手が無かったからとは言えんでしょ…。」
姉:「そうなんだけどね…。パパの症状が進行してるのかなぁ…。認知機能がだいぶ衰えているとか…???」
ヤッチ:「それは関係ないと思うよ。怒り出すきっかけが有ったわけじゃん!?それが、急に誰かにつかみ掛かったり、わめき散らしたって言うなら、話しは違うと思うけど…。」
姉:「まあね…。施設の職員さんも『薬のせい(メマリーを減量したから)ではないと思うんですけど…。』って言ってたからね…。」
[関連記事:何でメマリー飲んでるの?]
ヤッチ:「お姉さま、その考え方はちと違うかもしれないぜ?」
姉:「どういうこと?」
ヤッチ:「『薬のせい』だと思っていなかったら、普通はそんな言葉は出ないよ~。『薬のせい』だと、どっかで思ってるから、そういう言葉が出るのかもしれないよ。」
姉:「相変わらず、ひねくれてるね?」
ヤッチ:「顔も曲がっていますが何か?」
姉:「まあね…。そろそろ暖かくなってきたから、一回大きな病院でパパのことを診てもらわないとだしね…。」
ヤッチ:「まだ、旦那さんも人に向かっていく体力があるんだから、大丈夫だよ。若い、若い。」
姉:「まあ、それもそうね…。」
ヤッチ:「それはそうと、旦那さんのメマリーはゼロになったのかい?」
姉:「1日5mgまでになったまでは聞いてるけど、そう言えば、まだ確認してないわ。」
ヤッチ:「流石だね~。心配するなら、まずそっちでしょ?いつ確認するんですか?今でしょ。」
姉:「そうだよね!?わかったっ!!今日の夜でも面会に行った時に確認して来るわ。じゃあね!!」
気持はわからんでもないですが、姉はヤッチに『どうしろ』と言いたかったのかは結局わからずじまい…。
(-_-;)
前述したように、姉が夜面会に行く前に、ヤッチは日中面会に行っています。
もしかすると、アルツ君の興奮騒ぎはヤッチの面会の直前に有ったのかもしれません。
元気は元気でしたが、何となく、アルツ君はお疲れのご様子…。
一緒に散歩に行くために靴下を履いてもらおうと、ヤッチがクローゼットから靴下を取出し、アルツ君に手渡した時もまったく上手く履けませんでした。
腰が思うように曲がらなくなって、履きにくくなっているのはわかっていましたが、この日はいつになく、パワー不足…。
とうとう、自分では履くのを断念してしまいました。
(-_-;)
アルツ君:「最近、ボタモチ食ってないからな!?」
ヤッチ:「今、アンパン食ったばかりじゃないかよ!!」
アルツ君:「そうだっけ?食ってないだろ?」
ヤッチ:「自分で口の中をなめまわしてみろよ?」
アルツ君:「ホントだ?あんこの味がする…。誰が放り込んだんだ?」
ヤッチ:「その右手もなめてみろよ。」
アルツ君:「まあ、俺だっていうことにしておこう!!」
ヤッチ:「それより、靴下履けよ。」
アルツ君:「足の奴が履きたくないって。」
ヤッチ:「足に指令を出してるのはどこだ?」
アルツ君:「胃袋!!」
ヤッチ:「ちぇっ、仕方がないなぁ…。今日だけだぞ?俺が履かしてやると高くつくぞ?」
アルツ君:「まあ、まあそう言わず、出世払いでお願いしますよ。」
いつもはできるだけ、自分で靴下を履いてもらうようにしてもらっていますが、この日はヤッチの出血大サービス…。
ベッドのところに腰かけているアルツ君の正面にヤッチはひざまずきます。
靴下をクシュクシュと束ねて、アルツ君の足の指を目がけてブッ挿します。
アルツ君:「おっ、お前上手だな?上野に居たのか?」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
解説を付けないと難しいですかね?
今でもいらっしゃるのでしょうか…???
もう40年以上も前くらいでしょうか…。
東京は上野、新橋、新宿、渋谷などの繁華街に行くと、路上で靴磨きで生計を立てている人がたくさんいらっしゃいました…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
認知機能とは…
認知機能とは、五感(視る、聴く、触る、嗅ぐ、味わう)を通じて外部から入ってきた情報から物事や自分の置かれている状況を認識したり、言葉を自由に操ったり、計算したり、何かを記憶したり学習したり、問題解決のために深く考えたりといった、いわば人の知的機能を総称した概念です。健康長寿ネットより引用
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いつも、面白いだけでなく、参考になる記事を載せられて、感心しながら拝読させて頂いています。
怒りっぽい、ということ、私の父にもありました。 突然、顔が怖くなる・・・そう、別人のようになって、‘謝れ’、と、命令的な物言いをしてきたりしました。
その時は、ビックリしたり動揺したりで、ワケが分からない、と思いましたが、数日して、それには、原因がある、と、分かりました。
歯の検診があって、治療すべき、虫歯がみつかり、・・・つまり、父は歯痛を抱えていたのです。
歯痛や頭痛がある時は、誰でも、嫌な気分ですが、認知症の父は、自分では、不快の理由を分かることが出来ずにいたのです。
不思議ですが、歯の治療を拒むようなことはありませんでした。 何の医者かは分からずとも、本能的に、治って、自分がよくなる、ということを感じ取ったのだと思います。
認知症になっても、何処か、冴えた脳の部分を、皆、持っているものなのだと、そんなことを、私はよく、思っていました。
五節句さん、こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。
> 歯痛や頭痛がある時は、誰でも、嫌な気分ですが、認知症の父は、自分では、不快の理由を分かることが出来ずにいたのです。
…(中略)…
> 認知症になっても、何処か、冴えた脳の部分を、皆、持っているものなのだと、そんなことを、私はよく、思っていました。
『不快の理由』がわかってよかったですね。
さらりとお書きになられていますが、この辺はすんなりできる事ではないことなので、素晴らしいことだと思います。
『冴えた脳の部分』には私も同感です。
『認知症』と一旦診断されてしまうと、『認知症だから仕方がない…。』と、それ以上の原因追及をしなくなってしまうのは、良い事ではないのかもしれませんね。
私を含めての話ですが…。
たとえは良くないかもしれませんが、『赤ん坊は泣くものなのよ。』と『何でこの赤ちゃんは泣くのだろう?』では、お世話する人間からすると、どっちが正解なんだろう?とふと思ってしまいました。
ふと思ったついでに、書かせてもらうと、昔は『花粉症』って言葉が無かったのに、最近はやたらこの言葉を耳にします。
もしかすると、正確なアレルギーパッチテストをやっていないのに、自分は『花粉症』だと思っている人が相当数いるのではないでしょうか。
もしかすると、『認知症』にも同じことが当てはまるかもしれませんね。
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