こんばんは
アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~
今日の東京は冷たい雨が降って嫌な天気です。
こんな日は気分までもが何だかどんよりとした感じになります。
さて今日のアルツ君当然天気が悪いので家で退屈そうにしていた様子です。
ヤッチが茶の間に入っていき、テレビをつけるとちょうどBSかなにかで時代劇をやっていました。
かなり古い時代劇で西郷輝彦が主人公で町方の役人かなにかの設定です。
時代劇が大好きなアルツ君身を乗り出さずにはいられません。
「おっ!やってる。やってる。ちょんまげだ!はー。これは面白いぞ〜。」
番組の途中からつけたのでストーリーは定かではありませんが、食入るように画面にかじりつきます。
これに気づいたキノコさんに注意を受けます。
「また時代劇?年がら年中観てるんじゃない?たまにはもっとためになる番組でも観たら?」
「お前バカ言っちゃいけないよ〜。時代劇だってためになるんだぞ〜。」
「何のためになるっていうのよ〜?」
「わかってないな〜。やだ。やだ。決まってんだろ。俺のためだよ。」
アルツハイマーのオンオフのスイッチってどこに有るんですかねえ〜??
「なに言ってんのよ。ちっともためになんかなってないじゃない!」
キノコさんも屁理屈に対抗する術がないようです…。
「ははー。これまたずいぶん古い時代劇だな〜。なんとかっていう俳優まで出てるよ。確かもう死んじゃったんだよな?」
だれに解答を求めるわけでもなく、テレビに語りかけてるような恰好です。
「そんなの観たってどうせ話はわかってるじゃない。」
キノコさん言ってはいけない一言をアルツ君に浴びせてしまいました。
アチャー(´・ω・`)
「お前ねそれを言っちゃあおしまいだよ。時代劇っていうのは観る人が多いからこうやって何十年も前の番組をやってるんだぞ。」
何だか語り口調が帝釈天で産湯を浸かった人のようです…。
(・。・;
せっかくいいシーンなのにキノコさんに熱く語り始めてしまいました。
キノコさんもそれを知ってか知らぬか一応相手になっています。
「時代劇っていうのはたいてい最初にかわいい女の子が出てくるんだな〜。」
「ふーん。それで?」
「この子は町娘なんだけどおとっつあんがこれまた病気なんだな〜。」
「へー。何でわかるの?」
「そりゃー、俺みたいに長いこと時代劇観てるとすぐにピンとくるんだな。長年の勘てやつだよ。勘。」
「そうなんだ…。」
「でな。このおとっつあんのために娘が一生懸命働いている所に悪者登場だよ。」
「へー。よくわかるわね。」
「だいたい悪者になってるやつは人相が悪いんだけど、時代劇に出てくる悪者はまず人相の良いやつはいないな。」
「そうなんだ…。」
「悪者は悪代官とか悪徳商人が多いけどなんとか娘を利用してお金を儲けようとするっていうのが多いかな!?」
「どうやって?」
「どうやっては観てのお楽しみだけど娘を自分の物にしようとする悪代官なんかも多いな。お前知らないでしょ?」
「ふーん。そうなの!?」
完全にキノコさんはアルツ君のペースに乗っかってあげているという姿勢です。
その証拠に少し半笑いです。
「お前はなんにも知らないんだな。少し時代劇観て研究した方がいいぞ。」
「まあ。あたしのことはいいからいいからそれで?」
「『それで?』って俺どこまで話したっけ?」
「娘だか町娘の話まで。」
「そうそう。それで娘がおとっつあんの薬代を稼ぐために自分を身売りする決心をするんだな。」
「へー。よくわかるわね。」
「だから言っただろ!?。何十年時代劇観てると思ってんだ!?」
「わからないけど…。」
「まあいいや。町娘が悪代官のところに行って差し違えようとするところいい者の登場だ。あとはチャンチャンバララチャンバララ〜。タララッタ―のポンポン!はいっ!お・し・ま・い!」
「へー。それだけすぐ話がわかるなら観なくてもいいじゃない。」
キノコさん
さすがです…
(; ̄ー ̄川 アセアセ
ブログランキングに参加中です。
タップで応援をお願いします。
↓