アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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特別養護老人ホームを退所することにしました

2016/10/03 (月)  カテゴリー: アルツ君
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アルツ君の両腕

7月4日(2016年)から、誤嚥性肺炎でS病院に入院しているアルツ君ですが、暦は10月になりましたから、3ヶ月の入院ということになります。

9月13日(2016年)にS病院の医師から病状説明があり、アルツ君の状態も落ち着いているということで、その時に退院の許可は下りています。

記事にもしている内容なので、『クドい』と思われる話で恐縮ですが、このS病院の医師の病状説明を持って、9月23日に特養の嘱託医(S病院の医師ではない)のクリニックで家族と特養と話し合いの場が持たれました。

家族はアルツ君を『特養に帰らせてあげたい』との希望を提示しました。

特養の嘱託医は『特養に戻るのではなく、療養型の病院をお勧めします。』とのご意見。

特養の職員さんも『看取りに対するお覚悟が足りていないご様子なので、療養病床をお勧めします。』とのご意見。

絶対に戻れないというのではなく、戻るなら『看取り介護計画の同意書にサイン』をしたら受け入れて下さるというものでした。

その場での結論は出ずに、後日もう一度、父の将来について、家族からご返事申し上げることで話し合いは終了しました。

雰囲気的にはもう特養には戻れそうもないことは、家族だけではなく、同席していた成年後見人さんも察知していました。

医療同意に関する事項は成年後見人さんの職務範囲ではないので、成年後見人さんは話し合いの席で意見をおっしゃられることはありませんでしたが、話し合いの後、ぼそりと『ご家族はもちろんだけど、お父さん、かわいそうだ…。まだまだお元気なのにね…。』とおっしゃって下さったのが忘れられません。

たしかにS病院で介助を嫌がり、手首等にあれだけのアザやキズを作るパワーが残っているんですからね…。

家族間でまた話し合いをし、特養関係者の皆さんのご配慮も積極的に考慮し、結局、今の特養を退所し、新しくアルツ君の受け入れ先を探そうということになりました。

しかし先に特別養護老人ホームを退所したのは良いけれど、別の受け入れ先が決まらずに見切り発車をしては、今の入院先のS病院をアルツ君が退院してしまうと、アルツ君はいわばホームレス…。

まずはS病院の医療相談員さんに、相談することにしました。

事情を説明すると、新しい受け入れ先が決まるまでの間、アルツ君の面倒を見て下さるという有りがたいお言葉を頂戴しました。

一般病棟(病床)で入院継続となるのか、それともこの病院の療養病棟(病床)に移っての入院になるかもわかっていません。

まだまだ、前途多難ではありますが、今の特別養護老人ホームの自動退所となる期限(3ヶ月)も迫っていますし、とりあえず特別養護老人ホームを退所し、新たな受け入れ先を探すことにしました。

家族から特養退所の意向を特養の職員さんに電話で伝えました。

正式な手続きは特別養護老人ホームにおいて、書類を作成し、再度家族に連絡が入ってからになるようです。

特養に残したままのアルツ君の荷物も目録を作成し、特養の職員さんが箱詰めして保管して下さるようです。

荷造りされた荷物はそこから二週間以内に家族が引き取る手はずになるようです。


特別養護老人ホームの入所のために空きを待っている方も減少傾向にあるとはいえ、まだまだ多数いらっしゃると聞きます。

特別養護老人ホームに入所できただけで、父は幸運だったのかもしれません。

そんな幸運な機会に恵まれたのに今度は身勝手な退所…。

わがままな家族ですが、どうか御理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

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2016/10/03 | コメント (8) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

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