久々のブログ更新となります。
今年(2016年)の初めに記事を書かせてもらって以来の更新ですが、アルツ君、相変わらず食事・水分ともに摂取量は少ない状態が続いていました。
それでも、自分で食事を摂ったり、水分を摂ることは可能で、時には食事を完食することもありました。
しかし、そんな父アルツ君ですが、発熱、食欲低下、飲水困難のため、2016年7月4日の午後よりS病院に入院しました。
ブログを更新していない期間中も、ヤッチは、ほぼ毎日アルツ君のいる特別養護老人ホームに出かけていました。
この日もアルツ君に少しでも水分補給をしてもらおうと、午後2時半ごろだったでしょうか、居室へと向かいます。
ナースステーション前で、女性介護士さんに呼び止められます。
介護士さん:「お父様なんですけど、今朝の4時半ごろにお熱を計らせていただいたのですが、39.4℃有りまして…。」
コンマ以下の数値はヤッチの聞き違いかもしれませんが、『39』という数値に聞き間違いはなかったと思います。
ヤッチ:「39℃ですか~??」
介護士さん:「それで、朝からお熱があるせいか、何も口にされていないんですよ~。」
ヤッチ:「そうですか…。俺、ここで話をしてもいいのかな?業務に支障をきたさないですか?」
介護士さん:「いえ、いえ、大丈夫です。」
ヤッチ:「水分はどのくらい摂れているのでしょうか?」
介護士さんが手元にある資料をにらみます。
介護士さん:「朝から100ccだけですね。」
ヤッチ:「それはまた少ないですね。今、水ようかんを持って来たので、食べてもらえそうなら、食べてもらっていいですか?」
介護士さん:「脱水気味ですから、かまわないと思いますよ。」
ヤッチ:「そうだ。そろそろ配茶時間ですから、そちらでポカリ(ポカリスエット)とかお茶とかをご用意されているのかな?もし、私でよければ、そちらを父に飲ませますけど?」
ちょうど、会話の途中、主任看護師さんが通りかかります。
介護士さん:「○○主任~!」
介護士さんの声に主任看護師さんが振り返ります。
介護士さん:「水ようかんとポカリだったら、どちらを召し上がってもらった方がいいですか?」
主任看護師さん:「お口に合うほうを召し上がっていただけばよろしいんじゃないかしら。いずれにしても脱水気味ですからね~。」
ヤッチ:「そしたら、両方を居室に持って行って、本人に好きなほうを飲んでもらいますよ。お手数掛けますが、ご用意願えますか?」
介護士さん:「わかりました。」
ヤッチは介護士さんに用意してもらったポカリスエット(とろみ付)のコップを持って、アルツ君の居室に向かいます。
ヤッチ:「旦那さん、息子の○○(ヤッチの名前)です。ただいま帰りました。」
…。
いつもなら、なにかしら声を発するアルツ君ですが、反応が有りません。
ベッドに近づくと、アルツ君の顔に血の気は有りません。
ヤッチ:「「旦那さん、寒くないかい?」
アルツ君:「…。」
ヤッチはアルツ君の袖のめくれ返った左腕を触ります。
ヤッチ:「ちょっと寒そうだな?毛布を掛けようか?」
寝ているアルツ君に毛布を掛けます。
アルツ君:「寒い…。」
ヤッチ:「熱があるらしいからな。寒いわけだよ。毛布をもう一枚掛けようか。旦那さん、喉は渇いてないかい?」
アルツ君:「わかんない…。」
ヤッチ:「すこしだけでもいいから、水分を摂ろう。」
ヤッチは持って来た水ようかんをペースト状にし、スプーンでほんの少しだけアルツ君の口元に運びます。
アルツ君:「いらないって…。」
拒むような仕草をします。
大好きな水ようかん、大好きなあんこ系和食スイーツを拒むということはかなりの重症です。
ムセもあるようで、弱々しく咳払いをしますが、いつもとちがう粘性を伴うような咳です。
風邪???
看護師さんが居室に入ってきます。
看護師さん:「お熱を計らせてください。」
ヤッチ:「お願いします。」
…。
看護師さん:「38℃ちょっとあるわね~。熱が下がらないわね…。」
看護師さんは居室を出ていき、氷枕を用意してくださいました。
頭の下と脇の下に一つずつ…。
血圧と脈を計ったあと、看護師さんは居室を出ていきました。
代わって主任看護師さんが居室にいらっしゃいます。
主任看護師さん:「お熱が下がらないようですから、病院で受診しましょうか?」
ヤッチ:「その方がいいようですね。この顔色はいつもと違う気がします。」
主任看護師さん:「どちらかご希望の病院がございますか?」
ヤッチ:「私が意見するとおかしなことになると思うので、そちらでご判断されるのがよいかと…。」
主任看護師さん:「そうしましたら、後見人さんに電話して参ります。あと、受診先があるかも確認してきます。」
主任看護師さんが居室を出ていきました。
『後見人さん』というのはアルツ君の成年後見人(司法書士)さんのこと…。
ここ最近は施設と家族との関係性(問題児はヤッチ)が悪化してしまって、成年後見人さんを介さないと施設(特別養護老人ホーム)は家族からの意見を受付けてくれません。
生活相談員さんに直接話ができず、成年後見人さんを介さないと会話ができない状態が続いています。
施設側も父のことで何かあると成年後見人さんに連絡するようにしているようです。
そういったことを主任看護師さんも把握しているものと思われ、それで成年後見人さんに『電話する』とおっしゃったのだと思います。
しばらくして、主任看護師さんが戻ってきます。
主任看護師さん:「受信先が見つかりました。うちの施設の提携先のS病院です。」
ヤッチ:「救急搬送ですか?」
主任看護師さん:「いえ、うちの車でお父様をお連れします。」
ヤッチは自転車で先回りしてS病院に向かいます。
30分くらいしてから、アルツ君のご到着です。
外来の診察時間は終わっているのか院内は閑散としています。
問診票には施設の看護師さんが記入して下さいました。
その間、S病院の看護師さんがバイタルチェック。
アルツ君の熱は相変わらず、38℃オーバーのようです。
S病院の看護師さん:「いつから熱が有ったのですか?」
施設の看護師さん:「聞いた話になりますけど、うちの介護士が朝の4時半に確認した時は39℃を越えていたと聞いています。」
S病院の看護師さん:「そうですか…。もう少しお待ちください。お名前を呼ばれたらこちらの診察室にお入りください。」
比較的すぐに診察室に呼ばれます。
先生:「お熱が下がらないようですね?」
施設の看護師さん:「はい。」
先生:「食欲も無いようだし、脱水傾向だから、入院して様子をみた方がいいと思いますよ。顔色見たって、一目瞭然ですよ。入院して点滴と抗生剤で様子を見ましょう?」
ヤッチ:「はい…。」
即決、入院です。
と、申し上げたいところですが、『成年後見人を介して』という話があるので、施設の看護師さんは施設に電話を掛けて了解を取っていたようです。
先生:「これから、検査やCTなどをとらせていただきます。案内が来ますので、その間に入院の手続きを済ませておいてください。検査が終わり次第、病棟のデイルームで検査結果と今後の診療計画をご説明します。」
ヤッチはアルツ君の入院の手続きを済ませ、病棟に案内されます。
病棟のデイルームで待機です。
姉に入院になったことと、病室の番号をメールで知らせます。
施設の看護師さんはアルツ君の検査の付き添いです。
ほどなく、施設の看護師さんが病棟のデイルーム姿をみせます。
施設の看護師さん:「もうすぐ、お父様、こちらに戻ってきますよ。」
ヤッチ:「ご面倒をおかけして申し訳ありません。ありがとうございます。」
毎度のごとく、『やむを得ない場合の身体拘束』等の説明やアメニティーなどをどうするかの相談をS病院の看護師さんと行います。
『成年後見人を介して』の話があるので、ほとんどが成年後見人さん待ちの話となってしまいました。
それが終わると、先ほどアルツ君を診察室で診て下さった先生が現れます。
どうやら主治医となる先生のようです。
先生:「先ほど採血させていただきました。こちらが検査結果です。白血球数が正常値の範囲を超えています。」
ヤッチ:「は…。」
先生:「通常ですと、高くても9800以下ですが、お父様の数値は12,800ですからかなり高いことがわかると思います。」
先生:「それにこちらはお父様のCRP値です。かなり高い数値ですが、明日になると、もっと数値が上がってくるかもしれません。」
ヤッチ:「以前、どこぞの病院に入院した時も同じことを言われたような…。」
先生:「で、これがお父様の肺のレントゲン画像です。右の肺に比べて左の肺に白い影が映っているの、わかります?」
ヤッチ:「誤嚥している箇所ですか?」
先生はうなずきます。
先生:「お父様のお熱が高いのが、誤嚥によるものなのか、まだ他にも検査してみないとわかりません。尿路感染の疑いもありますし、ややこしい言い方ですが、誤嚥性肺炎の可能性も否定できません。」
ヤッチ:「そうですか。」
先生:「明日から、もう少し細かな検査をさせていただきたいと考えています。いずれにしましても、脱水も見られますので、点滴と抗生剤でしばらく様子を見させていただきますね。」
ヤッチ:「よろしくお願い申し上げます。」
あとは、アルツ君の類いまれなる生命力に期待するしかありません。
後々のことについて、記事にするかは未定です。
ヤッチの日常、アルツ君の日常については、ツイッターでつぶやいていますので、こちらをご覧いただくほうが早いかもしれません。
まずは御報告まで。
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