アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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特養嘱託医との話し合いは物別れ

2015/01/21 (水)  カテゴリー: 脳梗塞
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眠り猫

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

1月20日火曜日、アルツ君の入所している特別養護老人ホームの嘱託医と話し合いをしました。

場所は嘱託医のクリニック、午前の診療時間と午後の診療時間の間で、時間にするとわずか30分程度です。

特別養護老人ホームからは、主任看護師さん、主任生活相談員さん、課長さんです。

家族側からは、姉とヤッチ。

クリニックの診察室に通されます。

上手くまとめられるかわかりませんが、なるべく主観を交えないように書き記したいと思います。

嘱託医から切り出します。

嘱託医:「それで、この間(アルツ君が救急搬送された時の事)もちょっと具合が悪くなっちゃって…。どうですかね?見ていて?」

ヤッチ:「まあ、点滴を打った直後はもう介助をしないでも車椅子に乗れるぐらい元気になっちゃって…。」

主任看護師さん:「いえいえ、全介助です。」

ヤッチ:「すみません。介助なしというわけではありませんが、自分から腰を浮かせるくらいまでになって車椅子に乗りました。そこから食欲もわいて、持参してきたとろみをつけたジュースも飲んで…。」

主任看護師さん:「あの時、点滴は生食(生理食塩水)だけで、生食500(ml)とブドウ糖をIV(静脈内注射?)して、ほとんど生食も入らないで、抜針して帰っています。」

姉:「わずか、10分かそこら…。」

主任看護師さん:「そうですね、生食はほとんど入らないで、ブドウ糖がちょっと入ってるくらいで…。」

ヤッチ:「ブドウ糖50%です。」

嘱託医:「まあ、波が強くて、ちょっと良かったり、悪かったり…。で、だいたいはですね、こういった悪かったり、良かったりを繰り返して、全身土台が悪くなって行くんですよね…。まあ…、今後の方針とかをちょっと考えておかないといけないんですよね…。どういう風にやっていくかっていうことをね…。」

姉:「今後の方針というと…???」

嘱託医:「今後さらに具合が悪くなると、『医療』が必要になるのか、自然のコースで行くのかっていうことですよね…。」

姉:「自然のコースっていうのは?」

ヤッチ:「『看取り(みとり)』っていうことですか?」

嘱託医:「まあ、そうですね。」

姉:「○○さん(主任看護師さん)から、先生の方から『医療の方に』というお話があって、その二日後ぐらいに『低血糖』ということで救急で病院に行ってるんですね。」

嘱託医:「『医療の方に』というのは?」

主任看護師さん:「先週の木曜日(1月15日)に今の食事量とか、バイタルとかを見てもらって…。」

嘱託医がさえぎります。

嘱託医:「あの、『医療』の方向に行くんだとしたら、一回ですね、またどっか病院を探して、診てもらったら、いいと思うんですよ。そこで検査してもらったらいいと思うんですよ。」

姉:「検査というのは?」

嘱託医:「前に○○診療所に行ってましたよね?」

○○診療所というのは、アルツ君がまだ在宅だった頃、この嘱託医に紹介状を書いてもらい、診察を受けたことのある認知症専門医の診療所の事です。

そこで進行性核上性麻痺(PSP)の疑いが有ると診断を受け、その後、アルツ君が特養に入所が決まり、進行性核上性麻痺であるなら、治療方法が確立していないということで、これまで飲んでいた認知症薬のアリセプトやメマリーの服用をストップしています。

事実上、このドクターの診察は終了しています。

関連記事:アルツ君の診断結果~進行性核上性麻痺の疑い [2012/02/28]

また、救急搬送されたJ病院でも過去に認知症の診察も受けていて、J病院のドクターから、『進行性核上性麻痺なら、こんな風にスーッと立てません。』と進行性核上性麻痺を否定されています。

関連記事:認知症の非薬物療法 ~ 回想療法 [2013/05/23]

姉:「ええ。」

嘱託医:「そこでの診断は進行性核上性麻痺といって、すごく特殊な病気ですよね。やはり専門医にきちんと診てもらって、評価してもらわないといけないと思うんですよね。」

姉:「その『認知』という面ですか?」

嘱託医:「そうです、そうです。精神的な問題をですね…。あとは全身状態がですね、『食べられない』だとか、そういう『低血糖発作』をおこす…。普通、低血糖発作というのは、『食べられない』だけだと、あまり無いんですけどね…。だんだん弱っていくと言われていて…。だからそういった意味でもチェックというか、そういうもんをしてもらうのがいいと思うんですけど…。」

ヤッチ:「○○診療所(認知症専門医)のところでは、PSPの疑いと言われて、特定疾患ということで地域包括支援センターの方が難病申請をしようかというところまで行ったんですが、ドクターから、『一つ一つの項目をチェックしながら申請書を書いていくと、申請が通らないだろう。』と言われて、取りやめになっているんですね。それと同時に、進行性核上性麻痺なら、認知症薬を飲んでも効果は期待できないとして、すべて薬もストップになっているんですね。」

嘱託医:「効果が得られないということはないと思いますよ?」

ヤッチ:「いえ、それは、僕らの判断ではなくて、ドクターのご判断だったものですから…。」

嘱託医:「ただ、あとに詳しい検査ってやってないですよね?MRだとか、心筋シンチだとかもやってないですよね?」

ヤッチ:「いえ、やりました。心筋シンチ(レビー小体型認知症を調べるための検査)もやりました。」

脳梗塞で入院していたことを嘱託医は忘れていらっしゃるのでしょうか。

当然、脳梗塞の診断を下すには、MR(MRIやMRA)の読影が必要になってくると思うんですが…。

嘱託医:「だったら、またそういう専門医にもう一回チェックしてもらったらいいと思うんですよね。あと、あの頃と比べてどうです?入所する前と比べて?」

姉:「あの頃と比べてというか…。先日脳梗塞でK病院に入院していて、その時に『前にも脳梗塞をやってるよ。』って言われたんですね。」

ヤッチ:「K病院に入院しているときに、K病院の先生にこちらに入所する前に撮ったMRIの画像を見せたんですね。そしたら、この時には『脳梗塞はやっていない。』と言われました。施設の皆さんには失礼かもしれませんが、前にやった脳梗塞は施設に入所してからということになるんですね。」

嘱託医:「『脳梗塞』なんだから、『失礼』ということはないでしょう!」

ヤッチ:「すみません…。」

姉:「で、二回目の脳梗塞をやってからは、もう当然以前とは違いますよね。右の片麻痺が有りますし…。あと、一ヶ月病院に入院していた結果、精神的に相当ダメージを受けて帰って来ました。」

嘱託医:「その精神的にというのは、入院したせいでそういう風に思うの?」

姉:「ええ、そうです!一ヶ月毎日見ていたので、そう思いました。」

嘱託医:「脳梗塞が起きたせいでとは思わない?」

姉:「それはもちろんないわけではないですけど…。それで、本人がどう思っているのかわかりませんけど、自分の右腕や右足が動かないことを食べているものに毒が入っているからこうなったんだって言うんですね。自分を誰かが段々弱らせるために毒を入れているんだって言うんですね。」

嘱託医:「それをどういう風に考えるの?」

ヤッチ:「若干は認知が有ると思いますが、病院のうるさい環境の中で毎日過ごしていて、人間不信に陥ってると考えます。食べてくれない原因もこの辺に有るのかと…。」

姉:「病室がナースステーションの前で、毎日毎日、危篤の患者さんが入って来て、『死なないで!死なないで!』っていう声を耳にしながら、病室にポツンといるわけですから…。『俺は捨てられた。』、『死んだ方がマシだ…。』って日に日にこういうことを言うようになって行ったんです。またこちら(特養)の看護師さんと違って、威圧的と申しましょうか、病院の看護師さんは食事を父がちょっと食べないと、『お父さん食べないなら、下げちゃいますね!』って、すぐに持っていかれちゃうんですね。」

嘱託医:「まあ、ですから、『医療』を選ぶのか、その『看取り』を選ぶのかっていうのは、ある程度考えないといけないんですよ。『医療』を選ぶんだったら、今居る施設は病院ではないですから、あくまでも、静かにナチュラルコースで行くというのが目的なんで…。だから一日でも長く生きてほしいというのなら、『医療』を選んだ方がいいと思います。」

姉:「認知で脳のMRIとか、全部調べてっていうことですか?」

嘱託医:「そうですね。」

ヤッチ:「でも、もうMRも撮ってるから。画像…。」

嘱託医:「でも、また変わってるから。」

ヤッチ:「でも、先日入院したK病院の画像を持っていますけど…。」

姉:「まあ、入院したK病院の先生からは、『前頭葉がこれだけ委縮していてよくお父さん、頑張ってるよね。これだけ委縮したら、感情の起伏が激しいのは仕方がないよ。』って言われたんで…。ある意味これは、病気では無いんで…。『リハビリすれば、食べられるよ。』とも言われたんですね。その『看取り』っていう部分では、私たち…。」

嘱託医:「まあ、『看取り』っていうかね、普通の医療行為を追及するか、なるべく自然なコースにするかっていうことで、まあ、『看取り』っていうほどのものではないと思うんですがね。」

姉:「だから、父には何がなんでも『生』にはしがみついてほしいと思っています。私たちも、一生懸命生きて欲しいと思っています。本人が息も絶え絶えで、体中に線をつなげないといけない状況なら考えないといけないかもしれませんが…。この間、母が施設に面会に来ている時に、先生は父の診察の時に母に会っていらっしゃるんですよね?」

嘱託医:「ええ。」

姉:「その時に父が母の前で、『俺はどっこも悪く無いんだ。』って言いませんでした?『病気じゃないから、はやくここから出してくれ。』って言ったと思うんですけど…。」

嘱託医:「病識が無いんです。もともと病識が無いんです。ただ『食べられない』とかが有るんで…。『食べられない』と飲めなくなってきて、段々全身状態が悪くなって、徐々に身体が動かなくなっていくというのが普通なんですよ。ですから、『食べられない』ということで『低血糖発作』を起こすというのは不思議なんですよね…。」

姉:「でも、この間(救急搬送)されて、点滴を打ったら、あれだけ元気になっちゃうんだぁっていうのが有るんで…。」

主任看護師さん:「えーと、『低血糖』なんで、ブドウ糖を入れたから、良くなったんであって、点滴(水分)を入れたから、良くなったっていうことではないんですね。点滴(水分)はほとんど入れてないですからね。」

ヤッチ:「もちろん。僕らも点滴の針を抜くのを目の前で見ていますから。点滴というのは水分、電解質ということなんでしょうけど、少しの水分と糖分だけであれだけ元気になるというのは事実なわけですから…。」

嘱託医:「だから、そういう点滴とかも施設では出来ないんですよ!」

ヤッチ:「その根拠を僕らは知りたい…。」

嘱託医:「えーとね、医療と介護は違うので、施設で医療を同じ質でやるっていうことは出来ないんです。医療をメインに考えるんだったらば、病院の方がいいですよ。」

ヤッチ:「ただね、すみません。病院に連れて行って、そういった点滴を受けるとか他の面の検査をして評価を受けるということを選択したいんです。でも、今父を動かすと、気性の荒い性格も手伝って、本人が覚醒している時に『病院に連れて行くよ。』って言ったら、絶対嫌がるんですよね。」

嘱託医:「施設にいるのなら、そこで出来る範囲でやるしかないですね。『低血糖発作』かどうかよくわかりませんけど、…。『低血糖発作』ではない気もするんですけど、そういうのを今後繰り返して行くと思いますので…。」

ヤッチ:「『繰り返す』っていうのは?」

嘱託医:「この間、脳梗塞を起こして、こういうのを起こしましたよね?」

ヤッチ:「だから、僕らとしては、ちょっと点滴なり、少しブドウ糖を施設で打っていただいて、後押ししていただければ…。」

嘱託医:「それはね、だから、施設では出来ないんですよ。病院でやることなんですよ。」

姉:「すいません。素人でちょっとわからないんですけど…。この間、救急車を呼びましたよね。で、救急車の中で救急救命士さんが『嘱託医に連絡して。』って主任看護師さんに言って、連絡を取っていらっしゃいましたよね?中々連絡が取れないご様子でしたが…。で、その時に搬送先が全然見つからなくて…。救急救命士さんが『先生(嘱託医)がいれば、お父さん、すぐに元気になるのにね?』っておっしゃった言葉が忘れなくて…。で、私は素人ですから、先生の指示が有れば、救急車の中で点滴でも打てば元気になるものなんだと思ったんです。たまたま、搬送先が決まってそこで元気になったから良かったけど、あのまま、搬送先も決まらなかったらと思うと、私、どう受け止めればいいんだろうと思ったんです。救命士さんがそういう風におっしゃっているのに、何で先生が『病院、病院』っておっしゃるのかが分からないんです。」

嘱託医:「それはね、認識がちょっと間違ってるね。たとえば、ここにね、万が一来たとしても、点滴をして救えるのか、挿管して人呼吸器をつけなければいけないのかは、わかんないわけですよ。意識が低下しているとかの場合、通常はこういうところ(クリニック)には来ないんですよ。だって、入院できないでしょ?人工呼吸器とか、そういうものも無いから、入院出来て、二次救急だとか、三次救急できるところを探すのが当然なんです。電話で『点滴をして。』という、そういうレベルじゃないんです。」

姉:「それは救命士さんが間違った認識だったということ?」

主任看護師さん:「それはね、間違っているというのではなくて、『往診の先生には連絡していますか?』ということで、先生もご都合が悪くて連絡が取れなかったんです。」

ヤッチ:「ちょっと、シンプルな質問をしていいですか?先生ご自身は特養で、親父にどういう事情かはわかりませんが、点滴なりの『医療行為』は行わないということですか?」

嘱託医:「そうですね。医療目的としては、○○さん(アルツ君)には行わないです。もしも点滴を希望されるなら、病院とか、そういうとこを考えないと。」

ヤッチ:「で、すみません。特養では何も医療を施していただけないと考えたらいいですか?素人なんで、申し訳ありません。たとえば、投薬を受けて、認知症や高血圧の薬を父が飲んでいるんですけど、それは『医療行為』にはならない?」

嘱託医:「医療行為なんですけど、僕らが施設に行っているのは、医療保険は一切もらってないんです。薬代の処方せんだけなんです。だから、施設を病院代わりとして、医療行為を行うというシステムじゃないんです。あくまで、僕が行っているのは、施設との契約です。そこに行って医療行為をするんじゃないんですよ。だからね、それは全然違うことなんですよ。」

主任看護師さん:「病院に受診に来たのと違うんです。特養のほうは、先生が施設との契約上でという形になるんですね。」

ヤッチ:「施設としてはどういう見解ですか?」

ヤッチは、主任看護師さんをはじめ、施設の職員さんに顔を向けます。

主任看護師さん:「見解とはどういうことですか?」

嘱託医がイラッとした表情を見せます。

嘱託医:「だから、それは、法律で決まってるんです!」

ヤッチ:「だから、その法律を教えていただきたいんですよ!その根拠を?」

主任看護師さん:「今、法律の話をしてるわけではないんですよ。今、○○さん(アルツ君)の状況では、先生は医療機関を受診した方がいいですよというお話をしているんですよ。『医療や治療を施設では出来ないですよ。』というところで、どのようにご理解されますか?というお話なんです。」

ヤッチ:「いや、理解できない…。そんなの…。」

姉:「父をここへ連れてくれば、父に点滴を打ってもらえるんですか?」

嘱託医:「連れてくれば、ここで点滴を打ちますよ。」

姉:「逆に先生が週一回、回診していらっしゃると思うんですけど…、」

嘱託医:「それね、回診じゃないんです。回診じゃ…。」

ヤッチ:「だから、嘱託医、配置医としてのやり方なんでしょうけど、そこで先生が回診になるのか、往診になるのか、訪問診療になるのかわかりませんけど、施設にいらした時に一回点滴を打っていただいて、後押ししていただいて、それから判断するということは本当に出来ないんでしょうか?」

嘱託医:「それはね、だからね…。たとえば、熱が出てインフルエンザの点滴を打つとか、そういうことは有るんですけど、○○さん(アルツ君)の場合は、一回点滴してね、それで、病気が良くなるっていうもんじゃないんですよ。」

でも、嘱託医のクリニックに来れば、打ってもらえるという矛盾…????

打ってもらわなければ、病気が良くなるかどうかはわからないと考えるヤッチ…。

試さないで、決めつけられるのは御免こうむりたいヤッチ…。

嘱託医:「それで、またね、点滴をするっていうことは、針の抜き刺しの問題、いろんなそれに付随する問題が出て来るんです。点滴に関して感染するだとか…。そういう問題が出て来るんです。○○さん(アルツ君)のいらっしゃる施設みたいなところでは、そういうのをすべて対処できないんですよ。だから、病院で出来る事と同じことを施設で出来るとは思わないでください。」

姉:「特養はすべてそうなんですか?」

嘱託医:「そうです!だから、病院的な処置が必要な場合は病院に行くんです!」

姉:「たとえば先生がクリニックの看護師さんを連れていらっしゃって、クリニックの看護師さんが父に点滴とかブドウ糖を打つというのは?」

主任看護師さん:「できない、できない。」

ヤッチ:「理由がわかんない…。だって、こちらにお伺いすれば、点滴は打てるんですよね?施設だと打てないのは、それは(医療用の)資材が無いからなのか、法律的にできないからなのか?」

嘱託医:「僕がうちの看護師を連れて点滴を行っても、保険医療制度にはそういうものは無いから、一銭にもならないです。」

主任看護師さん:「点数が取れないんです。」

嘱託医:「想定されていないんですよ、そういうことは…。」

ヤッチ:「診療報酬を算定できないとしたら、それはここにいらっしゃる特養の主任看護師さんに先生が指示を出して、点滴を打つ場合であって、ご自身のクリニックから看護師さんを連れて行って打つ場合は、保険診療として認められるんじゃないでしょうか?点数も取れるのではないでしょうか?」

嘱託医:「いえいえ。ダメなんです。」

主任看護師さん:「ダメなんです。」

ヤッチ:「そうですか?間違いじゃないですか?」

主任看護師さん:「いえいえ、間違っていません。できないんです!」

ヤッチ:「じゃあ、法律的に出来ないわけじゃなくて、それは診療報酬が取れないから、出来ないんじゃないですか?」

嘱託医:「だから、診療報酬が取れないんだから、国がそういうことをするな!って言ってるのと同じなんですよ。法律的にするな!って言ってるのと同じなんですよ。」

ヤッチ:「まあ、話が戻りますが、僕らとしては、医療機関に連れて行きたいんです。(でも連れて行けない…。)だからこそ、介護の施設の皆さんに介護的に(良いアイデアがないか)お伺いをたてているわけじゃないですか?」

嘱託医:「だから、そういう時は『入院』になるんですよ!」

ヤッチ:「でも、今回もベッドの空きが無くて、入院できなかったじゃないですか!」

主任看護師さん:「ごめんなさい。今回は病院が無かったですけど、もし、『入院』の希望が有れば探します。何日間か『入院』して出てくればいいじゃないですか?」

ヤッチ:「物じゃないんですから…。脳梗塞で入院したK病院も環境を整える方が優先ですよって言って、退院して来たのは特養さんとK病院とのお話合いの中で生まれてきたものじゃないでしょうか?それを退院して一ヶ月も満たないのに、もう『入院』だなんて、あまりにもひどすぎるような気がするんですけど?」

主任看護師さん:「環境を整えるために退院しました。退院をした結果が『今はこうなんです。』っていうことで、『今』の話をしているんです。」

主任看護師さんとしてはどうしてもアルツ君を入院させたい様子で、延々この後も語ります。

内容としては、アルツ君がK病院を退院してきた直後に嘱託医との話し合いの中で、この看護師さんがお話ししていた事とほとんどかわりありません。

なので、省略させていただきたいと思います。

関連記事:嘱託医からの胸に突き刺さる言葉 [2014/12/29]

ヤッチは主任生活相談員さんと課長さんに顔を向け、質問します。

この方達、この日の話し合いの中で、まだ一度も口を開いていません。

ヤッチ:「『医療』ではなく、『介護』のお立場からみていかがでしょうか?病院に連れて行くことに関して、今の状況を介護の目で評価した場合、水分摂取だとか、健康状態は良くなるかもしれないですけど、入院して帰って来た時の認知度の悪化ですよね。精神状態が悪化…。これについてどうお考えですか?」

嘱託医:「医療を考えるなら、病院なんです。介護を考えるなら、老人ホームなんです。」

ヤッチ:「ということは、もう今は、先生抜きで話しをするしかないってことだよね?」



ちょっと、飽きましたね?

このあとも堂々巡りの会話しかありません。

ヤッチも何だかわからなくなってきました。

わかったことは、

法律の解釈や見解に相違がありますが、施設では点滴は打てないとういうこと。

施設も嘱託医もアルツ君に関して、『通院』より『入院』を勧めていること。

もし、通院で外部の医療機関を受診する場合は家族が連れて行き、基本的には送迎などはやってもらえないということ。

入院する場合は施設で受け入れてくれる病院を探し、嘱託医も紹介状を書いてくれるとの事。

『専門医に診てもらった方がよい』とおっしゃっているにもかかわらず、嘱託医のクリニックに行けば、『点滴』を打ってもらえるとの事。(行けば断られる可能性も有りますよね?)

この施設では常時点滴を必要とする人の入所は全て断っているということ。

『胃ろう』の人の入所は断っていないということ。

嘱託医のクリニックの午後の診察時間が始まってしまったので、話は中途半端で終了です。

この後施設の主任生活相談員と長い間、話合いをしましたが、何だか、介護施設なのに、医療面の事にはまったく口出しできないようです。

嘱託医という施設に非常勤で雇われている身で、使用する側は施設なのに、嘱託医の方に権限が有るという印象…。

アルツ君をいよいよ特養は追い出しに掛かっていますね~。

いや、ヤッチを追い出したいのかもしれません…。

一番ヤッチにとって、ショックだったのは、この主任生活相談員さんが『アルツ君をキノコさんと一緒にさせてあげるのが一番なんですよね…。』とおっしゃったことです。

やはり、問題児はヤッチのようです…。



アルツ君は1月17日の夜、『低血糖』ということで、救急搬送されました。

搬送先のJ病院で、ブドウ糖と点滴を受け、その日のうちに特養に帰ってきました。

翌日、1月18日日曜日にヤッチは夕食の介助に行きました。

夕食前のアルツ君との会話をYouTubeにアップしました。

嘱託医や主任看護師さんがアルツ君の事を心配して下さっていることは大変ありがたいことですか、是非動画をご覧になって、アルツ君が入院を必要とするレベルなのかを評価してください。

動画は、ICレコーダーにキノコさんの声を録音して、アルツ君に聞かせているところです。




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アルツ君、明日から『入院』です!

2015/01/28 (水)  カテゴリー: 脳梗塞
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体温計

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

久しぶりに書かせていただく記事のタイトルが、毎度お騒がせムード満載で申し訳ありません。

記事のタイトル通り、アルツ君、明日(2015年01月29日)から『入院』です。

通常ですと、『脳梗塞で入院』とか、『誤嚥性肺炎で入院』など、『入院』の文字の前に『病名』が付される事が多いと思いますが。今回は、この『病名』というのが有りません。

アルツ君が去年脳梗塞で入院した辺りから記事をご覧になっている方なら、もうお分かりになっていると思いますが、この脳梗塞で入院し、退院して以来、アルツ君、ずっと水分摂取や食事摂取が上手くできない状況が続いていました。

途中、『特養で点滴(水分)を打ってもらえないか?』という話し合いも続いていましたが、平行線のまま…。

最近になってのアルツ君は38度台の発熱を繰り返し、また、『迷走神経反射』による意識消失などもあって、これ以上、特養においての点滴にこだわっているわけにもいかなくなってきてしまいました。

なので、『水分不足で入院』、『脱水気味で入院』ということになるのでしょうかね。

あるいは『施設の勧めがあって入院』とでもいうのでしょうか…。

もちろん、『病名』を決めることが『入院』の目的ではなく、アルツ君が元気になってくれさえすれば、家族はよいわけで、アルツ君の回復を願うばかりです。

また、『入院』と書かせていただきましたが、まだ医療機関を受診したわけではないので、『入院』になると決まったわけではありません。

ただし、施設での話し合いの結果、施設の嘱託医はその場にいらっしゃいませんでしたが、嘱託医は、『入院』を前提に診療情報提供書(紹介状)を書くとおっしゃっている様子なので、『日帰り』というわけにはならないようです。

入院先と申しますか、受診先はO病院で、明日の朝から検査になると思います。

幸い、O病院はキノコさんの部屋から(ヤッチの部屋からも)歩いて通える距離です。

ヤッチも明日は朝からO病院に行く予定です。

詳細については追々書かせていただきたいと思います。

明日の朝は施設の職員さんだけで、アルツ君を施設から病院に連れ出すようです。

『医者嫌い』のアルツ君ですから、一騒動起きなければよいのですが…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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病状説明は余命宣告

2015/01/30 (金)  カテゴリー: アルツ君
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ヤッチの部屋のポトス

こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

前記事のとおり、アルツ君は2月5日(木)までの一週間、O病院に入院となりました。

朝から姉とヤッチはアルツ君の入院に立ち会い、午前中にO病院の担当医となる先生から『病状説明』を受けました。

夕方になって、この『病状説明』と同じ内容のものを書面でO病院の看護師さんを通じて手渡されました。

まずは、この『病状説明』をご覧ください。

ヤッチが書き写したものです。

一部、個人名などは伏せてありますが、それ以外の部分は改変していません。

▽引用
病状説明書


患者ID  ×××××

氏名    ○○○○○(アルツ君の名前) 様

生年月日 昭和03年○○月○○日 86歳 男性

病状説明を一緒に聞かれた方の氏名 ○○○○○(ヤッチの名前) 様 
(ご本人との続柄 次男)


病名
  • ①食欲不振、衰弱、老衰
  • ②前頭側頭葉型認知症
  • ③発熱、慢性的な誤嚥


病状説明内容
①②
特別養護老人ホーム○○○○○に入所され、介護を受けています。発熱と食事の摂取量の低下があり入院されました。86歳と高齢であります。診断されている前頭側頭葉委縮症の自然な経過と思われます。今後は老衰が進行し、日常生活動作は困難になり老衰にて亡くなる可能性が高いと考えます。
今後の方針として二つの方法があります。
  1. ひとつは老衰の介護を行い安らかに看取ってあげる方法です。自宅での介護が困難な場合は特別養護老人ホームは最適な環境と思われます。(老人ホームによっては看取りをしてくれないところもあります。)年齢やご本人の体力を考えると1~2ヶ月の経過と思われます。好きな物を食べさせてご本人の納得の行くように過ごしてもらうのがよいと思います。しかし、老人ホームにも限界があります。点滴の治療は行えません。
  2. もう一つは、延命治療を行う方法です。中心静脈栄養や胃瘻造設/経管栄養です。特別養護老人ホームを退所して医療療養型病院入院する必要があります。老人ホームに比べると介護が少なくなります。食事継続の努力ができないことが多く車椅子乗車もできず寝たきりになります。20~25万円/月の費用負担もかかります。
本日、ご家族の意向は老人ホームで看取ってもらう方法でした。退院後にホームで相談の機会をもってもらって下さい。ご家族からご本人最後の療養についてお願いして下さい。


発熱については、胸部CTにて両側背側の肺野に陳旧性の炎症所見あり、体力の低下とともに慢性的に誤嚥しているものと思われます。食事の形態を考え、慎重に介護すれば食事継続してもよいと考えます。

急性期病院の介護の状況があり短期間の入院で、治療と精査を行います。1週間後の2月5日(木)の退院とします。

  • 上記のとおり説明いたしました。
    わからないことがあれば医師・看護師・薬剤師にお尋ねください。


2015年01月29日
内科 医師 ○○○○(医師名)
△引用

『病状説明』の中に『前頭側頭葉委縮症』、『前頭側頭葉型認知症』の記述があります。

最近のアルツ君はすぐに不機嫌になったり、ちょっと人格が変わってしまったのではないかと思わせる部分があり、確かにアルツ君の現在を診断すれば、『前頭側頭型認知症』と診断されるかもしれません。

でも、過去にこういった『前頭側頭型認知症』とはっきりと診断を受けたことはないので、特養の嘱託医から受けた診療情報提供書(紹介状)に誤りがあるか、このO病院の先生が勘違いしているのか、どうもよくわかりません。

午前中に担当医から説明を聞いている時に、ヤッチはこの先生にATD(アルツハイマー型認知症)の診断を受けているということを申し上げていますが、FTD(前頭側頭型認知症)の診断を過去に受けた事が有るとは申し上げていません。

『看取り』が前提なら、こんなことはどうでもよいことなんですが、もしアルツ君が元気に回復し、特養に戻った時のことを考えると、再び特養の嘱託医に誤った情報が伝わるのをヤッチは危惧しているんです。

また、『本日、ご家族の意向は老人ホームで看取ってもらう方法でした。』という記述がありますが、上記の文章の中の二つの方法しかないとしたら、家族としてどちらを選ぶか?という質問に対してこう答えただけです。

前記事では、詳細を書かせていただくと申しあげておきながら、この書類をもらって、何だか書く気力が無くなってしまいました。

今回の入院に至るまでの経緯や施設での話し合いなどについて書こうと思っていましたが、萎えてしまいました。

どうかご容赦ください。

m(__)m

もう、『看取り』を考えなくてはいけないのでしょうかねぇ…?

『病状説明』の書類には書かれていませんが、午前中に担当医に直接話をお伺いしたとき、担当医は『きびしいことを申し上げますが、(アルツ君の病状は)もうこれ以上回復しません。』とはっきりとおっしゃいました。

病状説明のあと、ヤッチはアルツ君の入院生活に必要な身のまわり品を用意するため、特別養護老人ホームに向かいました。

その間、キノコさんが面会に来ていたようです。

後から聞いた話では、キノコさんのいる間、アルツ君は病室で尿検査を受けたようです。

看護師さん5人と格闘、医師は引っ掻き傷をつくるほどのアルツ君の暴れようだったそうです。

実際に見たわけではなく、キノコさん情報なので人数的なことは盛っている可能性がありますが、それにしても寝たきりの老人が、大勢の看護師を相手に大暴れし、医師に手傷を負わせるパワーが有るのに『看取り』をしろという段階にきているとは、にわかに受け入れがたい気もします。

ヤッチは特養から再び病院に戻り、身の回り品を整理している時にもO病院の看護師さんからも同じような話を聞きました。

看護師さん:「夕方から点滴と抗生剤の指示が出ているんですけど、またお父様、興奮されるんでしょうかね?」

ヤッチ:「本人じゃないからわからないけど、背後に回りこめば、ゴルゴ13に変貌する可能性は大ですね…。」

看護師さん:「そうですか…。」

ヤッチ:「点滴の間だけでも、俺が付き添いしようか?」

看護師さん:「お願いしてもよろしいでしょうか?」

ヤッチ:「針も俺が刺そうか?」

看護師さん:「いえいえ…。」

点滴の針を腕に刺す時に上手く入らず、何度も看護師さんが失敗してしまったので、一触即発の場面もありましたが、暴れることなく、留置針を刺すことができました。

昼間のバトルのせいで、アルツ君は疲労困憊していたのかもしれません。

点滴を打っている間にアルツ君は寝てしまい、その間に夕食時間になってしまったため、アルツ君、夕食を食いっぱぐれてしまいました。

途中、目を覚まし、アルツ君がつぶやきます。

アルツ君:「水が飲みたい…。」

ヤッチ:「じゃあ、飲んでもいいか聞いて来るよ。」

看護師さん:「まだ、口から飲んでいいという指示が出ていないので…。」

ヤッチ:「せっかく、自分から『飲みたい』って言ってるんだから、なんとかならないかな?」

看護師さんは小さな氷を一かけらアルツ君の口含ませてくれました。

アルツ君:「もう無くなっちゃったぞ…。」

ヤッチ:「ゴメンな…。今日はそれだけしか食べちゃダメらしいんだよ…。」

アルツ君:「水も飲ませてくれないのか…。」

ヤッチ:「今、腕から点滴で水分が入ってるから、干からびることはないよ。」

そう、アルツ君がこの日、病院内で水分を口から摂ったのは、この氷だけです。

とてもかわいそう…。

アルツ君:「水を飲まないと死んじゃうよ…。」

アルツ君にしては、かなり弱々しい声です。

ヤッチ:「俺の部屋のポトスだけど、もうかれこれ一ヶ月近くお水をあげてないけどピンピンしてるよ。」

ひねりのある返事ができませんでした…。

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2015/01/30 | コメント (14) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

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