アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
まだ関東地方は梅雨入りしていないのに、毎日暑い日が続いています。
キノコさんも連日の暑さで熱中症気味になってしまい、先週の土曜日から、体調を崩してしまいました。
食欲が無くなり、かなり体力を奪われてしまったようです。
今は体調も戻って来ましたが、暑い日がこれからも続くようだと、なかなかシルバーカーを押して、買い物に出かけるというのも難しい状況のような気がします。
アルツ君も暑さで体力を奪われるのか、特別養護老人ホームのベッドで寝てばかりいます。
健常な我々だって、急に暑くなると、やはり暑さに体が着いて行かない感じですから、高齢者にとってはまさに地獄のような日々かもしれません。
環境省では、熱中症などに対する注意を促すことを目的に、画像のような分布図をはじめ、暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)の予測値や実況値、暑さ指数と熱中症患者数との関連性、熱中症の予防・対処方法に関する知見など、熱中症関連情報を提供しています。
この環境省のページでは、日本全国の840か所の地点の暑さ指数の情報が掲載されています。
(引用∇)
暑さ指数とは?(引用△)
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。
単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。環境省熱中症予防情報サイトより引用
ここで、色々と書いても仕方のないことなので、興味のある方はリンクを貼っておきますので、のぞいてみてください。
さて、先週の土、日(201年5月31日~6月1日)に、アルツ君の特別養護老人ホームの居室の床に敷いてあるタイルカーペットを剥がし、新しい床材に張り替えるという工事が行われました。
もともと敷いてあったタイルカーペットが度重なる失禁によるシミや食べ物のシミなどでかなり汚れていました。
特養の職員さんが都度、汚れた部分のタイルカーペットを剥がし、手洗いで洗濯するという作業をやって下さっていましたが、どうにも劣化が進み、一枚一枚のジョイント部分がめくれ上がって来てしまいました。
すり足気味になっているアルツ君ですから、ちょっとカーペットがめくれ上がっているだけで、転倒する可能性があり、大変危険です。
それを、職員さんが布テープで、めくれ上がっている部分を貼りつけるという作業をしてくれていましたが、時間が経てば、今度はこのテープもめくれ上がって来てしまいます。
さらに、厄介なのは、テープで張り付けてしまうと、汚れたタイルカーペット洗濯するためには、再びテープを剥がさなくてはなりませんし、洗濯し終わったら、またテープ止めです。
やはり、この作業が厄介なのでしょう。
いつしか、カーペットの手洗いは行われなくなってしまいました。
こうなると、衛生上もよろしくありません。
それで、ヤッチが提案して、床のタイルカーペットを張り替えてもらえないかお願いしていました。
ちなみに、このことを最初にお願いしたのは去年の8月です。
施設の内情はよくわかりませんが、予算の都合や工事期間中のアルツ君の居場所の確保の問題も有るのでしょう。
なかなか、工事が実現できずにいましたが、ようやく今年になって、5月31日に工事着手に相成りました。
もともとのタイルカーペットはクッション性に優れますが、生地の性質上、衛生面でよろしくないので、これを外し、フローリング調にしてもらうことで合意です。
板材を使うのではなく、木目調のクロスを貼るという作業です。
工事そのものは一日行程だったようですが、接着剤が乾く時間と、ボンドの臭いが残らないように、余裕をみて、二日行程になったようです。
工事の前、事前にヤッチと姉に施設の相談員さんからお話がありました。
生活相談員さん:「工事の日程が、5月31日と6月1日に決まりました。」
ヤッチ:「わがまま言って、申し訳なかったですね…。」
生活相談員さん:「いえいえ、こちらこそお待たせして申し訳ありませんでした。それでご相談なんですが…??」
姉:「はい、なんでしょう?」
生活相談員さん:「工事をさせていただく間の別の居室の用意もさせていただいたんですが、お父様が、環境が変わって、興奮されるのではないかと思いまして、ご家族の方にもご協力をお願いできないかと思いまして…???」
ヤッチ:「旦那さんなら、『誰がそんなことを頼んだ?』とか、『そんな話(工事)は聞いていない。』とか言いそうだよな?」
生活相談員さん:「はい…。」
姉:「昼間だけでも、家族の誰かが面会に来て、様子見ぐらいはさせていただきますよ。」
生活相談員さん:「そう、おっしゃっていただけるとありがたいです。夜勤の職員は○○がこの日に入るので、○○に対応させていただきます。」
夜勤に入る○○さんは、アルツ君が職員さんの中でも、割と心を開くタイプ…。
頻繁に声掛けをして下さるせいか、○○さんがシフトに入っている日については、あまり興奮したり、暴れるということを聞きません。
姉:「○○さんなら、安心だわ。失礼ですけど、他の方だと、怒り出すかもしれませんからね~。」
生活相談員さん:「実はうちのほうも、○○が夜勤に入る日を工事日にしようという事で、さらに日程が遅れ遅れになってしまった次第です。」
ヤッチ:「用意していただいた代替の居室のレイアウトは同じような感じですか?」
生活相談員さん:「と、おっしゃいますと?」
ヤッチ:「間取りですよ。枕が足と頭で、逆になっていると、起き上がるのも今までと逆になるでしょ?」
生活相談員さん:「ああ、そういう事ですか。ご用意させていただいたお部屋は、今お父様がいらっしゃる部屋のちょうどはす向かいです。窓からみえる景色は変わってしまいますが、起き上がる時の姿勢は今のお部屋と同じように、左向きに起き上がるような格好になると思います。」
ヤッチ:「そいつはよかった。たぶん起き上がる向きは体が覚えているでしょうからね。」
姉:「そしたら、工事が始まる朝に私が来ますから、部屋の移動は、私が立ち会えばいいかしら?」
生活相談員さん:「そうですか?そうしてもらえるとありがたいのですが…。」
ヤッチ:「様子をみながらという事になると思うけど、どうしても機嫌が悪いようなら、俺が奥さん(キノコさん)の部屋にでも連れて行くよ。なるべくここ(施設)に居る時間を少なくすればいいんだもんね?」
生活相談員さん:「ご無理言って、申し訳ありません。」
姉:「いえいえ、無理なお願いをしたのはこっちですから、そのくらいはさせていただきますよ。」
工事初日の午前中に姉がアルツ君の引越しに立ち会い、午後からヤッチがアルツ君の見守り役です。
工事の当日のお昼近くに姉からヤッチのところに電話が入ります。
姉:「ママもパパのところに来てくれたんだけどさ~。ちょうどパパがお風呂に入りましょうって職員さんに手を引かれている時だったんだわ~。」
ヤッチ:「で?」
姉:「ママが廊下を通りかかったもんで、パパがそれを見つけて、急に怒り出して、職員の人に『俺は風呂になんか、入らない!!』って。」
ヤッチ:「風呂好きなのに珍しいね?」
姉:「うん、ママの顔を見ちゃったからじゃない!?」
ヤッチ:「で、結局は入ったの?」
姉:「いやあ、結局入らないわよ。で、ママも、どうも熱中症みたいなんだわ~。」
ヤッチ:「暑いところに出て来ちゃったからだろ?」
姉:「ここへ来る時はタクシーだから。どうも昨日も暑くて、暑いところに買い物に出かけちゃったみたいよ。」
ヤッチ:「で、大丈夫なのかよ?」
姉:「うん、ここでパパとママの二人でお昼を食べる予定にしていたんだけど、ママのほうは、食欲ないって…。」
ヤッチ:「はやく家に帰ってもらって、休ませた方がいいよ。」
姉:「うん、そう思ってるから、あんた早目にこっちに来てくれない?」
ヤッチ:「わかった。すぐに行くよ。」
ヤッチが施設に着くと、引越しした居室の中でキノコさんが椅子に腰かけています。
アルツ君はベッドで横に…。
ヤッチはキノコさんに話し掛けます。
ヤッチ:「なに、奥さん、大丈夫なの?」
キノコさん:「うん…。熱中症みたい…。」
ヤッチ:「いつから?」
キノコさん:「昨日、暑い時に出かけちゃったから、その時みたい…。」
ヤッチ:「食欲が無いって聞いたけど?」
キノコさん:「うん、さっきからお茶ばっかり飲んでいるわ…。」
ヤッチ:「なんか、少しだけでも水以外のものを口に入れた方がいいんじゃない?」
アルツ君:「そうだよ~。美味いもん食って寝てるのが一番だよ~。」
寝ているのかと思ったアルツ君が、ベッドで目も開けずに話に割り込んできます。
ヤッチ:「なんだよ、死んでるんじゃないのかよ?」
アルツ君:「かも知れないな…。」
ヤッチ:「旦那さんは昼ご飯を食べたのか?」
キノコさん:「ああ、食べた、食べた。あたしの持って来たお昼まで、取り上げて食べた。」
ヤッチ:「旦那さん、奥さんの分まで食っちゃったら、奥さんの分が無いじゃないかよ?」
アルツ君:「俺は、もうすぐ死ぬんだから、イッパイ食わないといけないんだよ…。」
ヤッチ:「死ぬ奴が寝ながら、そんなにペラペラしゃべるかよ!」
ともあれ、キノコさんの顔色がすぐれないので、早目にタクシーを呼んで、帰ってもらうことに…。
ヤッチ:「旦那さん、奥さんが、具合が悪いから、帰るって!すぐ忘れちゃうんだから、目を見開いて、インプットしておけよ?」
アルツ君:「はい、はい、さいなら…。」
アルツ君、ベッドに横たわったまま、目を開けようとしません。
キノコさん:「じゃあ、また来るからね?」
アルツ君:「あいよ…。」
キノコさんは家に帰ってしまいました。
その後、アルツ君もいびきをかいて寝てしまいました。
20分くらい経った頃でしょうか。
アルツ君が目を覚まします。
アルツ君:「あれ?ばあさんはどうした?」
ヤッチ:「さっき、具合が悪いって、帰ったよ。熱中症だって。」
アルツ君:「しようがない奴だな…。」
ヤッチ:「旦那さんは大丈夫なのか?風呂も今日は入っていないらしいじゃないかよ?」
アルツ君:「だれもお風呂だなんて言って無かったぞ?」
ヤッチ:「まあ、いいや。もう少ししたら、ここの職員さんがもう一度声を掛けに来て、お風呂に誘ってくれるってよ?」
アルツ君:「どっちでもいいや。で、ばあさんはどうした?」
ヤッチ:「熱中症。干物になりかけだな。」
アルツ君:「しようがない奴だな…。」
そう言いながら、またもやアルツ君、寝入ってしまいました。
またまた20分ほどして、アルツ君が目を覚まします。
アルツ君:「あれ?ばあさんはどうした?」
ヤッチ:「さっき、具合が悪いって、帰ったよ。熱中症だって。」
アルツ君:「しようがない奴だな…。で、ばあさんはどうした?」
ヤッチ:「さっき、具合が悪いって、帰ったよ。熱中症だって。」
そこへ、職員さんが居室を訪ねてきます。
職員さん:「午後にもう一度、お風呂に入れるんですがいかがなさいましょう?」
ヤッチ:「俺が来てから、ずっと横になったきりだから、もしかすると体調がよくないかもしれないですね?」
職員さん:「そうですか。では、先にお熱を測らせていただきます。」
熱を測ると、アルツ君、37.2度…。
職員さん:「少し熱が有るようですから、お風呂は中止しましょう。今看護師に言って、報告がてら、氷枕を持って参ります。」
職員さんが氷枕を持って戻ってきます。
職員さんがアルツ君の頭の下に氷枕を差し入れます。
普段なら、『冷たいっ!』と悲鳴をあげ、飛び上がらんばかりのところですが、ノーリアクション…。
気持が良いのか、いびきが…。
そして、20分経っては目を覚まし、『あれ?ばあさんはどうした?』の繰り返しです。
夕方、5時半ごろまで、これの繰り返しです。
ヤッチもアルツ君が不穏になったときの要員として送り込まれたわけですが、椅子に腰かけているだけで退屈です。
興奮するようなことも無い様子だったので、施設を後にしてきました。
その日の夜も微熱が有ったのが幸いだったのか、不幸だったのか、わかりませんが、アルツ君、夜勤の職員さんの手を煩わせることなく、朝までグッスリだったそうです。
翌日は熱も下がって、体調が戻ったようです。
朝までアルツ君が目を覚まさずにグッスリというのは入所以来、ほとんどないと言っても過言ではありません。
翌日の朝も姉が様子見に行き、ヤッチが午後から出向くことになっていました。
ヤッチが午後の2時前後に施設に行き、フロアを歩いていると、生活相談員さんに出くわします。
生活相談員さん:「あ、どうも。いつもありがとうございます。」
ヤッチ:「熱が有ったのがよかったのかわからないけど、全然大丈夫だったみたいだね?」
生活相談員さん:「まあ、ご家族の方に無理なお願いしなくて済んだような…。」
ヤッチ:「ホントだね…。」
生活相談員さん:「万全な態勢で、何事も無かったわけですから…???」
ヤッチ:「結果オーライか!?」
生活相談員さんがにっこりうなずきます。
ヤッチ:「ちょっと、気にかかるのは、ちょっと暑いだけで、こんなに体力を消耗するっていう事は、この夏は結構大変かもよ?」
生活相談員さん:「ですね…。こちらもできるだけ注意して見守らせていただきます。」
ヤッチ:「よろしくお願いします。」
生活相談員さん:「それと、もう工事は終わっているので、準備が整い次第、今いらっしゃる居室に声を掛けに参ります。」
ヤッチ:「わかりました。何時ぐらいになりますか?」
生活相談員さん:「3時くらいにはお伺いできるかと…。またお引っ越しの際には…???」
ヤッチ:「はい、大丈夫です。私もお手伝いさせていただきますよ。」
生活相談員さんと別れ、ヤッチは引越し先の居室に向かいます。
アルツ君、今日もベッドで、横になっています。
ヤッチ:「旦那さん、まだ調子悪いのか?」
アルツ君:「別に…。」
ヤッチ:「ここはファーストクラスじゃないんだからさ…。もう熱は下がったんだろ?」
アルツ君:「下がり過ぎてんじゃないのかな…。」
ヤッチ:「死後硬直が始まってんじゃないのかぁ?」
アルツ君:「たぶん、美味いもんを食って無いせいだろうな…。」
ヤッチ;「さっき、ここの人にきいたら、朝も昼も完食だったらしいぞ。おまけにすでにゼンザイまで食ってるらしいな?」
アルツ君:「おかしいなぁ…。胃袋に穴が開いてるのかな…。」
ヤッチ:「外に出てないから、胃袋じゃなくても、どっかの臓器が吸収してくれるよ。」
アルツ君:「それより、ばあさんはどうした?」
ヤッチ:「ばあさんは熱中症。今頃干物かミイラだな!?」
アルツ君:「しようがないな…。干物じゃ食っても美味くないぞ?」
ヤッチ:「なんだって、そう食い物に結び付けるかなぁ…。干物にアンコでも載せて食うか?」
アルツ君:「嫌だっ!」
くだらない会話をしていると、先ほどの相談員さんが居室をノックします。
どうやら、元の古巣の居室の準備が整ったようです。
アルツ君に椅子に腰かけてもらい、先にベッドを運び入れます。
その他、備品類を運びこみ、最後にアルツ君です。
ヤッチ:「旦那さん、お待たせ。部屋がすごくきれいになったぞ?立てるか?」
アルツ君:「立てるさよ~。なに、バカなこと言ってるんだよ…。あ、痛っ!」
脇腹を手で押さえます。
うん…。まだ、治っていないんですかね…。
ずっと寝ていたせいもあるのか、椅子から立ち上がるのもやっと…。
ほんの数メートルの距離でしたが、歩行器で古巣へと移動してもらいます。
アルツ君を元の居室に引き入れ、ベッドに腰かけさせます。
生活相談員さん:「お父様、お待たせして、すいませんでした。」
アルツ君:「いえいえ、どういたしまして。」
生活相談員さん:「いかがですか?床を貼り替えさせていただいたんですけど?」
アルツ君:「かー!なんだかピカピカじゃんかよ!」
生活相談員さん:「万が一、転ばれても、大けがにならならないように、クロスの下にはクッション材を入れてあるんですよ。」
アルツ君:「ははー、今日から地べたで寝ないとかぁ???」
どうやら、元いた古巣であることは、アルツ君にも認識できる様子…。
生活相談員さん:「いえ、いえ、ベッドで寝てもらわないと、僕のほうが困りますよ。」
アルツ君:「そうかい、それにしてもピカピカじゃないかよ~。」
生活相談員さん:「気にいっていただけてよかったです。」
アルツ君:「まあね。これが金箔がだったら、もっとよかったけどな!?」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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こんばんは。
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
前回、アルツ君の居室の床の貼り替え工事の記事を書かせていただきましたが、その少し前、5月の26日に、アルツ君の入所している特別養護老人ホームでサービス担当者会議(ケース会議)が開かれました。
毎年、アルツ君をどういった形でお世話していくのか、特別養護老人ホームの職員さんはもちろん、家族も出席して、今後について話し合うためのものです。
会議といっても、特養のケアマネジャー(介護支援専門員、通称ケアマネ)さんが、事前に「施設サービス計画書」というものを作成して、これに沿って一つ一つを検証、議論していく形で進められます。
こんな会議の内容を記事にしたところで、無意味なような気もしますが、何かのお役に立てるかもしれませんので、書き記しておきたいと思います。
ケース会議には、特別養護老人ホームから、ケアマネジャーさん、生活相談員さん、生活相談員さんの上司(?)、アルツ君を担当している介護士さんたちのリーダー、管理栄養士さん、アルツ君のリハビリを担当しておられる機能訓練指導員さん、看護師さんの7名です。
利用者側からは、姉とヤッチの2名です。
まず、ケアマネジャーさんから、A4サイズの用紙5枚程度に表裏印刷された書類が皆に配布されます。
書類の中身は、以下になります。
- 施設サービス計画書(1)
- 施設サービス計画書(2)
- 日課計画表
- ケアチェック要約表(包括的自立支援プログラム)
この中の4番目のケアチェック要約表(包括的自立支援プログラム)の裏面を見るように言われます。
何だか、難しい言葉が並んで、早くも画面を閉じようとしたあなた!!
たぶん、健全です!
ヤッチも何が書かれているのか、よくわかりません。(字は読めます。)
たぶん、ケアチェック要約表には、アルツ君の今の状態を分析して、介護上、どんな問題があるのかを考えましょうということが書かれているのだと思います。
介護のお仕事にどっぷり浸かった人からは、「アセスメント(評価)」なる突っ込みが入りそうな気配ですが、ここでは言葉の定義などはどうでもよいことなので、先に進みましょう。
あ、そうそう…。
画像はヤッチが作り変えたもので、ケアマネジャーさんからいただいた実際の用紙には、赤文字の部分は黒文字で記入されています。
アルツ君の食事、排泄、リハビリ、医療等々について、各々担当されている職員さんから、ケアチェック要約表に沿って、報告、説明がありました。
(▽ケアチェック要約表抜粋)
(△ケアチェック要約表抜粋)
- 食事・水分
- 食事形態~米飯、キザミ
- 体重 60.5kg BMI 25.8 ALB(アルブミン)3.7 平成26年5月2日現在
- 食事摂取~96%
- 自己摂取
- 時折、食後に「こんな固いもの、柔らかいもの」など興奮がみられ、都度、傾聴する。
- 排泄
- 自己でも行われるが、定時、随時、トイレ内、リハパン、パッド、ズボンの確認は行っている。
- リハパン、パッドが濡れているときなど興奮がみられる時あり。その時は、時間を置き、声掛けし、促す。(最近は興奮の頻度は少なく、機嫌が戻るのも早い。)
- 入浴・清拭
- 一般浴
- 入る順番、入浴で一緒に入る他の利用者に対して立腹されることが有る。(多くの利用者に見られる傾向ではあるが…)
- 入ると、順番と、一緒に入る方とを配慮している。
- 一番風呂、湯船に長く浸かるのが好き。
- 整容・更衣
- 口腔ケアの際に、家族持参のうがい薬でうがいを行っている。
- 入浴後の爪切りの際、きちんと切れない場合(爪白癬のため切りにくくなっている)は、必要に応じ、医務対応(看護師)している。
- リハビリ
- 歩行能力維持を目標にサークル歩行器を使用し、休憩を入れながら、3階のフロアで2周歩行訓練を行っている。
- すり足気味。
- 医療・健康
- ②慣れた環境で精神的に落ち着き穏やかに過ごす。
- 内痔核があり、出血しないように内服薬を服用している。
- 胃炎が有り、内服しているが、バイアスピリン服用中なので胃内出血しないように往診ドクターと相談をする。
- 両足爪、踵間部に白癬(みずむし)が有り、毎日処置する。改善すれば、往診ドクターと相談。
- 転倒しないように気を付ける。
- 便秘しないように、毎日プルゼニド1錠を服用する。
- 社会活動
- 居室に向かい、幻覚が見えているのか、何かを話されていることが多い。傾聴すると興奮されるため、少し時間を置いてから、傾聴、声掛けを行う。
- 職員とコミュニケーションを取り、一日一回、サークル歩行器で、施設内、施設外を散歩している。(下肢筋力の低下を防ぐのを含めて…)
BMIはご存知のように、体格指数:Body Math Indexの略で、BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))で得られた数値です。
一般的には、
- 18.5未満 ~ 「やせ」
- 18.5以上25未満 ~ 「標準」
- 25以上30未満 ~ 「肥満」
- 30以上 ~ 「高度肥満」
アルブミン(ALB)は、ザックリ言えば、血液中にたくさんのタンパク質が存在しますが、その中の一つ。
血液中のさまざまな物質を運び、体液の濃度を調整する働きをします。
栄養状態を測る指標の一つで、3.8~5.2が基準値で、肝機能が低下すると、この数値が下がります。
管理栄養士さんの話では、アルツ君の場合、栄養面では特に問題ないということでした。
次に施設サービス計画書(1)を見るように言われます。
この施設サービス計画書(1)にはアルツ君の介護について、施設の方針、そしてアルツ君の意向、家族の意向というものを記入することになっています。
(▽施設サービス計画書(1)抜粋)
(△施設サービス計画書(1)抜粋)
- 要介護状態区分
- 要介護3
- 利用者及び家族の生活に対する意向
- ご本人:
健康でいられれば良いと思っています。
特に困っているようなことはありません。- 総合的な援助の方針
- 穏やかに安定した生活が出来るように援助します。
ご本人の排泄への気配りを行い、清潔に生活できるように援助します。
見守りや介助により転倒を防止し、怪我に注意していきます。
健康状態が維持できるように配慮します。
ご覧のとおり、『本人の意向』の欄について、アルツ君らしいと言えば、アルツ君らしい答え方…。
やはり、あやつに病識はまったく無いんですね…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
まだ、この時、家族の意向というものを訊かれていなかったので、ケアマネジャーさんから、訊ねられます。
姉が答えます。
姉:「そちらの方針について、これで問題ないと思いますが、できたらなんと言いますか…、もう少し、父に対して声を掛けて下さるというか…、コミュニケーションをとっていただけないでしょうかね…?3階のフロアはご存知のように、(認知症が進行している利用者が多く、)父の話し相手になるような方が少ないようなんですね。それで、食事の時なども、ポツンと独りで椅子に腰かけて、黙々と食事を摂る事が多いので、もう少し職員の方が、何か一声かけて下さるというか、食事時ではない時でも、気軽に声を掛けて下さるとありがたいんですが…?皆さん、お忙しくしていらっしゃるのはよく存じているのですが…。」
ケアマネジャーさん:「わかりました。お父様、人とお話しになられるのがお好きな方ですから、できるだけ、お父様にお声掛けをして、こちらもコミュニケーションをとるように、心がけたいと思います。」
ヤッチは口を挟まなかったので、施設サービス計画書(2)に進みます。
この施設サービス計画書(2)は、最初に書かせていただいたケアチェック要約表を、より具体的にしたもので、この会議の中心となるものです。
用紙のボリュームもこの施設サービス計画書(2)が一番多く、数ページに渡ります。
冒頭のページだけ画像処理しました。
施設サービス計画書(2)では『生活全般の解決すべき課題(ニーズ)』というものが、最初に書かれていて、これに長期目標と短期目標を立て、具体的にどう援助していくか、サービス内容、担当者、頻度、期間などが書かれています。
全部をお披露目するのは、大変(ヤッチが)なので、『生活全般の解決すべき課題(ニーズ)』とこれに対しての、サービス内容だけを抜粋したいと思います。
(▽施設サービス計画書(1)抜粋)
(△施設サービス計画書(2)抜粋)
- 不安なく穏やかに過ごしたい。
- ご本人の言動を怒ったり否定したりせず、とにかく誉める事により、安心して生活していただく。
- ご家族との時間を大切にしたい気持ちが強く、ご家族が帰られた後、「どこに行った。」と興奮されることがある。
そのような場合は、声掛けを行い落ち着いていただく。
興奮がおさまらない場合は、しばらく時間を置いてから、声掛けを行う。- お金がないと心配されている時は、「若いころに働いたお金が十分に有ると娘様や息子様から聞いていますよ。」と声を掛け、安心していただく。
- 幻覚が見えているのか、誰もいない居室内に向かって話をされることが多い。
すぐにお声掛けすると興奮されるため、少し時間を置いてから、声掛けや傾聴を行い、気分転換を図っていただく。- フロア内にお好きな音楽を流し、穏やかな時間を過ごしていただく。
- 音楽がお好きなので、音楽クラブや音楽療法に参加していただく。
また、余暇の時間に職員と歌を歌って頂いたりして、楽しい時間を過ごしていただく。
その他のクラブ活動やレクリエーションにもお誘いする。- 下肢筋力低下防止を含めて、一日一回サークル歩行器で施設内外の散歩を職員とコミュニケーションを取りながら行っていただく。
- 和菓子販売やヤクルト販売に声掛けしてお誘いすることにより、買い物やおやつを楽しんでいただく。
- 入浴の際、順番や一緒に入る方に対して立腹されることがあるため、順番や同時に入る方に配慮して、トラブルを避ける。
- 他の利用者とトラブルになりそうな時は、職員が間に入って対応する。
- 転ばないように気をつけて生活したい。
- 歩行のふらつきや前傾姿勢があるので、見守りを行う。
居室にいらっしゃる時は、こまめに訪室して、安全確認を行う。- 夜間コールマットを使用し、鳴動したらすぐに訪室して様子を観察し、転倒を予防する。
- 裸足でフロアに出て来られることが多いので、靴をお持ちして履いていただく。
また、靴の踵を踏んでしまわれるので、介助にて、きちんと履いていただく。- 入浴時の歩行は、手引きさせていただく。
- サークル歩行器を使用して、休憩を入れながら3階フロア2周の歩行訓練を行う。
- 床をフローリングにすると水分等で滑りやすくなるので、頻回に様子観察を行い、必要時に床掃除を行う。
- 清潔に過ごしたい。
- 定時と希望時に排泄介助や声掛けを行う。
その他、立ち上がって居室に戻ろうとされた時は、声掛けして、トイレ誘導を行う。
不機嫌な場合は、少し時間を置いてから介助する。失敗された場合は速やかに掃除や着衣交換を行う。- 起床時、配茶時、ゴミ回収時等、機会あるごとにトイレを確認し、汚れていたら速やかに掃除をする。
その時に、トイレットペーパーの確認も行い、無くなりかけている時は交換する。- ご家族の面会の時も、定時排泄時間は、ご本人やご家族の承諾を得て、声掛けやトイレ介助を行う。
- リハビリパンツをはかずにズボンだけはいていらっしゃる時がある。
随時居室のくずかご等を確認して、リハビリパンツの確認を行い、はいていらっしゃらない様子がある時はご本人のプライドを傷つけないように、「スッキリしましょう」等と声を掛け、パンツをはいていただく。- 夜間、衣類やシーツを床に広げてしまわれる事が多いので、落ち着かれたらすぐに片づけを行う。
- 衣類の上下を間違えてしまわれる事があるので、その都度説明して、きちんと着替えていただく。
- 毎食後、歯磨きしていただくように声掛けを行う。
フロアでなさらない場合は、居室で行うなど工夫して、必ず口腔ケアを行う。
毎回ご家族が持参して下さったうがい薬を使用する。
夜は義歯をお預かりする。- 洗面は、起床時と就寝時に温タオルをお渡しして、顔を拭いていただく。
- 一般浴にて入浴していただき、洗髪、洗身はほぼ全介助させていただく。
- 床をフローリングに貼り替え、カーペット等の汚れや臭いを防ぐ。
- 健康な生活を送りたい。
- 食事はご本人の希望により米飯、刻みを提供して、栄養管理を行う。
ご本人の希望や状態に応じて食事形態の変更を行う。- 右半側空間無視の可能性があるので、食器の位置を変えるなどの対応を行う。
しっかり食事をしていただけるように見守りを行う。- 手足に水虫があるので、軟膏を塗布して完治を目指す。
爪切りを行う際は、必要に応じて看護師が行う。- バイアスピリンを服用していらっしゃるため、出血しやすくなる。
介助の際は内出血や傷に注意する。- 不整脈や胸痛に注意し、薬を毎日内服することにより、狭心症の安定を維持する。
- 痔が悪化しないように、内服を行い、様子を観察する。
- 胃炎があり、胃薬を内服していただいているが、バイアスピリン服用中のため、胃内出血しないように、定期的に往診医の診察を受ける。
- 毎日プルゼニドを服用して便秘を予防する。
去年、姉とヤッチが、施設に対して、たくさんの注文をつけてしまったので、今回のケース会議でいただいた書類は、去年に比べてずいぶん具体的内容になっているのではないでしょうか。
概ね、このブログで記事にした内容の事が網羅されています。
ヤッチの知らなかったことといえば、入浴時にアルツ君が他の利用者さんと先を争って、トラブルになるということ…。
ただ、これに関しては、アルツ君に限ったことではなく、多くの他の利用者さんも、一番風呂に入りたがるようなので、施設側もあまり問題視していないようです。
いただいた書類の4番目の『日課計画表』については、このケース会議では触れませんでした。

[画像拡大]
ケアマネジャーさんが姉とヤッチに訊ねます。
ケアマネジャーさん:「以上になりますが、ご質問等、ございますか?」
ヤッチが口を開きます。
ヤッチ:「『サークル歩行器を使用して、休憩を入れながら3階フロア2周の歩行訓練を行う。』と有りますが、父にもう少し歩いてもらうことは、できないでしょうか?ご存知のように、ここに入所したときに比べると、だいぶ足腰が弱って来ていると思うのですが…?」
これには、施設の機能訓練指導員さんが答えます。
指導員さん:「回数でしょうか?距離でしょうか?」
ヤッチ:「できれば、どちらもなんですが…。少し強制的にでも歩いてもらわないと、筋力が落ちる一方のような気がします。最近は、私が父に『歩こう。』と言っても家族という甘えが有るのか、歩いてくれません。どなたかが、重い腰を持ち上げるような声を掛けていただくことができれば、少しは違うと思うんですが…?歩行器を使わずに、手を引いてもらうとか、廊下の手すりを使った歩行訓練みたいなものは難しいことなんでしょうか?」
指導員さん:「サークル歩行器を使わないリハビリをメインにやらせていただくということでしょうか?」
ヤッチ:「歩行器を使うとスイスイ歩けてしまうので、あまり負荷がかからず、訓練にはならないような気もするんですよね…?」
指導員さん:「おっしゃるように、サークル歩行器を使用すれば、膝などにあまり負荷がかかりませんが、負荷がかからない代わりに、歩いていただく距離は多くなると思うんです…。歩行器を使って、できるだけ多く歩いていただくのか、それとも歩行器を使わずにじっくり歩いてもらうかなんですけど、リハビリの時間が20分と限られているんですよ…。」
介護保険の都合上、リハビリの時間が限られているようです。
ヤッチ:「そうか!?なるほど…。時間が限られているんじゃ、歩行器を使って、距離を稼いでもらうしかないか…。」
指導員さん:「はい…。どっちをとるかなんですけど、今のお父様の状態をみると、ストレスの少ない状態で、たくさんというか、距離を歩いていただくことのほうが大事なような気がします。」
ヤッチ:「そうですか。ありがとうございます。できるだけ、本人(アルツ君)に率先して、歩くように皆さんで声を掛けてやってください。」
こうして、サービス担当者会議(ケース会議)は終了です。
時間にして1時間程度でしょうかね。
最後に、上記の書式をExcelファイルとpdfファイルにしました。
スマホやフューチャ―フォンでご覧の方は、上記の画像の文字が小さくて読めない箇所も有るかと思いますので、詳しくご覧になりたい方は、pdfファイルをお試しください。
- ケアチェック要約表
- 今回紹介した裏面と表面がセットになっています。
- c_check_2014.xlsx
- c_check_2014.pdf
- 施設サービス計画書
- 施設サービス計画書(1)、施設サービス計画書(2)、日課計画表がセットになっています
- c_plan_2014.xlsx
- c_plan_2014.pdf
それにしても、アルツ君、誰もいない自分の居室に向かって話しをしていると言いますが…。
見ちゃいけないものが、見えちゃってるんでしょか…。
あっ!
今、あなたの後ろを…。
誰か通りませんでしたか…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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© 2019 アルツ君は職人
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こんにちは。
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
アルツ君ですが、月曜日(平成26年6月16日)の午前中、特別養護老人ホームで、散髪中に倒れ、救急搬送されてしまいました。
姉からヤッチのもとへ電話が入ります。
姉:「今、施設から電話が有って、パパ、散髪の最中に意識を失って倒れちゃったんだって。これから救急車を呼ぶって連絡が有ったから。」
ヤッチ:「えー!またー!」
アルツ君、これで救急搬送されるのは何回目になるんでしょうね。
去年の夏に逆流性食道炎と誤嚥性肺炎で搬送されたのが、最近の出来事ですかね?
関連記事:アルツ君、またもや救急搬送!!
意識を失ったのも、これがはじめてではありません。
施設に入所する前にも有りましたし、入所してからも有ります。
関連記事:
姉の電話だけでは詳しい状況はこの時、まだわかりませんでした。
ただ、姉の言っている『散髪』というのは、施設に月に一度、理容設備を整えたバスが施設の駐車場に横付けし、施設の入所者さんはそこで髪を切ってもらっているので、そのことを言っているのだと思います。
よく、小中学校の頃、レントゲン積んだバスが学校の校庭などにやって来て、レントゲン撮影をしましたが、あれと同じような感じです。
ヤッチはあのヒンヤリとした板の感触が胸に伝わってきたのを未だに覚えています。
昭和生まれの人間にしかわからない!?
姉:「どこの病院になるのか、入院になるのか、施設からまた連絡が入ると思うから、その時は、また、あんたに電話するから。」
ヤッチ:「わかった。」
姉との電話はこれでいったん終了です。
電話を切って数分といったところでしょうか。
再び姉から連絡が来ます。
姉:「パパの意識が戻ったって。でも、念のため、救急搬送するっていうことだから。」
ヤッチ:「どこの病院になるかはまだわからない?」
姉:「うん、まだ…。でも、入院には、ならない感じよ。」
ヤッチ:「なんで?」
姉:「だって、電話の向こうからパパの怒鳴り声が聴こえて来たから…。まだわからないけどね!?」
ヤッチ:「大事じゃないと、いいけどな…。」
姉:「また、病院に着いたら、施設の人が連絡をくれると思うから、その時にまた、あんたに連絡するわ。じゃあね!」
また、しばらく経ってから、姉からの電話が入ります。
姉:「パパの搬送先の病院、わかったよ。OG病院だって。」
ヤッチ:「また、OG病院かよ。旦那さん、出禁(出入り禁止)になってるんじゃないのかい?」
姉:「わからないけど…。あそこのほうが前のデータが残ってるからじゃない!?」
OG病院というのは、去年の夏にアルツ君が逆流性食道炎と誤嚥性肺炎で救急搬送され、入院した病院…。
しかも、アルツ君を手に負えないOG病院が数日後にやんわり追い出し、退院させた病院でもあります。
ヤッチ:「また、OG病院さん、問題児を抱え込むのかぁ…?」
姉:「入院にならないといいけど…。それで、施設の人から、パパの搬送されたOG病院に誰か来てくれないかって言ってるんだわ…。」
ヤッチ:「で、問題児2世に出向けと…???」
姉:「悪いんだけど、お願いできるかなぁ…?」
ヤッチ:「了解!で、施設の職員さんの誰が、旦那さんに同行してくれているの?」
姉:「たぶん、施設の看護師さんだと思うよ。暑いから、あんたも気をつけてね!」
姉との電話を切り、ヤッチはOG病院に自転車を走らせます。
姉の仰せのとおり、日差しがきつい…。
30分程度、自転車を走らせ、OG病院に到着です。
ちょいと、顔も火照り、半袖のシャツから飛び出していた腕がチリチリしています。
去年もお世話になっている病院だったので、救急受付はすぐにわかりました。
ヤッチは救急の受付で女性職員さんにたずねます。
ヤッチ:「すいません。こちらに○○(アルツ君の名前)が搬送されていると思いますが…?私、息子なんですけど?」
受付の職員さん:「はい。後ろにお席がございますので、お掛けになってお待ちください。」
ヤッチは言われた通り背後に有った席に腰かけます。
ほどなく、OG病院の看護師さんがヤッチの前に現れます。
OG病院の看護師さん:「○○さんのご家族の方ですか?」
ヤッチ:「はい、そうです。」
OG病院の看護師さん:「検査が済んだので、あちらにいらっしゃいます。どうぞ。」
OG病院の看護師さんに案内されて、待合室に通されます。
検査を終えたアルツ君と、特養の看護師さんが待合室の長椅子に並んで腰掛けています。
ヤッチは特養の看護師さんに向かって話しかけます。
ヤッチ:「どうも、いろいろとお手数をかけました。」
特養の看護師さん:「あっ、いえ…。今、血液検査と心電図をとってもらって、結果待ちなんです。」
アルツ君:「お?お前どっから来たんだ?」
ヤッチ:「たぶん、北の方角だな!?」
アルツ君:「そうか~。で、ばあさん(キノコさん)は?」
ヤッチ:「ばあさんは買い物か、洗濯だな!?」
アルツ君:「ちぇっ。」
ヤッチ:「『ちぇっ。』って…。もしかすると、この病院に向かってるかもよ。今日は暑いから、ばあさんも途中でギブアップして救急搬送されてくるかもよ?」
アルツ君:「ははは!しょうがない奴だな。」
ヤッチ:「どっか、気持ち悪いとか、調子が悪いとか、寒いとか、暑いとか、涼しいとか、ぬるいとか、眠いとか、景気が悪いとかって、無いのか?」
アルツ君:「どっこも悪いところなんて、ないぞ!?」
ヤッチは特養の看護師さんに話し掛けます。
ヤッチ:「どんな具合だったんですか?」
特養の看護師さん:「今日はお父様の理容の日だったんですけど、理容の車の中で意識を失ってしまわれて…。お声を掛けても、まったく反応が無いし、血圧も下がって、冷や汗をかかれて、うなだれてしまっているような状態でした。意識が戻った後も、少し大きな声を出されていましたが、かなり朦朧とされていました。」
ヤッチ:「前にも有ったときと、同じような様子ですね?」
特養の看護師さん:「私はその時のことを存じ上げないんですけど、前にもそのような事が有ったんですか?」
ヤッチ:「はい、以前も同じような事が有って、別の病院ですが、やはり救急搬送されています。その時は、姉が付き添ったんですけど、『高齢者によくある発作だ』って言われて帰って来たみたいです。」
特養の看護師さん:「そうだったんですか…。今回も数分間、意識が無かったのですが、あとちょっと意識が戻らなかったら、AEDを使おうかと言っていたところなんですよ。お父さん、意識が戻って良かったですね~?」
みるみる顔面蒼白となり、大量の冷や汗をかいて、呼びかけに反応しないのですから、はじめて失神しているアルツ君の姿を目の当たりにした方はさぞかしビックリしたことでしょう…。
m(__)m
アルツ君:「誰?俺?俺はどっから来たんだろうな?全然思い出せないよ?」
ヤッチ:「思い出せたら、神様だよ。意識を失ってたんだから。だいたい、普段起きていたって、思い出せないことのほうが多いじゃんかよ?」
アルツ君:「そうかぁ…。それほどでもないよ~。それでこんなところにいるのかぁ…。」
特養の看護師さん:「で、まだ検査結果が出ていないのですけど、たぶん入院にはならないだろうとここの病院の先生がおっしゃっていました。」
ヤッチ:「それは、よかった。それに、またこの病院に入院したら、さっさと追い出されますからね?」
特養の看護師さん:「そういえば、この病院に入院された時も確か暑い日でしたよね?」
ヤッチ:「ですね~。」
特養の看護師さん:「それで、お父様ですけど、ここへ救急搬送されたときに便失禁をされていまして、病院側で用意されたオムツとパジャマの下を穿いていただいています。」
ヤッチ:「前に意識を失ったときも、便失禁ガラミなんだよなぁ…。」
特養の看護師さん:「全身の力が抜けてしまうので、仕方のないことかもしれませんね。」
ヤッチ:「何が原因で倒れちまうんでしょうかね?」
特養の看護師さん:「ここの先生もちょっとおっしゃっていましたけど、『迷走神経反射』なんじゃないかと…??」
ヤッチ:「なんですか?その『迷走神経反射』って?」
特養の看護師さんには、ごくごく当たり前の知識だったようですが、ヤッチには初耳の言葉です。
特養の看護師さん:「迷走神経というのは、脳神経のひとつなのですけど、副交感神経と関係が深い神経なんですよ~。」
ヤッチ:「副交感神経っていうのは、自律神経系のことですよね?」
特養の看護師さん:「そうです、そうです。自律神経には交感神経と副交感神経があって、何らかの原因で迷走神経がこの副交感神経を刺激してしまうんです。」
ヤッチ:「副交感神経っていうのは眠っているときに働く神経ですよね?旦那さんが意識を失ったのは、もう起きてる時なのに変ですね?」
特養の看護師さん:「わたしもそこまで詳しい知識が無いのですけど、副交感神経が活発になると、末梢の血管が拡張しますし、その結果、血圧が下がったり、脈拍が遅くなるので、今回のお父様のケースにピッタリ…。それにお父様、もともと除脈(不整脈の一種で脈が遅い。)も有りましたからね…。」
ここまで書かせていただいて、何こいつ、わけのわからんことを書いていやがるんだと批判の声が聴こえてきそうなので、ちょいとあとから家に帰って調べさせていただいた知識をぶち込んでおきたいと思います。
中枢神経と末梢神経の定義についての説明は省略しても大丈夫ですよね?
パソコンをイメージした人はヤッチと似たような中枢神経を持っている人かと…。
パソコンのCPUなるものが中枢神経で、キーボードあたりが末梢神経かなと…。
末梢神経は自律神経と体性神経に分類されます。
言葉で表すと難しくなってしまいますが、体性神経のほうは、熱いとか冷たいなどの外部からの刺激を中枢神経に伝える感覚神経と、指を動かすなど、身体の部位を動かすよう指示する運動神経から成り立っています。
一方の自律神経は、体性神経が自分の意思に関わっている神経なのに対して、自分の意思に関係なく働く神経だと考えて良いと思います。
例えば、呼吸や、腸で食べ物を消化するといったことは自分の意思と関係のないところで勝手に働きます。
これが自律神経…。
ちょっとお腹いっぱいになって来ましたね?
ヤッチも手抜きしたい気分になってきました。
もう少し、がんばりますか…。
で、この自律神経は交感神経と副交感神経で構成されます。
交感神経は昼間、活動的な時に働く神経で、副交感神経は寝ている時に働く神経で、副交感神経が働いている時は、脈拍はゆっくりになり、血圧も低下します。
この交感神経と副交感神経の働きが人間の体内でバランスよく保たれているので、健康でいられるそうな…。
じゃあ、問題となっている迷走神経はどこのチームに属するのか?
厳密に言ってしまえば違うのかもしれませんが、副交感神経の一部として考えるのが、妥当なのかもしれません。
ヤッチの説明では納得いかないと思うので、引用文を載せておきますので、ご興味のある方は読んでみてください。(結局手抜きです。)
(▽引用)
(△引用)
- 中枢神経とは・・・
- 末梢からの刺激を受け、興奮を起こす中心部のこと。末梢神経とともに神経系を構成する。
中枢神経は脳と脊髄からなる。脳は頭蓋骨に守られて頭蓋腔に、脊髄は脊椎骨に守られて背側の体腔にあり、ともに髄膜に覆われている。
- 末梢神経とは・・・
- 刺激や興奮といった情報を、中枢と身体各部の間で伝達する役割を持つ通信網のこと。中枢神経とともに神経系を構成する。
末梢神経は、脳と末梢をつなぐ脳神経と、脊髄と末梢をつなぐ脊髄神経からなる。- 末梢神経は分類方法によって、以下のように分けられる。
- 刺激の伝わる方向による分類:
外部から与えられた刺激を中枢神経に伝える求心性の神経が感覚神経、各部位を動かすよう指示する遠心性の神経が運動神経である。- 神経が分布する器官による分類:
自分の意思で制御できる随意器官(骨格や筋肉)に分布するのが体性神経(特に運動神経)、意思では制御できない不随意器官(内臓など)に分布するのが臓性神経(特に自律神経)である。
- 自律神経とは・・・
- 末梢神経系のひとつ。
内臓の機能を調節する役割と、内臓からの情報を中枢神経系に伝える役割をもつ。
自律神経系は、交感神経と副交感神経の二つの神経系統から成り立っている。
自律神経のバランスが崩れると、自律神経失調症を引き起こす。
- 交感神経とは・・・
- こうかんしんけい。副交感神経とともに自律神経系を構成する。
「昼の神経」「活動する神経」などと呼ばれるように、昼間、活動的なときに活性化する神経。
交感神経が働くと以下のような状態が起こる。
- 瞳孔の拡大
- 心臓の拍動が速くなる
- 血管が収縮し、血圧が上がる
- 発汗
- 副交感神経とは・・・
- ふくこうかんしんけい。交感神経とともに自律神経系を構成する。
「夜の神経」「休息する神経」とも呼ばれ、体を緊張から解きほぐし、休息させるように働く神経である。
副交感神経が働くと以下のような状態が起こる。
- 瞳孔が収縮
- 脈拍が遅くなる
- 血圧が下降
- 迷走神経とは・・・
- めいそうしんけい。脳神経の一つで、副交感神経や咽頭・喉頭・食道上部の運動神経、腺の分泌神経などを含む。延髄から出ている。脳神経でありながら、体内で多数枝分れして複雑な経路をとり、腹腔にまで広く分布しているところから、このような名前が付けられた。
内臓(胃腸や心臓、血管など)に多く分布し、体内の環境をコントロールしているが、強い痛みや精神的ショックなどが原因で迷走神経が刺激されると、迷走神経が過剰に反応し、心拍数や血圧の低下、脳貧血による失神などを引き起こす(迷走神経反射)。
- 迷走神経反射とは・・・
- めいそうしんけいはんしゃ。強い痛みや精神的ショック、ストレスなどが原因で迷走神経が刺激された際、自律神経のバランスがくずれ、末梢の血管が拡張して血圧が下がり、脈拍が遅くなること。脳血流が低下して失神に至ることもある。
- 【症状】
徐脈、冷や汗、顔面蒼白、失神など- 採血時に気分が悪化して倒れる人がいるが、これは採血による貧血が原因ではなく、迷走神経反射である。また、大量に飲酒した後、排尿すると、腹圧の急激な変化によって迷走神経反射が起こり、失神に至る場合がある。
看護用語辞典 ナースpediaより引用
ヤッチは勝手に自動車のエンジンをイメージして、自律神経を捉えていますが、どうなんでしょうか?
昼間、活動している時はアクセルを踏んで、車が動いている状態。
交感神経が働いている状態です。
アクセルを踏んでいる時は、気化され、圧縮されたガソリンはエンジンルームに送り込まれ、爆発を繰り返し、運動エネルギーに変換され、車を走らせます。
人間の体内では、血圧も上昇し、心拍数、脈拍も速くなります。
夜間、寝ている時は、車はアイドリング状態…。
副交感神経が働き、身体はリラックスした状態で、血圧は低く、心拍数、脈拍もゆっくりになります。
アクセルを踏む踏まないは、実際には勝手に行われるので、この部分が説明できませんが…。
(^^ゞ
そして、迷走神経反射は、何らかの原因でアクセルをベタ踏みしている状態から、アクセルから足を放した時に、エンスト起こしそうになる、もしくはエンストを起こしてしまうような状態なのではないでしょうか…。
すいません…。
ここまで書いて、うまく説明できませんでした。
m(__)m
特養の看護師さんと待合室で話しをしていると、OG病院の看護師さんが、アルツ君の検査結果を持って、いらっしゃいました。
OG病院の看護師さん:「すいません、お待たせして…。検査の結果がでました。血液検査、心電図ともに、問題はないようですね。」
特養の看護師さん:「そうすると、やはり迷走神経反射によって、失神してしまわれたということでしょうか?」
OG病院の看護師さん:「血液検査の結果をみても、すべて正常値の範囲内なので、考えられるのは、迷走神経反射の可能性が高いですね…。」
ヤッチ:「脳波を調べなくても大丈夫そうですか?」
OG病院の看護師さん:「失神されたときに、けいれんしていなかったと伺っていますので、てんかんの発作の可能性は低いと思いますよ。」
特養の看護師さん:「なにか処方薬が出ているとか、そういったことは?」
OG病院の看護師さん:「とくにこちらではお薬等は出ていません。担当の医師からは、入院も必要ないだろうということでした。」
ヤッチ:「何が原因で、こんな風に失神しちゃうんですかね?」
OG病院の看護師さん:「難しいところですけど…、高齢者の方で便秘をしている方が、いきんだ後に意識を失ってしまわれる事というのは少なくありません。もちろん便秘が直接の原因ではないんですよ。いきむことで、血圧が上昇して、便が出た後は、今度は血圧が一気に下がりますから…。また、こういった反射は高齢者に限ったことではなくて、若い方でも起こりますから…。満員電車で若い女性が気分が悪くなって倒れるのも貧血ではなく、この迷走神経反射による失神の場合も有るんですよ。」
ヤッチ:「はは、旦那さん、まだ若いからな!?」
アルツ君:「そうだよ。俺はまだ若いぞ。」
この時、ヤッチは申し上げませんでしたが、アルツ君もこの事例がもしかすると当てはまるのではないかと思いました。
失神後に便失禁をしたのではなく、便失禁の後に失神したのではないかと…。
今回、実際の現場にヤッチはいなかったので、この辺のところはよくわかりません。
特養の看護師さん:「それで、今回、救急搬送で対応させていただいたんですか、今後、またこういった事が有った場合、すぐに救急対応(救急車を呼ぶ)をさせていただいた方がよろしいのでしょうか?」
OG病院の看護師さん:「迷走神経反射の場合、意識を失っている時間は、数分間とそう長くは有りません。バイタルチェック等をしていただいて、中々意識が戻らないような時は、救急車を呼んでいただいた方が良いかと…。また。意識を回復されても、調子が戻らないような場合も救急対応していただいた方が良いかと…。」
特養の看護師さん:「なにか、他に心がけておくことは有りますか?」
OG病院の看護師さん:「そうですね…、起立性低血圧で失神される方もいらっしゃいますから、ご高齢の方は、やはり急に立ち上がるなど、『急に』がつく動作はなるべく避けた方がよいと思います。あと、意識が戻ってもしばらくは横になっていただく方が良いと思います。迷走神経反射は立位や座位の姿勢より、寝ている時の方が起こりにくいという特徴がありますから。」
特養の看護師さん:「そうですか。ありがとうございました。」
OG病院の看護師さんは足早に去っていきました。
特養の看護師さんがアルツ君に向かって話しかけます。
特養の看護師さん:「〇〇さん(アルツ君)、髪の毛を全部切ってもらった後で、良かったですね。半分だけ切ってもらったところで、倒れちゃっていたら、また切ってもらわなければならないですもんね?」
アルツ君:「そうだよ~。中途半端じゃ格好悪くて仕方ないもんな…。」
ヤッチ:「いや、中途半端の方が、むしろ斬新でよかったんじゃないのか?」
アルツ君:「また、お前はそんなことを言ってやがる!」
特養の看護師さん:「私は、施設からお迎えの車を手配してまいりますので、ここでもうしばらくお待ちいただけますか?」
ヤッチ:「行きは救急車で、帰りはお迎え付きの車だってよ。贅沢だなぁ…。」
アルツ君:「お前とは普段からの行いが違うからな!?」
ヤッチ:「閻魔さまに電話するぞ!」
特養の看護師さんは屋外へ施設の車を呼びに行ったようです。
アルツ君も少し疲れている様子です。
施設の看護師さんが席を外すと、待合室の長椅子に横になってしまいました。
二人になったところでヤッチは横たわっているアルツ君に話し掛けます。
ヤッチ:「旦那さん。」
アルツ君:「なんじゃ?」
ヤッチ:「ここへ来て、ずいぶんと救急車に乗る回数が増えて来たな?」
アルツ君:「そうかぁ?それほどでもないぞ!?」
ヤッチ:「救急車の回数券でも買っておいたほうがいいんじゃないか?」
アルツ君が目を閉じたまま答えます。
アルツ君:「回数券なんて要らん!ばあさんに言って、定期券を買っておけ!」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
追記
迷走神経反射による意識消失(障害)と認知症との関係ですが、迷走神経反射とレビー小体型認知症との間に何かしらの因果関係があるとお考えのお医者様いらっしゃるようです。
ご家族の中にアルツハイマー型認知症と診断されている方で、もしそう診断を受けた方が頻繁に迷走神経反射が起こすなら、もしかしたらレビー小体型認知症ではないかと疑ってみるのも、原因究明の一つかもしれません。
参考
レビー小体病の本質について~老年科医の独り言
レビー小体病と脳血管性認知症の関連~老年科医の独り言
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キーワード検索 : 迷走神経反射 迷走神経 失神 救急搬送 自律神経 交感神経 副交感神経 レビー小体型認知症
FC2スレッドテーマ : 認知症を介護する家族の悩み (ジャンル : 福祉・ボランティア)
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