こんばんは。
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
今さらの話ですが、5月6日って何の日なんでしょうかね?
- 5月3日(土)
- 憲法記念日
- 5月4日(日)
- みどりの日
- 5月5日(月)
- こどもの日
- 5月6日(火)
- 何の日???
答えを先に申し上げてしまうと、5月6日火曜日はみどりの日のいわゆる『振替休日』ということになるようです。
えっ?知らなかったのはヤッチだけ???
ヤッチのような昭和世代の人間の感覚からすると、『振替休日』って、そもそも月曜日なんじゃないの?という感じですが、法律が改正されていたんですね…。
しかも2005年に…。
どこかの記事で書いたかもしれませんが、日本の祝日については、『国民の祝日に関する法律』という、ちゃんとした法律があって、条文化されています。(通称:『祝日法』)
この『国民の祝日に関する法律』が2005年に改正、公布され、改正された法律が2007年から施行されています。
『国民の祝日に関する法律』の中でこう記されています。
- 第三条
- 「国民の祝日」は、休日とする。
- 2
- 「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする。
- 3
- その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする。
5月6日のことについては、この第三条の2(赤文字部分)が該当することになると思います。
相変わらず、算数ができないと理解できない文章ですね…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
3番目に書かれている第三条の3は、祝日と祝日に挟まれた日を休日にしますよ~という条文なので、比較的わかりやすいと思いますが、2番目はとっても厄介な文言です。
そもそも法律が改正される前までは、祝日が日曜日に当たるときは、その翌日が休日とされていました。
昭和世代のヤッチの考えるいわゆる『振替休日』の概念で、至ってシンプル…。
ところが、2007年施行の法改正によって、上記のような難しい条文に変ったわけです。
すこしわかりにくいので、ひも解いて行くと…。
5月4日日曜日がみどりの日で「国民の祝日」です。
改正前なら、「国民の祝日」であるみどりの日が日曜日なので、翌日の月曜日が『振替休日』として、休日になります。
しかし、改正法では、第三条の2(赤文字部分)に、『その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする。』と書いてあります。
みどりの日の後に、みどりの日に最も近い「国民の祝日」でない日、つまり、みどりの日に最も近い平日が休日になるわけで、こいつを、さがさなくてはなりません。
みどりの日の翌日、5月5日は子どもの日なので「国民の祝日」です。
ここに異論はないですよね?
『「国民の祝日」でない日』と条文は言っているので条件に当てはまりません。
5月6日は、『「国民の祝日」でない日』(平日)に当たるので、やっとここで、5月6日が休日扱いとなるわけです。
お疲れ様でした。
今後、振替休日は絶対月曜日だという考え方は捨て、可変だという認識を持たなないといけないかもしれませんね。
また、『国民の祝日に関する法律』の中に『振替休日』という言葉は出てこないので、世間一般で用いる言葉で、通称のような表現と理解しておく必要もありそうですね。
さらにさらに、『祭日』は存在していても、法律の中に、『祭日を休日とする』という規定はないので、もう『土日祝祭日はお休み』という表現は死語かもしれません。
さて、
「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする5月6日火曜日に、アルツ君のところに面会に行ってきました。
早い話がおとといの翌日です。
(●`w´●)ニァ・・
この日は5月というのに、とても寒く、『アルツ君と散歩』という概念は捨てなくてはいけません。
連休前に特養で転倒し、左腕を打撲したアルツ君ですが、少し痛みが残っているものの、順調に回復しているようです。
連休中の別の日にも、特養で外出許可をもらって、アルツ君をキノコさんの部屋に連れてきたりして、まあ穏やかに過ごしていたのではないのでしょうか。
盛りは過ぎてしまいましたが、アパートの前に有る藤が見事だったので、眺めてきました。
画像が暗く写っているのはヤッチの携帯の解像度の問題も有りますが、藤がたくさん咲いて、藤棚がトンネルのようになっているためです。
キノコさんのことをすぐに忘れてしまうアルツ君ですが、会っている時は終始にこやかでした。
そして、昨日…。
ヤッチが居室を訪ねると、アルツ君お尻を向けて、ベッドに横たわっています。
お尻を向けながら、なにやら、大声で怒鳴っています。
アルツ君:「お前なんか、帰れっ!!」
ヤッチ:「おい、おい、寝ているところを起こしちゃったかぁ?ゴメン。」
アルツ君:「寝てなんかいないわいっ!!いいから、帰れ!」
ヤッチ:「ボタモチ持って来たんだけど、食べないか?」
アルツ君:「そんなもん、いらん!誰かにくれてやれっ!」
ヤッチ:「それがさぁ…、イラン人、見当たらないんだよなぁ…。」
アルツ君:「いいから、帰れっ!」
久しぶりにオコリンボのアルツ君です。
しばらくすると、寝息を立てて寝てしまいました。
昼寝をしようとしていたところにヤッチが居室を訪れたもんで、機嫌を損ねてしまったのかもしれませんね…。
ヤッチはアルツ君が寝ている間に、静かに居室の中の片づけをします。
20分くらいしたところでしょうか…。
アルツ君が目を覚まします。
ヤッチ:「なに?もう起きちゃったの?もっと寝てればよかったのに。」
アルツ君:「俺は寝てなんかいないぞ!?」
ヤッチ:「いやいや、便利な脳ミソだな。寝てたことも覚えてないのか?」
アルツ君:「なんで、お前がここに居るんだ?」
ヤッチ:「旦那さんにボタモチを食わせてやろうと思って…。」
アルツ君:「ん?ボタモチ?なんでそれをもっと早く言わないんだ?」
ヤッチはボタモチという言葉を早口で発音します。
アルツ君:「お前はバカだねぇ~。早口でしゃべれって言ってんじゃないんだよ。」
ヤッチ:「どういうこと?」
アルツ君:「いいから、早く食わせろ!」
ヤッチ:「一気に丸ごと行くか?」
アルツ君:「その『はやく』じゃないんだよ…。」
ヤッチ:「食わしてやってもいいけど、食い終わったら、歩く練習な?」
アルツ君:「かっー!厳しいねぇ…。」
ヤッチ:「最近ちっとも歩いてないから、ここ(施設)の中をウロチョロしようぜ?」
アルツ君:「やだ。」
ヤッチ:「なんで?」
アルツ君:「腕が痛い。」
ヤッチ:「逆立ちして歩けって言ってんじゃないんだから、歩くことぐらいできるべ?」
アルツ君:「それができないんだなぁ…。」
ヤッチ:「スーパーカー(歩行車)を使ってもいいからさ…???」
アルツ君:「まあ、まあ、ボタモチを食ってから考えましょっ。」
ヤッチ:「ボタモチだけは覚えてるんだな?」
アルツ君:「そうですよん。食い物の恨みは何とかって言うからな。」
ヤッチは持って来たボタモチをアルツ君に食べてもらいます。
アルツ君:「これ?俺が全部食ってもいいのか?」
ヤッチ:「一個しかないんだから、全部食って、いいよ。」
アルツ君:「かー、こんなに食ったら、腹いっぱいで歩けなくなるぞ?」
ヤッチ:「じゃあ、やめるか?」
アルツ君:「嫌だっ!」
ヤッチはアルツ君がボタモチを食べている間に歩行車(器)を用意します。
ヤッチ:「食い終わったか?」
アルツ君:「これなら、もう一つくらい有ってもいいな…。」
ヤッチ:「夜ご飯を食べられなくなるぞ?」
アルツ君:「夜飯もボタモチでいいぞ?」
ヤッチ:「まあまあ、お茶を飲んで、胃袋のすき間を埋めてやって下さい。」
アルツ君が少し落ち着いたところで、散歩に誘います。
ヤッチ:「じゃあ、ここの中を散策に行こうよ?」
アルツ君:「面倒臭いなぁ…。」
ヤッチ:「歩けなくなる方がもっと面倒臭いと思うけどなぁ…。」
以前は『死んでも車椅子は嫌だ。』なんて言っていたアルツ君なんですけどね…。
(-_-;)
ヤッチ:「じゃあ、これ(歩行車)につかまって!」
なかば、強制です。
アルツ君:「どこ行く?」
ヤッチ:「どこでもいいよ。旦那さんが行きたいところで。」
アルツ君:「どこも行きたくないんだよなぁ…。」
ヤッチ:「じゃあ、向こうの棟まで。」
アルツ君:「構いませんよん。」
アルツ君が居室を出て、廊下を歩きはじめます。
ヤッチ:「ずいぶん、すり足になっちゃったなぁ…。」
アルツ君:「それほどでもないよ。」
ヤッチ:「ほめてないし!」
アルツ君:「足が重い。太ったのかなぁ…。」
ヤッチ:「それも有るかもしれないけど、一番の原因は運動不足だな!?」
アルツ君:「そうかぁ…。」
ヤッチ:「速く歩く必要はないから、足をキモーチ高く上げて歩いてみん?」
アルツ君:「こうかあ?」
ヤッチ:「まーだ、すり足だなぁ…。廊下が削れちゃうよ…。」
アルツ君:「はは~ん!廊下(老化)現象…。」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
文字で会話しているわけではないので定かで有りませんが、アルツ君が『廊下減少』とまで、トンチを利かせていたとしたら、
さらにさすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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こんばんは。
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
5月15日木曜日の夜、姉から電話がかかってきました。
姉:「今、パパのところに行って、帰って来たところなんだけさあ…。」
ヤッチ:「お疲れ様です。」
姉:「どうも、パパ、転倒したか何かで、わき腹を痛めたらしいんだわぁ~。」
ヤッチ:「ま~たかよ。転倒したって、いつ?」
姉:「いつだかわかんないし、転倒したかどうかもわからないんだけどさ、咳をしたり、笑うと、わき腹が痛むみたいで、『痛いから、お前、そんなに笑わせるなよ~。』なんて、言ってるんだわ~。」
ヤッチ:「それは肋骨(ろっこつ)にヒビが入ってる可能性も有るな…。施設(特別養護老人ホーム)の方は、なんか言ってた?」
姉:「それが、いつのことだか、わからないんだって!」
ヤッチ:「また、放置プレイかよ…。」
姉:「生活相談員さんがお休みみたいだったみたいだから、明日も痛みが治まらないようなら、病院に連れて行ってってお願いしてきたから。」
ヤッチ:「了解。それにしても、旦那さんが、咳をしただけで痛みが走るような状況に、特養の人間は誰も気づかないのかね?」
姉:「じゃない!」
ヤッチ:「ん…。」
姉:「ただ、なんとなくだけど、私には思い当たるところが有るんだわ~。」
ヤッチ:「って、言うと?」
姉:「パパがわき腹を痛める前の日の夜勤がAさん…。痛めた日かもしれないけど…。」
話が三日間に渡るので、図解入りで…。
ヤッチ:「水曜日(14日)の夜から、木曜日(15日)の朝にかけての夜勤がAさんだったっていうこと?」
実は、アルツ君の入所している特別養護老人ホームには、Aさんという介護士さんがいらっしゃいます。
アルツ君、このAさんのことが苦手です。
理由はわかりませんが、生理的に受け付けないという言葉のほうがニュアンスが伝わりやすいかもしれません。
Aさんには、アルツ君の入所当時から面倒をみてもらって、大変お世話になっているわけで、失礼な話ではありますが、でも事実なので仕方ありません。
m(__)m
姉:「そうなのよ…。私もパパが寝る前まで、施設にいたんだけど、パパ、Aさんの顔を見るなり不機嫌そうな顔をしててさ…。何も起こらないといいなと思いながら、その日は帰って来たんだけどね。」
ヤッチ:「旦那さん、夜中にひと暴れしたのかな?」
姉:「見ていたわけじゃないから、わからないけど、今日(5月15日木曜日)はパパの事が気になってたから、早目に仕事を切り上げて、施設に行ったら、案の定よ。」
ヤッチ:「じゃあ、水曜日の夜中に転倒したか何かしたのかな?」
姉:「うん、わからない…。ただ、ナースコールもベッドのリクライニングのコードも全部引き抜かれていたわ…。」
ヤッチ:「たぶん、それは旦那さんが、なにか気にいらないことがあって、外したんだろうな。」
姉:「ただ、それをいつ外したのか、いつ外されたのかも、わからないんだけど、これまた、施設の人に訊いてもわからないんだわ~。」
ヤッチ:「なんだ、それ?」
姉:「私が今日面会に行った時は、すごく、ご機嫌だったけどね。ただ、わき腹が笑うと痛いって言うから、ああ、これは何か有ったなって思ったわけよ。」
ヤッチ:「咳をしても痛いんじゃ、寝返りもまともに打てないんじゃないのかなぁ?」
姉:「それが、じっとしている分には痛まないみたいだし、寝返りも打てるみたいなのよ…。」
ヤッチ:「だんだん、痛くなってくることも有るからなぁ…。」
姉:「うん、だから明日、パパが痛みを訴えるようなら、病院に連れて行って下さいって言ってきたわけさ。」
ヤッチ:「他にどこか怪我してるところは?」
姉:「手の甲にいっぱい小さなアザを作ってたけど、そこはあまり痛くないらしいんだわ~。」
ヤッチ:「バイアスピリン(血液をサラサラにする薬)を飲んでて、内出血しやすいからかもな!?どうも、手の甲にアザが有るのなら、単純に転倒したとは考えにくいな!?」
姉:「でしょうー!?絶対なんか有ったのよ!」
ヤッチ:「確かに、不可解な話しだよな。誰も施設の人間が気づかないのも理解できないしな。明日(金曜日)、俺も面会に行くから、様子を見るなり、聞くなりしてくるよ。」
姉:「お願い、頼んだわよ。もし、パパが病院に行くようなら、また施設から連絡が入ると思うから、その時はあんたにも電話するわよ。」
そして、予想通りというか、翌日(5月16日金曜日)の午前中に姉からヤッチの元に電話が入ります。
姉:「やっぱり、パパを施設の人が午後から病院に連れて行くって、今連絡が来たから。」
ヤッチ:「何時って聞いてる?」
姉:「いや、『午後』としか聞いてないけど、お昼ご飯を食べてからじゃない?」
ヤッチ:「わかった。旦那さんが施設に戻る時間を見計らって、施設に行ってみるよ。」
姉:「整形外科だって。連れて行くのは、主任の看護師さん。私も夜、なるべく早く施設に向かうから。」
ヤッチ:「了解。」
金曜日の午後3時半過ぎにヤッチは施設に到着です。
ヤッチは受付の女性職員さんにたずねます。
ヤッチ:「こんにちは。父が病院に連れて行ってもらっていると思いますが、何か聞いていらっしゃいます?」
受付の職員さん:「眼科ですよね?」
ヤッチ:「眼科?私が伺っているのは整形外科なんですけど…。」
受付の職員さん:「失礼しました。今、確認してみますね。」
受付の職員さんは、内線電話でどこかに連絡を取っています。
受付の職員さん:「失礼しました。私の勘違いで、やはり、お父様、整形外科を受診されているようです。2時半ごろ、ここを出られて、まだお戻りになられていないようなんですけど…???」
ヤッチ:「そしたら、父の居室で待たしてもらってもいいですかね?」
受付の職員さん:「構いませんけど、何時にお戻りになられるかわかりませんよ?」
ヤッチ:「夜中になることはないでしょうから、ご迷惑かも知れませんけど、居室で待たしてもらいますよ。」
受付の職員さん:「申し訳ございません。」
ヤッチは入館手続きを済ませ、3階へのエレベーターを待ちます。
エレベーターを待っていると、受付の部屋から、応対してくれた職員さんが出てきて、ヤッチに近づいてきます。
受付の職員さん:「今、ちょうど、連絡が入りまして、お父様、受診を終えられて、こちらに向かっているそうです。」
ヤッチ:「あ、ホントですか、じゃあ、ほどなくで、帰ってきますね?ありがとうございます。」
ヤッチはエレベーターに乗り込みます。
3階で降り、居室へ向かおうとすると、施設の看護師さんに呼び止められます。
アルツ君を病院に連れて行ったという看護師さんとは、別の看護師さんです。
看護師さん:「お父様の事、何か聞かれていますか?」
ヤッチ:「はい、姉から連絡をもらったので…。いつ、痛めちゃったんですかね?」
看護師さん:「それがよくわからないんですよ…。」
ヤッチ:「どこでというのも…?」
看護師さん:「申しわけありません…。それもハッキリしないんですが、たぶん居室の中じゃないかと…。大きな怪我でないと良いのですが…。」
ヤッチ:「わかりました。ありがとうございます。」
看護師さん:「あ、それと、まだ、お父様病院からお戻りなられていないようなんですけど…?」
ヤッチ:「今、受付の方から、こっちに向かっていると教えていただきました。ありがとうございます。」
ヤッチは廊下を歩きはじめます。
ナースステーションのところで、再び介護職員さんに呼び止められます。
介護職員さん:「あ、すいません。お父様、まだ、病院にいらっしゃっていますけど…?」
ヤッチ:「もう、戻ってくるみたいですよ。今教えていただいたんで…。」
介護職員さん:「あ、そうなんですか?」
ヤッチ:「いつ、わき腹を痛めたんですかね?」
介護職員さん:「たぶん…、昨日(5月15日木曜日)のお昼頃からじゃないかと…。」
ヤッチ:「みなさん、『たぶん』っておっしゃるけど、なんでなんだろうね?」
介護職員さん:「すいません…。おそらく居室の中での出来事だったので…。」
誰にお伺いしても、『居室の中』という言葉が返ってきますが、居室以外のどこだったら、気づかれるんでしょうかね…。
ヤッチ:「わかりました。居室で待たせていただきますね?」
介護職員さん:「はい、どうぞ。」
ヤッチはアルツ君の居室に入ります。
主(あるじ)不在なので、居室のカーテンは閉ざされたままです。
レースのカーテン、遮光カーテンと、二枚のカーテンが引かれていますが、窓の右上から光が漏れています。
どうやら、カーテンのフックが破損しているようです。
カーテンの両端はたいていカーテンレールに固定してすき間が空かないようにする方が多いと思います。
ランナーにフックを通さず、すべらないようにする方法です。
施設でも、この方法でカーテンの両サイドが留め金具に固定されていたと思いますが、どうやら、強い力で引かれたようで、固定されているはずの留め金具がランナーと同じように窓中央に引き寄せられてしまっています。
画像はカーテンレールを真下から撮影したものですが、プラスのビスで固定されていた留め金具が10cm以上移動しています。
けっこうなテンションが加わらないと、このように留め金具が動くとは考えにくい状況です。
窓のすぐそばにベッドが置かれていますが、ちょうどめくれたカーテン側にアルツ君、枕を置いて寝ています。
その枕の横のシーツにわずかですが血痕も…。
さらに、アルツ君、普段ベッドに腰かけて過ごしていますが、ちょうど自分の腰かける頭上に蛍光灯の吊りひもが来るので、吊りひもに洗濯バサミを付け、これをクローゼットの取手に挟んで邪魔にならないようにしています。
しかし、吊りひもには、洗濯バサミの金具だけが残され、本体は見当たりません。
カーテンだけが破損しているなら、カーテンを開けようと、あるいは閉めようとしたアルツ君が、誤ってつんのめったか何かしてカーテンにしがみついた可能性も考えられます。
しかし、蛍光灯の吊りひもとカーテンは離れた位置関係にあるわけだし、手の甲に小さなアザが有るというのも、説明がつきませんねぇ…。
それに、枕元にあるナースコールもベッドのリクライニングのスイッチも外されて、無くなってしまっているわけですから、何とも不可解な事件です…。
結局、今回も事件は迷宮入りの可能性大ですかねぇ…。
ヤッチは施設の職員さんにプラスのドライバーを借り、カーテンレールの留め具を元の位置に付け換えます。
フックについては折れてしまっているので、ドレープ中ほどを一個飛ばしにして、応急処置です。
付け終えたところで、アルツ君が施設の看護師さんに車椅子を押されて、居室に帰ってきました。
ヤッチ:「おおー、おおー、リリーフカーに乗ったピッチャーみたいだな?」
アルツ君:「あれ?何でお前、ここに居るんだ?」
ヤッチ:「それ、説明すると、3時間ぐらいかかるけど、どうする?」
アルツ君:「じゃあ、やめとく!」
ヤッチは早速、主任看護師さんにたずねます。
ヤッチ:「今日はありがとうございました。で、診察のほうはどうでした?」
看護師さん:「骨のほうは異常がなかったようです。ご本人様もさほど痛いとおっしゃらなかったので、様子見という事で帰って参りました。」
ヤッチ:「なんだよ、旦那さん。せっかく医者に行ったんだったら、骨の二、三本、ハンマーで打ち砕いてもらえば良かったのに?」
アルツ君:「他人の身体だと思って、勝手な事言うなッ!」
ヤッチ:「他人の身体だから、勝手なこと言うんじゃないかよ~。」
看護師さん:「私のほうは、これで失礼させていただきますね?」
ヤッチ:「今日は本当にありがとうございました。」
居室で二人切りになったので、ヤッチはアルツ君の負傷箇所の確認に入ります。
ヤッチ:「どこが痛いんだって?」
アルツ君:「いや~、それほどでもないよ。もう治ってきた。」
ヤッチ:「でも、まだ痛いんだろ?」
アルツ君:「ちっとだけな。じっとしている分にはなんでもないぞ。」
ヤッチ:「ちょっくら見せてもらうぞ?」
ヤッチはベッドに腰かけているアルツ君の上着を引き上げます。
そして、触診を始めます。
ヤッチ:「あれ?湿布してもらってないのか?」
アルツ君:「知らん。それに、あんなコンニャクみたいなの俺は嫌だ。」
ヤッチ:「なんだかケチ臭い医者だな。湿布くらいしてくれりゃあ、いいのに…。ここか?」
アルツ君:「いや、もっとわき腹に寄った方だな。」
ヤッチ:「じゃあ、ここか?」
アルツ君:「痛ッ!お前、痛いよ~!」
ヤッチ:「夢じゃなくて、よかったじゃん!じゃあ、後で、ここの看護師さんに痛いところを教えておくな?」
アルツ君:「なんで、そんな事を教えなくちゃいけないんだ?」
ヤッチ:「それ、説明すると、5時間かかるけど、どうする?」
アルツ君:「じゃあ、やめとく!」
ヤッチ:「今日は旦那さんとホントは散歩にでも行こうと思ってたんだけどな…。今日は安静にしている方が良さそうだな?」
アルツ君:「今日の散歩は天気が悪いからダメだな!?」
ヤッチ:「あのさ…、今、医者に行って来たんだよな?外は晴れてなかったか?」
アルツ君:「どうだったかなぁ…。忘れた!たぶん、雨だ、雨。」
ヤッチ:「勝手に関東地方のお天気変えてもらうと困るんですけど…。それに雨だってサッカーの試合は決行するぞ?」
アルツ君:「まあ、そんなにおかたいことを言うなよ…。」
ヤッチ:「わき腹が少し良くなってきたら、歩く練習を再開するからな?」
アルツ君:「もう少し暖かくなったらな!?」
ヤッチ:「もう、十分暖かいと思うんだけどな!?それに、死んじまってから、歩く練習をしようたって、できないんだからな?」
アルツ君:「お前は、バカだね~。死んじまったら、足は要らないぞ!?」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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こんばんは。
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
やはりヤッチの嫌な予感が当たってしまいました。
昨日の晩、姉から電話をもらいました。
姉:「今、特養に来てるんだけどさ…。やっぱり、パパ、右のわき腹が痛むらしんだわ…。」
ヤッチ:「やっぱり、そうか…。かなり、痛がってんのかな?」
姉:「うん…、わき腹が痛むせいで、食欲もないし、相当体力も使うんじゃない…。あぶら汗までかいてるのよ…。」
ヤッチ:「もう一度、医者に連れて行かないとダメかな…。」
姉:「とにかく、ちょっと動くと痛いらしいんだわ…。今は『眠い、眠い…。』って言ってる…。」
ヤッチ:「俺も昔、痛めた事が有るけど、ちょっと身体に力を入れただけでも、激痛が走るから、体力をものすごく消耗するんだよ。胸を固定する固定帯(バストバンド)みたいのをしてもらわないと、なかなか治らないかもな!?でも、旦那さんのことだから、締め付けると、今度は嫌がって外したがるだろうし、難しいところだな…。」
姉:「そっか…。」
ヤッチ:「キノコさんが転倒したときも、誤診で、打撲が骨折だったっていうケースが有るから、骨折している可能性も捨てきれないよな…。」
姉:「どうしたらいいと思う?」
ヤッチ:「仮に骨折しているとしても、安静にしているしか手が無いかな…。あとはなるべく痛いところの筋肉を使わないとか…。自力で起き上がるのはその痛みだと無理だと思うよ。」
姉:「うん、わかった…。今日は『眠い』って、言ってるからこのまま寝てもらうわ…。ただ、私じゃベッドに寝かせるのも一苦労なんだよなぁ…。」
ヤッチ:「そんなの施設の人に頼んでやってもらえばいいじゃん?」
姉:「それが、不幸なことに、シフトに入ってるのがAさんなんだわ…。」
ヤッチ:「無理そうなら、お願いしちゃった方がいいよ。あなたまで腰を痛めたら大変だから。」
姉:「じゃあね、パパが『もう寝る』って言ってるから。」
時間の経過とともに、アルツ君の右わき腹の痛みはひどくなっているようです。
少し心配だったので、今日も、午後、アルツ君のいる特養に面会に行ってきました。
友人Yさんも一緒に行ってくれました。
居室に行く前に、ナースステーションで、職員さんに様子を訊いてみました。
ヤッチ:「いつもお世話になっています?(アルツ君は)どんな具合ですか?」
職員さん:「痛みがあるらしく、居室でお休みになられています。」
ヤッチ:「食事は?」
職員さん:「朝も昼もきちんと摂られていましたよ。」
ヤッチ:「わかりました、ありがとうございます。ちょっと部屋を覗かせてもらいますね。」
ヤッチと友人Yさんは、アルツ君の居室を訪れます。
アルツ君、患側(痛い側)を下にして、ベッドで横向きになって寝ています。
居室の入り口から見ると、ちょうどこちらにお尻を向けているような格好です。
ベッドのリクライニングはフラット(水平)の状態です。
ヤッチ:「旦那さん、だいぶ痛むのか?」
いつもなら、誰かが居室に入って来ると、すぐに振り返るアルツ君ですが、今日はお尻を向けたまま…。
返事も返って来ません。
ヤッチは、アルツ君の顔の見える窓際に立ってアルツ君の顔を覗き込みます。
アルツ君、目を閉じたまま…。
ヤッチ:「寝てるのか?」
アルツ君:「寝てないよ…。」
ヤッチ:「寝てないって言いながら、目を開けないな?ひょっとして、向こうの川岸で足の無い人たちが手を振って、旦那さんを呼んでないか?」
アルツ君:「そんな、はず、あ、痛ッ!!」
目を閉じながらも、笑いそうになったアルツ君が悲鳴をあげます。
ヤッチ:「悪い、悪い。相当痛そうだな?ボタモチを持って来たけど、食うか?」
アルツ君:「いらない…。」
ボタモチを欲しないアルツ君なので、相当重症です…。
???
ヤッチとYさんは顔を見合わせます。
アルツ君の背後にいたYさんが、アルツ君に声を掛けます。
Yさん:「こんにちは。俺が誰だかわかりますか?」
アルツ君:「わかるよ…。」
Yさん:「目を閉じてるのにわかるんですか?」
アルツ君:「わかるさよ~。」
Yさん:「ヒゲは生えてましたっけ?」
アルツ君:「ヒゲ?ヒゲは、あ、痛ッ!!」
ヤッチ:「旦那さん、もうしゃべらなくてもいいよ。」
アルツ君:「なんで、こんなに痛いんだろ?あ、痛ッ!!」
ヤッチ:「どっかにぶつけたか、転倒したかで、あばら骨(肋骨)を痛めちゃったんだよ。」
未だ、どうしてこういう事態になったかについて、施設からの回答は有りません。
(-_-;)
アルツ君:「そんな、あばら骨、切っちゃえ!!あ、痛ッ!!」
ヤッチ:「枕を少し高くした方が、楽なんじゃないのか?」
アルツ君:「知らん…。何にもしないと何ともないんだけどな、あ、痛ッ!!」
ヤッチ:「寝返りを打てそうかい?ゆっくりでいいから、仰向けになってみようか?」
アルツ君:「どうして?」
ヤッチ:「その体制じゃ、痛い方を自分の腕で圧迫してるし、第一、ボタモチ食えないじゃないかよ…。」
アルツ君:「食いたくない…。誰かにくれてやれ!!」
Yさん:「そんなこと言うなら、俺が食っちゃいますよ?」
アルツ君:「どうぞ…、あ、痛ッ!!」
ヤッチとYさんが帰るまで、終始アルツ君、こんな様子です。
ついつい、いつもの調子でヤッチはアルツ君の笑いを誘うようなことを言ってしまい、アルツ君が悲鳴をあげます。
『あ、痛ッ!!』
そして、根っからのお調子者のアルツ君も自分から笑ってしまうようなことを言っては、自爆です…。
『あ、痛ッ!!』
アルツ君が寝ているより座っている方が楽だというので、介助して椅子に座ってもらいました。
少し無理やりですが、持って来たボタモチを食べてもらい、痛み止めも飲んでもらいました。
生活相談員さんには、明日、再度アルツ君を整形外科に連れて行くよう、お願いして施設を後にしてきました。
それと、ベッドはフラットにするより、やはり頭を少し高くする方が楽だったようなので、リクライニングスイッチで頭を高くして来ました。
当分、アルツ君を笑わせるようなことを言うと、治りが遅くなってしまいそうです。
というより、ヤッチが面会に行くと治りが遅くなってしまうかもしれませんね~。
ということで、今回、笑いは無しということで…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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こんばんは。
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
結論から先に申し上げてしまうと、早くも笑い解禁です。
(^^ゞ
原因はわかりませんが、右わき腹を痛めて、笑うこともできず、昨日までフーフー言っていたアルツ君ですが、もう、笑っても平気になってしまいました。
夕方、帰宅し、ヤッチが部屋のカギを開けようとしていると、キノコさんが姿を現します。
ヤッチ:「お、どっか出かけて来たの?」
キノコさん:「今日は午前中、病院に行って、その帰りにおじいちゃん(アルツ君)のところに行ってきたのよ。で、今さっき帰って来たところ。」
ヤッチ:「俺も、旦那さんの夕飯時にでも、行ってみようかなと思ってたんだけどさ…。どうだった?まだ痛がってた?」
キノコさん:「それが大変だったのよ…。」
ヤッチ:「外で、立ち話も何だから、中に入りなよ。」
ヤッチはキノコさんを自分の部屋に招き入れます。
ヤッチ:「大変だったって、相当重症なのかい?」
キノコさん:「そうじゃないのよ…。」
ヤッチ:「ん?どういうこと?」
キノコさん:「私がおじいちゃんのところに行った時は、まだ病院の診察で、帰ってきてなかったのよ。」
ヤッチ:「それ、何時ごろ?」
キノコさん:「お昼前、11時過ぎくらいかしら…。」
ヤッチ:「で?」
キノコさん:「おじいちゃんの部屋で待っていたら、11時半ごろ、あの人が看護婦(師)さんと一緒に帰って来て、帰るなり、『腹減ったー!』だもの…。」
ヤッチ:「俺もそのころ、お嬢さん(姉)から電話をもらって、旦那さん、サラシを巻いて帰って来たって聞いたけど…。」
キノコさん:「いや、サラシはお昼ご飯を食べてから、看護婦さん二人で来て、着けていたわよ。」
ヤッチ:「交換しに来たのかな…?まあ、いいや。で?」
キノコさん:「ちょうど、お昼ご飯が用意されている時だから、さっそくパクついていたわよ。」
ヤッチ:「えー!昨日までは痛くて食事も喉を通らないなんて聞いてたのになぁ…。」
キノコさん:「ウソ、ウソ、ウソ…。私がおにぎりを持って行って、それを食べていたら、『お前の方が美味そうだな?』なんて言って、私の持って来たおにぎり、ほとんど食べちゃったんだから…。」
ヤッチ:「もう、痛みが引いたのかね…?」
キノコさん:「それで、その後に、音楽クラブが有るからって、あそこの人達(特養の職員さん)が部屋まで、迎えにきたのよ。」
特養では、リクリエーション活動の一環で、月に何度か、参加を希望する利用者さんがデイルームに集まって、ピアノの音に合わせて、みんなで流行歌などを歌っています。
音楽療法とは、別物です。
ヤッチ:「で、歌いに行ったの?」
キノコさん:「最初は『行かない』とか言っていたけど、持ち上げられたものだから、『じゃあ、行きましょッ!』なんて言って、スタスタ歩いて、2階まで行ったわよ。」
ヤッチ:「えー!!昨日は自分で立ち上がれなくて、生活相談員さんと俺と、二人がかりでリハパンを交換したんだぞ。」
キノコさん:「知らないわよ。だって、歩行器使って、私の先を歩いていたわよ…。」
ヤッチ:「で、奥さんが言う、『大変だった』というのは?」
キノコさん:「最初は機嫌よく、歌っていたんだけど、急に雲行きが怪しくなって…。」
ヤッチ:「機嫌が悪くなっちゃった?」
キノコさん:「そうなのよ…。『こんな歌を歌ったって一銭にもなりやしない!』とか言い出しちゃって…。」
ヤッチ:「有りがちなパターンって言っちゃあ、有りがちのパターンだね。」
キノコさん:「でも、大勢、人が集まって、みんな気持ちよく歌っているでしょ?そこで大声を上げるものだから、私も『部屋に戻りましょ?』って言ったのよ。」
ヤッチ:「で、奥さん一人で、旦那さんを部屋まで連れてきたの?」
キノコさん:「いやー、とんでもない。一人で立って歩き出しちゃって…。」
ヤッチ:「えー!職員の人達は?」
キノコさん:「そりゃあ、勝手に帰られたら大変だから、一緒について来たけど、その人たちの手を振り払っていたわ。」
ヤッチ:「痛くないのかね?昨日の様子からは想像もつかないんだけどな…。」
キノコさん:「たまに痛むみたいだけど、あんた達が言っていたほど痛くないみたいよ。」
ヤッチ:「だって、お嬢さんなんて、大きな病院で診察を受けた方がいいかね?なんて言ってたぐらいなんだぞ?」
キノコさん:「私は知らないわよ。だって、本当なのだもの。」
ヤッチ:「奥さんの顔を見たから、急に元気になっちゃったかな?」
キノコさん:「そんなことより、その後よ。」
ヤッチ:「どうかしっちゃった?」
キノコさん:「部屋に戻るなり、お尻向けて寝ちゃって、『お前なんか、帰れッー!!』って大きな声で怒鳴るのよ…。」
ヤッチ:「病院に行って疲れちゃったのかね…。」
キノコさん:「わからないけど…。私もおっかないから、そのまま帰って来ちゃったのだけど、たぶん私の帰った後、また施設で暴れていないかと思って…。」
ヤッチ:「有りうるな…。」
キノコさん:「やめてよ~。心配だから、あんたちょっと行ってみて来てくれない?」
ヤッチ:「俺も、バストバンド(医療用固定帯)を用意しなくちゃいけないかなと思ってたんだけど…。旦那さんの胸囲がわからないから、計りに行こうと思ってたから、行って来るよ。でも、話を聞く限りじゃ、バストバンドの必要も、なさそうだな…。」
キノコさん:「あの人のことだから、また『痛い!』って大騒ぎしているかもしれないわよ。」
ヤッチ:「やめてよ~。」
アルツ君の夕飯時を狙って、大急ぎで施設に行ってきました。
施設に着いたのが6時前だったので、夕飯の用意はまだできていません。
アルツ君、定位置に腕組みをして腰かけています。
ヤッチはアルツ君のとなりの席が空いていたので、そこへ腰かけます。
アルツ君:「あ、お前、なんでこんなところにいるんだ?」
ヤッチ:「それを説明すると、半月ほどかかるけど、説明を聞く?」
アルツ君:「聞かない。」
ヤッチ:「腹減ってるのか?」
アルツ君:「減ってるか、減っていないかで言ったら、減ってるんだろうなぁ…。」
ヤッチ:「自分の胃袋じゃないみたいだな?」
アルツ君:「はっ、はっ、は。」
ヤッチ:「えっ!笑っても痛くないのか?」
アルツ君:「誰?」
ヤッチ:「旦那さん。」
アルツ君:「痛くないみたいだな。ははーん。」
ヤッチ:「昨日は悲鳴をあげてなのにな?」
アルツ君:「なんで、お前がそんなことを知ってるんだ?」
ヤッチ:「それを説明すると、一カ月ほど時間をいただかないといけないけど?」
アルツ君:「じゃあ、止めとく。まあ、まだ、時々痛いけど、あと一日寝りゃあ、治っちゃうな!?」
ヤッチ:「昨日は『俺の背中に材木を結わいつけろ!!』って騒いでたんだぞ?」
アルツ君:「ウソをつけ!また、大げさなことを言ってやがるんだから!」
ヤッチ:「まあ、いいや。サラシを巻いてるらしいな?ちょっくら見せてくれよ?」
アルツ君:「どうして?」
ヤッチ:「ドスでも差してないか、身体検査だよ。」
アルツ君:「ふん、勝手にどうぞ!」
ヤッチ:「なんだか、下にずれちゃってるんじゃないのか?」
アルツ君:「ずれてても、関係ないよ。もう必要ない。」
ヤッチ:「そんな事言って、また痛くなる可能性だってあるから、巻いときなよ。なんなら、背中にドスを差し込んでやるぞ?」
アルツ君:「いらない!」
ヤッチ:「ちょっとさ、胸回りを測らせてくれよ?」
アルツ君:「そんなことしてどうするんだ?」
ヤッチ:「説明すると…、」
アルツ君:「やめとく!」
ヤッチ:「学習能力あるじゃん!」
ヤッチがアルツ君の胸囲を測り終えると、ちょうど、アルツ君に夕飯が配られました。
早速パクついています。
アルツ君:「ばあさんのやつ、いつも何食ってやがるのかな…。」
ヤッチ:「今日の昼、ばあさんのおにぎりを取り上げたらしいな?」
アルツ君:「うっそー!」
ヤッチ:「ばあさんと歌も歌ってたらしいな?」
アルツ君:「うっそー!ばあさんになんて、10年以上会ってないぞ?」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
[追記]
皆さんにご心配をかけましたが、早くもアルツ君の痛みは峠を越えてしまったようです。
越えて、跳ね返って、また戻ってくる可能性も有りますが…。
逆流性食道炎と誤嚥性肺炎で吐血し、入院したときも、確か入院先の病院をすぐさま追い出されたような…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
関連記事:アルツ君、またもや救急搬送!!
記事をご覧いただき、心配して下さった皆様にはこの場を借りて、お礼&お詫び申し上げます。
m(__)m
特養の職員さんも万が一のことを考え、コールマット(着床センサー)やベッドの手すりなども付け換えて下さいましたが、もしかすると、もう必要ないかもしれません。
ちなみにアルツ君の胸囲ですが、アンダーが90cm、トップが94cmでした。
ヤッチより、はるかに巨乳ちゃんです。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
セシールなら有るかなぁ…。
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こんばんは。
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
昨日、アルツ君のところへ面会に行ってきました。
アルツ君、居室の椅子に腰かけ、自分の対面にあるベッドに足を投げ出しています。
ヤッチ:「何だって、そんな格好してるんだ?」
アルツ君:「足が余ってるから、邪魔にならないように、ほっぽり投げてんだよ。」
ヤッチ:「その姿勢だと、疲れるんじゃないのか?」
アルツ君:「それがちっとも疲れないんだなぁ…。」
ヤッチ:「足が腐ってきて、感覚が無くなって来てるからか?」
アルツ君:「バカ言っちゃいけませんよ。まだ、俺だって、足がくっ付いてるのぐらいわかりますよ!」
ヤッチ:「最近、歩いてないからなぁ…。少し外で歩く練習しようぜ?」
アルツ君:「三つっ子じゃあるまいし、練習なんてしなくたって歩けますよ!」
ヤッチ:「じゃあ、外で歩いてるところを見せてくれよ?」
アルツ君:「今日はやめとく。」
ヤッチ:「なんで?」
アルツ君:「天気が悪い!」
ヤッチ:「少し蒸し暑いけど晴れてるべな~!」
アルツ君:「じゃあ、蒸し暑いから、やめとく。」
ヤッチ:「いったい、どういう日なら、歩いてくれるんですかね~?」
アルツ君:「気分の乗った日!」
ヤッチ:「じゃあ、死ぬまで無いな!?」
アルツ君:「ああいうこと、言ってやがるんだからなぁ…。まったく失礼な奴だな…。」
ヤッチ:「失礼は今日に始まった事じゃないからな。さあ!靴下を履いて行くべ。♪三菱地所を見に行こう~♪」
最近はアルツ君に、少し強制的に歩いてもらわないと、いつまで経っても、埒(らち)が明きません。
アルツ君:「行くって、どこへ?」
ヤッチ:「天国と地獄だったら、どっちにする?」
アルツ君:「どっちも、嫌だ。」
ヤッチ:「どっちも嫌なら、浮世の公園で鉄棒をするっていうのはどうだ?」
アルツ君:「行ってもいいけど、もう前回りぐらいしかできないぞ?」
ヤッチ:「その前回りとやらをする前段階に、車椅子から立ち上がって、鉄棒につかまるっていう厳しいミッションが待ち受けてるんだぞ?」
アルツ君:「俺はキリスト教徒じゃないからな…。」
アルツ君に靴下を履いてもらい、公園に行く準備をします。
ヤッチ:「今、スーパーカー(歩行器)を持ってくるから、それで一階まで行こう。」
アルツ君:「で?」
ヤッチ:「それから、公園まで、車椅子。」
アルツ君:「で?」
ヤッチ:「公園まで行ったら、公園の鉄棒につかまって歩く練習。」
アルツ君:「で?」
ヤッチ:「死ぬまでの予定をここで全部話してもいいけど、覚えていられるのか?」
アルツ君:「全部は無理だなぁ…。」
ヤッチ:「じゃあ、公園で歩くところまでの予定にしておこうぜ?」
アルツ君:「ああ、わかった。で、どうやって公園に行くんだ?」
ヤッチ:「その説明をすると、日が暮れるけど、どうする?」
アルツ君:「良きに計らえ!」
ヤッチは廊下に車庫入れしてあった歩行器を居室に持ってきます。
ヤッチ:「立てるか?」
アルツ君:「立てるさよ~。」
アルツ君が椅子から立ち上がり、歩行器につかまります。
ヤッチ:「あ、そうだ?帽子を被って行こうぜ?ちょっと待ってて。帽子をクローゼットから出すから?」
アルツ君:「お前は忘れんぼだなぁ~。」
ヤッチ:「旦那さんの息子だからな?」
アルツ君:「産んだのは俺じゃないぞ?」
ヤッチ:「それより、今、なんかゴリゴリと、変な音がしなかったか?歩行器の車輪の音か?」
アルツ君:「いや、違う…。」
ヤッチ:「今、ゴリゴリというか、グリグリというか、変な音がしたよな?」
アルツ君:「ああ…、俺の膝だ。」
ヤッチ:「え?どっちの膝?左か?」
アルツ君:「そうだ。左足だ。動かすと時々変な音がしやがる。」
ヤッチ:「んっ…???『変形性膝関節症』(へんけいせいしつかんせつしょう)じゃないだろうな?」
アルツ君:「なんだ?柔道の技か?」
(引用∇)
(引用△)
- 膝関節の音と原因
- 膝を曲げたり、立ち上がろうとした際に「パキポキ」と関節の音が鳴ったという経験はないでしょうか。
膝関節の音がする原因は、一般的には関節液の圧力の変動に伴う気泡の爆裂音とされています。
このように問題のないケースもありますが、「以前はあまり関節の音は鳴らなかったのに、最近よく音が鳴るようになった」、「痛みがある」等という場合は異常を疑った方が良いでしょう。
関節の音がするのは変形性関節症の初期症状である場合があるからです。
最初は痛みがなく音だけなのですが、症状が悪化することで痛みが走るようになります。
先ず、大きな負荷が関節にかかった時のみ痛みが現れるのですが、その内、少しの負荷でも痛むようになり、最終的には安静時でも痛みが出るようになります。
変形性関節症の原因は、関節に大きな負荷をかけ続ける仕事をしていたり、肥満、加齢による関節構成物質の減少などが挙げられます。
これらの要因で関節が負荷に耐えられなくなり、軟骨に磨耗や変性が生じるようになります。
その結果、炎症を起こし痛みが発生するというメカニズムです。
変形性関節症は、症状が悪化すると簡単には治らなくなってしまう病気です。
処置は早めであれば大事には至りませんので、関節の音が鳴り始めたらすぐに関節への負荷を軽減し、音が痛みになる前に解消法を講じることが重要ですhttp://hiza-kansetsu.com/(←リンク切れ)より引用
ヤッチ:「ちがうよ。麻雀の役の一つだよ。放っておくと、だんだんひどくなる。旦那さんの場合は、足が腐ってくるかもな?」
もともと、左膝については、時折、カックンと折れ曲がってしまうような時があり、予測不能で常に転倒のリスクを伴います。
したがって、こういった症状が出るのも不思議ではありません。
アルツ君:「そうかぁ…。俺は新しい足が生えて来るから、変な音がしてやがるのかと思ったんだけどなぁ…。」
ヤッチ:「生えてきたとして、古い方の足はどうする?」
アルツ君:「お前にくれてやるよ。」
ヤッチ:「使いもんにならないんじゃ、丁重にお断り申し上げます。それより、いつから、変な音がするようになったんだ?」
アルツ君:「そうさなぁ、昨日くらいかな?」
ヤッチ:「何で、昨日だって、わかるんだ?」
アルツ君:「そりゃあ、お前、俺だって昨日のことくらいは覚えてるさよ~。」
ヤッチ:「じゃあ、昨日の夜は何を食った?」
アルツ君:「晩メシだよ。夜に朝メシを食わないぞ?」
ヤッチ:「もっと具体的な内容を求めていたんですけど…。思い出せますか~?」
アルツ君:「当たり前さよ~。晩メシだろ?ここで出された物に決まってんじゃんかよ~。」
ヤッチ:「論理的思考は崩壊してないようだが、記憶力に問題アリだな!?質問した俺が悪かったようだ…。で、痛くないのか?」
アルツ君:「お前はバカだね~。痛かったら、立ってられないじゃんかよ。」
ヤッチ:「まあ、そりゃあそうだ。」
アルツ君:「それに寝れば治っちゃうさよ~。」
ヤッチ:「旦那さんの場合は、あながちその言葉は嘘じゃないしな?この間のわき腹だってすぐ治っちゃったもんな?」
アルツ君:「わき腹?」
どうやら、わき腹を痛めて病院で診察を受けた事自体も覚えていないご様子…。
ヤッチ:「ちょっと、俺に膝の音を確かめさせてくれよ?」
アルツ君:「別に構わんけど、そんな音を聞いたところで、一銭にもなりゃせんぞ?」
ヤッチ:「ちょっとさあ、スーパーカーが動いちゃうと危ないから、ベッドにくっ付けちゃってよ?」
歩行器にブレーキが付いていないので、確認作業をするにもこのままでは転倒のリスクが有るので、歩行器をベッド寄せて動かないようにしてもらいます。
ヤッチはアルツ君の背後に回りこみ、ひざまずいて、膝を覗き込みます。
ヤッチ:「左膝だよな?」
アルツ君:「そうだ。」
ヤッチ:「ちょっと、曲げてみてよ?」
アルツ君:「どこを?」
ヤッチ:「左の膝だよ。」
アルツ君:「こうか?」
アルツ君が左足を持ち上げ、片足立ちします。
ヤッチ:「持ち上げるのもやっとって感じだな?」
アルツ君:「そのうち、天井に着くくらいまで上がるさよ~。」
ヤッチ:「音、鳴らないな?」
アルツ君:「鳴る時と鳴らない時があるみたいだな。」
ヤッチ:「ちょっと、足を下ろして、もう一度上げてみてよ?」
アルツ君:「こうか?」
ヤッチ:「鳴らないなぁ…。さっきは、軟骨をこすり合わせたような、歯ぎしりみたいな音がしてたんだけどなぁ…。」
アルツ君:「鳴ったとしても、骨の付いた鶏の足を食えば、治っちゃうさよ~。」
ヤッチ:「そん時は、噛まずに飲めよ。」
アルツ君:「かー!厳しい~。」
ヤッチ:「か~るく足踏みしてみてよ?」
アルツ君:「こうか?」
ヤッチ:「やっぱり、鳴らないな。まあ、痛くないなら、放置だな?」
アルツ君:「おい、ちょっと待て…。」
ヤッチ:「何?どうした?」
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ヤッチ:「あのさぁ…。鳴る場所が違うと思うんだけど…。」
アルツ君:「ワハハ!そうみたいだな?」
ヤッチ:「みたいじゃなくてさぁ…。俺の前髪がもうあと1cm長かったら、なびいちゃってるところだぜ…。」
アルツ君:「ワハハ!お前が暑いんじゃないかと思ってよ~。」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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