アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。

MRI検査の前に知っておきたいこと

2013/07/12 (金)  カテゴリー: ヤッチ
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ネイル

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

久しぶりに記事を書かせていただきます。

アルツ君ですが、認知機能の衰えはあるものの、特養で元気に過ごしています。

ヤッチはと申しますと、左のおでこにできた脂肪腫と、右頬にできた粉瘤腫の摘出手術のための前段階として、先日、MRI検査と、診察を受けてきました。

先日と申しましても、MRIの検査が6月26日、形成外科の先生の診察が7月1日ですから、かなりの時間が経過してしまっていますね。

m(__)m

結果から先に申し上げますと、脂肪腫と粉瘤腫の摘出手術は8月19日。

しかも、日帰りで手術を受けられることになりました。

当初、入院しなくてはならないと言われていたので、日帰りで手術を受けられるのは、なんともうれしい限りです。

[関連記事:脂肪腫、ガングリオン、粉瘤腫の除去

なんで日帰りになったかを形成外科に先生に訊ねようと思いましたが、訊いてしまうと、『それじゃあ、入院しますか?』なんて、言われそうな気がして、訊く勇気がありませんでした。

ヤッチの勝手な推測ですが、MRI検査の結果、おでこにできた脂肪腫が、筋肉への癒着が少なく、比較的摘出しやすいタイプだったからではないかと、考えています。

形成外科の診察の時に、MRI検査の結果の画像(パソコン画面)を先生から、見せて頂きました。

先生:「パソコンの画面上で、術後の様子を大まかに把握することができるんですよ。今、おでこのところの脂肪腫が、画面で白く膨らんでいるのがお分かりになります?」

ヤッチ:「はい、プクッと膨らんでいますね。」

先生:「内側から見ていくと、これが、頭の骨、これが筋肉、これが皮膚…。脂肪腫が筋肉と皮膚の間にできているのがわかりますかね?」

ヤッチ:「はい、わかります。」

先生:「そして、画面ではこの膨らみ(脂肪腫)は白く写っていますが、脂肪だけを逓減させる特殊な装置が有って、画面上で、私が今、マウスを動かすと、脂肪の白い部分だけが、画面から消えていきます。」

先生がパソコンのマウスのセンターホイール(?)を動かします。

先生:「ね?今、おでこの膨らみの白い部分が無くなったのは、お分かりになりましたか?脂肪だけを画面から消したわけで、それによって、おでこの膨らみ部分も消えましたから、この膨らみは脂肪の塊だということがわかります。」

ヤッチ:「ほほー。便利な世の中ですね。」

先生:「もちろん、これは画面上のことで、手術で切ってみないとわかりませんが、脂肪腫が筋肉の方に回り込んでいないようなので、比較的簡単に摘出できると思います。人によっては、脂肪腫が皮下だけではなく、筋肉の方に回り込んでいる方も、いらっしゃいますので、そうすると、雑な言い方ですが、面倒な手術になって来ると思います。」

ヤッチ:「なる…。」

先生:「どうなさいますか?今は経過観察で、手術せずに、様子を見るということもできますが…?」

ヤッチ:「以前より、脂肪腫は大きくなっているんですよね?」

先生:「少しですが、大きくはなっていますね。」

ヤッチ:「そうしたら、バッサリやっちまってください。」

先生:「そうしましたら、手術の後、1週間後に抜糸になります。今は抜糸を早くする方が傷跡が残りにくいということもあるので、当院では比較的早いタイミングで、抜糸を行います。」

ヤッチ:「そうなんですか…。」

先生:「手術の日程なんですが、手術日が月曜日で、その1週間後の抜糸の日も開けていただく必要が有ります。」

ヤッチ:「はい…。」

先生:「7月8日に手術すると、7月15日は海の日でお休みなので抜糸ができません。その次の週は私が本院の方へ行かなくてはならないので…。」

ヤッチ:「先生の御都合に合わせて日程を組んでもらって、構わないですよ。」

先生:「そうですか…。そうしましたら、最短で日程が上手く噛みあうところが8月19日の月曜日になります。この日を手術日、翌週の8月26日を抜糸日というのでは、いかがでしょう?」

ヤッチ:「ありがとうございます。是非その日程でお願いします。」

他にもいろいろと、先生からお伺いしたことはたくさん有りますが、省略させていただきます。

この後、先生から具体的な手術の説明を受けました。



ちょいと気になったのは、手術の際の切開方法…。

おでこに有る脂肪腫はおでこのシワに沿って、メスをスーッと一本だけ入れるそうですが、右頬の粉瘤腫については切開方法が違うそうな…。

粉瘤腫は粉瘤腫の周りを紡錘形に切って、皮膚ごと取り除いて、縫合するというやり方。

脂肪腫より粉瘤腫の方がはるかに小さいのですが、こっちの方が傷跡が大きく残りそうですね。



手術についての診察は以上で、8月の19日を待つばかりとなりましたが、この脂肪腫と粉瘤腫の摘出手術の説明の前に事前に顔面のMRI検査(6月26日)を受けていたわけです。

このMRI検査の時に、ちょっと気になった事が有ったので書き留めておきたいと思います。

ご存知のようにMRIは磁気を利用して、画像化する技術。

CTは放射線を利用して画像化する技術。

どっちがどう優れているかは、よくわかりませんが、最近ではMRA検査なんていうのも有って、MRIの技術を使って、血管だけを抽出して撮影できる技術もあるようです。

ヤッチはこのMRI検査を受けたわけですが、検査に先だって、MRI検査の予約票とMRI検査に持ち込んではいけないものなどが書かれた用紙、それにMRI検査問診票をもらいました。

MRI検査問診票は検査当日に持参すれば良い事になっています。

「MRI検査予約票」(抜粋)
MRI・MRA・MRCP・MRU検査を受けられる方へ

<MRI検査とは>
MRIの検査は、強い磁力利用して体内の情報を画像化する検査です。そのため、X線の被ばくは有りませんが、検査に際して以下の注意事項にご留意ください。

  1. 検査は狭い空間で、かなり大きな騒音を伴いますので、ご了承ください。
  2. 検査中は良い情報を得るために、極力、体を動かさないようお願いいたします。
  3. 検査に要する時間は20~30分です。膀胱の検査を除き、検査前にトイレ等に行っておくことをお勧めします。また、検査の都合で順番が前後することがありますので、ご了承ください。
  4. 小児や安静を得られない方の場合、鎮静・睡眠剤を使用することがあります。
  5. 大きな磁石の中に入るため、金属を持ち込むと(あるいは手術により体内に金属が入っている場合)、金属の材質により人体や診断画像に影響が出ることがあります。
  6. 持ち込んでしまった磁気カードや機器の破損のみならず、火傷などの傷害が生じる恐れがありますので、必ず、別紙「MRI検査問診票」「MRI検査室に持ち込めないもの」をご確認下さい。
    以下のものを装着している場合はMRI検査を受けられません。
    ペースメーカー
    人工内耳
    マグネット式の義歯・義眼
  7. 検査当日には安全確保のため、MRI専用の検査着に着替えていただきます。

MRI検査予約票から抜粋

「MRI検査室に持ち込めないもの」

not_mri
[拡大する]
  • かつら
  • ヘアピン
  • 補聴器
  • 人口内耳
  • ピアス
  • めがね
  • コンタクトレンズ
  • 入れ歯
  • ネックレスなど、アクセサリー類
  • 金属の付いた下着(ブラジャー)
  • ペースメーカー
  • 指輪
  • ブレスレット
  • ジェルネイル
  • 時計
  • 湿布・貼り薬
  • ホッカイロ
  • ピップエレキバン
  • 携帯電話
  • 財布
  • 磁気カード
  • ベルト
(※赤字は手書きで書かれていたものです。)

「MRI検査問診票」は残念ながら、検査当日に提出してしまったので、手元に有りませんが、内容は、上の「MRI検査室に持ち込めないもの」の中にある項目を箇条書きにしてあって、それを身に付けていないかどうか、あるいは、持ち込んでいないかをチェックして行くものです。

ヤッチ自身はメガネや時計など、すぐに外せるもの以外は身に付けていないので、チェックはすぐに終了です。

ただ、「MRI検査室に持ち込めないもの」には書かれていない項目が混じっていました。

  • 入れ墨(刺青、タトゥ)
  • アートメーク
という項目です。

MRI検査は磁気を使うので、時計やアクセサリー類の金属がアウトなのは容易に推測がつきますが、何で、入れ墨やアートメークもアウトなんでしょうか…???

知らないのはヤッチだけ???

知らないことがあると解明したくなる性分なので、検査当日に、このことを病院で訊ねてみました。

質問相手は検査技師さんではなく、看護師さんです。

ヤッチ:「金属が検査でダメなのはわかるんですけど、何で入れ墨とか、アートメークがダメなの?」

看護師さん:「入れ墨に使われる染料や顔料に鉄分などの磁石に反応するものがあって、MRI装置の中で、大きな磁場ができると、電流が発生して、感電とか、火傷してしまうことがあるんですよ。アートメークもこれと同じ理由です。当院では、必ず、入れ墨やアートメークをされている方には、申告してもらっています。鉄だけが磁石に付くものと思っている方も多数いらっしゃいますからね…。」

ヤッチ:「サウナやスーパー銭湯の入店お断りの看板とは別の次元なんですね~。顔料ですか…。そいつは知らなかったわ~。」

[追記]
ジェルネイルも同様の理由で、ジェルネイルの成分に金属(元素)が含まれていると、MRIによって発生した磁場に引き寄せられて危険であり、また、場合によっては、爪がジェルネイルと一緒に剥がれる可能性もあるということで、ジェルネイルをしたままでは、検査を受け付けてくれない医療機関も有るようです。
看護師さんや検査技師さんに怒られる前に、スタッズも外して(落として)検査を受けるか、事前に検査を受ける病院に問い合わせをしておいた方が良いかもしれません。

看護師さん;「入れ墨やアートメークを施されている全員の方に、この金属を含む顔料が使用されているとは断言できませんが、ぜったいに含まないとも断言できないので…。」

ヤッチ:「なるほどね…。そしたらもう一つお伺いしてもいいですか?ダメと言われても訊きますが…。」

看護師さん:「はい…。」

ヤッチ:「俺は男だからよくわからないんだけど、アートメークって、まゆ毛とかに墨を入れるやつのことですよね?それって、入れ墨とは別物なの?」

看護師さん:「皮膚に針を使って、色素(顔料・染料)を入れていくという意味では、入れ墨もアートメークも同じことですが、皮膚に色素を入れる深さが違うんですよ。」

ヤッチ:「どっちが深いの?入れ墨ですか?」

看護師さん:「そうです。入れ墨です。入れ墨は皮膚の深いところ、つまり真皮に近いところまで顔料や染料を入れますが、アートメークは皮膚の浅いところ、表皮近いところに入れていくみたいですよ。」

つまり、ヤッチの頭の中はこんなイメージです。


tatoo
[拡大する]


でも、色素を入れる深さの違いが入れ墨とアートメークの違いであることはよくわかりましたが、果たして、こんなに上手く深さを変えて、色素を入れる事って、技術的に可能なのでしょうかね?

さらに、入れ墨やアートメークを施していると、この病院は検査をしてもらえるのか否かも、訊きそびれてしまいました。

(-_-;)

幸い、ヤッチは入れ墨もアートメークもしていませんが、MRI装置の中から出てきたら、クリスマス前のお肉屋さんの店頭というのは勘弁願いたいものですね。

さらに、何年か前に、ロシア人の女の子二人組が、日本の音楽番組か何かをドタキャンしたことがありましたが、彼女たちは今何をしているんでしょうかね~。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

彼女たちのグループ名(デュオ名)を思い出せます?

そして、そのグループ名(カタカナ)をローマ字入力できます?

流行った曲名は何だったんでしょうね~。

(●`w´●)ニァ・・

モヤモヤする方はこちらを!!




[追記 2013年9月13日]
2013年08月19日に脂肪腫と粉瘤腫の摘出手術を受けました。
摘出した部位は病理検査に出し、粉瘤腫については、『脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)』で有る事がわかりました。
下記に詳しい記事をアップしていますので、あわせてご覧くださるようお願い申し上げます。

関連記事:
脂肪腫の摘出と脂漏性角化症


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2013/07/12 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

ベランダでトマトの栽培~2013年

2013/07/16 (火)  カテゴリー: 切り花や植物の話
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

去年もベランダでトマトを栽培しましたが、今年もまたプランターで、ミニトマト(2株)を栽培してみました。

[去年の記事:ベランダでトマトの栽培

今年、植えたのはサントリーフラワーズから出ている「シュガーミニ」というミニトマト。


このミニトマトの苗を今年の4月下旬に購入し、植えつけました。

この「シュガーミニ」の苗は接木苗ではなく、実生苗(みしょうなえ;種から育てられた苗)なので、若干、強健さ病気などに不安はありましたが、とても元気に育ってくれました。

と、いうより、植えつけた当初から、グングンと成長してくれたので、1m80cmの支柱では、足りなくなるのではないかと心配になるほど…。

5月、6月と、はかなりの勢いで茎が伸びていきましたが、このところの猛暑で茎の成長は止まっています。

花も植え付け後、5月に入るとすぐに咲きはじめ、順調に着果し、6月後半には、実も大きく膨らみ始めました。

<6月20日ごろ>
sugar_mini003
[ 拡大する ]


<6月20日ごろ>
sugar_mini004
[ 拡大する ]
7月の頭には最初の収穫期を迎えます。

例年に比べると、少し早い収穫時のような気もしますが、今年は、梅雨期に雨が少なく、お天気の日が続いたせいでしょうか…。

もしかすると、この「シュガーミニ」という品種本来の特性なのかもしれません。

(・・?

ベランダの省スペースで、しかも高さも限られているので、ヤッチとしては、もっと節間も詰まって、コンパクトに成長してくれれば、収穫量も増えたのにと思ったのですが、なかなか上手くいかないもんですね…。

でも、まあ、花房の数はそこそこ多い方なので、元くらいは取れるかな!?

6月の後半からどんどん色づきはじめ、画像のようなミニトマトを収穫することができました。

実の色は、一般的なミニトマトに比べると、赤が強く出ている方ではないでしょうか…。

…で、お味のほどは?

味はかなり濃厚です。

適度に酸味も有り、甘さも感じます。

まぃぅ―( ´)艸(` )―♪

酸味は酸っぱいというものではなく、甘さを引き立たせてくれる酸味とでも言うのでしょうか…。

フルーツトマトのように甘いばかりの品種が、最近では多く出回っていますが、ほんのり酸味がある方が、やはりトマトらしい感じなのかな!?

果肉もやわらかく、皮も素人が仕立てたわりに、やわらかくできたのではないでしょうか。

去年育てたアイコという品種はやや皮が固い品種だったように思えますが、こちらの「シュガーミニ」は丸かじりしても、皮の違和感はさほど覚えません。

実の大きさも、一般に売られているミニトマトより一回り大きい印象です。

<7月15日の画像>
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sugar_mini007 sugar_mini008
[画像をクリックすると拡大します]

トマトの株の下の方はすでに収穫してしまって、ガランとしています。

また、今年は収穫にともない、実の色づき始めたところから、徐々に葉も切り取ってしまいました。

特に根拠はありませんが、トマトが赤く色づきはじめると、葉が黄変して、光合成していない感じなので、切り取ってしまいました。

それに風通しも良いように思えたので、あえて、下の方から葉を切り取ってみました。

今年も水やりの頻度を極力抑え、少し葉がしおれかかる直前で、たっぷり与えるということを繰り返してきました。

トマトの実の糖度が増し、甘くなるという理由からそうしているのですが、如何せん、畑に直に植えたわけではなく、プランター栽培です。

どうしても、直植えするより、水切れするのが早くなります。

そこで、今年はプランターにラップを巻くということをやってみました。

プランター表面から、水分が蒸発してしまうのを少しでも防ぐという狙いです。

プランターの表面をすべて覆ってしまうと、肝心な水やりができませんので、水やりできる余地は、残してあります。

市販のラップをグルグルと巻き付けてあるだけなので、わざわざ、マルチングの材料を購入する必要は無くなります。

これでかなり、水やりの手間が省けましたし、まだ苗が小さい時に、水やりの時の泥はねを防げたように思えます。

泥はねさせて、泥が葉に付いてしまうと、病気の原因になりかねませんからね~。

まあ、今年も他の種類の野菜を植えようかどうしようかと悩んだあげく、結局、ミニトマトの苗を植えたわけですが、やはり、栽培方法が簡単で、手間いらずというのが、今年も同じミニトマトの栽培を選んだ最大の理由でしょうか。

殺虫剤無しで、無農薬で育てることができました。

【トマトの水やりについて】
巷では、できるだけ水やりを控えて、トマトの実にゆっくり水分を抱え込ませてあげると、トマトの糖度が増し、甘く美味しいトマトになると言われています。
熟すに連れ、実が割けてしまう「実割れ」の防止効果もあると言われています。
現在、主流の栽培方法です。
でも、これは畑などの広い場所の露地栽培について、言えることで、プランター等で育てていると、根の張る容積が限られているため、どうしても水がすぐに切れてしまいます。
トマトの苗木が水切れで、枯れてしまっては、元も子もないので、上記のことは、あくまでも原則論に留め、適した水やりの頻度を調節してください。

また、トマトは連作障害といって、同じ土壌に同じ作物を栽培すると、実が奇形になったり、病気にかかりやすいと言われていますが、今年も連作障害を起こすことなく、去年の土を使って、無事、実を成らすことができました。

工夫といえば、植えつけの前の1~2か月前に元肥(土に混ぜ込んで使う肥料)にマグァンプKという肥料を十分にプランターの土に混ぜこんだことでしょうかね。

このマグァンプKという肥料はハイポネックスジャパンという会社から出ている商品ですが、土に混ぜ込んで使う緩効性肥料(かんこうせいひりょう)。

緩効性肥料というのは、成分が土の微生物によってゆっくりと分解され、成分がジワジワと効いてくる肥料のことです。

対義語としては、速効性肥料(そっこうせいひりょう)というのがあります。

速効性肥料は、水をあげれば、すぐに成分が溶け出す肥料と考えて良いと思います。

どちらも、長所、短所がありますが、植物を育てる上で、失敗が少ないのは、緩効性肥料の方だと言えます。

どうしてかって?

だいたい、肥料をたくさんまけば、その分、植物が元気に育つと思って、肥料をたくさんあげ過ぎてしまうことってありませんか?

結果として、植物が肥料負けし、枯らしてしまうという図式です。

(^^ゞ

認知症の薬と同じで、たくさん飲めば、その分優位に働くかといえば、そうでもないんですね~。

(^^ゞ

このマグァンプKの利点は緩効性のために、やり過ぎて植物を枯らしてしまう失敗が少ないんですね。

だからって、買ってきた袋全部をまいてしまったら、保証の限りではありませんよ。

(;一_一)

また、このマグァンプKは非常に多くのリン酸分を含んでいるので、花の咲く植物や実の付く植物には、特に効果を発揮します。

無臭なので、部屋で育てている植物や、四季咲きのバラなどの栽培には特におススメかも!?

ご存知のように、肥料には三大要素というのが有って、市販されているたいていの肥料には、窒素、リン酸、カリという三大要素が含まれています。

【肥料の三大要素】
  • 窒素~主に葉の成長を促進します。
  • リン酸~花や実の成長を促進します。
  • カリ~根の成長を促進します。
【肥料要素】
  • カルシウム、硫黄、マグネシウム~上記三大要素ほど重要ではありませんが、植物の成長に必要な要素。三大要素と合わせて、計六つの要素を肥料要素とも言います。
【微量要素】
  • マンガン、鉄、亜鉛など~肥料要素ほど多量に必要としませんが、三大要素の吸収を高める効果があります。

これらの要素は、人間と同じで、バランスよく、植物に吸収される必要が有ります。

花が咲かないから、開花を助けるリン酸だけをあげても、植物はきれいな花を咲かせてくれません。

また、微量要素というのは、必ずしも多くは必要としませんが、それを植物が吸収することで、光合成する能力が高まったりする要素のことです。

人間がカルシウムだけを摂取しても、ほとんどが対外排出されてしまいますが、マグネシウムを摂ることで、この流出を食い止めることができるのと、同じ感覚です。

苦土石灰(くどせっかい)という言葉を耳にしたことがあると思いますが、この苦土とは、マグネシウムのことです。

ウンチクを申し上げると、キリがないのでこの辺にしておきますかね…。

(^_^;)

とにかく、このマグァンプKは、園芸が好きな方なら、一袋は持っておきたいところです。

ヤッチは、植え付けの前にこのマグァンプKを使い、実が膨らみ始めた頃に、追肥(プランター等にばらまく肥料)として、またこやつを使わせてもらいました。

液体肥料は今回、いっさい使っていません。

本職、生産農家の方々のお作りになるミニトマトの出来とは、はるかにかけ離れたものですが、食べるのは自分なので、十分な収穫量になりそうです。

ここへ来て、暑い日が続いているので、夏野菜のトマトとは言っても、少しバテ気味のようですが…。

皆さんも、バテずに、この夏を乗りきってくださいね。




【美味しいトマトの見分け方】

ウンチクついでに、さらにウンチクを…。

美味しいトマトの見分け方ってご存知でしょうか?

けっこう、あっちこっちでこういうテレビ番組をやっていたりもするので、御存知の方も多いかと思いますが、美味しいトマトを見分けるコツの一つにスターマークというものがあります。

トマトの先端部分(オシリという人もいるのかな!?)、つまりヘタと反対側の部分にスターマークがあると、トマトの糖度が高く、美味しいトマトだと言われています。

収穫期を迎えたトマトの先端部分から、放射状に、まるで星が光るかのようなラインが入っていると、なんでも生産農家の方々は、良いトマトができたとニンマリするそうな…。

画像のように、トマトの中心から放射状にスジ目が有るトマトは糖度が高く、甘くて美味しいトマトだそうです。

なんか、良い事を聞いちゃったなと、思われた方もいらっしゃるのかな!?

でも…。

ここまで書いたものの…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

実は、最近、八百屋さんやスーパーの店頭に並ぶトマトの多くには、このスターマークがほとんどと言っていいほど、入っています。

『何だよ~!!』って話ですが、栽培技術がきっと進化しているんでしょうね…。

(^_^;)

もし、店頭に並んでいるトマトにみんなスターマークが入っているのなら、できるだけ放射状のスジ目が多いもの選ぶのが、ヤッチからのせめてものアドバイスということになるんでしょうか…。

(^^ゞ

また、トマトの色が濃く、赤いものほど甘くて美味しいとも言われていますが、どうもこれも当てにはなりません。

最近売られているトマトは、ほとんどが完熟トマトなので、色の濃いトマトを生産者の方で出荷しています。

なので、みんな赤いわけです…。

それに、流通シェアの比較的大きい「桃太郎」という品種は、完熟しても真っ赤にはなりません。

どちらかといえば、ピンクがかった赤です。

色の濃さだけでトマトの優劣を見極めるのは、ひと昔前の考え方のようです。

(-_-;)

じゃあ、美味しいトマトを見極めるコツは他にはないのか?

トマトに限らず、甘さの指標である糖度の多い野菜や果物は、水より比重が重くなるという性質があります。

トマトに限って言えば、糖度の多い甘いトマトは、水の中に沈むということになります。

でもね…。

(-_-;)

エコバック持参はわかりますが、バケツと水を持参で、買い物には行けませんよね~。

店員:「ちょっと、ちょっと奥さん、そんなところで、うちのトマトを水に浸けてもらっちゃあ、困るんだけど…。」

たぶん、ヒンシュクを買うのは必至で、水に入れてしまったトマトを買うのも必至…。

じゃあ、どうするのよ!!

やっぱり、買って食べてみるしかない…

(。・´_`・。)エ-


【追記】~2021年6月

最近、赤く色づいてきたトマトの実をカラスやムクドリに食べられてしまったという話を耳にします。

せっかく、丹精を込めて育ててきたのに、食害されるのは悔しいですよね。

そこで、私が行っている鳥対策をご紹介します。

ご家庭にあるキッチン用の水切りネットで色づいて来たトマトの実を覆ってしまう方法です。

下の画像は私がベランダで育てているミニトマトに水切りネットを掛けたものです。
(↓クリックまたはタップで拡大します。)

水切りネットを利用した鳥対策の画像


大きめの水切りネットの中にトマトの実を房ごと入れて、開口部を洗濯バサミで留めています。

トマトの実を房ごと水切りネットの中に入れるのは、少し手間が掛かるので、ネットの中に入れずに、外側から巻き付けることでも効果はあると思います。

洗濯バサミを使わずに、ヒモなどで縛る方法もありますが、収穫の都度、ヒモをほどかないといけないので、あえて、簡易な洗濯ハサミを利用しています。

防鳥ネットなど、本格的なものも市販されていますが、園芸店やホームセンターなどに足を運ばなくていけません。

水切りネットなら、お近くのスーパーや100円ショップでも安価で購入できます。

鳥対策に費用を掛けたくないという方は、ぜひお試しくださいね。

ネットは、光を通すもの、そして、ある程度伸縮性があり、大きめのものを選ぶと、作業しやすいです。


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2013/07/16 | コメント (5) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

サービス担当者会議~2013年

2013/07/27 (土)  カテゴリー: 介護保険
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

先日、7月18日に『サービス担当者会議』が行われました。

前にもお話しした通り、アルツ君の入所している特養(特別養護老人ホーム)では、この『サービス担当者会議』のことを『ケース会議』と呼ぶようです。

このケース会議は、5月27日にも、行われています。

5月27日のケース会議にはヤッチが出席し、姉は出席していません。

ですが、ケース会議直後から、アルツ君周辺で、いろいろと問題が起こり、アルツ君の身元引受人である姉が、このケース会議の内容に納得がいかず、承諾のサインをしていなかったんです。

関連記事:

それで、今回施設側からの提案で、仕切り直しということで、再度、ケース会議が開かれました。

『サービス担当者会議』(ケース会議)というものをご存知ない方のためにこんな法律がありますよというのを前置きに…。

イラネ-!(゚∀゚)ノ ⌒ ゚ ポィッ

以下は厚生労働省の省令(厚生労働大臣が出す命令。=施行規則)の引用です。

『指定介護老人福祉施設』というのは、アルツ君の入所している『特別養護老人ホーム』のこと。

『介護支援専門員』というのは、いわゆる施設のケアマネジャー(ケアマネージャー、ケアマネ)のことです。

『当該』は『該当する』に置き換えると読みやすくなります。

また、『しなければならない。』という表現は、『義務規定』、『努めなければならない。』は『努力規定』で、『努力規定』については、絶対にそうしなくてはいけませんよという意味ではありません。
指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準
(平成十一年三月三十一日厚生省令第三十九号)

(施設サービス計画の作成)
第十二条
  1. 指定介護老人福祉施設の管理者は、介護支援専門員に施設サービス計画の作成に関する業務を担当させるものとする。

  1. 施設サービス計画に関する業務を担当する介護支援専門員(以下「計画担当介護支援専門員」という。)は、施設サービス計画の作成に当たっては、入所者の日常生活全般を支援する観点から、当該地域の住民による自発的な活動によるサービス等の利用も含めて施設サービス計画上に位置付けるよう努めなければならない。

  1. 計画担当介護支援専門員は、施設サービス計画の作成に当たっては、適切な方法により、入所者について、その有する能力、その置かれている環境等の評価を通じて入所者が現に抱える問題点を明らかにし、入所者が自立した日常生活を営むことができるように支援する上で解決すべき課題を把握しなければならない。

  1. 計画担当介護支援専門員は、前項に規定する解決すべき課題の把握(以下「アセスメント」という。)に当たっては、入所者及びその家族に面接して行わなければならない。この場合において、計画担当介護支援専門員は、面接の趣旨を入所者及びその家族に対して十分に説明し、理解を得なければならない。

  1. 計画担当介護支援専門員は、入所者の希望及び入所者についてのアセスメントの結果に基づき、入所者の家族の希望を勘案して、入所者及びその家族の生活に対する意向、総合的な援助の方針、生活全般の解決すべき課題、指定介護福祉施設サービスの目標及びその達成時期、指定介護福祉施設サービスの内容、指定介護福祉施設サービスを提供する上での留意事項等を記載した施設サービス計画の原案を作成しなければならない。

  1. 計画担当介護支援専門員は、サービス担当者会議(入所者に対する指定介護福祉施設サービスの提供に当たる他の担当者(以下この条において「担当者」という。)を召集して行う会議をいう。以下同じ。)の開催、担当者に対する照会等により、当該施設サービス計画の原案の内容について、担当者から、専門的な見地からの意見を求めるものとする。

  1. 計画担当介護支援専門員は、施設サービス計画の原案の内容について入所者又はその家族に対して説明し、文書により入所者の同意を得なければならない。

  1. 計画担当介護支援専門員は、施設サービス計画を作成した際には、当該施設サービス計画を入所者に交付しなければならない。

  1. 計画担当介護支援専門員は、施設サービス計画の作成後、施設サービス計画の実施状況の把握(入所者についての継続的なアセスメントを含む。)を行い、必要に応じて施設サービス計画の変更を行うものとする。

  1. 計画担当介護支援専門員は、前項に規定する実施状況の把握(以下「モニタリング」という。)に当たっては、入所者及びその家族並びに担当者との連絡を継続的に行うこととし、特段の事情のない限り、次に定めるところにより行わなければならない。
    1. 定期的に入所者に面接すること。
    2. 定期的にモニタリングの結果を記録すること。

  1. 計画担当介護支援専門員は、次に掲げる場合においては、サービス担当者会議の開催、担当者に対する照会等により、施設サービス計画の変更の必要性について、担当者から、専門的な見地からの意見を求めるものとする。
    1. 入所者が法第二十八条第二項 に規定する要介護更新認定を受けた場合
    2. 入所者が法第二十九条第一項 に規定する要介護状態区分の変更の認定を受けた場合

  1. 第二項から第八項までの規定は、第九項に規定する施設サービス計画の変更について準用する。


法律の文書にすると、読む気が薄れてしまうと思いますが、まずは、施設にいるケアマネさんがアルツ君の今後の介護を含め、生活全般についてのサービスの計画書を作成します。

アルツ君のケアマネさんは、普段は施設の事務所内にいらして、直接、アルツ君の身のまわりの世話をするポジションにはいません。

施設に勤務する女性の職員さんです。

この方が、サービス計画書が出来上がったので、計画について、関係する人を招集し、話し合おうというのが『ケース会議』ということになります。

(在宅でどなたかを介護されている方もサービス担当者会議(ケース会議)は行われると思いますよ。)

今回、施設の会議室に招集されたのは、施設側からは、ケアマネさんをはじめ、生活相談員さん、アルツ君の普段の世話をして下さっている介護士さん、療法士さん、看護師さんです。

利用者側からは、姉とヤッチの二人です。

前回は施設の管理栄養士さんもいらっしゃいましたが、今回は出席しておらず、また、アルツ君も出席していません。

さらに、今回は、かねてからヤッチが出席を要望していた施設長の姿もありました。

会議室の中で、出席者全員に『施設サービス計画書』が配られます。

A4サイズの用紙8枚です。

進行役は施設の生活相談員さんのようです。

生活相談員さん:「それでは、ケース会議を始めさせていただきたいと思います。」

家族側は1年に一度のイベントですが、施設の職員さんは、利用者全員について、個別に普段から実施しているので、手慣れた手つきで、配られた用紙をめくっています。

生活相談員さん:「では、うちの○○(ケアマネさんのこと)から、計画書について、説明をしてもらいたいと思います。」

ケアマネさん:「前回、5月27日にもケース会議を開かせていただいたわけなんですが、お父様の健康状態がその時に比べると、だいぶ変化がみられます。ですので、今回、改めて計画書を作成させていただきました。『総合的な援助の方針』というものは、前回のケース会議の時と変更はありません。また、『利用者及び家族の生活に対する意向』という項目も書き換えていません。ご家族の方はいかがでしょうか?」

(利用者及び家族の生活に対する意向)
本人
  • 生活に不満はない。のんびり過ごすのが一番。
家族
  • 清潔な環境でゆったり過ごしてほしい。
  • 手足の爪白癬(つめの水虫)が治るように、治療をしてほしい。

(総合的な援助の方針)
  • 衛生面に配慮し、特に居室内を清潔に保ち、快適に生活していただけるように援助します。
  • 認知症の進行状態に合わせた対応を行い、穏やかに生活して頂けるように援助します。
  • 健康状態に配慮して、体調が悪くならないように気をつけた援助を行います。

姉:「はい、大丈夫です。」

ケアマネさん:「それでは、今後のケアについて計画書に沿って、具体的にみていきたいと思います。

前回のケース会議の時にいただいた計画書よりも、今回いただいた計画書の方が枚数も多く、その分、内容も具体性を増し、濃いものになっています。

施設側も相当家族側に気をつかっているのがうかがえます。

計画書がどんなものか、イメージがわかないと思いますので、さわりの部分だけ、載せておきますね。



施設のケアマネさんが作成したこの計画書に沿って、ケース会議が行われ、ケース会議は、計画書一つ一つの項目について検証し、議論していくという形で進められました。

一つ一つ、どれも重要な課題ですが、全部を書くと、正直、ヤッチが面倒臭いので、この記事の中では、計画書の中で書かれている『生活全般の解決すべき課題(ニーズ)』という部分と、これに対して施設でどんなサービスを提供して下さるのかが書かれた『サービス内容』という部分を抜粋して、箇条書きさせていただきます。

色文字にしている部分は、アルツ君にとって重要となる部分で、ヤッチや姉が、会議の中で、施設の職員さんに、より多く質問させていただいた部分です。

清潔に過ごしたい。(生活全般の解決すべき課題)
  • トイレに間に合わなかったり、便座に座る事を望まれず、便器への立ち位置が手前過ぎたりして、失禁されることが多いので、定時の排泄援助や声掛けを行う。
  • その他、立ち上がって居室に戻ろうとされた時は、できる範囲で付添、行動を確認して、トイレの場合は、様子観察を行い、失敗された場合は、速やかに掃除や着衣交換を行う。

  • 一日10回以上のトイレの確認と掃除を行っているが、職員が気が付かない間にトイレを使用され、失敗されていることがある。
  • 起床時、配茶時、ゴミ回収等、機会あるごとにトイレを確認し、汚れていたら速やかに掃除をする。

  • ご家族の面会の時も、定時排泄時間は、ご本人やご家族の承諾を得て、声掛けやトイレ介助を行う

  • 毎食後、歯磨きして頂くように声掛けを行う。
  • 痛くてできない場合は、うがい薬でうがいをして頂く。
  • 口腔ケア後義歯をお預かりする。

  • 洗面は、起床時と就寝時に温タオルをお渡しして、顔を拭いて頂く。

  • 一般浴にて入浴して頂き、洗髪、洗身はほぼ全介助させて頂く。

  • リハビリパンツを穿かずにズボンだけ穿いていらっしゃる時があるので、パンツを用意して、必要な場合は介助にて穿いて頂く。

ケアマネさん:「こちらについてはいかがでしょうか?」

姉:「父のトイレのことなんですが、今までは自分できちんとトイレまで自分の足で行って、用を足すということもできたようなんですが、できないことがとても多くなってきています。自立を促すということでは、自分で行ってもらった方が良いのですが、『できないものをやりなさい』というのも、厳しすぎるのではないかと思うので、もう少し介助していただくなり、見守りの回数を増やしていただけるとありがたいのですが…???」

これには進行役をされていた生活相談員さんが答えます。

生活相談員さん:「『全介助』とは、言わないまでも、それに近い状態で援助させていただくのは、いかがでしょう???」

姉:「父一人に付きっきりと言うのも無理なことでしょうから、お出来になる範囲で気を付けていただけるとありがたいです。」

ヤッチ:「大変、申し上げにくいことなんですが…。私がこちらに面会に伺うのは、たいてい昼間2時過ぎとか、3時前後が多いと思います。7月の私が面会に伺った日について、記録を取らしていただきました。」

ヤッチは、用意してあった自分の手帳を拡げます。

ヤッチ:「7月だけで、今日(18日)までに私が面会に伺ったのは6回ほどですが、そのうち、4回、父はリハパンを履かずに、ズボンだけを直に履いていました。前回5月のケース会議の時に、トイレ誘導について、こちらでは、9時、13時、16時に定期的な声掛けをなさっているとお伺いしましたが、声掛けが定期的に行われているのに、父がリハパンを履いていないというのは腑に落ちません。リハパンを履いていない日の父の居室の汚物入れには、履き古したリハパンも入っていませんでした。私が面会にお伺いした1回については、職員の方が父の居室にいらして、『掃除をさせて下さい』とおっしゃって、トイレの掃除と汚物入れのチェックはなさって行かれましたが、リハパンをチェックするということはなさいませんでした。朝の起床時からリハパンを履いていなかった可能性も有るわけで…。申し上げたいことは、もうお分かりになりますよね?」

一同:「…。」

はい!!申し上げたいことは、ヤッチがヤカラ状態であるということ…。

(^_^;)

ヤッチ:「たまたま、そういうことが重なったと信じたいところですが、できれば、もう少し踏み込んで、リハパンのチェックをしていただけるとありがたいのですが…。排泄に関しては、基本的なことなので、ムスコ(息子)としても、父がパンツも履かずに一日過ごしているというのは、やるせない気持ちになります…。」

笑いを誘うつもりが、一同ますます、神妙な面持ちです…。

(^_^;)

介護士さん:「お父さんのリハパンの件については、大変申し訳ありませんでした。職員一同、こういったことがないよう、徹底させていただきたいと思います。」

ヤッチ:「よろしく、お願い申し上げます。もう一つ、確認なんですが、毎食後、口腔ケアを実施されているということですが、これは夕食後だけのことじゃないんですか?朝食、昼食後もやってらっしゃるのかな?」

介護士さん:「一応、毎食後に実施させていただいていますが、お父様、朝食後や昼食後は食べ終わるとすぐに、居室に戻られてしまうもので…。」

ヤッチ:「はい…。」

介護士さん:「ご存知のように夜はお姉さまがいらっしゃる事が多いので、お姉さまがたいていやっていらっしゃるご様子で…。なかなか、お父様が居室にすぐに入られてしまうと、お声を掛けづらいということもあります…。」

ヤッチ:「ブラッシングしろと言うと、あの偏屈ジジイですから、難しいと思いますが、入れ歯だけ洗うなら、そんなに機嫌を損なうことはないんじゃないでしょうかね?」

姉:「ご飯を食べ終わった後、廊下の洗面所で、口腔ケアをしてもらうのは、難しいかもしれないけど、居室で口腔ケアしてもらうことはできないのかしら?お忙しいから、難しいのかな!?」

介護士さん:「そうですね…。お姉さまがやられているように、居室の洗面所なら、お父様、口を開けてくれるかもしれませんね!?そうだ!!そうさせていただきますよ!!」

生活相談員さん:「では、次の課題に行ってもよろしいでしょうか?」

姉&ヤッチ:「はい。」

生活相談員さん:「では、次の課題の『不安なく穏やかに過ごしたい。』という項目です。」

不安なく穏やかに過ごしたい。(生活全般の解決すべき課題)
  • ご家族との時間を大切にしたい気持ちが強く、ご家族が帰られた後、「家族がいない。どこへ行った。」と興奮されることがあるので、そのような時は、しばらく時間をおいて、落ち着かれてから介助を行う。

  • お金が無いと心配する。
  • 夜間に誰もいない居室に向かって誰かに話し掛ける、ドアや壁を強くたたく等、興奮され、不安になることがある。
  • そのような時は、傾聴や声掛けを時間をかけて行い、落ち着いていただく。
  • 興奮時に職員の声かけや傾聴を受け入れて下さらない時は、落ち着かれた頃に声掛けを行う。

  • ご本人の言動を怒ったり否定したりせず、とにかく誉めることにより、安心して生活して頂く。

  • 音楽がお好きなので、音楽クラブや音楽療法に参加して頂く。
  • その他のクラブ活動にもお誘いして、希望があれば参加して頂く。

  • フロアでの余暇の時間に職員と一緒に歌を歌って頂いたり、別フロアで職員や他の利用者とコーヒーやお茶を飲みながら、交流して頂いたりする。

  • 屋内・外にかかわらず、散歩出来るときはこの対応を行う。
    また、ご本人が集中して行えるものを傾聴から聞き出し、実施していく。
  • ご家族の協力が必要な場合は、ご家族と話し合ったうえで対応する。

  • 他の利用者とトラブルになりそうな時は、職員が間に入って対応する。

ケアマネさん:「ここには『ご家族』と書かせていただきましたが、特に奥様(キノコさんのこと)ですね。奥様が面会にいらした後に精神的に不安定になられることが多いようです。」

姉:「そうですねえ…。私の前でも、30秒置きと言ってよいほど、『ばあさんはどうした?』と口にしますからね…。多分、説得しても理解できないでしょうしね…。最近は、『捨てられた…』と弱音を吐くこともあります。」

ヤッチ:「おそらく、『奥さんは捨てたりなんかしないよ。』とか、『母はそんな人じゃないよ。』なんて言うことは、返って父を怒らせる結果になってしまうと思いますね~。父本人は『捨てられた』と思っているのだから、『捨てたりしない』ということは、父を否定することになるし、母の肩を持つことになるので、言葉選びは慎重に行かないと、どんどん父が孤立するような気がしますね…。私はまず、父にそういう時は、『何でそう思うんだい?』って訊くようにしています。」

生活相談員さん:「傾聴の姿勢ですね?」

姉:「まあ、最近は、かわいそうなんですけど、言いたいことがあってもすぐ忘れてしまうようなので、父が『ばあさん、どうした?』と言った時は、『捜しに行ってみようか!?』と言って、とりあえず、施設内を捜してみたりもしています。捜している間に、何をしていたのかを忘れてしまって、機嫌も戻ることも多いんで…。」

介護士さん:「『捜してみましょうか?』ですか!?それ、いいかもしれないな!?是非それを使わせていただきます。」

姉:「あと、お金の件ですが、お金で散々苦労してきた人なので、多分なかなか聞き入れてもらえないと思います。施設に入所しているお金も『パパが若い時に一生懸命働いて、頑張ったから、年金から出ているんだよ。』って言っても、『ウソをつけ!!』と言われてしまいます。先日、居室のベッドで寝ないで、地べたに寝そべっていたのは、ベッドに寝るとお金がかかるもんだと思って、そうしていたみたいです。」

介護士さん:「そうだったんですか…。」

姉:「ここは、説得しても、多分、無駄だし、わかってもらえないと思います。私たち家族の名前を出していただいても結構なので、『娘さんから先にお金をいただいています。』とか、適当な方便を使っていただいて結構です。状況、状況で、柔軟に対応してください。」

介護士さん:「わかりました。」

ヤッチ:「散歩のことが計画書に書かれていますが、この散歩については、具体的に月に何回とか、週に何回とかを決めていらっしゃるんですか?」

ケアマネさん:「いえ、特に決めていません。我々とご家族双方で、可能な限り対応を行うということで、載せさせていただきました。これは、(介護)保険給付対象のサービスでは有りません。ご存知のように介護には、フォーマルサービスとインフォーマルサービスと言うのがございます。一般的には、施設の行うサービスはフォーマルサービスで、ご家族などの支援はインフォーマルサービスということになります。最近では、インフォーマルサービスを積極的に取り入れていくのが主流になりつつあります。」

ヤッチ:「インフォーマル(非公式)と言うのは、わかりますよ。ですが、施設、家族双方で、父を散歩に連れていく場合、その回数をどうカウントするかが問題になりますよね?仮に週3回散歩に連れていくと決めたとして、家族が3回散歩に連れて行けば、施設側はサービスを行ったと記録することになるでしょうから、責任の所在が曖昧になりませんかね?」

ケアマネさん:「はぁ…。」

ヤッチ:「そもそも、施設の職員さんが父を散歩に連れていくということは、可能なんでしょうか?いままで、何度か生活相談員さんにもお願いしてきましたが、実現されませんでした。もし、散歩に連れて行って下さるのなら、家族の散歩の回数を抜きにカウントしてもらえないでしょうか?そうした上で、父を散歩に連れて行けるのか、連れて行けないのかを検討していただきたいと思います。以前から、申し上げていますが、できないことは、はっきりできないとおっしゃって下さい。そして、できない場合はその理由をご説明ください。できないことをできるとしてしまうと、家族側は期待感を持ちます。そしてそれを実行していただけなかったときに、家族は残念な気持ちになります…。」

かなり、ヤッチの『嫌な奴ぶり』を露呈する結果になってしまいましたが、施設側に色々と家族が提案し、施設側から、『やらせていただきます。』と回答を得ているにも関わらず、野放しにされてきた経緯があるので、ヤッチもここは強気に出るしかありません。

(-_-;)

ケアマネさん:「わかりました。ここは改めて検討ということで、後日、ご家族にご連絡するという形でもよろしいでしょうか?」

ヤッチ:「はい、申し訳ありませんが、もう少し具体的な内容にしていただけると、ありがたいです。」

生活相談員さん:「それでは、次の『健康な生活を送りたい。』に移らせていただきます。」

健康な生活を送りたい。(生活全般の解決すべき課題)
  • 手足の爪に水虫があるので、受診を行い、服薬や軟膏で治療する。

  • 血栓予防のためにバイアスピリンを服用して頂く。
  • 出血しやすくなるので、内出血や傷に注意して介助する。

  • 除脈による気分不快や胸に苦痛を起こさないように、ニトロールを服用して頂く。

  • 内痔核が悪化しないように、ヘモクロンを服用して頂く。
  • また、ご本人に軟膏の注入を勧める。

  • 食事はご本人の希望により米飯、刻みを提供して、栄養管理を行う。
  • ご本人の希望や状態に応じて食事形態の変更を行う。

  • 食べ過ぎて嘔吐されたり、食事が食べられなかったりすることがある。
  • 食べ過ぎにならないように食事量の調整を行うためにも、ご家族がお持ち下さった食品を確認させて頂く。

ヤッチ:「水虫のところに『服薬』と有りますが、今は服薬はしていないんですよね?」

これには施設の看護師さんがお答えになります。

看護師さん:「すいません。最後に申し上げようと思っていましたが、確かにおっしゃるように、今は『服薬』は有りません。軟膏のみの処置をさせていただいています。」

今度はケアマネさんからの説明が入ります。

ケアマネさん:「最後の項目の食品の確認に関してですが…。大変、申し上げにくいことですが、過去に奥様が面会時に、自宅から食品をお持ちになって、職員がこのことを知らないまま、お父様に食事を摂っていただいた事が有ります。その際に、お父様が食べ過ぎで、嘔吐されたという経緯がございます。決して、ご自宅から食べ物をお持ちするなということではないので、できれば、食品をお持ちいただいた時は、ご連絡をいただきたいと思っているのですが…????」

姉:「これはねえ…。私も母に何度か注意したんですけどねえ…。どうしても女だから、あれやこれやと持って行きたくなるみたいで…。」

ケアマネさん:「いえいえ、お母様がお持ちになられるのが、ダメなのではなくて、お持ちになったことを職員が知らないでいると、お父様の健康管理に支障をきたすという意味ですから…。」

姉:「わかりました。もう一度、母には伝えておきますね!!」

生活相談員さん:「では、最後の『転ばないように気を付けて生活したい。』へ。」

転ばないように気を付けて生活したい。(生活全般の解決すべき課題)
  • 歩行時はふらつきや前傾姿勢があるので、見守りを行う。
  • 居室にいらっしゃるときはこまめに訪室して、安全確認を行う。

  • 裸足でフロアに出て来られる時が多いので、靴をお持ちして履いていただく。
  • また靴の踵(かかと)を踏んでしまわれるので、介助にてきちんと履いて頂く。

  • 入浴時の歩行は、手引きさせて頂く。

  • 階段昇り訓練20段×2~3セットをご本人の体調に合わせて、実施し、体力を維持する。(月3回以上)

生活相談員さん:「何かお気づきのことはございますか?」

姉:「最近、父はあまり歩かないせいか、ヨロヨロしています。転んだりしないように、できるだけ注意していただけると、ありがたいです。」

ヤッチ:「姉の申し上げたことに関連するのですが、常々申し上げたかった事が有ります。」

一同:「…。」

ヤッチ:「大変、申し上げにくいのですが、カウンターの中に職員さんが居ないことです。」

カウンターというのは、施設の廊下に設けられたナースステーションのようなところです。

このカウンター付近の廊下にテーブルを何脚か置き、利用者(入所者)はデイルームのように利用しています。

他の利用者さんとコミュニケーションをはかるには、ナイスアイデアな場所でもあります。

また、施設の職員さんもテーブルに着いている利用者を自分のすぐそばで監視できるので、これまた良いアイデア…。

ただ、忙しいのか施設の職員さんが常駐しているというわけではありません。

(-_-;)

ヤッチ:「制度上の問題とか、お風呂介助の時に人員が不足するというのは、伺っていますが、誰か一人はカウンターの中に居てもらうということはできないでしょうか?ねッ?施設長?」

施設長:「…。」

施設長はヤッチの右斜め前に座っていらっしゃいましたが、すぐそばに座っていらっしゃるにもかかわらず、ヤッチと目を合わせようとはしません。

ヤッチの目には施設長が少し笑みを浮かべているのがわかります。

ヤッチ:「職員さんは、タイミングを見計らって席を外し、自分の仕事をこなしているのだとは思いますが、素人目で見ても、どなたも利用者を監視していないのは危険すぎます。私が、今日、一番申し上げたかったことはこのことです。」

施設長:「…。」

ヤッチ:「新たに人員を増やすというのが無理なら、別棟の職員さんと協力するとか、施設全体で利用者の見守りができるように、皆さんで議論してもらえないでしょうか?」

施設長:「…。」

施設長、明らかに自分の分が悪いのがわかっているのか、口を開こうとしません。

(-_-;)

ヤッチ:「こうして、問題提起を皆さんの前でした以上、何か有った時は、確実に私を怒らせることになりますよ。施設長、何とかしましょうよ?」

姉:「母が父の面会に伺ったときも、どんな食べ物を持って来たか、施設の方に申し上げようと思っても、人が居ないので、『何も言わずに帰って来ちゃった』というのを何度か耳にしています。」

ヤッチ:「何度もこちらにお邪魔して、皆さんが本当に忙しいのはわかりますが、お店屋さんに店員さんが居ないのは、どうもねぇ…。居室のトイレットペーパーが切れていて、父に『もらってきな。』って言っても、『だれも居ないぞ』っていうことが、たびたびあります。利用者も、これじゃあ、不安になっちゃうよねぇ…!?重い腰を持ち上げましょうよ?施設長!!」

結局、この日、施設長はヤッチと目を合わすことはありませんでした。

施設の職員さんも雇われているという立場上、ヤッチが申し上げたことに口をはさむことはありませんでした。

後日、計画を修正した上で、家族側に伝えるということで、ケース会議は終了です。

(-_-;)

施設とフレンドリーになれないのはヤッチのせいなんでしょうかねぇ…。

(-_-;)

施設をヤッチが後にする時、施設のエントランス付近にこの日の進行役を務めて下さった生活相談員さんが待ち構えています。(気のせい!?)

ヤッチ:「いろいろ細かいこと、言っちゃってゴメンね。」

生活相談員さん:「いえいえ…。むしろ、おっしゃっていただいて、助かりましたよ。それに、言いにくいことをおっしゃっていただいて、こちらこそありがとうございました。」

ん…。

何の『ありがとうございました。』だったんだろう…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2013/07/27 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

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