アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
更新をさぼってばかりいたので、記事がずいぶん古い内容になってしまいました。
旬な内容をお伝えしたかったのですが、一度更新を怠ると、中々軌道修正が難しいものだと改めて感じている次第です。
m(__)m
今回の記事も先月の出来事からなので、ちょっとどうなのよと言う感じですが、興味のある方はお付き合いのほどを…。
と言って交際の申出ではありませんので…。(←正直、ユーモアにもキレが有りません。)
先月の4月26日にアルツ君と2回目の面会が実現しました。
そして今月(5月)の7日にドクターによるアルツ君の診察が有りました。
今回も施設での面会はかなわず、高齢者相談センターの会議室をお借りしての面会です。
アルツ君、未だ特別養護老人ホーム(特養)への入所待ちの状態で、今居る施設は変わっていません。
アルツ君が今居るところは、実は特養らしいのですが、アルツ君は介護保険上は、ここでショートステイを繰り返して、日々を過ごしている状態なのだとか…。
ショートステイならぬロングステイとでもいうのでしょうか。
今まで、ヤッチ自身これについて勘違いしていたようです。
特養に入るために老人保健施設にすでに入所しているものとばかり思っていました。
しかし、どこの施設(特別養護老人ホーム)でも、空部屋を用意し、アルツ君のように、突然、ショートステイをしなくてはならないような状況の人のために、部屋を提供するようにしておくことが、法律で定められているそうな…。
これは、アルツ君のケアマネさんから教えていただいたことなんです。
ならば、そのまま今居る特養に入所させてくれればいいじゃんと言いたいところですが、そうもいかないのが実情だそうで…。
なんとも、わかりずらいシステムです。
(-_-;)
その特養に入所している他の方が、たとえば、お亡くなりなったりして、部屋に空きができれば、アルツ君がその部屋に入るというのは、有り得ることなそうですが、ケアマネさんの話では、中々そう上手い具合に行かないらしく、やはり同じような他の場所の特養の空を待つというのが、一般的な流れのようです。
また、アルツ君が特養に入所が決まれば、現在のケアマネさんは手を引くことになるらしいです。
高齢者相談センターの職員さんからこのケアマネさんに対して、引き続き5月もアルツ君の面倒をみるように言われたそうなので、結局、アルツ君の特養入所はまだ先になりそうな気配です。
(-_-;)
さて、前回同様、キノコさん、姉、ヤッチの三人で高齢者相談センターに出向きます。
兄は仕事が忙しいとの理由で面会を辞退です。
今回もアルツ君の大好物であるボタモチを持参していきました。
先に高齢者相談センターの会議室に通されたのは、我々です。
アルツ君は施設からセンターへ向かう途中の道が混んでいるとのことで、高齢者相談センターの職員さんが、そのことを知らせに来てくれました。
予定時刻の15分後くらいでしょうか、アルツ君が男性職員に連れられて、やってきました。
例によって、最初から、やや興奮気味です。
会議室の椅子に腰を下ろすと同時に口を開きます。
アルツ君:「何でお前たちがここにいるんだ?誰がここに来るように教えたんだ?」
まだ怒鳴り声ではありませんが、明らかに不機嫌そうな顔つきです。
ヤッチが最初に答えを返します。
ヤッチ:「俺たちが頼んで、旦那さんと会わせてくれるようにお願いをしたんだよ。」
アルツ君:「ウソをつけ。何でそんなことをしなくちゃならないんだ。そのことしたって仕方がないだろう???」
段々とアルツ君の声が荒くなっていくのかがわかります。
ヤッチ:「仕方ないってことはないだろう…。それにもう暖かくなってきたから、いつまでも冬物の洋服を着ていられないから、薄手の洋服の着替えを持ってきたよ。」
アルツ君:「そんなもん、必要ないっ。」
ヤッチ:「なんで?」
アルツ君:「なんでって、どうせ、有ったって、着なけりゃそれまでだ。」
ヤッチ:「着ないわけには、いかんだろう?」
アルツ君:「裸でいればいい。」
ヤッチ:「そういうわけにもいかんだろう…。」
アルツ君:「どうせ、俺みたいなのは、着てたって着なくたって、誰も見てる奴はいないよ。それより、何で俺はあそこにいるんだ?なんか悪いことしたからか?」
『あそこ』とは、アルツ君が今ショートステイを繰り返している施設のことです。
ヤッチ:「悪いことなんて、してないよ。」
アルツ君:「じゃあ、なんであんな牢獄みたいなところに俺は居るんだ?人殺しでもしたってことか?」
ヤッチ:「そんなことしてないだろっ!?何にもしてやしないよ。」
アルツ君:「それなら、何で俺はあそこにいるんだっ!!悪いことでもしなきゃ、あんなところに入れられるわけないだろっ!!」
アルツ君がついに怒鳴り声を上げ始めました。
姉:「パパは悪いことなんて、何もしてなんかいないわよ。もし、悪いことしてたら、ここにだって来れないじゃない。」
姉が今度は口を開きました。
キノコさん:「そうよ。何にもしてなんかいないわよ。」
キノコさんもフォローします。
アルツ君:「ウソをつけっ!!そうやって、みんなして、俺をあそこに追いやってるんだろっ!!」
正直、この時、真実を伝えるべきか、非常に迷いました。
理解できるか、できないかは別として、これだけ混乱しているのですから、真実を伝え、理解してもらうのが良いようにも思えます。
真実を伝えれば、余計に興奮することも、考えられます。
しかし、いずれは、真実を伝えなければならない日が来るのですから、ヤッチとしては、できるだけ早い時期に伝えておいた方が良いように思えます。
高齢者相談センターの職員の人たちは、アルツ君が興奮するようなことが有っても、ちゃんと事情を説明するようなことは有りません。
同じように、「別に悪いことなどしておられませんよ。」とおっしゃるだけです。
なにか思惑があってそうしていることなのか、ヤッチ自身に気を遣ってそうおっしゃっているのかは、わかりませんが、いずれにしても、アルツ君がなぜ今の施設にいるか、きちんとした説明はしていません。
高齢者相談センターの職員さんが、事情を説明しない以上、ヤッチがまたしゃしゃり出て、説明するわけにもいかない雰囲気です。
やはり後で、高齢者相談センターの職員さんと相談し、説明するのが良いのか、このまま説明しないでおくのか決めた方が良さそうです。
当のアルツ君ですが、前回同じ場所で面会したときは、『仕事が忙しい』と言って、施設での歩行訓練を仕事と認識し、決して今居る施設のことを『牢獄』などと言うことは有りませんでした。
しかし、今回は、施設を『牢獄』と言い、自分が何か悪いことをしたから、牢獄に入れられているのだと錯覚しているようです。
そして、どうして自分がその牢獄に居るのかが分からず、それを家族にぶつけてくるのです。
おそらく、アルツ君には、家族の誰かが、謀ってアルツ君をその牢獄に入れたのではないかと言う疑惑も有り、家族の顔を見ると強い口調になるのかもしれません。
今回のアルツ君の面会では、アルツ君は一度たりとも笑顔を見せることは有りませんでした。
差し入れとして、持参したボタモチを差し出しても、一度は払いのける始末…。
終始どうして自分が今の施設に居るのかという疑問をぶつけ、終いには相談センターの会議室のテーブルを蹴り上げてしまうほどです。
ある意味介助なしに机を蹴り上げられるのですから、アルツ君のパーキンソン症状はすこぶる改善しているともいえますが、なんとも穏やかではありません。
アルツ君の腰の前屈や、パーキンソン症状は改善されているのは、施設でのリハビリの成果なのかわかりませんが、興奮し、暴れるのはいただけません…。
前回の面会の時も興奮が収まらなかったので、今回差し入れしたフェルガードについては思い切って種類を変えてみました。
前回まで、アルツ君に飲んでもらっていたのは、フェルガード100です。
このフェルガード100には、人によっては興奮を及ぼすガーデンアンゼリカという成分が含まれていたので、今回はこのガーデンアンゼリカが少ないタイプのフェルガード100MハーフとフェルガードAというのを飲んでもらうことにしました。(株式会社グロービアより購入)


[関連記事:フェルガードの種類と購入方法]
2種類あるうち、どちらを夕方に飲んでもらうかを少々迷ったのですが、フェルガードAを朝に1包、フェルガード100Mハーフ1包を夕方の早い時間にアルツ君に飲んでもらうように高齢者相談センターの職員さんにお願いしておきました。
アルツ君の腰の前傾やパーキンソン症状の改善がフェルガードによるものなのか、あるいは施設での訓練の賜物なのか、はたまた環境の変化による一過性のものなのかはわかりませんが、とりあえず、職員さんに無理を言ってお願いをしてみました。
アルツ君、高齢者相談センターの職員さんにもこの日は、闘争心むき出しでした。
アルツ君:「あんた、俺に今日はここに来るって一言も言わなかったよな?何で一言も言わないで、俺をこんなところに連れて来たんだっ?」
職員さん:「いえいえ、申し上げましたよ。」
アルツ君:「いつ?」
職員さん:「昨日です。」
アルツ君:「ふんっ!連れてきた今となっては何とでも言えるわっ!さっさと帰るぞっ!!」
この日もアルツ君、後ろを振り向きもせず、施設へ帰って行ってしまいました。
………………………………
そして今月5月7日はドクターによるアルツ君の診察日です。
診察の予約時間は正午を回った12時20分という昼ご飯を食べて行こうかどうしようか迷う時間帯でしたが、例によって、アルツ君は施設からドクターの診療所まで高齢者相談センターの職員に車で連れて来てもらいます。
ヤッチは自宅から電車を利用して診療所に向かいます。
アルツ君には家族が生活保護を受け、バラバラの生活をし始めたことは、まだ知らせていません。
予約時間ちょうどくらいに到着しましたが、今回はアルツ君の方が先に到着していました。
待合室の長椅子に腰かけています。
高齢者相談センターの職員さんは二人。
診療所の中に入り、アルツ君に声をかけます。
アルツ君、少しビックリした表情…。
アルツ君:「何で俺がここに居るって知ってるんだ?」
ヤッチ:「教えてもらったからだよ。」
ヤッチは高齢者相談センターの職員さんの方を向き、軽く会釈します。
アルツ君:「こんなところにお前が来たってしようがないじゃないか?ばあさん(キノコさん)は?」
ヤッチ:「奥さんは、ちょっと遠いから家で留守番だよ。」
アルツ君:「ばあさんのやつ、俺がいなくてさぞかし生々しているんじゃないのか?昼寝でもしているんだろう?」
ヤッチ:「そんなことはないよ。いつも『どうしてるんだろう…?』って心配しているよ。」
アルツ君:「ウソをつけ!そんなわけがないっ!」
今回もアルツ君、興奮気味です。
ヤッチ:「そんなこと有るさ。旦那さんはどうなんだい?昼寝三昧かい?」
アルツ君:「何だかなぁ…。適当にやってるよ。」
ヤッチ:「『適当』っていうのは、『いい加減』ていう意味かい?」
アルツ君:「両方だな。適当な時も有れば、いい加減の時もある。」
ヤッチ:「らしくていいじゃん。」
アルツ君:「それより、なんでなんだろうなぁ…。」
ヤッチ:「何が?」
アルツ君:「俺があそこに居る事さぁ…。」
ヤッチ:「あそこって?」
アルツ君:「今居るところに決まってるだろっ。」
ヤッチ:「うん…。」
アルツ君:「なんで俺はあそこにいるんだ?よっぽど悪いことでもしたんだろうなぁ…。」
なんだか、アルツ君の顔を見るたびにこの話題になってしまいます…。
(-_-;)
ヤッチはアルツ君に小さな声で耳打ちしました。
ヤッチ:「隣に事情をよく知っている人が居るから、確かめてみん?」
隣りに座っていたのは高齢者相談センターの支援係長さんです。
アルツ君を保護したまさにその人でも有ります。
アルツ君がその隣にいた支援係長さんにたずねます。
アルツ君:「俺はよっぽど悪いことでもしたのかねえ…???」
支援係長さん:「悪いこと?」
支援係長さんが聞き返します。
アルツ君:「今、寝泊まりしてるところだよ。そうでもなきゃあんなところに俺が入れられるわけないだろ?」
支援係長さん:「いえいえ、悪いことなんて、されてはいませんよ。」
アルツ君:「じゃあ、なんで俺はあそこにいるんだ?」
支援係長さんも次の答えが出て来ない様子…。
ちょっと黙り込んでしまいました。
アルツ君:「教えてくれないとこ見ると、よっぽど悪いことしたんだなぁ…。」
ヤッチ:「何か心当たりはあるのか?」
ヤッチが張本人であるにも関わらず、アルツ君にたずねます。
アルツ君:「心当たりがないから困ってんだよ…。」
ヤッチ:「だったら、旦那さんは悪いことは何もしてないよ。自分を信じていいと思うよ。」
アルツ君:「そうかなあ。でも、そうでもなきゃこんなところにも連れて来られないぞ!?」
ヤッチ:「この診療所のこと?ここは自宅に居る時から何回か来ているじゃないか。先生の顔も覚えているだろ?」
アルツ君:「でも、俺はどこも悪くないんだぞ。なのに何で医者に連れて来られなきゃいけないんだ?」
ヤッチ:「医者に見せて、どこも悪くないことを確認に来ているんだよ。」
アルツ君:「そんなのわかるもんか。悪くもないところを悪いというのが医者だ。それでメシ食ってるんだぞ。」
ヤッチ:「今はそんなお医者さんはすぐにオマンマ食い上げだよ。今はそういうのは流行らないよ。」
ほどなく、アルツ君の診察の順番が回ってきました。
アルツ君とともに、一同診察室の中に入ります。
ドクターがアルツ君にいつものように声をかけます。
ドクター:「いかがですか?具合はどうですか?」
アチャー!!タイミングが悪かったぁ…!!
ドクターが火に油を注ぐような格好になってしまいました。
アルツ君:「具合が悪い?何であんた俺にそんなことを聞くんだっ?俺はどこも悪くなんか無いんだぞっ!!だいたいそれを決めるのが、あんたの仕事だろっ!!」
おっしゃる通りといえば、それまでですが、アルツ君、中々ワイルドな攻撃に出たもんです…。
それにしても、他人の前では、割と朗らかなアルツ君が、ドクターに向かって大声をあげたので、ドクターももちろんですが、ヤッチもビックリです。
アルツ君:「失礼しました。そういうつもりで聞いたわけではないんですよ…。○○さん(アルツ君のこと)の感触としてどう感じておられるか聞きたかったのですよ。」
アルツ君:「それならそうと、そういう風に聞けばいいじゃないかっ!今ので大いに俺は気分が悪いぞっ!!」
ドクター:「それはそれは失礼しました。いつもにこやかな○○さんにしては今日は気分がよろしくないようですね。で、施設ではどうなんでしょうか?」
ドクター、今度は話題を変えて、高齢者相談センターの職員さんに質問を向けます。
一部始終を聞いていた職員さんも場の雰囲気を察して、慌てて答えます。
支援係長さん:「それはそれは穏やかに過ごしていらっしゃいますよ。にこやかな笑顔が絶えないと聞いております。」
アルツ君:「それほどでもないよ。普通だよ…。それは大袈裟だよ。」
アルツ君に笑顔が戻りました。
久しぶりに見るアルツ君の笑顔です。
持ち上げられるとひょいひょい木に登るのは息子にも遺伝しています。
(^^ゞ
ドクター:「それはそれは何よりですなぁ…。いつも良い笑顔をされるのが○○さんの良いところですからねえ…。」
ドクターもすかさず、持ち上げます。
アルツ君:「みんなして、言いたいこと言ってるよっ。」
アルツ君、まんざらでもない様子…。
(^_^;)
ドクター:「それでは、普段とあまり変わらないということで良いのかな?」
ドクターが早くも締めに入ります。
高齢者相談センターの職員さんもうなずきます。
アルツ君:「それでは最後に腕の動きを診てみましょう。」
ドクターがアルツ君の腕を曲げ、揺さぶります。
ドクター:「特に異状は無いようですねえ。今度は目の動きを診ましょう。私の指先を見て下さい。」
ドクターはアルツ君に自分の指先をアルツ君の目の前にかざし、左右に動かし、目で追うように指示します。
続いて上下。
ドクター:「うん…。若干垂直方向が着いて来ていないようですね。」
前回の診察では垂直方向の眼球障害は改善されていたのに、今回はまた悪くなっているようです。
ヤッチ:「かなり、よくない感じですか?」
ヤッチが口を挟みます。
ドクター:「いえ、この程度なら、転倒に注意さえしていれば、問題ないでしょう。」
歩行についても、診察室の中を歩き回ってもらいましたが、介助なしで歩き回れるほど…。
アルツ君も少しドヤ顔です。
こうして一触即発の場面もありましたが、今回の診察時間はかなり短いものになりました。
再び、待合室に戻ります。
支援係長さんはアルツ君を乗せて帰る車を取りに、男性職員はアルツ君の診察料金の支払いと処方された薬を取りに調剤薬局へ…。
監視の目が無くなったのを良い事にヤッチは姑息な手段を…。
アルツ君にまたしても耳打ちします。
ヤッチ:「今の二人が旦那さんのことをよく知ってる二人だから、わからないことが有ったら、あの二人に疑問をぶつけてみな。」
そう…。
なぜ故アルツ君が施設で保護されているかをヤッチ自身からではなく、相談センターの人間に言わせようという魂胆です。
アルツ君がゆっくりうなずきます。
支援係長さんが車を診療所の前に運んできました。
アルツ君とヤッチは外に出ます。
男性職員はまだ薬が出ていないようで戻って来ません。
支援係長さんがアルツ君に後部座席に乗るよう促します。
軽自動車では有りますが、ワゴンタイプの車体なのでそこそこ高さが有ります。
それにも関わらず、アルツ君、一人で車に乗り込みます。
ヤッチは支援係長さんに挨拶をして、その場を立ち去ろうとして、アルツ君に一声かけます。
ヤッチ:「それじゃあ、旦那さん、元気でね。」
アルツ君:「うるさいっ!!」
咄嗟に出た一言だったので、言葉のチョイスを誤りました。
(・。・;
アルツ君の機嫌を損ねてしまったようです。
後で高齢者相談センターの支援係長さんから姉を通じて聞いた話ですが、診察の後もアルツ君はかなり不機嫌だったらしく、施設に戻ってからも興奮気味だったそうです。
でも施設に入所している人たちと会話しているうちに、ようやくアルツ君本来のほがらかさを取り戻した言うことです。
この話を聞き、ヤッチは姉に電話で相談することに…。
ヤッチ:「俺はさ、早くに旦那さんに事実を伝えた方がいいと思うんだけど、どう思う?俺が原因で施設で特養に入所待ちになっていることも、俺の口から言っても構わないと思っているんだけど…。もちろん、すぐに呑み込めなくて、怒って興奮することもあると思うけど、相談センターはどういう風に考えているんだろう?このままだと旦那さんがウツになっちゃうことだってあり得るぜ。」
姉:「そうだよね。じゃあ、私から、○○さん(支援係長さん)に聞いてみるよ。あんたが、動くとまた問題になるから、私からの意見と言うことにするよ。」
ヤッチ:「了解。相談センターの人たちも素人じゃないはずだから、少しは考えてもらえるといいんだけど…。上手い具合に話してみてよ。」
姉:「わかった。明日にでも電話で聞いてみるよ。」
翌日、姉が高齢者相談センターの支援係長さんに電話をかけてくれました。
支援係長さんも即答はせずに、専門家の意見も聞いてみるということでいったん電話を切ったそうな…。
その日の午後の再び支援係長さんから姉に電話が入りました。
支援係長さんはアルツ君の現在居る施設の生活相談員さんや診療所のドクターとも相談したようです。
結局、答えはノーでした。
理由の大きなものは、認知症の人には怒りなど感情が強く残っていて、他の事は忘れてしまってもこうした感情だけは強く残るもので、今、アルツ君の置かれている現状を説明しても理解はできず、怒りの感情だけが残ってしまい、返って興奮してしまう可能性があるとのことです。
ドクターの見解として、家族の前で興奮するのは、家族だと甘えが出て、普段言えないことを口にするのでは!?ということです。
なんだか、的を得ているようないないような…。
介護の本によく書かれているような回答で、アルツ君のようなレアケースにも当てはまるのでしょうか…?
正論には聞こえますが、ヤッチには、何かしっくりこないものをおぼえます。
それじゃあ、アルツ君の怒りの感情が治まるのは、アルツ君の認知が相当程度進んでから?ウツになってから?
アルツ君は認知症があるとはいえ、かなり思い悩んでいるのは事実だと思います。
こうした心のわだかまりを解いてあげる方法はないんですかねえ…。
そもそも原因を作ったのはお前だろという声が聞こえてきそうですが…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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キーワード検索 : 面会 高齢者相談センター 特別養護老人ホーム 特養 ショートステイ ケアマネ パーキンソン症状 フェルガード
FC2スレッドテーマ : 認知症を介護する家族の悩み (ジャンル : 福祉・ボランティア)
© 2023 アルツ君は職人
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
今夜の東京は北風が吹き荒れて少し寒いような陽気です。
さて、最近のアルツ家ですが、記事にさせていただいている通り、主はであるアルツ君は高齢者相談センターに施設に保護され、主は不在です。
元々暮らしていた旧自宅には大半の家財を残したまま、キノコさん、兄、ヤッチの三人は別々のアパートを借り、ここを出てしまいました。
生活の拠点をバラバラに移し、家賃をはじめ、生活全般について、区の福祉のお世話になり、生活保護を受けている状態です。
アルツ君の住民票は、まだ特別養護老人ホームに入所できないままでいるので、旧自宅に残したまま…。
アルツ君宛ての郵便物は高齢者相談センターに届くように郵便局にネットで転送届を出しておきました。
電話の加入権は兄が持って行ったので、ヤッチの連絡先は携帯電話だけになり、キノコさんについては、連絡先が無い状態なので、ヤッチが当面引き受けることになっています。
旧自宅の立ち退きも、結局電気、ガス、水道は電話で供給をストップしてもらいましたが、大家さんには、まだカギを返却していない状態です。
(-_-;)
アルツ君の住民票がそこにある以上、おそらくまだ家賃は発生していることになり、その支払い義務者は現在のところは、アルツ君であり、これについて何も進展していない状態です。
また、3月の時点で、あれだけ家財はそのままにして早くアパートを探せと福祉事務所は言っていたのに、今頃になって自分たちで処分しろと言ってきています。
処分できる費用があるくらいなら、生活保護は受けていないよと言いたいところですが、4月が年度代わりということもあって、当初の生活保護のケースワーカーさんも異動になっています。
引き継ぎをしたケースワーカーさんが、二転三転したこのアルツ家の状況を把握するには、机上だけでは到底理解しえないのもよくわかります。
先日、ヤッチのアパートにこのケースワーカーさんの訪問があり、やはりこのことが話題になりました。
生活保護費を出す福祉事務所の言い分としては、かなり後手後手の話です。
3月にアルツ君とキノコさんが保護された時点では、生活保護費はアルツ君、キノコさん、兄、ヤッチを世帯員として4人世帯の保護費として支払われていました。
これが、アルツ君とキノコさんが保護された後は、兄を世帯主とする世帯の構成員にヤッチが入り、二人世帯の保護費の支給となりました。
そしてキノコさんの脱走によって、今度はこの世帯にキノコさんが加わり、三人世帯の保護費に変わります。
さらに、アパートをそれぞれ別に探して住み始めた時点で、それぞれ一人世帯として保護費が支払われるようになっています。
何ともわかりづらい説明になってしまいましたが、この変更が3月から4月の1ヶ月の間に行われています。
一方のアルツ君は、4月の中旬あたりから、生活保護のお世話にはなっておらず、自分の年金にによって今居る施設のショートステイの費用を賄っています。
つまり、アルツ君は旧自宅には居ませんが、旧自宅からショートステイを繰り返して、家を空けている状態…。
旧自宅での生活の実態は有りませんが、現在も住み続けていることになります。
そのアルツ君が年金生活を送り、生活保護のお世話になっていないのですから、福祉事務所としても、生活保護者ではない人間(アルツ君)の家の家財を処分をするというのはできないというのが、福祉事務所の言い分です。
もちろん、今回については、費用をまったく捻出できないと福祉事務所が一点張りしているような態度ではなく、もう少し検討してみるという姿勢も見せています。
ヤッチにも他の家族にも、かなりずるい話ではありますが、区や福祉事務所がどうにかしてくれる以外にどうすることもできないので、成り行きを見守るしか方法が無いということになりましょうか…。
これがアルツ家全般の現在の状況で、アルツ君については、前回の記事通り、家族と面会すると興奮するものの、施設においては、穏やかに(?)生活しているようで、高齢者相談センターで後見人の手続きも進められているようです。
ただし、これには確たる証拠は有りませんので、あくまでも希望的観測混じりです。
(-_-;)
個別に家族の近況を書かせてもらうなら、まず兄…。
旧自宅から徒歩2、3分というところに、アパートを借りました。
もちろん、家賃は生活保護費です。
あれだけ仕事が忙しいと言っているのに、生活保護を受けるということは、やはり稼ぎが少ないということでしょうか…。
オマケにヤッチが紹介したところに法律相談に行き、現在はそこで紹介された弁護士さんに自己破産の申出の手続きをお願いしています。
(-_-;)
アパートに引越しする時も引越しの費用は生活保護から出るのに、自分の仕事仲間という人物にトラックを出してもらい、福祉のお世話にならずに、その人物に手伝ってもらうという奇怪な行動…。
5月になり、兄単独に生活保護費が支給されているのに、ヤッチに電話してくるときはなぜか公衆電話から…。
旧自宅から持って行った電話の加入権はいずこへ!?
そして携帯も持っているはずなのに…。
相変わらず、つかみどころのないところは変わっていないようです…。
(-_-;)
そして、キノコさん。
ヤッチの隣の棟のアパートに引っ越してきましたが、未だに連絡先を持っていないし、テレビも無い状態…。
とりあえず、キノコさん宛てに何かあると、ヤッチの携帯に電話が入るので、逐一、キノコさんの部屋をノックして伝言しに行っています。
独居になったということで、介護保険の生活援助が使えるということで、引っ越してすぐに、ケアマネさんにお願いして、週2回ヘルパーさんに来ていただいています。
現在要支援2ですが、要介護になれば、もっと介護サービスが使えるというケアマネさんのアドバイスも有り、先日区分変更届を出して来て、主事医の意見書を書いてもらうための診察、区の訪問調査も済ませたところです。
来月早々には、この結果も出ると思います。
余談ですが、この介護保険の区分変更届の相談と提出ですが、高齢者相談センター=地域包括支援センターです。
窓口で応対して下さったのは、キノコさんの脱走劇の時の準主役でもある支援係長さんでした。
キノコさんには「顔色を変えるなよ。」と釘を刺し、ヤッチが代筆できる部分を代筆しながら無事終了しました。
そのキノコさんの連絡手段がないというのは、姉にとっても不便な様子で、今までは会社が休みのときは、アルツ君の様子伺いに来ていましたが、今度はキノコさんの様子伺いです。
姉:「ママはらくらくホンとふつうの電話ならどっちがいいの?」
キノコさん:「うん…。どっちがいいのかしらねえ…。」
らくらくホンにした場合を考え、事前に姉とヤッチでドコモショップに下見に行っています。
固定電話にしても、らくらくホンにしても、最近は本人確認がうるさくなっているようで、キノコさんには身分を証明するものが何もありません。
健康保険証は生活保護の身の上なので持っていないし、だいたい顔写真が付いているものでないと確認書類にならないようです。
しかも、ドコモだけなのかもしれませんが、新規に携帯を購入するときは、コンビニ払いができないらしく、銀行など口座からの引き落としが基本だそうです。
たぶん、これは、購入後料金を支払わず、踏み倒してしまう人に対しての防御策なのではないでしょうか。
姉:「それなら、私が買って、ママに料金を私に払ってもらう方が手っ取り早いか!?」
即断即決の姉が言いそうなことです。
住基カードなるものを作成すれば、本人確認書類になるそうですが、これもキノコさんを連れて、作りに行くとなると、一日掛かりになってしまいます。
結局、いろいろな人の意見を聞いた結果、らくらくホンがいいんじゃないということになり、姉がさっそくドコモショップでキノコさん用にらくらくホンを買ってきました。
ドコモにした理由は、ヤッチと姉がファミリー割引をすでに組んでいるので、これにキノコさんが加われば、通話料がタダになるという理由からです。
色々な設定をドコモショップの店員さんにすべてやらせて、姉が一昨日の夜にキノコさんのらくらくホンを持ってきました。
果たして、固定電話でも保留にするときに、先に受話器を置いてしまうキノコさんに使いこなせるのでしょうか…。
意外に、キノコさん興味津々…。
キノコさんのアパートの一室で、充電しつつ、電源を入れるところからキノコさんにやってもらいましたが、まず、ここに障壁です。
充電カバーを上手く開けられません。
(-_-;)
だいたい華奢にできているカバーなのに力任せに引きちぎりそうになってしまいます。
やはり、カバーを開けずに充電できるアダプターが必要なようです。
今度は電話を取るところ。
エニキーアンサーは付いていませんが、姉がキノコさんの携帯に電話をかけると、『受話器を取る』のところが点滅するようになっています。
姉:「ママ、チカチカしているところをピッって押して電話を取ってみて?」
キノコさん:「ここでいいの?」
姉:「そうだよ。そこを押したらなんかしゃべってみて!」
キノコさん:「もしもし…。」
キノコさん、受話器のボタンは押せましたが、携帯を持ったまま、らくらくホンを耳にあてずに、画面に向かって話しかけています。
姉:「それじゃあ、テレビ電話だよ。」
姉とヤッチは爆笑です。
姉:「耳にあてないと聞こえないよ。」
キノコさん:「あっそうなの…。」
姉:「そうだよ。みんなそうやってかけてるじゃない。」
キノコさんには電車やバスの中でメールなどをして、携帯をいじくる人たちが、電話をかけているのだと思っていたのかもしれません。
キノコさん:「あら、ほんと!よく聴こえるわね。」
姉:「じゃあ、今度は掛けてみて。もう1番のボタンを押せば、掛かるようにショップで設定してもらってるから。」
御存知のようにらくらくホンには数字キー以外に1,2,3と三つの大きな数字ボタンが付いていて、登録してそのボタンを押せば、登録した相手の名前と番号が表示されるようになっています。
電話を掛ける操作については難なくクリアできたようです。
姉はとりあえず、メール機能も付けてもらって来たようですが、さすがに打つ操作はできそうもないので、ただ閲覧するためだけのものとして、付けて来たようです。
しかし、メールの事までここで教えてしまうと混乱してしまう可能性大です。
アルツ君なら「鳩はどこにいる?」と言いかねない場面です。
この日は電話を受ける、取るだけの講義にして、終了です。
キノコさん:「でも、この電話を持ち歩くときは、この線(充電コードのこと)はどうするの?線も付けたまま持って行くの?」
キノコさん
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
最後にヤッチの近況ですが、3月後半から4月は手帳のマス目が足りないほど、やるべきことがたくさんありましたが、5月に入ってようやく、空欄も目立つようになりました。
(o^―^o)ニコ
左耳が聞こえなくなり、鼓膜の中に水が貯まるという皆さんに心配をかけた現象も落ち着き、耳鼻科の先生には『治癒』という診断をされてホッと一息というところだったのですが…。
大変申し上げにくいのですが、またまた報告申し上げなくてはならないことができてしまいました。
m(__)m
木曜日あたりからちょっと自分の顔に異変が…。
(-_-;)
朝、歯を磨き終わって、口に水を含み、ゆすごうと思ったのですが、なぜか水が口の脇からボトボトと流れ落ちてしまいます。
┏(゚ェ゚) アレ?
含もうとして頬っぺたを膨らまそうとするのですが、それもできません。
異変に気づき、鏡で自分の顔をのぞき込みます。
(´゚д゚`)アチャー
顔の右半分のおでこにシワは寄っているのに、左半分は寄っていません。
よく見れば、眉毛の位置も右だけが上がっています。
と言うよりは、左の眉毛が力を失って落ちているというのが正解でしょうか…。
表情を作ろうと思うのですが、それもできません。
どうやら、顔の左半分が麻痺しているようです。
(-_-;)
一瞬、脳梗塞の文字がよぎりました。
でも、動かないのは、顔の左半分だけ…。
手足の麻痺は全くありません…。
そう言えば、こうなる前の何日か前から味覚にも障害が出ていました。
久しぶりに会った友人と外で食事をしたのですが、その時に食べた食事がどうも美味しくない…。
元々味覚音痴なところがあり、その時は気づかなかったのですが…。
後日、たずねて来てくれた別の友人にも…。
「お前、やつれたなあ…。ちゃんと美味いもん食わないといかんだろ…。」
「いろいろあったからなぁ…。多分、だいぶ体重は減ってると思うよ。」
もしかすると、その時に麻痺が始まっていて、それを目にした友人が『やつれた』と言ったのかもしれません。
考え出すと、思い当たることがたくさん出てきます。
麻痺が始まる前は毎日のように耳の下あたりから首筋にかけて時折激痛が走るとか…。
当初はなれない環境で寝ているので、寝床が合わなくて肩が凝るのだと湿布などをしてやり過ごしていました。
(-_-;)
現在の状況は、歯を磨く前の朝ごはんの食パンも上手く食べられずにパンくずだらけ…。
改めて、鏡を見ると、まるで顔の左半分は能面のような感じで死んだような顔です。
まばたきも左だけが上手くできないようで、左目からダラダラ涙があふれてきます。
よくテレビで女性の顔半分にメイクをしてビフォーアフターみたいなことをやっていますが、ちょうどあんな感じで、男前だった(?)顔はヒョットコのような状態です。
左目だけウィンクしようとしますが、できません…。
(^_-)
右目は難なくできるのに、左目をウィンクしようとすると右目が閉じてしまいます。
さすがにこうなると、焦ります…。
(-_-;)
これってどこの医者に行けばいいの?
慌ててPCやら携帯を立ち上げ検索します。
どうも顔面神経麻痺の受診科は耳鼻科がよいようなことを書いているサイトが多いようです。
ならば、先日耳が聞こえなくなったときにお世話になった耳鼻科に行くのがいいかも!?
しかし、ここでも面倒なことが生じます。
通常であれば、保険証と診察券を持って行けば、診察時間ならすぐに耳鼻科の先生に診てもらえます。
でも、ヤッチは生活保護の身の上…。
保険証を持っていません。
(-_-;)
福祉事務所の保険証の代わりになる医療券というものをもらって、それを耳鼻科に出さないと診てもらえないのです。
しかも、その医療券はどこの耳鼻科でも診てもらえるものではなく、指定された医療機関だけでしか使えません。
有効期限も1ヶ月だけ。
月初めにその医療機関に提出しておけば、その月は診察券だけ持って行けば、何度でも診てもらうことはできます。
ヤッチが耳が聞こえなくなって『治癒』と言われたのは、4月です。
つまり、5月はその医療機関に一度も診察に行っていないので、医療券を福祉事務所に発行してもらう必要が出て来るのです。
なんとも面倒なことですが、皆さんの税金を食い物にしているので仕方が有りません…。
(-_-;)
急いで自転車に乗り込み、福祉事務所に向かいます。
幸い、担当のケースワーカーさんがいらして、すぐに医療券を出してもらいました。
どうも自転車で風を切っている間も左目はまばたきが上手くできていないようで、涙が止まらないので、自分の指で自分の目を介助しないとならない始末…。
医療券をもらい、耳鼻科に向かいます。
まだ朝早い時間帯だったので、患者さんは少なく、あまり待つことなく診ていただくことができました。
ヤッチ:「今度は顔半分が麻痺しているみたいなんですが…??」
先生:「あっ。ほんとだ。ちょっと見せてもらいますよ。」
そう言って先生は立ちあがり、ヤッチの背後に廻り、ヤッチの耳の後ろ辺りの髪の毛をかきわけます。
まだ、この辺りは髪が十分残っているところであります。
先生:「いつごろ、麻痺に気づきましたか?」
ヤッチ:「気づいたのは今日ですが、思い当たるのは、今週の月曜日あたりから味覚が変だったように思えます。」
先生:「耳の後ろに発疹は出ませんでしたか?」
ヤッチ:「いえ、別にそういうのは出ませんでしたが…。ただ先生の触っているところから首筋にかけて時折ピリピリと言うか、激痛が走ります。」
先生:「そうですか。ではいくつか検査をしてみましょう。」
先生は看護師さんに指示して聴力の検査です。
いくつかの聴力の検査をやり、そのうちの一つは前回もやったので記憶にあります。
どうやら耳は聞こえているようです。
検査が終わるともう一度診察室に通されます。
先生が検査の結果を説明してくださいます。
実際は、かなり詳細かつ丁寧に説明してくださったのですが、必要部分だけを抜粋させていただきますね。
先生:「聴力そのものは、前回も同じ検査をやったのでお分かりだと思いますが、右の耳の聴力と左の耳の聴力はこのグラフを見てもらえばわかるとおり同じだし、30という正常な値以上なので、まず正常と言えます。先ほどの検査の中で大きな音が聞こえる検査をしましたが、これは、大きな音を出すと鼓膜とがビックリして反応するんですね。」
ヤッチ:「防御が働くということですか?」
先生:「そうです。そうです。ところが、○○さん(ヤッチのこと)の場合、右の耳は大きく反応しているのに、左の耳が全く反応していません。普通がこのグラフが階段のような軌跡を描くのですが、あなたの左耳については全く平坦になっているのがお分かりになるでしょうか?」
ヤッチ:「そうですね。直線ですね。」
先生:「つまり、麻痺が有るので、鼓膜が動いていないことになるんですね。」
ヤッチ:「…。」
先生:「これは帯状疱疹ウィルスによる顔面神経麻痺だと思います。普通は麻痺になる前に発疹が出たりするのですが、あなたの場合はたまたま出なかっただけで、まずウィルスによるものと考えて良いでしょう。」
ヤッチ:「先生、ウィルスとおっしゃられますが、なんのウィルスなんですか?」
先生:「水疱瘡のウィルスです。これが悪さをして、顔面の神経を耳を通って麻痺させています。」
ヤッチ:「耳の後ろが時折痛むのも関係が有りますか?」
先生:「有ります。」
きっぱりと断定されてしまいました。
先生:「今度は顔の表情を見せて下さい。」
おでこにシワを寄せる、片目をつぶる、眉間にシワを寄せる、顔全体に力を入れる、アーと言う、イーと言う、オーと言う等々さまざまな表情を作らされ、先生とにらめっこです。
先生:「完全麻痺に近い麻痺が有りますね。それでは前回同様、ステロイドの薬を飲んでもらって、これを段々と逓減させて飲んでいただきましょう。それと同時にウィルスを退治する薬も少し強めですが飲んでみて下さい。あとビタミンB12を含む薬、抹消血管を広げるような薬、少し量も種類も多くなりますが、飲んでみて下さい。あとステロイドの薬は強いので胃を荒らすことも考えられるので、胃のお薬も出しておきます。」
確かにけっこうな量&種類の薬になってしまいました。
- プレドニン錠5mg
朝昼各6錠(5日後には4錠に逓減) - バルトレックス錠500
朝昼夕各2錠 - カリクレイン錠10単位
朝昼夕各2錠 - メチコバール錠500μg
朝昼夕各1錠 - レバミピド錠100mg「日医工」
朝昼夕各1錠 - コンドロン点眼液1%
1日3~4回左目点眼
ヤッチ:「今度はいつこちらにお伺いすれば良いですか?」
先生:「そうですね…。来週の月曜日か火曜日にもう一度いらして下さい。こう言うとビックリされてしまうかもしれませんが、薬を飲んでも症状が改善されない場合は手術をしないといけないかもしれません。手術と言っても耳の中の骨を削るという手術なのでそれほど大がかりなものではありません。多分、上手く薬が働いてくれれば、そのようなことをしなくても済むと思うので、薬を欠かさずに飲むようにしてください。」
ビックリするなと言われても動揺してしまうのは小心者の証です。
帰りにドラッグストアで眼帯を買いました。
どうしてもまばたきが上手く行かないので、テープで目を押さえたり、眼帯でやりくりしています。
(-_-;)
せっかく落ち着いてきたところへまたまた障害物登場です。
片目でPCに向かっているので誤字脱字、変換ミスはご愛嬌と言うことで…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
相変わらず、顔の左半分が、上手く動かないヤッチですが、何が辛いって、大好きな蕎麦を上手にすすれません。
(つд⊂)エーン
全部をすすり終わるまでの十分な持久力がなく、最後のたくさんツユが付いている部分を口の中に運べないんです。
(つд⊂)エーン
この顔面神経麻痺も症状が出てから1週間くらい経ち、薬も無くなりかけて来たので、耳鼻科に行ってきました。
鼓膜に水が貯まり、耳が聞こえなくなってしまった時に、トンネル貫通工事をしてくれた先生のところです。
先生は、相変わらずのひょっとこ顔のヤッチをみて、おっしゃいます。
先生:「顔に弱い電気を流して、回復の見込みがあるのか、無いのか、判定できる検査が有ります。受けてみますか?」
ヤッチ:「でも、まだ薬を飲み始めて日も浅いので、もう少し先でもよいのでは?」
先生:「この検査は、症状が出始めてから、1週間から10日くらいの時に行うのが、一応、良いとされています。ちょうど、今、そのくらいの時に当たりますから、受けてみたら良いと思いますよ。」
ヤッチ:「それでは、お願いします。」
先生:「残念ながら、この機械は、うちの病院にはないので、紹介状を書きますので、そこで、まず受診して下さい。」
そう先生はおっしゃって、近くの付属の大学病院を紹介してくださいました。
ヤッチの最寄り駅からは、二駅目にある病院で、お茶の水にある大きな大学病院の分院で、勘の良い方なら、すぐさまわかってしまう大学病院でもあります。
今日は、そこへ少し早起きをして出かけてきました。
8時から初診の受付があると聞いていたので、7時半くらいに到着。
受付票をもらい、それに記入し、初診受付から今度は耳鼻咽喉科の外来受付に案内されます。
さらっと書いてしまいましたが、もうこの時で9時を回っていましたから、いかに混んでいるかが、お分かりになると思います。
耳鼻科の外来受付で、診察時間が、午後の2時半になることを聞かされます。
朝早くから来た意味ないじゃん!
でも、診てもらわないわけにもいかないので、我慢することに…。
採血だけを午前中に済ませておいてくれと、言われたので、こやつだけは、午前中に…。
採血だけで、またしても長い待ち時間です。
(-_-;)
途中、外出してもよいと言われていたので、採血を済ませて、一旦家に帰ると、お昼ご飯をかき込んで、もう出かけないと間に合わない時間です。
かき込める状態では、ありませんがね…。
2時半ちょうどくらいに病院到着です。
午前のような混雑はなく、少しのどかな感じすらあります。
待合室で待っていると、看護師さんに呼ばれ、聴力検査です。
聴力検査が終わると、すぐに先生のいらっしゃる診察室に呼ばれます。
先生:「以前に、耳が聞こえなくなったと聞いていますが?」
ヤッチ:「鼓膜に水が溜まって、耳鼻科で、抜いてもらいました。」
先生:「原因は?」
ヤッチ:「風邪の後だったので、風邪で、強く鼻をかみすぎたのかもしれないとおっしゃっていましたし、心的なストレスもあるかもしれないと…。」
先生:「ストレス…?」
ヤッチ:「家庭内で、いろいろあったものですから…。」
先生:「そうですか…。それで、紹介状をいただいて、拝見したのですが、この検査の機械は、実はここにも無くて、うちの大学の本院でないと、無いんですよ…。」
なんでもこの顔の表面に電気を流す検査は、ENOG検査と言うらしく、予後(手術や病気の回復時期やその見込み)がわかる画期的な機械なそうな…。
先生は続けます。
先生:「今から、紹介状を書きますから、うちの大学の方の本院で検査を受けてみて下さい。」
ヤッチ:「今からですか?」
先生:「実は、この検査ができるのが1週間に一度しかなく、それが今日なのですよ。向こうの外来の受付は、もう終了していると思うので、話はこっちでつけておきますので、急いで検査を受けて来て下さい。」
もう気づけば夕方4時過ぎ…。
ここから大急ぎで、御茶ノ水に行っても、1時間弱はかかります。
先生:「それから、検査後の入院は、御茶ノ水の方の病院ではなく、うちで面倒をみますから。検査に行く前に、うちの入院受付で、入院の手続きを済ましてから、お茶の水に行って下さい。今日はベッドに空きが、ないらしいので、入院の受付を済ませ、お茶の水で検査を受けたら、ご自宅に戻られて結構です。後日、入院日を入院受付の方から連絡差し上げると思いますので…。」
何だか、いつのまにか、入院させられる羽目になっているじゃありませんか…。
(-_-;)
しかもさんざん朝から引きずり回したあげく、電車で、その日のうちに、移動して、検査を受けて来いと…。
もう夕方ですよ…。
仕方なく、大急ぎで入院受付を済ませ、ベッドの空ができたら即入院という手続きを踏み、お茶の水へ向かいます。
電車はすでに通勤帰りのサラリーマンも姿もチラホラ…。
すでにガランとした大学病院に到着です。
ここでも、やれ初診受付をしろとか、カルテの作成をするから記入しろとか、いろいろ面倒な手続きを取らされ、ようやく検査にこぎつけました。
検査自体は、実に単純で、鼻の下、あご、首筋に電極を付け、電気を流すというものです。
電気を流すマッサージ器となんら変わらない刺激です。
検査をしてくださった先生が、パソコンの電卓で計算を始めます。
結果は14~21%…。
なんの数値だか、よくわかりませんが、これが予後良好なのか不良なのかを判定するバロメーターなそうな…。
ヤッチの場合は、「麻痺が残る」と「麻痺が残らない」でいうと、半々の確立らしいです。
先生が切り出します。
先生:「完治するには、個人差はありますが、だいたい4か月程度かかると思って下さい。麻痺が残らないということは、今の時点では断言できません。」
ヤッチ:「こちらにお伺いする前に、入院するように言われたのですが、入院しないとダメなんでしょうか…。」
先生:「入院した方が早いでしょう!」
ヤッチ:「と、おっしゃいますと?」
先生:「入院した方が、通院してステロイドの薬を使うよりも、たくさん使うことができます。その分、回復も早いということですよ。」
ヤッチ:「そうなんですか…。個人差はあると思いますが、だいたい入院期間は、どのくらいになるんですか?」
先生:「おおむね、1週間から10日です。おっしゃる通り、人によって入院期間は変わってくると思います。」
この後も、検査をしてくだった先生が、ヤッチの顔面神経麻痺のことについて、いろいろ解説してくださいました。
首筋に痛みがあるのは、やや不安因子になっているそうな…。
いずれにしても、早朝、診察に出かけた時は、せいぜい今日はこのENOG検査予約くらいで一日終わってしまうのだろうと思っていました…。
読みが甘かった…。
思わぬ急展開に、動揺を隠せません。
たぶん、近日中に入院になることと思います…。
(-_-;)
アルツ君がこれを聞いたら、「鍛え方が足りない。気合と根性も足りない。俺みたいに、早く寝ないから、そうなるんだ!」と一喝されそうな感じです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
せっかく、新しく住み始めたアパートも片付けが終わり、落ち着いてきたのに、さっそくまた、このアパートを空けなくてはなりません…。
(つд⊂)エーン
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
今日のお昼過ぎにヤッチの携帯に着信が有りました。
昨日診察した大学病院からです。
ベッドに空きができたので、明日の午後2時から入院しろとの事…。
いつも、変な想像をしてしまうのですが、『ベッドに空き』という言葉…。
ベッドに、『空き』がないと寝れませんよね。
キツキツのベッドでは、症状が進行してしまいます…。
ヤッチが入院したら、一つのベッドに何人かがつめて寝ていたりして…。
ラッシュ時の電車の座席ではないので、そんなことは無いと思いますが、さすがにアカの他人と耳に息を吹きかけ合って寝るのは勘弁です…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
『ベッドのご用意ができましので』のほうが、接遇上、より正しい表現のような気がします…。
冗談はさておき、これでもかというくらい痛めつけられた何か月間だったので、果たしてこれで勘弁してもらえるのかは、わかりませんが、指名が入ったので、明日より入院して、治療に専念してきますね。
片目でのブログの更新には、ちと限界も感じていたので、ちゃんと治さないとです。
そうそう、姉の話ですが、ヤッチが入院する前に美味しいものを食べさせてやると言って、会社から電話が掛かってきたのですが…。
姉:「あのさ、今日ね、滅多に手に入らない千疋屋のフルーツケーキと、美味しいチラシ寿司を買ったから、今日は会社を早めに出て、あんたのとこに、持って行くね。じゃあね!なるべく早く帰るから!」
チラシ寿司をチョイスしたのは、ヤッチが上手く口を開けられない配慮と思われますが…。
いつも、姉が帰宅する時間よりは、だいぶ早い時間に再度、着信が有りました。
姉:「せっかく、美味しいものを買って、あんたに食べさせてあげようと思ったのに、電車を降りる時に、網棚に全部置き忘れてきちゃった…。今、駅員さんに調べてもらってるけど、出て来ないみたい…、御免!なんか違うものを買って、持って行くよ。じゃあね。」
恐るべしアルツ君の娘です…。
(^_^;)
電話を切って、そう時間も経っていない時刻に、また姉からの着信です。
姉:「あのさ!有ったって!終点の駅に届けてられてるんだって!仕方ないから、取りに行って来るよ!じゃあね!」
相変わらず、双方向通信の難しい姉です。
(-_-;)
一方的に電話を切られました。
終点の駅まで行って、戻ってくるには、おそらく1時間以上はかかります。
結局、いつも姉が帰宅する時間くらいに、またまた姉から電話が入ります。
姉:「やっと戻ってきたよ…。今から自転車で、そっちに行くね。ご飯食べないで、待っててよ!」
しばらくして、姉がキノコさんの部屋に登場です。
キノコさんの部屋で、キノコさん、姉、ヤッチで、姉の買ってきてくれたものをごちそうになります。
姉が、おかずをつまみながらつぶやきます。
姉:「しかし、あたしもよく終点の駅まで行ったよ…。なんのために会社を早退したんだか、わかりゃしないわ~。」
それは、忘れ物を取りに行くため?
ヤッチのため?
台風姉さん
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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しかし、どこまでついていないのでしょう…。
家を出て病院に向かおうとすると、ゲリラ豪雨…。
しかも、ずぶ濡れになって病院に着くと、カラリと雨が上がります。
まあ、書きたいことはたくさんありますが、片目で携帯電話で文字を打つのはPC以上にきついので…。
皆さんが一番気になっている病院食…。
その気になる感想は?
少ない、足りない、物足りない…。
まるでヤッチの髪の毛ようです。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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