アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。

防衛大臣かっ!!

2012/02/07 (火)  カテゴリー: 認知症の症状
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caffe01.gif

こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

久々に出てしまいました。

アルツ君の深夜の盗み食い。

正確には深夜かどうかわかりませんが…。

深夜の2時を回った辺りでしょうか。

階段を降りる音が聞こえてきます。

ドタドタと階段を降りるのは、この家には、約一名の人間しかいません。

(^_^;)

仕方なく、ヤッチも布団を抜け出し、様子を見に階下へと降ります。

降り続いている雨はまだ止んでいないようです。

かすかな雨音ともに階下からは水道の蛇口をひねる音が聞こえてきます。

やはり、アルツ君です。

深夜だというのに、冷たい水で顔を洗っています。

入れ歯は装着していないようです。

「なに?どうかしたのか?」

ヤッチがアルツ君に声をかけます。

「いや~。仕事に行こうと思ってさ~。」

アルツ君。いつからかはわかりませんが、たびたびこの言葉を口にします。

仕事というのは庭木の剪定の仕事で、アルツ君の植木職人の頃の仕事のことです。

一軒のお宅の庭木の剪定をアルツ君がやっていると、隣のお宅の方がアルツ君に声を掛けて、「家の庭も時間のある時にやってくれないかしら?」と依頼が入り、アルツ君のお得意様が増えていきます。

そういう理由から、アルツ君の職人時代のお客様のお宅は一か所の地域にまとまっていることが多く、あっちこっちに散在しているわけではありません。

そしてアルツ君にどこへ仕事に行くのと聞くと、必ず、「あの肉屋のある角を曲がった郵便局のそばだ。」と返してきます。

確かにそこには昔のアルツ君のお得意様の家は密集しています。

しかも『肉屋』、『郵便局』も今でも存在します。

でもお得意様の名前を聞くと、「名前は覚えていないけれど、そこの家に行けばわかる。」と曖昧な答えになってしまいます。

おそらく、自分が元気だったころの職人の目で、自分が運転する自動車のフロントガラス越しに映像を見ているのだと思います。

「一方通行を入ったところだ。」という表現も時々口にするので、多分自動車を運転している感覚も残っているのでしょう。

しかし、アルツ君、最近自動車の運転はしていませんし、ましてやアルツ君の言う『郵便局のそば』には出かけていません。

お得意さまから、注文をいただいているわけもなく、こちらからお伺いを立てたこともありません。

本人は幻視の中で庭木の剪定の仕事依頼を受けているのは間違いなさそうです。

別の言葉を借りるなら、思い込みというやつです。

「仕事の行くと言っても、だいたい外は雨だぞ!?それに今、何時かわかってる?夜中の2時だぞ。」

「そうか…。雨か…。それじゃあ、仕事には行けないな…。」

「うん。それに今から仕事に行ったら、真っ暗だし、お客さんはまだイビキをかいて寝てるかもしれないよ。」

「そうか…。今何時だっけ!?」

「2時。」

「ウソだあ~!?」

「ウソじゃないよ。時計を見てごらんよ。」

アルツ君を洗面所から茶の間まで連れて行き、時計を見せます。

「なんだ~??この時計壊れてんのかぁ???」

「いや、壊れてるのは入れ歯を外して時計を見ているご老人だよ。」

「俺は壊れてなんかいないぞ。」

「わかったよ。訂正するよ。『狂ってる』でいいんだろ!?」

「ちぇっ!!仕方がないや。また寝るかっ!!」

そう言いながらもインスタントコーヒーの瓶を手に取り、ふたを開けようとしています。

「いやいや。寝るんだろっ!?『寝る』って言っている人が、何でコーヒー飲まなくちゃいけないの?」

「習慣だよ。習慣…。」

「そんな悪い習慣はやめた方がいいよ。ほら!!寝よっ!!」

渋々、アルツ君は階段を登り、ヤッチも後から続き、アルツ君の寝室に入ります。

冬の布団は重く、それを持ち上げられなくなってきているアルツ君にヤッチは布団を掛けます。

アルツ君に、今まで『焼かれているみたいで嫌だ』と言っていた電気敷き毛布をセットしていますが、さすがに最近寒いのか文句は言いません。

アルツ君が寝静まるまで、隣の自分の部屋でヤッチはしばらく目を覚ましていましたが、静まり返っていたので、いつの間にか眠りについてしまいました。

(´vωv)。o ((夢))

目覚ましの音よりも早く、アルツ君が階段をドタドタと登って来る音でヤッチは目を覚まします。

「おい!!ばあさん!!俺のパンはどこに隠した?」

アルツ君が一番最初に起きて、一階に行き、自分のパンが無いことに気づき、再び二階の寝室に上がって来て、自分の隣で寝ていたキノコさんを起こしているようです。

昨日の2時の時点でヤッチはアルツ君のパンがきちんといつもの位置にあるのを確認しています。

キノコさんの声が聞こえてきます。

「パン?パンならいつものところに置いてあるでしょ!?隠したりなんかしていないわよ。」

少しただならぬ状況なので、ヤッチはいち早く一階の茶の間へ降りて確認です。

テーブルの上には、パンくずが散らかっていて、ストロベリージャムの瓶は空になっています。

illust1034_thumb.gif

ジャムの瓶には大さじのスプーンが投げ入れられています。

コーヒーカップの中身は無くなっていますが、コーヒーを飲んだ形跡が有ります。

溶けた砂糖がカップのそこにドロッとしているのが見えます。

いつの時点かはわかりませんが、ヤッチが爆睡している間にアルツ君が、再び階段を降り、茶の間に入って自分のパンを食べたとしか思えません。

それが、深夜だったのか、明け方だったのか、早朝だったのかはわかりません。

キノコさんとアルツ君が少し言い合いをしながら、下に降りてきました。

「どうせお前が食っちゃったんだろっ!!お前は食いしん坊だからな~。」

「私がそんなことするわけないでしょ!!あんたが起こしに来るまでグッスリだったんだから!!」

「ふん。寝坊助がっ!!」

最初に茶の間に入ってきたのはキノコさん。

「あらやだっ!!また、夜中に食べたんでしょ!!どう考えてもあんたしかいないわよ!!」

「なんでよ~?どうして俺だってわかるんだよ~?ふん。」

「だってこれはあんたのマグカップでしょ!?みんな自分で飲むときは専用のものが有るんだから。」

「じゃあ。泥棒が入ったんだ。」

「泥棒のわけないでしょ!?だいたいカップの中にお砂糖がまだ沈殿して残ってるじゃない!!こんなにお砂糖をイッパイ入れてコーヒーを飲むのはあんたぐらいいしかいないわよ。」

「甘党の泥棒かもしれないぞ?」

「甘党の泥棒はあんたでしょっ!!」

あまり冗談の通じないキノコさん。自分が犯人にされたのが腹立たしいのか語彙が強めです。

「やっぱり俺なのかなぁ…。」

「だいたいお砂糖をたくさん入れ過ぎよ。買ってきたってすぐに無くなっちゃうんだから…。

「ふんっ!!わかりましたよっ!!」

アルツ君、ちょびっと半ギレです。

もうとうに気づいていらっしゃいますよね!?

この後のアルツ君のセリフ…。

(*^_^*)

「ふんっ!!わかりましたよっ!!もうコーヒーは飲みませんっ!!」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2012/02/07 | コメント (7) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

イクセロンパッチをはがしました!!

2012/02/10 (金)  カテゴリー: 認知症の薬の事
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こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

火曜日の晩にアルツ君の背中に貼っていたイクセロンパッチ(認知症の薬)をはがしました。

繰り返しになりますが、普段かかり付けの主治医から認知症を専門に診ている先生を紹介していただき、新しい治療がスタートして、だいたい1週間目に当たります。

そうそう、軽はずみに『専門医』とブログの記事の中に書いてしまいましたが、紹介していただいた先生は『専門医』かどうかはわかりません。

『専門医』にはきちんとした定義が有るようで、そんなことも知らずにうっかり『認知症専門』=『専門医』というニュアンスで記事にしてしまいました。

訂正してお詫び申し上げます。

m(__)m

さて新しい先生の元、アルツ君はまだ心筋シンチ、MRIといった検査も受けていない状況ですが、これまでのメマリー5mgにかえて、イクセロンパッチというアリセプトと同じ働きをする認知症の薬を処方してもらいました。

この薬は背中などに24時間貼りつけておく薬で、そこから薬の成分が体内に吸収されるというものです。

新しく処方してもらったのは、イクセロンパッチ4.5mgです。

これはサイズとしては、最小のもので、徐々に、9mg、13.5mgと薬の量(貼り薬の大きさが変わる)を多くしていき、最終的には18mgまで薬を調整していくというものです。

医師の説明では、皮膚に貼りつけることで薬効が徐々に吸収されるので、アリセプトのような飲薬とは違い、薬の血中濃度が急に上がったりしないのが、特徴なそうな…。

アルツ君は最小の量の4.5mgを処方してもらったのですが、火曜日の晩あたりから様子がおかしくなってしまいました。

今考えると、もう少し前から、深夜の盗み食い、転倒したりなど前兆が有ったようにも思えますが、見逃してしまいました。

正確には見過ごして、薬を剥がすのを躊躇したというのが正解かもしれません。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

いつものようにアルツ君の食後にイクセロンパッチを新しいものと張り替え、アルツ君は早目に床につきました。

ところが、夜中の12時ごろから、トイレに行ったり来たり…。

これには少々慣れっこになっているところがあって、『また始ったかな!?』ぐらいに最初は考えていました。

ところが、いつもと違って、寝床からトイレに行くまでの数メートルの間に何度も身体を壁に打ち付けるような音が聞こえてきます。

ちょっとおかしいなと思ったヤッチは様子を見に行くことに…。

するとどうでしょう。

アルツ君、トイレの戸を開けっ放しにして、便座に腰かけ、ウトウトしています。

座っておしっこをすることがない(できない)アルツ君にヤッチが声をかけます。

「なに?大か?」

「ふ~ん…。」

何だか寝ぼけたような声です。

「具合でも悪いのか?」

「ふ~ん…。」

今度は、ウトウトしているにも関わらず、ズルズルとトイレットペーパーを引き出しはじめます。

お尻でも拭くのかと思いきや、自分の息子さんと便器のすき間にそのままポイしっちゃってます。

「何をしようと思ってトイレットペーパーを出してるんだい?」

「わからない…。」

かぼそい声で朦朧としています。

見ると、アルツ君の紙パンツ…。

何度もトイレで用を足しに来ているのに、おしっこでグッショリ…。

紙パンツですでに用を足しているのに、なぜ故トイレに立つのか!?といった感じです。

(-_-;)

しかもどなたでも何度か酔いつぶれた人を介抱した経験が有ると思いますが、完全にアルツ君も泥酔して、人の声が聞こえているのか、聞こえていないのか、わからないような状態です。

まったく挙動不審です。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

policeman66.gif


自転車で見回り中の巡査部長と化したヤッチはアルツ君に再度職務質問です。

「今どこにいるかわかりますか~?」

「ふ~ん…。」

大麻パケの検査キットはあいにく持ち合わせていませんでしたが、どうもアルツ君の場合、薬剤に過敏に反応してしまうようです。

アリセプト10mg、あるいはアリセプトとメマリーを併用で飲んでいた時と同じような朦朧状態です。

アリセプトの効き目が良すぎると、興奮など症状が出ることが多いようですが、アルツ君の場合は逆に眠気を催してしまうようです。

今回のように、目を覚ましてから、トイレを往復するので、これが眠気と呼べるかどうか難しいところですが、うまい言葉が見つからないので、眠気という言葉で勘弁してやってください。

もしかすると、めまい、ふらつきと言った方が近いかも!?

『やはり…。薬が強いのか…???』

巡査部長はそう推理します。

もし、アルツ君がアルツハイマー型認知症だけでなく、レビー小体型認知症も発症しているなら、多量のアリセプトは禁物です。

アリセプトと同じ働きをするこのイクセロンパッチとて同じこと…。

そんなことを抜きにしたって、このままでは、生活に支障が出てしまうのは確実です。

ここは、医者を信じるより自分を信じるしかありません。

【`ω´o】9。o○(ヨシ!!)

思い切って、アルツ君の背中に貼ってあったイクセロンパッチをはがしてしまいました。

現行犯逮捕の瞬間です。

〇---〇!!

売人である薬を処方した医師には追って沙汰が有るものと思料されます。

この日はその後もアルツ君の頻尿は続きましたが、ようやく深夜遅くに眠りにつきました。

次の日はどうでしょう?

そんなに早くに体内から薬が抜けるとは思えませんが、昨日のことはどこへ行ったやら…。

若干眠気が出るものの、すこぶる快調です。

ヤッチがアルツ君を快調だと判断する材料は、とにかく口数が増えること。

日頃から、おしゃべりで、あー言えばこー言う節を連発しますが、それにも増して口数が増えます。

水曜日の朝は、マシンガントーク炸裂しまくりです。

どのくらいすごいかって!?

キノコさんから『うるさいっ!!』って叫ばれるほどです。

(;^ω^)

人格が変わるという言葉が有りますが、アルツ君もまさにそれです。

まさか前の晩のことなど覚えているはずないと思いましたが、一応アルツ君に聞いてみました。

「昨日の晩はトイレで酔いつぶれてたみたいだけど、覚えてるかい?」

「覚えていたら、酔いつぶれたとは言わないぞっ。第一、俺は酒は飲まないぞ!?」

どうしてこういう論理の組み立てはできるのでしょうか…???

謎です…。

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

【追記】
イクセロンパッチをはがしてしまったので、今のところ、アルツ君の医師から処方されている認知症の薬は有りません。
ヤッチ自身は、今度の医師との診察日(2月中旬)までは、貼らなくても良いと思っているのですが、『それだと心配だ』という家族からの要望もあるので、イクセロンパッチを半分に切るとか1/4にカットして薬の量を少なくして貼ろうかなと考えています。
もっと少ない1/8にカットするなんていうのも有りかな!?とも考えています。
まだ実行していないので、このまま貼らずに診察日までなだれ込みそうな気配も…。

抑肝散については、継続して同じ量の1包(2.5g)を飲んでもらうようにしてもらっています。
これについては、問題ないようにも思えますが、アルツ君は薬を飲んで眠気など症状が出るわけですから、注意してみて行かないといけないかもしれません。

また、医師から一時飲むのをやめておいてくれと言われたフェルガードも再び飲んでもらうようにしました。
今までは、フェルガード100を1日に2包飲んでいてもらっていましたが、今回は安全策を取って、1日に1包を午前と午後に飲むようにしてもらいました。
アルツ君の傾眠や失禁具合を見ながら、フェルガード100については、徐々に飲む量を増やしても良いのではないかと考えています。


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2012/02/10 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

アリセプトとメマリーを理解しよう!!

2012/02/11 (土)  カテゴリー: 認知症の薬の事
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アリセプト&メマリー

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

最近、このブログに『アリセプト』、『メマリー』、『アリセプトとメマリー』、『アリセプトとメマリー併用』、『アリセプト副作用』、『メマリー眠気』などの検索語でGoogleやYahoo!からアクセスして下さる方が、必ず一日に何人かはいらっしゃいます。

このブログでは、専門的なことは何も書いていないし、多くはふざけた内容の記事ばかりです。

おそらく、何も情報を得られないと判断して、すぐにページを閉じてしまっているでしょうし、多分自分でも、もしこのようなことについて調べようと思ったら、このブログにはアクセスしません。

もし、アクセスしようと思ったら、多分それは夜、寝付けない日です。

目がさえて眠れない日に、少し目を疲れさせてやれば、眠くなるのではないかと考え、『あっ、そういえば、長ったらしい文章を書いているおバカなブログがあったなあ…』とこのブログを思い出し、クリックする程度じゃないでしょうか。

この方たちがどんな情報を欲しがっているのかは、残念ながら、検索語だけでは判断できません。

ただ、どうも検索語を羅列していくと、これらの薬の副作用のことを知りたいのではないかという感じがします。

たとえば、検索語の中に『アリセプト 興奮 食事中』という検索語が有ったらどうでしょう。

おそらく、ご家族に認知症の方がいらっしゃって食事中に興奮して暴れたりするので、何か良い方法はないのかとネット検索をしているように思えます。

裏を返せば、副作用などで苦労している方がそれだけたくさんいらっしゃるということでしょうか。

また薬そのものについてどういう薬なのかを知りたい方もたくさんいるようです。

『アリセプト メマリー 違い』などの検索語でアクセスして下さる方も多いからです。

しかしネットなどでも、薬の説明は、Googleなどでこの言葉を打ち込めば、たくさんのページがヒットします。

専門的に記事にしているページも多数有るように思えます。

なのに、なんで『アルツ君は職人』にジャンプしていらっしゃるのか…。

これ、おそらく、ヒットするページの多くは専門的すぎてわかりづらいのではないでしょうか。

素人の目からは、ハードルが高すぎるというのが、ヤッチにも有ります。

概要については、把握できるのですが、今一つそれを他人に説明しろと言ったら自信が無い感じです。

小さな頃に「他人に説明できないのは、自分の理解力不足だ。」と教わったことがるので、その意味からは、ヤッチもちゃんと理解していないということになります。

それじゃあ、すこしでもお勉強しようじゃないかとアリセプトとメマリーについてまとめてみました。

で、どうせまとめたのなら記事にしてしまえということで、安易な発想からこの記事を書いているわけです。

(^^ゞ

どうせ素人の書く記事なので、間違った情報も含まれているので、どうかヤッチをあまり信用なさらずに、参考程度に読んで下さいね。

(だったら書くなっ!!)

たくさん書くと、気が狂いそうなので、極々浅~いレベルの部分だけを抜粋して書くので、すでに良くわかっている方は読まない方がムカつかないで済むかもしれません。

さて、認知症の薬の代表的なものにアリセプトという薬とメマリーという薬が有ります。

認知症の薬と漠然と書いてしまいましたが、正確にはアルツハイマー型認知症の薬と書かないといけないのかもしれませんね。

そして、なんとなくはわかるんだけど、実際に人に説明しろと言われたら、説明できない文言。

『アリセプトもメマリーも作用機序の違う薬剤なので併用は可能です。』

『作用機序』の『機序』でけつまずきます。

(-_-;)

『機序』なんていう言葉、日常会話で使います?

使いませんよねえ!?

『貴女』なら使うかもしれないけど、まずこんな言葉は文系には拷問です。

(-_-;)

専門的になると、これ結構重要な言葉のようですが、『実用日本語表現辞典』にはこう記されています。

【作用機序】
読み方:さようきじょ
薬理学の用語で、薬物が生体に何らかの効果を及ぼす仕組み、メカニズムなどを意味する表現。「機序」は仕組みや機構などを意味する語。

『実用日本語表現辞典』より引用

だったら、素人レベルでは仕組みでいいんじゃないですかね。

『アリセプトもメマリーも仕組みの違う薬剤なので併用は可能です。』

こっちの方がスーッと頭に入って来るのはヤッチだけでしょうか。

(^_^;)

やはり用語の定義から入ると、地球を1周しても書ききれないので、用語の定義は、『まあ、そんなもんがあるんだ』くらいにして先に進みましょう。

では、アリセプトってどんな薬なの?

アリセプトは脳内のアセチルコリンという神経伝達物質がなんらかの理由で低下するために、アルツハイマー型認知症を発症するのではないかという仮説に基づいて開発されたものようです。

アセチルコリンという言葉がどうもわかりづらいので、仮称コリンちゃんにしましょうか。

コリンちゃんの働きが弱くなると、脳に悪影響を及ぼすという発想です。

コリンちゃんを分解するのはアセチルコリンエステラーゼという酵素です。

またまた面倒くさい名前なので、エステラーゼ君にしましょうか。

アルツハイマーの場合、コリンちゃんがエステラーゼ君に意地悪され、分解されてしまうことで、脳の機能が低下するということです。



ならば、エステラーゼ君の働きを抑えつけてしまって、結果としてコリンちゃんを増やしてあげましょうというのがアリセプトの役割ということになります。

ザックリですが、コリンちゃんの絶対数を増やすというより、エステラーゼ君とコリンちゃんの相対的比率を変え、コリンちゃんの温存をはかるのがアリセプトの役割と言い換えることができるかもしれません。



これ一見すると、アリセプト君はものすごい正義の味方のような気がします。

でも、実際はどうでしょう?

興奮だとか、怒りっぽくなる、暴力をふるうなどの副作用の話を聞くのは決して少なくありません。

アルツ君のように、反対にウトウトとなってしまうような反対の症状も事実として有ります。

アリセプトを増量すれば、実際はそう単純に行かないでしょうが、アリセプトが増えた分、その働きによって、コリンちゃんに意地悪するエステラーゼ君が今までより、少なくなります。

数が多い方が優勢になりますから、アリセプトを増量すれば、それだけ、エステラーゼ君の喧嘩相手が多くなり、エステラーゼ君が喧嘩に負けてしまう確率も高くなるわけです。

結果として、相対的にコリンちゃんは増えます。

でも、今度はコリンちゃんが過剰になりすぎるから、こういう副作用が出るのではないのでしょうか。

増量する、増量しないの明確な判断基準ってあるですかねえ~。

この辺はヤッチのレベルでは解明できません。

ご容赦のほどを…。

なんとなくですが、副作用が出たりするのはこの辺なのではないでしょうか…。

つまり、アリセプトの量が多すぎる…???



ではメマリーはどうなの?

脳が何かを記憶しようとするときは、神経細胞が興奮して伝達しますが、神経細胞同士はピッタリとくっ付いているわけではなく、離れて存在します。

その離れているすき間の伝達をするのが神経伝達物質です。

ヤッチは勝手にひざの関節をイメージしています。

骨同士はくっ付いていません。

そこで神経伝達物質と呼ばれるものがハシケ役を買って出てくれるわけです。

アリセプトのところで紹介したアセチルコリンのコリンちゃんも神経伝達物質です。

神経伝達物質は他にも有って、グルタミン酸というのもその一つだそうです。

見たことも食べたこともないので、「お味のほどは?」と聞かれても答えられませんが、酸というくらいですから、少し酸っぱいかもしれませんねえ~。

情報を送る側のシナプス前細胞からは、このグルタミン酸などの神経伝達物質が放出され、それが受け手の神経細胞上にある受容体と呼ばれるものと結合することにより、情報が伝わります。

この受容体はNMDA受容体と呼ばれるものですが、素人のヤッチでは、アルファベット部分の発音が上手くできないので、受容体ということにしておきましょう。

このとき受容体はフタがされているのですが、記憶しようとするときは、このフタが外れ、Caが受容体から神経細胞へ流れ込みます。

(決して客室乗務員さんが脳の中に常駐しているわけではありません。)

これによってバケツリレーが次々に行われて、神経刺激が伝達されていきます。



ところが、アルツハイマーだと、脳内のグルタミン酸の濃度が高く、フタがいつも外れた状態になってしまっているそうな…。

フタが開いているので、Caは流れ込み放し。

バケツリレーは数珠つなぎ状態…。

常に刺激が伝わっている状態になってしまいます。

Caが細胞内に一過性(一時的)に貯まる分には問題ないらしいのですが、常に溜まってしまうと、細胞に負担がかかって、いずれ壊れてしまいます。



細胞が破壊されるのは困るので、この受容体にフタをしてしまえというのが、メマリーの役割。



しかし、今度は常にブロックした状態だと記憶形成の一過性のシグナルもシャットアウトしてしまいます。

でもこのメマリー君、記憶形成のシグナルの場合は、受容体から外れて道を開けてくれる優れものです。




メマリーも良い事づくめですが、本当にこんなことを脳の中でやってるのかというのが率直な感想です。

まったく素人の発想かもしれませんが、ブロックしたり、しなかったりを繰り返すわけですから、途中で外れなくなったりしないんですかね。

かなり大雑把な説明ですが、アリセプトとメマリーがタイプの違う薬ということはおわかりいただけたでしょうか。

アリセプトが給食当番をやり、メマリーが掃除当番をするので、併用が可能だということになるのでしょうか。

メマリーも給食当番をやってしまうと薬が多すぎてしまう…。

また脳の重要な部分に直接働きかけるという点ではどちらも共通だと思います。

さらに、個人差はあると思いますが、薬の量が多すぎれば、余計なことを薬がしてしまうわけですから、どちらの薬も副作用が当然あると思います。

そして、レビー小体型認知症の方にアリセプトなどの薬を多量に服用すると、興奮などの副作用が強く出ることも最近の研究でわかって来ています。

少量の服用であれば、穏やかに過ごせるのに、このようなことを知らないお医者さんも多いようです。

ヤッチのブログにアクセスする方の多くはこの辺に思い当たる節があるのではないのでしょうか。

まったく個人的な見解ですが、薬を医師から増量するように言われ、言われるままに服用したらかえって症状が悪化したり、別の副作用が出たりしているなら、今一度、薬の量を見直すべきだと思います。

【参考】

認知症治療薬の半減期

参考までにアルツハイマー型認知症治療薬の半減期を載せておきます。
薬の半減期というのは、薬の全体量が半分になるまでの時間のことです。
半減期が短ければ、薬が早く代謝・排泄されるので、効き目は短くなります。
半減期が長ければ、体内に薬が留まる時間は長く、効き目も長くなります。
ドネペジル
商品名:アリセプト
70~80時間
ガランタミン
商品名:レミニール
5~7時間
リバスチグミン
商品名:イクセロンパッチ、リバスタッチパッチ
2~3時間
メマンチン
商品名:メマリー
50~70時間


★アンケート★

どなたでも参加可能なアリセプトやメマリーについてのアンケートにご協力をお願いします!!
身近な方でアリセプトやメマリーを服用して、副作用があったかどうかを調査中です。
是非ご協力をお願い申し上げます。
現在、過去は問いません。
また、コメント欄には具体的な症状を書いていただければ、ありがたいです。
性別、地域、年齢は任意ですが、投票者ご本人ではなく、対象者様(服用している方)のデータの記入をお願い申し上げます。
なお、携帯(ガラケー)からは投票できません。

◆アリセプトを服用して副作用の経験は有りますか?

投票する

投票結果を見る


◆メマリーを服用して副作用の経験は有りますか?

投票する

投票結果を見る

[追記]
この記事のコメント欄にもたくさんの参考になるご意見をいただいています。
記事で説明しきれなかった部分についても多くを補足をしていただいています。
あわせて、コメント欄も是非ご覧になってください。

記事中の画像が時々表示されなくなってしまうようです。
原因を調べていますが、まだわからずじまい…。
(-_-;)
画像が表示されない場合はお手数ですが、コメント欄で知らせていただけるとありがたいです。
m(__)m

[追記 ~ 2014/01/09]
上記のアンケートについて記事にまとめました。
参考になるか、わかりませんが、あわせてご覧くださるようお願い申し上げます。

記事はこちら

アリセプト、メマリーの副作用についてのまとめ[2013/12/29]


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2012/02/11 | コメント (9) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

心筋シンチと脳のMRIの検査を受けてきました

2012/02/13 (月)  カテゴリー: 診察
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

一昨日(2012年02月11日)からアリセプトとメマリーの副作用についてのアンケートをとっています。

まだ、始めたばかりなので票の数も少なく、統計の数値としては、ほど遠いものが有りますが、やはりアリセプトの副作用については、怒りっぽくなるなどの票数の方が多いようですね。

わずかに眠気も有るようです。

またメマリーの副作用はアリセプトとは反対に眠気などの方が優勢のようです。

投票していただいた方には感謝感謝です。

m(__)m

このアンケートしばらく継続して行ったら、結構面白い結果も期待できるんじゃないでしょうか。

PCのトップページには、アンケートのページにジャンプできるようなリンクも設置してみたので、是非、引き続き、投票をよろしくお願い申し上げます。

また、リンクを下記にも設置(携帯からは×かも!?)しましたので、引き続き投票をお願い申し上げます。



さて、今日はアルツ君と心筋シンチと脳のMRI検査を受けてきました。

実は、昨日の晩、ヤッチはアルツ君の頻尿と失禁のお世話で、ほとんど寝ていない状況。

(-_-;)

これについては、また改めて記事にでもしようかと考えていますので、詳しいことは省略させていただきますが、当事者のアルツ君も完全に寝不足です。

アルツ君の今日の体調を考えると、とても電車とバスを乗り継いで、検査してくれる病院に行くのは難しい感じです。

姉も今日は会社を休んで、アルツ君のお伴を買って出てくれたのですが、事情を話すと、「それじゃあ、タクシーで病院まで行こう!!」ということになり、姉が自分の家の辺りでタクシーを拾って、アルツ家まで迎えに来てくれました。

御存知のように、普段、掛かりつけの医師にアルツ君がレビー小体型認知症ではないかという疑問を投げかけると、主治医は、認知症を専門に診ている先生を紹介してくれました。

そして、新しい認知症専門の先生に『それでは、検査をしてみましょう』と言われ、またまた今回検査を受ける病院に紹介状を書いていただき、その検査日が今日だったのです。(記事はこちら→紹介してもらった診療所での診察~診察編~)

検査の予約時間は心筋シンチ検査が午前11:00、脳のMRI検査が12:00から。

紹介元の先生からは、午前10時半には、検査を受ける病院で初診の手続を済ませておいてくれと言われていたので、その時間に余裕を持って到着できるように早目の出発です。

可愛そうなことにアルツ君、その日の朝食は抜きだと言われ、さらに水分も水だけという御触れが出ていたので、朝から何も口にしていません。

というより、できないというのが正解でしょうか。

そう…。

アルツ君のいつもの深夜の盗み食いが出てしまうと、検査が台無しになってしまうということで、台所にあったパンやら、コーヒーをキノコさんとヤッチで結託して前日に隠してしまっていたからです。

砂糖については、冷蔵庫の上のアルツ君の視覚に入らないような位置に隠すという周到さです。

(^_^;)

幸い、アルツ君の深夜の盗み食いは無かったので、アルツ君とキノコさん、ヤッチは同じくらいの時間に朝の食卓につきます。

「なんで、お前たちだけパンを食べて、俺にはパンが無いんだ?」

御もっともな意見がアルツ君の口から出ます。

(^_^;)

「今日は検査だから、食べちゃいけないのよ~。」

今日はお留守番のキノコさんが、しんみりとアルツ君に事情を話します。

「検査?検査って何の検査だ」

「車検だよ。車検。2月は車検の日なんだよ。」

ヤッチがアルツ君に適当なことを言います。

「俺は車じゃないぞ!?」

「車検というのは冗談だけど、おんぼろになっていないか調べてもらうんだよ。」

「まだ、俺はおんぼろじゃないぞ。」

「おんぼろじゃなければ、それで問題無いんだから、受けとけば安心だろ。」

「まあ。そうだけど、その前に俺はガス欠だぞ。ばあさんコーヒー!!」

「コーヒーもダメなんだって。水かお湯なら大丈夫よ。」

「水を飲むくらいなら、飲まない方がましだっ。」

結局、アルツ君水をも拒み、飲まず食わずで出発です。

(-_-;)

『タクシーを拾ったから5分くらいで迎いに行ける』という姉からの一報が入り、玄関前の道路に出て姉の乗っているタクシーを待ちます。

やはり、前日の寝不足が響いているのでしょうか。

アルツ君の足取り、かなり重たい感じです。

「大丈夫か?」

「大丈夫だよ。でも朝飯食ってないからな…。」

やたらと朝ご飯を食べていないことをアピールします。

いつもなら食べたか食べていないかも忘れてしまうのに、相当脳裏に、このことが焼き付いている様子…。

ほどなく、姉が到着しました。

姉の乗っている後部座席に二人で乗り込みます。

「パパ。元気だった?」

「元気のわけないだろ!?朝から何も食べてないんだから…。」

「そっか~。検査が終わったら好きな物なんでも食べてもいいよ!!何が食べたい?」

「そうだな~。やっぱりボタモチかなぁ…。」

でたっ!!

いつものワンパターン!!

(^^ゞ

「ボタモチかぁ…。病院の辺りで売ってるかな…。」

「アンパンでもいいぞ。」

「アンパンなら売ってるかもね。じゃあ、検査終わったら、アンパン買ってあげるね。ずいぶん安上がりの子だね~。」

姉がアルツ君の手を握ってスリスリしています。

渋滞のピークは越えているようで、かなり早めに到着しました。

入口付近にはたくさんの車椅子が置かれ、患者さん用に貸し出されているようです。

高齢者が非常に多く、貸出率も非常に高い様子です。

ヤッチがそれをいち早く見つけ、アルツ君に言います。

「あれ借りて、乗るか?」

「バカ言え!!俺をあんなじいさんばあさんと一緒にするなっ!!」

「おっ。いいね~。まだまだ青春だね~。」

「そりゃそうさ。ただ今日は朝飯食ってないから、ちょっと元気が無いけどな。」

初診の受け付けもスムーズに終わり、心筋シンチの検査室に向かうように指示されました。

まだ、予約時間にはなっていなかったので、待合室に通されます。

待合室にはゆったりとしたソファが置かれ、天井から大きなテレビ画面も吊り下げられています。

病院の待合室とは思えないゆったりとした雰囲気です。

決して広くは有りませんが、テレビの音声もちゃんと流れています。

ちょうどワイドショーかなにかで、ホイットニーヒューストンの訃報についてやっていました。

「誰だ?この女は?」

アルツ君がテレビを見据え、つぶやきます。

「歌の上手い有名な歌手だよ。」

「へー。そんなに有名なのか?」

「有名なんてもんじゃないよ。でもまだ若いのに…。48だってさ~。」

「へー。俺と同じじゃないか。」

(あんたは今年で84ですッ!!)

しばらくして、アルツ君の名前が呼ばれ、検査室に通されます。

「お薬を注射しますから、袖をまくってもらえますか?」

若い検査技師さんでしょうか?

アルツ君にそっと囁きます。

「どっちの腕?」

「どちらでも結構ですよ。」

アルツ君、今日は袖にボタンが付いているシャツを着てきてしまいました。

ボタンを上手く外せません。

(^^ゞ

「外れないから、服の上からでいいよ。」

「いえいえ。そういうわけに行きませんので…。」

検査技師さん、苦笑いです。

姉がアルツ君のシャツのボタンをはずします。

「注射なんて打つのの10年ぶりだなぁ…。」

造影剤かなにかなのでしょうか。

「15分後くらいに、今度は撮影をしますので、またしばらく、待合室の方でお待ちください。」

「へー。撮影!?男前に撮ってくれよな!?」

この時点で、アルツ君、自分が何でこの病院に来たのかわかっていないものと思われます。

15分後に再び呼ばれ、アルツ君は仰向けの姿勢で機械にかけられます。

20~30分くらいで、心筋シンチの検査は終わりになりました。

「午後にもう一度、撮影しますので、13時半くらいに、ここにもう一度お越しください。その間、お食事をなさってもけっこうです。」

「言われなくても食うよ。こっちは朝から腹ペコなんだから…。」

今度はMRIです。

検査室は別の場所に有り、歩いて別の棟に移動です。

検査室に行くのに、さまざまの科の待合室を横切ります。

ここで目にするのも、やはり高齢者の数。

「かぁ~。年寄りばっかりだな。」

「そういう自分も仲間じゃないか。」

姉もアルツ君の腕を支えながら、苦笑い…。

たくさんの患者さんの間をすり抜け、ようやくMRIの検査室に到着です。

印刷工場の輪転機を彷彿させるような機械音がこだましています。

「かぁ~。ここはまたずいぶんにぎやかなところだなぁ~。パチンコ屋も有るのか?」

アルツ君、MRIの大きな機械を見ながら、目をパチクリしちゃってます。

ここで、アルツ君、入れ歯を外すように言われます。

下の歯の部分入れ歯の金属が共鳴(?)してしまうので、外さないといけないようです。

「入れ歯?そんなのもんまで洗ってくれるのか?」

ここでも、検査技師さんは苦笑いです。

(^^ゞ

耳栓をつけられたアルツ君はやはり仰向けになり、MRIの大きな機械に吸い込まれて行きます。

15分か20分くらいでしょうか…。

アルツ君が機械の中から出てきます。

技師さん二人に仰向けの姿勢から起こされたアルツ君…。

明らかに顔色が不機嫌そう…。

少し顔が紅潮しています。

プリ(*`З´*)プリ

「なんだよっ!!このカンカンとうるさい音はようっ~!!中で『うるさ~いっ!!』って叫んだんだぞ!?聞こえなかったのかよっ?」

ikari01.jpg


明らかに不満の矛先は技師さんに向けられています。

「申し訳ありません…。」

「ダメだよ。こんなうるさい音じゃ~。客が減るぞっ!!」

「申し訳ありません。どうしても音が出るので…。」

「道具はきちんと手入れしておかないと客から金はもらえないぞっ!?ちゃんと後で、油を注しておけよっ!!」

やはり、どこだかよくわかっていないご様子…。

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2012/02/13 | コメント (8) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

スリラー

2012/02/14 (火)  カテゴリー: お風呂
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

昨日はアルツ君と心筋シンチ検査に行ってきたわけですが、アルツ君もさぞかし疲れていたのか、その日は夜中に頻繁にトイレに行くこともなく、朝までグッスリ。

というより、ヤッチ自身が爆睡してしまっていたので、アルツ君のことなんか、かまっていられないよという、プチお世話放棄の状態でした。

(^^ゞ

でも、朝紙パンツに失禁はしていましたが、紙パンツのキャパをオーバーするほどのことはなかったので、結果オーライということで勘弁していただきましょうか。

(^^ゞ

で、今日の夜、いつものようにアルツ君にお風呂に入ってもらおうと、服を脱がせているときのこと…。

「何だか、腕がかゆいんだよな〜。」

アルツ君の上着を脱がそうとしたヤッチにアルツ君がそうつぶやきます。

「また、乾燥肌になってるのかな!?」

尿素の入っていないクリームを風呂上りに塗ってから、アルツ君の乾燥肌はここ最近は改善されていたようなのですが…。

「いや、そうじゃないなあ…。多分、蚊がまだいるんだよ。でなきゃばあさんが飼ってるんだよ。」

自分にちょっとした災いが有ると、すぐにキノコさんのせいにするのは、好きな女の子の気を引くための手段なのでしょうか。

「今どき、蚊がいるわけないじゃないか。どっちの腕がかゆいんだい?」

「右。」

「右!?」

ヤッチには思い当たることが有ります。

そうです…。

昨日心筋シンチ検査の前に、病院で注射を打っています。

その時に打ってもらった腕が右腕です。

右腕のちょうどひじの裏あたりのプヨプヨと美味しそうなお肉が集まった、あまり日焼けしない部分です。

上着を脱がしにかかっていたのですが、その手を止めて、アルツ君の袖を腕まくりしてみます。

???

昨日、注射の後に、ガーゼをつけて、その上からテープをバッテンに貼ってもらっているのですが、ガーゼもテープも見当たりません。

つけてもらった紙テープがこれでもかというくらい長めに、しかも大げさにつけてもらっていたので、ヤッチもこのことはよく覚えています。

一応、大事をとって、昨日はアルツ君にお風呂も休んでもらっています。

注射を打ってもらったあたりのアルツ君の右ひじの裏は少し赤くなっています。

どうも、服の上から、かきむしったような赤みにも見えます。

「ここにテープが貼ってあったでしょ?」

ヤッチがアルツ君にたずねます。

「テープ?そんなの誰が貼ったんだ?俺は水漏れなんかしてないぞ!?」

昨日のことは全く覚えていないようです。

「違うよ。昨日病院で注射打ってもらったでしょ?」

「病院?誰がそんなところに行ったんだ?」

「旦那さんだよ。あのカンカンとうるさいところに行って文句言ってたじゃないか。」

「あーっ!!あのうるさいところか!?あんなうるさいところは、客なんか来ないぞ!!」

やはり、よっぽどのことだったのか、この事だけはアルツ君の脳に克明に刻まれているようです。

「あんな、うるさいところはもうまっぴらだっ!!」

アルツ君、眉間にしわを寄せ、片目を閉じて再現VTRを見ているようです。

ちょっと可愛そうですが、その時のことを思い出す時の表情がいつもとあまりに違うので、こっちは滑稽でなりません。

゚+。ゥフフ(o-艸-o)ゥフフ。+゚

「そうだよ。思い出した!?あのウルセー病院で注射を打ったんだよ。」

「あいつら、俺にそんなことまでしやがったのか!?ふざけた野郎どもだっ!!」

「いや。俺に怒ったって仕方がないだろ。その注射の跡がかゆいんだよ。」

「そうかぁ〜。あいつら蚊を飼ってやがるんだなっ。」

「それにしても、テープとカーゼはどこに行ったんだ?」

「そんなもん要るかっ!?有ったらつっ返してやるっ!!」

「いいねえ!!最近にはない意欲ですねえ〜。今から殴り込みに行くかっ?」

「ふんっ!!行きたくもないっ!!」

結局、ガーゼとテープは見つからず…。

着衣の裏からも発見できず終いです。

(^_^;)

「でも、どうする?今日は風呂は止めとくか?」

「入りますよんっ!!入らないと死んじゃいますよん。」

「でも、ばい菌とか入って腐ってくるかもしれないぞ?」

「腐ったら腐ったで、切っちまえばいいさ。」

「でも、切っちまったら、ボタモチ食べられなくなるぞ?」

「左手で食いますよん。」

「今日はやめとこうぜ。」

「やだっ!!」

どうしても入ると言ってきかないので、防水の絆創膏をとりあえず貼ってお風呂に入ることに…。

アルツ君に湯船に入ってもらう前に、アルツ君の身体をシャワーを使って、お湯で流します。

アルツ君、なぜかリラックスできない姿勢…。

お化けのような格好です。

腕を上げ、盆踊りで天を仰ぐような恰好か、スリラーを今にも踊り出しそうな格好…。

「なに?なんでそんな格好するんだよ?」

「ん?水がかかるといけないからね。」

「だから、やめようって言ったんじゃんかよ。」

「いいんだよ!!俺の腕なんだから。早くお湯掛けて!!」

「だいたい右腕だけなんだから、左腕は下げてればいいじゃん!!」

「いいんだよ!!俺の腕なんだから。早くお湯掛けて!!」

「もう腐ってんじゃないのか!?その腕…。」

「バカ言え!!腐ってたらあげられるわけないじゃないか。」

「まあいいや。腐ってても俺の腕じゃないから。でも腐った腕を切り落とす時は痛いんだろうな〜。」

「バカ言え!!腐ってたら痛いのなんかわかるわけないじゃないかっ!!」

「はい。流したから、湯船に入っていいよ。」

湯舟に入るにも右腕のことが気になるのか、ぎこちない動きです。

゚+。ゥフフ(o-艸-o)ゥフフ。+゚

湯舟に腰をおろしたアルツ君、注射の跡にお湯がかからないように、腕をひねって水面に浮かべています。

(^_^;)

「あのさ〜。その姿勢だと辛いんじゃないのか?」

「ぜんぜん、辛くないぞー。普通だよ。普通。」

「でもさ。どうせなら、左腕はお湯に浸かってもいいんだから、左腕は下ろそうよ。それじゃあ。お化けみたいだぞ。まるでスリラーでも踊るような格好だぞ。」

「バカ言え!!どうせだから左腕も上げてんだよっ!!だいたいスリラーって何だ?」

「旦那さんに言っても分からないよ。ちょっとビートたけしみたいに首を傾けてみなっ。」

ビートたけしはアルツ君にもわかるようで、あの独特な首の傾げ方を湯船でマネしています。

「こうか?」

「そうそう。それがスリラーって踊りだよ。」

「あんまり動くと、水がかかるからこれくらいにしておくよ。」

「やっぱり、そうとう気になってんじゃないかよ。」

「別に気にはしてないさぁ…。念のためだよ、念のため。」

「じゃあ、ブクブクブクって、腕を沈めてみん?」

「やだいっ!!」

結局、ヤッチもアルツ君をおもんぱかり、シャンプーやせっけんで身体を洗うのは取りやめにしてアルツ君にお風呂から出てもらいました。

「最後にお湯を腕にぶっ掛けとくか?」

アルツ君にヤッチがたずねます。

「やだいっ!!」

湯舟から出たアルツ君の身体の水滴を拭き取ります。

着替えは暖房の効いた茶の間です。

身体を拭き終えたアルツ君、一目散に茶の間に飛び込みます。

「おいっ!!ばあさん!!絆創膏張り替えろっ!!」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ



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