アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。

長谷川式簡易知能評価スケール

2011/10/06 (木)  カテゴリー: アルツハイマー型認知症
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test_al

こんばんは

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

今日は二週間に一度のアルツ君の診察日。

正確に言うとまだ二週間経っていないのですが、主治医の都合と今度の月曜日が体育の日で旗日になるので少し早い診察となりました。

今日はクリニックで長谷川式簡易知能評価スケールなるものをやってきました。

ご家族にアルツ君と同じような人がいて普段お世話をしていらっしゃる方はご存知かもしれませんが、もしかするとこのスケールなるものの認知度はいまひとつかもわかりません。

ヤッチも詳しいことはよく知りませんが、簡単に言ってしまえば、認知症の進行度を客観的に判断するためのテストのようなものです。

質問に答えていき、質問の中で自分が何点とれたかによって評価していくもので、医師や家族の主観が入り込まないところが大きな特徴なようです。

質問は全部で9問。満点獲得すれば30点です。


【長谷川式簡易知能評価スケール】
  1. お年はいくつですか?(配点1点)
    満年齢が正確に言えれば1点。
    ※2年までの誤差は正解とする
    アルツ君の答え ~ 83歳 ← なかなかやるじゃん!
    (1/1点)
  2. 今は何年・何月・何日・何曜日ですか?(各1点で配点4点)
    ※年については西暦も正解とする
    アルツ君の答え ~ 年号のみ
    (1/4点)
  3. 今いるところはどこですか?(配点2点)
    自発的正解は2点。
    ※ヒントOK(5秒後に「ここは病院ですか?」「家ですか?」 「それとも施設ですか?」と質問)の正解は1点
    アルツ君の答え ~ 家 ← 病院だろがっー!
    (0/2点)
  4. これから言う言葉を言ってみて下さい?あとでまた聞きますから、よく覚えておいてください。(配点3点)
    ※AかBのどちらかの質問を選択。
    A : 「サクラ。ねこ。電車。」
    B : 「ウメ。いぬ。自動車」
    復唱できれば各1点
    アルツ君の答え ~ 「サクラは今は季節じゃないよ。」
    (1/3点)
  5. 100から7を引くと、いくつですか?それからまた7を引くと?(配点2点)
    各1点
    「93」を正解できれば1点
    「86」も正解できればさらにもう1点
    ※最初の「93」を不正解の場合は、その時点で質問中止。
    アルツ君の答え ~ 「引き算は最近やったことない」
    (0/2点)
  6. これから言う数字を逆から言ってください?(配点2点)
    「6-8-2」(約1秒の間隔をおいて質問提示)
    「3-5-2-9」(約1秒の間隔をおいて質問提示)
    各1点
    ※3桁の逆唱に失敗したら質問中止。
    アルツ君の答え ~ 「難しいな…。逆立ちしないと…。」
    (0/2点)
  7. これから5つの品物を見せます。それを隠しますので何があったか言ってください?(配点5点)
    時計・携帯電話・ペン・財布・聴診器など、必ず相互に無関係なものを選択し、名前を言いながら提示。
    各1点
    ※順番は問わない
    アルツ君の答え ~ 「そんなにいっぺんに隠しちゃダメだよ。」
    (0/5点)
  8. 先ほど覚えてもらった言葉(問4の言葉)をもう一度言ってください?(配点6点)
    自発的正解は各2点
    ※植物、動物、乗り物と、相手の反応を見ながらヒントを与えて正解ならば各1点。
    アルツ君の答え ~ ヒントをもらって「サクラ」だけ思い出す。
    (1/6点)
  9. 知っている野菜の名前を、できるだけ多く言ってください?(配点5点)
    6個 … 1点
    7個 … 2点
    8個 … 3点
    9個 … 4点
    10個 … 5点
    ※途中で言葉に詰まり、10秒たっても次が出ない場合は質問中止
    ※5個以下の場合は0点
    アルツ君の答え ~ 「食うのは得意なんだけどなあ…」
    (0/5点)


【評価】
20~30点
異常なし
16~19点
認知症の疑いあり
11~15点
中程度の認知症
5~10点
やや高度の認知症
0~4点
高度の認知症

アルツ君
4点~高度の認知症


とまあ惨たんたる結果には終わりましたが、クリニックから帰ってこのことをキノコさんに報告すると…。

「あら。ずいぶん進んじゃってるのね。野菜の名前ぐらい畑に行ってるんだから出そうなもんだけど…。」

それを聞いたアルツ君

「余計なことは早く忘れた方がいいよ~。」


う~ん。

ある意味認知症は素晴らしい病気かもしれませんね!?

それにしても

アルツ君

さすがです…

(; ̄ー ̄川 アセアセ

[追記]
2012年02月にアルツ君は再度長谷川式簡易知能評価スケールをやっています。
この時の結果は30点満点中14点でした。
(記事:紹介してもらった診療所での診察~診察編~)
参照先の記事のコメントの中にも参考になるコメントが寄せられていますので、あわせてご覧ください。
(記 2012/09/15)

  

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2011/10/06 | コメント (14) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

そんなにいじめるなよ…

2011/10/07 (金)  カテゴリー: 下の話
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こんばんは

アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~

今日は新しく通うことになったデイサービスの第二回目の登板です。

朝は相変わらず早く出かけたい様子で落ち着きが有りません。

相変わらずの状況なので今日は朝の風景は省略させていただきます。

問題は今日アルツ君がデイサービスから帰ってきてからです。

今度のデイサービスは通所リハビリと入浴介助があるということで従来通っていたところからケアマネージャーさんの勧めもあってこちらに替えていただいたわけなんですが…。

アルツ君が帰って来てデイサービスからの連絡ノートを見ると「入浴」の欄のところに『中止』と記入されています。

どうやらお風呂に入ってきていないようなんです。

???

本人にこのことを聞くと「入れとも何にも言われなかったぞ。」と答えが返ってくるだけです。

せっかく入浴施設があり、しかも本人は『温泉』と勘違いまでしているくらいですから、入って来ない手はありません。

デイサービスの方で血圧と体温を測定してくれていてその欄をみても若干血圧が高めではありますが、絶対入っちゃダメというほどは高くありません。

もう一度本人に確認します。

「今日は向こうの都合か何かでお風呂入れなかったのかい?」

「俺は何にも知らないぞ。入れとも言われた覚えがないぞ!?」

どうやらアルツ君に確認するのは無駄なようです…。

思い切ってデイサービスに電話をかけてみることにします。

ヤッチ:「あの今週からそちらでお世話になっている〇〇の息子なんですが…。」

スタッフ:「お世話になっています。」
(あなたをお世話した覚えはないんだが…)

ヤッチ:>「実は今日の連絡ノートを拝見して、『入浴』の欄が『中止』になっていたもので電話させてもらったんですが…。これはそちらのご都合なんでしょうか?それとも本人が『入りたくない』と言って入らなかったんでしょうか?」

スタッフ:「わかりました。確認して参りますので少々お待ちください。」

……しばらく保留音……

スタッフ:「お待たせしました。うちの者が午前と午後に3回ほど声かけをさせてもらったのですがご本人様がお断りになられたものですから…。まだこちらにいらしてから日が浅いということでこちらの方も強制はしなかったんですが。ご本人様は笑顔でしたよ。」

この最後の『笑顔でしたよ』がどうも引っかかるところではありますが、やはり本人の意志で入らなかったことは確定です。

ヤレヤレ┐(´д`)┌

「やっぱり『入れ』っていわれてんじゃん!?せっかくお風呂に入ってくると思ったから今日はお風呂まだ洗ってないぞ。」

「そんなにいじめるなよ…。言われた覚えがないんだから…。」

確かに覚えていろという方が無理な話です。
^_^;

アルツ君そう言いながら『お腹が空いた』と言って金時豆をレンゲですくっています。

それにしてもおかしな話です。

あれだけデイサービスには温泉があると言って楽しみにしていたはずなのに、その楽しみにしていた温泉に入って来ないとは…。

ヤッチは仕方なく風呂洗いに着手します。

ヤッチが風呂を洗っている間にアルツ君はトイレに入ったようです。

お風呂を洗い流す音に最初は気づかなかったのですが、どうやらアルツ君がトイレで大声を上げているようです。

「お〜い!ちょっと大変だ!ちょっと来てくれよ!!」

お風呂の浴槽の栓をしてお湯を出し始めたところでアルツ君の声に気付いて大慌てでトイレに向かいます。

「なに?どうした?」

「ちょっとみてくれよ〜。ふ〜ん。」

アルツ君は便座の前で紙パンツをひざ上くらいまでおろして立ちすくんでいます。

???

えっ〜!!!

紙パンツの中には大量の子猫ちゃんです…。

\(◎o◎)/!

「これじゃパンツおろせないよ。お前どうにかしろよ!」

アルツ君紙パンツをおろしてみたものの子猫ちゃん達が脱走しそうになるので身動きが取れないようです。

「動くな!!」

ジャックバウアーが緊張モードに突入です。

「そのまま上着の裾を上にあげて!!」

「そんなにいじめるなよ…。うまく上げられるかな…。」

ジャックは子猫ちゃん達の造反によってアルツ君の上着に被害が及ぶのを極力防ごうと必死です。

茶の間からハサミを用意します。

「はい。そのまま。ゆっくり〜股をひろげて!」

「お前そんなにいろいろ言うなよ…。」

「すまないと思ってる…。だけどもう少し頑張って!はい。なるべくゆっくり…。」

ジャックはアルツ君の紙パンツを自発的に脱がすのを断念して横からハサミで切り裂き子猫ちゃん達を救出する考えのようです。

「お前。何するつもりなんだ。俺のチンチン切るつもりか?」

「動くなっ!チクショウ!あともう少しだ!」

片側を切り裂き、股間に手を廻して子猫ちゃん達を落とさないようにもう片方の手で支えます。

子猫ちゃんを落としてしまっては任務は遂行できません。

片手で上手く子猫ちゃん達を包み込むようにしてもう片方の手でアルツ君のもう片方の太ももにハサミを入れます。

「あうっ!冷たい!!お前冷たいよ〜。」

「黙って!!あともう少しだ!!」

今日は寒いくらいなので汗は出ませんが何だか額にジンワリ来ているイメージだけは沸いてきます。

「大丈夫か〜?」

「よしっ!上手くいったっ!」

ε-(。・д・。)フー

お尻を拭いていないのでそのままアルツ君を風呂場に連れて行きお尻をシャワーで流します。

ε-(。・д・。)フー


どうやら子猫ちゃん達の成長ぶりというか鮮度というか干からび具合からみて産み落とされたのは結構前のようです…。

朝デイサービスに到着した直後、もしかしたら行く前から産んでいた可能性もあります。

本人は排便感がなくなっているとはいえ、何とはなしにそのことに気づいていたのかもしれません。

それでデイサービスのスタッフからの『お風呂に入りましょう?』の声かけに『笑顔』でお断りしたのかもしれません。

なぜ故素直に『漏らしっちゃった』と言えないかは議論を呼ぶところですが、何とはなしにわからんではない部分もあるわけで…。

それにしてもやはり謎は子猫ちゃん達を救出したときにアルツ君のお尻に着いていた10センチほどのトイレットペーパーの切れ端です。

今やそれも便器という鑑識に廻してしまいましたが…。

アルツ君

さすがです…

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2011/10/07 | コメント (8) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

ぽっこりおなか

2011/10/08 (土)  カテゴリー: アルツ君
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こんばんは

アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~

昨日はアルツ君大失敗をしてしまいましたが、今日はそのせいもあってかスッキリしている様子です。

実はアルツ君のぽっこりおなかが気になっていたヤッチはネットショッピングでアルツ君の便秘解消のためによさそうなものを見つけて、昨日はそれが届いたばかりの日でもありました。

養麗健茶


養麗健茶(ようれいけんちゃ)というものでお試しセット1,280円(7包入り)です。

次回購入のための500円の割引券付きです。

高いか安いかは別として昔キノコさんがよくはと麦茶を飲んでいて、それが便秘にも効くと言っていたのでドラッグストアに探しに行きました。

でも今はもう売ってないようなんです…。

お店にの人に聞いても『何それ?』という顔をされるほど。

そしたらたまたまこの養麗健茶にはと麦が入っているのを見つけ、これならキノコさんも文句を言わないだろうというので購入しちゃったわけです。

でも昨日あんな事件が有ったのでゆるくなりすぎては困るというので結局まだ試していません。
。゚(PД`q。)゚。

不思議と人間自分の手元に商品が届くとさっそく使ってみたくなります。

(●`w´●)ニァ・・

便秘になって欲しくないから購入したのに、どこかでアルツ君にまた便秘になるように念じているところがあります…。
(^_^;)

さてヤッチがワラ人形に五寸釘を打ち付けていることも知らないアルツ君は今日も元気です。

(●`w´●)ニァ・・

スカパーの時代劇専門チャンネルで暴れん坊将軍をやっていて今日は無料で視聴できました。

もう一つ同じ帯で大江戸捜査網かなにかもやっていてどちらもアルツ君にとっては大好物です。

結局ちょんまげさえ結っていればなんでもオーケーなわけで番組のストーリーはあまり関係ないようにも見えます。

最初に暴れん坊将軍にチャンネルを合わせたのですが、さっそく好物に食いつきます。

「おう!?やってやがるな。ちくしょう。お前隠してたんだろ?」

「隠してなんかいないよ。このチャンネルは一日中チャンバラやってるよ。」

「えっー。そりゃ大変だ。寝る暇ないじゃないか?」

「でも金払わないと観られないんだよ。うちは貧乏だから払えないな~。」

「何だってケチくさいこと言ってやがるな~。黙ってみせろいっ!」

「ときどきタダでやってるからそれを観るしかないね。」

そう言いながら別のチャンネルの大江戸捜査網に切り替えます。

「あー!?こっちでもやってやがる。忙しいな~。」

ヤッチがアルツ君にどっちを観たいかたずねます。

「どっちが観たい?」

「どっちって言われてもな~。俺はすぐにはそこへは行けないぞ~。」

アルツ君

さすがです…

(; ̄ー ̄川 アセアセ



2の答え:写真(10年前の自分の写真と1年前の写真では10年前の方が新しい=若い)
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2011/10/08 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

落ち着かない職人

2011/10/09 (日)  カテゴリー: アルツ君
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こんばんは

アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~

今日はアルツ君朝から落ち着きが有りません。

午前中に散歩に出かけるというのですが、よくよく話を聞いてみると歩いて行けそうな距離ではありません。

「いったいどこに行きたいの?」

ヤッチがたずねます。

「昔行ったことのある家なんだが、そこが今どうなってるか見てみたいんだよな~。」

「そこの家に行ってどうするの?」

「どうするっていうわけじゃないんだが見てみたいんだな~。」

「遠いんだろ?」

「遠いかどうかわからないけどそこに行ってみたいんだな~。」

何を聞いても『行ってみたい』『見てみたい』と言うばかり…。

┐(´-д-`)┌

「どこだか表に出ればわかるのか?」

「当たり前だ!まだそんなにボケちゃいないぞ!」

「でも歩いて行くにはちょっと遠いんじゃない?」

「自転車があるじゃないか。」

「自転車なんてもう乗れるわけないじゃないか。」

「そうか~!?乗ってみなくちゃわかんないぞ。」

「乗ってみなくたってわかってるよ。その材木足は半分腐ってるから…。」

「腐ってるは失礼だろ。」

「だってちょっとそこまでも歩けない人間がバスに乗っていかなきゃならないところまで自転車でなんて行けるわけないだろ!」

「そうかな…???」

どういう目的でどうして見に行きたいのか、そしてそこが誰の家だかもハッキリしません。

ゥ──σ(・´ω・`;)──ン

「お得意さんの家なのかい?」

「いや~。それがわかれば見に行かなくてもいいんだよな~。」

アルツ君としゃべっているとこっちの思考が時々やられそうになる時が有ります。

「今さらそんなところに行ってどうするつもり?」

「どうするつもりは向こうに行ってから考えればいいことさ。」

段々こっちの方がむずがゆくなってきます。

「とりあえずさあ。誰の家だか思い出してから行くことにすれば?」

一応午前中は行かずに我慢していたようですが、午後になってキノコさんがヤッチを呼びにきます。

「ちょっとあんた。おじいちゃんがどうしても朝言っていたところに行くって聞かないのよ…。もう帽子まで被っちゃって…。」

「帰って来れなくなっちゃうぞ。」

「そうなのよ。だからあんたが着いて行ってやってよ。」

「俺は大丈夫だけど途中で歩けなくなっちゃうぞ。」

仕方なく靴を履こうとしていたアルツ君を呼び止めます。

「どうしても行くのかい?」

「あーあ。どうしても行ってみたいんだな~。」

「じゃあ。一緒に行くから車で行こうよ。車の道わかるだろ?」

「わかるさよ~。そこ真っ直ぐ行けばいいだけなんだから。」

結局アルツ君を車に乗せてお出かけです…。

車のエンジンをかけてスタートです。

自宅の路地を出ると右か左かしかないT字路です。

「どっち?」

「右だよ。」

「右?」

右曲がると北の方角になるのですが、北の方角にアルツ君が現役の植木職人だった頃のお得意様のお宅は一軒もありません。

しかもヤッチもあまり行かないような方角なので、おそらくアルツ君もヤッチより行ったことのない方角です。

もしアルツ君が行くとすれば、まだ少し元気で歩いてどこでも行けるような頃にキノコさんに頼まれて駅前のスーパーに安売りのお米を買いに行ったことがあるくらいでしょう…。

「こっちの方は滅多に行かないところだぞ。本当にそんな家があるのか?」

ヤッチも疑心暗鬼です。

「あるんだよ。お前は知らないと思うけどここを真っ直ぐ行った方にあるんだよ。」

真っ直ぐ行くと滅多に利用しない駅の方角です。

「あっち行ったら〇〇駅の方だから人家なんてないぞ~。」

「それがあるんだよ。」

アルツ君の言葉を信じてとりあえず車を走らせます。

この滅多に利用しない駅も歩くと結構な距離があるのですが自動車を利用すると数分で駅前に到着してしまいます。

「もう駅前の通りに出ちゃうぞ!?」

「あー。いいからその通りに出たら右に曲がって!!」

まるでタクシーのドライバーのようにアルツ君に使われます。

「そこ曲がったら少しゆっくり走ってくれよな。」

「はい。はい。割増しになりますがよろしいでしょうか?」

「お前親から金取るのか?」

ビックリしたのはアルツ君が自分の息子を認識していたことです。

\(◎o◎)/!

ついこの間まではアルツ君からみればヤッチは『透明人間』で存在すらない物体でしたから…。

たまたま調子が良いだけなのかそれとも少し病気が治っているのか…。

(^_^;)

駅前の通りを駅から少し遠ざかる方向に車を走らせます。

「おうー!もう少しゆっくり走れるか?」

一応バックミラーで後続車がいないことを確認して減速します。

どうやらアルツ君は右方向の景色ばかりが気になっている様子です…。

「どうだい?見つかったかい?」

そうヤッチが行った瞬間アルツ君が大声をあげました。

「おー!!有った!有った!!」

さらに減速して車を左わきに停車させます。

数メートル先はキノコさんにお米を頼まれて買いに来たことがあるスーパーです。

アルツ君が見ているのはそのスーパーではなく、スーパーのはす向かい(ほとんど正面)です。

???

「どこ?」

ヤッチが聞きます。

「そこだよ。そこ!」

アルツ君が指をさして謎の場所を示します。

???

「そこって!?住宅展示場だぞ?」

そうアルツ君の指さした方向はなるほど一軒家ではありますが、建て売り住宅の展示場です。

同じような家が2,3軒並んでいて一軒だけ売れていないのかのぼりが立っています。

「そうだよ。そこだよ。そこ。」

アルツ君自分の中で納得したのか何回もうなずきます。

( -Д-) ゚Д゚)フムフム(o゚ω゚))コクコク

「ここに何が有るっていうんだよ~??」

ヤッチにはまだ理解ができません…。

(-_-;)

「ここに前に来たときに表に女の人が立っていて、来た人にいろいろ説明をしていたんだな…。」

「それが朝から気になってたことなのかあ???」

「そうなんだよ~。なんか気になって仕方なかったんだなあ~。」

本人はスッキリですがヤッチはスッキリしません…。

( ´Д⊂エーン

なんでこんな事が気になるんですかねえ~?

アルツ君

さすがです…

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2011/10/09 | コメント (8) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

平穏な一日

2011/10/10 (月)  カテゴリー: アルツ君
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こんばんは

アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~

今日は何事もなく、平穏に一日が終わりました。

イベントといえば、姉が休みを利用してアルツ君の様子伺いに来て、いつも通り拉致され、ボタモチを買いに行ったことぐらいでしょうか…。

相変わらずボタモチを小脇に抱え、帰って来るなりパクついて…。

今日のアルツ君の夕飯はボタモチとマグロのお刺身です。

白飯代わりにボタモチを召し上がり、醤油のついたお刺身もほおばるという荒業です。

デザートはバナナで締めくくり、早目の就寝です。

少し気になったのはお箸ですし飯大に切り分けたボタモチの上にマグロの刺身を載せてうれしそうな顔をしてパクリと…。

アルツ君

さすがです…

(; ̄ー ̄川 アセアセ



1の答え:いも(山芋、里芋はあるけど町芋は無い)
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