アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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徘徊の職人

2011/06/06 (月)  カテゴリー: 徘徊
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こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

昨日はアルツ家にとって大変な一日となってしまいました。

アルツ君は要介護3といってもおそらく知らない人から見たら、ちょっと変わったおじさんぐらいにしか見えないくらい元気です。

日常生活の中では物忘れがひどいというだけで、そんなに他人に危害を及ぼしたり、困らせたりすることはありません。

昨日はアルツ君が植木職人だった頃の昔のお客様(お得意様)のお宅を訪問したいというので、家族は特に理由を聞かずに「行ってきてもいいよ」というGOサインを出してしまいました。

歩いても30分はかからないくらいの距離です。

家族にしてみれば、それをバスに乗って出かけるというわけですから、まあちょっと遠出のお散歩くらいにしか考えず、多少の不安はあるもののまあ大丈夫だろうと判断を下したわけです。

私営のバスは、アルツ君の年齢になると、どこまで乗っても無料です。

そのバスはJRと私鉄を南北に結んで、アルツ君が乗るバス停から終点のJRの駅までは30分くらいでしょうか。

お得意様のお宅の最寄りのバス停は、ちょうどその中間くらいのところに有り、バス停を降りればすぐのところです。

アルツ君はお昼前には帰ってくると言い、午前10時過ぎくらいに自宅を出発しました。

もちろん一人だけです。

そのアルツ君はお昼になっても帰ってきません。

お得意様の家で昼ご飯でも御馳走になっているんだろう…そう家族はまだ考えていました。

???

お昼が過ぎ、そろそろアルツ君の大好きなおやつの時間です。

昔の職人なので午前10時半の休憩と午後3時の休憩は体に染みついていて、現役を引退した今もこの時間になると、お茶とお茶菓子を催促します。

???

おやつの時間だというのに…。

そろそろ心配しないわけにはいかなくなってきました。

おやつをお得意様のお宅でいただいているにしても、ちょっと帰りが遅すぎる気がしてきました。

キノコさんがヤッチに言います。

キノコさん:「ちょっと、あんた。迎えに行ってきてよ。」

こういう時の役割は決まってヤッチが任命されます。

ヤッチ:「しようがない…。行ってくるか…。」

自転車にまたがり、表通りに出ると、2~300m位先にアルツ君らしき姿が見えます。

昔職人だった人間は骨太で遠くから見ても陰影がクッキリです。

自転車をこぐヤッチとアルツ君の表通りでの再開です。

ヤッチ:「ずいぶん遅かったんじゃない?」

アルツ君:「バスに乗らないで、歩いて行ってきたからな。」

ヤッチ:「歩いて行ったにしても、遅くないか?」

アルツ君:「仕方ないだろっ。帰りも歩いてきたんだから…。」

ヤッチ:「お得意さんの家で昼飯でも食べてきたの?」

アルツ君:「行ってない…」

ヤッチ:「行ってないって?じゃあどこに行ってたの?」

アルツ君:「わからんっ!!」


どうやら家に戻って話を聞くと、行きは乗るはずのバス停が混んでいたらしく、お得意様の家まで歩いて行こうと決め、テクテク歩いたそうです。

歩いているうち、自分がどこにいるのわからなくなり、さまよい歩いていたらバス停の終点であるJRの駅にたどり着いたそうな…。

終点のJRの駅に着いたときは、土地勘があり、自分がどこにいるかわかったそうです。

もうこうなるとお得意様のお宅訪問どころではありません。

早く家に帰ろうとまたすぐJRの駅を後にして歩き出したとの事。

(バスに乗って帰ってくればいいのに…。)

また歩きだしてようやくヤッチとご対面となったわけです。

アルツ君その間飲まず食わず…。

ようやく自宅にたどり着いたアルツ君は家族の心配もよそにお腹が空いたと言って話もそこそこに、残しておいた昼ごはんをほおばっていました。

これって迷子なんですかねえ~?

それとも徘徊なんですかねえ~?

どなたかお分かりになる方教えていただけませんか?

ちなみに、今日になると、アルツ君は昨日の出来事を全く覚えていませんでした。

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2011/06/06 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

ロン毛の職人

2011/07/08 (金)  カテゴリー: 徘徊
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こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

今日、アルツ君には、床屋に行ってもらうことになりました。

最近では、千円床屋も、あちこちに、できています。

そこに、髪を切りに行ってもらってもよいのですが、区の方から高齢者に、『いきいき健康券』というのをもらっていて、これを利用しない手は有りません。

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一般的な床屋さんの料金が、3,600円として、この券を使えば3,600円-3,000円で600円払えば、床屋さんで髪を切ってもらえます。

何も千円床屋に行かなくても、この券を利用させてもらえば、シャンプーや顔そりまでしてもらえて、600円で済みます。

ちなみにヤッチはここ数年千円床屋にしか行ったことがありません。

このブログを読んでいる何人かは、その理由を知っていると思います。

\(◎o◎)/!

坊主頭にしても構わないのですが、何故かキノコさんが嫌がります。

キノコさん:「頼むから、それだけはやめてちょうだい。」

仕方ないので、かろうじて生やしていますが、ヤッチとしては、メンテナンスが少なくて済む方が、よいに決まっています。

(-"-)

アルツ君とて、それは同じこと…。

ヤッチが、そのDNAを受け継いでいるわけですから、坊主頭にしたとて、変わらないような気がします…。

o○☆*゚ピカツ

キノコさん:「券があるから、1,000円だけ持っていって、おつりで帰りに何か好きなものでも買ってきたら?」

1,000円でおつりをもらっても残りは400円です。

(小さな子供が駄菓子買うわけじゃあるまいし…。)

しかも、その1,000円はヤッチの1,000円です。(涙)。

キノコさんが『いきいき健康券』と、千円札を、封筒に入れて、アルツ君に手渡しました。

アルツ君が、髪を切りに行く床屋さんは、地元のなじみの床屋さんで、バス停で2つ目のところ。

キノコさんが気を利かせてバス券もアルツ君に持たせてあげます。

キノコさん:「ひとりで行ける?私は、ついて行かないからね。」

アルツ君:「大丈夫だよっ!子供じゃあるまいしっ!」

キノコさん「バス停、2つ目だからね!乗り過ごさないでね。」

アルツ君:「心配無いって!!」

(その言葉が、一番心配なのだが…。)

キノコさんが、付き添っていけば、問題ないのですが、キノコさんも出かける用事があります。

ヤッチはヤッチで、アルツ君が行く床屋は、顔見知りの床屋…。

疎遠になっているので、アルツ君に付き添うのは気が引けます…。

(・・;)

まるで『初めてのおつかい』状態で、アルツ君を送り出し、ヤッチはお留守番です。

アルツ君が出かけたのは、比較的早い午前中です。

もし床屋さんが混んでいたとしても、お昼時には充分間に合いそう。

ヤッチは、誰もいない茶の間を片づけて、トイレ掃除、風呂洗い等々…。

あとは、畑に水を撒きに行けば、午後はのんびりできます。

(^.^)/~~~

片付けが終わり、比較的涼しい午前中に、水を撒きに行くことに…。

スイカの花が咲き始めました。

(しまったっ…。写メ撮るのを忘れました…。)

一通り水を撒き、トマトとキュウリを何本か収穫し、家に戻りました。

収穫した野菜をしまおうと台所に行くと、誰もいないはずの部屋に人の気配が…。


もうお分かりですよね?


そうです…。

アルツ君です…。

部屋の電気を消したまま、上半身裸で、ソファーに寝そべっています。

ヤッチ:「あれっ?もう帰ってきたの?」

アルツ君:「わからんっ!」

床屋に行ったはずのアルツ君に、サッパリ感がありません。

伸びた襟足はそのままで、ロン毛の落ち武者状態は変わっていません。

ヤッチ:「床屋に行ったんじゃないの?」

アルツ君:「そうか…。床屋に行くんだったけか?」

??

アルツ君:「途中で、どこに行くんだか、わかんなくなっちゃたんだよな…。」

ヤッチ:「えっ?じゃあやっぱり床屋に行ってないんだ?」

アルツ君:「どこ行くか、わかんないのに、床屋に行けるか?」

さすがに、本人も自分に、あきれているらしく、起き上がって首をかしげています。

ヤッチ:「お宅の奥さんが、床屋さんに行く券を持たせたでしょ?ポッケに入ってない?」

職人さんはカーゴパンツの横ポッケから封筒を取り出しました。

アルツ君:「そうか…。ここに行くんだったんだ…。」

どうやら話を詳しく聞くと、バス停を乗り過ごし、何本か先のバス停で降りてしまったようです。

以前にもこんな事件があったような…。

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ヤッチ:「また?」

と、いったところで、最近であればあるほど本人がおぼえているわけもなく…。

ヤッチ:「でも、またよく帰ってこれたよねっ?」

アルツ君:「そうだなあ…。よく帰って来れたよな…。世の中、狭いもんだっ!」


そういうとき使う言葉じゃないんだが…。

(-_-)フー!

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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