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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
今日はキノコさん(母)は日頃の疲労のせいか夏風邪を引いてしまいダウン。
(v_v`)はぁ・・・。
午前中から調子が悪いと言って寝込んでしまいました。
アルツ君(父)は 、いつもどおり。
アルツ君:「あー、風邪ぴっきは寝てろっ!寝てろっ!」
そう言って、日頃、世話になってる愛妻をぞんざいに扱います。
そのくせ11時ごろになると 、ブツブツ言い始めます。
アルツ君:「あー、腹減った!今日は昼飯、何を食わしてくれるんだ?」
ヤッチがまともに料理をするわけは有りません…。
ヤッチ:「昨日のカレーが余ってるから、カレー食べたら?温めようか?」
アルツ君:「またカレーか?なんかもっと美味いもんないのか?」
ヤッチもちょっとイラっとします。
ヤッチ:「自分の耳からまずいカニ味噌出して、おかずにすれば?」
アルツ君:「大事にとっておかないと、無くなっちゃうからな…。しようがない…カレー食べてやるか…。」
どこまでも上目線の職人です。
ヤッチはカレーなら週5でもいける方です。
ただ最近、ジャガイモ祭りの連続なので、さすがに無理があるかも…。
他に食べるものがなければ、十分御馳走です。
アルツ君:「オーッ!辛いッ!」
いかにも、あてつけと言わんばかりに攻撃してきます。
ヤッチ:「お宅の奥さん寝込んじゃったんだから、我慢して食いなよ!」
アルツ君:「なんか冷蔵庫に美味いもん入ってんじゃないか?」
そう言いながら、冷蔵庫を開けると思いきや、キノコさんの寝ている二階へと上がっていきます。
アルツ君:「おいっ!カレーが下にあるぞ!食べた方がいいんじゃないか?」
二階から大きな声が聞こえてきます。
キノコさん:「風邪ひいて食欲無いの…。いいから静かに寝かせてちょうだい…。」
か細いながらも、ハッキリとした否定形の声がわずかに聞こえます。
まるで好きな子を「好き」と言えずにかえっていじめてしまう悪ガキのようです。
どうも職人気質は表現力が豊かでないような気がします。
アルツ君:「畑からキュウリ獲ってきてやろかっ?」
??
どうやら振られたらしく再び食卓に帰ってきます。
昨日のカレーですから、野菜類も原型をとどめていません。
これはこれでヤッチはけっこう好きですが…。
文句を言っていたアルツ君はヤッチより先に平らげてしまいました。
アルツ君:「メシ食ったら眠くなっちゃた!」
早速、ソファーでゴロンと…。
ヤッチ:「牛なるよ!」
アルツ君:「牛になったら、ビフテキ食えるぞっ!」
(やっぱりアルツハイマーじゃないかも?)
ヤッチはキノコさんがいないので、茶碗を洗ったり、洗濯物を取り込んだりとけっこう忙しい感じ。
主婦の大変さを思い知らされた感があります。
なんだかんだと細かい用事をするうちに、あっという間に夕方です。
(ー_ー)!!
アルツ君:「今日は何を食わせてくれるんですかね~?」
(またそっち?)
さすがにカレーというわけにいかないので、アルツ君と一緒に近所のスーパーに買い物に行くことにしました。
最近、運動不足になっているアルツ君を何とか外に連れ出そうとする優しい息子のはからいです。
でも、男二人しかも親子で歩いてスーパーに買い物に行くのはけっこう恥ずかしいものです。
(*/ェ\*) ィヤン
ヤッチ:「何が食べたいの?」
アルツ君:「とんかつ!」
なんでそういうチョイスなのか、わかりませんが、多分本人が希望しているので惣菜コーナーでとんかつを買うことに…。
もちろんヤッチにパン粉をつけて揚げるテクは有りません。
ふと気づくと買い物カゴに、どこから持ってきたんだか、いろんなものが入っています。
カットパイン、きんぴらごぼう、ポテトサラダ、サーモンの刺身、バナナ、食パン、太巻きの入ったお寿司の盛り合わせ…etc。
ヤッチ:「こんなに食えないでしょ?」
アルツ君:「大丈夫!大丈夫!」
ヤッチ:「いやっ!絶対食えないよっ!とんかつだって買ってんだぞ!」
よく見るとアルツ君の好きなおはぎまで入っています。
(しかも2個パック!)
アルツ君は、おはぎのことを「ボタモチ」と言って、暇さえあれば 、「なんだかボタモチが食いたくなっちゃた!」
というくらい、ボタモチ命です。
ヤッチ:「そんなに食えないから、なんか減らそうよ!」
アルツ君:「いやだっ!」
地べたに寝ころばんばかりの勢いです。
結局、いつも食べているジャガイモ系のポテトサラダを外して、ほとんど買わされる羽目に…。
(-_-;)
帰り道のアルツ君の足取りは軽く、帰るやいなや例のボタモチをほおばっています。
ヤッチ:「先にそんなの食べたら、とんかつ食べられなくなっちゃうでしょっ!」
(俺って何者?)
アルツ君:「大丈夫だよ。お前に言われなくたって分かってんだから…。」
ヤッチ:「先にとんかつ食いなよ!」
買い物に出る前に、炊いておいたご飯を茶碗に入れる気力は、ヤッチには有りません。
アルツ君:「うるさいね~!食べますよっ!」
電子レンジで温めたとんかつを包丁で切ってアルツ君の目の前に置きます。
アルツ君が買いたいと言ったから買ったのに…。
アルツ君は皿の上に載せ、切り分けたとんかつに、なみなみとソースをかけて、一口頬張りました。
なかなかのど元を通り超えないご様子…。
???
そうだ!
まだ入れ歯を直しに歯医者行ってなかったんだ!
もぐもぐやってるアルツ君に、ヤッチが制止します。
ヤッチ:「固いから食い切れないんでしょ?やめたら?」
うるさいと言わんばかりに、アルツ君は手を横に振ります。
ようやく一切れ飲み干したご様子…。
ヤッチ:「やっぱ無理なんじゃない?よした方がいいよ!」
アルツ君:「うるさいねえっ~!歯茎を鍛えてんだろっ!!」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
結局、アルツ君はバナナをメインディッシュにしてました…。
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
先週から、アルツ君のデイサービスに通う日が、週1回から週2回になり、今日はその第2週目。
本人は週2回になったことをわかっていないようです。
前回のデイサービスは一昨日。
普通は覚えているはずですが、本人はそんな事とは知らずに、お迎えの車に乗り、またしても、うれしそうに出かけて行きました。
(^.^)/シメシメ
でも、朝の様子から一変して、帰ってきたときのアルツ君は、なんだか、とてもご機嫌斜めです。
キノコさんとアルツ君で、何だか、また喧嘩している様子です。
(ー_ー)!!
キノコさんが、ヤッチを呼びに来て、応援を要請します。
キノコさん:「おじいちゃん(アルツ君)が、またいうこと聞いてくれないのよ。ちょっと来て助けて!」
自分の部屋からヤッチが階段を降りていくと、玄関先にアルツ君が、折りたたみ椅子を出して、、そこに腰かけています。
出かける前の職人さん御用達のカーゴパンツは履いておらず、見慣れぬジャージのパンツを履いています。
??
キノコさん:「ちょっと、これ見て。」
そう言いながら、デイサービスから毎回もらうサービス提供記録表を差し出します。
サービス提供記録表の『ご本人・ご家族様への連絡事項』の欄には、以下のように書かれています。
『本日は小失禁があり、ズボンが濡れてしまったため、弊社で用意したジャージを履いていただきました。次回、お伺いする際にお返し下さい。』
心配になったキノコさんが、アルツ君の今履いている紙パンツを取り替えようと、借りたジャージのズボンを脱ぐように説得していたようです。
キノコさん:「おじいちゃんが、ズボン脱いでくれないのよ~。」
どうも、最近、失禁関係のお世話は、ヤッチの任務にされつつあるような感じです…。
(-"-)
まあ仕方ないかあ…。
ヤッチ:「そんなジャージは、いまどきヤンキーも履いてないぞ!職人はやっぱり寅一でしょっ!」
- 寅一
- 寅一(トライチ)は作業服メーカーで、職人衆の間では、ブランド品。
- 粋な職人には一目置かれます。
新しくキノコさんが出してきたカーゴパンツをアルツ君に渡します。
(実はノーブランド。1,280円)
アルツ君:「なんだっ!俺はこんなもん必要ないっ!」
いつもに増して、激しい口調です。
別に、ジャージを履き替えなくてもよいのですが、その下の紙パンツが、失禁して重くなっているのが、気になります…。
ヤッチ:「いやいや。そんな格好をお得意様が見たら、『おじさんも老けたわね~。』なんて、言われかねないよ。」
職人さんは、アルツハイマーになっても、『お得意様』という言葉には、敏感です。
現役を引退しても、彼の中に、職人魂みたいなものは根強く残っているのでしょう。
一瞬ですが、アルツ君の顔色が変わりました。
アルツ君:「お得意様が、そういうんじゃ仕方ない…。婆さん!お前のために、着替えてやるからなっ!」
断っておきますが、アルツ君は江戸時代に生まれたわけではありません。
確かに『水戸黄門』や『暴れん坊将軍』は大好きですが…。
どこまでも上目線な職人さんが、ジャージのズボンを脱いで、紙パンツ一丁になると、まるで赤ちゃんのよう。
(*^_^*)ククッ
ヤッチ:「それから、その粋なふんどし(紙パンツ)、新しいのに替えようよ。」
アルツ君:「いやだっ!!」
ヤッチ:「なんで?」
アルツ君:「やなもんは、やなのっ!!」
仕方ないので、ヤッチの強行突破です。
アルツ君の紙パンツを、力づくで、ずり降ろします。
ザッーー!!
アルツ君:「なにするんだっ!チンチン取れたらどうするんだっ!」
ヤッチ:「取れたって、もう使い道ないだろうっ?」
アルツ君:「バカ言えっ!まだ、ションベンするとき、使うわいっ!」
ヤッチ:「まあまあ。そのションベンだって、いつ出たか、わからないんだから…」
アルツ君:「お前は、人のことだと思って、よくそこまで言うな?」
ヤッチ:「そうだよん!取れたら、畑にチャンと埋めて、肥料にしてあげるから。おいしいキュウリが、できるよん!」
アルツ君:「勝手にせいっ!」
フッー……。
ようやく、ズボンまで履いてもらいました…。
そうこうしているうちに、姉がやってきました。
会社が休みの日は、アルツ君の様子を見にきてくれます。
必ず、アルツ君と連れ立って、近所のスーパーに行き、そこでアルツ君の大好物の『ボタモチ(おはぎ)』を買ってくれます。
姉:「○○ちゃ~ん!ほら!行くよ!ボタモチいらないの~?」
姉は、アルツ君を自分の親なのに、下の名前で、しかも、ちゃん付けで、呼びます。
でも、不思議と姉には従順…。
態度が急変し、アルツ君は、いそいそとスーパーに出かけて行きました。
姉は『ボタモチ』というすばらしいアイテムを身に着けています。
ロールプレイングゲームなら、負けなしのアイテムかも?
姉とアルツ君が、『ボタモチ』を買って帰ってきたころで、そろそろ夕飯の時間です。
キノコさんが、夕飯前に、『ボタモチ』を食べてしまうと、夕飯が食べられなくなるというので、『ボタモチ』を隠してしまいました。
姉は、すでに用を済ませて帰ってしまい、アルツ君は再びご機嫌斜めに…。
アルツ君:「おい!俺の『ボタモチ』、どうした?隠しやがったなあ~!!」
大激怒です。
でも、『ボタモチ』だけは、覚えているんですねえ~。
怒りのおさまらないアルツ君は、普段着姿のまま夕飯も食べずに、床についてしまいました。
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
【追記】
今日は、夕飯はもとより、結局入れ歯も外さず、薬も飲まず、寝てしまいました。
しかもカーゴパンツのまま…。
これならパジャマのパンツを履かせておけばよかった…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
今日の東京は、夏とは思えないような涼しさ。
このまま秋になっちゃうの?というような感じです。
静かな日曜日でした。
アルツ君も、今日は、おとなしい感じでした。
昨日は、『姉が来ない』と、涙したアルツ君…。
今日は、その姉が様子伺いに来てくれてました。
『ボタモチを買いに行こう』と、言ってくれたのに、『やだっ!』の一言で、頑として、外へ出たくない様子。
姉もあきらめ、さっさと帰ってしまいました。
アルツ君が、おとなしいので、ヤッチも、今日はのんびりです。
\(^o^)/
でも、やっぱり、タダでは済ましてくれない元植木職人です。
寝静まったと思ったら、しばらくして、アルツ君の寝室から大声が…。
(o'ノ∀')ノお───ぃ!
ヤッチとキノコさんは1階の茶の間で、徳さんのマラソンの感動シーンをちょうど観ていているとき…。
ヤッチ:「やっぱ、歳とるとボタモチ好きになるんだなあ…。」
徳さんも、あれだけの距離を走り終えてすぐなのに、『お萩』がどうのと、テレビで言っていましたね。
ご存知のように、『お萩』と、『ボタモチ』は、一緒のものです。
一説によれば、秋の彼岸ごろに萩の花が咲くから『お萩』。
春のお彼岸ごろに、牡丹の花が咲くから、牡丹もち。
牡丹もちが、なまってボタモチと言うそうな…。
両者は、呼び方が違うものの、中身は一緒です。
お約束のように、横道にそれてしまいましたが、2階から悲鳴が聞こえるので、ヤッチは、あわてて階段を駆け上がります。
アルツ君:「おい、寒くてどうにもならないから、ちょっと載かってくれよ~。」
すでに、アルツ君は、キノコさんの掛布団を取り上げ、自分の上に掛けています。
ヤッチ:「はあ~?」
アルツ君:「お前が、俺の体の上に載れば、重くなるから、暖かくなるだろ?」
なんとなくニュアンスは伝わって来るので、いじめるのは勘弁してやることにします。
ヤッチ:「俺が載っかっててもいいけど、俺が後で寒くなるだろ?毛布1枚掛ければ、寒くないだろ?」
おそらく、今日の陽気が涼しいとはいえ、毛布を掛け、その上に掛布団では、熱いと思うんですが…。
アルツ君:「あー。なんでもいいから、重くしてくれよ!」
取りあえず、アルツ君の上に掛かっている布団を全部はぎ取ります。
アルツ君:「お前!俺を殺す気か!凍え死んじゃうだろ!」
ヤッチ:「すでにお前は死んでいる…。」
まだしまってある毛布を押し入れから出して、職人の上に掛けます。
ヤッチ:「よく刑事ドラマで死人がこういう風に毛布にくるまってるよな。」
アルツ君:「お前まだ俺は死んでないぞ!」
ヤッチ:「死んじゃえば、静かに眠れるって。」
アルツ君:「失礼なやつだ。」
毛布の上に、さらに掛布団を掛けます。
アルツ君:「あ~あ~。いいや。これくらい重いとあったかい…。」
もう少し暖かくしてあげようと、やさしい親思いのヤッチは、アルツ君の寝ている布団に目がけて、ダイブします。
\(^o^)/彡彡
アルツ君:「あん!お前死んじゃうよ!!」
なかなか小気味よい悲鳴です。
修学旅行を彷彿しながらのダイブだったので、なかなか軽やか。
ヽ(*^ω^*)ノ
ヤッチ:「重い方がいいんだろっ。」
いい感じで、マウントをとれました。
(^^)/
ヤッチ:「はい。これでよく寝れるよ。電気消すぞ!」
アルツ君:「あー、サンキュッキュッキュッ!」
先ほど、キノコさんと、アルツ君の寝ている寝室を覗きに行きました。
布団はおろか、お腹丸出しで寝ています…。
アルツ君
さすがです…
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
ええ。
すでに昼にお雑煮を食べてしまいましたが何か!?
姉がお昼近くにやってきて、珍しくキノコさん、アルツ君、姉のフォーメーションで近所のスーパーに出かけて行きました。
もちろんこんな大晦日でもわが父アルツ君にボタモチは欠かせません。
(^_^;)
しっかり小脇にかかえて帰って来て、さっそく茶の間でパクリっと。
一方のキノコさんはというと何やら姉と密談中。
(;一_一)
キノコさんが姉に話しかけています。
「食パン買ってきたから、明日の朝はパンにして、今日の昼はお雑煮にしようか?あんたも食べていく?」
「私は、まだこれから家ですること有るから帰るわよ。」
「そう…。何だか悪いわね。イッパイ買ってもらっちゃって…。」
んんっ!?
雑煮は大晦日に食べるもの!?
しっかり昼ご飯はお雑煮&おせちのお重…。
(;一_一)
しかもアルツ君おせちのきんとんと黒豆ばかりを狙ってます。
(;一_一)
「おい。この豆にゴミが付いてるぞ!?ほら。お前にやるよ!!」
ヤッチの雑煮のお椀に放り込んできます。
(;一_一)
「あの…。これ…。ゴミじゃなくて金箔なんですけど…。」
(;一_一)
「じゃあ。それはお年玉でお前にやるよ。」
何だかすでにお正月モード…。
(;一_一)
ボタモチを食べ、しっかり雑煮も召し上がったアルツ君。
そろそろオネムの時間がやって参りました。
「あーあ。何だか眠くなっちゃった~。」
二階の寝室で昼からお休みです。
「そんなに早くから寝たら夜中目が冴えちゃうんじゃないか?」
「寝正月!!寝正月!!」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
皆さまも
どうか
よい年をお迎えくださいませ。
(^.^)/~~~
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
アルツ君の施設に面会に行ってきました。
アルツ君、部屋にはおらず、廊下に出されたテーブルのところに腰かけ、お茶をすすっていました。
ヤッチがアルツ君に声をかけます。
ヤッチ:「もうお茶飲み終わちゃった?」
アルツ君:「ああ、もう飲み終わるぞ。」
ヤッチ:「じゃあ、ボタモチはいらないか…。」
アルツ君:「ボタモチ!?えっ!?今、お前なんて言った?」
ヤッチ:「ボ・タ・モ・チを買ってきましたが、い・か・が・い・た・し・ま・す・か?」
アルツ君:「ボタモチが有るのかっ?ボタモチが有るんだったら、お茶がいるじゃないかっ?ねえ!!お姉ちゃんっ!!お茶もう一杯くれないかっ?」
ボタモチと聞いてアルツ君の目の色が変わりました。
近くにいた施設の職員さんにお茶の催促です。
(-_-;)
アルツ君:「へえ~。ボタモチなんて食うのは何年ぶりだろう?よくボタモチが有ったな?」
ヤッチ:「そのセリフ、もう聞き飽きたんですけど…。それに今時はスーパーに行けばいつでもボタモチは売ってるよ。」
廊下からアルツ君の部屋に入り、スーパーで買ってきたボタモチを開けます。
タイミングよく、職員さんもアルツ君にお茶を運んで来てくれました。
アルツ君:「美味そうだなあ!!早く開けろよ。」
何でスーパーの四隅をガッツリとめたパッケージはあんなに開けにくいんでしょう???
(゚∀゚ ;)タラー
ヤッチ:「そんなにがっつくなよ。誰も食ったりしないから…。」
危うく床に落としそうになりましたが、上手く開いてアルツ君にフォークと一緒に差し出します。
アルツ君:「なんでボタモチはこんなに美味いんだろうな?考えた人にはノーベル賞やってもいいな!?」
開けた瞬間、パクついちゃってます。
(^^ゞ
ヤッチ:「それより何でこんなところに本を積み上げてあるんだ?」
アルツ君:「ああ、それかぁ…。もうここは出て行かなくちゃならないからな。」
ヤッチ:「何で?」
アルツ君:「何でって俺が決めたの!!」
ヤッチ:「俺が決めた後はどこに住むんだ?」
アルツ君:「姓は車、名は寅次郎…。」
ヤッチ:「なんだそりゃ!!今はそれをホームレスって言うんだぞ。」
アルツ君:「何だっていいや。あまり深く掘り下げると、水が噴き出すぞ。」
なぜかはよくわかりませんが、普段はアルツ君のベッド脇に並べてある本が、床に無造作に置いてあります。
アルツ君が退屈しないようにとみんなが持ち寄った本の数々です。

ヤッチ:「で、なんでまた本なわけ?出ていくなら先に洋服類だろ?」
アルツ君:「お前ね、そうは言うけどその本を持ってみろ。重たいんだから…。」
ヤッチ:「重いものを先に運び出そうってか?」
アルツ君:「まあな…。」
ヤッチ:「なんだそのドヤ顔は?どこに持って行くつもりなんだ?」
アルツ君:「お前知らないでしょ?お前の兄貴が店をはじめたの。」
ヤッチ:「長男の事?店?ほんとかぁ???」
アルツ君:「それで、あいつの店にこれから手伝いに行こうと思ってさあ…。」
長らくヤッチの兄はこのブログにも登場していませんが、ヤッチの現実の私生活の中でも登場していません。
確かというか、確実に今もご長男さんは、生活保護を受けているはずだし、ほんの数か月前に無一文だった人間に店を出す資金が有るとは到底思えません。
それ以前の問題として、なぜ故そこに本を持って行かなくてはならないのか、その因果関係が見い出せません。
(-_-;)
ヤッチ:「だいたい、お宅の一番目の息子はここに最近来たのか?」
アルツ君:「来ない。」
ヤッチ:「じゃあ、どっからの情報?」
アルツ君:「俺からの…。」
ヤッチ:「『俺からの』情報が一番胡散臭いんだよなぁ…。」
アルツ君:「失礼なやつだな。」
ヤッチ:「それはお互い様でしょ。そのことをばあさんは知っているのか?」
アルツ君:「知ってるさ。ばあさんも今日は兄貴のところに手伝いに行ってる。ばあさん一人じゃ大変だから、俺も手伝いに行ってやろうと思ってさ。」
ヤッチ:「だいたい、何の店なんだ?」
アルツ君:「俺も行って確かめたわけじゃないけど、『油かす』を売っているって言ってたなぁ!?」
ヤッチ:「はあ?今どき『油かす』なんて売って、買う人いるのかぁ???」
アルツ君:「それが忙しいらしいんだなぁ…。」
ヤッチも兄もそしてアルツ君も花屋をやっていたことがあるので、『油かす』ですぐにピンときますが、アルツ君が言っている『油かす』とは植物に与える肥料のことです。
(-_-;)
最近では配合された肥料がたくさん出回っているので、『油かす』を単体で使用するなんていうことはほとんど無いのでは!?
ましてやそんな時代遅れのものを売るというのですから、ヤッチには理解できません。
(-_-;)
だいたい、この施設に来る前にヤッチはキノコさんの部屋に行き、キノコさんに直接会って、アルツ君に何か持って行くものはないかとか、伝言は無いかを聞いて確かめています。
ヤッチ:「だいたいさあ、お兄さんのところに奥さんが手伝いに行っているって言ったけど、俺はさっきお宅の奥さんに会って来たばかりだぞ?」
アルツ君:「ばあさんに会ったのか?」
ヤッチ:「ああ、家にいたぞ。」
アルツ君:「おかしいな…。」
ヤッチ:「おかしくないよ。何なら電話でいるかどうか確かめてみるか?」
そう言って、ヤッチはキノコさんの携帯に電話をし、自分の携帯をアルツ君に渡します。
キノコさん:「もしもし。」
アルツ君:「あ、ばあさんか?お前、今日、兄貴の店に手伝いに行ってんじゃないのか?」
受話器越しにキノコさんの大きな声がヤッチにも聞こえてきます。
キノコさん:「何でっ!!昨日も言ったじゃない!!兄貴は店なんてやってないって。またそんなこと言ってるの?」
アルツ君:「そうだったけかあ?お前は手伝いに行ってないんだ?」
キノコさん:「そうよ。今日は家に居ますよ。」
アルツ君:「じゃあ、わかった。またな。」
どうやら、ストーリーは昨日から続いているようです。
(-_-;)
久々に出ちまった幻視、幻覚からくるせん妄状態なのでしょうか…。
それにしてもかなり話が具体的だったので、ちょっとばかりアルツ君に心を持て行かれそうになりました。
⊂[*+`・ω・´*]⊃セ-フ
ヤッチ:「お宅の奥さん、やっぱり店なんかやってないって?」
アルツ君:「どうやらそうらしいなぁ…。夢だったのかな…。」
ヤッチ:「うん~。」
アルツ君:「どこで聞いたんだろうなぁ…。」
ヤッチ:「それがわかれば、この施設にははじめからいないと思うよ…。」
アルツ君:「…。」
ヤッチ:「それにさあ。兄貴が店をはじめたって言うけど、どこでやってるか知ってるのか?」
アルツ君:「それはここ(施設)を出てから考えるさぁ…。」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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