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こんばんは。
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
キノコさんは肉料理のおかずはあまり食べません。
牛丼なんていうテイスティ―なものが有るのに、まず松さんの家や吉野さんの家には行ったことがありません。
それでも何とはなしにクリスマスを意識するのか、夕ご飯のおかずに鶏料理を考えたりしちゃってます。
「ちょっとさあ。夕方遅くなったらあそこのスーパーで鶏の足でも買ってこない?」
「何急にまた?鶏肉なんて食えるのか?」
「私は食べないけどおじいちゃんに食べさせてあげようかと思って…。」
「じゃあ。今買いに行ってこようか?」
「いや。他にもおかずが有るから、別になくてもいいんだけど、夕方遅くに買いに行けば安くなってるんじゃない?」
「それはどうかな~。けっこうな博打だぜ!?売れ残ってるか、スッカラカンになってるかのどっちかだぜ?」
「だから無ければ無いでいいのよ。売れ残って安くなってればの話だから…。」
「じゃあ主婦たちが買い物を終えて家路についた頃を見計らえばいいんだね?」
「うん。ずっと遅い時間のほうがいいかもね。」
そんないやらしい相談をしているところに姉の登場です。
「〇〇ちゃ~ん!!元気にしてた?」
「なんだ!?お前かよ…。」
「『お前かよ』はないでしょ!?今日は何の日だか知ってる?」
「今日は今日だろ?」
「ブッブー!!今日はクリスマスイブだよ。ほらパパにプレゼント持ってきたから!!」
そう言って取り出したのは手袋です。

「へー。滑り止め!?大したもんだな~。」
「この間転んだって聞いたからさ。それハメたらさっそく出かけるよ!!」
「出かけるってどこへ?」
「相変わらず学習能力の無い子だね~。ボタモチ買いに行くんでしょ!!」
「そっか!?ボタモチと聞いたら出かけないわけにはいかんな。はいはい。どれどれ?」
早速姉からもらった手袋をしてみます。
「それ、右左逆だよ。滑り止めが手の甲に来ちゃってるよ。」
「あそっか。こっちが手のひらに来るのか?」
「軍手と変わりゃしないんだから、右左くらいわかるでしょう…。」
「そうとも限らないぞ…。まあまあ。はまってるんだから文句言うなよ~。」
「文句なんて言ってないわよ。パパのために教えてあげてるんだから。」
「はいはい。それはそれは失礼しました。」
「『はい。それは失礼しました。』でいいの!!」
「はいはい。それはそれは失礼しました。」
相変わらず学習能力はどこかに落としてきてしまったようです。
(-_-;)
「じゃあ。行こうか!!」
かなり年寄りには派手目な色ですが、可愛い一人娘からもらった品物なのでまんざらでもない様子…。
ヽ(゚∀゚)/ワーィ
いつものフォーメーションで出かけて行きます。
しばらくして荷物をいっぱい抱えて二人が帰って来ました。
当然アルツ君はボタモチだけを持っていますが…。
「今日はクリスマスイブだから大サービスだよ。」
そう言って姉はスーパーでいろいろな物を買ってきてくれました。
「鶏よりうちは魚の方がいいでしょ?はい、これお刺身!!」
エコバックから刺身を取出し、キノコさんに投げるように渡します。
「うわあー。すごい御馳走ね!?美味しそう…。」
キノコさんが驚愕の表情です。
「そんなもん食べるよりこっちの方が美味いぞ。」
すでにアルツ君ボタモチに食らいついています。
「あっ!!もう食べてる!!ちゃんと手を洗ったの?」
姉から怒られます。
「後で洗うから大丈夫だよ。」
「後で洗ったら意味ないでしょ!!それになに?今日はきな粉のボタモチから食べてるの?」
どうやら、きな粉とつぶあんのボタモチの二種類を買ってきてくれたようです。
「あんこのは明日に取っておこうと思ってな。」

「そうでもないよ。普通だよ。普通。」
お刺身の他にも色々買ってきてくれて、今日はヤッチが買い出しに行く必要はなさそうです。
キノコさんもアルツ君の大好きなフライドポテトを作っています。

「今日は御嬢さんのお蔭で夕飯のおかずは困ることないわね。」
キノコさんも料理の手間が省けて大助かりです。
\(★^ω^★)/やたぁ~
「おじいちゃん良かったわね!?サンタクロースが来てくれて!?」
ボタモチに食らいつく、アルツ君にキノコさんが声をかけます。
「サンタクロース?サンタクロースは男じゃないのか?」
「さあ。どうでしょうね…。」
結局きな粉のボタモチだけでは収まらず、あんこのボタモチにも手を出しちゃってます。
「そんなに食べて大丈夫なの?私は帰るからね。じゃーね!!」
「おー。おー。サンキューキュッキュッ!!家には煙突ないからな!!気をつけて帰れよ!!」
たくさんの食材を買ってくれたサンタクロースはにぎやかに帰って行きました。
この後アルツ君は他に姉が買ってくれたおかず類もいっぱい食べてご満悦です。
( ´З`)=3
「おい。ばあさん!!お茶今日は一滴も飲んでないぞ!?」
「あらやだ。さっきボタモチ食べてる時にナミナミと注いであげたじゃない。」
「そうか…。でも今は無いぞ。」
「そんなにいっぱい飲んで大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。飲んだら出るだけだから…。あとはお茶飲んで寝るだけ!!」
「あらっ?今日はお風呂は入らなくていいの?」
「あっ。そうだ?忘れてた…。風呂は入りますよ!!入らないと死んじゃうからな。」
いつもと変わらぬ日常ですが、何とはなしにアルツ君もキノコさんも浮かれ気分のご様子…。
☆・゚:*p(^∀^)9*:゚・☆ウキウキ
ヤッチはお風呂が沸いたところでアルツ君にお風呂へ入ってもらいます。
「お風呂に入る前にトイレに行こうよ?けっこうイッパイ飲んでるみたいだし…。」
「全然したくないぞ。」
「ほんとか?行かなくても大丈夫?」
「ああ。大丈夫だよ。明日の夕方まで出ないよ!!」
「じゃあ。風呂に入るか!?」
そう言ってアルツ君の着ているものを脱がします。
最近は脱衣所兼洗面所が寒いので着替えはすっかり茶の間になってしまいました。
全裸になったアルツ君を洗面所まで連れてきたところで、お風呂のフタをしたままだったことに気づきます。
「ほんのちょっとだけ待って。すぐフタ開けちゃうから。」
「寒いから早くしてくれよな。」
「ああ。こんなの数秒…。」
風呂のフタをサッと開け、振り返ると…。
アルツ君…。
全裸のまま洗面所で…。
立ちすくんだままジャ~aaaaa…。
太ももには金色の水滴がピカピカ…。
☆;:*:;☆;:*【* ・ェ・*】*:;☆;:*:;☆キ
「だから…。さっきトイレに行こうって言ったじゃない…。」
「違うよ!!これはシャンパンだよ…。」

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キーワード検索 : クリスマス クリスマスイブ 鶏 スーパー ボタモチ サンタクロース きな粉 あんこ シャンパン 手袋
FC2スレッドテーマ : 認知症を介護する家族の悩み (ジャンル : 福祉・ボランティア)
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