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色々と手続き上、面倒な過程を踏まないと、キノコさんの治療は受けられない状態でしたが、何とか福祉事務所で、治療を受けられるようにしていただいてきました。
高齢者相談センター(地域包括支援センター)やキノコさんの生活保護の担当ともいろいろとありましたが、あまりこの辺について、記事にしてしまうと、読んでいる方に不快感を与える内容なので割愛させていただきます。
今のヤッチは役所に噛みつくよりは、明日のわが身を考えようという気持ちに切り替わりつつあります。
かなり冷静さを欠く発言を役所の人にもしてきましたし、このブログでも不適切な内容が有ったことを反省しています。
今さらですが、やはり、お金もなければ、住む家も無いのですから、行政の手を借りなければ、生きて行けません。
もうこれ以上、役所批判は止めようと思います。
一昨日のキノコさんの治療の手続きの中で、高齢者相談センターの支援係長とも話しあう機会が有り、その時、ヤッチは施設を拒むキノコさんに独居(一人暮らし)も有りなのではないのかという提案もしてきました。
高齢者相談センターにこの考えはなかったらしく、少しビックリした様子でした。
キノコさんはまだ介護保険上、要支援の身の上なので、身の回りのことはじゅうぶん自分でこなすこともできます。
生活保護のお世話になりながら、独居の生活ならば、ヘルパーさん(介護保険)を使うことが可能です。
体力的にかなり不安ではありますが、脱出までしてきた施設の生活よりは精神的な負担はこちらの方が軽いはずです。
これを高齢者相談センターに提言してきました。
そして、家に帰り、キノコさん、兄、姉、ヤッチの4人で今後について話し合いました。
まずはキノコさん…。
養護老人ホームなどの施設での生活について…。
自ら脱出してきたくらいですから、この選択肢はなくなりました。
では、キノコさん、兄、ヤッチの3人の生活は?
これについては、ヤッチがどうしても兄との同居が嫌です。
この選択肢も無し。
兄とキノコさんとの生活は?
当初はこれがベストかなと思ったのですが、兄は口では構わないと言うものの、言葉の端端にあまり気が進まないオーラが出ています。
また、ヤッチ的に兄の金銭感覚に疑問が有るので、不安は残ります。
キノコさんも最初はこれを望んでいたようですが、なんとなく浮かない表情です。
ヤッチがキノコさんに問いただします。
ヤッチ:「今ここで、自分の気持ちをはっきりと言わないと、後で脱走はできないんだよ。嫌なら嫌とはっきり言わないと後悔するからね。」
キノコさんの答えは兄との生活はやはり嫌だとの事…。
今度はヤッチとキノコさんの生活について…。
ヤッチはウェルカム状態です。
これには姉が異議を唱えます。
姉:「お前は自分だけのことを考えなさい。もうお前にこの家の犠牲になってもらうのは、私の方がつらくなるから…。お願いだから我慢して。キノコさんも分かってあげて。」
キノコさんも首を縦に振ります。
少ない選択肢ではありますが、残るはキノコさんの独居(一人暮らし)です。
果たして、一人暮らしが高齢のキノコさんに出来るのか?
まわりに家族が居るから、自分のことができているように思えるだけで、実際に一人になったらどうなの?
でも、意外や意外…。
キノコさんにとってはこの選択肢が一番『アリ』だったようです。
キノコさん:「一人だって大丈夫よ。」
姉:「ほんとに?お金の事だって、何でも自分でやって行かなくちゃならないのよ。強がり言って、後で『やっぱり…。』はできないんだからね。」
切り出したのは姉です。
キノコさん:「わかってるわよ。」
姉:「ほんとにわかってるのかしら?後で、気が変わって施設が良かったなんて言わない?」
キノコさん:「二度とあんなところに行くもんですかっ。」
一人暮らしをするくらいなら、施設の方が楽なんじゃないかとも思えるのですが、彼女の価値観なので仕方ありません。
少ない選択肢の中で本人のベストな選択なのですから、それを尊重しないわけにはいきません。
姉:「じゃあ、住むなら家族誰かのそばに住むのがいいわね。しかもパパのいるところに気軽に足を運べる場所がいいわね。明日物件探しに行ってみようか?」
思い立ったが吉日の姉です。
アルツ君はまだどこに居るかわからないんですけどね…。
逆らえる相手は誰も居ません。
「あんた(ヤッチのこと)のアパートを探してくれた不動産屋さんに行こう!もう一人お客さんを連れてきましたって言うのよ。」
さっそく次の日、姉、キノコさん、ヤッチで不動産屋さんに向かいます。
不動産屋さんに行くと、ヤッチにアパートを紹介してくれた社員さんもいます。
ヤッチはその社員さんに声をかけます。
ヤッチ:「北朝鮮からの脱北者を連れてきました。母なんですけど、亡命を希望しています。」
不動産屋さんキョトン顔です。
不動産屋さんには脱走のことは教えていませんでしたが、これまでの経緯については説明しています。
社員さん:「ほんとですか?帰って来られたのですか?」
ヤッチ:「帰ってきたのではなく、脱走もしくは逃げ出してきたんですよ。」
社員さん:「マジですか?」
ヤッチ:「そうなんですよ。それで迷える子羊の物件を探して欲しいんですよ。しかもまたもや生保(生活保護)前提です。」
社員さん:「失礼ですが、お一人で生活されるのですか?」
ヤッチ:「83歳、多分、棺桶に片足がどっぷりつかっていますが何か?」
社員さん:「ほんとですかぁ…。有るかな…。」
ヤッチ:「足ならまだ有りますよ。無いのは住む家ですよ。」
83歳と言う高齢に加え、生保ですから狭き門は必至です。
社員さん:「うん…。」
ヤッチ:「これを探すことができれば、宅建を返上して、司法試験に合格できるよ。ちょっと探していただけませんか?」
不動産屋さんの店内があわただしい雰囲気に変わります。
なんと、社員の皆さん総出で物件探しに当たってくれています。
電話をかける人、パソコンをパチクリする人、片っ端から物件情報をピックアップする人…。
でも、出てきた物件はたった3件だけです。
今の御時世、高齢者と言うだけで敬遠されてしまうようです。
でも、物件が有っただけでも喜ばないといけないかもしれません。
今度は不動産屋さんの車でそのピックアップされた物件巡りです。
最初の1件目。
駅から最寄り駅まで徒歩1分のナイスなロケーションです。
商店街の中ほどの少し奥まった路地を入ったところです。
通勤の人には申し分のない物件です。
少々間取りが狭い感じは有りますが、高齢者の一人暮らしなら、さほど気にならない程度です。
ただ、残念なことに、洗濯機置き場が見当たりません。
室内、玄関前の外、ベランダにも水道や電気のコンセントが見当たりません。
不動産屋さんにも問い合わせてもらい、確認してもらいましたが、やはり洗濯機置き場は最初から無いようです。
洗濯好きのキノコさんにはちとかわいそうな部屋となってしまいました。
近くにコインランドリーも無いので、やはり物理的に無理が有ります。
ヤッチ:「近くに、桃が流れてくる川でも有ればいいんだけどなぁ…。」
ヤッチがため息を漏らします。
駅まで徒歩1分なのに部屋が空いているのはこのせいかもしれません。
この部屋はボツとなりそうです。
次は2件目の物件。
不動産屋さんの車に乗っていると、何だか見覚えのある風景。
そうです。
ヤッチの決めたアパートのすぐ近くです。
案内された物件は、ヤッチの決めたアパートから200mくらいのところに有りました。
外観もとてもきれい…。
日当たりもよく、ベランダも広いのでちょっとした家庭菜園でもできそうな感じです。
カギを管理会社の人が持ってくると言うので少し待ちます。
しばらくすると、管理会社のお姉さんが来てカギを開け、部屋を見せてくれました。
おっと!!
中もきれい…。
お姉さんもきれい…。
ヤッチ:「なんだよ、こっちの方が俺が決めた物件より良かったじゃん!!」
ヤッチはちょいと後悔の言葉を漏らします。
もちろん、後悔した要素の中にお姉さんがきれいだったことが一つに有ることは否めません。
ただ、この物件…。
生活保護の条件となっている賃料53,700円を4,300円オーバーてしまいます。
つまり、福祉事務所が認めても、4,300円は自己負担になってしまいます。
また、賃料が高すぎるということで、許可が出ない可能性も有ります。
キノコさん、この物件が気に行っている様子です。
バス、トイレが別で、綺麗なフローリングだし、ロフトも付いています。
高齢のキノコさんがロフトにハシゴで登るのはとても無理だし、危険なので、必要ないと思いますが、綺麗な内装にキノコさんは一目惚れのようです。
姉が不動産屋さんに声をかけます。
姉:「母と弟の二人がそちらで仲介していただくんだから、(家賃のほう)何とかなりませんか?」
やや無謀とも思える値切り交渉です。
それでも、自己負担額を3,000円にまで縮めることに成功しました。
微妙ではありますが、この金額なら、福祉事務所も認めてくれそうな感じも有ります。
物件を見終ったあと、管理会社のお姉さんが、「一階にもう一部屋空き部屋が有りますよ。」の一言にヤッチの後悔はマックスです。
しかし、すでにヤッチが決めてしまった物件には、もう大家さんに家賃の振込口座を書いてもらうお願いまでしている状態なので、後戻りすることはできません。
先にヤッチの決めた物件は保証協会の審査が有るので、この審査が通らなかった時には、新たにこっちを押さえてもらおうということになり、3件目に移動です。
3件目はまだ部屋に人が住んでいます。
近日中に退居予定の物件なので、中を見ることはできません。
しかし、中を見なくても結果は出ています。
日当たりが悪すぎです。
しかも、1階とは言え、段差が有り過ぎて、とても高齢者向きではありません。
何よりも、キノコさんは、2件目の綺麗なお姉さんの居た物件に心づもりを決めているらしく、3件目の物件に興味を示しません。
結局、消去法の末、ヤッチの先に決めた物件にそう遠くない2件目の物件にキノコさんの新居を移す予定に…。
これを福祉事務所が認めてくれなければ、また振り出しに戻らなくてはなりません。
そして、その前に、福祉事務所がキノコさんの独居を認めてもらえないと、生活保護の受給の仕方そのものを考え直さなくてはなりません。
月曜日にキノコさんと福祉事務所に出向き、生活保護の受給申請をするつもりです。
またまた、通る通らないによって、新たな選択を迫られることになってしまいました。
そして最後にアルツ君のことです。
脱走してきたキノコさんの話によると、高齢者相談センターで兄とキノコさん、アルツ君が面会したその日に、アルツ君はこれまで保護されていた施設とは違う、別の施設に移送されたようです。
キノコさんとアルツ君もその日を境に会っていません。
そして、アルツ君が特養(特別養護老人ホーム)に移送されたと記事に書かせていただきましたが、まだ特養に移っているわけではなく、特養の空きを待つために、さらに新たな施設で保護されているようです。
今回の脱走で、キノコさんのヤッチの虐待は取り消される形になりましたが、ヤッチはアルツ君に対しては、虐待者のままです。
賛否分かれるところですが、身の潔白を晴らそうとすると、アルツ君は特養には入れなくなってしまいます。
また帰る家も無くなります。
特養には入所待ちの方がたくさんいて、そう簡単には入所できないと聞きます。
アルツ君の『進行性核上性麻痺』という病気の進行が進めば、在宅介護では手におえないという事実も有ります。
このまま、ヤッチがアルツ君に対して虐待者のままでいれば、アルツ君は手厚い保護を受けることができるわけです。
複雑な心境ですが、ヤッチは虐待者のままでいようと考えています。
家族の意見もこれで一致しています。
高齢者相談センターの異例の配慮で、アルツ君の保護されている施設ではなく、高齢者相談センター内ならヤッチを含め家族全員がアルツ君と面会できるように段取りを組むという回答もいただき、これも月曜日にどうかと聞かれています。
家族全員の意見をまとめて返答するように言われています。
ヤッチはずいぶん長い時間、アルツ君の声を聞いていないし、顔を見ていません。
家族の意見調整はまだしていませんが、ヤッチは当面の間アルツ君と面会するのは辞退しようと考えています。
アルツ君の顔を見たら、今のままでは、心変わりしてしまうのが怖いです…。
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© 2019 アルツ君は職人
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まだ、アルツ君が今入所していると思われる老人保健施設(老健)での面会はさせてもらえないので、高齢者相談センターがある総合福祉事務所内の一室をお借りしての面会ということです。
家族全員といっても、兄は自分の住む物件のことで不動産屋さんと約束が有るということで、面会には行きません。
ヤッチも当初、面会を辞退しようと考えていましたが、姉の一言で決定です。
姉:「お前も一緒に行くんだからね!!キノコさんもだよ!!」
当然逆らえるわけもなく、鶴の一声と言ったところでしょうか…。
ヤッチも従うことに決めたのですが、家族のだれも、アルツ君が今いる施設の様子が分からないので、何を差し入れして良いかもわかりません。
でも、三人の完全一致の意見が一つだけあります。
アルツ君の大好きなボタモチの差し入れです。
許可されるかはわかりませんが、とりあえず、ダメ元で持って行こうという意見です。
今日の内に買ってしまうと、固くなってしまうので、センターに行く直前にどこかで購入して行こうと…。
姉:「パパ泣いちゃうかもしれないかもしれないけど、明日だけはみんな我慢だよ。」
姉が言い放ちます。
なにやら自分に言い聞かせているようにも思えます。
明日は面会と言っても、アルツ君がどんな感情を持って施設で過ごしているのかを冷静に観察しようという日でもあるのです。
どんな展開になるかは想像はつきませんが、少しの身のまわりの品や着替えなども持って行くことに決めました。
しばらくアルツ君の声も顔も見ていないので、ヤッチがアルツ君と会ってどんな表情になるのか、自分でもまったく想像がつきません。
そして、もう一つ新たな展開が有ります。
キノコさんの独居での生活保護の申請です。
これについては、キノコさんが決めた部屋への入居日を決め、不動産屋さんから日割り計算した費用の見積書を役所へ提出し、これについて不備が無ければ、独居が許可されそうです。
今日の朝に福祉事務所の生活保護担当の係長さんに会って直接話をしたので、雰囲気的にはスムーズに生活保護を受けられるようになりそうです。
さらにさらに、新たな展開として、火曜日に予定していたヤッチの耳の診察です。
鼓膜に水が貯まったところを耳鼻科で穴をあけてもらって、水を抜いてもらい、一旦は快方に向かっていたのですが、再び耳の聞こえが悪くなってしまっていたので、以前診ていただいた耳鼻科に診察の予約を入れていました。
キノコさんも以前から耳鳴りの症状が有ったので、この機会に役所に治療を受けられるようにお願いして書類を書いてもらい、ヤッチと同じ耳鼻科で一緒に診察してもらおうということになりました。
これもスムーズに医療券が出て、二人で耳鼻科で診察を受けることができました。
キノコさんの場合は、原因はわかりませんが、鼻と耳を結ぶ管が拡がってしまっているとの事…。
耳鳴りがする際は、目薬を鼻に点鼻薬がわりにさしてもらう方法がとられました。
目薬を鼻からさすという意外な発想にビックリです。
ヤッチの方はというと鼓膜に貯まった水は抜くほどのものではないとの事。
鼓膜に開けた穴も塞がりつつあるとの事。
しかし、聴力検査をやりましたが、聴力がやはり回復していないようです。
先生が首を傾げます。
先生:「聴力が改善されていないようですね~。最近なにか心的なものが有りますか?」
正直、有り過ぎて売りさばきたいくらいです。
ヤッチ:「はい、最近、考えさせられるようなことばかりが続いています…。」
先生:「やはりそうですか…。ストレス性のものかもしれませんねぇ…。それではホルモンを注入して、しばらく様子を見て、もう一度検査をしましょう。お薬を欠かさず飲んで、その上で木曜日か金曜日にもう一度検査をしましょう…。」
ちょっと予期していたものの、やっぱりショックです…。
プレドニン錠5mgという薬を最初の2日間は朝昼夕食後に3錠づつ飲んで、3日目からは朝昼食後に2錠づつ飲んで、日を追うごとに少しずつ薬の量を減らしていくという面倒な薬の飲み方です。
かなり強い薬らしいので、一緒に胃薬(ムコスタ錠100mg)を飲むように言われました。
後は、鼻水の薬バイナス錠75mgを朝夕食後に1錠づつです。
たくさん薬を飲みたくないのですが、ここは言われた通り飲んでみるしかありません。
さらにさらに、アンドさらなる新たな展開です。
ヤッチの決めていたアパートですが、チャラになってしまいました。
(-_-;)
信用保証協会の審査は自己破産者にもかかわらず、クリアできたのですが、何でもこの土日に大家さんが知り合いだかなんだんだか知りませんが、別の人と契約してしまったというのです。
またしても、「ふざけんなよっ!!」という話ですが、もう戦闘能力なしです…。
また、不動産屋さんの車で物件巡りです…。
(-_-;)
当初から日当たりの悪い所にだけは住みたくないと希望していましたが、今日紹介された物件はみな日当たりは望めません。
ならば、先日決めたキノコさんのアパートがもう一部屋空いているということだったので、そこに決めようかというところまで来たところです。
値段交渉などキノコさんと同じにしてもらうことで、不動産屋さんと交渉が成立し、不動産屋さんに確認をとってもらうことに…。
ところがキノコさんの物件を見た時に、そこの管理会社のお姉さんは、『もう一部屋、空きが有る。』とおっしゃっていましたが、不動産屋さんに確認してもらったところ、先日の空き部屋は公開していないという返答です。
つまり、貸してくれないんです。
不動産屋さんはもう一つ別の物件を案内してくれましたが、キノコさんの決めた物件と同じ賃料なのに、間取りも狭いし、日当たりもよくありません。
今日のところは物件巡りは打ちきりにして、保留のまま帰って来てしまいました。
(-_-;)
明日からまた物件探しです。
ヤッチが運が悪いだけなのか、生活保護受給者には風当たりがきついのか…。
貸主と不動産屋さんとの電話でのやり取りを聞いていると、不動産屋さんが「福祉を受ける方が入居希望しているんですが…。」と言うと、受話器越しの返答を聞いた後、明らかに不動産屋さんの顔が曇ります…。
亡命しちゃおうかなっwwww。
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© 2019 アルツ君は職人
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朝10時半から、高齢者相談センター(地域包括支援センター)での面会です。
アルツ君は保護されている施設から、おそらく高齢者相談センターの職員の方の運転で車でセンターまで来ると思われます。
そして、姉、キノコさん、ヤッチはバスで高齢者相談センターに向かいます。
高齢者相談センターのある駅でバスを降り、スーパーマーケットに向かいます。
アルツ君の大好きなボタモチを購入するためです。
なま物はダメと言われる可能性も有るので、二階に有った名店街のような所の和菓子屋さんで少し日持ちする一口サイズの羊羹も購入しました。
ここでも羊羹はつぶあん…。
ヤッチはキノコさんからコーヒーを施設で飲ませてもらえなかったという情報を耳にしていたので、自宅でコーヒーを入れて持参です。
いつもだったら、インスタントコーヒーですが、今日はドリップして…。
そして、今日だけはお砂糖、めいいっぱいです…。
ステンボトルにたくさんドリップして入れ、アルツ君の頻尿覚悟の構えでのぞみます。
キノコさんは少し複雑な心境で、脱走してきた時に後を追いかけてきた職員と再び顔を合わせることになるのでは?と心配している様子です。
姉:「ママは職員の人たちに会いに来たわけじゃないんだからね。パパに会いに来たんだからね。」
姉にさとされます。
10時半より早く高齢者相談センターについてしまったので、少し座席にかけて担当者を待ちます。
突然、姉が声を発します。
姉:「あれ、パパじゃない?そうよ!!パパよ!!」
腰かけている長椅子のやや遠く離れた右方向を見ると、見覚えのあるイチローパーカーの服を着た老人の姿が見えます。
すぐにその姿は見えなくなってしまいました。
会議室のような所に入って行ったしまったためです。
姉:「あれパパだよね?なんか腰が曲がってなかったと思わない?前傾してなかったし、足取りも軽かったよね?」
姉がヤッチに確認を求めます。
確かに、すらっとした姿と言うまではいかかないものの腰が伸びていたような…。
今度は高齢者相談センターの支援係長さんが三人の前に現れます。
支援係長さん:「あちらに席をご用意したので、どうぞ。」
やはり、さっきのイチローパーカーはアルツ君です。
姉、キノコさん、ヤッチの順で会議室に入ります。
久々の再会です。
アルツ君はまだ腰かけてはおらず、立ったまま…。
キノコさんの顔を見るとキノコさんに向かっていきなり怒鳴り始めます。
アルツ君:「お前!何だって俺を仕事中に呼び出したりするんだっ!遊んでるじゃないんだぞっ!何でお前がこんなところにいるんんだ!また○○(兄のこと)が悪さ(借金)でもして、俺を呼び出したのかっ!俺は仕事してるんだぞっ!」
姉:「ごめん、ごめん!パパに会いに来たんだよっ!」
アルツ君:「だからって何で俺がこんなところにいるんだっ!お前(キノコさんのこと)かっ!」
アルツ君、相当混乱しています。
しかし、ヤッチには、曇りがちだった家でのアルツ君の目が少し輝きを取り戻しているようにも見えました。
怒りのために大きく目を見開いているためだと言ってしまえば、それまでですが、何か鋭い眼光を感じます。
まさに、アルツ君が元気だったころ、よくバトルをしていた時の職人の目です。
姉:「パパ、違うんだよっ!私たちが呼び出したんだよっ!私に会いたくなかった?」
アルツ君:「だからって、何だってこんなところに呼び出すんだっ!俺は仕事の途中なんだぞっ!誰が俺をここへ連れて来たんだっ!」
どうもアルツ君は『施設内での生活』を『仕事』と認識しているようです。
ヤッチ:「旦那さん、今日は何の仕事だったの?剪定?植え込み?」
ヤッチがついにアルツ君に話しかけます。
アルツ君:「そんなことを何で教えなきゃならないんだっ!抜け出してきたんだぞっ!」
ヤッチ:「メシを噛み噛み仕事してたのか?」
アルツ君:「当り前さぁ~。仕事って言うのは、モタモタやってたら金なんかもらえないんだっ!だからって何でお前(キノコさん)が居るんだっ!」
アルツ君、終始キノコさん攻撃です…。
キノコさんは、意外に穏やかで、反抗すると思いきや終始ニコニコです。
姉:「そうじゃないのよ。パパがお腹空いてるもんだと思って美味しいもの、持ってきたんだよ!何だかわかる?」
アルツ君:「そんなのわかるわけないだろっ!だいたい俺はどこから来たんだぁっ!」
一同爆笑です。
かなりの混乱で、自分がどこから来たのか、わかっていないようです。
たぶん、短期の記憶が抜け落ちて、ここはどこ?私は誰?の状態のようです。
ヤッチ:「旦那さん、そんなに怒るところみると、糖分が不足してるんじゃないのか?ボタ(ボタモチ)食うか?」
アルツ君:「なんで、俺がそんなもん食わなきゃならないんだっ!誰がここに連れてきやがったっ!」
ヤッチ:「ここにいる職員さんだよ。俺たちがお願いして連れてきてもらったんだよ。旦那さんがボタ食いたがってんじゃないかと思ってさぁ…。」
アルツ君:「そんなもん、ここで食えるかっ!」
姉:「ああ、パパのために朝買ってきたんだよ。嫌いになった?」
アルツ君:「嫌いじゃないな…。」
姉の一言で少しアルツ君が落ち着きを取り戻しました。
姉:「ボタモチ食べて?美味しいよ!」
アルツ君:「そんなこと言われなくたってわかってるんだよ!」
ヤッチ:「じゃあ、ボタ食うべっ!美味いと思うよ…。食わないと後で後悔するよ~。」
姉:「そうだよ。パパ大好きでしょ?食べな?」
アルツ君:「いらないよっ!」
ヤッチ:「じゃあ。コーヒー飲むか?砂糖がいっぱい入ってるぞ。砂糖いっぱいの甘いコーヒーは好きだろ?」
アルツ君:「嫌いじゃないな~。」
ヤッチ:「じゃあ、1杯飲むか?まさか俺の杯が受けられないわけじゃないだろうな?」
アルツ君:「甘いのは好きだぞ。」
ヤッチ:「だろっ!?だと思って気が狂うほど砂糖入れておいたから…。」
ヤッチがステンボトルからカップにコーヒーを入れ、アルツ君に差し出します。
アルツ君はそれを取り、一口飲みます。
アルツ君:「甘いなぁ~。」
アルツ君、ものすごい渋い表情です。
ヤッチ:「甘すぎたか?」
アルツ君:「普通だよ。普通…。」
姉:「パパ、ボタモチも食べな!美味しいから…。」
姉がアルツ君の隣に座り、フォークでボタモチを一口サイズにして口に運びます。
アルツ君、ようやくボタモチを口に入れます。
姉:「美味しいでしょ?」
アルツ君:「まずくはないな~。普通だよ。普通…。だからって何でお前(キノコさん)がここにいるんだっ!」
またそっちかいっ!
この辺で支援係長さんとアルツ君を車でここまで連れて来たと思われる職員さんが席を外します。
家族で歓談してくださいと言う優しい配慮です。
アルツ君、2口目を口に入れたあたりで、肩を震わせはじめます。
姉もアルツ君の肩に手をまわし、涙を浮かべてしまいます。
姉:「そうか、そうかぁ…。仕事でパパは忙しんだねえ…。」
アルツ君:「そっ、そんなんじゃないわい…。」
(ノД`)シクシク
しばし、泣き崩れる二人をヤッチは熱いものがこみ上げるのを押し殺しながら、見守るしかありません…。
姉:「そっかっ…。パパはみんなのことは覚えてるの?誰だかわかる?」
アルツ君:「わかるさよ~。お前は長女だっ!」
姉:「長女じゃないでしょ。ちゃんと私にも名前が有るでしょ?私は○○○(姉の名前)…。」
ヤッチ:「俺は誰だかわかるのか?」
アルツ君:「わかるに決まってるだろっ!みんなで俺をバカにしやがってっ!」
興奮と冷静が交互に繰り返します。
ヤッチ:「キノコさんはわかる?」
アルツ君:「わかるに決まってるだろっ!それにしても俺は何をさっきまでしてたんだろうな…。」
アルツ君が首を垂れて考え始めます。
ヤッチ:「仕事じゃないのか?手元はいるのか?一人でガツガツやっちゃダメだぞ!」
アルツ君:「お前ね、俺がそんなにガツガツやれるわけないだろっ!もう80だぞっ!」
ヤッチ:「おっ!4つも鯖読みやがったな!でも覚えてんだから大したもんだ!」
アルツ君:「当り前さよ~。俺が何年この仕事してると思ってんだっ?」
ヤッチ:「仕事って何?」
アルツ君:「なんの仕事かがわかんないんだよなあ…。」
姉:「いいから、いいから、パパは今日は仕事を忘れてのんびりしなよ!」
アルツ君:「バカ言え!遊んでたら飯なんか食えないんだぞっ!まさか俺に金をせびりに来たんじゃないだろうな?」
姉:「そんなわけないじゃん!パパに会いたくて来ただけだよ。」
アルツ君:「そんなことを言ったって、俺は一銭も持ってないんだからなっ!男が財布も持たず一銭も持たないなんてお前たちにわからないだろっ!」
アルツ君、再び泣き崩れます。
姉:「そうか、そうかあ…。それじゃこれポッケに入れときな。」
姉がアルツ君のフリースのポッケに2千円を差し入れ、何かつぶやきます。
アルツ君、うなずきながらニンマリ…。
ヤッチ:「それはそうと、最近、足はカックンってならないのか?」
アルツ君:「バカやろっ!なるわけないだろっ!俺は忙しんだっ!」
ヤッチ:「左手はどうだい?指は曲がったままか?」
今度はヤッチがアルツ君の隣に座り、以前から、曲がって伸びなくなりつつあった左手を握ります。
右手に比べると、少し冷たく、曲がりは戻っていないようです。
アルツ君:「寒いとな…。真っ直ぐにならないからな…。」
アルツ君がつぶやきます。
ヤッチはアルツ君のひじを上下に揺さぶります。
以前は少し抵抗が有ったようにも思えますが、あまり抵抗は感じず、ブランとしています。
目の方の眼球障害の程度を見ようと試みましたが、アルツ君が嫌がり失敗に終わりました。
でも明らかに、小さかった目が見開いて、大きく見えるのは確かなようです。
ただ、興奮や混乱がひどいせいもあるので、これについては定かではありません。
ヤッチ:「ちゃんと風呂は入ってるのか?」
アルツ君:「わからんっ!」
ヤッチ:「わからんていうことは入ってないのか?」
アルツ君:「わからんもんはわからんっ!」
ヤッチ:「旦那さん、腰が少し伸びたんじゃないのか?」
アルツ君:「バカだなっ!お前は。俺はまだ若いんだぞっ!腰曲がってる奴が仕事なんてできるわけないだろっ!」
ヤッチ:「でも、その仕事がなんだかわからないんだよな?」
アルツ君:「そうなんだよなぁ…。」
ヤッチ:「覚えてないんだから、そんな大した仕事じゃないんじゃないか?」
アルツ君:「ばかっ!仕事は小さくても仕事だっ!」
ヤッチ:「しかし、ずいぶんと忙しいみたいだな?」
アルツ君:「大したことないぞ、普通だよ、普通…。」
終始、アルツ君に混乱が有るようで、仕事の話ばかり…。
しかもその仕事は何の仕事かはわかりません。
施設で何かの仕事をして、働いているかのような表現がアルツ君の口から時折飛び出します。
しかし、どこで働いているかは本人にもわかりません。
決して強制的に働かされていると言った雰囲気でも有りません。
今日の面会は、アルツ君がどこだかわからない仕事場に出稼ぎに来ていて、家族が突然アルツ君を呼び出し、アルツ君の知らない場所に連れて出し、仕事を邪魔しにきたという設定みたいです。
しかも、仕事仲間の手前、家族が面会に来るのはこっ恥ずかしいと言ったところでしょうか…。
亭主関白のアルツ君の元へ、女房が顔を出したもんだから怒り爆発のストーリーです。
でも、変な認知ですが、感覚や感情の中でなんとなくアルツ君が自分の置かれている状況も分かっているのではないかと思わせるところも有ります。
具体的にどこと言われるとわからないのですが、肌でそれを感じる時が有ります。
今のどうにもならない状況を仕事と言う理由で打ち消して自分を納得させているように思えるのです。
姉とキノコさんと相談し、これ以上アルツ君と面会すると、アルツ君が今度は施設に戻ってから興奮してしまうのではないかと言うことで、面会を打ち切ることに…。
ちょうど支援係長さんも戻って来ました。
協議の結果、アルツ君に車をまわした時点で、仕事仲間がアルツ君を仕事に戻って来いと呼んでいる設定にして、センターのもう一人の職員さんがアルツ君を呼びに来ます。
職員さん:「そろそろ、仕事に戻りましょう…。」
アルツ君:「ああ…。」
姉:「パパ、お仕事がんばってね!」
アルツ君、振り返ることなく、その場を後にします。
4月9日にドクターの診察があります。
診察にアルツ君を連れて行くのは高齢者相談センターのどなたかのようです。
支援係長さんからの提案がヤッチに入ります。
支援係長さん:「お父様の病気の診察に携わって来られたのは御次男さんですよね?4月9日の診察ににいらしていただくのはいかがでしょう?当日は私どもがお父様をお連れします。」
ヤッチはオブザーバーでの参加です。
ヤッチ:「是非お願いします。」
それにしても、アルツ君の認知能力はかなり低下してしまったようにも見えます。
ただ、こんな短時間でアルツ君の前傾していた身体が改善されていたのは驚きです。
歩き方にしても、パーキンソン症状も改善されていて、歩幅少し大きくなったようにも思えます。
アリセプトを飲んでいないから?
フェルガード100を飲んでいるから?
ヤッチのお世話の方法が悪かったから?
虐待、結果オーライなのでしょうか…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
[追伸]
先方のドタキャンにより白紙に戻ってしまったヤッチのアパート探しですが、キノコさんの決めたアパートにもまだ空き部屋が有ると聞き、これに期待を寄せていましたが、これも所有している管理会社(大家さん)の都合により、貸してもらえませんでした。
キノコさんの物件の別棟となる部屋です。
しかし、今日不動産屋さんに訪れると、手のひらを返したように、「昨日はお貸しできないと言っていた、お母様の住まれる物件の別の部屋なんですが…。昨日大家さんと話し合った結果、お値段はお安くできませんが、角の日当たりの良いお部屋をご用意できたのですがいかがでしょうか?。」
キノコさんの物件は2棟同じようなワンルームが建っていて、ヤッチが勧められた物件はキノコさんの棟とは違う別棟の1階です。
キノコさんの部屋には30メートルも無いくらいの距離です。
一番最初にきれいなお姉さんに紹介されて、後悔した部屋でも有ります。
自己負担が有り、若干自分の生活費が少なくなってしまいますが、この物件に決めることにしました。
おそらく、今度はドタキャンは無いと思います。
しかし、ヤッチのことですから、油断はできません。
虐待者と被害者がこんなに近くに住んでもよいのでしょうか?
しかも、ほとんど同居に近い状態です…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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ヤッチも付き添い、一緒に福祉事務所に出かけてきました。
生活保護の福祉事務所に指定された時刻に行き、まずは、手続きのための日割りの賃料や敷金、礼金などの初期費用をもらいます。
このお金を持って、不動産屋さんに行き、お金を支払って一応手続き完了です。
不動産屋さんとの書面上の入居日は4月9日ですが、区が手配した引越し屋さんが繁忙期と言うことも有り、引越しは4月12日に決定です。
ヤッチはキノコさんのように、福祉事務所からお金を手渡されていませんが、引越しの日程は決まりました。
なんとキノコさんと同じ4月12日です。
実はこれ、見積もりに来た引越し屋さんにほとんど同じところに引越しするのだから、ダブルで引越しをやってしまった方が、双方ともに面倒臭く無くていいんじゃないかと、ヤッチが耳打ちしていたおいたせいもあるかも!?
引越しは自分たちでやるのではなく、区が指定した引っ越し業者がやってくれます。
区があらかじめ、2社を選定して、競合させて見積もりを取らせます。
そして、どちらか安い方の見積もりを出した方を区が入札するような順序で進められるようです。
ですから、区が決定するまではどちらの引越し屋さんになるかはわかりません。
片方の引越し屋さんが4月10日に引っ越しできると言い、片方が4月15日なら人員の手配ができると言っても、入札されるまでは、引越し日が決まらないのです。
引越しの日程について、ある程度は希望は出せても、最終的な決定は区なので、この日が決まるまで、正直落ち着きませんでした。
いつ引っ越すことになるかわからないので、身の回りの物を梱包して封をしてしまえないからです。
これである程度の見当をつけ、必要な枚数の着替えを残して、あとは箱詰めすることができます。
ちょっと一息と言ったところでしょうか…。
今日はそんな中、ちょっとした疑問が沸いたので、高齢者相談センターに相談に行ってきました。
何度も書かせていただいている高齢者相談センターは福祉事務所が有る場所と同じフロア。
キノコさんのお金をもらった後、不動産屋さんに行く前に、こちらに寄り道です。
お金をいただいたあと、同じフロア内の総合受付に戻ります。
ヤッチ:「高齢者相談センターの○○さんは御手隙でしょうか?」
ヤッチは受付にいた職員さんに高齢者相談センターの支援係長さんの名前を告げます。
受付の職員さんが支援係長さんをマイクで呼び出します。
すぐに支援係長さんが出てきます。
ヤッチ:「こんにちは。先日(アルツ君との面会日)はお世話になりました。」
支援係長さん:「いえいえ。」
社交辞令的挨拶から始まります。
ヤッチ:「実は父の事で相談させていただきたいことが有るのですが…。」
支援係長さん:「なんでしょう?」
ヤッチ:「ご存知かどうか、家族は、みなバラバラに転宅することが決まりました。まだようやく引越し先や日程が決まったところで、気が早いのですが、住民票をそれぞれの場所に移さなくてはなりません。」
支援係長さん:「引越し先は皆さん、お決まりになったのですか?」
ヤッチ:「はい、私と母は、一応4月12日が引越し日です。」
支援係長さん:「そうでしたか~。」
ヤッチ:「で、皆が引越しをしてしまうと、今住んでいる家に父だけが残ってしまうことになります。」
支援係長さん:「うん…。」
ヤッチ:「それで、父の住民票をどうしたらよいものかと思って…。」
支援係長さん:「なるほど…。先日お話ししましたように、お父様の受け入れ先の施設がまだ決まっていません。近い将来、必ず決まるはずなので、もう少し待っていただけないでしょうか?」
ヤッチ:「と、おっしゃいますと?」
支援係長さん:「お父様が入られる施設が決まるまでは住民票を移さないで欲しいのです。」
ヤッチ:「ただ、お耳に入っていると思いますが、我が家は借家で、しかも滞納家賃20か月です。おまけに父名義です。このままだと、父にどんな火の粉がかかるかわからないので、早目にどこかに移した方がよいのではないかと思って…。」
支援係長さん:「そうですか…。ただ、家賃の件に関しては、大変申し訳ありませんが、私どもではお役にっ立てないことでして…。こちらもできるだけ早い時期にお父様を別の施設に移して差し上げる努力しています。特養に移れば、早急にそちらに住民票を移すことは可能です。どうかもう少しだけお待ちいただけないでしょうか?」
ヤッチ:「気の早いことかもしれませんが、ゆくゆくは成年後見制度の相談もさせていただこうと思っていたのですが…。」
支援係長さん:「あっ、その件に関しては、こちらでは今のところの話ですが、考えていません。ご長男さんとも会ってお話ししているし、お姉さまとは何度も電話で話している間柄なので、こちらではご家族のことはじゅうぶん承知しています。ですから、今のところの話ですが、センターでは後見役の話はあがっていません。」
中々、単純そうで、難しい話…。
認知のあるアルツ君が、滞納家賃の支払い義務者。
支払い能力が無いと見なされれば、支払いは連帯保証人と思われる兄のところに行きます。
しかし、我が家では賃貸借契約書が行方不明なので、誰が連帯保証人なのかがわかりません。
兄が連帯保証人である可能性が高いのですが、可能性でしかありません。
大家さんがもう1通を持っているはずですが、大家さんに連絡を取りづらい状況…。
やはり、代理人を立てるしかないか…。
兄に被ってもらうしかないか…。
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
ずいぶん長いこと更新をさぼってしまいました。
(^^ゞ
言い訳になってしまいますが、自分の引越しはわけなく終わったのですが、キノコさんの引越しがことのほか手こずってしまいました。
御存知のように重い荷物を持てないキノコさん…。
新しい部屋に運び込まれた段ボール(荷物)の山を自分で処理することができません。
ヤッチ自身の部屋の荷物を後回しにして、まずはキノコさんの部屋の荷物の処理です。
何日かかけて、ようやく不自由のない状態まで持って行き、今度は、住所変更などの役所関係の手続きや銀行口座などの変更の届け出です。
最近は、本人確認書類などが厳しくなり、キノコさんの代理でヤッチが届け出をすることもできないものが有り、そういう時はどうしてもキノコさんと一緒に出掛けなくてはなりません。
83歳という高齢も有り、役所一つに行くのも1日がかりになってしまいます。
生活保護を受けるようになると、国保などから外れることになり、被保険者証というものは有りません。
そう…。
身分証明書になるようなものが、少なくなってしまいます。
代わりに生活保護を受けるようになると、『生活保護受給証明書』というものをもらいます。
A4の再生紙に区長の印が押された極々簡単な証明書です。
これが身分証明書になるかと思いきや、意外に認めてくれないところが多いんですね。
それでも、たいがいのところの手続きは何とか済ますことができ、少し落ち着いてきたところでしょうか…。
さて、『記事にする』と申し上げておきながら、長らく更新せずに、ブログを放置したままになってしまいましたが、今日は1ヶ月も前にになる4月9日のアルツ君の診察について書いてみたいと思います。
診察は、普段掛かり付けの近所の主治医ではなく、認知症関連を診て下さっているドクターによる診察です。
未だ高齢者虐待防止法の保護下のアルツ君なので、アルツ君は保護されている施設から高齢者相談センターの職員さんが、診療所まで連れてきます。
ヤッチはアルツ君の診察の予約時間に合わせて自宅から診療所に向かいます。
予約時間は、お昼前の11:50。
中途半端な時間だったのでお昼ご飯は食べられません。
ちょうど予約時間に診療所に到着です。
まだアルツ君は来ていないようです。
診療所の廊下が待合室になっているのですが、席が空いておらず、廊下の突き当たりまで行き、ようやく空いている席をみつけます。
アルツ君、どんな感じで登場するのでしょう…。
少し、ヤッチも緊張した面持ちで、アルツ君の登場を待ちます。
しばらくすると、自動ドアの外にアルツ君の姿が見えます。
男性の職員が同伴しているようです。
自動ドアがアルツ君の姿に反応して開きます。
職員さんに付き添われ、アルツ君が診療所の中に入ってきます。
大勢の患者さんが待合室に腰かけているので、ヤッチもまぎれてしまって、アルツ君はヤッチの姿に気がつかない様子です。
ヤッチはアルツ君に向かって軽く手を振ります。
それに気づいたのか、たまたまだったのかわかりませんが、アルツ君がヤッチに気づいたようです。
その途端にアルツ君の表情が険しく変わります。
アルツ君:「お前っ!何でこんなところにいるんだっ!またばあさんかぁっ!」
入り口付近から、廊下の一番突き当りにいるヤッチに向かって、アルツ君が絶叫したものですから、一斉に中にいた患者さんが、アルツ君に注目です。
アルツ君:「なんでお前がこんなところにいるんだっ!」
以前記事にさせていただいた高齢者相談センターでの面会の時と同じように、アルツ君、大興奮です。
ちょっと殴りかからんばかりの勢いすら有りました。
ヤッチ:「まあ、まあ…。座ろうよ。」
ヤッチが近づいてきたアルツ君に声をかけます。
アルツ君:「なんで俺がこんなところに腰かけなくちゃいけないんだっ!ここは病人が来るところだろっ!俺はどこも悪くなんかないぞっ!」
ヤッチ:「まあ、まあそう言わずにとりあえず、座ってみようよ。」
アルツ君:「座ってる暇なんかないんだぞっ!俺は忙しいんだっ!」
ヤッチ:「そっか…。忙しんだぁ…。なんの仕事をしてるんだい?」
アルツ君:「そんな大した仕事なんてしてないさ。それより何で俺がこんなところに来なくちゃならないんだ?」
ヤッチ:「仕事するにしても、どっかぶっ壊れてたら、仕事続けられないだろ!?病気になっていないかの定期点検だよ。車で言えば、車検みたいなもんだよ。」
アルツ君:「お前ね。車検を受けるにしても、金がいるんだぞ。金も銭も無いと何にもできないんだぞ。お前はわかってるのか?」
アルツ君、興奮気味ではありますが、ちょっとだけ落ち着きを取り戻したようです。
ヤッチ:「お金のことは心配しないでも大丈夫だよ。それより桜の花は見たのか?来る途中、ちょうどいい感じに咲いてたんじゃないのか?」
アルツ君:「桜もへったくれもあるかっ!!ああぁあ…。世の中おしまいだっ…。」
ヤッチ:「今居るところで何か有ったのか?」
アルツ君:「何にも有りゃしないさ。それより、俺は家には帰らないからな!今居るところもいつまで居られるかわからないんだからっ!」
ヤッチ:「それじゃあ、行くところが無くなっちゃうじゃないか。」
アルツ君:「そんなこと、俺の知ったことか…。」
怒鳴り疲れたのか、アルツ君、急に静かになって、目を閉じてしまいました。
ちょうどその時、高齢者相談センターの支援係長さんが、待合室に入ってきました。
どうも、車を駐車場に入れに行っていたらしく、空が無くて、てこずっていたようです。
アルツ君が目を開け、またもや興奮です。
アルツ君:「なんで、大勢して俺をこんなところに連れて来やがるんだっ!!」
アルツ君が、スクッと立ち上がりました。
今までに見たこともない軽い動きです。
ヤッチ:「何?どうしたの?」
アルツ君:「うるさいっ!!俺は帰るっ!!」
ヤッチ:「帰るってどこへ?」
アルツ君:「うるさいっ!!どこへ行こうが知ったこっちゃないっ!!」
ヤッチはアルツ君の腕をつかもうとしましたが、アルツ君、それを振りほどいて、出口に向かおうとします。
ヤッチ:「ちょっと、待とうよ。」
ヤッチはアルツ君を後ろから羽交い絞めにして逃げられないようにします。
高齢者相談センターの職員さんが二人も見ているというのに、思い切り後ろからホールドしてしまいました。
当然、高齢者虐待防止法を熟知している職員さん二人は、アルツ君に静止の声をかけるだけで、指一本触れようとはしませんでした。
ヤッチ:「とにかく、もう少しで先生に呼ばれるから、先生にどこが悪いのかはっきり聞いてみようよ。どこも悪くないなら、すぐに帰れるよ!」
アルツ君:「ふん、医者なんて、悪くなくたって、悪い所見つけるんだよ。それが商売だからな。」
ヤッチ:「それならそれで、突き返してやればいいさ。ちょっとだけ待とうよ。」
アルツ君:「ふん、仕方ないなぁ…。」
しばらくすると、診察室からドクターが顔を出し、アルツ君の名前を呼びます。
ドクター:「外で元気な声を出していたのは、○○さん(アルツ君のこと)でしたかあ…。どうですかぁ?調子はどうですか?」
診察室に入ったアルツ君に、ドクターが声をかけます。
アルツ君:「悪いっ!!」
ドクター:「どこが悪いんですかねえ?」
アルツ君:「どこもかしこも悪いよ。」
ドクター:「そうですかあ…。ここはどこだかわかりますか?」
アルツ君:「どこだかわからないねっ。家になんか帰れるわけがないっ!!」
今度はドクターが高齢者相談センターの職員さんにアルツ君の最近の状況についてたずねます。
そう…。
ヤッチは前回の診察からずっとアルツ君と生活を共にしていないので、この1ヶ月の病状は全くわかりません。
支援係長さんが、答えます。
支援係長さん:「施設では穏やかなご様子ですよ。施設ではコミュニケーションも取れて、歩行訓練を『仕事』だと思っていらして、一生懸命歩いていらっしゃいますよ。ただ、やはり夜中に頻尿は有るようです。」
少し腑に落ちない発言に感じました。
施設では穏やかで、家族に会うと興奮してしまうのは、なぜ故と言いたいところでしたが、今回の診察は、ヤッチはあくまでもオブザーバー…。
ドクター:「仕事ですかぁ…。今日は桜の花がきれいに咲いていたんじゃないですか?」
アルツ君:「桜なんて俺には関係ないよ…。」
アルツ君、この日は興奮しているせいなのか、小刻みだった歩行も改善されて前のめりだった腰も幾分伸びて、身長が高くなったようにも見えます。
眼球障害も出ていないようです。
興奮ということを除けば、ドクターからすると可もなく不可もなくと言ったところでしょうか。
何だか変な雰囲気になり、一同沈黙の状態になります。
アルツ君は待合室で待つように促されます。
高齢者相談センターの男性職員が付き添い、アルツ君は待合室へと。
診察室にはドクターと支援係長さん、ヤッチの三人が残ります。
支援係長さんが切り出します。
支援係長さん:「○○さん(アルツ君)ですが、先生の診断はいったいどういったものなのでしょうか?」
ドクター:「ご家族にはお話ししたのですが、まだそちらにはお教えしていませんでしたっけ?正直、ハッキリしたことは言えませんねえ…。」
支援係長さん:「進行性核上性麻痺(難病)ではないのですか?」
ドクター:「そうですねえ…。絶対的に進行性核上性麻痺とは言い切れないところが有りますねえ…。これは今後、どういう症状が出てくるかで変わってくるかもしれません。転倒が多いということでパーキンソン関連疾患のどれかだということは言えると思います。画像を見る限りではPSP(進行性核上性麻痺)の疑いが強いですね。大脳皮質基底核変性症なんていうのも考えられますから…。純粋のアルツハイマーではないということだけは確かです。アリセプトに対してもたくさん使うと薬剤過敏が有るので、使える薬が無いのが現状というところでしょうかね。ドーパミンなどもPSPだとすると効かない可能性の方が大きいですね。PSPだと前頭葉に障害が出やすいということも言えます。」
支援係長さん:「そうですか…。今後注意しなければいけないことは何でしょうか?」
ドクター:「これもご家族には申し上げましたが、一番気をつけなければいけないのは転倒ですかね。」
支援係長さん:「先生、今日は先生に書いてもらおうと思って書類をお持ちししたんです。難病申請の書類です。この書類、難病の種類によって書類も全部違うんですね?」
ドクター:「それは、やめときましょうよ。どの道生保(生活保護)で全額公費負担になるんだし…。」
ドクターは明らかに書類を書くのが面倒だといった表情です。
支援係長さん:「いえいえ、一応書いていただかないと…。」
ドクター:「でも、書く項目を正確に埋めていくと、今の○○さんの症状からは、申請が通らない可能性がありますよ…。」
ここで、明らかに支援係長さん、ヤッチに『席を外せ』というアイコンタクトです。
それを察してヤッチも待合室に戻ります。
アルツ君は目を閉じたまま、待合室の長椅子に腰かけじっとしています。
何だか、毎日一緒に過ごしていたのに、ずいぶん長い時を刻んでしまったような錯覚に陥りました。
いつもなら、冗談の一つも交えるのに、その日は全くそんな気分にもなれずにいたのを記憶しています。
まだ、アルツ君は、移送された施設(最初に保護された施設とは別の施設)で特別養護老人ホームの空を待っている状態だと聞きます。
現在アルツ君がいる施設での面会はヤッチはもちろんのこと、他の家族も許されていません。
4月26日に今、アルツ君の居る施設ではなく、高齢者相談センターの会議室でふたたびアルツ君と面会することができました。
次回は、この様子について書きたいと思っています。
長らく、ブログを放置したままになってしまい、心配してコメントを下さった皆さん、ありがとうございました。
また少しずつ記事を書き足して行きますので、よろしくお願い申し上げます。
まだ、笑えるような記事は書けそうもないので、少々堅苦しいかもしれませんが、気長に待っていて下さいね。
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