アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
  ※スマホではこのページをご覧になれません。

このページに表示中の記事 (キーワード: 金木犀 の検索結果  1 件)
 項目をクリックするとスクロールを省略できます。

御馳走を振る舞う職人

2012/10/20 (土)  カテゴリー: 下の話
▲ Page Top
こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

昨日、アルツ君のところへ面会に行ってきました。

途中、ボタモチを購入しようとスーパーマーケットに寄ったのですが、またしてもボタモチが置いてありませんでした。

(つд⊂)エーン

仕方がないので、セブン-イレブンでお抹茶ぷりん(リンク切れ)というのを買いました。

ヤッチもどんな味か知りたかったので二つ購入。

\(^o^)/

早速、施設に行き、アルツ君に食べてもらいます。

アルツ君:「うん。なかなか美味いな~。」

ヤッチ:「あんこが美味いのか?」

アルツ君:「あんこは美味いに決まってるけど、このあんこの下の方が美味いぞ。」

ヤッチ:「下の方っていうのは、抹茶のところか?」

アルツ君:「当たり前だろ。その下はプラスチックだぞ。」

ヤッチ:「すんません…。」

プリンというので、ちょっとどうかなと思ったのですが、口どけがよく、とてもなめらかです。

ヤッチ:「じゃあ、これを食べたら、いつものように外に散歩に行こう。」

アルツ君:「いつも散歩になんか行ってたっけ?」

ヤッチ:「そう思うなら、たまには散歩に行こう。」

アルツ君:「歩いて行くのか?」

ヤッチ:「歩く以外に何が有るって言うんだよ?じゃあ、走るか?」

アルツ君:「嫌だっ!!」

ヤッチ:「今日はどっちに行きたい?子どもがいる公園?それとも遊歩道?」

アルツ君:「それはそうと、最近ばあさん(キノコさん)はどうした?ちっとも顔を見せないぞ!?」

『また、その話しですかぁ…。』と言いたいところですが、こらえます。

ヤッチ:「昨日、何か美味しいものを食べなかったか?」

アルツ君:「美味しいもの…???ボタモチは昨日は食ってないぞ!?」

ヤッチ:「柿を食わなかったか?」

アルツ君:「そういえば、食ったような気がするなぁ…。」

ヤッチ:「施設では柿を出していないから、誰かが持ってきたのを食ったって事だよな?」

アルツ君:「郵便屋か?」

ヤッチ:「郵便屋がわざわざこの部屋まで来て、旦那さん(アルツ君)のために剥いてくれるか?」

アルツ君:「それもそうだよなぁ…。包丁持って来なきゃ剥けないもんなぁ…。」

ヤッチ:「そんなに郵便屋と仲いいわけないだろがっ!?誰か違う人が剥いてくれていると思うよ。」

アルツ君:「隣の客じゃないしなぁ…。」

ヤッチ:「ちょっと寒すぎるぞ。奥さん(キノコさん)の姿はそこに無かったか?」

アルツ君:「ばあさん!?ばあさんはいなかったぞ…。」

ヤッチ:「ああーあ。ばあさん、すっかり透明人間になっちゃったな!?かわいそうに…。」

アルツ君:「かわいそうなことなんてあるもんかっ。俺がいないのをいいことにどっかで羽根を伸ばしてるんだろっ。」

ヤッチ:「まあ、いいや。ばあさんは明後日(施設に)来るって言ってたぞ。」

アルツ君:「明後日来るって!?ホントかぁ…???あさって俺が居なかったらあいつどうするんだろうな…?」

ヤッチ:「居ないことはないと思うよ。居ないとすれば、旦那さんの前で、お坊さんが拝んでるな!?」

アルツ君:「縁起でもないこと言うなっ!!」

施設に行くたびに、必ずこの会話なので、記事を読まれている皆さんも飽き飽きして、もしやヤッチは同じことを何度も書いて、ちょっと危ないんじゃないかと思っている方も多いはず。

でも、ヤッチは、多分ですけど認知症ではないと思います。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

やっちのことはともかく、アルツ君の場合、すぐに忘れてしまうキノコさんが一番気になる存在であることだけは確かなようです。

一番に気になることが、気になるにも関わらず、すぐに忘れてしまうというのは、ホントに認知症というのは奥が深いというか、不思議なメカニズムです。

(-_-;)

ヤッチ:「奥さんは明後日必ず来るから、心配しないでもいいよ。今日は頑張って歩く練習しようよ。」

アルツ君:「しようがないな…。じゃあ、表に行くか。」

もう、気温も夏に比べると、だいぶ低くなっているので、遊歩道を歩いても、蚊に刺されることはないと思います。

まったく余談ですが、皆さんは『蚊に刺される』と言う時に、『蚊に刺される』と言いますか?

それとも、『蚊に噛まれる』と言いますか?

我が家では『蚊に噛まれる』って言うんですけど…。

(^^ゞ

地域によって表現が違うんですかねぇ…???

『そんなのどうでもいいよ』という答えが返って来そうなので、話を元に戻します。

結局、遊歩道をチョイス。

入り口付近には竹藪があって、中に入るとたくさんの木が植えられています。

おそらく、100mにも満たない距離かもしれませんが、施設の前にこんな環境が有るのは、なんとも幸運です。

アルツ君:「かっー!!ずいぶんいっぱい竹が出てやがるな。これは孟宗竹(もうそうちく)だな?」

ヤッチ:「釣竿にするか?」

アルツ君:「お前は何にも知らないんだな!?孟宗は釣竿にはならないんだぞ。釣竿にするなら、布袋竹(ほていちく)じゃないとダメなんだぞ。これだから素人は困るんだよなぁ…。」

アルツ君、植木職人の頃の記憶が蘇るのでしょうか?

この遊歩道に来ると、いつも饒舌になります。

ヤッチ:「あそこに紫式部が実を付けてるぞ!?」

yun_701.jpg
[拡大]

画像は借り物です。(Photo by (c)Tomo.Yun)

アルツ君:「ははーん、これはコムラサキだな。実が小っちゃいや。」

ヤッチ:「紫式部も種類が有るのか?」

アルツ君:「当たり前さよ~。実が小っちゃいのがコムラサキ、大きいのがオオムラサキってちゃんと決まっているんだぞ。」

ヤッチ:「へー。大したもんだ。よく覚えてるな。」

アルツ君:「当たり前さよ~。こいつは、冬に切り戻してやるんだけど、いっぱい切ると来年、実付きが悪くなるから、バッサリ短くしたら、ダメなんだぞ。」

ヤッチ:「アジサイなんかと一緒だな。もう少し歩いてみるか!?」

遊歩道の中をゆっくり進みます。

アルツ君:「ははー。あそこにでっかいイチョウの木も有るぞ。銀杏も落ちてるぞ。キジバトのやつ、あんなところで銀杏でも食ってやがるのか!?」

イチョウの木の下でキジバトが地面をつついています。

ヤッチ:「キジバトは銀杏なんて食うのかね?」

アルツ君:「どうかなぁ…。俺はナマじゃ食わないぞ。」

ヤッチ:「あそこにカエデの木も有るぞ!?」

アルツ君:「ははー、もうすぐ紅葉するな。昼と夜の寒暖の差が大きいほどきれいに赤くなるんだぞ。」

アルツ君、施設の中にいると、時々季節もわからなくなるのに、木を見て季節を感じているようです。

ヤッチ:「もう、夜はだいぶ寒くなって来たもんな。」

アルツ君:「それより何だか、いい香りがしてきたぞ!?」

ヤッチ:「誰かボタモチでも食ってるのかな?」

アルツ君:「お前は風情がないね~。これは金木犀(キンモクセイ)の香りじゃないか。どっかに金木犀が有るはずだぞ。」

遊歩道を抜けると、道路を挟んで農家の生け垣が有るのですが、その生け垣が金木犀であることにヤッチが先に気づきます。

ヤッチ:「あっ!!あそこの生け垣が金木犀なんだよ。生け垣に金木犀とはずいぶん贅沢だなぁ…。」

yun_11521.jpg
[拡大]


写メを撮る余裕がなかったのでこちらも借り物の画像です。(Photo by (c)Tomo.Yun)

アルツ君と遊歩道を抜け、金木犀の生け垣の方へ歩いて行きます。

アルツ君:「『金』はどこにでも有るけど、『銀』はなかなか無いんだよなぁ…。」

ヤッチ:「『銀木犀』っていうこと?」

アルツ君:「そうさよ~。銀木犀はこの辺じゃあんまりないんだぞ。」

ヤッチ:「へー、『銀』の方が希少価値が高いんだ?花の色は何色なんだい?」

アルツ君:「白だよ、白。『金』に比べると、香りはきつくないけど、珍しいんだぞ。」

ヤッチ:「そういえば、この生け垣には一本も『銀』は無いな。」

アルツ君:「そうだよ~。それだけ珍しいってことさ。」

終始ヤッチは聞き役に徹します。

ヤッチ:「今日は口も足も調子がいいようだな!?あそこの公園まで歩けるか?」

アルツ君:「何言ってるんだ。あんなとこ、すぐ着いちゃうぞ。あの子どもたちがいっぱい遊んでる公園だろ!?」

ヤッチ:「そう。大きな木が植わってる公園。」

アルツ君:「あのでかい木、お前、何の木か知ってるか?あれは欅(けやき)だぞ。」

子どもたちが遊ぶ公園には大きな欅の木が何本も生えています。

元々雑木林かなにかだったものを公園にしたのかもしれません。

夏場は、その欅のお蔭で、適度な木陰ができて、実によい環境です。

アルツ君の足取りもこの日は軽かったので、公園まで散策です。

公園には、欅の木を取り囲むように丸くベンチが設置されています。

ヤッチ:「あのベンチまで行って、少し休憩するか?」

アルツ君:「ああ、いいぞ。」

なんなく、ベンチに到着です。

アルツ君:「しかし…、この欅は随分古いな~。」

ヤッチ:「100年ぐらい経ってるかね?」

アルツ君:「どうかなぁ…。100年じゃ、きかないかもしれないな~。」

ヤッチ:「枝ぶりもいいよな?」

アルツ君:「そうだなぁ…。あれは赤目かな?白目かな?どっちだろうなぁ…。」

ヤッチ:「欅のこと?」

アルツ君:「そうだよ、欅だよ。欅には赤目と白目が有るんだ。」

ヤッチ:「種類が有るっていうこと?」

アルツ君:「種類かどうかはわからんけど、赤目と白目が有って、白目の方は青目って言ったりもするな。」

ヤッチ:「幹の肌の色が違うのかね?」

アルツ君:「そうじゃなくて、木の中。」

ヤッチ:「じゃあ、この欅を輪切りにしてみなくちゃわからんっていうこと?」

アルツ君:「そうさよ~。中が赤い方が、材木にしたときは高く売れるんだぞ。」

ヤッチ:「チェーンソー持ってくるか?」

アルツ君:「バカっ。」

ここまでの会話を何もご存知ない方が聞いたら、多分アルツ君が認知症だなんて、気付かないかもしれませんね…。

昔取った杵柄ではありませんが、実に樹木のことに関しては、恐ろしいほどよく記憶しています。

.....φ(・∀・*)ナルヘソー...

でも…。

この辺りから…。

ヤッチはアルツ君のある異変に気づきだします…。

(ー_ー)!!

またしても…。

んー…。

(-_-;)


畑の香りが…。

(-_-;)

[関連記事:ネズミを飼う職人]

いつまでもベンチに腰かけている場合ではありません。

アルツ君には何も告げずに居室に戻ることを促します。

幸い、この日は足取りが軽かったので、施設に早目に戻ることができました。

⊂[ -д-]⊃<セーフ!!!

居室に戻り、アルツ君の紙パンツを確かめることに…。

((*゚д゚))ドキドキ…

ヤッチ:「ちょっとパンツ見せて?」

アルツ君:「なんだよ。やぶからぼうに…。」

ヤッチ:「そろそろパンツの換え時かなと思ってさ…。」

アルツ君:「どうぞ。」

ヤッチはアルツ君の背後にまわり、紙パンツをずらします。

ヤッチ:「やっぱり出ちゃってるんですねぇ…。」

アルツ君:「何が?」

ヤッチ:「何がって、パンツ、重いと思わないか?」

アルツ君が自分の紙パンツを覗き込みます。

アルツ君:「ああーあ!!いつ出たんだろ?」

ヤッチ:「なんか最近、俺が来た時だけ、大の方をやらかすよな!?」

アルツ君:「赤目か?」

ヤッチ:「そんなこと言ってる場合かよ。なんだって奥さん(キノコさん)やお嬢さん(姉)が来た時はやらかさないのに、俺の時に限って出ちゃうかね~。」

アルツ君:「お前に御馳走をやろうと思ってさ~。」

ヤッチ:「いらないよっ!!」

アルツ君:「そうかぁ?金木犀の香りだぞ?」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

【アンケート】


記事の中で気になっていたのでアンケートにしてみました。
無記名ですので、お気兼ねなく、投票してみてください。
(ご自分のコメントは後から修正可能です。)

スクリプトに対応していないブラウザで閲覧の方は下のリンクをクリックして投票してください。
(上記の投票フォームが表示されない、上手く機能しない方用)

»» アンケートを見る

※携帯電話からの投票は多分できません。
m(__)m

ブログランキングに参加中です。
応援をお願いします。
にほんブログ村    人気ブログランキング    FC2ブログランキングへ
コメント 8 件
ツイートする

キーワード検索 : ボタモチ 遊歩道 認知症  紫式部 イチョウ 金木犀 銀木犀 植木職人 

FC2スレッドテーマ : 認知症を介護する家族の悩み (ジャンル : 福祉・ボランティア

© 2019 アルツ君は職人
Unauthorized copying prohibited.

この記事のURLhttps://alzheimers.blog.fc2.com/blog-entry-351.html   Facebook   Twitter   hatena_bm hatena_bc

2012/10/20 | コメント (8) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
申し訳ありません。m(__)m
お探しの記事は、この キーワード (ユーザータグ) を設定していない可能性があります。

画面右上の『ブログ内検索』で、
再入力、もしくは語句を短めに入力していただくと記事が見つかる場合があります。


▲TOP