アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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パーキンソンロード

2013/03/17 (日)  カテゴリー: 進行性核上性麻痺
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

先日、ヤッチの顔面神経麻痺のリハビリに出かけた時の話です。

ヤッチの入院が去年の5月のことですから、ヤッチのリハビリを担当して下さるSTさん(言語聴覚士さん)とも、当然付き合いも長いものになっています。

STさんとは、たとえばマッサージをしてもらっている最中に雑談をすることも有り、時折アルツ君の話をすることも有りました。

なんせ、去年の年末にアルツ君がキノコさんのアパートの部屋で意識を失って、救急車で運ばれたときも、偶然ヤッチがリハビリを受けているこの病院でした。

『もしかすると、この病院でいずれ○〇さん(STさんの名前)にお世話になるかもしれないですね!?』なんて、ヤッチが時々軽いプレッシャーをかけるようなこともありました。

で、先日のリハビリの時にSTさんの方から、リハビリが終わった後に、アルツ君のその後について訊いて来られる場面が有りました。

STさん:「お父様はその後いかがですか?」

ヤッチ:「おぼえていてくれたんですね!?」

STさん:「リハも、もう(残すところ一回で)終了になってしまうので、何かお役に立てることがないかと思いまして…。」

ヤッチ:「それはまた、うれしいことを言ってくれるじゃないですかぁ…。実は父の入所している施設(特別養護老人ホーム)の嘱託医の先生に父の飲んでいる薬(メマリー)を断薬するようにお願いしているんですが、いっぺんにはやめられないので、徐々に減薬してもらう方向で、ようやく3月13日から5mgの処方になったようです。多分、ゼロになるのは、4月に入ってからじゃないかなぁ!?」

STさん:「そうなんですか…。」

メマリー(認知症の薬)の断薬については、ずいぶんこのブログでも記事にしてきましたが、上記のように、当初の20mgから徐々に減らして、ようやく5mgに減らすというところまで来ました。

ヤッチ:「なんで倒れたのかということも含めて、もう一度きちんとした検査を受けてもらわなきゃいかんと思っているんですが、薬を完全にゼロにしてからの方がいいのかなぁとも思っています。」

STさん:「お父様が受診される病院というのは決まってらっしゃるんですか?」

ヤッチ:「いや、決ってないです。ただ、運ばれたのがこの病院だったし、こちらなら設備も整っているので、こちらがいいかなぁと思っています。第一、何か有った時、○○さん(STさんの名前)もいらっしゃるじゃないですか!?」

STさん、苦笑い…。

ヤッチ:「どっちにしても、4月にならないと無理かもしれませんね…。」

STさん:「なにかお困りの事ってあります?」

ヤッチ:「もちろん認知(機能の低下)は有りますが、冗談が通じるので気にならないんですが、やはり小刻み歩行かなぁ…。一緒に歩いていると、前のめりになって、だんだん加速度がついてきて、終いには『地面が近づいて来るー!!』って叫んでいます。」

ヤッチは立ち上がって、アルツ君の小刻み歩行を真似て見せます。

STさん:「パーキンソンの人って、一緒に歩いているときに少し歩行が止まってすくみ足になったとき、こちらから足を出すと、跨ぐ(またぐ)のって知っています?」

ヤッチ:「はあ?どういうこと?」

STさんはヤッチに自分の横に並ぶように促します。

ヤッチがアルツ君役で、STさんが介助役…。

二人で並走する体勢です。

小、中学校の時に好きな子と肩を並べるフォークダンスを想像してみてください。

うん…、あの頃はまだ初々しかった…。

ちなみにSTさんは男です。

(^^ゞ

STさん:「こうして、たとえば廊下をお父様の横に付いて、一緒に歩いているとしますよね!?」

ヤッチ:「ん…。」

STさん:「お父様の次の足が出ないときってありますよね!?」

ヤッチ:「あるある…。」

ヤッチもアルツ君の小刻み歩行の再現です。

STさん:「そんな時に私がお父様の足元に私の足をすーっと出すんです。」

ヤッチ:「足払いを食らわすっていうこと?」

STさん:「足払いでは…。まあそういうことです。足を出すと意外にも跨いだりすることが有るんです。」

ヤッチ:「へえー。面白いね?」

STさん:「ただ、万が一転倒してしまうような時に、足を出した人間も一緒になって転んでしまう危険性も有るので、お父様のどちらの横に付くかによって、出す足を考えていけないと思います。」

ヤッチ:「ふむ、ふむ…。」

STさん:「たとえば、お父様の左肩に○○様(ヤッチのこと)が付くとして、左足を出してしまうと、一緒に○○様も仰向けに倒れてしまうことが有るので注意が必要です。」

ヤッチ:「つうことは、右足を出した方がいいのかな?」

STさん:「人によってバランスのとり方が違うので、何とも言えませんが、バランスを介助する側が保てる方の足を出すのが良いかと…。」

ヤッチ:「じゃあ、俺の場合は…。奴に、『(柔道の)体落とし』を食らわせればいいんだな!?」

STさん:「足を出すというのもどうかと思いますので、一緒にお歩きになる時にヒモを持って歩くという方法もあると思います。さっきの足を出すのと同じでヒモをお父様の足元に出して跨いでもらうやり方です。まあ、これも『何であんなもの持ち歩いてるんだろう?』と思われてしまうかなぁ???」

ヤッチ:「百均あたりで犬のリードを買って、持ち歩いてればいいんでしょう?」

STさん:「いや…。それもどうかと…。」

ヤッチ:「それにしても、あんなに小刻みに歩くのに跨いだりできるなんて面白いですね?」

STさん:「パーキンソンの方は歩き出しはすくみ足になったりしますが、横断歩道のようにキチンと等間隔に線が引かれているところは上手に歩くんですよ。逆に平坦な何もないような所の方が得意ではないようです。」

ヤッチ:「そいつは今まで全く聞いたことなかったですわ…。」

STさん:「階段もどちらかというと、同じですかね!?お父様は階段を登ったりするのはどうですか?」

ヤッチ:「俺は一緒に階段を登ったりしませんが、姉が時々登ってるみたいで、『上手に歩いたよ。』なんて言ってきます。」

STさん:「階段も横断歩道と同じでラインがはっきりしていますから、上手に歩けるのかもしれませんね。」

ヤッチ:「そうかもしれませんね…。あともう一つ聞いてもいいですか?」

STさん:「はい。」

ヤッチ:「歩きはじめの第一歩の時に身体が前かがみになるから、よく『膝からじゃなくて、太ももから足を出しな』って言うんですけど、なんかいい技は有ります?」

STさん:「技ですかぁ…。技ではないですけど、壁にかかとを付けたらどうですかね?」

ヤッチ:「ん?どういうこと?」

STさん:「まず壁にお尻を向けて立ちますよね!?壁にピッタリではなくて少し離れて。」

ヤッチ:「歩き出す前ですよね?」

STさん:「そうです、そうです。歩き出す前に壁にお尻を向けて立ってもらうんです。」

ヤッチ:「ほう、ほう。」

STさん:「その時にバランスを崩されることもあるので、支えてあげられる環境を作っておいて、片方の足を上げてもらって、壁に上げてもらった足のかかと付けます。」

ヤッチ:「で?」

STさん:「かかとを壁に押し付けるようにすると、自然と腰が前に出るので、姿勢も真っ直ぐになります。」

ヤッチはSTさんの言われた通りに、壁にかかとを付けて、言われた通りのことをやってみます。

ヤッチ:「あ?ほんとだ!!力をほとんど使わずに身体が伸びますね?」

STさん:「パーキンソン病の患者様のリハの時は我々はこの練習をよくやってもらっています。」

よく駅の改札を出たところで、待ち合わせかなにかで、壁にもたれて携帯をいじっている若者を見かけますが、かかとを壁に付けて、片足立ちしているようなら、まさにあんな格好です。

壁に付いているかかとを蹴りだすようにすれば、自然と身体真っ直ぐ伸びてきます。

ヤッチ:「へー!!それはいいことを聞いた。さっそくやってみますわー。」

リハビリの1単位の時間をオーバーしてしまっていましたが、STさんがいろいろとアルツ君のために、役に立ちそうなことを教えてくださいました。

STさん、ありがとう!!!

この後、ネットで進行性核上性麻痺(PSP)、レビー小体型認知症、そしてパーキンソン病のことを調べていたら、どうやらSTさんのおっしゃっていた事と同じような事が書いてあるサイトをたくさん発見しました。

パーキンソン症状のある方が、何もないような所では足が止まってしまい、すくみ足になってしまうのに、階段や横断歩道をスタスタ歩けたり、障害物を上手く乗り越えられるのは、『逆説的歩行』という現象だそうです。

この『逆説的歩行』の特異性を生かして、STさんが教えてくださった『足を出す』というのとは別のパーキンソン症状のある方へのリハビリ方法も発見しました。

部屋の床や廊下などにテープを貼り、階段と同じような環境を作り出して、歩行の改善に役立てるというものです。

これを『パーキンソンロード』と呼ぶようです。

おそらくこのキーワードで検索すれば、たくさんのサイトがヒットすると思いますが、ヤッチが一番わかりやすいと思ったのはこちらでした。



そしてこの後、ヤッチがリードを買いに行ったことは言うまでも有りません。

(●`w´●)ニァ・・

まあ、犬のリードではかわいそうなので別の物を購入です。

skipping_rope



で、どう使うかまだ定まってもいないのに、こやつと家に有ったマスキングテープを持って、金曜日にアルツ君のところに面会に行ってきました。

マスキングテープはアルツ君の居室にパーキンソンロードを作ってやろうという魂胆です。

(●`w´●)ニァ・・

クラフトテープ、布粘着テープ、あるいはビニールテープでも良いのですが、さすがに特養の床にテープを貼るわけですから、後で床を傷つけてしまっては大問題…。

一番粘着力の弱いマスキングテープを持って行くことにしました。

マスキングテープなら剥がした後の貼り跡が残りにくいのも利点の一つです。

ホームセンターなどにカラフルなものも売っているので興味のある方は購入してみてください。

特養に着くと、普段通り、アルツ君が『定位置』に腰かけています。

普段通りでないのは、椅子の背もたれに背中をもたれているのではなく、肘掛けに太ももを載せ、プランプランさせていることです。

椅子の上で横に座ってるいるような格好です。

ヤッチ:「なんだ、その格好は?かなり行儀悪く見えるぞ。」

アルツ君:「いいんだよ。昔っから行儀が悪いんだから。今。階段を登って来たんだぞ。」

どうやら、特養の職員さんと歩行訓練のために階段を登って来たようです。

ヤッチ:「お?リハビリか?それで疲れて変なところに足を載せてるんだな?」

アルツ君:「ちっとも疲れてなんかいないぞ!?それより喉渇いちゃったな…。」

ヤッチ;「お茶をもらうか?」

アルツ君:「お茶よりコーヒーが飲みたくってさ~。」

ヤッチ:「じゃあ、1階の自動販売機で買ってくるか?そこで待ってるか?それとも一緒に行くか?」

アルツ君:「どっちでもいいですよん。それじゃあ、一緒に行ってやるかぁ~。」

アルツ君と一緒に1階の自動販売機までエレベーターを使って降ります。

ヤッチはエレベーターの中でアルツ君に話しかけます。

アルツ君:「階段、何段くらい上ったんだい?」

アルツ君:「そんなのわかるもんかよ!!喉が渇くくらいだな!?」

1階に着き、ホットのカフェオレを一つ購入です。

ヤッチ:「手に持ってると危ないから、俺が持ってあげるよ。」

アルツ君:「大丈夫さよ~。こんなのちっとも重くないぞ!?」

ヤッチ:「まあ、まあそうおっしゃらずに…。ご主人様のお荷物は私めがお持ちしますよってに…。」

ヤッチはアルツ君の持っているペットボトルを自分のズボンのポケットにねじ込みます。

エレベーターは1階に留まったままだったのですぐにまた乗ることができました。

3階では、渡り廊下を渡り、職員さんが常駐しているカウンターの横を通り過ぎれば、すぐにアルツ君の居室です。

エレベーターを降り、ヤッチはアルツ君と腕組みして渡り廊下を渡ります。

カウンターのところではいつになく、職員さんが大勢います。

それを横目に通り過ぎるか過ぎないかのタイミングでしょうか…。

ヤッチの横を歩いていたアルツ君が急にヤッチの視野から消えます…。

あッ!!!

そうです!!

アルツ君の膝が急にカックンと!!

アルツ君が前のめりに崩れていきます。

ヤッチはアルツ君の腕を抱えていましたが、全くアルツ君に力が入っていない状態だったので、アルツ君の体重でまともに腕を持って行かれます。

瞬時の出来事でしたが、受け身の姿勢をとれていないアルツ君が頭を打っては困るということだけはヤッチの脳裏をよぎりました。

そして、このまま力いっぱいヤッチが支えて、腕を強く引いてしまうとアルツ君の腕や肩にもダメージが来ると…。

アルツ君の体重にヤッチもある意味身を任せつつ、しかし腕へのテンション保ちつつ、アルツ君と一緒に床へ倒れ込んでしまいました。

運動会の二人三脚で転倒するのと同じような格好でしょうか…。

(^^ゞ

幸いギャラリーは大勢います。

誰だかもうわからないくらい、あっちこっちから職員さんの声が飛んできます!!

アルツ君、意識はしっかりあるようです。

照れ隠しでしょうか…。

アルツ君、半笑いの状態…。

床に着地したときに手をついて受け身を取らず、肩から行っちまったようにも見えたので、打ち所が心配です。

ヤッチは一緒に倒れ込んでいるので、頭を打っていないことは確認済みです。

でも、アルツ君、倒れた後、自分で自分の身を起こすことができません。

職員のどなたかがアルツ君に声をかけます。

職員さん:「大丈夫ですか!!」

アルツ君:「大丈夫だよん!!何ともないよん!!」

職員さん:「痛いところはありませんか?」

アルツ君:「大丈夫だよ、どこも痛くないよ!!」

この後、アルツ君には椅子を持って来てもらい、何とか椅子に腰かけることに成功です。

そして、大勢の職員さんがアルツ君の脈拍、血圧、体温やらを調べ始めます。

ニュートラルコーナーでセコンドにお世話を受けるボクサー状態…。

┗┐(-c_,-。)y-~ ふぅ

施設のマニュアル通りの措置らしいです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

アルツ君が落ち着いてきたのでしょうか…。

アルツ君が座っている椅子からヤッチに話しかけてきます。

アルツ君:「おい!!俺のコーヒーどうした?」

ヤッチ:「さすがだね!?頭は打ってないようだ…。俺が持ってるよ。」

アルツ君:「じゃあ、こんな事してる場合じゃない。部屋に戻ろう!!」

ヤッチは職員の皆さんにお礼を申し上げ、アルツ君と居室へ…。

ヤッチ:「歩けるのか?」

アルツ君:「バカ言っちゃいけないよぅ!!歩けるさよ~。ふんだ!!」

アルツ君、自分で椅子から立ち上がり、居室の方に戻ろうとします。

ヤッチ:「あのさあ、今転んだばかりなんだからさ~。」

どこも痛いところも無い様子で、アルツ君、ケロッとしています。

ヤッチ:「さっき転んだのは何だったんだろうな?」

アルツ君:「何だかわかれば、転ぶわけないだろうに。膝の奴が急にカックンってなりやがった!!コンチクショー!!」

アルツ君、自分で自分の膝を叩いています。

ヤッチはヤッチでSTさんから教えていただいた『体落とし』を活用することができませんでした。

(つд⊂)エーン

よほど、心の中で準備している時でないと、無理かもしれません。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

以前にもアルツ君がお風呂から一人で出られなくなるということが有りましたが、力の抜けた人間の体重を支えるのはとても至難の技です。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

結局、この日ヤッチが計画していたアルツ君の歩行訓練は中止です。

(つд⊂)エーン

縄跳びも使わずじまい…。

(つд⊂)エーン

一応、職員さんの許可をもらって(白い目でしたが何か?)、パーキンソンロードなるものをアルツ君の居室に作成してきました。

road01

road02


ヤッチ:「歩けるかい?」

アルツ君:「当たり前さよ~。」

ヤッチ:「じゃあ、このテープを跨ぐように歩いてみんしゃい?」

アルツ君がパーキンソンロードを歩きはじめます。

ヤッチ:「どう?」

アルツ君:「どうって、何がよ?」

ヤッチ:「歩きやすいかって聞いてるの。」

アルツ君:「そりゃあ、印が付いてりゃ歩きやすいさよ~。」

ヤッチ:「テープの幅はどうだい?狭すぎるか?」

アルツ君:「こんなもんだろ!?」

ヤッチ:「邪魔なら剥がすけど?」

アルツ君:「せっかく貼ったんだから、付けときなさいよ。床がにぎやかでいいじゃないか。」

ヤッチ:「おいおい、そっちかよ。」

アルツ君に何回か歩いてもらいましたが、自分が気に入らなければすぐに『剥がせ!!』という男です。

まんざらでもないご様子…。

ヤッチ:「後で『だれがこんなもん付けやがった?』なんて言うなよ?」

アルツ君:「大丈夫でしょ!?邪魔なら俺が剥がしとくから付けておけよ。」

ヤッチ:「自分で剥がすなよ!!剥がしてる最中に転ばれたら意味ないんだから!!」

アルツ君:「ヘイヘイ。」

まあ、効果の程はまだわかりませんが、少なくとも本人が『歩きやすい』と言っているのですから、マイナスにはならないようにも思えますが…。

また、このパーキンソンロードはパーキンソン病やレビー小体型認知症や進行性核上性麻痺などのパーキンソン症状がある病気の方のために考案されているようですが、ヤッチの感触としては、その他の病気でも歩行に障害のある方のリハビリにはかなり有効な手段ではないのかと思います。

施設内のところどころにテープで横断歩道を作るなんていうのも面白いかも!?

それにしてもアルツ君がモデル立ちして、ランウェイを闊歩する日は来るのでしょうか…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

あやつ、片足立ちはおろか、静止した状態で片足を少しも上げることができませんでした…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

ワゴンRスティングレー…

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2013/03/17 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

転倒の連鎖

2013/03/23 (土)  カテゴリー: キノコさん
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

最近、FC2ブログにアクセスできなくなることが頻繁に起こります。

(-_-;)

同じFC2でも掲示板にはアクセスできたりするので、サーバーかなにかの不具合なんでしょうかねえ…。

(-_-;)

FC2の最新障害情報・メンテナンス情報ブログと言うのがあって、何か障害やメンテナンス等があれば、ここに『お知らせ』なりが載るわけですが、ここに繋がらないので、全く無意味…。

(-_-;)

繋がらない時間はそんなに長くはないので、ご訪問いただいている皆さんには、大変迷惑な話しですが、少し時間を置いてからアクセスするなどしていただけるとありがたいです。

m(__)m

さて、先日アルツ君が特養で転倒するという記事を書かせていただきました。

[関連記事:パーキンソンロード

今度はアルツ君ではなく、キノコさんが転倒してしまいました。

(´゚д゚`)アチャー

転倒したのは、アルツ君のところへキノコさんが面会に出かけたその日の夕方…。

木曜日の夕方ということになります。

30分以上もかけて、アルツ君のいる特養にシルバーカーを押しながらエッチラオッチラ歩いて出かけていくキノコさんですが、最近介護保険のレンタルで新しいシルバーカーを調達したばかり…。

要支援から要介護1の認定になっているキノコさん、ちょいと独りで遠出させるのは可愛そうな気もするのですが、アルツ君のところに面会に行くようになってからは、歩行もしっかりとまではいきませんが、シルバーカーを押していさえすれば、以前に比べると格段に改善されています。

新しいシルバーカーにまだ慣れていないかったせいでしょうか…??

長旅のお疲れがマックスだったのでしょうか…??

キノコさんのアパートの敷地内に入ったところで転倒してしまったようです。

転倒した場所は、アパートの自転車置き場(10m程度)を通り抜ければ、もうすぐキノコさん部屋という場所です。

ヤッチのアパートの部屋のドアを開ければ、自転車置き場が見えます。

キノコさんがアルツ君のいる特養から帰って来る時は、アパートの目の前の駐車場を抜け、ヤッチの部屋の前を経由して、ちょっとしたスロープを上がれば、もう部屋に着いたも同然です。

不幸はこのスロープの小さな段差のところで起きたようです。

転倒場所

段差01

段差02


キノコさんが転倒したという木曜日の夕方はヤッチは不在で、このことを知りませんでした。

次の日の金曜日の朝になって、キノコさんからの電話がヤッチに入ります。

キノコさん:「もしもし、あんたもう燃えるゴミを捨てにいった?」

この日は可燃ごみの取集日。

ゴミ置き場はアパートの前の駐車場の隅に有ります。

ヤッチ:「うん、もう捨てに行ったよ。何で?」

キノコさん:「なんでって…。悪いんだけど私のゴミも捨てに行ってくれないかしら…?」

ヤッチ:「なんか有ったのか?」

キノコさん:「うん、ちょっと…。」

ヤッチ:「わかった。今、そっちに行くよ。」

キノコさん:「悪いわね…。」

ヤッチは部屋を出てキノコさんの部屋に向かいます。

キノコさんの部屋のカギは掛かっていないようです。

ヤッチはノックして、キノコさんの部屋のドアを開けます。

ヤッチ:「なに?どうかしたのか?」

キノコさん:「実は昨日、自転車置き場のところで転んじゃって…。」

見ればキノコさん、鼻の頭を擦りむいて、おでこに10円玉大のアザを作っています。

ヤッチ:「えっーーー!!昨日のいつ?」

キノコさん:「おじいちゃん(アルツ君)のところへ行った帰り…。」

ヤッチ:「誰かに起こしてもらったのかい?」

キノコさん:「いやあ、誰もいないから一人で起き上がったわ。」

ヤッチ:「で?」

キノコさん:「自転車置き場のところ、ちょっと坂になってるでしょ?あそこでシルバーカーを押したら、何だか引っかかって、前に押せなくなっちゃったのよ…。」

ヤッチ:「それで前につんのめった…??」

キノコさん:「そう。段差になってるところをガリガリ押したら、今度はスーッと前にシルバーカーが乗り上げちゃって…。その拍子にシルバーカーと一緒にひっくり返っちゃったのよ…。」

ヤッチ:「怪我したのは顔だけ?」

キノコさん:「それが足も打っちゃって…。」

ヤッチ:「それでゴミを捨てに行けないってかぁ…?骨は大丈夫なのか?」

キノコさん:「膝の下あたりが打ち身になってるだけなんだけど、歩こうと思ったら、どうも自信が無くて…。」

ヤッチ:「医者でレントゲン撮ってもらった方がいいんじゃないかあ?」

キノコさん:「いやあ、骨だったらもっと痛いわよ。何とか歩こうと思えば歩けるんだけど、また転んだりしたらこわいから…。」

ヤッチ:「ゴミは俺が捨てておくよ。これじゃあ、当分旦那さん(アルツ君)のところへも面会に行けないし、買い物も無理だなあ…。」

キノコさん:「そうねぇ…。」

ヤッチ:「だんだん痛くなってくることもあるから、我慢しないで早く言えよ?骨が折れていないといいんだが…。」

キノコさん:「多分、大丈夫よ…。」

ヤッチ:「ところでエサはあるのか?」

キノコさん:「朝ご飯のこと?朝はパンがあるし…。朝食べたら、お昼もそんなにいらないだろうし…。」

ヤッチ:「夜ご飯は?食べたいものが有れば買ってきてやるよ?」

キノコさん:「別に…。」

ヤッチ:「別に何よ?朝から夜ご飯のことは考えられないってか?足りないものとかはないのか?」

キノコさん:「それも今のところ、無いわ。」

ヤッチ:「夜ご飯のおかずはホントに買って来なくても大丈夫なのか?まあ、なんか有れば電話をちょうだいよ?」

キノコさん:「うん…。家に有るもので、何とか済ますわ。無きゃ無いで…。」

ヤッチ:「無きゃ無いで?」

キノコさん:「戦争中だと思えばいいのよ。」

キノコさん

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2013/03/23 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

単なる打撲ではありませんでした

2013/04/26 (金)  カテゴリー: キノコさん
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転倒

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

以前にキノコさんがアパートの入り口付近で転倒し、膝の下(向こうずねに近い?)を怪我してしまったという記事を書かせてもらいました。

[関連記事:転倒の連鎖

キノコさんが転倒して怪我をしてから、かれこれ1ヶ月になります。

なかなか痛みが引かず、遠出もできない状態が続いていて、アルツ君のいる特養にも面会に行っていませんでした。

まあ、84歳という高齢ですから、治りも遅いのかなとヤッチも思っていましたが、1ヶ月も痛みが続くというのはちょっとおかしい…。

怪我した当初、受診したお医者さんは、はじめてお世話になるキノコさんのアパート近くの町医者で、ヤッチもこの先生と面識はなく、どんなお医者さんなのかは知りません。

そのお医者さんでレントゲンを撮ってもらった結果、打撲と診断され、この1ヶ月の間、数回ほど治療を受けていたようです。

話しがややこしくなるので、この先生のことを『打撲の先生』と呼びましょうかね。

ヤッチが『付き添いしようか?』とも言いましたが、『近くだし、シルバーカーでボチボチ歩いて行くから大丈夫。』と言われたので、一緒に『打撲の先生』のところに行くことは有りませんでした。

そのキノコさんですが、まあご高齢ですから、血圧やら心臓に持病があり、骨粗鬆症なども有ります。

これらの病気については、『打撲の先生』ではなく、前々から通院しているかかり付けのお医者さんの診察です。

これまた、ややこしくなるので、この先生を『主治医』としましょうか。

話しは逸れますが、このキノコさんの『主治医』はアルツ君の特養の嘱託医でもあり、例のアルツ君のメマリー問題で登場した2階の先生…。

[関連記事:メマリーはいらない!(前編)

ヤッチが激しくやりやった先生は2階の先生ではなく、3階の先生ですから、ヤッチはこの『主治医』にそんなに悪い印象は持っていません。

…で、キノコさん、この主治医のところに、月1回程度、診察を受けに行きます。

でも、主治医のクリニックのある場所は、以前住んでいた場所からは近いのですが、今キノコさんの住んでいるアパートからは、けっこうな距離になってしまいます。

どちらかといえば、アルツ君のいる特養に近いところに有るので、とても怪我をしていては、徒歩で行けるところでは有りません。

(-_-;)

これからのキノコさんの将来を考えると、やはり自分のアパートのそばで気軽に通院できるところを探さなくてはいけないところでもあります。

ちょうど、打撲の先生が、『(内科や介護保険を含めて)全部、私が面倒みて差し上げますよ。』ともおっしゃって下さっているところでも有りました。

だったら、近場で全部、事足りるならこの先生に診ていただくのも手かも!?ということで、診察を兼ねて、この遠い場所にある主治医のところに相談にいくことに…。

キノコさんにしてみれば、長年お世話になった主治医に『お別れ』を言いに行くようなものです。

この日はキノコさんのアパートまでタクシーを呼んで、主治医のクリニックまで連れて行ってもらう計画です。

ヤッチも同伴したかったのですが、脂肪腫のことで形成外科の予約が入っている日…。

またしても、キノコさんが『自分一人で行ける。』というので、心配しつつも放置です…。

この場合、心配とは言いませんね?

(^^ゞ

無事、主治医のところに到着し、主治医に相談したそうな…。

以下は、キノコさんから聞いた話をヤッチが妄想風にまとめたものです。

主治医:「1ヶ月も痛みが取れないのはちょっと問題だなぁ…。」

キノコさん:「娘や息子から同じことを言われまして…。『先生に診察がてら相談してみては?』って言われてしまいました。」

主治医:「僕も娘さんや息子さんおっしゃってることは間違ってないと思うなぁ…。」

キノコさん:「えー、それで今後のこともあるので、先生に一度相談しようと思って…?」

主治医:「怪我をされたときに、出してもらった薬はわかりますか?」

キノコさん:「それが、怪我をしてすぐに病院に行った時は、『ワーファリンを飲んでいるから、痛み止めは出せない。』と言われて、サポーターだけ買わされちゃったんですよ~。」

[関連記事:ワーファリンと痛み止め

主治医:「まあ、ワーファリンを飲んでいる方には色々制約が出てきますからね…。」

キノコさん:「でも、痛みが治まらないから、またその先生のところに行った時は、今度は『痛み止めを出すから、ワーファリンをやめなさい』って言われました。行くたびに腫れているところを注射で血を抜いてもらっていました。」

主治医:「ん…。」

キノコさん:「それでも、なかなか痛みも引かないし、腫れもあんまり変わらなかったので、またその先生のところに行きました。そしたら、今度は『痛み止めもワーファリンも両方飲みなさい。』って…。」

主治医:「ん…。で、今痛みや腫れは有りますか?」

キノコさん:「いえ、腫れは引いて来たし、痛みもじっとしていれば痛くもなんとも有りません。だだ、立ち上がる時に『ギクッ!!』っと痛みが走ります。」

主治医:「ん…。打撲だけなら、そんな風に痛くならないような気もするんだがなぁ…。」

キノコさん:「でも、その先生は『しばらく安静にしていれば治ります。』っておっしゃったものですから…。」

主治医:「失礼ですけど、どこのお医者さんで診てもらったんですか?」

キノコさん:「○○クリニックですけど…。」

主治医:「ん…。あそこは『なんでも屋』さんだからなあ…。」

直接のダメ出しは無かったようですが、おそらく良い評判を聞かないクリニックだったのかもしれません…。

(-_-;)

打撲の先生が今後において、今の主治医とバトンタッチする可能性は無くなりましたかね…。

(-_-;)

キノコさん:「そうだったのですか…。」

主治医:「どうでしょう?僕は内科が専門で、また変な診察したら大変なことになっちゃうから、整形があるお医者さんを紹介しますから、そこでもう一度診てもらったらいかがでしょう?」

キノコさん:「そうですか!?じゃあ、そうしてもらおうかしら…。」

主治医:「二つ病院の候補が有りますけど、どちらが良いですか?奥さんの都合で決めていただいて構わないですよ?」

キノコさん:「先生はどちらが良いと思いますか?」

主治医:「どちらも診察はきちんとしてくれると思いますが、一つの××病院は大きい病院だけど、待ち時間や休診日が多いかなぁ…。失礼ですけど、ご高齢の方には、救急指定の病院ではないですが、△△病院の方が早く診てもらえるかなぁ…。」

キノコさん:「診察してもらうのに何時間も待たされちゃうと嫌だから、△△病院に行ってみようかしら?」

主治医:「では、紹介状を書きますので、待合室でお待ちください。」

こうして、△△病院を紹介してもらったキノコさん…。

後日、△△病院で、もう一度レントゲンを撮ったそうな…。

結果はというと、もうお分かりだと思いますが、『骨折』していたそうです…。

(。・´_`・。)エ-

しかも、すでに治りかけの状態…。

(。・´_`・。)エ-

ほとんど自力で治してしまったということです。

(。・´_`・。)エ-

ちゃんとくっ付いていると良いんですけどね…。

(。・´_`・。)エ-

また、キノコさんの受診した△△病院にリハビリの施設があるのかどうか…。

(-_-;)

ヤッチは前々から、ヤッチの顔面神経麻痺でお世話になっている大学病院に最初から診てもらえばいいんじゃない?とも言っているんですがね…。

年寄りには大学病院などの大きな病院は敷居が高く感じるようです…。

(-_-;)

それにしてもキノコさん…。

骨折中も打撲の先生が出してくれたサポーターは『痛い』と言って使わず…。

湿布も何も貼らずに、しかも打撲の先生の病院まで自力で歩いて行っていたのですから、大したものです…。

今朝もしっかりシルバーカーを押してゴミ出しをするという逞しさ…。

『ゴミ出しくらいなら俺がやってやる』というヤッチの申し出も拒否です。

キノコさん

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2013/04/26 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

歩行車デビューしました!!

2013/11/20 (水)  カテゴリー: アルツ君
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歩行車


こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

アルツ君ですが、先週から施設内で歩行車(器)を利用させてもらっています。

この歩行車ですが、歩行器に車輪が付いているものなので、あえて『歩行車』と書かせていただきましたが、正式名称はよくわかりません。

最近のアルツ君はと言うと、施設内で歩く際にも、身体が前傾し、フラフラとおぼつかない様子なので、施設の生活相談員さんが、この歩行車を勧めてくれたようです。

杖を持つのも嫌だと言っていたアルツ君なのに、どういう風の吹きまわしか、この歩行車をすんなり受け入れたようです。

いや、むしろ、嫌がるどころか率先して、利用させてもらっている様子…。

昨日、ヤッチもまだ見ぬアルツ君の歩行車姿を拝ませてもらおうと、面会に行ってきました。

施設の廊下に設けられたテーブルの前にアルツ君が腰かけています。

傍らには歩行車もあります。

アルツ君の方が先にヤッチの姿に気づきます。

アルツ君:「あっ!お前、ちょうどいいところに来た。金が一銭も無いんだよ~。」

ヤッチ:「俺も一円は持っているけど、一銭は見たことないぞ!?」

アルツ君:「ボタモチを買いに行こうと思ったんだけど、金がないんだな…。」

ヤッチ:「買に行くって、売っているところわかるのか?」

アルツ君:「わからないけど、外に出て、ゴチャゴチャ歩いてれば、そのうちわかるだろ!?それにこれもあるしな。ただ、金が無いんだよな…。」

アルツ君が歩行車を指さします。

施設内は当然のことながら、許可なく一人で外に出ることはできません。

お金の必要になる場面もまず無いと言って良いでしょう…。

方向感覚も無くなっているので、まず外に出れば徘徊確定です。

(^_^;)

ヤッチ:「しかし、まあ、なんていい息子なんだろうな~。孝行息子の鏡だね!?」

アルツ君:「なんでよ?お前がかぁ?」

ヤッチ:「そんなことだろうと思って、ボタモチを買って来たよ。」

アルツ君:「かー!!それは、それは…。」

ヤッチ:「『それは、それは…。』の後は何よ?『ありがたい。』か『ありがとう。』だろ?」

アルツ君:「それは、それは、言えません。」

ヤッチ:「まったく失礼なやつだな…。」

アルツ君:「そんなことはどうだっていいから、早いとこ、ちっと食わせろや?」

ヤッチ:「ちっとで、いいのか?」

アルツ君:「いや、全部だ。」

ヤッチ:「少しぐらい、息子にも分けてやろうっていう優しさはないのか?」

アルツ君:「無いんだなぁ~。」

ヤッチはボタモチのパーッケージを開け、アルツ君の前にフォークと一緒に差し出します。

アルツ君:「かっー!!ボタモチなんて食うのは何十年ぶりだろ!?美味そうだな…。おいっ。」

早速、アルツ君、ボタモチにパクつきます。

eat_botamochi


ヤッチ:「ゆっくり、食えよ。喉に詰まらせるなら、正月じゃないと、ニュースに出ないから…。」

アルツ君:「わかってますよ!」

そう言っている間にも、もうヤッチの持ってきたボタモチは終盤戦…。

(-_-;)

アルツ君:「こんなに美味いもんなら、100個でも200個でも食えるね~。」

ヤッチ:「それを食い終わったら、外に出かけようぜ?」

アルツ君:「何しに?ボタモチ買いに行くのか?」

ヤッチ:「今食ってるべ!!散歩!!」

アルツ君:「散歩か…。」

ヤッチ:「少し歩かないと、足のむくみが取れないだろう?」

アルツ君:「バカ言え。俺のは、むくんだんじゃなくて、太ったんだよ。」

ヤッチ:「どっちでも同じだろがっ。太ったんだったら、なおさら歩いて痩せなきゃだろがっ。」

アルツ君:「少しカンナで削れば、いいだけの事よ~。」

ヤッチ:「また、それかよ。外に出ないと腐るぞ。」

アルツ君:「腐りかけの肉の方が美味いぞ!?お前、知らないでしょ?」

ヤッチ:「うるせーよ。とにかく、今日は散歩に行くべ!!」

アルツ君:「しようがない…。行ってやるか…。」

ヤッチ:「何、その上目線な態度は?」

アルツ君:「別に…。で、どうやって行くんだ?」

ヤッチ:「歩いてに決まってるでしょ。これ(歩行車)を使って行ってもいいぞ?」

アルツ君:「あ…。これ(歩行車)はいいぞ~。スイっこスイっこ動くんだから…。」

ヤッチ:「スイっこスイっこ動くのは、自分の足じゃなくて、歩行車だよな?」

アルツ君:「お前、そう固いこと言うなよ…。」

普段、アルツ君と散歩に行くときは、アルツ君のいる3階から1階までは、エレベーターを利用しますが、歩いて下りてもらっています。

施設の玄関からは施設の車椅子をお借りし、アルツ君はそれに乗って、近くの公園などに出かけます。

なので、アルツ君の歩く距離は施設内の移動だけなので、ほんのわずかしかありません。

ヤッチ:「多分、この歩行車は、室内用だと思うんだけど、これで外まで行ってみるか?」

アルツ君:「お前、あんまり、無茶すんなよ。」

ヤッチ:「大丈夫だよ。無茶して怪我するのは、俺じゃなくて、旦那さんなんだから。」

アルツ君:「あーいう事言ってやがるんだからな…。」

ヤッチ:「そういう事!!」

準備をして、アルツ君と一緒に歩行車で散歩に出かけます。

施設の廊下をアルツ君と一緒に歩いているときに、ヤッチはアルツ君にたずねます。

ヤッチ:「その歩行車、どう?調子はいい?楽?」

アルツ君:「あー、調子いいぞ。これなら、どこまでだって、行けるぞ!?」

ヤッチ:「じゃあ、地獄まで行くか?」

アルツ君:「嫌だっ!!」

負けず嫌いのアルツ君、口にはしてしませんでしたが、今まで、自分の歩行がおぼつかなくなってきていることは、わかっていたんでしょうね。

転倒したりするのが嫌だから、歩くのも億劫になっていたのかもしれません。

歩行車を利用させてもらったおかげで、行動範囲が広がり、機嫌も良いようです。

(^.^)/~~~

ただ、この歩行車、ちょっとした段差でも車輪が引っかかってしまうので、注意が必要…。

屋外で利用するにはちょいと厳しいようです。

(^^ゞ

歩行車を利用し、1階まで下りてきました。

ヤッチ:「どうする?ここで車椅子に乗り換えて、座って公園に行く?」

アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。これ(歩行車)があるんだから、これで行けばいいじゃないか。」

ヤッチ:「でも、途中で『抱っこ!!』とか言うなよ?」

アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。これ(歩行車)が無くたって、まだ自分の足があるわいっ!!」

ヤッチ:「じゃあ、これ(歩行車)は、いらないんじゃないの?」

アルツ君:「あんまり、お前、難しいこと言うなよ~。」

途中、段差や傾斜のあるところは、ヤッチがサポートしましたが、公園まで歩くことができました。

一年前くらいは歩行車などを使わずに、当たり前に出来たことなんですけどね~。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

公園で休憩し、アルツ君がまだ歩けそうだというので、遊歩道まで足をのばしてみました。

公園から遊歩道までは数十メートル程度ですが、自動車の通る道を行くしか選択肢がありません。

さいわい、自動車の往来は少なくて良かったのですが、身体の前傾しているアルツ君にとって、歩行車の車輪がよく回る箇所では、どうしてもつんのめり気味になってしまいます。

歩行車と一緒にアルツ君の歩く速度も上がってしまいます。

この辺りは今後の課題といったところでしょうか???

ヤッチ:「あんまり早くならないようにしな。『いち、に、いち、に』って数えながら歩いたらいいと思うよ。」

アルツ君:「そんなにいっぺんにあれもこれもできないぞ!?」

ヤッチ:「う~ん…。確かに…。」

歩行車にまだ慣れていないせいもあるし、そもそも歩行車を屋外で使うのが無謀だったかもしれません。

(-_-;)



なんとか、無事、アルツ君の居室まで帰って来ることができました。

ご本人、口にはしませんでしたが、相当疲れていたと思います。

その証拠に、まぶたが落ちて来ています。

ヤッチ:「疲れたでしょ?」

アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。お前とは鍛え方が違うんだから~。でも、どこに行ってたんだっけな…。」

つい、さっきまで公園まで行き、遊歩道を抜けて施設まで戻ってきたことをおぼえていません。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

アルツ君:「なんだか、腹減っちゃったなぁ…。」

ヤッチ:「あの…。さっきボタモチを食べて、まだ口の中にあんこの味が残ってな~い?」

アルツ君:「無いな…。」

ヤッチ:「ん…。そうだ!!食い物じゃないけど、旦那さんに本を持って来たんだ!?すっかり忘れてた。」

アルツ君:「お前は忘れん坊だなぁ?」

ヤッチ:「オタクの息子ですから…。」

実はアルツ君のために本を買って、持って来ていたんです。



Amazonで購入した『ふしぎルックス珍獣ずかん』というコミック本サイズの本です。

630円という低価格でも送料無料で配達してくれるんですねえ~。

しかも、頼んで翌日に届くという迅速さ…。

恐るべしネット通販です。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

この本は、後で知ったことですが、朝の情報番組でも紹介された本らしいです。

表紙の写真は『エクリス』というウマとシマウマの混血。

頭とお尻だけがシマウマの毛色をしています。

こんな面白い動物たちが、本の中で写真付きでたくさん紹介されています。

動物好きなアルツ君が興味を持つのではないかと思い購入し、持参してきてわけですが、散歩をしたことで、ヤッチもすっかり記憶から抜け落ちていました。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

ヤッチは、この『ふしぎルックス珍獣ずかん』をアルツ君に手渡します。

アルツ君:「かっー!!」

アルツ君、表紙を見入っています。

ヤッチ:「おっ?どうやら、お気に召したか?おもしろい動物の写真がイッパイ載ってるぞ。」

アルツ君:「かっー!!美味そうだな~。」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2013/11/20 | コメント (10) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

コールマットは必要か?

2013/11/28 (木)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

介護の話しとは関係ありませんが、最近、言葉の使い方について気になっていることがあります。

どこかに行く予定(さして重要ではない予定)が有って、なかなかそこに行くことができないことを誰かに話す時、皆さんはどんな表現を使いますか?

ヤッチの場合は、『まだ行っていない。』とか『なかなか(そこに)行けない。』です。

ところが、テレビ番組などで、出演者がこういった状況の時に、『いや~、なかなか行けて(い)ないんですよ~。』などと話していたりするのをよく耳にします。

自分の時間的都合や怠惰が原因で、予定を完了していないのに、『行けていない』という表現は、何だか責任感の無い、あたかも他人事のような印象を受けます。

『行けて(い)ない』だけでなく、『食べれて(い)ない』、『謝れて(い)ない』、『見れて(い)ない』など、同じような表現もたくさん耳にします。

これ、昔からある言葉使いなんですかね~。

という、ヤッチもいつの間にか、この言葉を使っているのを気づけて(い)ませんでした。

(^^ゞ

これ、意識し始めると、なかなか話しず(づ?)らく、もしくは、話しにくくなります。

(^^ゞ

コールマット


さて、今日はコールマットの話題です。

以前にも書いたことがありますが、このコールマットというのは、離床センサー、センサーマットとも呼ばれたりするものです。

[関連記事:肺炎予防と肺炎球菌ワクチン

このマットをベッドサイド等の床に置き、ベッドで寝ていた人が、起き出して、このマットを踏むと、ナースコールで知らせるシステムです。

一人でベッドから離れると転倒の恐れがある人、ベッドから車椅子やポータブルトイレに移乗する際に転倒の恐れがある人、あるいは徘徊する恐れのある人に対して利用し、いち早く介助者や介護する人に知らせるシステムです。

余談ですが、メーカーの製品情報に飛んでもらうとお分かりになると思いまいますが、けっこうなお値段…。

(-_-;)

[参考サイト:コールマットの製品情報

アルツ君の場合も、上記と同じように、アルツ君がトイレなどで、ベッドから離れた時に、このマットのセンサーが反応し、ナースステーションに居る介護職員さんに音で知らせるようになっています。

アルツ君がマットを踏んでいる時は、ナースコールと同じようにステーションに居る職員さんと会話をすることもできます。

アルツ君がコールマットを利用させてもらっているのは、就寝時だけで、昼間スイッチは切っています。

なんせ、最近のアルツ君はよちよち歩きの子供のようで、歩き出すと、どんどんスピードが速くなり、いずれは前のめりになり、転倒してしまう危険性があります。

施設側としても、転倒させては責任問題になりかねませんから、このコールマットの利用したいところなのでしょう…。

コールマットを設置したのは、アルツ君が誤嚥性肺炎で入院し、退院直後くらいからですから、もうかれこれ3ヶ月にはなろうかというところ…。

でも、設置当初からですが、このコールマットをアルツ君、どかしてしまいます。

(-_-;)

しかも、どけるだけなら、まだしも、壁面にあるスイッチボックスから、ナットを自分の手で緩めて、コードを引き抜く周到ぶり…。

コードはご丁寧に八の字に束ねられていることも…。

ちなみに最近は上着のチャックも満足に自分で閉めることができないんですけどねぇ~。

時には、コールマットのコールでアルツ君の居室に駆け付けた職員さんを居室に入れさせない、怒鳴る、暴力を振るうということも…。

設置当初は、なぜ自分が立ち上がると、職員さんが居室のドアをノックするのか不思議そうに思っていたようですが、鋭いアルツ君ですので、時間の経過とともに、コールマットを設置していない側のベッドサイドに下り、抜き足差し足で歩くようなこともあったようです。

アルツ君が嫌がっているのは事実ですから、コールマットを設置し続けるかどうかは難しいところですねぇ…。

『拘束』や『抑制』といったことに繋がりかねませんから、慎重に行きたいところです。

ヤッチも施設の生活相談員さんには、何度かこのことについて話をさせていただきました。

『嫌がってるなら、やめちゃえば!?』とか、『コールが鳴って駆けつけても、結局それは転倒した後だよね!?』とか…。

でも、施設としては、コールマットを続けたい様子です。

コールマットを外せないなら、せめてコールマットそのものの存在感を無くせないかという事も考えました。

居室のベッド周りはタイルカーペットが敷かれているので、このタイルカーペットを外して、コールマットを敷き、その上に再びタイルカーペットを敷くというようなことも…。

でも、コールマット上にタイルカーペットを載せてしまうと、コールマットの厚みでどうしても段差ができ、デコボコしてしまいます。

転倒防止のためにコールマットを敷くわけですから、これでは意味がありません。

(-_-;)

コールマットの大きさは50cm×80cmです。

これをすっぽり覆いかくすものがあれば、良いわけです。

60cm×90cmはせめて欲しいところ…。

敷いたがために転倒してもらってはまずいわけで、滑り止めが付いている必要もあります。

また、失禁などで、汚すこともあるので、洗濯ができる素材もしくはそれに近いもので、お手入れが楽に行えるものでなくてはなりません。

ネットで、これに見合うマットや敷物を探してみました。

既成サイズで60cm×90cmなら、すぐに見つかると思ったら、意外に無いものですね…。

最初は玄関マットで探してみましたが、高価なものばかり…。

良いものが有って、使用してみて、使い勝手が良ければ、何枚か購入したいと考えていたので、高価なものは却下です。

今度はキッチンマットで探すと、無駄に寸法が長いか、45cm×○○cmというのが、最近の主流のようです。

ラグで探すと、マイクロファイバーの毛足の長いものばかりヒットします。

毛足が長いものは、普段のメンテナンスが容易ではありません。

半ばあきらめていたら、たまたまバッチリのサイズのものが見つかりました。

画像は楽天市場で購入した商品です。



低反発ウレタンの入っていないものが欲しかったのですが、なかなか思い通りにいかないものです。

第一、ウレタンが入っている分、厚みができてしまうので、コールマットの上にこのマットを敷いた時に、段差ができてしまうのが心配です。

ニトリあたりに行って、実際に商品を見ながら購入すればよかったのですが、ネット―サーフィンしているうちに、段々と面倒になり…。

エイ!!クリックじゃ!!

…購入してしまいました…。

最悪、段差ができた場合は、養生テープですき間を塞げばよいという安易な発想です。

届けられた商品を持って、さっそくアルツ君の居る施設に行ってきました。

直接アルツ君の居室に行く前に、生活相談員さんのいらっしゃる事務所をたずねます。

ヤッチ:「こんにちは。今、御手隙ですか?」

生活相談員さん:「はい。」

ヤッチ:「以前から、お話ししていたコールマットの上に敷くマット(ややこしい)なんですけど、今日持って来たんですよ。で、低反発のウレタンが入っているので、これを敷いて、ちゃんと反応するかどうか確認してもらおうかと思って…???」

生活相談員さん:「ありがとうございます。で、品物は?」

ヤッチは袋に入ったマットを手渡します。

生活相談員さん:「ん?けっこう厚みがありますね?」

ヤッチ:「いや、袋の中で二つ折りになっているので、出してみないと実際の感触はわからないと思いますよ。」

生活相談員さん:「出してもよろしいですか?」

ヤッチ:「もちろん。どうぞ、どうぞ。袋もプレゼントしますよ。」

生活相談員さんが中身を確認します。

生活相談員さん:「はは…、これですか!?これなら、多分大丈夫だと思いますよ。」

ヤッチ:「大丈夫そうですかね?」

生活相談員さん:「コールマットはお父様がベッドから降りた時の衝撃で反応するのではなく、重さで反応するので、問題ないと思います。お父様のお部屋で実際にこのマットを敷いて試してみますか?」

ヤッチ:「そうしてもらえるとありがたいんだけど、父がいるとバレバレになっちゃうからな…。」

生活相談員さん:「とりあえず、お部屋に行ってみましょう。」

生活相談員さんと一緒にヤッチはアルツ君の居室に向かいます。

居室に向かう途中、アルツ君の姿が見えます。

どうやら、居室にはおらず、フロアでテレビを観ているようです。

ヤッチはアルツ君に声を掛けます。

ヤッチ:「めずらしいね?旦那さんがテレビを観ているなんて?」

アルツ君:「ははあ、テレビの奴もそう思ってやがら…。」

ヤッチ:「テレビを観ている間に、ちょっくら部屋に入らせてもらうよ?」

アルツ君:「どうぞ~。お茶は無いぞ。」

アルツ君にコールマットの隠ぺい工作を見られると、激怒しかねないところですが、幸い居室には戻って来ない様子…。

ヤッチ:「今のうちに、マットを敷いて、確認してみましょう。」

ヤッチは生活相談員さんに耳打ちします。

ちょっくら後ろめたい気分です。

生活相談員さんと居室に入り、生活相談員さんは、コールマットのコードを壁面にあるスイッチボックスに接続します。

生活相談員さん:「これで、この上に載って、向こう(ナースステーション)で音が出れば、お持ちいただいたマットを敷いても問題ないと思います。あっ、載っちゃった!!」

生活相談員さんがコールマットの上に敷いたヤッチの持って来たマットの上に誤って載ってしまいます。

すぐさま、別の職員さんがアルツ君の居室に飛んできて、居室のドアをノックします。

生活相談員さんが、その職員さんに笑いながら話しかけます。

生活相談員さん:「ごめん、ごめん。今、実験中だったんだ。(音が)鳴っていたんだよね?」

職員さん:「はい。鳴っていたので、こちらに伺わせてもらいました。」

今度は生活相談員さん、ヤッチに向かって話しかけます。

生活相談員さん:「という事で、問題ないようですね。」

生活相談員さんはコールマットのスイッチを切ります。

ヤッチ:「ありがとうございます。まあ、音が鳴るのは問題ないとして、子供だましの策だから、すぐに見破られちゃうよね!?」

生活相談員さん:「まあ、○○さん(アルツ君)は他の方に比べると、勘の鋭い方ですからね…。」

ヤッチ:「一応、敷いてみて、父が嫌がったりするようなら、外して構いませんので、そちらでちょっと様子を見てやって下さい。」

生活相談員さん:「わかりました。」

そこへタイミングよく、アルツ君が居室に戻ってきます。

アルツ君:「なんだ?お前たち?そこで何やってるんだ?」

ヤッチ:「何をしようかの会議だよ。」

アルツ君:「どうせ、ろくでもない話でしょ!?」

生活相談員さんは席を外していきました。

ヤッチ:「旦那さん、ちょっと見てみん?」

アルツ君:「なに?」

ヤッチ:「ベッドのところに敷いているマットだよ。ばあさん(キノコさん)が持って行けって言ったから、持って来たんだよ。」

アルツ君:「うん?ばあさんが…?」

ヤッチ:「そうだよ。今までのマットだと貧乏たらしいから持って行けって…。」

アルツ君:「あいつ、俺にそんなことを言ってやがるのかぁ??」

ヤッチ:「まあ、いいから、この上に乗っかってみん?歩くと足跡が付くぞ。」

アルツ君:「かっー!!どれどれ?」

アルツ君は裸足になり、マットを踏みます。

アルツ君:「かっー!!何だかフカフカしてるぞ!?」

ヤッチ:「中にウレタンが入ってるんだよ。」

アルツ君:「ん?足が黒くなりはしないか?」

ヤッチ:「セキタンじゃなくて、ウレタン。スポンジだよ。」

アルツ君:「かっー!!そんなもんが入ってるのか!?何だか温かいぞ!?」

ヤッチ:「カイロは入ってないぞ。」

アルツ君:「かっー!!何だかフカフカして、雲の上にいるみたいだ。」

ヤッチ:「みたいじゃなくて、ひょっとしたら現実かもよ。心臓は動いてるか?」

アルツ君:「あんまり、難しいこと言うなよ。多分動いてるんだろうなぁ…。」

ヤッチ:「どう?気にいった?」

アルツ君:「あー。これ、俺の足跡が付くぞ。ほら。はは~ん、面白いなぁ…。」

ヤッチ:「この下に、今まで敷いていたコールマットが敷いてあるんだけど気にならないだろ?」

アルツ君:「あー、そんなもんどっちだっていいや。それにしても面白いなぁ…。」

アルツ君、ベッドに腰掛け、マットにたくさんの足跡を付けて喜んでいます。

ヤッチ:「気にいらなかったら、持って帰るけど、大丈夫そうか?」

アルツ君:「せっかく、持って来たんだったら、なにも持って帰らんでもいいだろうに…。」

ヤッチ:「里芋の煮物も、ばあさんに持って行けって言われたんだけど、持って帰るか?」

アルツ君:「バカ!!それこそ置いていきなさいよ。かっー!!里芋?俺は10年くらい食ってないぞ!?」

ヤッチ:「その話を聞くと、10年前から何も食ってないようだな?」

アルツ君:「のようだな…。」

ヤッチはキノコさんが作った里芋の入った容器をアルツ君に手渡します。

ヤッチ:「新しいマットなんだから、汁をこぼすなよ。」

アルツ君:「こぼれたら、舐めるから大丈夫だ。」

一応気をつかっているのか、アルツ君、汁をマットの上にこぼさないように、いつもより一層ドッグイート気味で、里芋を食しはじめます。

ヤッチ:「気持ちのいいマットの上で、好物を食ってる感想は?」

アルツ君:「(食うのに)忙しい!!」

ヤッチ:「全部食べられそうも無ければ、持って帰るぞ?」

アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。食べられなきゃ、俺の胃袋にしまっておく。」

良かったのか、悪かったのかわかりませんが、一応コールマットの存在感をちょっとばかり中和できたというところでしょうか…。

新しく持参したマットの方は気にいってくれているようです。

その証拠に食べながらも、足でマットをスリスリして、感触を確かめています。

ヤッチは低反発素材が苦手の方ですが、アルツ君には新鮮だったようです。

ヤッチ:「それを食べ終わったら、俺は帰るけど?」

アルツ君:「構いませんよ~。用なんて無いよ~。」

アルツ君が里芋を食べ終わり、ヤッチは洗面所で容器を洗い、帰り支度をします。

アルツ君:「それにしても気持ちいいなぁ~。」

ヤッチ:「気にいったか?」

アルツ君:「ああ。」

ヤッチ:「じゃあ、俺は帰るね?」

居室を出ようとしたときにアルツ君がヤッチを呼び止めます。

アルツ君:「おい。お前に訊きたいことがあるんだけどさ…???」

ヤッチは振り返ります。

ヤッチ:「なに?」

アルツ君:「俺は今日からどこで寝ればいいんだ?」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ



【追記】
低反発のマットを持って行った2、3日後に施設に行ったところ、アルツ君の手によって、コールマットのコードは外されてしまっていました。

(-_-;)

低反発のマットは設置したところとは別の場所に…。

アルツ君になぜそこに置いたのかを聞くと、『知らない…。誰かが日に干してるんだろ!?』という答えでした。

その翌日、面会に行った姉からの電話で、姉は『買ってくれたマット、パパすごく気に入ってるみたいだよ。』と言っていました。

どっちが正解なんですかね~。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

【追記2】
我が父アルツ君は、2014年11月に脳梗塞を起こし、片麻痺となり、現在は要介護5の寝たきり状態です。
(記事:アルツ君、脳梗塞! [ アルツ君は職人 ]~2014/11/26)
自分自身で起き上がることはできませんし、ましてや歩くこともできません。
しかし、今もコールマット(離床センサー、センサーマット)を使用しています。
特別養護老人ホームという集団生活を行う施設ですから、施設内を徘徊する入所者さんもいらっしゃいます。
こうした入所者さんが職員さんの目の届かない時に、父の居室に入ってこられて、歩けない父とトラブルになりかねないという理由で、今もコールマットの使用を継続しているのです。
2015/11/29追記


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