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アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~
ヤッチが帰って来ると今日のアルツ君なんだか元気がありません。
茶の間のテーブルに頭を着けひれ伏しています。
授業中に居眠りをする中高生に見えなくもありませんが、眠るつもりであればソファに寝そべっているはず。
キノコさんに何があったか聞いてみることに。
「どうしたの?」
「今日畑まで散歩に行ったんだけど、帰る途中で転んじゃったんだって。」
「どっか怪我でもした?」
「ちょっと右肘を擦り剥いてるみたい。」
「ほかは?」
「ほかはどこも痛くないって言うから、肘のところだけは消毒したんだけど…。」
「ふ~ん。それで何でこんな風に突っ伏しちゃってるわけ?」
「自分が何であんなところで転んだかわからないのでそれでショック受けちゃって…。」
キノコさんに話をよくよく聞くとアルツ君が転んだのはどうやら普通の平坦な道で、何かにつまづいて転んだわけでもないようです。
二人の話を聞いていたのかようやくアルツ君が重い頭を持ち上げました。
「そうなんだよ。何であんなところで転んだんだろう?」
「あんなところってどこなの?畑の中?」
「違うよ。そこのちょっと広い通りだ。」
アルツ君の言う『広い通り』は確かにきれいに舗装してある道路で、道は平坦、特に足場の悪い所ではありません。
むしろ住宅街にしては比較的交通量もあるところなので自動車に轢かれなかっただけラッキーとしか言いようがありません。
「なんかにつまづいたの?」
「いや~。それが何にもないところなんだよな~。何にもないのに何で転ぶんだろうな~。」
「歳とってつま先が上がらなくなってるからじゃない?もういい歳なんだから。」
「バカ言え。俺だってまだ足がついてるんだぞ。」
ちょっと怒り口調でアルツ君が話し出しました。
「足がついたって、年中材木になっちゃう足だろ!?材木ひきづって歩けば星飛雄馬だって転ぶかもしれないぞ。」
「誰だ?星飛雄馬って?」
「長嶋茂雄の甥っ子だよ。そんなことよりまたサンダル履いて行ったんだろ?」
「…」
「ダメだよ。外に出る時は運動靴履いて行かないと…。」
「俺は運動しに行ったんじゃないもん。」
「またそれかよ!?じゃあサンダルは何のために履くんだよ~?」
「サンダルはちょっとそこに行くために履くもんだろ?俺はちょっとそこに行くのに履いただけだ。」
こうなると屁理屈のオンパレードになりかねません。
「もうパレードは終わり!65歳以上の年寄りは条例で外に出る時はサンダル履いちゃいけないことになってるんだぞ。」
「俺は年寄りじゃないもん。」
「…」
こうなるともうお手上げです。
(-_-;)
「じゃあ。年寄りでもないのに何で転んだんだよ?」
「そうなんだよな~。何で転んだかわかんないんだよな~。」
そう言いながらアルツ君は腕を組み深く考え込みます。
「転んだときは道路にバタンと倒れたのか?」
「それがわかんないんだよ~。」
確かにアルツ君にすべてを思い出せというのには無理があるかもしれません。
「女の人が助けてくれたのは覚えてんだよな~。」
「女の人って?」
「多分通りかかった人だと思う…。」
「その人が旦那さん(アルツ君)を立たせてくれたの?」
「そんなんだよ~。一生懸命起き上がらせてくれたんだよ~。」
なかなか捨てた町ではありません。
こんなところに介護の神髄があるのかもしれませんね~。
まあ。こういう話はあまり得意ではないのでどっかのお堅いブログで議論してもらうことにしてもらって…。
「ちゃんとその人に礼を言ったのか?」
「ちゃんと言ったよ。それくらい俺だってまだできるわい。」
「電話でもわかればな~。」
「ちゃんと聞いたぞ。」
「へー。聞いたんだ?」
「そりゃあ。一生懸命起こしてくれたんだんだから聞いたさ~。」
「へー。でどうしてわからないの?」
「いや。それが聞いても教えてくれないんだよ。」
「『お礼なんかいらないわよ』という感じだったのかな…!?」
「いや。俺が聞いたら変な顔してサーッと行っちゃったんだよ。」
「何でかね?」
「それもわかんなないから今やんなっちゃってんだろ…。」
聞かれたくないことを聞いてしまったようでアルツ君はますます深く考え込みます…。
ゥ──σ(・´ω・`;)──ン
「それでいったいその女の人になんて聞いたんだい?」
「そりゃあ~。決まってるだろ!生年月日は?」
アルツ君
さすがです…
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
毎日必ず何かやらかしてくれるアルツ君。
中々平穏の一日と言うのに巡り会えません。
。゚p(´ェ`q゚)゚。シクシク
今日もまたやってくれちゃいました。
ウゥ゚+。::゚。(ノA;)エーン:.゚。+。
キノコさんにお昼過ぎに水を汲みに行くように言われたアルツ君。
今日はボトルを忘れずに持って行きました。
でも今日はガラガラを持って行きません。
置き忘れてきた経験があることは覚えていないようなのですが、置き忘れてきたことを家族に咎められたことは覚えているといったややこしい脳ミソを持っています。
スーパーに置き忘れないように最初から持って行かない腹です。
でも持って行く持って行かないは別として、二つの事を覚えているので大したもんです。
ところが水を汲みに行った帰りまたしてもハプニングです。
(oノД`・o)ァチャ~…
ヤッチは二階の自分の部屋にいたのですが、アルツ家のはす向かい住んでいる女の子の声でアルツ君が帰ってきたことを教えられました。
その女の子保育園に通っている子なんですが、アルツ君のお友達です。
どうやらパパと外の道路でボール投げかなにかをして遊んでいる様子。
女の子の弟の声も聞こえます。
女の子が大きな声でアルツ君を呼んでいます。
「〇〇さ~ん(アルツ君の事)!!こんにちは~!!どこにいってきたの~?」
「…。」
アルツ君の声は聞こえてきません。
???
いつもならその女の子の呼びかけに対して愛想よく返答しているのにどうも様子が変です。
むしろアルツ君の声ではない大人の声が聞こえてきます。
女性の声のようです。
さすがに夏場と違って窓は閉めているので何を言っているかは聞こえません。
そのうち我が家の呼び鈴が鳴りました。
一階にはキノコさんが居ます。
窓越しに聞こえてきた女性の声が聞こえてきます。
様子が変なのでヤッチも一階に降りて行きます。
さっきまで聞こえていた女性の声はもう聞こえません。
玄関にも誰もいません。
???
茶の間の戸を開けます。
工エエェェ||li(´;д;`)il||ェェエエ工
そこには茶の間のソファにもたれかかるアルツ君の姿が…。
おでこから流血しています。
工エエェェ||li(´;д;`)il||ェェエエ工
「どうしたの?」
アルツ君の返事は期待できないのでキノコさんに問いかけます。
「ま~た転んじゃったらしいのよ…。」
キノコさんもショックを隠しきれません。
「ま~た!?」
ヤッチもショックを隠しきれません。
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「そうなのよ…。どこかの女の人と多分息子さんだと思うんだけど二人でおじいちゃんを連れてきてくれたのよ。」
「でお礼はしたの?」
「それが『いいですから。いいですから。』ってサーッと帰っちゃったのよ~。」
「なんだよ。むき出しで100万円も上げたのに…。」
またしても助けてくれた方にはお礼をすることができませんでした。
m(__)m
アルツ君の方に顔を向けると…。
イタカッタ…(´・ω・`#)ショボーン
どこが傷口なんだかよくわかりません。
転倒すると必ずおでこのあたりを擦り剥いてくるので、もうまともに受け身は取れないことだけは明白です。
ヤッチが傷口付近を消毒しようとすると払いのけます。
「医者に行くか?」
「いやだっ!!」
「他にどっか痛くないのか?後で痛くなっても知らないぞ!!」
「ちょっと太ももと腰の間が痛いけど大丈夫だよ!!一晩寝れば治るから。」
「一晩で済めばいいけどな…。」
「また俺を殺そうとしてるな!?」
アルツ君が言ってるのはちょうど骨盤の辺り…。
ヒップを計るときにちょうどメジャーが当たるトップの位置です。
「どれちょっと触らせてみな!?」
アルツ君の痛いと言っている箇所にそっと手をあてがいます。
???
何だか柔らかな感触…。
???
アルツ君の横ポッケです。
アルツ君の日頃持ち歩いている緑のタオルがポッケに入っていました。
どうやらこの緑のタオルに救われたようです。
┐(´∀`)┌ヤレヤレ
他にもどこで使ったかわからないティッシュが山盛り出てきました…。
(^_^;)
でも今回はこのタオルとティッシュがクッションになってくれたおかげで、骨折したり、歩けなくなるほどの打撲は免れたようです。
ヤレヤレ ┐|∵|┌ マイッタネ
「押すと痛いか?」
「いや。痛くはないぞ。でも『押す』ってお前は言うけど『引く』ことはできるのか?」
どこまでもあげ足取りなやつです…。
(-_-;)
「そんなことはどうでもいいんだよ。それより今日はお風呂は無理そうだな…。」
「ああ。今日は入らないぞ!!」
マヂ!?【゜Д゜屮】屮
珍しい言葉です。
アルツ君の口から『お風呂に入らない』なんていう言葉を聞くとは…。
多分自分でも『痛い』のがわかってるのかもしれませんね~。
そんなやり取りをしているところに姉の登場です。
「あらっ!?どうしたの?転んだの?痛そう…。」
「痛いよ!!死んじゃうかもしれないぞ。」
「あっそう!!でもそんなに傷口は深くなさそうだね。どれどれ?フッー。フッー。」
姉はアルツ君のおでこにフーフーしちゃってます。
(-_-;)
「バカっ!!そんなことしたら痛いだろっ!!」
「痛いのがわかるなら大丈夫だね!?じゃあボタモチ買いに行こうか?」
痛くても痛くなくても結局連れ去られる運命です。
(-_-;)
「寒いから暖かい格好して行った方がいいよ!!帽子はどうする?」
姉の捲し立てるような言動にアルツ君も大慌て…。
アタヽ(・д・`;)ゞ=ヾ;´・д・)ノフタ
「帽子?ああ。帽子は被って行くぞ。頭寒いからな!?」
アルツ君慌てて手元に有った帽子を被ります。
「痛っ!」
擦り剥いていることを忘れてます…。
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ

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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
最近下ネタばかりなので、嫌悪感を覚える方はスルーして下さいね。
今日も下ネタです。
(^^ゞ
今日は午後から姉がアルツ君の様子伺いに来てくれました。
姉=ボタモチのようなものですから、当然行き先は近所のスーパー。
「はい。出かけるから着替えて!!」
部屋着のままのアルツ君に暖かい服装になるように姉がせかします。
着替えを手伝うのはヤッチなんですけどね…。
「そんなに慌てさせるなよ~。」
アルツ君寒いせいか重い腰がなかなか持ち上がりません。
「はい!!はやく!!1,2,3…。」
姉のカウントダウンにおのずと反応してしまい、アルツ君サッと立ち上がりました。
ヤッチはアルツ君のズボンや股引を脱がし、紙パンツを交換して再び股引とズボンを履かせます。
「はい。じゃあ今度は上着を着て!!トイレは?」
「そんなにイッパイいろんな事できないよ~。ちょっと待ってろよ~。」
どうしても姉のペースにアルツ君ついていけない様子。
「帽子は?手袋は?」
もうアルツ君てんやわんやです。
「ママも一緒に行こう!!」
「あら!?私はいいわよ。」
「いいからママも行こう!!」
「そーう!?じゃあ、私も着替えないと…。」
今度はキノコさんのお着替えタイムを待つことに…。
(-_-;)
ちょっと近所のスーパーに行くだけなのにどうしてこうも時間がかかるものかと…。
(-_-;)
キノコさんの支度が出来たところで三人そろって出かけることに…。
ヤッチはお留守番。
ちょっと息抜きタイムといったところでしょうか…。
「パパはホントにトイレ大丈夫なの?」
姉がもう一度確認です。
「大丈夫だよ。3年前から俺はトイレに行ってないんだから。」
ヤッチは玄関先で三人を送り出します。
10メートルも歩かないうちにアルツ君が戻って来てしまいました。
「パパトイレなんだって!!」
道端から姉の大声が聞こえてきます。
だからあれだけ『トイレは?』と聞いたのに…。
慌ててアルツ君靴を脱ぎ、トイレに駆け込みます。
ヤッチとすれ違う瞬間にちょっと怪しげなオイニー(臭い)が…。
(〟-_・)ン?
どう考えても『やっちまった臭』です。
アルツ君に隠される前に、そして被害が拡大する前にトイレの戸を開ける必要が有ります。
━( p`д´)q━!!ー
「ちょっと待った!!」
トイレでズボンに手をかけていたアルツ君をフリーズさせます。
「なんだよ?」
「ちょっと待った。俺が脱がすから。」
「そんなに俺のケツが見たいのかよ~?」
アルツ君にさっき履かせたばかりのズボンと股引をおろし、交換したばかりの紙パンツをゆっくり引き下げます。
(・。・;
やはり…。
大きなボタモチを真新しい紙パンツに産み落としちゃってます。
(-_-;)
また献上品の入った紙パンツをゆっくり脱がし、アルツ君のお尻を拭き、風呂場に誘導です。
お尻を洗い流したところで、アルツ君の下半身を拭き、また新しい紙パンツに交換して、やっと振り出しに戻ることが出来ました。
┐(´-д-`)┌
もう一度アルツ君に靴を履いてもらい、送り出します。
誰もいなくなった我が家のトイレでアルツ君の産み落として行ったブツを一人で始末するのは何ともわびしい感じです…。
(ノД`)シクシク
誰もいなくなった茶の間を少し片づけしたり、洗い物をしているとそろそろ御一行が帰って来る時間です。
いつもならにぎやかな感じで帰って来るのに、なぜか姉だけが荷物を持って先に帰って来ます。
「旦那さんは?」
「またスーパーで倒れちゃって…。」
後で姉から聞いたのですが、ショッピングカートを押そうとして転倒したそうな…。
でもこれが前のめりに倒れたのではなく、フラフラと後ろにひっくり返ったのだとか…。
なんとも理解不能な転倒です。
( ̄-  ̄ ) ンー
「で?」
「いま、そこの角を曲がったところで休ませてるから、迎えに行って来るわ。」
「奥さんは?」
「ママも一緒にいるよ。だって一人に出来ないでしょ。」
しばらくして三人揃ってご帰還です。
「大丈夫なのか?」
「何が?」
「何がって、倒れたんだろ?」
「倒れてないよん!!」
記憶がやはり飛んでいるようです。
(-_-;)
アルツ君の足取りは重いようですが、舌の回転は良いようです。
そしてまたしても『やっちまった臭』が…。
(〟-_・)ン?
何回紙パンツを交換すれば良いのやら…。
(;´д`)トホホ
トイレでアルツ君の紙パンツをおろしながら、ヤッチはつぶやきます。
「ああーあ。ボタモチこんなところに入れて帰ってきたのか?」
「バカ言え!!買ってきたボタモチは明日食うんだからね!!」
倒れたことは忘れても、ボタモチだけは覚えてるんですね~。
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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キーワード検索 : 姉 ボタモチ スーパー 紙パンツ トイレ やっちまった臭 オイニー 転倒
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
今日の記事は昨日の出来事です。
昨日はいつもだと姉が来て、近所のスーパーマーケットに行き、アルツ君はボタモチを買ってもらえる日なのですが、姉は出勤らしく来ない様子。
「今日はボタモチはお預けだな!?」
ヤッチがアルツ君に言います。
「ボタモチ食べないと、死んじゃうぞ。」
「じゃあ、今日はその日だな!?今のうちに自分で戒名考えておいたら?」
「バカ言え!!戒名なんて俺が考えるもんじゃないぞ!!」
「じゃあ。俺が考えてやろうか?そのかわり高いよ。」
「お前につけてもらうくらいなら、死んだ方がましだ!!」
わけのわからん会話をしているところに姉が参上です。
「会社早く抜けられたから、行こう!!」
「どこへよ?」
「わかってんでしょっ!?素直になりなさいっ!!」
そう言って、姉はアルツ君の顔を揉みクシャにします。
「冷たいっ!!お前の手は冷たいな~。死人の手みたいだぞ。」
「死んでるかもよ!!さあ。早く行こう!?」
「どこへ?」
「だからボタモチ!!買いに行くんでしょっ!?」
「はいはい。ボタモチなら行きますよん!!」
そう言って二人は近所のスーパーマーケットに出かけて行きます。
ヤッチは、アルツ君が居ない間に二階のトイレの床に吸水シートで、アルツ君のおしっこ対策です。
どうしてもアルツ君、座っておしっこができません。
(-_-;)
またひどい時は便器必要無いじゃんっ!?というくらい前にこぼしてしまいます。
(-_-;)
そのため、ベッドや布団で使う吸水シート二つ折りにして利用しています。
アルツ君のおしっこ対策も終盤に近づき、そろそろ二人が帰って来る時間です。
ヤッチの携帯が鳴ります。
「もしもし、パパが転んじゃって…。ちょっと来てくれる!?」
姉からの着信です。
「またぁ~???」
ヤッチもアルツ君のおしっこ対策シートの作成途中でしたが、中断してスーパーマーケットに向かいます。
スーパーマーケットで転んだのか、途中の道路で転んだのか聞いていなかったので、道路で転んでいた場合のことも考えて、キョロキョロしながら向かいます。
午後5時を回っていましたが、ちょっと暗くなってきているので、遠くまで見通せません。
自宅とスーパーマーケットのちょうど中間あたりでしょうか。
道路に尻もちをついて、へたり込んでいる老人の姿が見えます。
ヤッチはその老人の元へ小走りで近づきます。
やはりアルツ君です。
姉がそばにしゃがみ込んで、アルツ君に話しかけています。
姉がヤッチの存在に気がついたようです。
大きく手を振っています。
ここでヒーローものの戦隊ドラマならメインテーマのBGMが鳴り響くところですが、BGMは鳴り響きませんでした。
スポンサーの予算の問題なのでしょうか。
ヤッチは少し息を切らす素振りを作り、一応迫真の演技を見せる演技でアルツ君に駆け寄ります。
先に言葉を発したのは姉の方でした。
「私が起こそうと思ったんだけど、私の力じゃ起こせなくて…。」
キノコさんの時もそうでしたが、体重は減っているとはいえ、まともに力の入らず、地面にへたり込んでいる老人を立たせるというのは、女性の力では無理なのでしょうか。
ヤッチは二人にたずねます。
「頭は打ってない?」
「頭はおでこのところを擦り剥いているわ。」
「そうなんだよ~。ヒリヒリ痛いんだよ~。」
どうやら意識はしっかりと有るようです。
「他にどっか痛いところない?」
「左腕をちょっと打ったみたい。」
姉の話だと、スーパーマーケットの帰り道に、アルツ君と軽く腕組みをして歩いていたようです。
すこし身体が重そうで、歩きづらそうにしていたのでサポートしながらだったそうな…。
姉は片手に買い物袋を持ちアルツ君は手ぶらです。
何もない平坦のところなのに、突然アルツ君の膝がカックンとなり、そのまま前のめりに倒れて行ったようです。
姉はアルツ君の腕組みしている手を引いて、流れていくアルツ君の身体を止めようとしたらしいのですが、力が足りず、アルツ君は受け身を取ることなく、アスファルトの地面に落ちて行ったようです。
「左腕動かすことできるかい?」
ヤッチはアルツ君にたずねます。
「大丈夫だよ。ちょっと痛いけど…。」
「ちょっと痛いのは大丈夫じゃないだろ!?でも動かせるみたいだな。」
「ああ。治ってきた。」
「他は?」
「他は大丈夫だな。そうだ?俺のボタモチどうした?」
「私が今日は買い物袋に入れて持ってるよ。」
普段なら、自分のブルゾンのポケットに入れているところなので、不幸中の幸いになるのでしょうか。
ボタモチのことは忘れないでいるのは、さすがと言わざるを得ませんが、転倒したことがよほどショックなのか、言葉に覇気が有りません。
何かちょっと挙動不審でオロオロしている様子です。
「立たせたら自分の力で立っていられそうかい?」
「ああ。大丈夫だよ。」
「足に感覚有るかい?」
「なかったら、お前お化けだぞ…。」
「それだけ口が動けば大丈夫だろ!?じゃあ起こすよっ!!」
ヤッチはへたり込んで足を投げ出しているアルツ君の背後から手をまわし、羽交い絞めするようなポーズをとります。
「お腹痛くないかい?」
「ああ…。」
「立たせるとき、少しきつい感じになるかもしれないよ?」
「ああ…。」
「じゃあ。起こすよ!!」
ヤッチは立つと同時に、アルツ君の体重を利用して後ずさるようなイメージで、アルツ君の身体を引きます。
アルツ君の足が地面を踏みしめるまで少し時間がかかりましたが、自力で立つことができました。
(>ω<;)ふぅ・・・
「〇〇ちゃん(ヤッチのこと)が居てよかったね~。」
姉もホッとしたのか、言葉を発します。
「ほんとだなぁ…。悪いなぁ…。」
「なんだよ!なんだよ!ドラマのエンディングみたいじゃないかよ!?まだ家まで帰るって言う大仕事が待ってるんだぞ。」
ALWAYS 三丁目の夕日'64を彷彿されては困ります…。
(・・;)
「歩けるのか?」
まだアルツ君のバックを取っているヤッチはアルツ君の耳元に息を吹きかけます。
「ああ…。歩けるよ…。」
帰りは姉と二人でアルツ君の力の抜けた身体を支えながら、ゆっくりと歩きます。
少し元気が戻ったアルツ君に話しかけます。
「受け身も取らずに、アスファルトにぶつかっていったのか?」
「あいつ。固いんだよ。」
「そりゃそうだ。でもフラフラと転ぶなんて、鍛え方が足りないんじゃないのか?」
「バカ言え!!俺がアスファルトを鍛えてやったんだ!!」
「まあ。アスファルトは鍛えてもらう必要はないと思うけどな。」
何とか家に到着です。
心配していたキノコさんが飛び出してきます。
「大丈夫?」
「普通だよ。普通…。ああ。痛い…。」
そう言いながらも、擦り剥いたおでこを触ろうとするアルツ君。
「ああ。さわっちゃダメよ。中で消毒しましょ。」
茶の間で消毒すると、『痛い、痛い』と大騒ぎ…。
何とか治療を済ますと、安心したのか茶の間で仮眠です。
姉はその間に帰ってしまいました。
1時間ちょっとしたところでアルツ君が目を覚まします。
「あー。ヒリヒリする…。」
「目を覚ましたの?覚えてる?」
キノコさんがアルツ君に声をかけます。
「転んだのだろ?覚えてるよ。なんであんなところで転んだんだろうなぁ…。」
転倒したときの記憶はちゃんと有るようです。
「ボタモチも食べないで寝ちゃったのよ。」
「俺かぁ?あー。今日はいいよ…。」
ちょっと珍しい発言です。
(・・;)
「どうやって帰ってきたか覚えてる?」
「んー。あいつ(姉)と帰ってきたんじゃなかったっけ!?」
この辺は記憶が曖昧なようで…。
「誰が起こしてくれたか覚えてる?」
「ああ。覚えてるよ。」
「じゃあ、誰?」
「起こしてくれたのは、たしか、あいつ(姉)だよ!!」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
今回の記事は長編ですので、時間に余裕が有る時に読んでいただけるとありがたいです。
また、自分の勝手な意見を書いておりますので、不快に感じられる方もいらっしゃると思います。
あらかじめ、お断りしておきますよ~。
(^_^)/
さて昨日の東京、午前中は前日から降り続いていた雨でパッとしませんでしたが、午後からはよく晴れて絶好のお散歩日和です。
(o^―^o)ニコ
こんな日はアルツ君と一緒に散歩に行くしかないと思い、アルツ君のところに面会に行ってきました。
いつものようにアルツ君は、廊下の定位置に腰かけています。
アルツ君がヤッチの存在に気づき、一緒に居室戻ります。
居室のドアを開けると、「んっ!?」
相当きついオイニー(臭い)が…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
尿臭ではありません。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
ベッドの上にはズボンが置いてあって、きちんと拡げられています…???
ヤッチ:「ズボン汚しちゃったのか?」
アルツ君:「いや、天気がいいから、干してんだよ。」
明らかに怪しい言動…。
(;一_一)
ヤッチはズボンに顔を近づけ、臭いを嗅ぎます。
いつからでしょう…?
こんな事が平気で出来るようになってしまったのは…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
アルツ君:「お前はいやらしいなあ。そんなとこ嗅いでどうするつもりなんだ?」
ヤッチ:「縄張りの確認だよ。縄張りの。」
オイニーの正体はここだと思ったのですが、どうも見当違いだったようです。
(〟-_・)ン?
股のところに手も入れてみましたが、濡れていません。
(;一_一)
ヤッチ:「おかしいなあ~??」
アルツ君:「何がおかしいんだ?そんなところ探ったって金なんか出てきやしないぞ!?」
ヤッチ:「ん~。確かに…。帯を切っていない札束が出て来るのかと思ったんだが…。」
アルツ君:「そんなもんが有るわけないだろっ。」
なぜ故、ベッドの上にズボンが拡げられていたのかは謎のままでしたが、トイレ(洋式)を覗くとオイニーの正体がわかりました。
便器も便座も汚れています。
トイレの中の入ってすぐの左手にポリの汚物入れが有り、そこに履いた紙パンツを入れるようになっていますが、フタがちゃんとしまっていません。
フタを開けると、しっかりとブツの入った紙パンツが…。
居室の中にあるトイレと居室の空間はカーテン一枚で区切られているだけです。
足元の方はスカスカで、誰かが入ってればすぐにわかるような構造です。
それゆえに、ブツのオイニーが居室にまで広がっていたようです。
と、
その時!!
ヤッチ、危うく転倒しそうになります!!
施設で借りたスリッパの足が滑ります!!
光の加減でトイレの床が濡れていることに気づかなかったのです…。
ε-(゚д゚`;)フゥ...
幸い、尻餅をつくのは免れましたが、もし、これがアルツ君だったらと…。
いやいや、ゾッとします…。
ε-(゚д゚`;)フゥ...
ヤッチ:「旦那さん(アルツ君)、今日はトイレの中、雨降ったのか?」
アルツ君:「いや知らないぞ!?なんでだ?」
ヤッチ:「いやさ…、トイレの中洪水だからさ…。」
アルツ君:「雨漏りでもしてるんだろ!?」
ヤッチ:「この辺は黄色い雨が降るのかなあ…。」
ヤッチはトイレットペーパーで床を拭きながらつぶやきます。
推測ではありますが、紙パンツにブツを漏らしてしまったアルツ君が便座に座ります。
どうにか自分で処理しようと、ブツ入りパンツを脱ぎます。
汚物入れと便座とは若干の距離が有り、便座からお尻を浮かせて手を前に出さないと届きません。
便座から腰を浮かせ、紙パンツを捨てようとアルツ君が前かがみになります。
基本注水姿勢を離れ、アルツ君のホースが便座から外れます。
本来、アルツ君のホースは白い陶器がターゲットでしたが今度はフローリング床へとターゲットを変えます。
ブツ入りパンツの汚物入れへの投下が最大目標であったアルツ君は自分のホースから散水が始まっていることを忘れます。
アルツ君が気づいた時は『なんでこんなに床が濡れているんだろう?』の図式です。
もしかすると、ベッドの上に拡げられたズボンは、アルツ君がトイレに入る前に脱いだのかもしれませんねぇ…。
結局、事件は鑑識に回すことなく、脱いであったズボンもランドリー送りにしてしまったので、事件は迷宮入りです。
(^^ゞ
ヤッチはトイレを掃除し、アルツ君に散歩に行こうと切り出します。
ヤッチ:「天気がいいから、表に散歩行こうよ。」
アルツ君:「行ってもいいけど、(外は)何にもないんだよなあ~。」
ヤッチ:「そう言わずにさあ…。(遊歩道にある)竹藪に札束が落ちてたら、二人で山分けしようぜ。」
アルツ君:「ちぇっ。タケノコだって出てやしないぞ。」
一応、散歩に出る前に紙パンツが汚れていないかの確認をし、アルツ君に一声かけます。
ヤッチ:「トイレに行かなくても大丈夫そう?」
アルツ君:「大丈夫ですよん!!俺は三十年くらいトイレに行ってないからな!?」
ヤッチ:「アイドル気取りだなあ!?八十いくつのアイドルなんて聞いたことないぞ。」
アイドルの話を理解できなかったアルツ君に上着を着てもらい、散歩に出かけます。
階下にエレベーターで降り、受付のお姉さんに『散歩行ってきま~す!!』と声をかけ、自動ドアを開けます。
外に出て10メートルも歩かないうちにアルツ君が急に立ち止まります。
アルツ君:「ちょっと待った!!」
ヤッチ:「何だ!?!?オール電化か?告白タイムか?」
アルツ君:「ダメだ!!トイレに行きたくなっちゃった!!」
アルツ君のただならぬ表情にヤッチもビックリします。
多分、1階にもトイレが有るはずなんですけど、探している間に間に合いそうもないフン囲気…。
(゚∀゚ ;)タラー
ヤッチ:「自分の部屋まで戻るか?」
アルツ君:「ああ、その方がよさそうだ!!」
実際、紙パンツは履いているんですけどね…。
ヤッチ:「部屋までちょっと距離が有るぞ。大丈夫か?」
アルツ君:「そんなもん、わかるもんかよ。戻るぞ!!」
何で上目線なんでしょう???
受付を抜け、エレベーターの前まで来ると、ちょうどタイミングよく、扉が開きました。
ヤッチ:「ラッキー!!乗っちゃおう!!」
アルツ君:「そうだなぁぁぁ。」
二人でエレベーターに乗ると、どこからともなく漂うモカブレンドの香りでヤッチはアルツ君が間に合わなかったことに気づきました…。
(ll-艸-)ァリャリャ
でも、間に合わないにしても、アルツ君に排便の感覚が残っているのは、変な話ですが、うれしいところです。
(^^ゞ
居室の有る階に戻ると、カウンターの中にいる施設の職員さんに『出ちゃってるかも話』を告げ、アルツ君と居室の中に入ります。
ヤッチ:「ズボンだけでも脱いでおこうか。すぐにここ(施設)の人が来てくれるから。」
アルツ君:「…。」
ヤッチがちょうどズボンを脱がし終わったところで男性職員さんが居室にバケツを持って駆け付けます。
職員さん:「○○さん(アルツ君)、トイレに入ってそこ(便座)に座っちゃいましょうか?」
アルツ君:「ここに座ればいいのか?すまんねぇ…。」
職員さん:「いえいえ…。」
この男性職員さん、実に手慣れたもので、座っているアルツ君の紙パンツのサイドを手で引き裂き、スルスルっとパンツを剥ぎ取り、ブツの入ったパンツを持ってきたバケツに放り込みます。
さすが、プロです、実に早い。
( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
と、ここまでは良かった…。
(-_-;)
施設で介護をの仕事をしてらっしゃる方からみたら、極々ありふれた光景で、当たり前のことなのかもしれません…。
(-_-;)
職員さん:「〇〇さん、おしりを拭きますから、少し腰を持ち上げられますか?」
アルツ君:「大丈夫だよ。」
アルツ君が立ち上がってしまいます。
この姿勢で良いのかどうかは別にして、男性職員さんがアルツ君のおしりを拭きます。
職員さん:「あっ。」
男性職員さんがアルツ君のおしりを拭きながら小さな声を漏らします。
??
職員さん:「○○さん、おしり痛くないですか?」
アルツ君:「別に…。」
男性職員さんがヤッチの方に顔を向けます。
職員さん:「脱肛(痔)が有りますね!?」
ヤッチ:「もしかすると、寒くなって来たから出てるかもしれませんね。」
職員さん:「前々から有りましたか?」
ヤッチ:「はい、主治医から注入軟膏をもらって入れている時期もありましたよ。」
アルツ君の病状や健康状態に関しては、アルツ君が高齢者虐待防止法で保護された後に、ここ特別養護老人ホームではなく、高齢者相談センター(地域包括支援センター)の職員さんにすべての情報をこちらから出しています。
当然、高齢者相談センター(地域包括支援センター)という行政の手で、ここ特養にアルツ君の入所を決めたのですから、そういった情報もすべて特養側に伝わっているものだとばかり思っていました。
職員さん:「それは初耳だなぁ…。」
ヤッチからすれば、アルツ君はこの特別養護老人ホームに入所してから半年は経とうかいうのに、アルツ君のおしりを拭いたことがなかったという方が驚きです。
(。・´_`・。)エ-
毎日ではないにしたって、半年もの間のうち、何回かアルツ君のトイレの世話をしてればそのくらいのことは見えてきそうなもんです…。
(。・´_`・。)エ-
職員さんが紙パンツをアルツ君に履かせ、アルツ君はトイレから出てきて、アルツ君のズボンを持っているヤッチの方に戻って来ます。
アルツ君はヤッチの目の前に有った椅子に腰を下ろします。
ホッとしたのか、疲れてしまったのか表情がイマイチさえません。
(・・;)
ヤッチはアルツ君が履いていたズボンのすそをたぐり寄せ、ズボンを履かせる準備です。
男性職員さんは後始末をしながら、ヤッチに話しかけます。
職員さん:「最近、○○さんが転倒したりするのは、排便との関係が有るのかもしれませんねぇ…。」
実は最近になってアルツ君、キノコさんが面会に来ているときに、職員さんの目の前で転倒しています。
この男性職員さんの目の前だったのかはわかりませんが、施設内のことだったので、大勢の職員さんがアルツ君に駆け寄ってきたそうです。
幸い、ケガもなく大事には至りませんでしたが、この男性職員さんは多分このことをおっしゃっているのでしょう…。
ヤッチ:「ほほ…。なるほど!?」
職員さん:「普段、あまり動かれない方が急に立ち上がったりすると、腸は動きますから、そういったことでバランスが微妙に崩れ、それが転倒につながったりすることってよく有る事ですから…。」
ヤッチは介護となると、キノコさんとアルツ君しか知らないので、他の被介護者(介護される側)のことは全くわかりません。
歩行によって腸が動いて排便が促されるというのは自分にだって当てはまるので十分理解できますが、これが転倒につながることってホントなのっていう印象です。
(-_-;)
ヤッチ:「まあ、そういうこともあるのかもしれませんが、父の場合は進行性核上性麻痺ではないかとドクターから言われているので、もしこれが確定だとすると、眼球障害が出て、転倒のリスクが高まるとは言われていますが…。」
アルツ君の目の前でこの会話は正直したくは有りませんでした…。
(-_-;)
あまりに、咄嗟に話しかけられたもので、こっちにも外へ出て話そうという余裕が有りませんでした…。
m(__)m
職員さん:「キノコさん(実際には実名です)が、面会の時に色々と食事をご自宅から用意して○〇さんに食べてもらうことは結構なことですが、○〇さんが糖尿だってことをご存知ですか?何を食べさせたのかをこちらとしても把握したいので、おっしゃっていただかないと…。」
カチンッ!!
この辺からヤッチ、完全にお怒りモードに突入です。
(*`д´)
もちろん、アルツ君の目の前です。
平静を保とうと努力します。
しかし、動揺を隠せないことが自分でもはっきりとわかります。
その証拠にしゃべりながら、座っているアルツ君の足元で、ヤッチはアルツ君にズボンを履かせようと、アルツ君の両足をズボンにくぐらせ、たぐり上げましたが、後ろ前で有る事に気づきます。
(。´・д・)エッ
ヤッチ:「えっ…。糖尿ですか?それこそ初耳だなぁ…。アルブミン値が若干低めで貧血に気をつけるように言われてはいましたが…。」
[関連記事:老人健診]
職員さん:「そうです。確か糖尿が有るって聞いています。」
アルツ君がまだヤッチやキノコさんと生活している頃で、しかもヤッチの情報は1年以上も前のことですが、その時の老人健診では糖尿の疑いを心配していましたが、糖尿はないと主治医から言われていました。
後でわかったことですが、今年の9月20日にこの特養で健診が有りましたけど、この検査結果を知らされているものは家族には誰もいません。
何で施設の職員さんだけが知っていて、家族は知らないんですかねえ!?
[関連記事:認知症の記憶のメカニズム]
だいたい、ヤッチはアルツ君のところに面会に行くたびにボタモチを持って行っているんですけど…。
(-_-;)
ヤッチ:「御存知かどうかわかりませんが、先日(アルツ君の)後見人が決まったところです。しばらく専門医の診察も受けていないので、診察を受けたいなと思っていたところです。ただ、家族が勝手に連れて行って良いものか…。包括(高齢者相談センター)との兼ね合いもあるので、後見人さんや包括の方と話をしてからそうしたいと考えてはいるんですけど…。」
職員さん:「そういうことは御家族さんの方でやっていただかないと…。我々は何か有って、後から何かをするっていうことはできますが、先回りして何かをするということはできませんから…。」
?????
【ヤッチの心の中】
(ここから色文字部分はヤッチの心の叫びです。↓)
おいおい、ちょっと表に出ようか?
じゃあ、何かい?
親父が転倒した後に救急搬送や葬儀屋の手配はするけど、親父がもし転倒したとしても責任は無いよって言いうのかい?
『先回り』の責任逃れは得意なんですねえ~。
ははあ、それで俺が言わないと、3回に1回くらいは親父の部屋のトイレのトイレットペーパーが品切れなのかな!?。
サービスのいい店屋だったら1時間おきにチェックシートに自分のサインを書いてるけどね!?
こっちが親父を面倒診てもらっている負い目から何も言えないことをちょっと勘違いしてやしないかい?
こっちは『いじめ問題』に近いものすら感じているんだぜ。
こっちから文句を言えば、親父に危害が及ぶんじゃないかと低姿勢でいることをそろそろわかった方がいいと思うよ。
そりゃさぁ…。
制度上の問題で人手が足りなくて、すべてをカバーできないことはわかるよ。
でもさ、与えられた仕事をこなすことだけで、仕事に生きがいなんて感じられるのかなぁ…。
仕事のスキルだけ高くてもこの仕事は務まらないんだと思うんだけどな…。
凡人には気づかない何かを気付いてはじめて介護って言うんじゃないのかい?
俺は『介護』って言葉は好きじゃないし、多分仕事としての介護は務まらないと思うけどね…。
俺が介護される方の立場だったらで考えようか!?
スキルが有って寸分の狂いもなく世話ができる人間とスキルは多少劣るけど笑顔で接してくれる方のどっちを選ぶかって聞かれたら、間違いなく笑顔を取るかな…。
余裕が無くて、仕事しているときの顔がいつも引きつってるよ~。
自分の心に余裕がないから、他の人にも余裕をもって接することができないんじゃないんですかねえ~。
自分の身内が介護施設に入らなきゃいけないって言う時に果たして、胸張ってここにしようって言えるのかな…???
とまあ、『怖い』、『恐ろしい』、『不愉快』、『偉そう…』とお叱りを受けそうですが、これがヤッチの本性であり、ホンネです。
(●`w´●)ニァ・・
ヤッチ:「そうですか…。わかりました。お手数かけます。」
努力して男性職員さんに申し上げた言葉はこの言葉です。
(-_-;)
職員さんにも空気が伝わったのかもしれません…。
話題がかわります。
職員さん:「ところで、○○さんは、お正月は自宅に戻ってご家族と一緒に過ごされないんですか?ここに居る利用者さんの多くは、皆さんそうしている方が多いですよ。○〇さんのような(分別がまだつく)方だとそういうこと(家に帰れないで寂しいと思うこと)ってわかってしまうと思いますよ。外泊の許可を取れば家に帰ることもできますから…。」
【ヤッチの心の中リターンズ】
(ここから色文字部分はヤッチの心の叫びです。↓)
あの…。
(-_-;)
ここで『わかってしまう』、『わからない』の話をされても…。
本人がすでに目の前に居るんですけど…。
もうバレバレなんですけど…。
(-_-;)
アルツ君の足元でひざまずいているヤッチがアルツ君の顔を見上げると、アルツ君がヤッチにはまだできない『への字口』をしています。
この顔が焼き付いて昨晩はよく眠れませんでした…。
(つд⊂)エーン
いつものヤッチならおそらく色文字の部分はハッキリ言葉に出して言っていると思います。
でも、どこかで『虐待者』のレッテルを貼られていることを意識して、ブレーキをかけます。
自分はそうではないと思っても、世間はそういう目では見てくれないと思ってしまうのです。
信用を落としてしまった人間が信用されるまでには時間が必要なのかもしれません。
姉からも、言いたいことは一回姉に相談してからにしてくれとも言われています。
(-_-;)
[関連記事:高齢者虐待防止法]
もちろん、今回書いた記事ですが、介護職に就いていらっしゃる方すべてを批判しているわけではありません。
施設全般について、批判しているわけでもないということもご理解いただければありがたいです。
あまりこのことに回りくどく触れてしまうと、ご覧になられている方をさらに不愉快にさせてしまうのでこの辺で失礼したいと思います。
m(__)m
この後日談としては、施設常駐の看護師さんにアルツ君のおしりの脱肛のことを伝えました。
今週の金曜日に定期的なこの施設の主治医の診察が有るので、診てもらうようにするとの返事をいただきました。
さらに、男性職員さんの対応についてですが、その日の夜にアルツ君のところに面会に行った姉から施設にクレームを言ってもらい、姉から『父の目の前でこういう話をされて甚だ遺憾である』と施設の事務所で、今回の職員の上司らしき人物に言ってきたとの事です。
施設側からは『申し訳ありませんでした。』、『職員によく言ってきかせます。』、『何かございましたらどんなことでも結構ですので、すぐにおっしゃってください。』と言われて来たそうです。
ヤッチも電話をくれた姉に宣言しました。
「今度(何か有ったとき)は俺が直接、事務所ドアを叩くよ!!」
ヤッチ
○○○(合計すると20の数字!?)です…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
乱文もご容赦…。
m(__)m
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© 2021 アルツ君は職人
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