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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
一昨日(2012年02月11日)からアリセプトとメマリーの副作用についてのアンケートをとっています。
まだ、始めたばかりなので票の数も少なく、統計の数値としては、ほど遠いものが有りますが、やはりアリセプトの副作用については、怒りっぽくなるなどの票数の方が多いようですね。
わずかに眠気も有るようです。
またメマリーの副作用はアリセプトとは反対に眠気などの方が優勢のようです。
投票していただいた方には感謝感謝です。
m(__)m
このアンケートしばらく継続して行ったら、結構面白い結果も期待できるんじゃないでしょうか。
PCのトップページには、アンケートのページにジャンプできるようなリンクも設置してみたので、是非、引き続き、投票をよろしくお願い申し上げます。
また、リンクを下記にも設置(携帯からは×かも!?)しましたので、引き続き投票をお願い申し上げます。
さて、今日はアルツ君と心筋シンチと脳のMRI検査を受けてきました。
実は、昨日の晩、ヤッチはアルツ君の頻尿と失禁のお世話で、ほとんど寝ていない状況。
(-_-;)
これについては、また改めて記事にでもしようかと考えていますので、詳しいことは省略させていただきますが、当事者のアルツ君も完全に寝不足です。
アルツ君の今日の体調を考えると、とても電車とバスを乗り継いで、検査してくれる病院に行くのは難しい感じです。
姉も今日は会社を休んで、アルツ君のお伴を買って出てくれたのですが、事情を話すと、「それじゃあ、タクシーで病院まで行こう!!」ということになり、姉が自分の家の辺りでタクシーを拾って、アルツ家まで迎えに来てくれました。
御存知のように、普段、掛かりつけの医師にアルツ君がレビー小体型認知症ではないかという疑問を投げかけると、主治医は、認知症を専門に診ている先生を紹介してくれました。
そして、新しい認知症専門の先生に『それでは、検査をしてみましょう』と言われ、またまた今回検査を受ける病院に紹介状を書いていただき、その検査日が今日だったのです。(記事はこちら→紹介してもらった診療所での診察~診察編~)
検査の予約時間は心筋シンチ検査が午前11:00、脳のMRI検査が12:00から。
紹介元の先生からは、午前10時半には、検査を受ける病院で初診の手続を済ませておいてくれと言われていたので、その時間に余裕を持って到着できるように早目の出発です。
可愛そうなことにアルツ君、その日の朝食は抜きだと言われ、さらに水分も水だけという御触れが出ていたので、朝から何も口にしていません。
というより、できないというのが正解でしょうか。
そう…。
アルツ君のいつもの深夜の盗み食いが出てしまうと、検査が台無しになってしまうということで、台所にあったパンやら、コーヒーをキノコさんとヤッチで結託して前日に隠してしまっていたからです。
砂糖については、冷蔵庫の上のアルツ君の視覚に入らないような位置に隠すという周到さです。
(^_^;)
幸い、アルツ君の深夜の盗み食いは無かったので、アルツ君とキノコさん、ヤッチは同じくらいの時間に朝の食卓につきます。
「なんで、お前たちだけパンを食べて、俺にはパンが無いんだ?」
御もっともな意見がアルツ君の口から出ます。
(^_^;)
「今日は検査だから、食べちゃいけないのよ~。」
今日はお留守番のキノコさんが、しんみりとアルツ君に事情を話します。
「検査?検査って何の検査だ」
「車検だよ。車検。2月は車検の日なんだよ。」
ヤッチがアルツ君に適当なことを言います。
「俺は車じゃないぞ!?」
「車検というのは冗談だけど、おんぼろになっていないか調べてもらうんだよ。」
「まだ、俺はおんぼろじゃないぞ。」
「おんぼろじゃなければ、それで問題無いんだから、受けとけば安心だろ。」
「まあ。そうだけど、その前に俺はガス欠だぞ。ばあさんコーヒー!!」
「コーヒーもダメなんだって。水かお湯なら大丈夫よ。」
「水を飲むくらいなら、飲まない方がましだっ。」
結局、アルツ君水をも拒み、飲まず食わずで出発です。
(-_-;)
『タクシーを拾ったから5分くらいで迎いに行ける』という姉からの一報が入り、玄関前の道路に出て姉の乗っているタクシーを待ちます。
やはり、前日の寝不足が響いているのでしょうか。
アルツ君の足取り、かなり重たい感じです。
「大丈夫か?」
「大丈夫だよ。でも朝飯食ってないからな…。」
やたらと朝ご飯を食べていないことをアピールします。
いつもなら食べたか食べていないかも忘れてしまうのに、相当脳裏に、このことが焼き付いている様子…。
ほどなく、姉が到着しました。
姉の乗っている後部座席に二人で乗り込みます。
「パパ。元気だった?」
「元気のわけないだろ!?朝から何も食べてないんだから…。」
「そっか~。検査が終わったら好きな物なんでも食べてもいいよ!!何が食べたい?」
「そうだな~。やっぱりボタモチかなぁ…。」
でたっ!!
いつものワンパターン!!
(^^ゞ
「ボタモチかぁ…。病院の辺りで売ってるかな…。」
「アンパンでもいいぞ。」
「アンパンなら売ってるかもね。じゃあ、検査終わったら、アンパン買ってあげるね。ずいぶん安上がりの子だね~。」
姉がアルツ君の手を握ってスリスリしています。
渋滞のピークは越えているようで、かなり早めに到着しました。
入口付近にはたくさんの車椅子が置かれ、患者さん用に貸し出されているようです。
高齢者が非常に多く、貸出率も非常に高い様子です。
ヤッチがそれをいち早く見つけ、アルツ君に言います。
「あれ借りて、乗るか?」
「バカ言え!!俺をあんなじいさんばあさんと一緒にするなっ!!」
「おっ。いいね~。まだまだ青春だね~。」
「そりゃそうさ。ただ今日は朝飯食ってないから、ちょっと元気が無いけどな。」
初診の受け付けもスムーズに終わり、心筋シンチの検査室に向かうように指示されました。
まだ、予約時間にはなっていなかったので、待合室に通されます。
待合室にはゆったりとしたソファが置かれ、天井から大きなテレビ画面も吊り下げられています。
病院の待合室とは思えないゆったりとした雰囲気です。
決して広くは有りませんが、テレビの音声もちゃんと流れています。
ちょうどワイドショーかなにかで、ホイットニーヒューストンの訃報についてやっていました。
「誰だ?この女は?」
アルツ君がテレビを見据え、つぶやきます。
「歌の上手い有名な歌手だよ。」
「へー。そんなに有名なのか?」
「有名なんてもんじゃないよ。でもまだ若いのに…。48だってさ~。」
「へー。俺と同じじゃないか。」
(あんたは今年で84ですッ!!)
しばらくして、アルツ君の名前が呼ばれ、検査室に通されます。
「お薬を注射しますから、袖をまくってもらえますか?」
若い検査技師さんでしょうか?
アルツ君にそっと囁きます。
「どっちの腕?」
「どちらでも結構ですよ。」
アルツ君、今日は袖にボタンが付いているシャツを着てきてしまいました。
ボタンを上手く外せません。
(^^ゞ
「外れないから、服の上からでいいよ。」
「いえいえ。そういうわけに行きませんので…。」
検査技師さん、苦笑いです。
姉がアルツ君のシャツのボタンをはずします。
「注射なんて打つのの10年ぶりだなぁ…。」
造影剤かなにかなのでしょうか。
「15分後くらいに、今度は撮影をしますので、またしばらく、待合室の方でお待ちください。」
「へー。撮影!?男前に撮ってくれよな!?」
この時点で、アルツ君、自分が何でこの病院に来たのかわかっていないものと思われます。
15分後に再び呼ばれ、アルツ君は仰向けの姿勢で機械にかけられます。
20~30分くらいで、心筋シンチの検査は終わりになりました。
「午後にもう一度、撮影しますので、13時半くらいに、ここにもう一度お越しください。その間、お食事をなさってもけっこうです。」
「言われなくても食うよ。こっちは朝から腹ペコなんだから…。」
今度はMRIです。
検査室は別の場所に有り、歩いて別の棟に移動です。
検査室に行くのに、さまざまの科の待合室を横切ります。
ここで目にするのも、やはり高齢者の数。
「かぁ~。年寄りばっかりだな。」
「そういう自分も仲間じゃないか。」
姉もアルツ君の腕を支えながら、苦笑い…。
たくさんの患者さんの間をすり抜け、ようやくMRIの検査室に到着です。
印刷工場の輪転機を彷彿させるような機械音がこだましています。
「かぁ~。ここはまたずいぶんにぎやかなところだなぁ~。パチンコ屋も有るのか?」
アルツ君、MRIの大きな機械を見ながら、目をパチクリしちゃってます。
ここで、アルツ君、入れ歯を外すように言われます。
下の歯の部分入れ歯の金属が共鳴(?)してしまうので、外さないといけないようです。
「入れ歯?そんなのもんまで洗ってくれるのか?」
ここでも、検査技師さんは苦笑いです。
(^^ゞ
耳栓をつけられたアルツ君はやはり仰向けになり、MRIの大きな機械に吸い込まれて行きます。
15分か20分くらいでしょうか…。
アルツ君が機械の中から出てきます。
技師さん二人に仰向けの姿勢から起こされたアルツ君…。
明らかに顔色が不機嫌そう…。
少し顔が紅潮しています。
プリ(*`З´*)プリ
「なんだよっ!!このカンカンとうるさい音はようっ~!!中で『うるさ~いっ!!』って叫んだんだぞ!?聞こえなかったのかよっ?」

明らかに不満の矛先は技師さんに向けられています。
「申し訳ありません…。」
「ダメだよ。こんなうるさい音じゃ~。客が減るぞっ!!」
「申し訳ありません。どうしても音が出るので…。」
「道具はきちんと手入れしておかないと客から金はもらえないぞっ!?ちゃんと後で、油を注しておけよっ!!」
やはり、どこだかよくわかっていないご様子…。
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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こんにちは。
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
繰り返しで恐縮ですが、はじめてこのブログの記事をご覧になる方のために、ちょいと前置きを…。
- 主治医
- アルツ君のかかり付けの医師。
クリニックは自宅から数分のところに有り、認知症関連以外の降圧剤や便秘薬を処方してもらっています。 - ドクター
- 主治医に紹介状を書いてもらい、紹介していただいた認知症を専門に扱う医師。
診療所へは、バスと電車を乗り継いで通う距離。
アルツ君の『進行性核上性麻痺の疑い』の診断はこのドクターから受けたものです。
([関連記事]:アルツ君の診断結果~進行性核上性麻痺の疑い)
現在は、こちらで認知症関連の治療を…。
話しがややこしくなるので、便宜上このネーミングで記事を書かせてもらっています。
で、昨日は普段かかり付けの主治医のクリニックに、アルツ君と診察を受けに行ってきました。
ヤッチだけで行ってもよかったのですが、ドクターの診断の結果を報告する都合もあるし、このところ主治医にはアルツ君は顔を出していないということもあって、運動を兼ねてのお出かけです。
それにしても、アルツ君、ヤバヤバです。
(ー_ー)!!
主治医のクリニックは歩いて数分の場所ですが、アルツ君、2,3歩歩いたところで、すでに身体が前のめり…。
すぐさま、ひざが笑ってしまい、転倒しそうになります。
ヤッチと腕を組んで歩いていましたが、アルツ君のひざが笑うたびに、ヤッチの腕にアルツ君の体重がかかります。
アルツ君がひざが笑うと、アルツ君の身体が沈み込むので、一瞬アルツ君がヤッチの視界から消えるような格好になります。
その瞬間、アルツ君がヤッチの腕にしがみつくので、腕にアルツ君の体重が載ってきます。
体重がかかるだけなら良いのですが、どうもこのひざが笑う瞬間は、アルツ君の身体がこわばるようなので、腕にそのテンションまで伝わってきます。
野球でいうところの球威が重いとでもいうのでしょうか、釣りでいうところでは大物が釣り針にかかったというのでしょうか…。
こんなにアルツ君の身体が重いと感じたことはなかったように思えます。
以前、アルツ君が食事の最中に突然首をカックンと垂れて寝てしまうことから、これを『カックン病』と名付けましたが、この名前をとって置いた方が良かったようです。
(-_-;)
ひざがカックンとなり、ヤッチの視界から消え、腕にテンションがかかる発作的な症状です。
とりあえず、『カックン発作』とでもネーミングしておきましょうか!?
これでは、おそらく今年の流行語大賞は獲れないと思うので、よきネーミングがあれば、コメントなんぞに書いていただけるとありがたいです。
採用された方には毎度のことながら、アルツ君の尿失禁済みの紙パンツを簡易梱包のまま、着払いにてお贈りさせていただきます。(生ものですので、お早めに…。)
さてさて、何歩か歩いては、『カックン発作』を繰り返し、少しずつではありますが、前進です。
「今日は絶不調だな~。今までで一番ひどいんじゃないか~。」
ヤッチがアルツ君に話しかけます。
「なんでだろ!?こんなの初めてだぞ!?」
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
今までにも何度もこの発作が有るのに、まったく覚えていない様子…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
「えー!!外に出ると年中この有様じゃないか!?おかげでこっちは腕が筋肉痛だぞ!?」
「ばか言え!!俺がお前の腕を鍛えてやってんだぞ。」
「鍛えるなら、自分のひざを鍛えろよ。こっちは外に出るたび、大物の魚を釣りに来てるみたいだぞ。」
「いいじゃないか。大物なら、いっぱい食えるぞ。トロが食えるぞ。」
「トロ!?腐りきった脂身だろう?まずくて食えたもんじゃないよ。」
「お前は、何にも知らないんだな~。肉は腐りかけが一番美味いんだぞ。」
「じゃあ、焼いてみるか?」
「いやだっ!!」
どうにかこうにか主治医のクリニックに到着です。
ヤッチの腕はプルプル言っちゃってます…。
(((・∀・)))プルプル
受付に診察券を出す手も震えています。
(((・∀・)))プルプル
決して受付のきれいなお姉さんを目の前に緊張しているわけではありません。
(((・∀・)))プルプル
ほどなく、診察室に呼ばれます。
ヤッチはアルツ君が脱いだ上着やら帽子を拾い上げている間に、先にアルツ君が一人で診察になだれ込みます。
診察室に用意されている丸椅子に手をつき、座ろうとした瞬間、アルツ君のカックン発作です。
「大丈夫ですか!?」
近くにいらした看護師さんが慌ててアルツ君に駆け寄ります。
「大丈夫だよ。ちょっと滑っただけだよ。」
後から診察室に入ったヤッチは看護師さんと二人でアルツ君の身体を起こし、椅子に座らせます。
主治医も手を下そうと立ち上がり、一部始終を見ています。
それでも主治医はアルツ君を笑顔で迎い入れてくれます。
「転倒は危険ですね~。いかがですか?お久しぶりですね。お元気でしたか~?」
「まあ、身体は元気だね。どっこも痛いところが無いね。」
でたっ!?
今、『カックン発作』のくせに…。
(-_-;)
「そうですかあ。お元気なのは何よりですね~。調子の悪い所はないですか?」
「調子!?調子は良くもないけど悪くもないね~。まあ、普通だね。普通。」
「そうですか。調子が悪いのは困りものですけど、普通なら何よりですよ。」
病人だから、ここへ来ているはずなのに、この会話が不自然に思えたのはヤッチだけでしょうか…。
主治医のところへは、先日の診察結果がドクターから書簡で届いているようで、すでにアルツ君の病名は御存知のようです。
主治医はヤッチに話しかけます。
「こういうこと(アルツ君に進行性核上性麻痺の疑いがあること)でしたか…。これからがすこし心配ですね…。ご家族の介護が今後大変になるかもしれませんね~。訪問でヘルパーさんは来ているのですか?」
「いいえ。今はどなたもいらしていません。」
「そうですかあ…。それでは、早目にヘルパーさんを頼んだ方が良いかもしれませんね~。ケアマネさんはこの事を知っておられるのかな?」
「それは、先日ケアマネさんがいらしてくれたので、伝えてあります。公費負担のこともいろいろ調べて、お返事を下さることになっています。」
「そうですか。それは良かった。なるべくなんでも先々手を打っておいた方が良いですよ。でないといざという時に間に合わなくなることが多いですから…、住宅改修も含めて、話をなるべく早く進めておいた方が良いですよ。」
介護保険である程度は賄えるにしても、先立つものが無いわけで…。
(-_-;)
先手を打つなら、主治医に無利子のニコニコ金融になってもらいところですが、残念なことに畑違い…。
(-_-;)
主治医に『同情するなら金をくれ!!』とは言えないわけで、しかもアルツ家は借家住まい…。
ここは主治医の話を黙って『ふん、ふん』と聞く意外に方法が有りません。
(つд⊂)エーン
主事医はアルツ君の方に向き直ります。
「お父さん。どうですか。」
しばし、主治医とアルツ君はにらめっこ。
お互いに口角は少し上がった状態です。
☆・*:.。.笑.。.:*・☆
負けたのは主治医の方。
先に主治医が口を開きます。
「お父さん。どうですか?車椅子に乗ってみませんか?」
主治医は神妙な面持ちではなく、終始笑顔です。
(*^_^*)
「車椅子ね…。」
「嫌ですか~。」
「嫌っていうわけじゃないけど、好きじゃないね~。」
「あまり、好きな方はいないと思いますが、これから移動したりするときは必要になってくると思いますよ。」
「車椅子ね…。あれは病人が乗るものだろ?」
主治医も二の句が継げないご様子。
(^_^;)
「必要なければ、使わなければ良いのですから、保険だと思ってご用意なさったらいかがですか?」
「車椅子ね…。」
「ダメですか…??」
「どっか行くときは、車椅子じゃなくて、俺が転がって行くよ。」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
先日、アルツ君が入所している特養(特別養護老人ホーム)でアルツ君の今後について、施設と家族との間で相談会が有りました。
アルツ君がこの施設に入所して、ちょうど3ヶ月ということで今後の事について話し合いをしたいという施設側の提案です。
高齢者相談センター(地域包括支援センター)も同席です。
この相談会のようなものについては、また改めて記事にしたいと思いますが、まあそんなに大した内容でもなかったので、あんまり期待しないでくださいね。
(^^ゞ
で、この相談の後、施設の許可を得て、アルツ君を外食に連れて行こうということになりました。
相談の席には姉とヤッチが着いたのですが、この日はキノコさんもアルツ君のところへ面会に来ています。
おそらく、兄を除いて家族が一堂に会し、食事を一緒にとるなんていうことは、アルツ君が保護されてから一度も無かったんじゃないかな!?
(^^ゞ
アルツ君が保護されたのが2月の事ですから、約半年ぶりの事です。
ワァ──o(。´・∀・`。)o──ィ♪
食事の場所は、近くに気の利いたところが無かったのですが、アルツ君がかろうじて歩いて行けそうなところに『華屋与兵衛』がありました。
関東圏に多いのかな!?
和食のファミリーレストランです。
万が一歩けなくなったときのことを考え、施設に無理を言って車椅子を借りてしまいました。
施設の職員さんとの相談が終わり、姉とアルツ君の部屋に向かいます。
アルツ君とキノコさんが何か話をしています。
キノコさん:「なんで、私が湖に住んでるの?湖になんか住んでないわよ。」
アルツ君:「そうかあぁ~??確か俺は山奥の湖って聞いたんだがなぁ…。」
キノコさん:「どっかで聞き違えたのよ。山なんてどこにもないわよ。それに川のそばを湖と勘違いしているんじゃないの?」
相変わらず、いつもの話を繰り返しているようです…。
(-_-;)
姉が部屋に入ると、二人の話をぶった切ります。
姉:「はいっ!!行くよ!!」
アルツ君:「『行くよ』ってどこへ?」
姉:「華屋与兵衛!!」
アルツ君:「なんだ?『はなやよへい』って?」
姉:「ご飯を食べるところ!!」
アルツ君:「メシはここで食うんじゃないのか?」
姉:「今日はここで食べないで、外で食べるの!!」
アルツ君:「その土左衛門とかいうところで食うのか?」
姉:「土左衛門!?華屋与兵衛でしょ?」
相変わらず言葉尻を捉えて奇妙な誤変換しちゃってる技は衰えていない様子で、マイクロソフトに送信したくなる感は否めませんが、姉の前ではバッサリです。
アルツ君:「まあ、なんでもいいや。今日はそこで食うのか?」
姉:「そうだよ。」
アルツ君:「歩いて行くのか?」
姉:「そうだよ。途中で歩けなくなってもいいように、車椅子を借りてるから…。」
少々余談ですが、『あるけなくなっても』とキーボードを打つと『有る毛無くなっても』と変換されるのは、ヤッチのパソコンのヤッチに対する嫌がらせでしょうか…。
(-_-;)
アルツ君:「その土左衛門は遠いのか?」
姉:「だから土左衛門じゃないって…。すぐ近くだよ。歩いて5~6分かしら…。」
アルツ君:「じゃあ、車椅子なんて要らないじゃないか!?俺はいらないぞ。」
姉:「そんなこと言ったって、ここ最近、そのくらいの距離も歩いたことないんだから、持って行けば安心でしょ!!」
アルツ君:「まあな…。俺は要らないけどばあさんが乗って行けば?」
姉:「そうだ!!パパがママを車椅子に乗せて押してあげなさいよ!!」
アルツ君:「ああ~あ…。余計なこと言っちゃった…。」
キノコさん:「あんたが押して大丈夫かしら?」
アルツ君:「大丈夫だよ。死ぬときはお前が先だから。」
キノコさん:「まあ!!どうでもいいけど、転ばないでよ。」
アルツ君:「心配ないって!!転ばぬ先のばあさんってな!?」
キノコさん:「まあ!!」
あーだのこーだの言っておりますが、二人ともまんざらでもないご様子…。
興味のある方はラブラブのツーショットなんぞを載せておきますので…。
(^_^;)

♪ラブラブツーショット01♪

♪ラブラブツーショット02♪
とまあ、この日のアルツ君はよほど外に出られるのがうれしかったのか、とても饒舌です。
終いにはキノコさんに『うるさい!!少し黙りなさい!!』と言われる始末…。
^_^;
アルツ君とキノコさんとで、タッチ交代しながら車椅子を押したり、乗ったりして華屋与兵衛に到着です。
アルツ君:「ここが土左衛門!?」
姉:「だから…。まあ、いいや。来たことあるでしょ?」
アルツ君:「ここはウチのすぐそばじゃないかよ!?」
姉:「えっ!?わかるんだっ!?そうだよ!!前住んでいた家のすぐそばだよ。」
調子が良いのかアルツ君の記憶がよみがえりました。
最近はすぐ前まで住んでいた家まで忘れてしまっていたので、これには一同驚きです。
アルツ君:「お前ね、バカにしちゃいけないよ。俺だってそんなにボケてやしないんだから…。」
人間の記憶というものは視覚的要素が加わると、より一層よみがえりやすくなるのかもしれません。
また、適度な会話も認知症の改善にはプラスに働くかもしれません。
夕方とはいえ、この日も暑かったので、早目に店に入ります。
姉:「パパは何を食べるの?」
アルツ君:「何がいいかねえ…。俺は嫌いなものが無いから選ぶのに困っちゃうよ。」
姉:「よくメニューを見なくて選べるね?」
アルツ君:「はは~んだ!!俺は何だって食うぞ。ばあさんも美味いもん食っとけ。」
結局、刺身やら天ぷらやら少しずつ載った『○○御膳』を二人はチョイス。
まだ、早い時間だったので、店内にお客さんはまばらで、注文したものがすぐに運ばれてきました。
アルツ君:「へー。こんなにいろいろくっ付いてくるのかよ!?ばあさん、お前の方が美味そうだな?」
キノコさん:「何でよ。あんたと同じものよ!!」
アルツ君:「そうかあ!?お前の方が美味そうに見えるのは俺だけか?」
キノコさん:「何なら取り替えてあげるわよ?」
アルツ君:「まま、そう言わずに…。食べなさいよ。それにしてもこんなに食ったら大変だな。死んじゃうかもしれないぞ!?」
ヤッチ:「じゃあ、そうすればぁ?」
アルツ君:「お前はまた俺を殺したがってるなぁ?」
ヤッチ:「『また』って何だよ?『いつも』の間違いじゃないのか?」
アルツ君:「勝手にしろいっ!!それにしても、ばあさん、いつ死んでもいいようにイッパイ食っておけよ。冥土の土産に…。」
ヤッチ:「旦那さんの場合は、冥土じゃなくて地獄だな…。」
アルツ君:「うるさいっ!!それにしてもばあさんはどっかから来てるんだ?湖か?」
キノコさん:「またその話ぃ?湖じゃないってば!!この先をもう少し歩いて行ったところよっ。」
アルツ君:「一人で住んでるのか?」
キノコさん:「そうよ。アパートで一人よ。」
アルツ君:「ホントかあ…???男を連れ込んでるんじゃないのかぁ…???」
キノコさん:「なんでいつもそうなっちゃうのよっ?あんたと私は同じ歳よ?」
アルツ君:「男を連れ込むには歳は関係ないからな!?」
姉:「パパがそんなにママの事を疑うなら、ご飯食べ終わったら、ママのアパートに行ってみようよ!!そうすれば納得するでしょ?」
御存知のように、アルツ君は施設に入ったままだったので、キノコさんが引越ししたことを話しに聞いてはいましたが、実際に見てはいません。
アルツ君にとっては想像の世界なのです。
しかも変な風にインプットされてしまっているので、キノコさんに男と同棲疑惑まで発展してしまっています。
アルツ君:「行ったってしようがないよ~。」
姉:「何で?行ったことも見たことも無いんでしょ?」
アルツ君:「男か!?そりゃあ無いさ…。」
姉:「そうじゃないよ!!アパート!!行って確かめようよ!!」
車椅子を借りたのを良い事に姉はアルツ君が乗った車椅子をヤッチに押させようという魂胆です…。
(-_-;)
行くのは構わないのですが、キノコさんのアパートまで行ってアルツ君を施設に送り届け、また施設から自分の家に帰ることを考えるとかなりハードです…。
(つд⊂)エーン
しかもキノコさんの住むアパートはヤッチのアパートと隣り合わせですから、余計にこのことが邪魔します…。
(つд⊂)エーン
結局キノコさんのアパートに行くということは、一旦ヤッチの家に帰るということと変わらないのです…。
(・。・;
もちろん姉の決定に逆らえる人間はいないので、キノコさんの家を見学しに行くことに決定です。
キノコさんは自分が持ってきたシルバーカーを押してそのまま直帰です。
距離にすると2kmは有りませんが、年寄りが歩くには相当きつい距離です。
ましてや夏場の炎天下のアスファルトの路面を想像すると…。
(゚∀゚ ;)タラー
キノコさんが先頭を行き、その後にアルツ君の乗った車椅子が続きます。
日も傾いて、少し秋を彷彿させる風が時より首筋辺りを撫でていきます。
姉:「ママは、週に2、3回はこんなに遠い距離をパパのために歩いてくるんだよ!!すごいと思わない?」
アルツ君:「そうだなぁ…。」
姉:「歩くのだって、前より早くなったと思わない?やっぱり訓練してるからよ!!パパも頑張って歩きなよ?」
アルツ君:「そうだなぁ、俺よりうんと若いなぁ…。」
姉:「パパと同じ年の生まれだよ。昭和3年だよ。」
アルツ君:「そうだなぁ…。ますます怪しいなぁ。」
姉:「またその話っ!?」
アルツ君:「へへーんだ。」
姉:「まあ、行ってみればわかるよ。男なんて連れ込める環境じゃないんだから。」
20分から30分くらい歩いたでしょうか、ようやくキノコさんのアパートの前に到着です。
キノコさんの部屋へはヤッチの部屋の前を通らないと到着しません。
ヤッチ:「ここが俺の部屋だよ。お宅の奥さんの部屋が見える距離だぞ。俺の部屋も覗いて行くか?」
アルツ君:「お前の部屋なんか見たってしようがないっ。それよりばあさんの部屋はどこだ?」
ヤッチ:「この奥だよ。」
車椅子を押し、キノコさんの部屋の前につけます。
アルツ君:「湖なんてどこにもないじゃないか?」
キノコさん:「だから最初からそんなところじゃないって言ったじゃない。」
キノコさんが部屋のカギを開けながらアルツ君にやや強めの口調で言い放ちます。
キノコさん:「ほら?ここが私の部屋よ。どうぞお上がんなさい。」
アルツ君、車椅子を降り、興味津々で部屋を覗き込みます。
アルツ君:「上がってもいいのか?」
キノコさん:「どうぞ~。あんたの家のようなものなんだから、遠慮なんかいらないわよ。」
アルツ君、靴を脱いでキノコさんの部屋に上がり込みます。
アルツ君:「ずいぶん狭いね~。俺の部屋の方がよっぽど広いじゃんかよ。」
キノコさん:「そうよ。あんたなんか料理も洗濯もしないんだから、こんな洗濯機だって部屋に無いでしょ?」
アルツ君:「そうだなぁ…。」
キノコさん:「ベッドだってあんたのより小さいでしょ?」
アルツ君:「そうだなあ…。で、ここに男は何人来たんだ?」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
[追記]
記事中の画像が時々表示されなくなってしまうようです。
原因を調べていますが、まだわからずじまい…。
(-_-;)
画像が表示されない場合はお手数ですが、コメント欄で知らせていただけるとありがたいです。
m(__)m
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
9月15日はキノコさんの84歳の誕生日でした。
姉の企画でみんなで夕食を食べに行こうということだったので、夕方、アルツ君のいる特養に集結です。
キノコさんは午前中からアルツ君のところに行っていた様子ですが、ヤッチは夕方の到着です。
姉も同じくらいの時間にやってきて、キノコさんにケーキのプレゼントです。

姉:「はい、これ、ママに!!」
アルツ君:「ケーキかよ。かぁー。美味そうだな…。」
姉:「ちょっと待ってね。今ローソクに火をつけるから。」
アルツ君がキノコさんに向かってぶつくさつぶやいています。
アルツ君:「かぁー。お前、ローソクだってよ。のろしでもあげるのか?」
キノコさん:「なんでのろしなのよ。失礼ね。」
アルツ君:「歳の数だけローソク立てたら、ケーキが見えなくなるぞ。」
キノコさん:「あんただって同じじゃない。」
アルツ君:「ウソをつけ!!俺はまだ若いぞ。お前の半分にもならないぞ。」
キノコさん:「ウソですよ。あんたと同じ歳ですよ。」
姉:「いいから、いいから。喧嘩しないの!!はい。点けたから消して!!」
アルツ君:「フッー!!」
姉:「なんでパパが消すの!!ママが消すんでしょ!!」
アルツ君:「そっかぁ!?俺が消すんじゃないのか!?」
ローソクを消し終わったケーキを姉が4つに切り、小皿に取り分けます。
アルツ君がキノコさんに渡された小皿を見やります。
( 一一)
アルツ君:「おい、お前の方が果物がいっぱい載ってるなぁ!?」
キノコさん:「なんで?みんな同じじゃない。」
アルツ君:「そっかなあ…。俺のが一番少ないような気がするんだけどな…。」
キノコさん:「気がするだけよ。何で?欲しいの?」
アルツ君:「別に…。」
( 一一)
キノコさん:「少し、わたしのをあげるわよ。こんなにわたし、食べられないから。」
アルツ君:「そっかぁ…。悪いなぁ…。」
そう言いつつもアルツ君、ヨダレが垂れんばかりです…。
キノコさんは一口分くらいを自分に残し、ほとんどアルツ君の皿に載せてしまいました。
アルツ君:「かぁー!!こんなにイッパイくれるのか!?毒でも入ってるんじゃないのか?」
キノコさん:「なんで!!じゃあ、戻しましょうか?」
アルツ君:「嫌だ!!」
アルツ君、ケーキを完食です。
まぃぅ―( ´)艸(` )―♪
姉:「さあ、行くよ!!」
アルツ君:「どこに行くんだ?」
姉:「ご飯食べに!!この間行ったところと同じところ。覚えてる?」
アルツ君:「この間?この間なんて行ったっけ?」
姉:「行ったじゃないー!!華屋与兵衛。」
アルツ君:「そんなところ、行ったっけ???」
姉:「行けば思い出すよ。はい、パパは靴をちゃんと履いて。」
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アルツ君:「歩いて行くのか?」
姉:「そうよ。この間と同じで途中、パパが歩けなくなってもいいようにと、車椅子も借りてるから。」
アルツ君:「じゃあ、歩かなくてもいいんじゃないのか?」
姉:「最初から車椅子なんてダメ!!まずは歩きなさいっ!!」
アルツ君:「ハイ、ハイ。わかりましたよ~だ。」
この日は、アルツ君歩く気まるで無しです。
歩かないオーラを前面に押し出しています。
アルツ君:「ケーキ食っちゃったせいかな!?胃が苦しくてしようがないわ。」
10メートル歩いては立ち止まりの繰り返しです。
姉:「困ったねぇ…。普段歩かないからどんどん歩けなくなって来てるみたいだねぇ…。足が透明になって来てるよ。」
アルツ君:「バカ言え!!ちゃんと有るわいっ!!人を幽霊みたいに言うなっ!!」
ヤッチ:「左足なんて、消えかかってるな…。」
アルツ君:「じゃあ、右足切っちゃえっ!!」
ヤッチ:「なんで?」
アルツ君:「そしたら、絶対歩けない!!」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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© 2021 アルツ君は職人
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
お久しぶりでごぜ~ます。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
しばらく、アルツ君の様子を書いていなかったので、ちょいと書いておきますね。
と、申しましても、大した変化はなく、変化と言えるものをあえて書くなら、アルツ君との会話のキャッチボールの中で、アルツ君が時々エラーをすることでしょうか…。
アルツ君の言っていることが、こちら側によくわからない場面が少し増えてきたように思えます。
でも、冗談は通じるし、本人はいたって明るく過ごしておりますので、ご心配なく。
\(^o^)/
時計の針も数字も読めない状態になってしまいましたが、本人は、『腹の中に時計が有るから心配いらない。』と申しております。
一時、感情の起伏が激しく、施設の職員さんに対して、食ってかかるような場面もありましたが、ケース会議の後、職員さんのアルツ君への対応がとても良くなり、そういったことも激減しているようです。
施設でのトイレ誘導の声掛けも以前に比べると、頻度が増えてきたようにも思えます。
ヤッチをはじめ、家族の面会時にも、職員さんがアルツ君の居室にいらして、声掛けして下さり、アルツ君のリハパン(紙パンツ)の状態を確認して行って下さるようになりました。
(*^_^*)
そんな施設で、先日、納涼のお祭りが開催されました。
例年通り、メインは盆踊りですが、露店も出て、タコ焼き、焼きそば、ヨーヨー、アイスなどが販売されていたようです。
納涼のお祭りが行われた日の日中はとても蒸し暑く、お祭りの直前に雷雨にも見舞われ、開催が危ぶまれましたが、夕方には、雨も上がり、無事開催される運びとなりました。
この日は、キノコさん、姉、ヤッチがアルツ君のところへ面会に行きました。
ヤッチより一足早くキノコさんと姉がアルツ君の居室に到着しています。
ヤッチ:「雨が止んで良かったな。お祭り中止にならずにやるようだよ。」
アルツ君:「お祭り?どこで?」
ヤッチ:「ここでさ。」
アルツ君:「ふ~ん。お祭りなんてここでやるのか?俺は聞いてないぞ。」
キノコさん:「あんたが多分忘れてるだけよ。」
姉:「でも、雨で中止にならなくてよかったね。」
アルツ君:「まあね!俺の日頃の行いがいいからな!?」
ヤッチ:「日頃の行いって、どんなよ?」
アルツ君:「まあ、食っちゃ寝だな…。」
ヤッチ:「それで、日頃の行いがいいって言うなら、これからは水不足だな…。」
アルツ君:「うるさい!!」
姉:「パパ、どうする?部屋(居室)から下まで、車椅子借りてきて、車椅子で下りる?」
納涼のお祭りは屋外にある施設の駐車場の一部を利用して行われます。
アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。まだ、足が有るんだから、自分の足で下りますよ。」
ヤッチ:「腐りかけてるけどな!?」
アルツ君:「うるさい!!ちょびっと、水虫がまとわりついているだけだ!!」
一応、施設の職員さんに車椅子を用意してもらって、これにはキノコさんに乗ってもらいます。
姉:「パパがママの車椅子を押してあげたら?」
アルツ君:「嫌だ!!」
姉:「あー言うんだからね…。せっかく、ママも来てくれたのに、冷たい奴だ!!」
アルツ君:「冷房の部屋に居たからな!?」
早くもアルツ君のテンション、マックスの状態です。
いつもより、廊下を歩く速度も速いような…。
時折、立ち止まり、アルツ君、キョロキョロしています。
施設の中では、職員さんがお祭りの準備のために忙しそうに動き回っています。
職員さんのほとんどは、浴衣姿です。
アルツ君が普段お世話になっている男性職員の姿を見つけ、声を掛けます。
アルツ君:「かッー!!ずいぶん、カッコイイの着ているな~!!誰だかわからなかったぞ。」
男性職員さん:「今日は一年に一度のお祭りですからね。」
アルツ君:「かッー!!ずいぶん洒落たこと、言ってやがるな~。」
アルツ君、どうやら自分も浴衣を着たかったようです。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
今度は浴衣姿の女性職員さんを発見です。
アルツ君:「かーッ!!人が変っちゃったみたいだな!?」
女性職員さん:「そう?綺麗に見えます?」
アルツ君:「綺麗な浴衣だね~。」
女性職員さん:「もうッ!!」
アルツ君の失礼極まりない発言を繰り返すのを聞きながら、家族そろって階下のお祭りの会場へと下りて行きます。
やぐらの周りには椅子が用意いされていて、すでに大勢の利用者さんたちが腰かけています。
アルツ君もこの椅子に腰かけます。
キノコさんは車いすのまま、アルツ君の隣に…。
たくさん、写メを撮ろうと思っていましたが、すでに暗くなりはじめていて、ヤッチの携帯では限界が…。
(-_-;)
司会進行役の女性職員さんの挨拶で、盆踊りが始まります。
と、申しましても、利用者さんの多くは車椅子なので、踊るのはこの地区のボランティア(?)の方々…。
ヤッチもアルツ君の手を取って、踊るように促しましたが、アルツ君、これを拒絶…。
アルツ君:「いいよ。気が向いたら、踊るから…。」
ヤッチ:「気が向くことがあるのかあ…???」
定番の『東京音頭』にはじまり、氷川きよしの『きよしのズンドコ節』、都はるみの『好きになった人』…etc.
キノコさんは盆踊りよりも、蚊に刺されることばかりを心配して、うちわで自分の身体を仰ぎまくっていました。
アルツ君は、踊りはしませんでしたが、時折、歌を口ずさむような場面も見られ、まあ、良い気分転換になったのでは!?
(*^_^*)
納涼のお祭りの最後は、花火で締めくくりです。
住宅地の中に施設が有るので、打ち上げ花火は無理ですが、施設の二階から、ナイアガラの滝などをやって、職員さんたちの自作の花火がお披露目されました。
これには利用者さんからも拍手がわき起こりました。
やはり携帯では上手く撮れませんね…。
(-_-;)
火事の現場ではありませんよ~。
こうして、納涼のお祭りはあっという間に終了です。
アルツ君、お祭りが終わっても、興奮冷めやらぬご様子…。
何を話していたかは、おぼえていませんが、とにかくしゃべり放しです。
ヤッチはそんなアルツ君をみて、姉に耳打ちをします。
ヤッチ:「大丈夫かね?夜中に興奮して騒いだりしないかね?」
姉:「大丈夫じゃない。もうパパの寝る時間はとっくに過ぎてるから、バタンキューじゃない!?」
ヤッチ:「それもそっかー。」
アルツ君の施設での就寝時間はとうにオーバーしていましたので、家族も足早に施設を後にします。
後日(一昨日)、施設へ面会に行った際に、お祭りの日のアルツ君の様子を職員さんに訊いてみました。
ヤッチ:「お祭りの日はお手を煩わせることはなかったですか?」
職員さん:「大丈夫でしたよ。ご機嫌もよろしいようで、このところ、ずっと穏やかに生活されていますよ。」
ヤッチ:「それは良かった!!いつもありがとうございます。」
ヤッチはアルツ君の居室に向かいます。
ヤッチ:「お祭りはどうだった?」
アルツ君:「お祭り?ってどこの?」
ヤッチ:「ここの…。」
アルツ君:「そんなのやったっけ?」
ヤッチ:「毎日新鮮でいいね~。お祭りの日にばあさんと一緒に座ってなかったか?」
アルツ君:「座っていたような気もするな…。」
ヤッチ:「『ズンドコ節』の時に、『キ・ヨ・シ!!』って合いの手入れてなかったか?」
アルツ君:「入れてたような気もするな…。」
ヤッチ:「浴衣姿の人がここら辺をウロチョロしてなかったかあ??」
アルツ君:「あー!!それは覚えてるぞ!!あれが、お祭りの日か!!」
どうやら、今回の納涼のお祭りのキーワードは『浴衣』もしくは『浴衣姿』のようです。
ヤッチ:「そんなに浴衣を着たかったか?」
アルツ君:「別に…。」
ヤッチ:「俺がマジックで裸に浴衣を書いてやろうか?」
アルツ君:「嫌だッ!!」
ヤッチ:「それはそうと、ボタモチが無かったから、水ようかん持って来たけど、どうする?」
アルツ君:「まあ、まあそれはそれは食べたいですね~。」
ヤッチ:「じゃあ、開けてやるから、味わって食えよ?」
アルツ君:「それはそれは…。」
ヤッチはプリンと同じような容器に入っている水ようかんのフタを開け、スプーンと一緒にアルツ君に渡します。
渡すと同時にアルツ君、これを頬張ります。
ヤッチ:「スプーンが逆だべ!!柄の方で食ってどうするんだよ!!」
アルツ君、柄の方で水ようかんをかきこんでいます。
(-_-;)
アルツ君:「どうするも、こうするも、口の中に入っちゃえば同じだよ。」
ヤッチ:「一つだけしか持って来て無いんだから、ゆっくり食えよ。」
アルツ君:「こんな美味いものなら、十個は食えるな!?」
ヤッチ:「あのさ~。持って来た人に感謝はないの?」
アルツ君:「食欲なら有るぞ!?」
ヤッチ:「それに、そんなに大きく頬張ったら、すぐ無くなっちゃうぞ?」
アルツ君:「そうか!?これでも、ずいぶんと、遠慮して食ってるんだけどな…。」
ヤッチ:「一つしか持って来てないんだから、もし遠慮してるんだったら、『お前も食べるか?』とか、『分けっこしようか?』とか、普通言うでしょ?」
アルツ君:「ふふん…。だから、遠慮してるんだな…。」
ヤッチ:「なんで?」
アルツ君:「奥ゆかしいじゃないの…。ちゃんと、(『お前も食べるか?』と言うのを)遠慮してるんだなぁ…。」
なんだって、こんな難しいことが言えるのに、数字が読めなくなるんでしょう…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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