アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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アルツ君の退院に向けて ~ 特養との話合い

2014/12/21 (日)  カテゴリー: 脳梗塞
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こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

2014年12月19日の金曜日です。

前回、『アルツ君の様子がおかしい…』という記事を書かせていただきましたが、結局、病院から病状が急変したとの連絡が来ることも無く、普段通りの朝を迎えました。

前記事の追記でも書かせていただきましたが、夕方、アルツ君の食事介助に出かけてきました。

特に病状が悪化した様子もなく、ヤッチが病室に入った当初はスヤスヤと気持ち良さそうに眠っていました。

ヤッチ同様に眠れぬ夜を送っていただいた方には深くお詫び申し上げます。

m(__)m

この件についてですが、アルツ君、迷走神経反射が起こって意識を失っていたんじゃないかと、ヤッチは思うんですよね~。

最悪の場合は、再度クリステルちゃんのパクパク…。

寝落ちするなら、二度も『気持ち悪い…。』とは言わないし、幾らなんでも、ビシバシ叩けば目を開けるはずです。

▽引用
迷走神経とは・・・
めいそうしんけい。
脳神経の一つで、副交感神経や咽頭・喉頭・食道上部の運動神経、腺の分泌神経などを含む。延髄から出ている。脳神経でありながら、体内で多数枝分れして複雑な経路をとり、腹腔にまで広く分布しているところから、このような名前が付けられた。
内臓(胃腸や心臓、血管など)に多く分布し、体内の環境をコントロールしているが、強い痛みや精神的ショックなどが原因で迷走神経が刺激されると、迷走神経が過剰に反応し、心拍数や血圧の低下、脳貧血による失神などを引き起こす(迷走神経反射)。
迷走神経反射とは・・・
めいそうしんけいはんしゃ。
強い痛みや精神的ショック、ストレスなどが原因で迷走神経が刺激された際、自律神経のバランスがくずれ、末梢の血管が拡張して血圧が下がり、脈拍が遅くなること。脳血流が低下して失神に至ることもある。
【症状】
徐脈、冷や汗、顔面蒼白、失神など
採血時に気分が悪化して倒れる人がいるが、これは採血による貧血が原因ではなく、迷走神経反射である。また、大量に飲酒した後、排尿すると、腹圧の急激な変化によって迷走神経反射が起こり、失神に至る場合がある。
△引用

迷走神経反射の原因がストレスから来るものなら、思い当たることが有り過ぎです。

また、食事のために、寝ている状態からリクライニングを起こせば、それだけ頭が高くなりますから、脳血流も低下しますからね…。

以前は散髪中に意識消失して救急搬送されたこともありますから、アルツ君に床屋さんで着けるカットクロスに似た食事用のエプロンを着けたせいで緊張…??

関連記事:アルツ君、迷走神経反射で救急搬送! [ アルツ君は職人 ]

ちなみに、この迷走神経反射、一日2リットル程度の水分と塩分を摂ることが予防法の一つなそうな…。

塩分だけで、2リットルも摂らないでくださいね。

結局、看護師さんからも何も言われなかったし、お医者さんからも何も言われていないので素人判断はこのくらいにしておきますか…。

さて、アルツ君が脳梗塞で入院してから、25日目になりました。

この日、午後3時から、アルツ君の入院によって部屋を空けた状態になっている特別養護老人ホームから、アルツ君の今後について話し合いをしたいということだったので、姉と一緒に出かけてきました。

特養の相談室で会議の開催です。

相談室に集まったのは、特養側からは新任の生活相談員さん(男性)、主任看護師さん(女性)、アルツ君担当の介護リーダーさん(女性)で、家族側からは姉、ヤッチ(男性)で、計5人です。

姉の性別については、アルツ君によれば、男だそうです。

前置きになりますが、以前K病院の医師の病状説明の記事を書かせていただきました。

該当記事:アルツ君の脳梗塞 ~ 途中経過 [ アルツ君は職人 ]

この中で、K病院のソーシャルワーカーさんから、アルツ君の入院期間をどうするかについて、特養の職員さんにK病院に来ていただいて、直接アルツ君の病状を実際の目で確かめてもらい、ご意見を頂戴するのがよいのではないかというご提案がありました。

失礼な言い方ですが、早い話が、特別養護老人ホーム側に、まだアルツ君に特養に帰って来てもらっては困るのか、それとも一日も早く戻って来てもらいたいのかを見極めてもらおうというご提案です。

K病院側としては、なるべく早い時期に、特養に戻ってもらいたい(退院)というのが本音のようです。

K病院でもアルツ君の手負いの熊感が出ちまったようです…。

いや、こうるせーヤッチのせいかもしれません。

で、本日の、この話し合いの前に、実際に特養の方からアルツ君の面会に来ていただいて、アルツ君の様子を見てもらっています。

ソーシャルワーカーさんの話によれば、その時のアルツ君は非常にがんばっていたそうです。

何をがんばっていたかはよくわかりませんが、いつもよりはテンション高めだったことは予想がつきます。

そう言った経緯が有って、この日の会議に至るです。

生活相談員さんからのお話で会議が始まります。

生活相談員さん:「先日、病院さんの方にご面会でお伺いさせていただきまして…。病院の方からはご家族様の方にお話をしていただいたということで、急性期の病院としてのリハビリに関しては、『一定のところで(リハビリを行ってきている)』ということを病院さんの方からお聞きしました。で、ご家族様からは今後『施設に戻られて(の生活)』を希望されているということですが、こちらの施設では『生活』ですとか、リハビリに関しては、月に三回はマッサージ師による訓練的なものというのは、行ってはいるんですが、病院さんと比べると、どうしても回復期のような維持・向上といったものには、なりえないとうところもあります。病院さんの方もこの辺のところをちょっとご心配されているようだったんですね!?で、ご家族様として、今後どのようなことを望まれてといいますか、お考えなのかな?ということがこちらにも有りましたので、事前に、ご退院の前にご相談をさせていただいてから…と思いまして今日お越しいただきました。で、具体的には、病院の方からご家族様にはどんなお話があったんでしょうか?」

ヤッチは、前回T先生からの病状説明の内容を伝えます。

この辺のところは、繰り返しになってしまうので省略させていただきます。(詳しい内容についてはこちらで。)

以下の文中でも、『それ、前にも聞いたよ。』という話が出て来ると思いますが、アルツ君のDNAを引き継ぐ人間が書いているということで、お許し願いたいと思います。

ヤッチ:「…で、右手なんですが、腕とか肩を上げるところはできるんですね。

一同:「ほう…。」

ヤッチ:「ただ、指先は思うように動かないようです。先日もOT(作業療法士)さんがリハをやって下さってるところを見ていたんですが…。お手玉をつまんで自分の手前の方から腕を上げて遠くの方まで運ぶという訓練をやっていたようなんですが、全くできないというわけではないのですが、何回かに一回はOTさんが手を添えないとお手玉を落としてしまう様子でした。」

主任看護師さん:「じゃあ、やはり麻痺が残っているということですね?」

ヤッチ:「はい…。あと右足も立位を取らせると、ふらつく、先生の言葉では『危なっかしい。』という表現でした。」

主任看護師さん:「嚥下(えんげ=飲み込み)の方はいかがなんですか?」

ヤッチ:「飲み込みの方もST(言語聴覚士)さんの話では、誤嚥(ごえん=食べ物が気管の方へ入ってしまう)のリスクが高い状態だということでした。で、STさんの方からは誤嚥のリスク以外に『食べる意欲がない』ということが大きな問題点だということもおっしゃっていました。これは脳梗塞によって認知力が低下しているのではないかと…。」


主任看護師さん:「こちらではお食事が楽しみだった方なのにね?」

ヤッチ:「そうなんですよ。あれだけ『食べる』ことが好きだったのに、『食べたくない』というものですから…。食慾に関しても同じことが言えるんですけど、とにかくリハビリを含め、全般的に『気分にムラがある。』と言うのが病院側の一致した意見でした。」

生活相談員さん:「病院さんの方も、やはり食事の量にムラがあることを心配されていて、『今はご家族さんが毎日お世話をされている』なんて聞いていたんですけど…。ご家族でも食事摂取の方はかなり難しい…???」

ヤッチ:「正直、難しいです。最初の方は結構だまくらかして、食べてもらっていましたけど、ご存知のように、認知症とはいえ、その辺の勘は人並み外れて鋭いですから、方便もすぐに見破られてしまいます。全く口にしてくれない日もあるような状況が続いていますね…。」

主任看護師さん:「きっと、気力なんでしょうね?気力とか意欲…。」

姉:「そう、『死んじゃうからいい…、死んじゃうからいい…。』ばかりを口にするので、食べる気力というより生きる気力を失いかけているような感じなんです…。」

主任看護師さん:「うわぁぁぁ…。」

ヤッチ:「弱音を吐くことが少なかっただけに、家族としてはこの言葉を聞くと落差が大きいですね…。」

主任看護師さん:「水分の方はどうなんですか?」

ヤッチ:「食事の時にとろみをつけたお茶が吸い飲みで出されるんですけど、『まずい』と言って飲んでくれないですね。」

主任看護師さん:「あぁ…、水分摂取も十分ではないということなんですね…。この間、お伺いしたときも点滴も入っていなかったですものね…??」

ヤッチ:「そう、二週間までは点滴治療で、その後は投薬に切り換えると病院側でおっしゃってましたから、皆さんがいらしてくれたのが二週間より後ですから、そのせいだと思います。ただ病院側の話では、投薬に切り換えても、栄養や水分が不足している場合は、適宜点滴を入れるとおっしゃってたんですけど、どうも点滴の入っている様子はないですね…。」

生活相談員さん:「では、水分摂取について、今は『経口』だけということですか?」

ヤッチ:「ん…。それだけではたぶん、今頃灯りのついていない部屋で寝ているでしょうからね…。ちょっとわからないですね…。『病状説明については医師にお聞きください。』というのがこの病院の方針のようで、看護師さんに聞いても『アポを取って下さい。』と言われて聞けないんですよね。昨日も具合が悪くなる場面が有ったんですけど、『大丈夫ですね。』で終わりだもんね?」

姉:「そう!『はあ??』って感じよね。こっちは呼吸が止まってるんじゃないかと心配してるのに、あっけらかんとしてたもんね。」

主任看護師さん:「聞けないんですね…。」

ヤッチ:「『今日は水分足りていますか?』って聞くだけなのに、わざわざ医師にアポ取って、後日聞くというのも、どうかと思って躊躇しちゃうんですよね。ある意味病院側の作戦かもしれませんが…。」

姉:「昨日の話ではなく、また別の時の話なんですけど、看護師さんに水分のことを聞いたら、『食事に水分が含まれているから。』って言われて、その時は絶句しましたもんね。」

主任看護師さん:「そうなんですか…。」

姉:「父は看護師さんに対して、完全に敵意を抱いちゃってると思いますよ。看護師さん達は耳の遠い患者さんもお相手するじゃないですか。なんせ、みなさん、声が大きいんですね。そのままの勢いで、父の耳元で『○○さーん!』ってやるもんだから、『うるさいっ!』って言う時もあるし、飛び上がってる時もありましたからね。それだけでも父には相当なストレスだと思います。」

介護リーダーさん:「お父様、ホントに耳がいいですもんね?」

姉:「そうなんですよ…。病院には病院の事情が有る事も重々承知しているつもりなんですけど、やっぱり耳がいいだけに、あの病院の騒音の中で、父を寝かせておくのが、かわいそうなので、とにかく静かで、落ち着ける場所で、父を寝かせてあげたいと思ってるんですよね…。」

一同:「ふむふむ…。」

姉:「父の場合、病室で、私なんか全然聞こえない音にも反応しているので、たぶん、全然眠っていないと思うんですよね。おとなりは痰吸引をしないとならない患者さんですし…。目の前のベッドのおばあちゃんは父と同じ(認知症)だし…。これが昼夜問わずなのでしょうから、安眠できていないと思うんですよね…。」

主任看護師さん:「それじゃあ、寝てないわね…。ストレスも有りますね…。」

姉:「そう、だから、一刻も早く、こちらに戻してあげたいというか、帰してあげたいというのが正直なところなんです。」

ヤッチ:「私も当初はリハビリには熱心な病院さんの様子だったので、入院期間は長引いても良いからリハビリをきちんとしていただこうと考えていました。でも、こういう状況になってくると、リハより安眠かなと思うようになってきています。父にも『早いとこ、トンズラしようぜ。』と持ちかけたんですけど…。いつもなら『俺は豚の顔じゃない。』ぐらいなことは言ってくれるはずなのに、『どっちでいい…。』と言われてしまいました。」

一同:「…。(沈黙)」

また、ヤッチの空回り…????

姉:「少し話がずれてしまうかもしれないんですけど、動かない右手をよく自分でつねってるんですね。それで、右手を隠そう隠そうとするんですね。で、右手が布団の外にはみ出していると、私に『布団を掛けろ、掛けろ。』って言うんですね。なんかそう言う姿を見ていると、病院にずっといると、どんどん落ち込んで行ってしまうような気がして…。すこしでもみなさんの顔を見れば、落ち込んだ気持ちも和らぐような気がするんですよね…。」

生活相談員さん:「わかりました。そういうことであれば、病院さんの方とも具体的な(退院の)日程について、ご相談させていただきたいなと思います。まあ、向こうのPT(理学療法士)さんのお話では、歩行器の使用も握力的に難しいと伺っています。やはりそうなると、施設に戻られてからは車椅子が主体の生活で、なおかつ、今はお食事ですかね…。上手に召し上がっていただけるような生活を一つの目標としてサービスを心がけていくことになっていくと思います。」

主任看護師さん:「ちょっと気になったのが、食べない、飲めない、むせこむ…。それが例えば今精神的なものから来ているかどうか…。施設に戻ってから、食べ(ら)れるようになるか、飲めるようになるか、もしこれが精神的なものから来ているのであれば、医療的にはできないというのが率直なところなんですね。たまに脱水気味なら、主治医と相談して、『今日は一本点滴しましょう』くらいのことはできるのですが、常時病院のような治療は施設では出来ないんですね。そういう可能性もありますよね。そういう時にどうするのかな?ということも考えて行かなくてはならないと思うんですよね…。そういう時に、また必要性が有れば、医療機関で受診していただくということになってくると思いますね…。」

文章にしてしまうと、冷たい印象かもしれませんが、決して冷たいということではなく、心配して下さっているという印象です。

ヤッチ:「そうですね…。」

主任看護師さん:「あと、こちらに戻られてから、リスクがあるということもご理解いただきたいんですね。まず転倒の問題ですね。車椅子でも動いて転倒ということもあり得ますし、ずり落ちということもございますし…。それと誤嚥ですよね。やはり麻痺が有りますから、今まで以上にこれに注意していかなくてはならないと思います。」

生活相談員さん:「いろいろとお話をお伺いしましたが、我々としては、一日も早く『住まい(施設)』に戻って来ていただきたいと言う気持ちはありますので、条件が整い次第、急ぎで退院に向けて行動を起こしていきたいと考えています。あとは生活の部分で体調面が変ってしまった部分をどれだけ我々が承知して、安全な生活を提供できるかということに気持ちをシフトして行きたいと考えています。まあ先ほど申し上げた車椅子上での生活をベースに考えながら、お食事を少しでも快適に召し上がっていただくというところと、誤嚥は常にリスクとしては出て来るので、誤嚥はもちろんですけど、食事が摂れない場合の医療機関との連携をどのようにしていくのかとかを考えて行ければと…。あと水分って一日二日摂れないだけで、全然体調って変って来てしまうので、医療機関につなげて点滴で補うのであれば、また受診が必要になってくるでしょうし、その辺のご相談はご家族様と適宜出て来るのかなぁと…。まあ予想の範囲としてどうなるのかわからないというのは正直ありまして…。」

主任看護師さん:「まったくそういう必要も無いかもしれないけど、一応はそういうことを考えておいていただきたいと…。」

会議の内容を如実に再現しようと、なるべく施設の方達の言葉をそのまま記事にしてしまったので、少々わかりにくくなってしまったかもしれません。

少し整理して書かせていただくならば、アルツ君が施設に戻って来ても、特養において、リハビリはできないというのが第一点。

二点目は、特養においては、入院前は車椅子の生活にならないように、歩行器の助けを借りながらも歩く生活に重点を置いていましたが、今後は車椅子の生活になること。

これ以外にもアルツ君が施設で出された食事を食べてくれなかった場合のことを生活相談員さんや主任看護師さんは心配なさっている様子です。

その場合、施設側でアルツ君を外部の医療機関に連れて行くのか、それとも我々が連れて行くのかについての結論や責任の所在がはっきり出ていないという印象です。

雰囲気としては、そこまでの面倒は見切れないので、食事をアルツ君が食べてくれないで日干しになるようなことが有ったら、家族でどうにかしてくれとおっしゃりたいのかなと言う風にヤッチは捉えました。

姉は施設に戻れば、馴染みの職員さんや入所者さんがいらっしゃるので、その方達の顔を見れば、絶対的にアルツ君の食欲が戻るという風に考えているようです。

これについてのヤッチの考えは、五分五分です。

アルツ君が食事を摂ってくれるようになると信じたい気持ちはありますが、正直食べてもらえないのかもしれないという懸念も有ります。

このあと、しばらく会話が続きましたが、アルツ君が日頃食事を摂ってくれないことへの姉の不満と愚痴が大半だったので省略します。

ヤッチは、アルツ君の大好きなジョージアのエメラルドマウンテンにとろみをつけたら美味いのかということを問題提起しましたが、議題にもなりませんでした。

グレてやる…。

生活相談員さん:「病院さんとは現実的なお話として、ご家族様と合意が取れれば、来週の24日(2014/12/24)以降で、なるべく急ぎで(退院させる)という具体的なお話も有ったので、今日でも私の方から病院に連絡を入れさせていただいて、具体的な(退院の)日にちを協議していきたいと思っています。」

主任看護師さん:「あと、(アルツ君の施設での嘱託医で)主治医である○○医院長には私の方から、ご家族の方がみえて、こういう話をしたっていうことと、(今のアルツ君の)現状をお話しておきます。それで、医院長(の往診日)が今年、最終が25日?木曜日?もし、お父様が25日までに戻ってくるのであれば、医院長同席で今日みたいな話をしていただきたいと思います。やはりリスク的な面も含めて、医療面について医院長が話すのと私たちが話すのとは違いますから、先生からもハッキリ話をしていただいた方がよいと思います。」

生活相談員さん:「そっか、そっかー。では僕のほうは、先生の受診日に間に合うように、当日か、その前の日までに調整していくようにしていきたいと思います。繰り返しになりますが、当施設の方では回復期のリハに重きを置くというよりは、お父様の精神面、言い方を換えるなら、生活の上でリラックスしていただくことに重きを置いて行くということでよろしいでしょうかね?」

姉とヤッチ:「はい。よろしくお願いします。」

生活相談員さん:「再度確認なんですが、病院さんのPTさんからは、先ほど申し上げたように歩行器の使用も握力的に難しい、自走式の車椅子についても難しいという見解をいただいていますけれど、そこだけちょっとご理解いただけますかね?」

姉とヤッチ:「それは、もちろん。」

アルツ君が施設に戻り、食欲も戻ってくれるか、他にも課題は盛りだくさんですが、早ければ、12月24日にアルツ君はK病院を退院できそうです。

このあと、ヤッチはアルツ君のいるK病院に食事介助へ…。

姉は体調を崩していて、ダウンです。

どうやら風邪をひいてしまったようです。

2014年12月19日のアルツ君の様子

ヤッチが病室に入ると、アルツ君は横向きでスヤスヤと眠っています。

おいおい、麻痺側を下にしていて大丈夫なのかよ。

ヤッチはアルツ君に小声で声を掛けます。

ヤッチ:「旦那さん、仰向けになろう。」

アルツ君:「あ?あ…。」

目を開けてくれません。

仕方がないので、無理やり仰向けに寝かせます。

ヤッチ:「もうすぐメシだから、起きようぜ?」

アルツ君:「いやだぁ…。」

ヤッチ:「昼間、働きすぎて疲れちゃったか…。」

アルツ君:「もうすぐ死んじゃうの…。」

ヤッチ:「その前に、もうちょい太ってもらわないと、いい出汁が取れないじゃないかよ。」

アルツ君:「…。」

ヤッチ:「頭(「リクライニング)を上げるぞ?」

そう言ってヤッチはリクライニングのスイッチを入れ、食事を摂れるくらいまでの姿勢にします。

ヤッチ:「もうすぐ、夕ご飯が運ばれてくるから、目を開けてみるか?」

アルツ君:「やだぁ…。寝ちゃうの…。」

ヤッチ:「『寝ちゃうの…。』は起きている人の言う言葉だろ。旦那さんは最初から寝てるじゃないかよ。」

いっこうに目を開けてくれません。

段々、アルツ君の頭はずり下がっていってしまいます。

食事を食べるという雰囲気ではありません。

食事が運ばれ、看護師さんがアルツ君の薬を持ってきました。

ヤッチ:「今日も食べてくれそうもないので、薬も飲んでもらえそうにないですね。」

看護師さん:「わかりました。様子をみて、私の方で…。」

看護師さんは足早に立ち去って行きました。

チェック表を見ると、この日の朝の食事は全部食べているようですが、昼はほとんど食べていない模様…。

ヤッチはリクライニングを元に戻し、ずり下がった身体を整え、病室を後にしました。

こんな状態で、退院させて、果たして『大丈夫』なのでしょうか…。

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2014/12/21 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

妖怪ゴゴ、救急搬送!

2015/05/07 (木)  カテゴリー: アルツ君
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救急車専用入口

こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

前回(3月31日~古っ!)の記事で、アルツ君の食欲も戻り、少しずつ体力も回復してきたことを書かせていただきました。

4月の終わりにはアルツ君の入所している特養でサービス担当者会議(ケース会議)も開催され、アルツ君の今後について、特養の職員さんと家族で、いろいろと話し合いをしました。

徐々に体力も回復しつつあるので、それに合わせてケアプランを実施しようという方向で全会一致でした。

ケース会議の時には、アルツ君の要介護度(従前は要介護3)についての認定調査の結果が出ておらず、はっきりとした要介護度が出ていないままの会議でしたが、5月になって、自治体から正式な認定調査の結果が出てアルツ君の正式な要介護度が決まりました。

その結果は、要介護5…。

要介護4くらいは覚悟していたのですが、飛び級してしまいましたね…。

そして、最近の2週間くらいの間、この要介護5にアルツ君の身体が合わせるかのように、アルツ君の食事摂取量(水分摂取量も)が減ってしまっている日が続いていました。

『せっかく順調に食事摂取量が増えてきていたのに、何が原因なんだろう?』と夕飯の食事介助をしているヤッチも首をかしげる場面も…。

『老化』が原因のことくらい、わかっているのに何とかアルツ君の食事摂取量を増やせないか、ジタバタしたいのが家族っていうやつです…。

アルツ君、最初の二、三口は『おいしい。』と言って、食べるのですが、そのあとは、口に入れたまま寝てしまうこともしばしば。

寝てしまうというより、まるでパソコンがフリーズしたり、ハングアップ(マウスもキー操作も受け付けない状態)してしまうかのように、アルツ君の動きが止まってしまいます。

意識消失、迷走神経反射、てんかん発作かとも思えるようなフリーズです。

『だるまさんがころんだ』を開催したら、今のアルツ君は無敵かもしれません。

こうなってしまうと、無理に揺り動かしても無駄で、CPUないしメモリの回復を待つしかありません。

無理に起こそうものなら、せん妄状態にでもなったかのように怒り出してしまいます。

このフリーズは数分程度で復活するときもあれば、そのままいびきをかいて寝てしまうことも…。

ひたすら、アルツ君が動き出すのを待つしかありません。

これじゃあ、食事摂取量が増えるわけないですよね~。

こんな日が何日間か続き、昨日(2015/5/6)の朝、姉からヤッチのところへ着信が。

姉:「今、特養の看護師さんから電話があって、パパが吐いちゃったんだって。」

ヤッチ:「それで?」

姉:「『脈も安定していないし、反応も鈍いから、これから救急搬送の準備をします。』だって。私、すぐにパパのところに行けそうもないから…。」

ヤッチ:「わかった。すぐに特養に向かうよ。」

ヤッチは自転車で特養に向かいます。

腕時計を見ると、時刻はちょうど10:30です。

自転車のターボチャージャーのスイッチをオンにして自転車を走らせます。

特養に着くと、受付の職員さんは事情をご存知の様子。

受付の職員さん:「今、救急隊が来ていますので、そのまま居室にお上がりください。」

普段は面会手続きのカードを書き込むのですが、この日は省略です。

アルツ君の居室に着くと、すでにアルツ君をストレッチャーに乗せる準備が進められています。

救命救急士さんや特養の職員さんがアルツ君の居室の中に大勢いるので、ヤッチは居室の外の廊下で待つことに。

待っているところに、特養の看護師さんが居室の外に出てきます。

特養の看護師さん:「OG病院に個室ならベッドの空きがあるということなので、そちらにお願いしましたけど、よろしいでしょうか?」

ヤッチ:「お手数をかけて申し訳ありません。お願いします。」

搬送先のOG病院はアルツ君が何度かお世話になっている病院です。

アルツ君のことを知っている病院スタッフがいらっしゃれば、受け入れを断られていた可能性もある病院です。

関連記事:

アルツ君の救急搬送の準備が進められている間、アルツ君のことについて、特養の看護師さんにお伺いしました。

ヤッチ:「どんな状況だったんですか?」

特養の看護師さん:「10時20分か、10時25分くらいだったかしら…。私が居室にお伺いしたときに、仰向けの状態で吐いていらっしゃって…。それで、これは大変と思って、側臥位(ソクガイ~横向きの姿勢)にしたんですね。そしたら、また結構の量を吐かれてしまって。脈を測ったら、普段お父様は60前後なのに120近く有ったし、呼びかけにも反応があまり良くなかったのでお姉様に電話をしたんですよ。」

ヤッチ:「そうでしたか…。」

特養の看護師さん:「もしかすると、誤嚥(ごえん~食物や吐しゃ物を気管内に飲み込んでしまうこと)していらっしゃるかもしれませんね~。」

ヤッチ:「じゃあ、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん~誤嚥によって起こる肺炎)の可能性も大ですね。熱は?」

特養の看護師さん:「私が測ったときは37.7度です。」

アルツ君を乗せたストレッチャーが居室の外へ出てきます。

救急車に同乗するのは、特養の看護師さんとヤッチです。

ヤッチは階段を使って階下に降り、救急車に向かいます。

救急車に乗り込み、シートベルトを装着します。

今回は受け入れ先が決まっているので、すんなりスタートです。

この日まだヤッチはアルツ君と一度も会話を交わしていません。

酸素マスクを付けられ、目を閉じているアルツ君にヤッチは話しかけます。

ヤッチ:「旦那さん、景気のほどはどうだい?」

うん…。

振られてしまいました…。

アルツ君の身体は小刻みに震えています。

たぶん、小刻みだから、『震え』というのだとは思いますが…。

ヤッチは同乗している救急救命士さんにたずねます。

ヤッチ:「なんか、震えていて寒そうだから、毛布を掛けてあげてもいい?」

救急救命士さん:「そうですね。」

ヤッチはアルツ君の居室から持参してきた毛布をアルツ君の上半身に掛けます。

入院ということにならず、その日のうちに帰れる場合も考え、アルツ君の上着、靴下、靴、そして毛布を居室から持ってきました。

15分程度で搬送先のOG病院に到着です。

アルツ君は処置室へすぐに入れられ、特養の看護師さんとヤッチは処置室の外にある待合室で待つように言われます。

連休でどこの病院もお休みなのでしょう。

待合室は急患の患者さんでいっぱいです。

中には長椅子に寝そべっている人の姿も。

30分くらいすると、姉がOG病院の時間外入口から登場です。

姉:「パパは?」

ヤッチ:「今、処置室にいるよ。」

特養の看護師さん:「レントゲンを撮ったり、検査に色々と時間がかかるのでしょうね~。」

姉:「あ、すいません。ご挨拶もしないで。父がいろいろとお世話になりました。」

特養の看護師さん:「あ、いえ…。」

このあと、30分くらい待ったところで、救急室の先生からお呼びがかかり、三人は処置室に通されます。

救急室の先生:「さっそくで申し訳ないんですけれども、簡易的なものですが、こちらがお父様の胸部のX線写真です。」

姉:「はい。」

救急室の先生:「ご覧になってお分かりになるように、まだ病巣らしきものは何も写っていません。おそらくもう少し時間が経過して精密な画像を撮ると、お父様の肺に誤嚥をしている跡が写るかもしれません。またお熱も施設を出られたときは37度台だったとお伺いしていますが、もしこれが誤嚥性肺炎だとすると、まだこれからもっと高熱になってくる可能性もあります。」

姉:「はい…。」

救急室の先生:「まだ詳しく調べてみないとわかりませんが、事前に伺った事や聴診器を当てると、お父様ののどや胸からゼーゼー音がかなり聴こえてくるので、誤嚥性肺炎の可能性が高いと思います。」

ヤッチ:「逆流性食道炎も併発している可能性は?」

救急室の先生:「そうですね、今申し上げたように、詳しく調べなくてはいけないことがたくさんあるのですが、あいにく連休で、専門の医師がおりません。検査等は連休明け、もしくは週明けになりますがよろしいでしょうか?」

姉:「ということは入院?」

救急室の先生:「ということになりますね。それまでは点滴と抗生剤で様子を見させていただくということで。よろしいでしょうか?」

姉:「わかりました。」

救急室の先生:「それでは入院の準備ができましたら、病室にご案内しますので、先ほどいらした待合室でお待ちください。」

ヤッチ:「先生、お忙しいところ申し訳ないですが、気になることがあるので一つだけ質問させてもらっていいですか?」

救急室の先生:「はい、何でしょうか?」

ヤッチ:「誤嚥性肺炎っていうのは、食べ物とかが肺に入って、肺炎の引き金になるわけですよね?」

救急室の先生:「そうですね。」

ヤッチ:「肺の中に入ってしまった食物というのは、胃の中の物のように体内に吸収されるんですか?それとも肺に居座るんですか?」

救急室の先生:「胃のように体内に吸収されることはありません。ほとんどは繊毛(せんもう)運動といって、多くは口から排出されます。それがいわば、痰(たん)です。ごくごく一部は体内に吸収されるものもありますが、基本的には吸収されずに体外に排出されると考えて良いと思います。」

ヤッチ:「わかりました。やっとすっきりしました。前々からこのことが気になって、俺の頭の中も誤嚥気味だったもので…。ありがとうございます。」

待合室で待つこと、さらに30分。

アルツ君のベッドを一人で押している看護師さんが処置室から出ていらっしゃいます。

OG病院の看護師さん:「○○さん(アルツ君)のご家族の方、いらっしゃいますか~?」

三人は慌てて立ち上がります。

OG病院の看護師さん:「病棟にご案内しますので、ご一緒にどうぞ。」

アルツ君のベッドの後に続き、病棟へと向かい、エレベーターに乗り込みます。

病室は3階のようです。

デイルームのところで待つように言われます。

看護師さん:「後ほど、病室にご案内しますので、こちらでお掛けになってお待ちください。」

このあと、別の看護師さんがデイルームにいらして、入院についての説明やアルツ君についての病歴などの事情聴取です。(割愛させていただきます。)

ようやく、病室に案内されます。

特養の看護師さんはアルツ君の服用薬を届けてくれた特養の職員さんの車で帰られました。

案内されたアルツ君の病室は個室です。

個室しかベッドの空きがないといわれていたので仕方ありません。

でも結構な金額の差額ベッド代(一日につき21,600円)だけに広いです。

備え付けの冷蔵庫はヤッチの部屋のものより大きいです。

アルツ君に必要はありませんが、トイレも部屋に備え付けです。

ウォシュレット標準装備なので、アルツ君の入院中はヤッチが家から我慢して、ここで用を足します。

これまた必要のないことかもしれませんが、備え付けのテレビは無料で、テレビカードを購入する必要もありません。

ちょっとというか、大いに気がかりなのは、アルツ君の入院が長引けば、アルツ君のフトコロ事情にダメージが…。

結局この日は専門の医師による病状説明はありませんでした。

アルツ君も久々に熟睡しています。(当たり前か?)

時折呼吸が苦しいのか険しい表情をしますが、夢の中のようです。

病室でのアルツ君は目を覚ましそうもなかったので、この日はアルツ君をゆっくり寝かせてあげることに…。

姉とヤッチは病室を後にすることにしました。

病状等が分かれば、また記事にさせていただきたいと思います。

話はかわりますが、アルツ君の最愛の妻キノコさん。

姉がアルツ君の救急搬送を電話でキノコさんに伝えたそうです。

そして、ヤッチもアルツ君の入院している病院からの帰りに、アルツ君の様子を伝えようとキノコさんの部屋に立ち寄りました。

キノコさんの部屋に入るとすぐにキノコさんがヤッチにたずねてきます。

キノコさん:「あの人、大丈夫なの?」

ヤッチ:「連休で専門の先生がいないらしく、検査待ちだから、俺にもよくわからないよ。」

キノコさん:「そうよね…。でもあの人、連休で帰る予定でも有ったんじゃないの?」

ヤッチ:「???」

キノコさん:「連休を利用して帰省する人も多いらしいから…。」

ヤッチ:「何を言ってるの?」

キノコさん:「だからあの人よ。誤嚥性肺炎かもしれないって聞いたから。」

ヤッチ:「旦那さんのことだよね?」

キノコさん:「そうよ。帰省するんじゃなかったの?」

ヤッチ:「帰省って、どこへ?」

キノコさん:「あら、やだ。金沢(石川県)よ。」

ヤッチ:「えっ~!『旦那さん』っていうのは、○○(姉)の旦那じゃなくて、あなたの旦那だよ!」

キノコさん:「あら、やだ。そうだったの。」

キノコさん

さすがです。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2015/05/07 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

転失気

2015/06/29 (月)  カテゴリー: アルツ君
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転失気

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

記事を書くなら、ご覧いただく方のお役に立てるものをと思い、模索してきましたが、それらしいものも見つからず、前回の記事から一か月以上経過してしまいました。

今回の記事もその延長線上ですが、アルツ君の最近の様子を記したいと思います。

アルツ君の様子ですが、相変わらず食事摂取量は増えません。

ここ一か月で出された食事を完食した日は一度もありません。

平均すると4割~5割の食事摂取量といったところでしょうか。

水分摂取の方も三度の食事に含まれる食事の水分を除いて、経口摂取で一日に400cc~500ccというのが常態化しつつあります。

体重も去年(2014年)の7月時点で60kg近く有りましたが、今年の6月の初め時点で44.6kgです。

個人差があると思いますが、アルツ君の場合太ももの筋肉の衰えが顕著です。

アルツ君の太ももに手を回すと、太ももというより腕を握ってるんじゃないかという感覚さえおぼえます。

歩いてもらう前にまず立てるかどうかが今後の課題です。

食事摂取について話を戻しますが、どうやらアルツ君、まったく食欲がないというわけではないというのが最近分かってきました。

食事介助をしていると、ヤッチの介助が悪いのか、どうしても食事の途中でむせてしまいます。

出される食事はとろみのついたミキサー食ですが、それでもむせてしまいます。

食事形態に問題があるんじゃなくて、食事を飲み込むときに、自分のつば(唾液)で誤嚥してしまうようです。

でも、アルツ君本人は自分の唾液で誤嚥しているとは思わないようです。

アルツ君:「また、悪い奴が来やがった。チクショー!」

『悪い奴』の正体は自分の唾液なんですが、そうは考えてもらえないようです。

ヤッチ:「『チクショー』って、もっとでかい声で言ってみん?」

アルツ君:「うるさい!」

たちまち機嫌が悪くなってしまいます。

咳をするように促しますが、我々が普通にできる咳も、アルツ君にとっては相当体力を消耗するのでしょう、ちょっと咳をして気管に入ってしまったものがうまく出てこないと、呼吸を浅くして固まってしまいます。

目を見開いたまま、じっと一点を見つめ、フリーズです。

こうなってしまうと、ヤッチがタッピングで胸や背中を叩いても、『悪い奴』は出てきません。

返ってこの行為によって、アルツ君の機嫌を損ね、あるいは食べたものや唾液をアルツ君の体内で散らしてしまっているのではないかと思うような場面もあって、見守るしかないような時も…。

良いことなのか、悪いことなのかはわかりませんが、咳をしないでじっとしていることが、アルツ君なりの防御方法のようです。

ヤッチ:「旦那さん、息をするのも難しいか?ゆっくり息をしようぜ?」

アルツ君:「もう、食べない方がいいんだって…。」

アルツ君がかぼそい声で返します。

もうそれ以上食べさせることはできません。

アルツ君が咳をして、うまく『悪い奴』が出てくれば、食事を再開できるのですが、経験上、むせた直後はそうやすやすと『悪い奴』は出てきません。

たいていは、むせによって体力を消耗したせいで、この後アルツ君は眠ってしまいます。

30分程度待てば起きることが多いのですが、起きてくれなければ、食事は終了です。

また、運よく睡眠による体力の回復とその後の咳によって、『悪い奴』が体外に出てくれれば、その日の食事量は増えますが、なかなかうまくいきませんね…。

ヤッチ:「『悪い奴』はいなくなったか?」

アルツ君:「寝ちゃう…。」

それまでも眠っていたんですがね…。

ベッドのリクライニングを倒さずに、その日の食事介助は終了です。

ものを噛むときの唾液に『とろみ』がついて出てくれば、誤嚥も少しは減ると思うのですが、そんな都合のよい薬も無いようです。

最近はアルツ君が大声で笑ったりすれば、『悪い奴』も居なくなるのではないかと思い、食事の時、アルツ君に『古典落語』のCDを聴いてもらっています。

アルツ君のお気に入りは『転失気(てんしき)』という噺です。

『転失気』という言葉の意味を知らない寺の和尚が、知ったかぶりをすることがきっかっけで、とんちんかんなやり取りが展開する落語です。

アルツ君にこの落語を聞かせると大笑いです。

落語を理解する能力もまだ残っているようですね~。

でも、この落語を食事時にアルツ君に聞かせると、ある問題が…。

そう…。

アルツ君、落語に聞き入ってしまい、口を開けてくれません。

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ




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2015/06/29 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

『死』を口にする職人、アルツ君

2015/12/16 (水)  カテゴリー: アルツ君
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KraftTape

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

お久しぶりです。

長いこと、更新せずにさぼっていました。

心配して下さる方もいらっしゃるので、アルツ君の近況を書きたいと思います。

アルツ君ですが…。









安心してください。

生きてますよ。

パンツは穿いてませんよ。

オムツです。

去年(2014年)の11月に脳梗塞で倒れ、1か月ほど入院したアルツ君ですが、かれこれ1年が経過しようとしています。

今年の初めには、医師から余命1ヶ月とか2か月とか言われていましたが、施設の職員さん方やたくさんの方の支援のおかげ、そしてご覧くださっている皆さんの応援のおかげでここまでやってくることができました。

ありがとうございます。

脳梗塞の再発や誤嚥性肺炎などにならなければ、新年を迎えられそうな雰囲気も出てきました。

以前にも書かせていただいた内容の繰り返しで恐縮ですが、アルツ君、決して右肩上がりの回復傾向とは言えませんが、現状維持、もしくはなだらかな下り坂といったところでしょうか。

食事摂取量も水分摂取量も相変わらず少ないままですが、麻痺していた右腕は、リハビリをしているわけでもないのに結構な頻度で動かすようになりました。

指先は丸まったまま、まだ動かすことはできませんが、時々右腕を上げて物を掴むような仕草も見せます。

ちょっと気になるのは、とにかく明るいアルツ君だったのが、ここへきてますますネガティブトークが増えてきたこと。

『死んだほうがいい…。』、『死んじゃう…。』、『もう長いことはない。』、『もう、ダメだって…。』など、さらに後ろ向きの発言が増えて来ています。

食事時はもちろん慢性的に誤嚥している様子なので、むせるたびにそんな言葉を口にすることが多くなってきました。

まあ、むせた時の咳反射はまだまだ小さな子供を通りの向こうまで吹き飛ばすくらいの威力はあるので大丈夫でしょう。

ちょっと盛りすぎ?

以前に比べれば、声も小さくなってしまいましたし、発する言葉を100パーセントこちらが理解できることも少なくなってきましたので、やはり徐々に劣化しているのは確かなことかもしれません。

そんなアルツ君ですが、今まで居た居室から別棟の居室に引越ししました。

前々回の記事で施設(特別養護老人ホーム)の空調のことを記事にさせていただきましたが、大規模な空調の工事が今年の11月くらいから始まりました。

施設の各所に設置されている業務用の大型エアコンの室外機、室内機ともに入れ替えするかなり大規模な工事です。

同時に施設内の照明器具も白熱灯や蛍光灯のものをLED照明に切り替える工事らしいです。

詳しいことはわかりませんが、工事費用について、東京都から補助金が下りるらしく、空調工事の費用負担にはLED照明の切り替えが条件になっているようです。

こんな話を聞くと、2020年度を目処に地球温暖化対策のために白熱灯と蛍光灯の製造と輸入が禁止されるかもしれないなんていう話が、まんざら嘘でもなさそうな気配ですね…。

今まで蛍光灯だったものをLED照明にするためには器具本体をかえなくてはなりませんから、けっこうな予算なんでしょうね~。

もう4年とか5年後には蛍光灯も白熱灯が使えなくなるということは、ヤッチの部屋の蛍光灯をLED照明に切りかえる費用を誰かが出してくれるんでしょうか?

大家さんが負担してくれるのかな…。

ちょっと話がそれましたが、アルツ君の居室の引越しの話に戻ります。

アルツ君の居る施設では、エアコンなどの空調設備のほかに冬場は床暖房が入ります。

床暖房については工事をしないので、エアコンが工事で使えなくなる間、床暖房で居室の暖を取ろうというのが当初施設の考え方だったようです。

でも、やはり暖冬とはいえ、床暖房だけでは、寒い…。

ご家庭なら、エアコンを使わず、ホットカーペットだけで過ごせというような話です。

寝たきりのアルツ君が寒さを訴えます。

同じような意見が他の利用者さんからも出たため、アルツ君のように自分で寒さ対策のできない利用者さんはすでに空調工事の終わっている居室へ移動してくれないかという施設側の提案を受けました。

環境が変わることでアルツ君が不穏になることを懸念しましたが、本人の了解も取り、家族側は二つ返事でOKしました。

元の居室に戻ることを前提としているので、身の回り品だけを持って移動です。

もちろん本人も。

引越しは施設のスタッフさんが全部やって下さいました。

今まで過ごしていた居室は南側でしたが、移動先の居室は北側です。

今度はご支援いただくスタッフさんも棟が違うため、顏ぶれも変わります。

実は新しい居室に引越ししてから、1週間経っています。

特にアルツ君の気分的なものに変化は無いようです。(こちらに移ってからの方がアルツ君の笑顔が増えたかも?)

移動先の居室はベッドの位置が逆向きになるので、介助する側、される側もちょっと戸惑います。

今までヤッチはアルツ君の左側から食事介助などをしていましたが、今度は右側になるので、左右反対の動きをしなくてはならなくなるので、今ようやく慣れてきたところです。

アルツ君も呼びかけると、最初は習慣で、いつもと同じ方を向いて、あさっての方を向くなんていうことが多々ありましたが、ここへ来てようやく呼びかけた方を向くようになってきました。

よいことなのか悪いことなのかはわかりませんが、ヤッチ自身の脳トレにはなっているようです。

移動先の居室は利用者さんが集うデイルームからは少し離れた場所にあるため、とても静かです。

耳のよいアルツ君なので、質の良い睡眠を得るにはいい環境なのですが、反面、夕食時は特に食べている途中で寝てしまうことがますます多くなってきました。

ヤッチ:「旦那さん、眠いの?食べたいの?」

アルツ君:「両方…。」

ヤッチ:「贅沢な悩みだな。口の中に食いものを入れたまま寝ちゃうと、ネズミが口の中に入るぞ。」

アルツ君:「ふん…。ネズミも食べちゃう…。」

ヤッチ:「トロミがついてないから、無理だべ。」

アルツ君:「もうダメなんだって…。」

ヤッチ:「ネズミを食おうなんていう心意気があるんだから、まだまだ大丈夫だって。」

アルツ君:「ん…。もう長くないって言われた…。」

ヤッチ:「言った奴を俺がミキサーにかけてやろうか?」

アルツ君:「もう、足もなくなってきた…。」

ヤッチ:「旦那さん、それを毎回言ってるけど、どうして『死人』イコール『足が無い』なんだ?」

アルツ君:「わかんない…。」

ヤッチ:「大丈夫だよ。足はまだ付いてるよ。これ、感じるだろ?」

ヤッチはアルツ君のすねを軽く指先で叩きます。

アルツ君:「反対の足が無いって…。」

今度は反対の足を少し強めに叩きます。

アルツ君が反射的に足を動かします。

ヤッチ:「なっ?あるだろう?」

アルツ君:「みたいだな…。でも、もう要らないって…。」

ヤッチ:「鍛えなおせば、足の2本や3本、また生えてくるって。明日からジョギングでもやるか?」

アルツ君:「もういいって…。死んだ方がいいんだって…。」

ヤッチ:「なんでそんなに死にたいわけ?顔を見ると多分俺より血色がいいぞ?」

アルツ君:「そんなもん捨てちゃえ。」

ヤッチ:「いや、粗大ごみのシール貼っても持って行ってくれないよ…。」

アルツ君:「そうかぁ…。」

ヤッチ:「昔から寝れば治るって言ってたんだから、ちょっと寝ればスカッとするよ。じゃあ少し寝よう!」

アルツ君:「うん。死んじゃう…。サイナラ…。」

毎度のことなんですが、食事の途中で眠ってしまうアルツ君です。

しかも、前半でギブアップし、それから20分から、長いときは1、2時間くらいすると目を覚まし、記憶はリセットされ、また掟上今日子さん状態で食事を摂ります。

完食するまで何度もこれを続けるのも一つの手かもしれませんが、食事によってエネルギーを補給するものなのに、食事を摂るのにエネルギーを消費するのでは意味がないことなので、見極めが難しいです。

たいてい、アルツ君、『寝る』と言ってからしばらく独り言を言って、それからいびきをかき始めます。

ヤッチは独り言を言っているアルツ君にもう一枚毛布を掛け、足元をさすります。

いったん居室の灯りも消します。

ヤッチ:「ギーコ、ギーコ…。」

アルツ君の足首あたりに毛布の上から手刀を入れます。

ヤッチ:「ギーコ、ギーコ…。」

アルツ君の独り言が止みます。

ヤッチ:「ギーコ、ギーコ…。」

アルツ君:「…。」

ヤッチ:「ギーコ、ギーコ…。」

アルツ君が暗闇の中で目を開けます。

アルツ君:「うん…?何してるんだぁ?」

ヤッチ:「旦那さん、さっき『要らない』って言ってたからさ…。ギーコ、ギーコ…。」

アルツ君:「バカっ!そんなことしたら、死んじゃうだろっ!」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


追記
上記の記事はアルツ君がすぐに眠くなってしまうという話題ですが、本人は眠いはずなのに中々眠れない時もあるようです。
別の日にアルツ君が眠れない時、ヤッチとの会話を録音したものがありましたので、YouTubeにアップしました。
音声のみの記録です。
時刻にすると、18時前後で、一般的にはまだ寝るような時刻ではありませんが、食事をすこし摂った後、居室の灯りを消し、いったん寝てもらおうとして、目の閉じ方を忘れてしまったアルツ君とヤッチとの会話です。
お聞きになればおわかりになると思いますが、ヤッチがアルツ君の眠ろうとしているのを邪魔していると申し上げた方がよいかもしれませんね~。
何のオチもない普通の会話記録ですが、文字の情報だけでは伝わらないこともあるので、普段アルツ君とヤッチがどんな感じでやり取りしているのかをアップしてみました。
アルツ君は脳梗塞、ヤッチは顔面神経麻痺の後遺症で、二人とも滑舌がよくありませんがどうか御容赦下さい。(音声も小さいです。)
ちなみに、意味不明の箇所が多々ありますが、アルツ君の言っていることをヤッチも全部聞き取れているわけではありません。




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