このページに表示中の記事 (キーワード: 紙パンツ の検索結果 55 件)
項目をクリックするとスクロールを省略できます。
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
今日は週に一度アルツ君がデイサービスに通う日です。
最近通いはじめて確か今日でまだ3回目かな?
すでにデイサービスに通っていらっしゃる方から見ればアルツ君はまだまだ新参者で後輩なのかもしれません。
朝9時ごろに施設の方がお迎えに来てくれて夕方の4時半頃にまた自動車で送り届けてくれて至れり尽くせりな環境です。
アルツ君普段は自分の着ている服などに気をつかう人間ではないのに今日は何故か朝早くから何を着ていこうか何を履いていこうかとソワソワ。
キノコさんに言われてしまいます。
キノコさん:「何着て行ったっていいじゃない!誰も見やしないわよ!」
少し落ち込むアルツ君。
(-_-)
そうこうしているうちにお迎えの車が来てアルツ君は車にのりこみ、デイサービスに~。
キノコさんはほっと一息です。
キノコさんにとって今日は誰にも邪魔されずにのんびりできる束の間の休息時間なのです。
アルツ君はどちらかといえばおしゃべりなほうでアルツ君がいるときは一日中にぎやかです。
キノコさんはアルツ君が出かけて行ったあとのんびりできたのかな?
夕方になり、アルツ君のご帰還です。
ヘルパーの方が出迎えたキノコさんに何かささやいています。
???
キノコさんがアルツ君を部屋に引き入れるとアルツ君に向かって言い放ちます。
キノコさん:「ちょっと…。ズボン脱いでみなさいよっ!」
アルツ君は何で脱がなきゃならないんだという反抗的な目をしながらもキノコさんのいう通りズボンを下ろし始めました。
キノコさん:「あらっ~やっだっ!やっぱりっ!」
そうです、出かける前はギンガムチェックのトランクスを履いていたのに帰りは
紙パンツをはいていたのです
???
どうやら行った先の施設に着くやいなや小失禁をしてしまったらしいのです。
そこですぐに紙パンツにヘルパーさんが履き替えさせてくれたようです。
その自分の履いている紙パンツを見て、言います。
アルツ君:「何で俺はこんなのはいてるんだろっ?朝こんなの履いてたっけ?」
覚えてないんですね~~~。
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
ブログランキングに参加中です。
応援をお願いします。
ツイートする
FC2スレッドテーマ : 認知症の介護 (ジャンル : 福祉・ボランティア)
© 2021 アルツ君は職人
Unauthorized copying prohibited.
この記事のURL: https://alzheimers.blog.fc2.com/blog-entry-10.html
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
姉からもらった地デジチューナーの設定に、不具合があるらしく、アルツ部屋のテレビに、どうも納得いく結果が得られません。
テレビ自体は映るのですが、細かな機能が、説明書が無いので、全部引き出せていない感じです。
先ほどからお財布.com(2020年1/31サービス終了)の検索を使ってどこかにマニュアルらしきホームページがないか調べていたら、知らぬ間に50円稼いでいました。
\(^o^)/
たったの50円と思われるかもしれませんが、調べ物をして50円手に入るならけっこう得した気分になれます。(2011年現在)
よかったら登録して試してはいかが?
(お財布.com:2020年1/31サービス終了)
さて、話が横道にそれてしまいましたが、今日のアルツ君ですが、こんばんは、すこぶる元気なご様子。
昨日が惨たんたる有様だったので、今日は特に元気に感じるのかもしれません。
[関連記事]
朝4時くらいに起きて、人たちの迷惑をかえりみず、階段をドタドタと降ります。
昨日は、自分の力で起き上がれなかったわけですから、いったい彼の体の構造はどうなっているのか?
アルツハイマーの症状に山あり谷ありがあるとするなら、今日はかなり山の頂上なのでしょうか。
今日は、デイサービスに行く日でもあります。
いつもは嫌がって、なかなか履かなかった紙パンツも、キノコさんにあとから聞いた話ですが、自分でどこに有るかを見つけ出し、自分で率先して履いたそうです。
朝9時ごろにお迎えの車が来るのに、朝4時は早すぎ。
(ρw-).。o○
ヤッチが起きて、下の茶の間に降りて行ったときは、もうすでに持て余し気味です。
アルツ君:「何やってるんだ?遅いな~。まだ迎えに来やがらない!」
ヤッチ:「まだ来るわけないよ。7時だよ。」
アルツ君:「あっそっ!まだ7時かあ~??」
時間の感覚は、ずれていますが、時計の針はちゃんと読めるようです。
逆に言えば、時計の針が読めるのに、なぜ時間の感覚がないのか…?
(・・;)
ヤッチは、先に出かけてしまったので、そのあとどうなったかはわかりません。
m(__)m
ヤッチが帰宅する夕方には、アルツ君も、デイサービスから帰っています。
ヤッチ:「どう?デイサービスは楽しい?」
アルツ君:「わからない…。」
ヤッチ:「わからないってことはないでしょう…。楽しいか楽しくないかで言えばどっち?」
アルツ君:「どっちでもないね!」
コニクタラシイやつです…。
よく小さな子供に「幼稚園は楽しい?」と聞くと、「教えない~!」
あのやり取りによく似ています。
キノコさんが、割って入ります。
キノコさん:「行きたくないとか、つまらないとか言ってるけど、楽しくて、しょうがないらしいわよ!」
アルツ君:「余計なこと言うな!おせっかいババア!」
キノコさん:「ババアとはなによっ!明日からご飯作ってあげないからっ!」
アルツ君:「ああ、要りませんよっ!そのかわり栄養失調で死んだら、お前のせいだからなっ!」
仲のよろしい夫婦です。…(笑)
キノコさん:「今日は楽しくないはずないわよね~。だって織姫さまに逢えたんだもん…。」
???
キノコさんがヤッチのそばに来て耳打ちします
(『麺の方』ではありません。)
キノコさん:「デイサービスで送り迎えしてくれるヘルパーさんだか、何だか知らないけど、すっごく可愛いのよ!もうその子の顔見ると、おじいちゃんデレデレ…。彦星さん気取りよ。うふふ…。」
ヤッチもデイサービスに行きたい…。
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
ブログランキングに参加中です。
応援をお願いします。
ツイートする
キーワード検索 : 地デジチューナー アルツハイマー デイサービス 紙パンツ
FC2スレッドテーマ : 認知症を介護する家族の悩み (ジャンル : 福祉・ボランティア)
© 2021 アルツ君は職人
Unauthorized copying prohibited.
この記事のURL: https://alzheimers.blog.fc2.com/blog-entry-34.html
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
先週から、アルツ君のデイサービスに通う日が、週1回から週2回になり、今日はその第2週目。
本人は週2回になったことをわかっていないようです。
前回のデイサービスは一昨日。
普通は覚えているはずですが、本人はそんな事とは知らずに、お迎えの車に乗り、またしても、うれしそうに出かけて行きました。
(^.^)/シメシメ
でも、朝の様子から一変して、帰ってきたときのアルツ君は、なんだか、とてもご機嫌斜めです。
キノコさんとアルツ君で、何だか、また喧嘩している様子です。
(ー_ー)!!
キノコさんが、ヤッチを呼びに来て、応援を要請します。
キノコさん:「おじいちゃん(アルツ君)が、またいうこと聞いてくれないのよ。ちょっと来て助けて!」
自分の部屋からヤッチが階段を降りていくと、玄関先にアルツ君が、折りたたみ椅子を出して、、そこに腰かけています。
出かける前の職人さん御用達のカーゴパンツは履いておらず、見慣れぬジャージのパンツを履いています。
??
キノコさん:「ちょっと、これ見て。」
そう言いながら、デイサービスから毎回もらうサービス提供記録表を差し出します。
サービス提供記録表の『ご本人・ご家族様への連絡事項』の欄には、以下のように書かれています。
『本日は小失禁があり、ズボンが濡れてしまったため、弊社で用意したジャージを履いていただきました。次回、お伺いする際にお返し下さい。』
心配になったキノコさんが、アルツ君の今履いている紙パンツを取り替えようと、借りたジャージのズボンを脱ぐように説得していたようです。
キノコさん:「おじいちゃんが、ズボン脱いでくれないのよ~。」
どうも、最近、失禁関係のお世話は、ヤッチの任務にされつつあるような感じです…。
(-"-)
まあ仕方ないかあ…。
ヤッチ:「そんなジャージは、いまどきヤンキーも履いてないぞ!職人はやっぱり寅一でしょっ!」
- 寅一
- 寅一(トライチ)は作業服メーカーで、職人衆の間では、ブランド品。
- 粋な職人には一目置かれます。
新しくキノコさんが出してきたカーゴパンツをアルツ君に渡します。
(実はノーブランド。1,280円)
アルツ君:「なんだっ!俺はこんなもん必要ないっ!」
いつもに増して、激しい口調です。
別に、ジャージを履き替えなくてもよいのですが、その下の紙パンツが、失禁して重くなっているのが、気になります…。
ヤッチ:「いやいや。そんな格好をお得意様が見たら、『おじさんも老けたわね~。』なんて、言われかねないよ。」
職人さんは、アルツハイマーになっても、『お得意様』という言葉には、敏感です。
現役を引退しても、彼の中に、職人魂みたいなものは根強く残っているのでしょう。
一瞬ですが、アルツ君の顔色が変わりました。
アルツ君:「お得意様が、そういうんじゃ仕方ない…。婆さん!お前のために、着替えてやるからなっ!」
断っておきますが、アルツ君は江戸時代に生まれたわけではありません。
確かに『水戸黄門』や『暴れん坊将軍』は大好きですが…。
どこまでも上目線な職人さんが、ジャージのズボンを脱いで、紙パンツ一丁になると、まるで赤ちゃんのよう。
(*^_^*)ククッ
ヤッチ:「それから、その粋なふんどし(紙パンツ)、新しいのに替えようよ。」
アルツ君:「いやだっ!!」
ヤッチ:「なんで?」
アルツ君:「やなもんは、やなのっ!!」
仕方ないので、ヤッチの強行突破です。
アルツ君の紙パンツを、力づくで、ずり降ろします。
ザッーー!!
アルツ君:「なにするんだっ!チンチン取れたらどうするんだっ!」
ヤッチ:「取れたって、もう使い道ないだろうっ?」
アルツ君:「バカ言えっ!まだ、ションベンするとき、使うわいっ!」
ヤッチ:「まあまあ。そのションベンだって、いつ出たか、わからないんだから…」
アルツ君:「お前は、人のことだと思って、よくそこまで言うな?」
ヤッチ:「そうだよん!取れたら、畑にチャンと埋めて、肥料にしてあげるから。おいしいキュウリが、できるよん!」
アルツ君:「勝手にせいっ!」
フッー……。
ようやく、ズボンまで履いてもらいました…。
そうこうしているうちに、姉がやってきました。
会社が休みの日は、アルツ君の様子を見にきてくれます。
必ず、アルツ君と連れ立って、近所のスーパーに行き、そこでアルツ君の大好物の『ボタモチ(おはぎ)』を買ってくれます。
姉:「○○ちゃ~ん!ほら!行くよ!ボタモチいらないの~?」
姉は、アルツ君を自分の親なのに、下の名前で、しかも、ちゃん付けで、呼びます。
でも、不思議と姉には従順…。
態度が急変し、アルツ君は、いそいそとスーパーに出かけて行きました。
姉は『ボタモチ』というすばらしいアイテムを身に着けています。
ロールプレイングゲームなら、負けなしのアイテムかも?
姉とアルツ君が、『ボタモチ』を買って帰ってきたころで、そろそろ夕飯の時間です。
キノコさんが、夕飯前に、『ボタモチ』を食べてしまうと、夕飯が食べられなくなるというので、『ボタモチ』を隠してしまいました。
姉は、すでに用を済ませて帰ってしまい、アルツ君は再びご機嫌斜めに…。
アルツ君:「おい!俺の『ボタモチ』、どうした?隠しやがったなあ~!!」
大激怒です。
でも、『ボタモチ』だけは、覚えているんですねえ~。
怒りのおさまらないアルツ君は、普段着姿のまま夕飯も食べずに、床についてしまいました。
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
【追記】
今日は、夕飯はもとより、結局入れ歯も外さず、薬も飲まず、寝てしまいました。
しかもカーゴパンツのまま…。
これならパジャマのパンツを履かせておけばよかった…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
ブログランキングに参加中です。
応援をお願いします。
ツイートする
キーワード検索 : カーゴパンツ デイサービス 寅一 紙パンツ ボタモチ
FC2スレッドテーマ : 認知症を介護する家族の悩み (ジャンル : 福祉・ボランティア)
© 2021 アルツ君は職人
Unauthorized copying prohibited.
この記事のURL: https://alzheimers.blog.fc2.com/blog-entry-49.html
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
我が家は、東京23区のはずれにある高級住宅街にあります。
ヤッチ自身は、『どこに住んでるの?』と聞かれると、ビバリーヒルズと、答えていますが、だれも相手にしてくれません。
(^_^;)
まだキャベツ畑なんかもあって、なかなかのどかな田園風景も残っています。
そんな我が家の洗濯物を干す場所は2階にあるベランダです。
断っておきますが、狭いからなわけではなく、自家用車の駐車スペースを広くとるための、合理的な設計上の問題からです。
(同じことじゃんっ!)
洗濯は、普段、キノコさんがやりますが、キノコさんも、ご高齢。
湿った洗濯物を二階に持って行くだけの力がありません。
したがって、洗濯カゴを二階のベランダに持って行けるのは、アルツ君かヤッチということになります。
いつもの役割分担はアルツ君です。
学級委員のキノコさんが、アルツ君の体力維持のために、やらせていることです。
時間はかかりますが、アルツ君が階段を一段ずつ登り、二階まで持って行きます。
今日は、普段当番のはずのアルツ君は体調不良を訴え、これをボイコット…。
消去法の末、任務はヤッチとなりました。
もちろん、ヤッチがやれば、片足ケンケンでも10秒で終了です。
(^^)/
キノコさんは、洗濯物を干すために、二階に登り、ヤッチはモーニングエスプレッソ(いなげや1パック118円)を飲むために、下へ降ります。
茶の間への階段を降りていくと、アルツ君が階段の一番下に腰かけています。
身体の固くなってきているアルツ君は、よくこの場所で靴下を履いています。
本人からすると、身体の曲げ具合が、ここに座るとちょうど良いのでしょう。
最近、かなりお気に入りの場所になっています。
二階から降りてくる人間からするとかなり邪魔になります。
今日も苦労して靴下を履いているのかな?
ヤッチ:「うまく履けた?」
(^.^)/~~~
???
返事が返ってきません。
いつもなら
「当たり前だろっ!子供じゃあるまいしっ!」
と返ってきます。
アルツ君のお気に入りの横ポッケ付のカーゴパンツは,なんだか、ずり落ちているように見えます。
トイレにでも行ったのかな?
アルツ君のお尻は半ケツ状態です。
ヤッチ:「半ケツになってるよ!紙パンツ丸見えだぞ!」
返事が返ってきません…。
???
アルツ君が、腰かけている階段に少しスペースがあるので、そこに足をかけて、アルツ君の横を通り抜け、アルツ君の正面に回ります。
息はしていますが、まったく血の気がありません…!
ヤッチ:「具合悪いのっ?返事してっ!」
アルツ君の肩に手をかけると、Tシャツがビッショリ!!
よく見ると、額には、大量のあぶら汗!!
ビックリするくらいの汗を流しています。
今日の東京は蒸し暑かったとはいえ、まだ朝ですから、そんなに汗が出るほど、気温は上がっていません!
近づくと、かなり肩で息をし、呼吸もあらい状態です!
さすがに、いつも冷静巾着、クール&ダーティーのヤッチも、あわてますwww!!
ヤッチ:「お~い!声聞こえるかっ?しっかりして!!」
脳に関して、重篤の場合は、下手に動かしてはいけないというどっかで聞いた言葉が、ヤッチの頭をよぎったので、アルツ君の肩に置いた手を動かすのをやめました。
代わりにほっぺをつねります。
ヤッチ:「お~い!これ感じるかっ?」
まったく反応がありません…。
職人の半ケツになったお尻が、どんどん、ずり落ちて、とうとう階段下のフロアに…。
ヤッチ:「お~い!しっかりしろっ!!」
人間テンパると、近くにいるのに『お~い!』という言葉が増えるもんだなと変な関心をしつつ…。
ヤッチ:「お~い!お~い!!」
職人の額の汗を近くにあったタオルでぬぐうと、今度は、どんどん体が、冷たくなっていきます。
\(◎o◎)/!
手足が尋常じゃないほど、急速に冷えていく感じです…。
ヤッチの方がエキサイトして、体温が上昇し、相対的に、アルツ君の身体が、冷えているように感じるのかもしれませんが…。
その時は、夏の暑い時期のスーパーで、トマトを品定めするときに、手に取ってみる時の、あのトマトの感触に近いものがありました。
(頬にあてたら気持ちいい…。)
これはヤバい…。
二階にいるキノコさんを呼びます!!
ヤッチ:「お~い!!ちょっと降りてきて!!」
こんな時も『お~い!』です…。
(・_・;)
お~い日も安心どころの騒ぎではありません。
m(__)m
ヤッチの脳裏に救急車が浮かびます…!
キノコさんが、二階から降りてきます。
ヤッチ:「ちょっと旦那さん(アルツ君)の調子が変だから、救急車呼ぼうっ!!」
キノコさんは降りてきたばかりなので、状況がまだ理解できていない様子。
キノコさん:「洗濯が忙しいのよ…。なんなの?」
ヤッチ:「洗濯なんて言ってる場合じゃないよっ!!旦那さんが、どんどん、冷たくなってるよっ!」
キノコさんも尋常じゃない状況に気づいたのでしょう…。
キノコさん:「ちょっと、おじいちゃん!しっかりして!!」
今度は、アルツ君の閉じている眼から、大量の涙が溢れ出しました。
優しい家族の愛情に感動している涙とは、違うようです。
ヤッチ:「涙がすごいよ!早いとこ救急車呼ぼう!!」
ヤッチがキノコさんをせかします。
キノコさんもかなり動揺しています。
キノコさん:「そうは言うけど、歯医者さん断ってないし…。」
そう、今日はアルツ君の入れ歯が、合わなくなってきていたので、歯医者さんに予約を入れていたんです。
ヤッチ:「なに、わけのわからないこと、言ってんだよ!こんな状況で、行けるわけないしょ!」
キノコさん:「それもそうだけど…。」
今、考えると、キノコさん、自分で何をしていいのか、わからなかったんでしょうね。
(*^_^*)
ヤッチ:「いいから救急車呼ぶよ!!」
ヤッチが、こう叫ぶと、キノコさんは反応の無いアルツ君に呼びかけます。
キノコさん:「救急車、呼ぶわよ?いい?」
ヤッチ:「聞いたって、答えるわけないだろっ!いいから呼ぶよっ!」
ヤッチは携帯電話をポケットから取り出します。
キノコさん:「ちょっと待って!」
(ねるとん紅鯨団は、とうの昔です!!)
ヤッチ:「なに?」
キノコさん:「ちよっとだけ、待ってよっ!おじいちゃん、あっちの部屋に、まず連れて行きましょっ!」
いつもなら、もう119番しているところです。
キノコさんのために、何回この携帯で、救急車を呼んだかわかりません。
(キノコさんも結構病弱…。)
携帯で119番通報すると、必ず自分の携帯の番号を聞かれるので、すでに自分の携帯の番号を復唱し、シミュレーションはできています。
『火事ですか?救急ですか?』の問いに対する返事もOKです。
でも、なぜかこの時、キノコさんの一言に従ってしまったんですね…。
今、考えても、その理由が見つかりません…。
???
キノコさんが、茶の間へアルツ君を運ぼうと言ったとき、『うん。そうしよう。』
…そう思ってしまいました…。
(-_-)
へたり込んで、まったく力のないアルツ君を3メートル近く運ぶのは、容易なことでは、ありませんでした。
酔いつぶれて,動けなくなった女の子を何回か、運んだことはありますが、自分の父親と、こんだけ密着プレーするのは、40年以上ぶりかもしれません。
しかも、やっぱり男だけにゴッツイです。
ベアハッグないしはフロントス―プレックスの形をとり、職人の両脇の下に、ヤッチの両手を通します。
職人の背中のところで、ヤッチの手を結びます。
キノコさんには、ヤッチの肩に、アルツ君のあごが乗るように促します。
ヤッチ:「『せ~の!』で持ち上げて、動かすから、なるべく、のけぞらないように、支えてて!」
たぶん、キノコさんには設計図はできていないと思います。
ヤッチ:「とにかく、じいさま(アルツ君)のあごが、俺の肩に乗るようにだけ注意してて!」
せーのっ!!!
なるべく、自分の腰を痛めないようアントニオ猪木の『風車の理論』をイメージして、アルツ君と一緒に立ち上がります。
というか、結局、力に物を言わせて、無理やり、アルツ君を抱き上げます!
アルツ君のひげが、ヤッチの肩に食い込みます…。
ヤッチ:「じいいさまは、舌を噛んでない?大丈夫?」
キノコさん:「大丈夫!」
キノコさんの頼りない返事が返ってきます。
(キノコさんは自分の口をモゾモゾ…。)
ヤッチ:「そのまま一気に、連れてっちゃうよ!」
ガブリ寄りの態勢です。
まわしをとれない分、負担がかかります。
一気に,土俵際までアルツ君を持って行き、茶の間のソファに寝かします。
ヤッチの完全勝利です。
\(^o^)/
この体の取り方で、本当によかったのかは、疑問が残りますが、とにかく、思いついた方法が、これしかありませんでした。
祝杯ムードに酔いしれるまもなく、半ケツ状態のまま運んで,一緒について来てしまったカーゴパンツ君をアルツ君の膝元からはぎとります。
キノコさんがアルツ君に声をかけます。
キノコさん:「おじいちゃん!!大丈夫?起きて!!」
正直に言います…。
ヤッチは、この時、アルツ君はもう起きないのでは、ないか…???
あの冷たくなった職人の腕の感触は、今でも残っています。
ずいぶん細くなっちゃたなあ~。
ところが…。
アルツ君…。
意識を取り戻しちゃいました。
(^.^)/~~~
アルツ君:「だいじょうぶだよ~。」
頼りない細い声ですが、そう言って目を開け,我に返ったようです。
この後,アルツ君はずっとソファに横たわり熟睡状態…。
…
…
昼過ぎに,再びやっと目をさまし,最初に吐いたセリフが、、、
アルツ君:「何だか大勢来てな~。何だかボタモチ食いたくなっちゃった。」
意味不明の言葉ですが、ヤッチがアルツ君に声をかけます。
ヤッチ:「やっと目が覚めたね!誰か、川の向こうで、呼んでなかった?」
アルツ君:「呼んでたような気もするな~。」
ヤッチ:「じゃあ、試写会でよかったじゃん!」
この後のアルツ君は、いつもの自分を取り戻し、夕食についても、普通に食べていました。
しかし、やっぱり救急車呼ぶのが正解なんじゃないかなあ…。
救急車を呼ばなくても、お医者さんに診てもらった方がよかったのではないか…。
はたして、これでよかったのか…。
どう思います…???
ブログランキングに参加中です。
応援をお願いします。
ツイートする
キーワード検索 : 紙パンツ 洗濯 救急車 試写会 ボタモチ
FC2スレッドテーマ : 認知症の介護 (ジャンル : 福祉・ボランティア)
© 2021 アルツ君は職人
Unauthorized copying prohibited.
この記事のURL: https://alzheimers.blog.fc2.com/blog-entry-54.html
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
どういうわけか、わかりませんが、このブログの登場人物が、どうもよくわからないというお叱りを時々受けます。
(下手くそなのかなあ…。)
そんな人のために、しつこいようですが、このブログの登場人物について、説明させていただきます。
もう、そんなのわかってるよという方は、飛ばして読んでくださいね。
まずは、アルツ君。
このブログの作者であるヤッチの父親で、数年前に、アルツハイマー型認知症の診断を受け、現在は要介護3の元植木職人です。
最近は、週2回、デイサービスに通うようになりました。
本人は、口では、『あんなところ、もう行きたくない。』と、言いますが、けっこうお気に入りの様子です。
デイサービスに行く日は、ソワソワして、落ち着かないことが多いです。
そんなアルツ君の愛妻が、キノコさんで、アルツ君のお世話係。
根が真面目なのか、冗談が通じないところがあり、それはそれで、なかなかプリティーなところでもあります。
以上が、登場人物で、たまに、ヤッチの姉が登場するくらいかな?
まあ、作者のヤッチの風貌は、内田康夫さんの推理小説に出てくる浅見光彦あたりを想像してもらえば、間違いないと思います。
(えっ~!)
そんな我が家ですが、最近、キノコさんの仕事が、一つ増えてしまいました。
アルツ君は、お風呂から上がると、入れ歯をちゃんと外しているかどうかをキノコさんの前で、口を開けてチェックを受けなくてはなりません。
時々、下の入れ歯をアカンべーをして隠すので、キノコさんからイエローカードをもらいます。
入れ歯のチェックが済むと、次にアルツ君は、認知症の薬を飲まされます。
本来は、自発的に、飲まなくてはならないのですが、大のくすり嫌い。
放っておくと、すぐに逃げようとし、キノコさんに首根っこをつかまれ、引きずり返されます。
で、最近加わったキノコさんのチェック項目が、アルツ君が風呂上りに、ちゃんと紙パンツを履いているかどうかです。
黙っていると、その日、一日履いていた紙パンツをまた履いてしまいます。
普通に考えると、真新しいパンツの方が、気持ちいいと思うのですが…。
どうしても、アルツ君は面倒なのか、わけが分からなくなるのか、古い方のパンツをチョイスしがちです。
(ー_ー)!!
キノコさんが、風呂の脱衣所に、『ちゃんと、ここにあるからね。これを履くのよ。』と、言って、替えのパンツを用意しても、そのまんまということがよくあります。
そんなことを前提に、今日もちょっとしたエピソードが…。
あっ!そうそう!忘れてました!
アルツ君が風呂に入る前は、必ずトイレにも行ってもらいます。
ヤッチも今日は現場にいたんですが、すっかり、二人ともそれを忘れてしまいました。
(^_^;)
最近では、ひざの関節が固くなってきているのか、履いているズボンを脱がすのも一苦労で、そっちに気を取られ、風呂の前のトイレがすっかり抜けていました。
翌日に、お医者さんに行くので、ひげを剃っておこうということになり、またしても、学級員のキノコさんに任務を命ぜられました。
(ー_ー)!!
絶対キノコさんは、子供のころ、掃除とかをサボったことのないタイプです。
ヤッチは隣のクラスの給食を昼前の休み時間に、食べてしまい、先生に大目玉をくらったことのある人間です。
まったく関係ない話しなので話を元に戻すことにして…。
よいしょっとっ!!
医者に行くんだから、逆に、ひげなんか剃らないでもいい気がするんですが、どうしてものお願いだったので、剃ることに…。
T字のカミソリを人にあてたことはないので、電気シェーバーで…。
ジョリジョリジョリ…。
ところどころロン毛のひげがあって、それを指先でひん抜くと…。
アルツ君:「痛いっっっ!!」
歓喜の悲鳴を上げてました。
(*^_^*)
多少剃り残しは有るものの、自分の顔じゃないから、まあいいかっ!
今度は、ようやくお風呂です。
普段、たぶんいい加減に身体を洗っているのだろうと思ったので、今日はヤッチが、スペシャルサービス。
アルツ君の背中を流してやりました。
(けっこういい加減に…。)
さらなるサービスで、お風呂から上がったアルツ君に、紙パンツまで履かせてやり、キノコさんにバトンタッチです。
(この日、ヤッチはアルツ君のアフターは、やんわり断りました。)
キノコさんが、入れ歯のチェックを行い、相変わらずアカンべーをするアルツ君は、舌をつままれ、
またしても、アルツ君の悲鳴が…。
アルツ君:「あたたたたたっっっtttt!」
けっして、ケンシローではありません。
今度は認知症の薬です。
今日のスペシャルサービスに、うんざりなのか、観念した様子で、文句を言わず、すんなり薬を飲みました。
\(^o^)/
そこで、キノコさんに、締めの言葉を言われます。
キノコさん:「はい。よくできました。さあ寝ましょっ。」
ここは、幼稚園でも保育園でもないことは事実です…。
ところが、アルツ君が、まだトイレに行っていないことに、キノコさんが気づきます。
キノコさん:「そうだわ。おじいちゃん(アルツ君)、トイレに入ってないでしょ?トイレに入ってから、寝ましょっ。」
いつもなら、ぶつくさ返って来るところですか、ヤッチのひげそりサービスが、よっぽど気持ちよかったのか、あっさり、トイレに入ります。
キノコさんにまたお節介なことを言われます。
キノコさん:「座ってしなさい。その方が楽だから…。」
『楽』という言葉は、多分、キノコさんの掃除が『楽』だからに、置き換えられます…。
これにも、あっさりアルツ君、従います。
ヤバい!いつものアルツ君のキャラじゃない…。
(-_-;)
アルツ君が、トイレに入っている間、キノコさんとヤッチは、アルツ君をトイレに先に行かせなかったことの、反省会を開きます。
くだらない反省会で盛り上がって、けっこう時間が経過しています…。
アルツ君は、トイレから、まだ出てきません…。
ひょっとして、『大』 ????
ヤッチの場合は、お風呂の後の、『大』は、すごく損した気持ちになります…。
m(__)m
しばし待ちますが、出てきません。
この間みたいなことがあると大変なので、ヤッチが声をかけます。
ヤッチ:「ま~だ~?」
………
返事がありません???
幸い、カギはかかっていません…。
ヤッチは、思い切って、開けてみることにしました…。
もうお分かりですよね~。
アルツ君
便座で熟睡中…。
zzzzzz
さすがです…
(; ̄ー ̄川 アセアセ
ブログランキングに参加中です。
応援をお願いします。
ツイートする
キーワード検索 : デイサービス 入れ歯 認知症の薬 トイレ 紙パンツ
FC2スレッドテーマ : 認知症を介護する家族の悩み (ジャンル : 福祉・ボランティア)
© 2021 アルツ君は職人
Unauthorized copying prohibited.
この記事のURL: https://alzheimers.blog.fc2.com/blog-entry-58.html
お探しの記事は、この キーワード (ユーザータグ) を設定していない可能性があります。
画面右上の『ブログ内検索』で、
再入力、もしくは語句を短めに入力していただくと記事が見つかる場合があります。
全 11 頁 次のページ »