アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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アルツ君、転倒!!

2014/04/30 (水)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

報告が遅くなってしまいましたが、アルツ君、この間の日曜日の深夜、特別養護老人ホームの居室で転倒してしまいました。

日曜日から連日、アルツ君の様子見に出かけていたので、落ち着いて記事を書く時間を取れませんでした。

m(__)m

月曜日の朝、午前9時前後だったでしょうか、姉から電話をもらいます。

姉:「さっき、施設の○○さん(生活相談員さん)から電話が有って、パパが部屋で転倒しちゃったんだって。」

ヤッチ:「え、それはいつの話?」

姉:「夜よ、夜。昨日の夜中らしいわよ。」

ヤッチ:「で?」

姉:「○○さんの話では、『骨折はしていないようだ』と言ってたけど、けっこう痛がってるらしいから、一緒にこれから病院に連れて行くって言ってるんだわ~。」

ヤッチ:「え、どこをぶつけたんだ?」

姉:「腕だって。左腕。どうも、昔の古傷があるところと、同じ場所らしいんだわ~。」

アルツ君ですが、若い頃の古傷が時々痛むということで、施設では、服の上から使い捨てのカイロを貼ってもらい、患部を温めて過ごしています。

ヤッチといえども、その古傷のある左腕を触ろうとすると、ものすごく怒る時があります。

ヤッチ:「アチャー、また運が悪いなぁ…。」

姉:「そうなのよ。どうも夜中にトイレに行こうとして、転んだらしいのよ。」

ヤッチ:「ということは、まだ尿意は有るっていうことだなぁ…。職員が介助に入らなったのかねえ?」

姉:「うん、○○さんもパパを病院に連れて行くことで忙しいようだったから、詳しいことはまだ聞いてないのよ。」

ヤッチ:「俺は、施設に行った方がいいのかね?」

姉:「いや、今回は○○さんが付き添うから大丈夫みたい。」

ヤッチ:「了解。」

姉:「○○さんが、パパの診察が終わったら、もう一度電話をくれるって言ってるから、そしたら、あんたにも電話するわよ。」

ヤッチ:「まあ、骨折でもしてりゃあ、入院ってことも有りうるからなぁ…。」

姉:「たぶん、大丈夫だと思うけど…。一応そういうことだから。また、連絡するわ。じゃあね、バイバイ。」

-------------------

お昼前ぐらいに、再び、姉からの電話が鳴ります。

姉:「さっき、○○さんから電話が有って、パパ施設に戻ってきてるって。」

ヤッチ:「そうなんだ?」

姉:「○○さんの話では、骨折は無くて、打撲だって。打撲しているところには湿布を貼ってもらって帰ってきたみたい。あと、ひじの辺りを擦りむいていて、その処置もしてもらったって。」

ヤッチ:「骨折じゃなくてよかった…。」

姉:「うん、骨折じゃなくて、打撲でも痛いだろうから、心配だわ~。」

ヤッチ:「ん…、それに医者嫌いの旦那さんのことだから、大騒ぎしているかもしれないからな!?わかった、昼過ぎに施設に行って、様子を見て来るよ。」

姉:「悪いけど、見て来て!頼むわね!」

-------------------

施設での昼食時間が済んだ頃を見計らってヤッチは施設へ自転車を走らせます。

もちろん自転車にはヤッチも乗っています。

施設に到着し、アルツ君の居室を訪ねるまえに、生活相談員の○○さんのいらっしゃる事務所を訪ねます。

???

どうも、席を外している様子…。

仕方ないので、ヤッチはアルツ君の居室に向かいます。

ヤッチは、ベッドに横たわっているアルツ君の姿を想像していたのですが、何のことはない、アルツ君、いつもの定位置に腰かけお茶をすすっています。

ヤッチはアルツ君には話しかけずに、ナースステーションの中にいらっしゃる女性職員さんに声を掛けます。

ヤッチ:「こんにちは。今、○○さんのところにお伺いしたんですけど、席を外していらっしゃるようなんで…。何か父のことについて、お聞きになられています?」

女性職員さん:「こんにちは。先ほど、○○と病院から戻られたようですけど…。」

ヤッチ:「ごめんなさい。お伺いしたいのは、どんな状況で、転倒したのかなんですけど…?」

女性職員さん:「あ、そうでしたか。私のほうは、夜勤でなかったので、詳しいことはわからないんですが…。ちょっとお待ちいただけますか?」

女性職員さんはそう言い残し、事務所の中へ入って行きました。

再び、女性職員さんが、事務所から顔を出し、ヤッチの前へ一冊のノートを持って現れます。

そのノートを見ながら、女性職員さんが話し始めます。

女性職員さん:「夜勤していた者の記録では、お父様が転倒されたのは、午前1時50分って書いてありますね。」

ヤッチ:「まあ、家に居るころも、だいたいその頃に一回は目を覚ましてましてからね。」

女性職員さん:「で、夜勤の者が居室を訪ねたら、トイレの外の床がおしっこで濡れていて、それに足を滑らせたらしいということです。」


居室にあるトイレには、ドアは設置されておらず、シャワーカーテンで仕切られているだけです。

カーテンの丈も床スレスレまで有るわけではなく、おそらく利用者が入っていることがわかるようにすき間が開いています。

また、ベッドの周りはフロアカーペットが使用されていますが、トイレから出たところはフローリングになっていて、板材が使用されています。

ヤッチ:「じゃあ、トイレの中で転倒したのかな?それともトイレの外で転倒したのかな?」

女性職員さん:「居室内で放尿されていたご様子で、職員が居室に入った時は、トイレの外で倒れていたそうです。その後、就寝していただいた後、再び目を覚まされて、3時から4時の間、興奮なさって、廊下で大声を上げていたと書いてあります。」

ヤッチ:「えぇーーー!親父が居室内で小便をまき散らすかなぁ…。便器の周りに失敗することは有っても、トイレの場所はちゃんとわかってるはずなんだがなぁ…。意外とそういうところはちゃんとしてるはずなんだがなぁ…???カーテンの開け閉めをきちんとやってるのを俺は年中目にしてるんだけどなぁ…。」

女性職員さん:「…。」

ヤッチ:「トイレの中で失敗したと仮定して、トイレの外まで、小便が染みだして来るとしたら、相当な量だと思うよ?」

女性職員さん:「すいません…、私が直接見たわけではないので…。」

ヤッチ:「わかりました。もう一度、生活相談員の○○さんとお話ししてみます。ありがとうございました。」

ちょうど、女性職員さんと話を終えた時に、施設の看護師さんがヤッチの方に向かって歩いてきました。

看護師さん:「このたびは、申し訳ありませんでした。」

この言葉から、看護師さんもアルツ君の病院での診察に同行して下さったことがわかります。

ヤッチ:「こちらこそ、お手数をかけちゃったみたいで…。」

看護師さん:「病院での診察ですけど、左腕のところを打撲していたので、湿布を貼って処置していただきました。他の部位にも異常が無いか曲げたりして先生に診てもらいましたけど、大丈夫そうだということでした。レントゲンも撮って骨折している箇所は無いということでした。」

ヤッチ:「打撲は昔の古傷のあるところでしたか?」

看護師さん:「いえ、少し下の方のひじに寄った方です。それとひじの辺りにすり傷が有ったので、それも処置していただきました。」

ヤッチ:「同じ場所でなくて、よかった。」

看護師さん:「あと、お医者さんで、痛み止めを処方されています。」

ヤッチ:「毎食後の処方ですか?」

看護師さん:「いえ、痛い時だけという処方です。」

ヤッチ:「頓服ですね?いろいろとありがとうございました。」

看護師さん:「いえいえ、まだしばらくは痛みが残るでしょうから、こちらでも注意深く診させていただきますね。あ、それと、こちらにお戻りになられてから、少し気分がすぐれないご様子で、室内履きを履いて頂くようにお願いしたんですけど、履いていただけなかったので、お父様、裸足のままです。それで室内履きはお父様の足元に置かせていただきました。」

ヤッチ:「わかりました。ありがとうございます。」

ヤッチは定位置にいるアルツ君のところに行き、アルツ君のとなりに腰かけます。

ヤッチ:「腕、痛むかい?」

アルツ君:「そんなの事関係ない!俺はぶっ壊してやるからな!」

大声を上げるわけではありませんが、アルツ君、相当オカンムリのご様子。

理由はハッキリわかりません。

ヤッチ:「ぶっ壊すってどこを?」

アルツ君:「決まってるだろ!ここ(アルツ君の居室)をだよ!どいつもこいつも、だらしなくしてやがるんだからッ!」

ヤッチ:「ここの人間(職員)のことを言ってるのか?」

アルツ君:「みんなだよ!お前も一緒だッ!」

ヤッチ:「で、部屋をぶっ壊してどうするんだ?」

アルツ君:「そんなこと、俺が知るかよッ!」

ヤッチ:「寝るところが無くなっちゃうじゃん?」

アルツ君:「そんなことを考えたら、何にもできないって言うんだよッ!」

ヤッチ:「よっしゃっー!わかった!どっからぶっ壊す?窓から?便器にするか?家からデカいバールを持ってくるか?それともどっかでユンボ借りて来るか?」

アルツ君:「お前、何もそこまでしなくてもいいよ…。」

ヤッチ:「なんなら、カセットボンベに5寸釘を詰めてもいいぞ!」

アルツ君:「おまえ、やめとけよ!」

ヤッチ:「『腹が減っては戦ができぬ』っていうからな。ぶっ壊す前に腹ごしらえをしようぜ!ボタモチを持って来たけど食うか?」

アルツ君:「ボタモチ?」

ヤッチ:「ああ。」

アルツ君:「それはいいですね。食べたいですね~。」

ボタモチは万能のアイテムですね~!

アルツ君の機嫌が元に戻りました。

(^.^)/~~~

アルツ君にボタモチを食べてもらっている間に、生活相談員さんが戻ってこられたので、アルツ君と少し距離を置いた廊下で相談員さんと話をします。

ヤッチ:「どうも。さっき事務所に寄った時、いらっしゃらなかったみたいで…。」

生活相談員さん:「どうも、すいません。今回、お父様の件、申し訳ありませんでした。」

ヤッチ:「まあ、転倒はどうしても避けられないことも有りますからね…。」

アルツ君のように足腰が弱ってくると、どうしても転倒のリスクが常に付いてきます。

仕方のないことと言えば、仕方のないことですが、できれば避けたいもの…。

そうかといって、転倒したことを100%施設側の責任にするのも微妙なところなので、ヤッチもあまり強気な発言はできません。

この後、生活相談員さんから、女性職員さんや看護師さんから聞いたことと概ね同じ内容の説明を受けました。

ただ、はじめて聞かされたことが一つだけ有りました。

生活相談員さん:「お父様なんですが、職員が訪室したときは、下半身裸だったようで…。」

ヤッチ:「フルチンだったっていうこと?」

生活相談員さん:「だったみたいです。」

ヤッチ:「じゃあ、自分でズボンもリハパンも脱いだんだなぁ…。夜間の見回りっていうのはどんな状況なんですか?」

生活相談員さん:「1時間に一回は訪室させていただいています。」

ヤッチ:「俺だったら、フルチンになって、部屋で小便をまき散らすのに、3分とかからないと思うけど、親父がそれをするには結構な時間がかかると思うんだけどな…。夜勤の人、全然気づかなかったのかねぇ?」

生活相談員さん:「申し訳ありません。」

ヤッチ:「また、父が嫌がるからと言って、部屋を覗いていなかったなんてことはない?」

生活相談員さん:「たぶん、そういうことはないと思いますけど、もう一度確認してみます。」

ヤッチ:「あまり今回のこととは関係ないかもしれませんけど、以前にも申し上げたように、ここの施設では、『嫌がることはしない』が徹底されているみたいですよね?『どうしたら嫌がられないか』を考えるのも大事なことのように思えるんですけど…???」

生活相談員さん:「おっしゃる通りだと思います…。」

ヤッチ:「転倒をゼロにすることは無理なことだとは、私も思っているので、まあ、また何か良い案が浮かんだら、提案させてもらいますよ。」

生活相談員さん:「今日は本当に申し訳ありませんでした。」

ヤッチ:「いえいえ、そんなに謝らないでください。こちらこそご迷惑を掛けて申し訳ありませんでした。」

タイミングが良いというか、悪いというか、アルツ君が席を立って歩き出そうとしていたので、生活相談員さんがそれに気づき、ヤッチとの話はここで中断です。

生活相談員さんが『トイレかな?』と言って、アルツ君のところへ駆け寄ります。

さすが、プロの反応…!

生活相談員さん:「○○さん(アルツ君のこと)、お部屋に行ってスッキリしましょうか?」

アルツ君:「何だか、トイレに行きたくなっちゃったよ…。」

生活相談員さん:「それじゃあ、一緒にお部屋に戻りましょう。」

生活相談員さん、自らアルツ君のトイレ介助をして下さいました。

アルツ君のトイレ介助を済ませたあと、再び元の場所でヤッチと生活相談員さんと話を少し続けましたが、今後の対応については、少し時間を下さいということで終了です。

アルツ君のリハパンのパッドに尿センサーを付けることなども検討するとおっしゃっていました。

ヤッチはアルツ君の居る居室に戻ります。

ヤッチ:「今日は安静にしてる方がいいかもな?」

アルツ君:「なんでよ?」

ヤッチ:「医者に行って疲れてるからさ。」

アルツ君:「お前がか?」

ヤッチ:「はぁ?旦那さんだよ。」

アルツ君:「俺がかよ?」

ヤッチ:「転んで、腕が痛いって医者に行っただろ?」

アルツ君:「それで、腕が痛いんだ…。」

ヤッチ:「あん?」

アルツ君:「そうか…。俺は転んだのかぁ…。」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

追記:
施設の説明ではトイレのすぐ外でアルツ君が転倒していたと聞きましたが、なぜ故、アルツ君の寝ているベッド(足元付近)のシーツにこんなに生々しい血痕が付いているのか謎です…。

血痕01
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血痕02
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2014/04/30 | コメント (2) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

居室の床のカーペット張り替え工事

2014/06/02 (月)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

まだ関東地方は梅雨入りしていないのに、毎日暑い日が続いています。

キノコさんも連日の暑さで熱中症気味になってしまい、先週の土曜日から、体調を崩してしまいました。

食欲が無くなり、かなり体力を奪われてしまったようです。

今は体調も戻って来ましたが、暑い日がこれからも続くようだと、なかなかシルバーカーを押して、買い物に出かけるというのも難しい状況のような気がします。

アルツ君も暑さで体力を奪われるのか、特別養護老人ホームのベッドで寝てばかりいます。

健常な我々だって、急に暑くなると、やはり暑さに体が着いて行かない感じですから、高齢者にとってはまさに地獄のような日々かもしれません。


環境省では、熱中症などに対する注意を促すことを目的に、画像のような分布図をはじめ、暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)の予測値や実況値、暑さ指数と熱中症患者数との関連性、熱中症の予防・対処方法に関する知見など、熱中症関連情報を提供しています。

この環境省のページでは、日本全国の840か所の地点の暑さ指数の情報が掲載されています。

(引用∇)
暑さ指数とは?
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。
単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。
(引用△)

ここで、色々と書いても仕方のないことなので、興味のある方はリンクを貼っておきますので、のぞいてみてください。

環境省熱中症予防情報サイト
 ↓ ↓ 
環境省熱中症予防情報サイト

環境省熱中症予防情報サイト
スマホサイト
 ↓ ↓ 
熱中症予防情報サイト(スマホ)


さて、先週の土、日(201年5月31日~6月1日)に、アルツ君の特別養護老人ホームの居室の床に敷いてあるタイルカーペットを剥がし、新しい床材に張り替えるという工事が行われました。

もともと敷いてあったタイルカーペットが度重なる失禁によるシミや食べ物のシミなどでかなり汚れていました。

特養の職員さんが都度、汚れた部分のタイルカーペットを剥がし、手洗いで洗濯するという作業をやって下さっていましたが、どうにも劣化が進み、一枚一枚のジョイント部分がめくれ上がって来てしまいました。

すり足気味になっているアルツ君ですから、ちょっとカーペットがめくれ上がっているだけで、転倒する可能性があり、大変危険です。

それを、職員さんが布テープで、めくれ上がっている部分を貼りつけるという作業をしてくれていましたが、時間が経てば、今度はこのテープもめくれ上がって来てしまいます。

工事前の床001 工事前の床002

工事前の床003 工事前の床004
[クリックで拡大します]


さらに、厄介なのは、テープで張り付けてしまうと、汚れたタイルカーペット洗濯するためには、再びテープを剥がさなくてはなりませんし、洗濯し終わったら、またテープ止めです。

やはり、この作業が厄介なのでしょう。

いつしか、カーペットの手洗いは行われなくなってしまいました。

こうなると、衛生上もよろしくありません。

それで、ヤッチが提案して、床のタイルカーペットを張り替えてもらえないかお願いしていました。

ちなみに、このことを最初にお願いしたのは去年の8月です。

施設の内情はよくわかりませんが、予算の都合や工事期間中のアルツ君の居場所の確保の問題も有るのでしょう。

なかなか、工事が実現できずにいましたが、ようやく今年になって、5月31日に工事着手に相成りました。

もともとのタイルカーペットはクッション性に優れますが、生地の性質上、衛生面でよろしくないので、これを外し、フローリング調にしてもらうことで合意です。

板材を使うのではなく、木目調のクロスを貼るという作業です。

工事そのものは一日行程だったようですが、接着剤が乾く時間と、ボンドの臭いが残らないように、余裕をみて、二日行程になったようです。

工事の前、事前にヤッチと姉に施設の相談員さんからお話がありました。

生活相談員さん:「工事の日程が、5月31日と6月1日に決まりました。」

ヤッチ:「わがまま言って、申し訳なかったですね…。」

生活相談員さん:「いえいえ、こちらこそお待たせして申し訳ありませんでした。それでご相談なんですが…??」

姉:「はい、なんでしょう?」

生活相談員さん:「工事をさせていただく間の別の居室の用意もさせていただいたんですが、お父様が、環境が変わって、興奮されるのではないかと思いまして、ご家族の方にもご協力をお願いできないかと思いまして…???」

ヤッチ:「旦那さんなら、『誰がそんなことを頼んだ?』とか、『そんな話(工事)は聞いていない。』とか言いそうだよな?」

生活相談員さん:「はい…。」

姉:「昼間だけでも、家族の誰かが面会に来て、様子見ぐらいはさせていただきますよ。」

生活相談員さん:「そう、おっしゃっていただけるとありがたいです。夜勤の職員は○○がこの日に入るので、○○に対応させていただきます。」

夜勤に入る○○さんは、アルツ君が職員さんの中でも、割と心を開くタイプ…。

頻繁に声掛けをして下さるせいか、○○さんがシフトに入っている日については、あまり興奮したり、暴れるということを聞きません。

姉:「○○さんなら、安心だわ。失礼ですけど、他の方だと、怒り出すかもしれませんからね~。」

生活相談員さん:「実はうちのほうも、○○が夜勤に入る日を工事日にしようという事で、さらに日程が遅れ遅れになってしまった次第です。」

ヤッチ:「用意していただいた代替の居室のレイアウトは同じような感じですか?」

生活相談員さん:「と、おっしゃいますと?」

ヤッチ:「間取りですよ。枕が足と頭で、逆になっていると、起き上がるのも今までと逆になるでしょ?」

生活相談員さん:「ああ、そういう事ですか。ご用意させていただいたお部屋は、今お父様がいらっしゃる部屋のちょうどはす向かいです。窓からみえる景色は変わってしまいますが、起き上がる時の姿勢は今のお部屋と同じように、左向きに起き上がるような格好になると思います。」

ヤッチ:「そいつはよかった。たぶん起き上がる向きは体が覚えているでしょうからね。」

姉:「そしたら、工事が始まる朝に私が来ますから、部屋の移動は、私が立ち会えばいいかしら?」

生活相談員さん:「そうですか?そうしてもらえるとありがたいのですが…。」

ヤッチ:「様子をみながらという事になると思うけど、どうしても機嫌が悪いようなら、俺が奥さん(キノコさん)の部屋にでも連れて行くよ。なるべくここ(施設)に居る時間を少なくすればいいんだもんね?」

生活相談員さん:「ご無理言って、申し訳ありません。」

姉:「いえいえ、無理なお願いをしたのはこっちですから、そのくらいはさせていただきますよ。」

工事初日の午前中に姉がアルツ君の引越しに立ち会い、午後からヤッチがアルツ君の見守り役です。

工事の当日のお昼近くに姉からヤッチのところに電話が入ります。

姉:「ママもパパのところに来てくれたんだけどさ~。ちょうどパパがお風呂に入りましょうって職員さんに手を引かれている時だったんだわ~。」

ヤッチ:「で?」

姉:「ママが廊下を通りかかったもんで、パパがそれを見つけて、急に怒り出して、職員の人に『俺は風呂になんか、入らない!!』って。」

ヤッチ:「風呂好きなのに珍しいね?」

姉:「うん、ママの顔を見ちゃったからじゃない!?」

ヤッチ:「で、結局は入ったの?」

姉:「いやあ、結局入らないわよ。で、ママも、どうも熱中症みたいなんだわ~。」

ヤッチ:「暑いところに出て来ちゃったからだろ?」

姉:「ここへ来る時はタクシーだから。どうも昨日も暑くて、暑いところに買い物に出かけちゃったみたいよ。」

ヤッチ:「で、大丈夫なのかよ?」

姉:「うん、ここでパパとママの二人でお昼を食べる予定にしていたんだけど、ママのほうは、食欲ないって…。」

ヤッチ:「はやく家に帰ってもらって、休ませた方がいいよ。」

姉:「うん、そう思ってるから、あんた早目にこっちに来てくれない?」

ヤッチ:「わかった。すぐに行くよ。」

ヤッチが施設に着くと、引越しした居室の中でキノコさんが椅子に腰かけています。

アルツ君はベッドで横に…。

ヤッチはキノコさんに話し掛けます。

ヤッチ:「なに、奥さん、大丈夫なの?」

キノコさん:「うん…。熱中症みたい…。」

ヤッチ:「いつから?」

キノコさん:「昨日、暑い時に出かけちゃったから、その時みたい…。」

ヤッチ:「食欲が無いって聞いたけど?」

キノコさん:「うん、さっきからお茶ばっかり飲んでいるわ…。」

ヤッチ:「なんか、少しだけでも水以外のものを口に入れた方がいいんじゃない?」

アルツ君:「そうだよ~。美味いもん食って寝てるのが一番だよ~。」

寝ているのかと思ったアルツ君が、ベッドで目も開けずに話に割り込んできます。

ヤッチ:「なんだよ、死んでるんじゃないのかよ?」

アルツ君:「かも知れないな…。」

ヤッチ:「旦那さんは昼ご飯を食べたのか?」

キノコさん:「ああ、食べた、食べた。あたしの持って来たお昼まで、取り上げて食べた。」

ヤッチ:「旦那さん、奥さんの分まで食っちゃったら、奥さんの分が無いじゃないかよ?」

アルツ君:「俺は、もうすぐ死ぬんだから、イッパイ食わないといけないんだよ…。」

ヤッチ:「死ぬ奴が寝ながら、そんなにペラペラしゃべるかよ!」

ともあれ、キノコさんの顔色がすぐれないので、早目にタクシーを呼んで、帰ってもらうことに…。

ヤッチ:「旦那さん、奥さんが、具合が悪いから、帰るって!すぐ忘れちゃうんだから、目を見開いて、インプットしておけよ?」

アルツ君:「はい、はい、さいなら…。」

アルツ君、ベッドに横たわったまま、目を開けようとしません。

キノコさん:「じゃあ、また来るからね?」

アルツ君:「あいよ…。」

キノコさんは家に帰ってしまいました。

その後、アルツ君もいびきをかいて寝てしまいました。

20分くらい経った頃でしょうか。

アルツ君が目を覚まします。

アルツ君:「あれ?ばあさんはどうした?」

ヤッチ:「さっき、具合が悪いって、帰ったよ。熱中症だって。」

アルツ君:「しようがない奴だな…。」

ヤッチ:「旦那さんは大丈夫なのか?風呂も今日は入っていないらしいじゃないかよ?」

アルツ君:「だれもお風呂だなんて言って無かったぞ?」

ヤッチ:「まあ、いいや。もう少ししたら、ここの職員さんがもう一度声を掛けに来て、お風呂に誘ってくれるってよ?」

アルツ君:「どっちでもいいや。で、ばあさんはどうした?」

ヤッチ:「熱中症。干物になりかけだな。」

アルツ君:「しようがない奴だな…。」

そう言いながら、またもやアルツ君、寝入ってしまいました。

またまた20分ほどして、アルツ君が目を覚まします。

アルツ君:「あれ?ばあさんはどうした?」

ヤッチ:「さっき、具合が悪いって、帰ったよ。熱中症だって。」

アルツ君:「しようがない奴だな…。で、ばあさんはどうした?」

ヤッチ:「さっき、具合が悪いって、帰ったよ。熱中症だって。」

そこへ、職員さんが居室を訪ねてきます。

職員さん:「午後にもう一度、お風呂に入れるんですがいかがなさいましょう?」

ヤッチ:「俺が来てから、ずっと横になったきりだから、もしかすると体調がよくないかもしれないですね?」

職員さん:「そうですか。では、先にお熱を測らせていただきます。」

熱を測ると、アルツ君、37.2度…。

職員さん:「少し熱が有るようですから、お風呂は中止しましょう。今看護師に言って、報告がてら、氷枕を持って参ります。」

職員さんが氷枕を持って戻ってきます。

職員さんがアルツ君の頭の下に氷枕を差し入れます。

普段なら、『冷たいっ!』と悲鳴をあげ、飛び上がらんばかりのところですが、ノーリアクション…。

気持が良いのか、いびきが…。

そして、20分経っては目を覚まし、『あれ?ばあさんはどうした?』の繰り返しです。

夕方、5時半ごろまで、これの繰り返しです。

ヤッチもアルツ君が不穏になったときの要員として送り込まれたわけですが、椅子に腰かけているだけで退屈です。

興奮するようなことも無い様子だったので、施設を後にしてきました。

その日の夜も微熱が有ったのが幸いだったのか、不幸だったのか、わかりませんが、アルツ君、夜勤の職員さんの手を煩わせることなく、朝までグッスリだったそうです。

翌日は熱も下がって、体調が戻ったようです。

朝までアルツ君が目を覚まさずにグッスリというのは入所以来、ほとんどないと言っても過言ではありません。

翌日の朝も姉が様子見に行き、ヤッチが午後から出向くことになっていました。

ヤッチが午後の2時前後に施設に行き、フロアを歩いていると、生活相談員さんに出くわします。

生活相談員さん:「あ、どうも。いつもありがとうございます。」

ヤッチ:「熱が有ったのがよかったのかわからないけど、全然大丈夫だったみたいだね?」

生活相談員さん:「まあ、ご家族の方に無理なお願いしなくて済んだような…。」

ヤッチ:「ホントだね…。」

生活相談員さん:「万全な態勢で、何事も無かったわけですから…???」

ヤッチ:「結果オーライか!?」

生活相談員さんがにっこりうなずきます。

ヤッチ:「ちょっと、気にかかるのは、ちょっと暑いだけで、こんなに体力を消耗するっていう事は、この夏は結構大変かもよ?」

生活相談員さん:「ですね…。こちらもできるだけ注意して見守らせていただきます。」

ヤッチ:「よろしくお願いします。」

生活相談員さん:「それと、もう工事は終わっているので、準備が整い次第、今いらっしゃる居室に声を掛けに参ります。」

ヤッチ:「わかりました。何時ぐらいになりますか?」

生活相談員さん:「3時くらいにはお伺いできるかと…。またお引っ越しの際には…???」

ヤッチ:「はい、大丈夫です。私もお手伝いさせていただきますよ。」

生活相談員さんと別れ、ヤッチは引越し先の居室に向かいます。

アルツ君、今日もベッドで、横になっています。

ヤッチ:「旦那さん、まだ調子悪いのか?」

アルツ君:「別に…。」

ヤッチ:「ここはファーストクラスじゃないんだからさ…。もう熱は下がったんだろ?」

アルツ君:「下がり過ぎてんじゃないのかな…。」

ヤッチ:「死後硬直が始まってんじゃないのかぁ?」

アルツ君:「たぶん、美味いもんを食って無いせいだろうな…。」

ヤッチ;「さっき、ここの人にきいたら、朝も昼も完食だったらしいぞ。おまけにすでにゼンザイまで食ってるらしいな?」

アルツ君:「おかしいなぁ…。胃袋に穴が開いてるのかな…。」

ヤッチ:「外に出てないから、胃袋じゃなくても、どっかの臓器が吸収してくれるよ。」

アルツ君:「それより、ばあさんはどうした?」

ヤッチ:「ばあさんは熱中症。今頃干物かミイラだな!?」

アルツ君:「しようがないな…。干物じゃ食っても美味くないぞ?」

ヤッチ:「なんだって、そう食い物に結び付けるかなぁ…。干物にアンコでも載せて食うか?」

アルツ君:「嫌だっ!」

くだらない会話をしていると、先ほどの相談員さんが居室をノックします。

どうやら、元の古巣の居室の準備が整ったようです。

アルツ君に椅子に腰かけてもらい、先にベッドを運び入れます。

その他、備品類を運びこみ、最後にアルツ君です。

ヤッチ:「旦那さん、お待たせ。部屋がすごくきれいになったぞ?立てるか?」

アルツ君:「立てるさよ~。なに、バカなこと言ってるんだよ…。あ、痛っ!」

脇腹を手で押さえます。

うん…。まだ、治っていないんですかね…。

ずっと寝ていたせいもあるのか、椅子から立ち上がるのもやっと…。

ほんの数メートルの距離でしたが、歩行器で古巣へと移動してもらいます。

アルツ君を元の居室に引き入れ、ベッドに腰かけさせます。

居室の新しい床001 居室の新しい床002

居室の新しい床003 居室の新しい床004
[クリックで拡大します]


生活相談員さん:「お父様、お待たせして、すいませんでした。」

アルツ君:「いえいえ、どういたしまして。」

生活相談員さん:「いかがですか?床を貼り替えさせていただいたんですけど?」

アルツ君:「かー!なんだかピカピカじゃんかよ!」

生活相談員さん:「万が一、転ばれても、大けがにならならないように、クロスの下にはクッション材を入れてあるんですよ。」

アルツ君:「ははー、今日から地べたで寝ないとかぁ???」

どうやら、元いた古巣であることは、アルツ君にも認識できる様子…。

生活相談員さん:「いえ、いえ、ベッドで寝てもらわないと、僕のほうが困りますよ。」

アルツ君:「そうかい、それにしてもピカピカじゃないかよ~。」

生活相談員さん:「気にいっていただけてよかったです。」

アルツ君:「まあね。これが金箔がだったら、もっとよかったけどな!?」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2014/06/02 | コメント (4) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

なぜ特養では点滴一本も打ってもらえないのか?

2015/01/16 (金)  カテゴリー: 脳梗塞
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点滴注射

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

アルツ君のことを心配して下さっている方もいらっしゃると思うので、あまり記事としては面白い内容ではありませんが、ご報告をかねて、書き記したいと思います。(※追記を書きました。最新の情報はこの記事の後半部分にあります。 2016年5月

これから書かせてもらう内容は、ヤッチの主観がほとんどで、医療、介護のプロの方からすると、間違った考えや知識かもしれませんので、あらかじめご了承の上、ご覧下さいね。

まず、特別養護老人ホームでのアルツ君の生活ですが、一日の大半をベッドの上で過ごしているようです。

『ようです。』と書かせていただいたのは、一日中、施設内にいたことがないので、推測です。

『寝たきり』の状態がK病院退院後からずっと続いていることになります。

賛否の分れるところなのかもしれませんが、一日の大半をベッドの上で過ごしていることは、ヤッチには健全だとは思えません。

すぐに眠くなってしまうので、仕方のないことと言えば、それまでですが…。

せめて施設の職員さんが、アルツ君を介助し、車椅子に座ってもらう時間を増やすなどしてもらえれば、覚醒レベルも上がり、負のスパイラルから抜け出せそうな気もします。

K病院に入院中は、午前中にリハビリなどが毎日有ったわけですから、特別養護老人ホームに戻って来てからの方がベッドで過ごしている時間が長いことになります。

続いて食事面ですが、退院直後は、環境の変化にアルツ君自身が順応しきれていなかったのか、あまり十分な摂取量とは言えませんでした。

すぐに不機嫌になってしまうか、『俺はもう長いことはない…。』と弱音を吐き、口を開けてくれない日が続いていました。

でも、機嫌の悪くなったりする頻度も減り、少しずつですが、口を開けてくれるようになりました。

まだまだ、平均すると、イッパイ食べた日で、通常の6割程度ですが、食べる量が減ってきているわけではないので、まあ良しとしましょうか。

機嫌が悪くなるスイッチは脳梗塞で入院する前は、ヤッチなりにけっこう把握できましたが、最近のアルツ君は、ゲラゲラ笑いながら、怒り出すような時も有り、イマイチ、いつスイッチが入ったかわかりません。

余談ですが、このような時を、ヤッチは『竹中直人状態』と呼んでいます。

また、食事を摂ると、すぐに眠くなってしまうのも、いっこうに改善されません。

飲み込むのにエネルギーを消費するのか、食べた物を消化するのに、胃袋に脳に行く血液を奪われてしまうからなのかよくわかりませんが、以前はこんな事が無かったわけですから、脳梗塞の後遺症といっても過言ではないかもしれませんね。

ヤッチは、今年になってから、夕食の介助だけ毎日やらせてもらっていますが、アルツ君が食事を摂り終わって、あるいは食事を摂るのをギブアップしそうになった時、必ず、ある質問をします。

『食べてすぐ寝てしまうと…?』です。

アルツ君の前日の答えは、『牛になる。』

その前の日は、『象になる。』

そのまた前の日は『豚になる。』でした。

なんか気の利いた答えを期待して、質問していましたが、面白くないので、そろそろやめにしようかと…。

(-_-;)

水分の摂取ですが、何度も書かせていただいているとおり、特養の嘱託医に一日に500cc以上水分を摂れない日が続くようであれば、『再び入院になる。』と言われています。

これについては、最近もあまり変化が見られず、500ccを摂れる日も有れば、摂れない日も有り、以前として、十分な摂取量とは言えませんね…。

アルツ君の年齢の平均では、1000cc~1500ccが必要と言われていますから、いかに少ないかがわかると思います。

特養の職員さんの多くは、半袖のポロシャツ一枚で仕事をしています。

そう…、高齢者用の温度設定なので、寒い屋外から施設の中に入ると、ムッとするくらいです。

施設内の空気も乾燥しているので、のどがもっと渇いてもおかしくないはずなんですけど、アルツ君、あまり水分を欲しがりません。

というより、ヤッチの目には、アルツ君が水分を摂ること自体を億劫に感じているようにも映ります。

口元に吸い飲みを運べば、わずかですが、すすることもありますからね…。

まあ、食事摂取量がほんの少しだけ増えたというだけで、以前に書かせていただいた記事内容とたいして変わらないので、ブログの更新をためらっていた次第です。

m(__)m

で、今日の話題はアルツ君の水分摂取の話題です。

昨日(1月15日木曜日)は特養で特養の嘱託医の診察が有りました。

アルツ君も当然嘱託医の診察を受けています。

同じくその日の夕方5時過ぎに、ヤッチはいつものようにアルツ君の夕食介助に施設に向かおうとしていたところ、姉から一通のメールをもらいました。

▽引用
姉からのメール(本文)

15分くらい前にA看護師(特養の主任看護師さん)から電話がありました。

A看護師によると、
B先生(特養の嘱託医)から『あまりにも水分摂取量が少ないので、このままでは生命維持が難しい。病院に行き、点滴を勧める。』との診断が下されたとの事。

ご家族の意向を明日(1月16日)午前中までに下さいと言われました。

私も、今日の19時頃に特養に行けるので、その時また相談しよう。
△引用

姉からのメールの内容だけでは、具体的なことはなにもわかりませんよね。

『病院』といっても、どこの病院なのか?

嘱託医のクリニックなのか、それとも別の外部の医療機関なのか?

入院なのか、外来で診察を受けるのか?

誰がアルツ君を『病院』に連れて行くのか?

家族の付き添いが必要なのか?

どうやって連れて行くのか?

経口摂取によって水分をアルツ君が十分に補うことができないので、水分補給のために『点滴(注射)』を打つというのだけは、わかります。

姉が特養に来てから、もう少し詳しく話を聞こうと、ヤッチはアルツ君の夕食の介助を始めます。

介助と申し上げても、介助になりません。

アルツ君、『食欲が無い』と言って、2、3口しか食べてくれませんでした。

これでは、処方されている薬も飲めません。

(-_-;)

この日の日中にキノコさんがアルツ君のところへ面会に行き、昼食をめずらしく完食したということを聞いていたので、まあ食べなくても、いいかくらいに思いましたが、やはり心配は心配です。

また、キノコさんが面会に訪れた時、アルツ君のテンションがマックスで、『俺はどこも悪い所はない。もう家に帰る。』と言ったそうで、アルツ君の食欲が気分的なものに大きく左右されていることは、誰の目から見ても確かなはずです。

これは食事摂取に限らず、水分摂取についても同じことが言えると思います。

なのに…。

嘱託医の診察はアルツ君の昼食の後ですから、なぜ故今頃になって、このような診断を嘱託医が下したのかもよくわかりませんね…。

アルツ君はこの後、車椅子に座ったまま寝てしまったので、ヤッチは居室の外の廊下に出て、姉の到着を待ちます。

姉が夜の7時ごろ到着です。

姉:「パパは?」

ヤッチ:「今、車椅子で眠ってるよ。」

姉:「ご飯は?」

ヤッチ:「ほとんど食べてない…。」

姉:「薬も?」

ヤッチ:「飲ませられないよな…。」

姉:「メール、見たでしょ?」

ヤッチ:「見たけど、あれだけの内容じゃ、『意向』もなにも、判断できる情報が少なすぎるよ。」

姉:「私もここの看護師さんにそう言われただけだからさぁ…。」

ヤッチ:「もう、事務所にいる生活相談員さん、帰っちゃったかね?」

姉:「訪ねてみる?」

ヤッチ:「うん。」

姉と二人で、同じフロア内にある生活相談員さんの事務所をノックします。

普段だと、もう帰宅している時間帯ですが、幸い古株の生活相談員さんが事務所から出てきます。

姉が、施設の主任看護師さんからもらった電話のことをこの生活相談員さんに伝えます。

生活相談員さん:「いや、その話はうちの看護師からもらっていないですね…。何時ごろの話ですか?」

姉:「今日の夕方5時すぎだったと思います。」

そこへ、今度は新任の生活相談員さんが姿を現します。

姉:「どうも、お世話になっています。そちらの主任看護師さんから何か聞いています?」

新任の生活相談員さん、キョトン顔です。

どうやら耳に入っていないようです。

姉は古株の生活相談員さんに申し上げたことと、同じこと伝えます。

新任の生活相談員さん:「いや、私もその話は伺っていないですね…。」

姉:「でも、そちらの看護師さんから明日の午前中までに返事を下さいって言われてるんですよね…?」

新任の生活相談員さん:「そうなんですか。それは確認してみないとですね…。」

ヤッチ:「ダメだこりゃ。今居る人間がだれも詳しいことを知らないんじゃ、議論する余地はないね。『病院に行く。』って言ったって、家族が連れて行くのか、御所で連れて行くかもハッキリしないんでしょ?」

生活相談員さん:「ですね…。」

ヤッチ:「『入院』なんてことになれば、水分摂取は出来ても、本人の精神状態が悪くなるのは目に見えてる話だと思うんだけどね…。」

新任の生活相談員さん:「わかりました。明日の午前中までのご返事というのは保留にしていただいて、私の方でもう一度、主任看護師、嘱託医に確認をさせていただきます。詳細がわかり次第ご連絡差し上げるというのでいかがでしょう?」

姉:「私たちはそれで構いませんけど…。」

姉とヤッチは居室に戻り、車椅子に座ったままのアルツ君をベッドに寝かせます。

ちょっと愚痴を言わせてもらえば、ベッドから車椅子、車椅子からベッドへの移乗について、毎回ヤッチがやっているのはなぜなんでしょうね?

ここは特別養護老人ホームという介護施設で、ヤッチが在宅で面倒をみているわけじゃないんですけどねえ~。

しかもヤッチの移乗介助、全くスキルの無い力任せの介助方法です。

アルツ君を半ば担ぎ上げるパワー介助です。

アルツ君をベッドに寝かせ、ずり下がったアルツ君の身体を枕の方に引き上げていると、先ほど会話をした新任の生活相談員さんが居室に入ってきます。

新任の生活相談員さん:「先ほどの件でちょっとお話があるんですけど…。」

ヤッチ:「あっ、ちょっと待ってもらえます。もう少しで終わりますから。」

新任の生活相談員には廊下で待ってもらいました。

姉とヤッチはアルツ君に布団を被せ、離床センサーと転倒用のマットをセッティングして、居室の外に出ます。

姉:「ごめんなさい。お待たせしました。」

新任の生活相談員さん:「あ、いえ。こちらこそ申し訳ありません。」

かつてはアルツ君の『定位置』だった場所に三人で腰かけます。

新任の生活相談員さん:「今、うちの看護師に電話で確認いたしました。やはり、お姉さまがおっしゃられていたことと同じことを、うちの看護師も嘱託医から聞いた話として申しておりました。」

もう、このとき、ヤッチはこの先の会話が回りくどい展開になることを察知していました。

自分のブログは回りくどいのに、自分の普段の会話が回りくどくなるのを非常に嫌う性格です。

m(__)m

ヤッチ:「確認の確認をしただけでしょ?で、どうする?」

新任の生活相談員さん:「期日については、改めてご相談ということになると思いますが、外部の医療機関を受診していただきたいと…???」

ヤッチ:「その外部の医療機関というのは、嘱託医もクリニックを経営しているわけですから、そこで受診して、点滴を打ってもらうという方向でもいいの?」

新任の生活相談員さん:「確認してみないとわかりませんが、嘱託医が『OK』であれば、その選択肢も有りかと…?」

ヤッチ:「OKが出た場合、誰が連れて行くの?本人(アルツ君)は絶対嫌がると思うけどね?」

新任の生活相談員さん:「こちら(施設)の車をご用意して、受診していただくことも検討させていただきますけど?」

ヤッチ:「点滴を打つとなれば、10分やそこらじゃ帰って来られないよね?たとえば、2時間くらい掛かるということになったら、その間もそちらの職員さんが付き添っててくれるの?」

新任の生活相談員さん:「…。」

ヤッチ:「嘱託医のクリニックでなくても同じことだと思うけど、受診先で本人(アルツ君)が大声を出して暴れる可能性も大だよね?その時もそちらで面倒見てくれるのかな?」

新任の生活相談員さん:「その時は、やはりご家族様のご協力が必要にもなってくるかと…。」

ヤッチ:「仮に医療機関に連れて行ったとして、水分を補えても、帰って来てから、不穏になる可能性を考えると、今外に連れ出すことを俺は危険だと思うんだけどね?」

姉:「私もそう思う…。ちょっとずつだけど、ご飯を食べられるようになってきているのに、外へ連れ出したばかりに、またご飯を食べてくれなくなっちゃうかもしれないし…。こちら(施設)で点滴を打ってもらうというわけにはいかないかしら…???」

新任の生活相談員さん:「その件は、以前もお話しさせていただいたとおり、こちらは介護施設で、医療機関ではないので…?」

ヤッチ:「でもさ、こちらには施設の看護師さんもいらっしゃるし、嘱託医もいらっしゃって、毎週定期的に往診だか、訪問診療をやってるわけだよね?具合が悪い人が入れば、何かの処置などをして、医療行為を行ってるわけだよね?」

新任の生活相談員さん:「そうですね…。ただ基本的には病院という役割を担っているわけではないので…。」

ヤッチ:「建て前はそうかもしれないけど、軽く二、三本、(点滴を)ここで打っちゃおうよ?ここなら、穏やかに点滴に応じてくれると思うからさぁ~。」

新任の生活相談員さん:「ただ、そこは、嘱託医のご判断でするものなので、私にはお答えができかねるかと…。」

ヤッチ:「軽くチュッチュと打っちゃえば、いいじゃん。病院じゃないからダメ?」

新任の生活相談員さん:「たとえば、療養型の病院に入院されて、そこで、たとえば1週間とか点滴治療を行っていただくという選択肢も有るかと…?」

ヤッチ:「あのさ、たぶんおっしゃられていることは正論だと思うよ。でもさ、お宅の施設とK病院との間で、話し合いを進めて行く中で、病院で入院しているよりは、この施設の方が環境が整っているっていうことで、親父は退院してきたわけでしょ?何でそんな本末転倒な発想が出るかな…。」

姉:「お前、またやめな!言い過ぎだよ!」

ヤッチ:「いや、悪いけど、親父の命が掛かってるんだ。遠慮して後悔はしたくないからハッキリ言わせていただくよ。」

姉:「やめなって!」

ヤッチ:「嘱託医と以前話し合いを持った時に、回復の見込みのない人に点滴は打てないとおっしゃいました。でも、回復の見込みが有るか、無いかは点滴を一本打ってみて、判断してみたって遅くないんじゃないかな?」

新任の生活相談員さん:「おっしゃっているお気持ちは非常によくわかります。ですが、慢性期、あるいは回復期の介護や医療をどうやってしていくかは、こちらの課題でもありまして…。」

ヤッチ:「だったら余計、今がチャンスじゃない?嘱託医といっても、この施設と使用従属関係にあるわけでしょ?いわば、嘱託医は施設に雇われている人間じゃない?施設側から、嘱託医に『ここ(施設)で、打ってよ。』って言えないの?」

新任の生活相談員さん:「は…。嘱託医といっても、少々意味合いが違いますからね…。嘱託医に直接お話ししていただくのが良いかと…。」

ヤッチ:「悪いんだけどさ…、いつもいろいろな提案をするのはこっちでさぁ…。どうして、施設から、なにかアドバイスとか提案をいただけないのかな?俺ら、介護のプロじゃないわけで、親父のことしか知らないわけじゃん?たくさんの利用者さんと接している方々から良きアドバイスをいただけないかな…????」

姉:「私も、同じことを申し上げたいです。私は弟以上に介護のことはわかりません。ですから、素人が申し上げる事なので、皆さんにとっては、大変失礼なことを申しあげているのかもしれません。ですから、余計に素人意見を言わせていただけるなら、何で、ここ特別養護老人ホームで点滴を打てないんですか?」

新任の生活相談員さん:「お姉さまのお気持ちもよくわかりました。こちらで何かできる事はないか検討してみたいと思います。」

ヤッチ:「今日の話だけじゃなくて、以前話した時もそうだったんだけど、うちら家族以外は、みんな『回復の見込みがない。』を前提に話しをするんだよね…。医療で補えない部分を介護でフェローし、逆に介護で補えない部分医療でフォローしていくことは有ってもいいんじゃないかな?親父さんが『食べられない。』、『飲み込めない。』をどう介護の力で克服させられるのか、そろそろ皆さんの本領を見せて下さいよ。」

新任の生活相談員さん:「…。」

ヤッチ:「今回、嘱託医に我々から『点滴を打って下さい。』と申し上げるのではなく、施設から嘱託医におっしゃって下さいよ。嘱託医の返事によって、また次を考えなくてはいけなくなると思うけど、そういう場合は、今度はそちらから何か良いアイデアを下さいよ?」

この後も、いろいろと話をさせていただきましたが、主要な部分ではないので、省略させていただきます。(ほとんどがヤッチの理不尽な要求です。)

話し合いの結果としては、嘱託医に施設から姉の言葉として『点滴を打ってください。』と連絡していただくことで終了です。

新任の生活相談員さんからは、『なぜ、特別養護老人ホームにおいて、点滴を打つことができないのか?』ということに関して、明確な回答をいただけませんでした。

翌日の今日(1月16日金曜日)の午後に姉から電話が入りました。

姉:「今度の1月の20日の火曜日に臨時のケース会議(サービス担当者会議)をやるでしょ?その後になるか、先になるかわからないけど、嘱託医が施設にいらっしゃるから、『直接会ってお話ししましょう。』ってことになったから。」

なんだか点滴一本で、なんでこんなに面倒なんでしょうかね…。

嘱託医は毎週アルツ君の診察をするのだし、アルツ君の診察だけをして帰るわけではないので、何時間か特養にいらっしゃるはずです。

その間に、自身のクリニックから点滴薬をはじめとする医療材料を持ち込んで、アルツ君に点滴を打てば、特に医療、介護と縦割りの話にはならず、問題は起こらないような気がするのですがね…。

ん…。

『なぜ、特別養護老人ホームにおいて、点滴を打つことができないのか?』ということについて、調べてみました。

どうやら厚生労働省保険局医療課から出されている「特別養護老人ホーム等における療養の給付の取扱いについて」というのが根拠になっているようです。

pdfファイルで、結構な長文なのでリンク先だけ貼っておきます。

「特別養護老人ホーム等における療養の給付の取扱いについて」の一部改正について
保医発0328第2号(平成26年3月28日)


これは厚生労働省(厚生労働省保険局医療課長)から、医療機関等の特定の人、もしくは特定の事業所に発せられた『通知』です。(国民全員が知っておかなければならない内容ではないので、一部の人にしか発せられていないということです。)

『療養の給付』というのは、お医者さんに行って受ける診察、処置、薬の支給、手術、入院などの事です。

この文章の中で、『なぜ、特別養護老人ホームにおいて、点滴を打つことができないのか?』に該当すると思われる箇所を抜粋して引用させていただきます。

▽引用
特別養護老人ホーム等の職員(看護師、理学療法士等)が行った医療行為については、診療報酬を算定できない。
△引用

全文を読んでも、『点滴を打ってはならない。』といったダイレクトな表現は出てきません。

※(重要)このブログの記事下に追記を書きました。ご参照ください。
2016年05月01日


上記の抜粋した文章でも『診療報酬を算定できない。』とあって、『点滴打ってはならない。』とは書いてありません。

どういうことかというと、点滴を医療機関で受けたことのある方ならご存知だと思いますが、医療機関においては、医療機関のお医者さんが看護師に指示を出し、看護師さんが点滴の針を刺し、薬液が落ちはじめると、時々カーテンを開けて、点滴の落ち具合を確認しに来ます。

何が言いたいのかというと、最近ではお医者さん自らが点滴の針を刺すことは少なくなって、ほとんど看護師さん任せの事が多くなって来ているということです。

点滴液が無くなれば、看護師さんが点滴の針を抜き、ゆっくり起き上がって終了になります。

これをもし、特養でやるとどうなるか?

引用文章には、『配置医師』という文言が使われ、施設の嘱託医がこれに該当するかは明らかではありませんが、一応、含まれるものと考えてまず間違いはないでしょう。

わかりやすくするため、ちょっとドラマ仕立てで展開させていただきますね。

特別養護老人ホームにはそこで雇用されている看護師さんがいらっしゃいます。

嘱託医がアルツ君の居る特養に一人で診察にいらっしゃいます。

嘱託医は特養の看護師さんと一緒に一人一人の利用者さんの居室を訪ね、診察して回ります。

アルツ君の居室にも診察の順番が回って来ます。

嘱託医:「ちょっと、水分が足りてないね…。お水飲んでますか?」

アルツ君:「わかんない…。」

嘱託医:「ちょっと、水分不足だから、点滴を一本打とうか?」

嘱託医は特養の看護師さんに、水分補給のための点滴を打つように指示します。

点滴薬などの医療材料は、嘱託医のクリニックから持って来たものです。

ちょうど、アルツ君の順番が診察の最後だったので、嘱託医は特養の看護師さんに点滴の指示だけを出し帰ってしまいました。

ここで問題となる行為は『特養(特別養護老人ホーム)』の看護師が点滴の針を刺した場合…。

特養の看護師が点滴の針を刺し、点滴が終わるまでの一式をやってしまうと、嘱託医は診療報酬を市区町村などの保険者に請求できないということのようなのです。

もちろん、アルツ君に打った点滴薬の薬剤料もアルツ君に請求できないし、アルツ君が一部負担金を支払う必要も無くなるというお話なのです。

嘱託医としては、お金を取れないなら、点滴を打てば打つほど赤字になってしまいますから、打ちたくないですよね…。

ちなみに特養ではなく、老健(介護老人保健施設)では診療報酬を請求できるようです。(特養は介護老人福祉施設)
※老健でも診療報酬を請求できないとコメントを頂きました。(コメントNo.2166

これが、もし、嘱託医が自分のクリニックから連れてきた看護師に指示を出し、アルツ君にこのクリニックから来た看護師が特別養護老人ホームという施設内で点滴の針を刺すというのであれば、嘱託医は診療報酬を請求できるようなのです。

嘱託医が点滴の指示を特養の看護師に出し、特養の看護師がアルツ君の腕に点滴の針を刺しても、嘱託医も看護師もオナワになることはないようですが、嘱託医からすると、一円も自分の手元に戻って来ないので、やるメリットが無いというのがどうもカラクリのようですね。

特別養護老人ホームの看護師が点滴を打つ行為そのものは医療行為として認められ、かつ違法性は問われる事は無いのに、特別養護老人ホームも嘱託医も金銭としての利益を得ることができないということです。

少々というか、おおいにややこしい説明になりましたが、特養の看護師が点滴を打っても違法性は無い。

違法性は無いが報酬が発生しない。

報酬が発生しないのなら、損することはやりたくない…。

これを国が指導しているんですよ~!

もう超高齢化社会に突入していて、アルツ君のような人間はたくさん居るはずです。

弱って来ているところに、通院や入院で点滴を受けて来いというのはあまりにも酷かと…。

外部の医療機関の受診を拒否すれば、点滴を受けられず、最悪死に至る可能性だってあるわけです。

こんなわけのわからん矛盾を放置していてよいものなのか…。

ちなみに、特養に嘱託医が診察に来て、自ら持ち込んだ点滴薬を自らの手でアルツ君に投与することは問題ないような気がしますが、これもできないんでしょうかねぇ~????

特別養護老人ホームの看護師さんは何のためにいるんだろう…?????

間違えている箇所も有るかもしれませんが、是非この話、広めてください。


追記~01

後日談があります。
上記の記事と合わせてご覧ください。
  1. なぜ特養では点滴一本も打ってもらえないのか? [2015/01/16] - 現在ご覧の記事
  2. 予想通り?アルツ君、救急搬送!! [2015/01/17]
  3. アルツ君の救急搬送の詳細 [2015/01/19]
  4. 特養嘱託医との話し合いは物別れ [2015/01/21]
  5. アルツ君、明日から『入院』です! [2015/01/28]
  6. 病状説明は余命宣告 [2015/01/30]


追記~02(2016年05月01日)

上記の記事を書かせていただいたのは2015年(平成27年)1月のことです。
記事の中で『「特別養護老人ホーム等における療養の給付の取扱いについて」の一部改正について』(平成26年3月28日 保医発0328第2号)という厚生労働省保険局医療課長からの『通知』を取り上げさせていただきました。
そして、この後、2016年(平成28年)に3月なって、新しい『通知』が発せられました。

「特別養護老人ホーム等における療養の給付の取扱いについて」の一部改正について
保医発0325第9号(平成28年3月25日)


標題は同じですが、リンク先、そして内容が異なります。

新しく発せられた通知の中で改正されたところを抜粋して引用させていただきます。

▽引用
特別養護老人ホーム等の職員(看護師、理学療法士等)が行った医療行為については、診療報酬を算定できない。
ただし、特別養護老人ホーム等に入所中の患者の診療を担う保険医の指示に基づき、当該保険医の診療日以外の日に当該施設の看護師等が当該患者に対し点滴又は処置等を実施した場合に、使用した薬剤の費用については診療報酬の算定方法(平成20年厚生労働省告示第59号)別表第1第2章第2部第3節薬剤料を、使用した特定保険医療材料の費用については同第4節特定保険医療材料料を当該患者に対し使用した分に限り算定できる。

また、同様に当該看護師等が検査のための検体採取等を実施した場合には、同章第3部第1節第1款検体検査実施料を算定できる。

なお、これらの場合にあっては、当該薬剤等が使用された日及び検体採取が実施された日を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。

「特別養護老人ホーム等における療養の給付の取扱いについて」の一部改正について
保医発0325第9号(平成28年3月25日)より抜粋して引用
△引用

上記内容から配置医師(嘱託医)が『健康管理』と称して特養に訪問する日でなくても、配置医師(嘱託医)が指示を出せば、特養の看護師が、点滴等の医療(治療)行為を行うことができると解釈できるのではないでしょうか。
ただし、点滴注射の手技料(注射に際しての手間賃、手数料のようなもの)などは、算定できないままなので、点滴に関して算定できるものは、点滴(補液)の薬剤料や特定保険医療材料(平成26年3月5日保医発0305第8号)の材料費のみです。(薬剤単独で保険請求できない注射もあるので、手技料も算定できるのではないかという疑問もありますが…。)
配置医師(嘱託医)が、あるいは特養自体が人員の確保等の理由で採算が取れないと判断すれば、点滴等の医療行為を行わないことも考えられます。
それでも特養入所者の立場からすると、施設内で点滴を受けられる可能性はかなり高くなったのではないでしょうか。
また特養の職員さんの立場からすると、提供できるサービスの幅が広がったのではないでしょうか。
『算定できない』から『算定できる』という文言が加えられたのですから、大きな一歩といえるかもしれません。

余談ですが、『通知』という言葉を何度も使用させていただきましたが、法律用語(行政用語)が実に難しい…。
比較的わかりやすい解説を見つけたので引用文を載せておきます。

▽引用
あくまで、一般的にどう理解されるかを踏まえて分けると、
通知
事実を知らしめるためのもの。特定の人に伝える場合が多い。
一般に広く知らしめる場合は「公告」という場合が多い。

通達
法令の解釈運用のために、規範の実効性を補うための個別指針を示したものが多い。
それ自体が法的拘束力があるものではないが、法規範と一体となって事実上法的拘束力を持つ。


通知に反した場合、それが直ちに「違法」ではなくても、知りながら従わなかったことの責任を追及される根拠にはなりえます。例として相応しいかどうかを敢えて無視して例に挙げれば、薬害エイズのときには、当時の厚生省が米国当局や関係機関から危険情報を得ていたにもかかわらず、これを黙殺して危険な血液製剤を製薬会社の在庫処理のために販売禁止措置を講じなかったことが問題にされました。
これと同じように「故意または過失」の存在を裏付ける証拠になりますから、法的な意味はあるものと思います。
△引用


今回のケースでは『特定の人』というのは、医療保険の診療報酬事務を行っているような保険医療機関(病院、診療所)、あるいは事業所等が該当し、介護報酬請求事務を行っているような特別養護老人ホームなどには、『通知』は送付されていない可能性が高いです。
さらに『保医発』とは『厚生労働省保険局医療課長発』という意味です。

(参考)
難しい法律用語と難しいアルツ君 [ アルツ君は職人 ]


今後もこのような改正が行われると思います。
機会があれば、追記していきたいと思いますが、確約できませんので、リンクを貼っておきます。
随時そちらでご確認していただくようお願い申し上げます。

厚生労働省平成○○年度診療報酬改定
最新の情報を得るには、○○年度の○○の部分を現在の年度に置き換えて、リンク先を探してください。(たくさん有り過ぎて、探すのが大変かも?)

(注)役所関連のリンクを多数紹介させていただきましたが、役所もかなりの頻度でページをリニューアルします。リンク切れになる可能性もありますので、興味のあるものについては、端末に保存することをおすすめします。

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2015/01/16 | コメント (8) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

瞬間湯沸かし器と化す職人の息子

2015/07/14 (火)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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2015年7月13日の室内温01

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

ヤッチですが、もう、何回施設で怒りを爆発させているんでしょうか?

大人げないと自分でわかっているのに自分を抑えることができません。

これから書かせていただく記事は介護職の方や施設関係者の方からすると、いや、この方達以外の人にとっても、不愉快極まりない記事になります。

あらかじめご承知の上ご覧ください。

さて、昨日7月13日の東京は晴れて、非常に暑い日でした。

東京にお住まいの方ならご存知かもしれませんが、晴れて暑い上に風も非常に強い一日…。

涼しい風ならよいのですが、これがまた熱風…。

そんな暑いさなか、午後2時を回ったころでしょうか。

ヤッチはアルツ君の居る施設(特別養護老人ホーム)に向かいます。

途中セブンイレブンに立ち寄り、アルツ君の主食となりつつある水ようかん三つ(一日分)と杏仁豆腐を購入しようと、レジに向かいます。

ヤッチ:「これだけ暑いと、ご商売にも影響が出るでしょ?」

店員さん:「そうですね。あんまり暑いので、お客さんも外に出ていらっしゃらないみたいです。それに自動ドアが開くと熱風が入ってくるので、店内に居ても暑いんですよ。」

ヤッチ:「フライヤーを使ったりするから、楽なお仕事じゃないですね。」

セブンイレブンのお姉さんと雑談した後、冷えた水ようかんを持って自転車を走らせます。

なんだか水ようかんがホットになりそうな勢いです。

余談ですが、この水ようかん、もう少し日持ちしてくれると、毎日施設に持っていく必要がなくなるんですが、アルツ君の好物ゆえに切らすことはできません。

アゲインストの風の中をぬって施設に到着です。

持ってきた水ようかんは施設の冷蔵庫に保管してもらい、アルツ君の食事の時に出してもらいます。

ヤッチはナースステーションのカウンターで施設の女性職員さんに水ようかんを預けます。

ヤッチ:「また水ようかんをお持ちしたんで、入れておいてもらっていいですか?」

女性職員さん:「わかりました。」

ヤッチ:「それとまた杏仁豆腐を食べてもらおうと思って持って来たんで、今食べてもらってもいいですか?」

女性職員さん:「あ、それでしたら、冷蔵庫にも以前持って来ていただいたものがあるので、そちらから召し上がっていただけますか?」

女性職員さんが冷蔵庫から杏仁豆腐を出してきます。

なんてことはない、ヤッチが新しく持って来た物の方が日付が古い…。

ヤッチ:「なんだ、今日のやつの方が古いじゃん。じゃあ、こっちから先に食べさせますね?」

ヤッチはアルツ君の居室へ向かいます。

普段、昼間は廊下側の扉は開いたままになっています。

一応、扉をノックします。

その瞬間、ヤッチは熱い空気に包まれます。

そう、向かい側の南側の窓が半分ぐらい開いています。

強風にあおられて、アルツ君の居室のカーテンは暴れています。

ヤッチ:「旦那さん、暑くないかい?」

仰向けにベッドで寝ていたアルツ君がヤッチの姿に気づき、こっちを向きます。

アルツ君:「暑いなんてもんじゃないよ~。」

ヤッチ:「だよな。」

居室にあるデジタルの室温計(姉が購入したもの)を見ると、29.4度を表示しています。

いくら空調(冷房)が入っているとはいえ、直射日光の照りつける南側の窓が開いていれば、室温が上がらないわけはありません。

しかもアルツ君の麻痺側に窓が設置されていますから、アルツ君に閉めることはできません。

ナースコールは有ったとしても使い方を知りませんし、アルツ君に大声をあげられるほどの体力はありません。

ヤッチ:「喉渇いてないか?」

アルツ君:「大丈夫…。」

アルツ君の『大丈夫』は危険のサイン…。

ヤッチ:「ほんのちょっとだけ我慢できるか?」

アルツ君:「大丈夫…。」

アルツ君、少しぐったりしているようにも見えます。

ヤッチは慌てて生活相談員さんがいる事務所に向かいます。

そうそう、記事にしていませんでしたが、以前からのヤッチのクレーマーぶりに現場の職員がビビッてしまっているので、施設側からのお願いで、ヤッチから現場の職員さんに注文をつけないでくれと言われています。

ヤッチも約束を守り、ここ最近は現場の職員さんとは挨拶程度を交わすだけにしています。

直接話しをしてよいのは、生活相談員さん以上の役職のある方たちだけです。

事務所に行くと、この階の課長さんがいらっしゃいます。

ヤッチ:「あのさ、部屋の空調というか、部屋の温度なんだけど何とかならないかな?この暑いのに窓が開いてるんだけど…。部屋の温度。29度以上もあるよ。」

課長さん:「部屋の窓が開いている…???」

ヤッチはうなずきます。

課長さん:「今、(居室に)お伺いしますね。」

ヤッチが窓を開けたまま、アルツ君に辛抱してもらったのはこのためです。

いわゆる現場保存というやつです。

ヤッチはアルツ君の居室に戻ります。

ヤッチ:「旦那さん、大丈夫か?杏仁豆腐持って来たから食べようぜ?」

アルツ君:「お金がないからいらない…。」

ヤッチ:「お金はいらないよ。食べよ。」

アルツ君:「大丈夫ですって…。」

ん…。

元気がありません。

先ほどの課長さんはナースステーションで現場の女性職員さんと空調の設備の電源辺りで冷房の設定温度を確認しているようです。

中々居室にいらしてくれません。

先ほど施設の課長さんと話していた現場の女性職員さんと看護師さんが居室に向かってきます。

廊下近くの扉付近に立っていたヤッチに女性職員さんがヤッチに話しかけてきます。

この女性職員さん、アルツ君の入所している棟の介護スタッフを束ねる介護リーダーと呼ばれる方です。

女性職員さん:「どうもすいませんでした。先ほど便が出たので、換気のために窓を開けておいたんです。」

さっそく、施設との約束を破るヤッチ…。

ヤッチ:「でも、(アルツ君は)グッタリしちゃってるよ。」

女性職員さん:「便が出てすぐだからじゃないかしら。」

どういう根拠でアルツ君のグッタリ感を査定しているのかヤッチにはさっぱりわかりません。

ヤッチ:「換気するだけなら、こんなに室温が上がるまで窓を開けておく必要はないんじゃない?」

女性職員さん:「すいませんでした。」

看護師さん:「すいませんでした。」

ヤッチ:「今日の外はものすごく暑いし、風も強いんだから、窓を開ければどういうことになるかくらいは判断がつくでしょ?」

看護師さん:「そうですよね…。」

そこへ課長さんも居室に入ってきます。

ヤッチは同じことを繰り返します。

課長さん:「以後こういうことがないように気をつけさせていただきます。」

居室の窓を閉めれば済む話なので、ヤッチも話を切り上げ、アルツ君に杏仁豆腐を食べてもらう準備に取り掛かります。

たくさんの人が自分の居室に入ってきて、騒がしくしていたので、もうアルツ君、この段階で不機嫌です。

一口、二口を食べたところで、アルツ君が口を開けてくれなくなってしまいました。

少しでも水分補給をしてもらおうと思って面会に来たのに残念な結果です。

ベッドに横たわり、目を閉じたままのアルツ君がボソッとつぶやきます。

アルツ君:「ばあさん(キノコさん)はどうした?」

ヤッチ:「あれ?今日は月曜日だからばあさんのやつ、お昼頃ここに居たんじゃないか?」

ヤッチもこの日、キノコさんが面会に来ていたのかどうかを知らなかったので、キノコさんに電話を掛けます。

ヤッチ:「今大丈夫?あのさ、今日は旦那さんのところにきた?」

キノコさん:「行ったわよ。お昼ご飯の前に帰ったけど。」

ヤッチ:「やっぱ。そうなんだ。ちょっと待ってね。旦那さんにかわるから。」

ヤッチはアルツ君の耳元に携帯電話を近づけます。

何やら少し話したようですが、アルツ君が、『はい、お願いしま~す。』と言って眠ってしまいました。

再びヤッチはキノコさんと会話をします。

ヤッチ:「今日さ、お宅がここに来た時、旦那さんの部屋の窓は開いてた?」

キノコさん:「そうね…。風がピューピュー入り込んで来ていたから、開いていたんじゃないかしら。でもそんなに暑くはなかったわよ。」

ヤッチ:「了解。ありがとう。今、窓が開けっ放しになっていて旦那さんがバテちゃってたからさ…。」

キノコさん:「そうなの?大丈夫?」

ヤッチ:「わからない…。じゃあ、悪いけど切るよ。」

ヤッチは居室を後にします。

再度、生活相談員さんの事務所を訪れます。

今度は主任生活相談員さんも在席しています。

ヤッチ:「すいません。今、母に電話したんだけど、どうも午前中も部屋の窓が開いていたらしいね?」

主任生活相談員さんがこれに対応します。

主任生活相談員さん:「開いていた??僕がお父様の昼食の時にお伺いした時は閉まっていたんですけど…?」

ヤッチ:「母が嘘を言っているようにも思えないし、旦那さんの目やにがカピカピになっていたからさ…。」

嫌味な言い方ですね~。

あー、ヤダヤダ。

主任相談員さん:「そうでしたか…。」

ヤッチ:「だいたい、部屋の空調の設定温度は何度に設定してるの?」

主任生活相談員さん:「日によって変わりますけど、今日ですと、25度とか26度じゃないでしょうか?」

ヤッチ:「それは現場の職員任せなの?施設で何度に設定しましょうという統一的な冷房の設定温度というのはないの?」

主任相談員さん:「お父様のお部屋は南側で直射日光が入るので、部屋の温度が上がってしまいがちになるので…。」

ヤッチ:「実は昨日も同じ時刻にここへ伺ったんですけど、その時の部屋の温度は25.3度。あまりにも寒いので申し上げようと思ったんだけど、例のように、現場の職員に物申すなと言われているんじゃない!?だから、ここに伺って申し上げようと思ったんだけど、日曜日でどなたもいらっしゃらなかったから、姉にこのことをメールして帰って来ちゃたんですよ。」

主任生活相談員さん:「場合によっては、冷房時に25度代になることもありえるかと…?」

ヤッチ:「いやいや、25度は仕事で動いている人には快適温度かもしれないけど、じっとしている人には酷でしょ。それも高齢者だよ。さらにタオルケット一枚で腕が飛び出てるんだよ?寒すぎない?」

主任生活相談員さん:「寒くなりすぎないように、頻繁にお伺いして様子を見させていただきます。」

ヤッチ:「さっき、ここの看護師さんに聞いたら、『25度はありえないでしょ。』って言っていたぐらいだから、冷房の設定温度についても皆さんで話し合ってくださいよ。現場の裁量で現場の職員の体感温度で設定温度を決めるんじゃなくて、働いている方には失礼かもしれないけど、利用者本位で設定温度を決めてよ。」

主任生活相談員さん:「わかりました。」

ヤッチ:「命にかかわることなんだから、早急に対応してくださいよ。後でまた夕食の介助に伺います。あ、それと親父に二択で質問しないで下さいよ。『暑いですか、寒いですか?』って聞くと、『わからない。』って答えますから。」

午後3時半くらいだったでしょうか。

ヤッチは施設を出ます。

屋外の気温は32、3度あったのではないでしょうか。

自分の用事を済ませ、ヤッチはアルツ君の夕食の介助のために再び施設に自転車を走らせます。

施設に到着したのが午後の5時半を回ったところでしょうか。

受付を済ませアルツ君の居室に向かいます。

居室に入ると、昼間とは打って変わって寒い!!

部屋の室温計は25.1度…。

湿度も38%を指し、『乾燥マーク』が点灯しています。

ベッドの上のアルツ君を見ると、こっちを向いて半笑いです。

ヤッチにはこの半笑いが呆れている顔のように見えました。

ヤッチ:「おい、おい旦那さん、寒くないかい?具合悪くなってない?」

アルツ君:「大丈夫だよ。まだ若いんだから…。」

ヤッチ:「『特別なスープ』をあげたくなる言い回しだな。ほんとのこと言ってみん?寒いだろ?」

アルツ君:「寒くはない。冷たい。死んじゃったって…。」

ヤッチはアルツ君の掛けているタオルケットの上にもう一枚毛布を掛けます。

そしてまたもや、慌てて生活相談員さんの事務所に駆け込みます。

ヤッチ:「今度は冷房が効きすぎて、寒いんだけどさ…。」

課長さん:「寒い?今伺います。」

ヤッチは足早に居室に戻ります。

ヤッチ:「旦那さん、調子悪いところない?」

アルツ君:「悪いっていえば、お腹空いちゃったよ~。」

ヤッチ:「それは調子が悪いんじゃなくて、調子がいいんだよ。あー、よかった。」

女性職員さんがアルツ君の夕食を持って、居室に入ってきます。

女性職員さん:「失礼します。お食事をお持ちしました。」

ヤッチ:「ありがとうございます。」

女性職員さん:「お部屋の冷房温度大丈夫ですかね?」

現場の職員にもの申すなと言われているヤッチでしたが、本日2枚目のイエローカードです。

ヤッチ:「ありえない温度でしょ。寒すぎるよ。」

女性職員さん:「さっきお伺いした時は26度代だったんですけどね。」

ヤッチ:「これで入口の扉を閉めたら、なかなかのストッカーになるよね?」

女性職員さん:「すいません…。」

女性職員さんは足早に出て行ってしまいました。

ヤッチはアルツ君のベッドのリクライニングを上げ、エプロンをつけてもらいます。

ヤッチ:「今日はお魚だよん!」

アルツ君:「かあー、美味しいね、チクショー!」

ヤッチ:「それにひじきの煮物もあるよん!」

アルツ君:「おいしね~、チクショー!」

いつもの儀式として、一通り献立を説明します。

ミキサー食でみんなペースト状になっているので、正直なところヤッチにもどれがどれだかわからない時があります。

お茶を飲んでくれないアルツ君なので、白飯のミキサー食をお茶代わりに最初にアルツ君の口に流し込みます。

ヤッチ:「じゃあ、お魚から行きますか?ちょっとだけ食べてみて?しょっぱいときは白飯と混ぜるから?」

アルツ君の口に放り込みます。

アルツ君が渋い顔をします。

アルツ君:「あー、美味しい。チクショー!」

ヤッチ:「びっくりさせるなよ。変な顔をするから、まずいのかと思ったよ。」

最近分かってきたことですが、どんなに美味しい料理でも、アルツ君が食事を飲み込むときに渋い顔をしたり、顔をゆがめるのは、それだけ飲み込む力が弱ってきているのではないかと…。

一口目は『まずい』と言っても、二口目は『美味しい』というのは、一口目では、まだのどが潤っていないからではないかと…。

4、5口食べたところで、アルツ君、早くもフリーズです。

寝ているわけでもないのですが、完全に動作を停止してしまいます。

こうなると、アルツ君自身が自力で復帰するのを待つしかありません。

そこへ施設の課長さんが居室に入ってきます。

課長さん:「今、よろしいですか?」

ヤッチ:「今、休憩中なんで構わないですよ。」

課長さん:「どうですかね?」

ヤッチ:「『どうですかね?』じゃないよ。さっき25度代だったけど、この室温計見てよ。24度代だよ。」

課長さん:「今、天井の吹き出し口を見させていただきますね?」

課長さんは天井にある空調を確認したり、点検口を開けて何かを調べているようです。

居室を出たり入ったりしています。

課長さん:「この点検口のところに風量を調節できるスイッチがあるようなんですけど…。」

ヤッチ:「今、設定温度は何度なの?」

課長さん:「今、ちょっと前に28度に設定して、ここにお伺いしたところです。」

ヤッチ:「そしたら、風量を絞る前にその設定温度でどうなのかを確認した方がいいんじゃない?」

課長さん、ヤッチの申し上げていることを理解していない様子…。

居室を離れて行ってしまいました。

代わって、主任生活相談員さんが居室に入ってきます。

主任生活相談員さん:「今、風量の方を下げさせていただきますね。」

ヤッチ:「風量の調節よりも設定温度を変更したんだから、その設定温度のまま、しばらく運転してみるのが順序じゃない?」

主任生活相談員さん:「今、風量を下げましたんで、ちょっとこれで様子を見させてください。」

ヤッチ:「様子を見るのは結構だけど、今頃やる話じゃないよね?」

主任生活相談員さん:「申し訳ありません…。」

ヤッチ:「ちょっと表(廊下)に出よう。」

ヤッチは主任生活相談員さんと一緒に廊下に出て切り出します。

ヤッチ:「お昼過ぎに来て、部屋の窓が開いていた時に、ここの職員さん、みな口をそろえて言ったよね?『注意します。』、『気をつけます。』って…。」

主任生活相談員さん:「すいません…。」

ヤッチ:「その時から、2.3時間の余裕はあるはずなのに、なんで今頃空調をいじりだすわけ?何を気をつけていたのかね?」

主任生活相談員さん:「一応、お部屋の温度確認はさせていただいていたのですが…。」

ヤッチ:「じゃあ、俺が来たから部屋の温度が下がったっていうわけ?」

なんで、こんな言い方しかできないんでしょうね…。

主任生活相談員さん;「そういうわけでは…。」

ヤッチ:「だいたいさ、昼にお伺いした時も『換気のために窓を開けていた。』っていうけど、なら、なんで俺が居室に入る前にそのことを言わないわけ?水ようかんを持って来たとき、ナースステーションで職員と会話をしてるよ。これじゃあさ、客観的にみて、『窓を閉め忘れていた。』と思われても仕方がないんじゃない?」

主任生活相談員さん;「そういう風に疑いのまなざしでしか見れないんですよね!」

生活相談員さんは目をむいてヤッチのパーソナルスペースに入ってきます。

プロボクシングでゴングが鳴る前のにらみ合いを想像してください。

ヤッチ:「なんだ、お前。その挑発的な態度は。ふざけるな!!」

ついに点火スイッチが入ってしまいました。

主任生活相談員さん:「『何もしていない。』とおっしゃられましたよねっ!」

さらににじり寄ってきます。

ヤッチ:「『客観的にみて、そう思われても仕方がない。』と言ってるんだよ!」

主任生活相談員さん:「…。」

ヤッチ:「『気をつけます』と言った以上、早急に直してって言ってるんだよ!」

主任生活相談員さん:「直しますけど、僕は向こうの棟で介護に入らないといけないんです!」

ヤッチ:「はあ…???だったら、ここへ顔を出すなよ!親父だって介護を受ける人間じゃないのかよ?他が忙しいから、親父の面倒は見られないんだなっ!」

主任生活相談員さん:「…。」

殴らんばかりの形相でヤッチの顔に自分の顔を近づけてきます。

ヤッチ:「ダメだ。お前と話をしても…。サービス業をやる人間の顔じゃないよ。」

ヤッチは視線を外し、事務所の方に歩いていきます。

主任生活相談員さんもヤッチの後に着いてきます。

騒ぎを聞きつけた課長さんが事務所の前に立っています。

その課長さんにヤッチは口を開きます。

ヤッチ:「もうさあ、なんなわけ…。利用者が『寒い。』っていうのが理不尽な要求なわけ?冷房25度の設定温度じゃ寒すぎるということもお昼過ぎに来た時に申し上げましたよね。それが何で、夕方になってもそのままなわけ?俺、間違ったことを言ってるのかな?」

課長さん:「いえいえ。」

ヤッチ:「じゃあなんで、こんな挑発的な目を向けられるわけ?こいつの顔、見てみなよ」

ヤッチは課長さんに見えるように主任生活相談員の体を換えます。

そして、その相談員さんに言い放ちます。

ヤッチ:「仕事があるんだろ?早く行けよ。」

一番信頼できると思っていた相談員さんだったんですけどね…。

なんとも残念な結果です。

この後、課長さんと同じような話をしました。

課長さんとの話は繰り返しになるので省略(手抜き)させていただきます。

課長さんとの話の中でヤッチが強調したことを一点だけ書かせていただきます。

ヤッチ:「問題点が出たならさ、施設で『きちんと解決しました。』という報告だけでは、もう納得いかないよ。今後こういうことが起こらないようにどう改善したのか、具体的な改善策を示した上で、本当にそれを実行したのかを目に見える形で示してよ。」

まあ、再三再四申し上げてきたことなんですが、そのたびに期待を裏切られているので、今回も当てにはできませんが…。

28度設定が推奨設定の温度ではあるが、利用者さんにとっては『暑い』と感じる方もいらっしゃるということに関しては、ヤッチも施設側も一致しています。

また入浴介助を終えた職員さんの労働環境を考えると、冷房時の推奨設定の28度では労働意欲の低下を招くことも考えられます。

アルツ君の部屋が26度から27度くらいになるように、体感ではなく、随時部屋の温度で確認していくというのが施設の見解でした。

ヤッチとしては湿度によっては26度でも『寒い』という意見なんですが、聞き入れてもらえませんでした。

とりあえず、アルツ君の部屋の温度が26度から27度で推移するように設定温度を変え、こまめに訪室していただくということで妥協しました。

本日(7月14日)もお昼過ぎの2時半ごろにアルツ君のところに面会に行ってきました。

アルツ君の居室の温度はというと…?

25.3度…。

ベッドサイドにはナースコールが設置されていました。

ん…。

どう解釈すればよいのでしょうか…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2015/07/14 | コメント (46) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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