アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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歩行車デビューしました!!

2013/11/20 (水)  カテゴリー: アルツ君
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歩行車


こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

アルツ君ですが、先週から施設内で歩行車(器)を利用させてもらっています。

この歩行車ですが、歩行器に車輪が付いているものなので、あえて『歩行車』と書かせていただきましたが、正式名称はよくわかりません。

最近のアルツ君はと言うと、施設内で歩く際にも、身体が前傾し、フラフラとおぼつかない様子なので、施設の生活相談員さんが、この歩行車を勧めてくれたようです。

杖を持つのも嫌だと言っていたアルツ君なのに、どういう風の吹きまわしか、この歩行車をすんなり受け入れたようです。

いや、むしろ、嫌がるどころか率先して、利用させてもらっている様子…。

昨日、ヤッチもまだ見ぬアルツ君の歩行車姿を拝ませてもらおうと、面会に行ってきました。

施設の廊下に設けられたテーブルの前にアルツ君が腰かけています。

傍らには歩行車もあります。

アルツ君の方が先にヤッチの姿に気づきます。

アルツ君:「あっ!お前、ちょうどいいところに来た。金が一銭も無いんだよ~。」

ヤッチ:「俺も一円は持っているけど、一銭は見たことないぞ!?」

アルツ君:「ボタモチを買いに行こうと思ったんだけど、金がないんだな…。」

ヤッチ:「買に行くって、売っているところわかるのか?」

アルツ君:「わからないけど、外に出て、ゴチャゴチャ歩いてれば、そのうちわかるだろ!?それにこれもあるしな。ただ、金が無いんだよな…。」

アルツ君が歩行車を指さします。

施設内は当然のことながら、許可なく一人で外に出ることはできません。

お金の必要になる場面もまず無いと言って良いでしょう…。

方向感覚も無くなっているので、まず外に出れば徘徊確定です。

(^_^;)

ヤッチ:「しかし、まあ、なんていい息子なんだろうな~。孝行息子の鏡だね!?」

アルツ君:「なんでよ?お前がかぁ?」

ヤッチ:「そんなことだろうと思って、ボタモチを買って来たよ。」

アルツ君:「かー!!それは、それは…。」

ヤッチ:「『それは、それは…。』の後は何よ?『ありがたい。』か『ありがとう。』だろ?」

アルツ君:「それは、それは、言えません。」

ヤッチ:「まったく失礼なやつだな…。」

アルツ君:「そんなことはどうだっていいから、早いとこ、ちっと食わせろや?」

ヤッチ:「ちっとで、いいのか?」

アルツ君:「いや、全部だ。」

ヤッチ:「少しぐらい、息子にも分けてやろうっていう優しさはないのか?」

アルツ君:「無いんだなぁ~。」

ヤッチはボタモチのパーッケージを開け、アルツ君の前にフォークと一緒に差し出します。

アルツ君:「かっー!!ボタモチなんて食うのは何十年ぶりだろ!?美味そうだな…。おいっ。」

早速、アルツ君、ボタモチにパクつきます。

eat_botamochi


ヤッチ:「ゆっくり、食えよ。喉に詰まらせるなら、正月じゃないと、ニュースに出ないから…。」

アルツ君:「わかってますよ!」

そう言っている間にも、もうヤッチの持ってきたボタモチは終盤戦…。

(-_-;)

アルツ君:「こんなに美味いもんなら、100個でも200個でも食えるね~。」

ヤッチ:「それを食い終わったら、外に出かけようぜ?」

アルツ君:「何しに?ボタモチ買いに行くのか?」

ヤッチ:「今食ってるべ!!散歩!!」

アルツ君:「散歩か…。」

ヤッチ:「少し歩かないと、足のむくみが取れないだろう?」

アルツ君:「バカ言え。俺のは、むくんだんじゃなくて、太ったんだよ。」

ヤッチ:「どっちでも同じだろがっ。太ったんだったら、なおさら歩いて痩せなきゃだろがっ。」

アルツ君:「少しカンナで削れば、いいだけの事よ~。」

ヤッチ:「また、それかよ。外に出ないと腐るぞ。」

アルツ君:「腐りかけの肉の方が美味いぞ!?お前、知らないでしょ?」

ヤッチ:「うるせーよ。とにかく、今日は散歩に行くべ!!」

アルツ君:「しようがない…。行ってやるか…。」

ヤッチ:「何、その上目線な態度は?」

アルツ君:「別に…。で、どうやって行くんだ?」

ヤッチ:「歩いてに決まってるでしょ。これ(歩行車)を使って行ってもいいぞ?」

アルツ君:「あ…。これ(歩行車)はいいぞ~。スイっこスイっこ動くんだから…。」

ヤッチ:「スイっこスイっこ動くのは、自分の足じゃなくて、歩行車だよな?」

アルツ君:「お前、そう固いこと言うなよ…。」

普段、アルツ君と散歩に行くときは、アルツ君のいる3階から1階までは、エレベーターを利用しますが、歩いて下りてもらっています。

施設の玄関からは施設の車椅子をお借りし、アルツ君はそれに乗って、近くの公園などに出かけます。

なので、アルツ君の歩く距離は施設内の移動だけなので、ほんのわずかしかありません。

ヤッチ:「多分、この歩行車は、室内用だと思うんだけど、これで外まで行ってみるか?」

アルツ君:「お前、あんまり、無茶すんなよ。」

ヤッチ:「大丈夫だよ。無茶して怪我するのは、俺じゃなくて、旦那さんなんだから。」

アルツ君:「あーいう事言ってやがるんだからな…。」

ヤッチ:「そういう事!!」

準備をして、アルツ君と一緒に歩行車で散歩に出かけます。

施設の廊下をアルツ君と一緒に歩いているときに、ヤッチはアルツ君にたずねます。

ヤッチ:「その歩行車、どう?調子はいい?楽?」

アルツ君:「あー、調子いいぞ。これなら、どこまでだって、行けるぞ!?」

ヤッチ:「じゃあ、地獄まで行くか?」

アルツ君:「嫌だっ!!」

負けず嫌いのアルツ君、口にはしてしませんでしたが、今まで、自分の歩行がおぼつかなくなってきていることは、わかっていたんでしょうね。

転倒したりするのが嫌だから、歩くのも億劫になっていたのかもしれません。

歩行車を利用させてもらったおかげで、行動範囲が広がり、機嫌も良いようです。

(^.^)/~~~

ただ、この歩行車、ちょっとした段差でも車輪が引っかかってしまうので、注意が必要…。

屋外で利用するにはちょいと厳しいようです。

(^^ゞ

歩行車を利用し、1階まで下りてきました。

ヤッチ:「どうする?ここで車椅子に乗り換えて、座って公園に行く?」

アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。これ(歩行車)があるんだから、これで行けばいいじゃないか。」

ヤッチ:「でも、途中で『抱っこ!!』とか言うなよ?」

アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。これ(歩行車)が無くたって、まだ自分の足があるわいっ!!」

ヤッチ:「じゃあ、これ(歩行車)は、いらないんじゃないの?」

アルツ君:「あんまり、お前、難しいこと言うなよ~。」

途中、段差や傾斜のあるところは、ヤッチがサポートしましたが、公園まで歩くことができました。

一年前くらいは歩行車などを使わずに、当たり前に出来たことなんですけどね~。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

公園で休憩し、アルツ君がまだ歩けそうだというので、遊歩道まで足をのばしてみました。

公園から遊歩道までは数十メートル程度ですが、自動車の通る道を行くしか選択肢がありません。

さいわい、自動車の往来は少なくて良かったのですが、身体の前傾しているアルツ君にとって、歩行車の車輪がよく回る箇所では、どうしてもつんのめり気味になってしまいます。

歩行車と一緒にアルツ君の歩く速度も上がってしまいます。

この辺りは今後の課題といったところでしょうか???

ヤッチ:「あんまり早くならないようにしな。『いち、に、いち、に』って数えながら歩いたらいいと思うよ。」

アルツ君:「そんなにいっぺんにあれもこれもできないぞ!?」

ヤッチ:「う~ん…。確かに…。」

歩行車にまだ慣れていないせいもあるし、そもそも歩行車を屋外で使うのが無謀だったかもしれません。

(-_-;)



なんとか、無事、アルツ君の居室まで帰って来ることができました。

ご本人、口にはしませんでしたが、相当疲れていたと思います。

その証拠に、まぶたが落ちて来ています。

ヤッチ:「疲れたでしょ?」

アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。お前とは鍛え方が違うんだから~。でも、どこに行ってたんだっけな…。」

つい、さっきまで公園まで行き、遊歩道を抜けて施設まで戻ってきたことをおぼえていません。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

アルツ君:「なんだか、腹減っちゃったなぁ…。」

ヤッチ:「あの…。さっきボタモチを食べて、まだ口の中にあんこの味が残ってな~い?」

アルツ君:「無いな…。」

ヤッチ:「ん…。そうだ!!食い物じゃないけど、旦那さんに本を持って来たんだ!?すっかり忘れてた。」

アルツ君:「お前は忘れん坊だなぁ?」

ヤッチ:「オタクの息子ですから…。」

実はアルツ君のために本を買って、持って来ていたんです。



Amazonで購入した『ふしぎルックス珍獣ずかん』というコミック本サイズの本です。

630円という低価格でも送料無料で配達してくれるんですねえ~。

しかも、頼んで翌日に届くという迅速さ…。

恐るべしネット通販です。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

この本は、後で知ったことですが、朝の情報番組でも紹介された本らしいです。

表紙の写真は『エクリス』というウマとシマウマの混血。

頭とお尻だけがシマウマの毛色をしています。

こんな面白い動物たちが、本の中で写真付きでたくさん紹介されています。

動物好きなアルツ君が興味を持つのではないかと思い購入し、持参してきてわけですが、散歩をしたことで、ヤッチもすっかり記憶から抜け落ちていました。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

ヤッチは、この『ふしぎルックス珍獣ずかん』をアルツ君に手渡します。

アルツ君:「かっー!!」

アルツ君、表紙を見入っています。

ヤッチ:「おっ?どうやら、お気に召したか?おもしろい動物の写真がイッパイ載ってるぞ。」

アルツ君:「かっー!!美味そうだな~。」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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