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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
昨日のアルツ君は、『10年ぶり』という言葉を連呼していましたが、今日は、また違うフレーズの連呼です。
アルツ君は、朝、ホットコーヒーを飲みますが、最近は、作るのも億劫なのか、なかなか自分で作ろうとしません。
朝の忙しい時間に、アルツ君のペースで見守りを続けていると、時間がどんどん過ぎて行ってしまいます。
仕方がないので、今日は、アルツ君に、ヤッチが普段飲んでいるバンホーテンのココアを入れて、アルツ君に渡します。
ヤッチ:「コーヒーじゃないけど、ココアでいい?」
アルツ君:「何だか知らないけど、飲めりゃあ、何だっていいよ!」
多分、あまり、ココアなんて、飲んだことないと思います。
ヤッチ:「ちょっとお子様みたいな味だけど、甘いから大丈夫だろ?」
アルツ君:「何だって、飲みますよん!」
文句を言わないので、冷蔵庫から1Lの紙パックに入ったバンホーテンをそのまま、アルツ君のコーヒーカップに注ぎます。
ヤッチ:「ホットじゃないよ。冷たいからね。」
アルツ君が、恐る恐るカップを口に運びます。
アルツ君:「うわっ!!なんだ、これ?お前、俺に、材木の粉、飲ませるのか?」
確かに、粉っぽいけど…。
(ー_ー)!!
どうやら、今日のキーワードは、決まりのようです…。
…昼間省略…
夕食は、エビフライです。
キノコさんが,アルツ君のお皿に、2本盛り付けします。
アルツ君は、エビフライをはじめて見るかのような、目をします。
アルツ君:「なんだこれ?ばあさん!お前、俺に、材木、食わせるのか?」
キノコさん:「材木?材木なんか、どこにもないでしょ?」
真に受けるキノコさん…。
(ー_ー)!!
アルツ君:「ここに、転ばってるぞ!ほら!ここ!」
アルツ君、エビフライを指さします。
キノコさん:「なんで、これが材木なの?これは、エビフライでしょ。おいしいんだから、食べてごらんなさい。」
アルツ君「ま~た、あんなこと、言ってやがる!そう言って、お前、俺に、材木を食わせる気だろ。」
キノコさん:「何で、あんたに、材木を食べさせなくちゃ、ならないの?一度だって、そんなもん、食べさせたことないでしょ?」
ヤッチなら、『そうだよ。材木だよ。』と、言ってるところです…。
アルツ君「わかるもんか。ずいぶん、食わされてんだろうな~。」
キノコさん、ふくれっ面です。
(゚┏ε┓゚)ブゥー
結局、『おいしい。おいしい。』と言って、材木を残さず完食です。
\(^o^)/
今度は、お風呂です。
今日のお風呂は、追い炊きで、昨日の残り湯。
アルツ君が、あまり体を綺麗に洗わないので、2日目は、少し我慢が、必要です…。
ヤッチが、アルツ君の紙パンツを脱がし、風呂場へ招き入れます。
アルツ君が、風呂場で、少々大きな声を上げます。
アルツ君「ああっ!お前、材木の粉を入れただろっ?風呂に、こんなもん、入れやがって!」
たしかに、誰とは言いませんが、湯船には、若干、湯アカと思われる浮遊物が…。
ヤッチ:「えっ~!知らないのっ!最近、お風呂に、材木の粉を入れるのが、流行りなんだよ!」
アルツ君「そうなのか…??ちっとも、知らなかった…。」
ヤッチ:「材木の粉を風呂に入れると、体が温まるんだよ!だから、『ヒノキ風呂』っていうのが、あるんだぞ。」
今日は、ヤッチの完全勝利ですvvv。
とうとう、最後まで、読んでしまいましたね!
明日から、これを読んでしまったあなたは、当分、残り湯のお風呂には、入れないと思います…。
…【ドクロ】…【ドクロ】…【ドクロ】…
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アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~
メマリー(認知症の薬)の服用を休止してから、第2日目のアルツ君。
今日も絶好調!
と、言いたいところですが、ちょっと微妙…。
(ー_ー)!!
今日は、デイサービスだったので、昼間の様子は、うかがい知ることは、できません。
特にデイサービスからの連絡帳にも、何も書かれていませんでした。
小失禁も、無かったようです。
でも、デイサービスから帰ってきたアルツ君は、帰って来るなり、変な言葉を口走ります。
アルツ君:「はあー。はあー。足が材木に、なっちゃった…。もう歩けない…。」
しっかり歩いて、玄関に入ってきています…。
(-_-)
キノコさんが、それをちゃんと見ています。
キノコさん:「歩いてるじゃないの。そこの段差だって、ちゃんと登れてたわよ。」
アルツ君:「そうじゃないんだよ…。歩けないんだよ…。ちょっと、背中かいて!おー、かゆい!」
キノコさん:「なに、わけのわからないこと、言ってるの?今だって、立ってるじゃない。」
アルツ君:「いいから、背中かいて!」
玄関先で、老夫婦が、背中をかいている姿は、笑えます。
( *´艸`)クスクス
猿の毛繕い状態。
キノコさん:「どこが、かゆいの?ここ?」
アルツ君:「そこじゃない。もっと下。あーそこそこ!あー、気持ちいいっー。」
通行人が聞いたら、老夫婦の変態プレイです。
(・。・;
キノコさん:「孫の手があるから、自分でかきなさいよ。」
アルツ君:「孫の手じゃダメなんだよ~。もすこし、横っちょっ、かいて!」
キノコさん:「どこっー?こっち?」
アルツ君:「あー、そこそこ!気持ちいいね~。お前、そこで、ずっと、かいてろっ。」
キノコさん:「なにバカなこと言ってるの。私だって、いっぱいやること有るんだから。」
アルツ君:「ふん。ケチなんだから…。」
今度は、ヤッチに視線が、刺さります。
アルツ君:「お前。そこで、そうやってんだったら、背中かいてよ。」
ヤッチ:「玄関先も、なんですから…。どうぞこちらに、お上がり下さい。」
とりあえず、部屋に招き入れることには、成功しました。
アルツ君、デイサービスに行くと、お昼寝タイムが無いせいで、時々、おかしな行動や言動が出ます。。
椅子に腰かけ、ふんぞり返ります。
アルツ君:「あー。背中かゆい。ちょっと、背中かいてよ。」
アルツ君は、30秒おきくらいに、この言葉を発します。
キノコさんは、うまくエスケープ。
残されたヤッチは、仕方なく、アルツ君の背中をかいてやります。
アルツ君:「あたたたたた!そんなに引っかいたら、壊れちゃうだろっ。」
ヤッチ:「大丈夫だよ。少し、肉が取れるくらいだから…。」
アルツ君:「あっ。お前、そんなに引っかいたから、血が出ただろ?」
ヤッチ:「う…ん。ちょっと、背骨が、見えたくらいだよ。」
アルツ君:「あーあ、大変だ。でも、気持ちいねー。こっちもかいてよ。」
ヤッチ:「どこ?ここ?」
アルツ君:「そこじゃないな…。そこは、もんだほうが、気持ちいいな。ちょっと、そこ押して~。」
アルツ君:「あー。気持ちいい~。お前が、もむと、10年ぐらい、長生きできるね。あー気持ちい~。」
まんまと、アルツ君のペースにハメられ、マッサージしている自分がいます…。
(-"-)
アルツ君:「あーあ。足が材木だ。足のほうも、ちょっと、もんでよ。」
ヤッチ:「もんだって、治んないよ。もう腐り始めてんだから…。」
アルツ君:「そうは言うけど、腐りかけの肉のほうが、美味しいんだよ。ちょっともんでよ~。」
携帯で、この記事を書いていたら、多分、上記の言葉の語尾には、ハートの絵文字を挿入しているところです…。
ヤッチ:「どこっ?ここ?」
アルツ君:「あー。そこそこ!お前、よくそこが、痛いって、わかるな?ふ~ん…。」
ヤッチ:「歩かないから、足が、だるくなるんだよ!明日から、もっと、いっぱい歩きな!」
アルツ君:「わかったよ~。歩くよ~。だから、もう少し、もんで~?」
ヤッチ:「そんなね。赤ん坊みたいに、おねだりしたって、ダメだよ。もう、グラインダーで、ちょん切るかっ?」
アルツ君:「そんな、セッショウなこと、言うなよ~。お願いっ!もう少し~?」
ヤッチ:「そんなに、痛いなら、薬、飲むか?いい痛み止めの薬、有るから…。」
アルツ君:「薬っ?薬よりもんだほうが、気持ちいいよ~!あと、ちっと!」
ヤッチ:「そんな、お願いしたって、ダーメ!薬、飲んじゃえ!」
アルツ君:「そ~か~?それじゃ~飲んでみようか~。」
薬嫌いのアルツ君にしては、やけに、素直…。
ちょっと拍子抜けです…。
ヤッチ:「ほ~ら。これ1錠飲んだら、す~ぐ効いちゃうから…。」
ヤッチは、アルツ君に、カプセルの錠剤を1錠渡し、コップに水を注いでやります。
ヤッチ:「この薬は、強い薬だから、お水をいっぱい飲んどけよ。」
アルツ君:「いっぱい飲むって、どのくらいだ~?ちょっと、わからないから、飲ませてくれよ?」
ヤッチ:「飲・ま・せ・な・いっつうの!そんなもん、自分で飲みなさい!」
どっちが、親だか、わかりません…。
(ー_ー)!!
仕方なく、アルツ君は、自分で薬を飲みます。
ヤッチの方も、ちょっと、かわいそうなので、少しだけ、マッサージを続けてやります。
アルツ君:「あー気持ちい…。あー気持ちい…。」
ヤッチ:「こっちは気持ち悪いんですけど…。」
アルツ君:「そんなこと言うなよ~。ふん~。」
ヤッチ:「ほーらっ。薬が効いてきただろ?高級な薬なんだぞ!」
アルツ君:「へー。そんな高級な薬、有ったんだ?ばあさんのやつ、隠してたな?あー、気持ちい…。」
ヤッチ:「そりゃ有るさよ。秘密ルートで、入手した薬だからな。」
アルツ君:「ん~。何だか足がスーッとしてきたぞ?」
ヤッチ:「そうだろっ?薬が、多分効いてきたんだ。やっぱ、効く薬は違うね~。」
アルツ君:「おっ!足が、上がるようになってきたぞ?」
ヤッチ:「ま、まさか、そんなに早く、効かないだろう…??」
アルツ君:「いや!ほら、みて見ろ!あんなに、痛かったのに、スーッと、上がるぞ!ほら?」
ヤッチ:「おっ!本当だ!材木足だったのが、桐の箪笥に、使えそうだな?」
アルツ君:「お前ね。足が上がるんだから、切っちゃ、かわいそうだろ?」
ヤッチ:「じゃあ。今日は、早くご飯食べて、寝ちゃいな!」
アルツ君:「わ・か・り・ま・し・た!早く寝るよ~。」
飲ませた薬は、市販の『胃薬』です…。
アルツ君
さすがです…
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
メマリー(認知症の薬)の服用を休止してから、第6日目のアルツ君。
アルツ君に関して、なんか、薬がどうのと、ヤッチは勝手に書いていますが、薬以前に、果たして、本当に、この人、アルツハイマーなのという疑いまで、出てきました。
体の衰えは、確実にありますが、口の動きだけは、絶好調です。
(*^_^*)
今日は、アルツ君、とても早起きです。
4時半ごろに目が覚めたらしく、キノコさんは、相変わらず、アルツ君の『背中かいて!』攻撃を受けていたようです。
今日の朝は、いつものつぶあん&マーガリンではなく、ホットケーキ。
昨日、買うのを忘れました…。
+゚(pωq)゚+。エーン
ホットケーキといっても、電子レンジで温めれば、出来上がりの簡単なものです。
ヤッチが、アルツ君に2枚、先に渡すと、ものめずらしそうな顔をして、たずねてきます。
アルツ君:「何だこれは?食い物か?」
丁寧に、アルツ君に説明してあげます。
ヤッチ:「そうだよ。材木の粉を練ったもんで、すごくおいしいよ。」
アルツ君:「えっー?これは、材木の粉じゃあないな!材木の粉なら、もっとガサガサしてるはずだ。」
ヤッチ:「匠のなせるわざで、丁寧に、丁寧に、キメ細かく練りこんであるんだよ。」
アルツ君:「そうかっ!じゃあ、美味いかもしんないな?俺は、また、お前が、ばあさん(キノコさん)のケツッペタを、焼いたもんだとばっかり思ったぞ。」
ヤッチ:「奥さんのケツは、もう、肉が付いてないから美味くないよ。」
横で、聞いていたキノコさんは、呆れ顔です。
(´・д・`)バーカ
その奥様は、ホットケーキではなく、レーズンの入った一口サイズのコッペパンを食べています。
それを見たアルツ君、またしても、キノコさんにチョッカイを出します。
アルツ君:「ははあ~。お前の食ってるものが、ほんとの材木の粉が入ってるやつだな?どうだ美味いか?」
キノコさん:「もう…、やめてちょうだいっ!」
アルツ君:「お前。変なナイフみたいの持ってるけど、倉庫に、俺のカンナがあるから、貸してやろか?」
キノコさん:「イ・ラ・ナ・イ・ッ!」
キノコさんは、おしゃれに、バターナイフを片手に、マーガリンを塗りながら、食べていました。
でも、バターナイフを皿の上に置き、ため息をついています。
┐(´〜`;)┌
アルツ君:「なんだ?具合でも悪いのか?背中、かいてやろうか?」
キノコさん:「あんたが、いろんなこと、言うから、嫌になってるのっ!いいから、自分のホットケーキを速く食べちゃいなさいよ。あんたが、最近、一番食べるの遅いんだから!」
アルツ君:「うるさい女だな…。俺のことは、ほっとけーき!」
あまりにも、古典的すぎる…。
(・。・;
アルツ君
さすがです…
(; ̄ー ̄川 アセアセ
でも、ここまでの会話を聞いた人は、とてもアルツ君が、アルツハイマーだとは、思わないですよねえ?
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
気がつけば、8月も後半。
今年の夏は、なんか短いように感じるのは、ヤッチだけ?
それとも歳のせい?
あまり深く考えるのは、やめにして、一日一日をがんばっていきましょう!!
アルツ君に 、
「今日は何月?」
と聞いても 、
「そんなこと聞いてどうする?」
と返って来るだけ…。
たしかに真理かも…。
そんなアルツ君、今日はキノコさんに、強制的に散歩に行くように命じられ、少しお疲れの様子。
いつものように、ヤッチがアルツ君をお風呂に入れます。
他人のことは言えませんが、洗いがいのない、頭皮のマッサージ(シャンプー)をして、身体を洗います。
ヤッチ:「はい。湯船に浸かっていいよ。」
アルツ君:「水じゃないだろうな?」
ヤッチ:「今日は、氷水にしておいた。」
アルツ君:「バカ!俺、死んじゃうじゃないか?」
ヤッチ:「だって、いつも『死にたい、死にたい』って、言ってるから…。」
用心深く浴槽に手を突っ込み、温度を確認しています。
ヤッチ:「大丈夫だよ!キュッと、心臓が締まるから!」
アルツ君:「あ~。このくらいの温度なら、ちょうどいいや。」
ヤッチ:「ポックリ逝ける温度だろ?」
アルツ君:「どうしても俺を殺したいみたいだな?」
ヤッチ:「殺すと、俺が犯罪者になるだろ?希望だよ。希望!」
アルツ君:「まあ、どっちでもいいや。ねえ、電気消して!」
新婚夫婦じゃあるまいし、何で湯船に浸かるのに、電気を消さなきゃ、いけないんですかねえ~?
リクエストにお応えして、風呂場の電気を消してやることにします…。
アルツ君が、風呂に入っている間に、ヤッチはキノコさんに代わって、夕食の準備に、取り掛かります。
なんて親孝行な息子なんだろうと思ったあなた!!
まだまだ、ヤッチをわかってませんね~。
今日の夕食は、買ってきた惣菜類で、おかずは完璧。
後は蕎麦を茹で、それこそ、氷水で締めれば、出来上がり~!!
(^^)/
蕎麦を茹でるための水を鍋に入れ、火をかけます。
すぐに、お湯は沸きそうなので、弱火にしてアルツ君の様子を伺いに行きます。
電気の消えているお風呂場は、ちょっと不気味…。
物音が聞こえず、とても静かです。
…
風呂の戸を開けます…。
…
ピチャピチャと、顔を時折、水面に打ち付けている元職人さんの姿が…。
そう…。
またしても寝てるんです…。
(-_-;)
ヤッチ:「お~い!土左衛門が浮いてるぞ~!」
あわてて、アルツ君が顔を上げます。
あまりに、勢いよく顔を上げたもんだから、浴槽の壁に、頭を強打しています。
( *´艸`)クスクス
小気味良い重低音のサウンドが、風呂場一面に広がります。
ゴ━━( ゚д゚ ;)━━ン
アルツ君:「お前。俺を殺す気かよ!」
ヤッチ:「まあまあ。生きてたんだから、ありがたいと、思わなきゃ。」
寝ぼけまなこで風呂から出てきたアルツ君を着替えさせ、蕎麦茹でに着手します。
速攻、茹でて、速攻、締めて、テーブルに、ド~ン!
一人分を分けるのも面倒なので、一つのザルのまま、キノコさんと三人分です。
アルツ君:「おっ!蕎麦か?美味そうだな?」
アルツ君が、ヤッチの茹でた蕎麦を覗きこみます。
3玉で158円。
アルツ君に箸を渡すと、すぐに、食らいつきます。
でも、勢いよく蕎麦を口に入れたと思ったら、アルツ君の口の動きが、急に、スローになってしまいました。
???
ヤッチ:「なに?なんか入ってた?材木は、入ってないよ。」
ヤッチが、そう言っても、少し上の空…。
やや天井方向に顔を上げながら、ノソノソと口を動かしています…。
ヤッチ:「ああ?入れ歯かあ?また、入れ歯が、合わなくなっちゃたんだ?」
ようやく、蕎麦を飲み干したアルツ君が、手を横に振ります。
ヤッチ:「なに?入れ歯がおかしくなっちゃた?」
アルツ君:「いや~。そうじゃないんだよ~。入れ歯は、おかしくないんだよ~。口が、おかしいんだよ~。」
ヤッチ:「だから、入れ歯がおかしくなって、口に合わないんだろ?」
アルツ君:「いや~。入れ歯は壊れてないから、入れ歯は、おかしくないんだな~。」
確かに、アルツ君のおっしゃる通りです…。
入れ歯が壊れたのではなく、アルツ君のあごの骨格なり、歯茎が変化して、相対的に、入れ歯が合わなくなっているのですから…。
(-"-)
アルツ君:「口が、なくなっちゃったみたいだ。ばあさん!俺の口どこに隠したっ?」
最近、何かにつけ、キノコさんを犯人呼ばわり…。
キノコさん:「口?口は、ここに有るじゃない!ここ!」
アルツ君の隣りに座っていたキノコさんは、突然の濡れ衣に激怒して、アルツ君の口を指でつまみます。
アルツ君:「いや!あんまり,痛くないところみたら、俺の口はどっか行っちゃったんだ!おい!俺の口どこに隠した?」
もうこうなると、アルツ君に乗っかるしかありません…。
(ー_ー)!!
ヤッチが参戦して、キノコさんに助け舟を出します。
ヤッチ:「どっか椅子の下とかに、落ちてるんじゃないか~。ちょっと、俺が探してやるから、そこどいてみん!」
アルツ君を立ち上がらせ、アルツ君が座っていた椅子の下をのぞき込みます…。
ヤッチ:「やっぱり無いな…。しばらく、口なしで、過ごせば?」
アルツ君:「そうは言うけど、口が無かったら、お前、しゃべれないじゃないか!それじゃ大変だろ?」
ヤッチ:「でも、今、しゃべってるけど…。」
…
「あ、そっか!無くなったんじゃ、ないんだ!」
アルツ君
さすがです…
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~
昨日の畑仕事でちょっと炎天下にさらされただけなのにさっきお風呂に入ったら腕がヒリヒリ…。
(-_-;)
やっぱり日焼け止めを塗って外に出ればよかったと後悔しています。
男のくせにと笑われるかもしれませんが生前のマイケルに皮膚を移植したいくらいなデリケート肌です。
(^_^;)
さて今日は夕食での出来事です。
最近よく寝つけないという方は多分寝る前にこの記事を読んでいただくと頭が疲れてよく眠れると思います。
また老眼が進んでいる方は文字を拡大するなどの工夫をして想像力を豊かにして読んでいただいた方が良いかもしれません。
いつものように前置きが長くなりましたが、話を元に戻して…。
ドッコイショっと!!
今まで食卓はアルツ君の対面にキノコさんが座り、ヤッチは仕事が不規則だったりするので一緒には食べず、キノコさんやアルツ君が食べた後にキノコさんの座っていたところで一人で食べるというのがお決まりでした。
それがいつからでしょう…??
気がつくと、ヤッチが今までキノコさんが座っていた場所に座り、キノコさんはアルツ君の右隣りに座るのがパターン化しつつあります。
別に家族間でフルーツバスケットをやったわけではありません。
理由の一つにヤッチがいつでもアルツ君がすぐお風呂に入れるようにスタンバっておかなければならないのでなるべく早めに食卓つくようにしているせいもあります。
そしてもう一つはアルツ君が食欲がないときがあったりしてキノコさんが食事の介助する場面が増えてきたからというのが上げられます。
キノコさんが『はーい。お口開けて〜。あ〜。よく食べられましたね〜。いい子ね〜。』状態を形成するためです。
悪い言い方をすれば『つべこべ言わず早く食べろいっ!ほらっ!まだ残ってんじゃねーかよ!』状態を形成するためです。
今日もアルツ君とキノコさんは隣り同士仲良く座っています。
みぎわさんのとなりにはまじが座っていると思えば連想しやすいかもしれません。
食卓にはアルツ君から見て左手に味噌汁、右手にご飯の順で並んでいて、右隣りに座っているキノコさんの前も左手に味噌汁、右手にご飯です。
どちらもサウスポーではなく、右利きです。
どちらの配列も同じです。
いつもはどっちにお茶碗、どっちに味噌汁なんていうこと意識していないのですが、たまたまヤッチが二人の対面に座っているのでそれが目に入り込んできました。
アルツ君のご飯のお茶碗は味噌汁にはさまれているポジションです。
ご飯のお茶碗は味噌汁に囲まれハーレム状態です。
ヤッチはハヤメシなので二人が食べている間に食事が済んでしまい、すこし持て余す時間があったりします。
今日はさんまに筑前煮、大根の味噌汁におしんこといった和食ベースです。
アルツ君は最初に味噌汁を飲みます。
「あ〜。美味いね。コイコイ。」
最近なぜか語尾に『コイコイ』とか『クイクイ』をつけるのが元職人のマイブームです。
キノコさんが聞き返します。
「何でこの頃『コイコイ』って変な言葉しゃべるの?」
「さあ〜。何でかね!?魚でも胃袋で泳いでんだろ!?コイコイ。」
「ほら。また!」
「しょうがないだろ!!勝手に出るんだから!クイクイ。」
「今度は『クイクイ』なの?」
「多分鯉が釣れたんだわ〜。」
わけのわからぬ会話が展開されています。
今日のアルツ君は食欲旺盛です。
キノコさんの介助は必要なさそうです。
「おい。お代わりくれよ。」
アルツ君が隣りいるキノコさんに話しかけます。
どうやら味噌汁をもう一杯くれとせがんでいるようです。
「あら。やだ。それ私のお味噌汁じゃない。あんたのはそっちにあるじゃない。」
キノコさんはアルツ君の左手にあるまだ飲まれていない味噌汁を指さします。
どうやら自分の左手にあった味噌汁には手をつけずに、自分の右手にあったキノコさんの味噌汁を飲んでしまったようです。
(・・;)
「これはお前のか?どうりでなくなるのが早いわけだ。」
キノコさんが席を立って味噌汁を注ぎにいきます。
その間にアルツ君は左手にあった味噌汁のお椀を右手に持ってきます。
アルツ君はキノコさんが今注いでくる温かい方の味噌汁を自分の物にして少し冷めている方をキノコさんに飲ませようという魂胆です。
「何で?あんたのそっちなんだからそっちを飲めばいいじゃない。」
キノコさんがアルツ君の行動に気づきます。
『だるまさんがころんだ』をやっていたら完全にアルツ君の負けです。
「へへ〜。ばれたか。お前に飲ましてやろうと思ってさ。」
長年連れ添った女房はアルツ君が飲み残したというか放置したというか少し冷めた味噌汁を自分の手元に置き、アルツ君には新たに注いだ味噌汁を与えます。
アルツ君の左手に新しい味噌汁が置かれた格好になります。
「これなら文句ないんでしょ。」
「へへ〜。悪いな。お前は猫舌なんだからこっちの方がきっと美味しいぞ。」
そう言ってアルツ君は自分の右手にある少し冷めた飲みたくない方の味噌汁をあえてキノコさんの方に押し出すように近づけます。
「私のことはどっちでもいいからおしゃべりしてないで早く食べなさい。」
またしても83歳の幼稚園児は先生のお叱りを受けます。
「わかってるよ!コイコイ!」
アルツ君は新しく注がれた自分の味噌汁には手をつけずに筑前煮をつまんでいます。
「少しごぼうとかを食べといたほうがいいわよ。また便秘になっちゃうから。」
またまた生活指導を受けます。
「メシ食ってる最中に便秘なんて言うなよ!やらしいな。俺は物持ちがいいんだから!」
(父さん使うとこが違います…by息子)
「わかった。わかった。いいからいいから食べなさい。」
キノコさんに無理やりごぼうを放り込まれます。
「お前!また俺に材木放り込んだな〜。ふえーん…。」
「放り込んでなんていないでしょ。食べさせてあげて、なんで文句言われなきゃなんないのよ。」
「ふえーん…。こんなでっかい材木じゃ流し込まないと入っていかないぞ〜。」
そう言ってアルツ君自分の右手にあった味噌汁をすすっています。
アルツ君
さすがです…
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