アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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防衛大臣かっ!!

2012/02/07 (火)  カテゴリー: 認知症の症状
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caffe01.gif

こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

久々に出てしまいました。

アルツ君の深夜の盗み食い。

正確には深夜かどうかわかりませんが…。

深夜の2時を回った辺りでしょうか。

階段を降りる音が聞こえてきます。

ドタドタと階段を降りるのは、この家には、約一名の人間しかいません。

(^_^;)

仕方なく、ヤッチも布団を抜け出し、様子を見に階下へと降ります。

降り続いている雨はまだ止んでいないようです。

かすかな雨音ともに階下からは水道の蛇口をひねる音が聞こえてきます。

やはり、アルツ君です。

深夜だというのに、冷たい水で顔を洗っています。

入れ歯は装着していないようです。

「なに?どうかしたのか?」

ヤッチがアルツ君に声をかけます。

「いや~。仕事に行こうと思ってさ~。」

アルツ君。いつからかはわかりませんが、たびたびこの言葉を口にします。

仕事というのは庭木の剪定の仕事で、アルツ君の植木職人の頃の仕事のことです。

一軒のお宅の庭木の剪定をアルツ君がやっていると、隣のお宅の方がアルツ君に声を掛けて、「家の庭も時間のある時にやってくれないかしら?」と依頼が入り、アルツ君のお得意様が増えていきます。

そういう理由から、アルツ君の職人時代のお客様のお宅は一か所の地域にまとまっていることが多く、あっちこっちに散在しているわけではありません。

そしてアルツ君にどこへ仕事に行くのと聞くと、必ず、「あの肉屋のある角を曲がった郵便局のそばだ。」と返してきます。

確かにそこには昔のアルツ君のお得意様の家は密集しています。

しかも『肉屋』、『郵便局』も今でも存在します。

でもお得意様の名前を聞くと、「名前は覚えていないけれど、そこの家に行けばわかる。」と曖昧な答えになってしまいます。

おそらく、自分が元気だったころの職人の目で、自分が運転する自動車のフロントガラス越しに映像を見ているのだと思います。

「一方通行を入ったところだ。」という表現も時々口にするので、多分自動車を運転している感覚も残っているのでしょう。

しかし、アルツ君、最近自動車の運転はしていませんし、ましてやアルツ君の言う『郵便局のそば』には出かけていません。

お得意さまから、注文をいただいているわけもなく、こちらからお伺いを立てたこともありません。

本人は幻視の中で庭木の剪定の仕事依頼を受けているのは間違いなさそうです。

別の言葉を借りるなら、思い込みというやつです。

「仕事の行くと言っても、だいたい外は雨だぞ!?それに今、何時かわかってる?夜中の2時だぞ。」

「そうか…。雨か…。それじゃあ、仕事には行けないな…。」

「うん。それに今から仕事に行ったら、真っ暗だし、お客さんはまだイビキをかいて寝てるかもしれないよ。」

「そうか…。今何時だっけ!?」

「2時。」

「ウソだあ~!?」

「ウソじゃないよ。時計を見てごらんよ。」

アルツ君を洗面所から茶の間まで連れて行き、時計を見せます。

「なんだ~??この時計壊れてんのかぁ???」

「いや、壊れてるのは入れ歯を外して時計を見ているご老人だよ。」

「俺は壊れてなんかいないぞ。」

「わかったよ。訂正するよ。『狂ってる』でいいんだろ!?」

「ちぇっ!!仕方がないや。また寝るかっ!!」

そう言いながらもインスタントコーヒーの瓶を手に取り、ふたを開けようとしています。

「いやいや。寝るんだろっ!?『寝る』って言っている人が、何でコーヒー飲まなくちゃいけないの?」

「習慣だよ。習慣…。」

「そんな悪い習慣はやめた方がいいよ。ほら!!寝よっ!!」

渋々、アルツ君は階段を登り、ヤッチも後から続き、アルツ君の寝室に入ります。

冬の布団は重く、それを持ち上げられなくなってきているアルツ君にヤッチは布団を掛けます。

アルツ君に、今まで『焼かれているみたいで嫌だ』と言っていた電気敷き毛布をセットしていますが、さすがに最近寒いのか文句は言いません。

アルツ君が寝静まるまで、隣の自分の部屋でヤッチはしばらく目を覚ましていましたが、静まり返っていたので、いつの間にか眠りについてしまいました。

(´vωv)。o ((夢))

目覚ましの音よりも早く、アルツ君が階段をドタドタと登って来る音でヤッチは目を覚まします。

「おい!!ばあさん!!俺のパンはどこに隠した?」

アルツ君が一番最初に起きて、一階に行き、自分のパンが無いことに気づき、再び二階の寝室に上がって来て、自分の隣で寝ていたキノコさんを起こしているようです。

昨日の2時の時点でヤッチはアルツ君のパンがきちんといつもの位置にあるのを確認しています。

キノコさんの声が聞こえてきます。

「パン?パンならいつものところに置いてあるでしょ!?隠したりなんかしていないわよ。」

少しただならぬ状況なので、ヤッチはいち早く一階の茶の間へ降りて確認です。

テーブルの上には、パンくずが散らかっていて、ストロベリージャムの瓶は空になっています。

illust1034_thumb.gif

ジャムの瓶には大さじのスプーンが投げ入れられています。

コーヒーカップの中身は無くなっていますが、コーヒーを飲んだ形跡が有ります。

溶けた砂糖がカップのそこにドロッとしているのが見えます。

いつの時点かはわかりませんが、ヤッチが爆睡している間にアルツ君が、再び階段を降り、茶の間に入って自分のパンを食べたとしか思えません。

それが、深夜だったのか、明け方だったのか、早朝だったのかはわかりません。

キノコさんとアルツ君が少し言い合いをしながら、下に降りてきました。

「どうせお前が食っちゃったんだろっ!!お前は食いしん坊だからな~。」

「私がそんなことするわけないでしょ!!あんたが起こしに来るまでグッスリだったんだから!!」

「ふん。寝坊助がっ!!」

最初に茶の間に入ってきたのはキノコさん。

「あらやだっ!!また、夜中に食べたんでしょ!!どう考えてもあんたしかいないわよ!!」

「なんでよ~?どうして俺だってわかるんだよ~?ふん。」

「だってこれはあんたのマグカップでしょ!?みんな自分で飲むときは専用のものが有るんだから。」

「じゃあ。泥棒が入ったんだ。」

「泥棒のわけないでしょ!?だいたいカップの中にお砂糖がまだ沈殿して残ってるじゃない!!こんなにお砂糖をイッパイ入れてコーヒーを飲むのはあんたぐらいいしかいないわよ。」

「甘党の泥棒かもしれないぞ?」

「甘党の泥棒はあんたでしょっ!!」

あまり冗談の通じないキノコさん。自分が犯人にされたのが腹立たしいのか語彙が強めです。

「やっぱり俺なのかなぁ…。」

「だいたいお砂糖をたくさん入れ過ぎよ。買ってきたってすぐに無くなっちゃうんだから…。

「ふんっ!!わかりましたよっ!!」

アルツ君、ちょびっと半ギレです。

もうとうに気づいていらっしゃいますよね!?

この後のアルツ君のセリフ…。

(*^_^*)

「ふんっ!!わかりましたよっ!!もうコーヒーは飲みませんっ!!」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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キーワード検索 : 盗み食い 入れ歯 庭木の剪定 コーヒー パン 砂糖 

FC2スレッドテーマ : 認知症を介護する家族の悩み (ジャンル : 福祉・ボランティア

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