アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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なぜ特養では点滴一本も打ってもらえないのか?

2015/01/16 (金)  カテゴリー: 脳梗塞
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点滴注射

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

アルツ君のことを心配して下さっている方もいらっしゃると思うので、あまり記事としては面白い内容ではありませんが、ご報告をかねて、書き記したいと思います。(※追記を書きました。最新の情報はこの記事の後半部分にあります。 2016年5月

これから書かせてもらう内容は、ヤッチの主観がほとんどで、医療、介護のプロの方からすると、間違った考えや知識かもしれませんので、あらかじめご了承の上、ご覧下さいね。

まず、特別養護老人ホームでのアルツ君の生活ですが、一日の大半をベッドの上で過ごしているようです。

『ようです。』と書かせていただいたのは、一日中、施設内にいたことがないので、推測です。

『寝たきり』の状態がK病院退院後からずっと続いていることになります。

賛否の分れるところなのかもしれませんが、一日の大半をベッドの上で過ごしていることは、ヤッチには健全だとは思えません。

すぐに眠くなってしまうので、仕方のないことと言えば、それまでですが…。

せめて施設の職員さんが、アルツ君を介助し、車椅子に座ってもらう時間を増やすなどしてもらえれば、覚醒レベルも上がり、負のスパイラルから抜け出せそうな気もします。

K病院に入院中は、午前中にリハビリなどが毎日有ったわけですから、特別養護老人ホームに戻って来てからの方がベッドで過ごしている時間が長いことになります。

続いて食事面ですが、退院直後は、環境の変化にアルツ君自身が順応しきれていなかったのか、あまり十分な摂取量とは言えませんでした。

すぐに不機嫌になってしまうか、『俺はもう長いことはない…。』と弱音を吐き、口を開けてくれない日が続いていました。

でも、機嫌の悪くなったりする頻度も減り、少しずつですが、口を開けてくれるようになりました。

まだまだ、平均すると、イッパイ食べた日で、通常の6割程度ですが、食べる量が減ってきているわけではないので、まあ良しとしましょうか。

機嫌が悪くなるスイッチは脳梗塞で入院する前は、ヤッチなりにけっこう把握できましたが、最近のアルツ君は、ゲラゲラ笑いながら、怒り出すような時も有り、イマイチ、いつスイッチが入ったかわかりません。

余談ですが、このような時を、ヤッチは『竹中直人状態』と呼んでいます。

また、食事を摂ると、すぐに眠くなってしまうのも、いっこうに改善されません。

飲み込むのにエネルギーを消費するのか、食べた物を消化するのに、胃袋に脳に行く血液を奪われてしまうからなのかよくわかりませんが、以前はこんな事が無かったわけですから、脳梗塞の後遺症といっても過言ではないかもしれませんね。

ヤッチは、今年になってから、夕食の介助だけ毎日やらせてもらっていますが、アルツ君が食事を摂り終わって、あるいは食事を摂るのをギブアップしそうになった時、必ず、ある質問をします。

『食べてすぐ寝てしまうと…?』です。

アルツ君の前日の答えは、『牛になる。』

その前の日は、『象になる。』

そのまた前の日は『豚になる。』でした。

なんか気の利いた答えを期待して、質問していましたが、面白くないので、そろそろやめにしようかと…。

(-_-;)

水分の摂取ですが、何度も書かせていただいているとおり、特養の嘱託医に一日に500cc以上水分を摂れない日が続くようであれば、『再び入院になる。』と言われています。

これについては、最近もあまり変化が見られず、500ccを摂れる日も有れば、摂れない日も有り、以前として、十分な摂取量とは言えませんね…。

アルツ君の年齢の平均では、1000cc~1500ccが必要と言われていますから、いかに少ないかがわかると思います。

特養の職員さんの多くは、半袖のポロシャツ一枚で仕事をしています。

そう…、高齢者用の温度設定なので、寒い屋外から施設の中に入ると、ムッとするくらいです。

施設内の空気も乾燥しているので、のどがもっと渇いてもおかしくないはずなんですけど、アルツ君、あまり水分を欲しがりません。

というより、ヤッチの目には、アルツ君が水分を摂ること自体を億劫に感じているようにも映ります。

口元に吸い飲みを運べば、わずかですが、すすることもありますからね…。

まあ、食事摂取量がほんの少しだけ増えたというだけで、以前に書かせていただいた記事内容とたいして変わらないので、ブログの更新をためらっていた次第です。

m(__)m

で、今日の話題はアルツ君の水分摂取の話題です。

昨日(1月15日木曜日)は特養で特養の嘱託医の診察が有りました。

アルツ君も当然嘱託医の診察を受けています。

同じくその日の夕方5時過ぎに、ヤッチはいつものようにアルツ君の夕食介助に施設に向かおうとしていたところ、姉から一通のメールをもらいました。

▽引用
姉からのメール(本文)

15分くらい前にA看護師(特養の主任看護師さん)から電話がありました。

A看護師によると、
B先生(特養の嘱託医)から『あまりにも水分摂取量が少ないので、このままでは生命維持が難しい。病院に行き、点滴を勧める。』との診断が下されたとの事。

ご家族の意向を明日(1月16日)午前中までに下さいと言われました。

私も、今日の19時頃に特養に行けるので、その時また相談しよう。
△引用

姉からのメールの内容だけでは、具体的なことはなにもわかりませんよね。

『病院』といっても、どこの病院なのか?

嘱託医のクリニックなのか、それとも別の外部の医療機関なのか?

入院なのか、外来で診察を受けるのか?

誰がアルツ君を『病院』に連れて行くのか?

家族の付き添いが必要なのか?

どうやって連れて行くのか?

経口摂取によって水分をアルツ君が十分に補うことができないので、水分補給のために『点滴(注射)』を打つというのだけは、わかります。

姉が特養に来てから、もう少し詳しく話を聞こうと、ヤッチはアルツ君の夕食の介助を始めます。

介助と申し上げても、介助になりません。

アルツ君、『食欲が無い』と言って、2、3口しか食べてくれませんでした。

これでは、処方されている薬も飲めません。

(-_-;)

この日の日中にキノコさんがアルツ君のところへ面会に行き、昼食をめずらしく完食したということを聞いていたので、まあ食べなくても、いいかくらいに思いましたが、やはり心配は心配です。

また、キノコさんが面会に訪れた時、アルツ君のテンションがマックスで、『俺はどこも悪い所はない。もう家に帰る。』と言ったそうで、アルツ君の食欲が気分的なものに大きく左右されていることは、誰の目から見ても確かなはずです。

これは食事摂取に限らず、水分摂取についても同じことが言えると思います。

なのに…。

嘱託医の診察はアルツ君の昼食の後ですから、なぜ故今頃になって、このような診断を嘱託医が下したのかもよくわかりませんね…。

アルツ君はこの後、車椅子に座ったまま寝てしまったので、ヤッチは居室の外の廊下に出て、姉の到着を待ちます。

姉が夜の7時ごろ到着です。

姉:「パパは?」

ヤッチ:「今、車椅子で眠ってるよ。」

姉:「ご飯は?」

ヤッチ:「ほとんど食べてない…。」

姉:「薬も?」

ヤッチ:「飲ませられないよな…。」

姉:「メール、見たでしょ?」

ヤッチ:「見たけど、あれだけの内容じゃ、『意向』もなにも、判断できる情報が少なすぎるよ。」

姉:「私もここの看護師さんにそう言われただけだからさぁ…。」

ヤッチ:「もう、事務所にいる生活相談員さん、帰っちゃったかね?」

姉:「訪ねてみる?」

ヤッチ:「うん。」

姉と二人で、同じフロア内にある生活相談員さんの事務所をノックします。

普段だと、もう帰宅している時間帯ですが、幸い古株の生活相談員さんが事務所から出てきます。

姉が、施設の主任看護師さんからもらった電話のことをこの生活相談員さんに伝えます。

生活相談員さん:「いや、その話はうちの看護師からもらっていないですね…。何時ごろの話ですか?」

姉:「今日の夕方5時すぎだったと思います。」

そこへ、今度は新任の生活相談員さんが姿を現します。

姉:「どうも、お世話になっています。そちらの主任看護師さんから何か聞いています?」

新任の生活相談員さん、キョトン顔です。

どうやら耳に入っていないようです。

姉は古株の生活相談員さんに申し上げたことと、同じこと伝えます。

新任の生活相談員さん:「いや、私もその話は伺っていないですね…。」

姉:「でも、そちらの看護師さんから明日の午前中までに返事を下さいって言われてるんですよね…?」

新任の生活相談員さん:「そうなんですか。それは確認してみないとですね…。」

ヤッチ:「ダメだこりゃ。今居る人間がだれも詳しいことを知らないんじゃ、議論する余地はないね。『病院に行く。』って言ったって、家族が連れて行くのか、御所で連れて行くかもハッキリしないんでしょ?」

生活相談員さん:「ですね…。」

ヤッチ:「『入院』なんてことになれば、水分摂取は出来ても、本人の精神状態が悪くなるのは目に見えてる話だと思うんだけどね…。」

新任の生活相談員さん:「わかりました。明日の午前中までのご返事というのは保留にしていただいて、私の方でもう一度、主任看護師、嘱託医に確認をさせていただきます。詳細がわかり次第ご連絡差し上げるというのでいかがでしょう?」

姉:「私たちはそれで構いませんけど…。」

姉とヤッチは居室に戻り、車椅子に座ったままのアルツ君をベッドに寝かせます。

ちょっと愚痴を言わせてもらえば、ベッドから車椅子、車椅子からベッドへの移乗について、毎回ヤッチがやっているのはなぜなんでしょうね?

ここは特別養護老人ホームという介護施設で、ヤッチが在宅で面倒をみているわけじゃないんですけどねえ~。

しかもヤッチの移乗介助、全くスキルの無い力任せの介助方法です。

アルツ君を半ば担ぎ上げるパワー介助です。

アルツ君をベッドに寝かせ、ずり下がったアルツ君の身体を枕の方に引き上げていると、先ほど会話をした新任の生活相談員さんが居室に入ってきます。

新任の生活相談員さん:「先ほどの件でちょっとお話があるんですけど…。」

ヤッチ:「あっ、ちょっと待ってもらえます。もう少しで終わりますから。」

新任の生活相談員には廊下で待ってもらいました。

姉とヤッチはアルツ君に布団を被せ、離床センサーと転倒用のマットをセッティングして、居室の外に出ます。

姉:「ごめんなさい。お待たせしました。」

新任の生活相談員さん:「あ、いえ。こちらこそ申し訳ありません。」

かつてはアルツ君の『定位置』だった場所に三人で腰かけます。

新任の生活相談員さん:「今、うちの看護師に電話で確認いたしました。やはり、お姉さまがおっしゃられていたことと同じことを、うちの看護師も嘱託医から聞いた話として申しておりました。」

もう、このとき、ヤッチはこの先の会話が回りくどい展開になることを察知していました。

自分のブログは回りくどいのに、自分の普段の会話が回りくどくなるのを非常に嫌う性格です。

m(__)m

ヤッチ:「確認の確認をしただけでしょ?で、どうする?」

新任の生活相談員さん:「期日については、改めてご相談ということになると思いますが、外部の医療機関を受診していただきたいと…???」

ヤッチ:「その外部の医療機関というのは、嘱託医もクリニックを経営しているわけですから、そこで受診して、点滴を打ってもらうという方向でもいいの?」

新任の生活相談員さん:「確認してみないとわかりませんが、嘱託医が『OK』であれば、その選択肢も有りかと…?」

ヤッチ:「OKが出た場合、誰が連れて行くの?本人(アルツ君)は絶対嫌がると思うけどね?」

新任の生活相談員さん:「こちら(施設)の車をご用意して、受診していただくことも検討させていただきますけど?」

ヤッチ:「点滴を打つとなれば、10分やそこらじゃ帰って来られないよね?たとえば、2時間くらい掛かるということになったら、その間もそちらの職員さんが付き添っててくれるの?」

新任の生活相談員さん:「…。」

ヤッチ:「嘱託医のクリニックでなくても同じことだと思うけど、受診先で本人(アルツ君)が大声を出して暴れる可能性も大だよね?その時もそちらで面倒見てくれるのかな?」

新任の生活相談員さん:「その時は、やはりご家族様のご協力が必要にもなってくるかと…。」

ヤッチ:「仮に医療機関に連れて行ったとして、水分を補えても、帰って来てから、不穏になる可能性を考えると、今外に連れ出すことを俺は危険だと思うんだけどね?」

姉:「私もそう思う…。ちょっとずつだけど、ご飯を食べられるようになってきているのに、外へ連れ出したばかりに、またご飯を食べてくれなくなっちゃうかもしれないし…。こちら(施設)で点滴を打ってもらうというわけにはいかないかしら…???」

新任の生活相談員さん:「その件は、以前もお話しさせていただいたとおり、こちらは介護施設で、医療機関ではないので…?」

ヤッチ:「でもさ、こちらには施設の看護師さんもいらっしゃるし、嘱託医もいらっしゃって、毎週定期的に往診だか、訪問診療をやってるわけだよね?具合が悪い人が入れば、何かの処置などをして、医療行為を行ってるわけだよね?」

新任の生活相談員さん:「そうですね…。ただ基本的には病院という役割を担っているわけではないので…。」

ヤッチ:「建て前はそうかもしれないけど、軽く二、三本、(点滴を)ここで打っちゃおうよ?ここなら、穏やかに点滴に応じてくれると思うからさぁ~。」

新任の生活相談員さん:「ただ、そこは、嘱託医のご判断でするものなので、私にはお答えができかねるかと…。」

ヤッチ:「軽くチュッチュと打っちゃえば、いいじゃん。病院じゃないからダメ?」

新任の生活相談員さん:「たとえば、療養型の病院に入院されて、そこで、たとえば1週間とか点滴治療を行っていただくという選択肢も有るかと…?」

ヤッチ:「あのさ、たぶんおっしゃられていることは正論だと思うよ。でもさ、お宅の施設とK病院との間で、話し合いを進めて行く中で、病院で入院しているよりは、この施設の方が環境が整っているっていうことで、親父は退院してきたわけでしょ?何でそんな本末転倒な発想が出るかな…。」

姉:「お前、またやめな!言い過ぎだよ!」

ヤッチ:「いや、悪いけど、親父の命が掛かってるんだ。遠慮して後悔はしたくないからハッキリ言わせていただくよ。」

姉:「やめなって!」

ヤッチ:「嘱託医と以前話し合いを持った時に、回復の見込みのない人に点滴は打てないとおっしゃいました。でも、回復の見込みが有るか、無いかは点滴を一本打ってみて、判断してみたって遅くないんじゃないかな?」

新任の生活相談員さん:「おっしゃっているお気持ちは非常によくわかります。ですが、慢性期、あるいは回復期の介護や医療をどうやってしていくかは、こちらの課題でもありまして…。」

ヤッチ:「だったら余計、今がチャンスじゃない?嘱託医といっても、この施設と使用従属関係にあるわけでしょ?いわば、嘱託医は施設に雇われている人間じゃない?施設側から、嘱託医に『ここ(施設)で、打ってよ。』って言えないの?」

新任の生活相談員さん:「は…。嘱託医といっても、少々意味合いが違いますからね…。嘱託医に直接お話ししていただくのが良いかと…。」

ヤッチ:「悪いんだけどさ…、いつもいろいろな提案をするのはこっちでさぁ…。どうして、施設から、なにかアドバイスとか提案をいただけないのかな?俺ら、介護のプロじゃないわけで、親父のことしか知らないわけじゃん?たくさんの利用者さんと接している方々から良きアドバイスをいただけないかな…????」

姉:「私も、同じことを申し上げたいです。私は弟以上に介護のことはわかりません。ですから、素人が申し上げる事なので、皆さんにとっては、大変失礼なことを申しあげているのかもしれません。ですから、余計に素人意見を言わせていただけるなら、何で、ここ特別養護老人ホームで点滴を打てないんですか?」

新任の生活相談員さん:「お姉さまのお気持ちもよくわかりました。こちらで何かできる事はないか検討してみたいと思います。」

ヤッチ:「今日の話だけじゃなくて、以前話した時もそうだったんだけど、うちら家族以外は、みんな『回復の見込みがない。』を前提に話しをするんだよね…。医療で補えない部分を介護でフェローし、逆に介護で補えない部分医療でフォローしていくことは有ってもいいんじゃないかな?親父さんが『食べられない。』、『飲み込めない。』をどう介護の力で克服させられるのか、そろそろ皆さんの本領を見せて下さいよ。」

新任の生活相談員さん:「…。」

ヤッチ:「今回、嘱託医に我々から『点滴を打って下さい。』と申し上げるのではなく、施設から嘱託医におっしゃって下さいよ。嘱託医の返事によって、また次を考えなくてはいけなくなると思うけど、そういう場合は、今度はそちらから何か良いアイデアを下さいよ?」

この後も、いろいろと話をさせていただきましたが、主要な部分ではないので、省略させていただきます。(ほとんどがヤッチの理不尽な要求です。)

話し合いの結果としては、嘱託医に施設から姉の言葉として『点滴を打ってください。』と連絡していただくことで終了です。

新任の生活相談員さんからは、『なぜ、特別養護老人ホームにおいて、点滴を打つことができないのか?』ということに関して、明確な回答をいただけませんでした。

翌日の今日(1月16日金曜日)の午後に姉から電話が入りました。

姉:「今度の1月の20日の火曜日に臨時のケース会議(サービス担当者会議)をやるでしょ?その後になるか、先になるかわからないけど、嘱託医が施設にいらっしゃるから、『直接会ってお話ししましょう。』ってことになったから。」

なんだか点滴一本で、なんでこんなに面倒なんでしょうかね…。

嘱託医は毎週アルツ君の診察をするのだし、アルツ君の診察だけをして帰るわけではないので、何時間か特養にいらっしゃるはずです。

その間に、自身のクリニックから点滴薬をはじめとする医療材料を持ち込んで、アルツ君に点滴を打てば、特に医療、介護と縦割りの話にはならず、問題は起こらないような気がするのですがね…。

ん…。

『なぜ、特別養護老人ホームにおいて、点滴を打つことができないのか?』ということについて、調べてみました。

どうやら厚生労働省保険局医療課から出されている「特別養護老人ホーム等における療養の給付の取扱いについて」というのが根拠になっているようです。

pdfファイルで、結構な長文なのでリンク先だけ貼っておきます。

「特別養護老人ホーム等における療養の給付の取扱いについて」の一部改正について
保医発0328第2号(平成26年3月28日)


これは厚生労働省(厚生労働省保険局医療課長)から、医療機関等の特定の人、もしくは特定の事業所に発せられた『通知』です。(国民全員が知っておかなければならない内容ではないので、一部の人にしか発せられていないということです。)

『療養の給付』というのは、お医者さんに行って受ける診察、処置、薬の支給、手術、入院などの事です。

この文章の中で、『なぜ、特別養護老人ホームにおいて、点滴を打つことができないのか?』に該当すると思われる箇所を抜粋して引用させていただきます。

▽引用
特別養護老人ホーム等の職員(看護師、理学療法士等)が行った医療行為については、診療報酬を算定できない。
△引用

全文を読んでも、『点滴を打ってはならない。』といったダイレクトな表現は出てきません。

※(重要)このブログの記事下に追記を書きました。ご参照ください。
2016年05月01日


上記の抜粋した文章でも『診療報酬を算定できない。』とあって、『点滴打ってはならない。』とは書いてありません。

どういうことかというと、点滴を医療機関で受けたことのある方ならご存知だと思いますが、医療機関においては、医療機関のお医者さんが看護師に指示を出し、看護師さんが点滴の針を刺し、薬液が落ちはじめると、時々カーテンを開けて、点滴の落ち具合を確認しに来ます。

何が言いたいのかというと、最近ではお医者さん自らが点滴の針を刺すことは少なくなって、ほとんど看護師さん任せの事が多くなって来ているということです。

点滴液が無くなれば、看護師さんが点滴の針を抜き、ゆっくり起き上がって終了になります。

これをもし、特養でやるとどうなるか?

引用文章には、『配置医師』という文言が使われ、施設の嘱託医がこれに該当するかは明らかではありませんが、一応、含まれるものと考えてまず間違いはないでしょう。

わかりやすくするため、ちょっとドラマ仕立てで展開させていただきますね。

特別養護老人ホームにはそこで雇用されている看護師さんがいらっしゃいます。

嘱託医がアルツ君の居る特養に一人で診察にいらっしゃいます。

嘱託医は特養の看護師さんと一緒に一人一人の利用者さんの居室を訪ね、診察して回ります。

アルツ君の居室にも診察の順番が回って来ます。

嘱託医:「ちょっと、水分が足りてないね…。お水飲んでますか?」

アルツ君:「わかんない…。」

嘱託医:「ちょっと、水分不足だから、点滴を一本打とうか?」

嘱託医は特養の看護師さんに、水分補給のための点滴を打つように指示します。

点滴薬などの医療材料は、嘱託医のクリニックから持って来たものです。

ちょうど、アルツ君の順番が診察の最後だったので、嘱託医は特養の看護師さんに点滴の指示だけを出し帰ってしまいました。

ここで問題となる行為は『特養(特別養護老人ホーム)』の看護師が点滴の針を刺した場合…。

特養の看護師が点滴の針を刺し、点滴が終わるまでの一式をやってしまうと、嘱託医は診療報酬を市区町村などの保険者に請求できないということのようなのです。

もちろん、アルツ君に打った点滴薬の薬剤料もアルツ君に請求できないし、アルツ君が一部負担金を支払う必要も無くなるというお話なのです。

嘱託医としては、お金を取れないなら、点滴を打てば打つほど赤字になってしまいますから、打ちたくないですよね…。

ちなみに特養ではなく、老健(介護老人保健施設)では診療報酬を請求できるようです。(特養は介護老人福祉施設)
※老健でも診療報酬を請求できないとコメントを頂きました。(コメントNo.2166

これが、もし、嘱託医が自分のクリニックから連れてきた看護師に指示を出し、アルツ君にこのクリニックから来た看護師が特別養護老人ホームという施設内で点滴の針を刺すというのであれば、嘱託医は診療報酬を請求できるようなのです。

嘱託医が点滴の指示を特養の看護師に出し、特養の看護師がアルツ君の腕に点滴の針を刺しても、嘱託医も看護師もオナワになることはないようですが、嘱託医からすると、一円も自分の手元に戻って来ないので、やるメリットが無いというのがどうもカラクリのようですね。

特別養護老人ホームの看護師が点滴を打つ行為そのものは医療行為として認められ、かつ違法性は問われる事は無いのに、特別養護老人ホームも嘱託医も金銭としての利益を得ることができないということです。

少々というか、おおいにややこしい説明になりましたが、特養の看護師が点滴を打っても違法性は無い。

違法性は無いが報酬が発生しない。

報酬が発生しないのなら、損することはやりたくない…。

これを国が指導しているんですよ~!

もう超高齢化社会に突入していて、アルツ君のような人間はたくさん居るはずです。

弱って来ているところに、通院や入院で点滴を受けて来いというのはあまりにも酷かと…。

外部の医療機関の受診を拒否すれば、点滴を受けられず、最悪死に至る可能性だってあるわけです。

こんなわけのわからん矛盾を放置していてよいものなのか…。

ちなみに、特養に嘱託医が診察に来て、自ら持ち込んだ点滴薬を自らの手でアルツ君に投与することは問題ないような気がしますが、これもできないんでしょうかねぇ~????

特別養護老人ホームの看護師さんは何のためにいるんだろう…?????

間違えている箇所も有るかもしれませんが、是非この話、広めてください。


追記~01

後日談があります。
上記の記事と合わせてご覧ください。
  1. なぜ特養では点滴一本も打ってもらえないのか? [2015/01/16] - 現在ご覧の記事
  2. 予想通り?アルツ君、救急搬送!! [2015/01/17]
  3. アルツ君の救急搬送の詳細 [2015/01/19]
  4. 特養嘱託医との話し合いは物別れ [2015/01/21]
  5. アルツ君、明日から『入院』です! [2015/01/28]
  6. 病状説明は余命宣告 [2015/01/30]


追記~02(2016年05月01日)

上記の記事を書かせていただいたのは2015年(平成27年)1月のことです。
記事の中で『「特別養護老人ホーム等における療養の給付の取扱いについて」の一部改正について』(平成26年3月28日 保医発0328第2号)という厚生労働省保険局医療課長からの『通知』を取り上げさせていただきました。
そして、この後、2016年(平成28年)に3月なって、新しい『通知』が発せられました。

「特別養護老人ホーム等における療養の給付の取扱いについて」の一部改正について
保医発0325第9号(平成28年3月25日)


標題は同じですが、リンク先、そして内容が異なります。

新しく発せられた通知の中で改正されたところを抜粋して引用させていただきます。

▽引用
特別養護老人ホーム等の職員(看護師、理学療法士等)が行った医療行為については、診療報酬を算定できない。
ただし、特別養護老人ホーム等に入所中の患者の診療を担う保険医の指示に基づき、当該保険医の診療日以外の日に当該施設の看護師等が当該患者に対し点滴又は処置等を実施した場合に、使用した薬剤の費用については診療報酬の算定方法(平成20年厚生労働省告示第59号)別表第1第2章第2部第3節薬剤料を、使用した特定保険医療材料の費用については同第4節特定保険医療材料料を当該患者に対し使用した分に限り算定できる。

また、同様に当該看護師等が検査のための検体採取等を実施した場合には、同章第3部第1節第1款検体検査実施料を算定できる。

なお、これらの場合にあっては、当該薬剤等が使用された日及び検体採取が実施された日を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。

「特別養護老人ホーム等における療養の給付の取扱いについて」の一部改正について
保医発0325第9号(平成28年3月25日)より抜粋して引用
△引用

上記内容から配置医師(嘱託医)が『健康管理』と称して特養に訪問する日でなくても、配置医師(嘱託医)が指示を出せば、特養の看護師が、点滴等の医療(治療)行為を行うことができると解釈できるのではないでしょうか。
ただし、点滴注射の手技料(注射に際しての手間賃、手数料のようなもの)などは、算定できないままなので、点滴に関して算定できるものは、点滴(補液)の薬剤料や特定保険医療材料(平成26年3月5日保医発0305第8号)の材料費のみです。(薬剤単独で保険請求できない注射もあるので、手技料も算定できるのではないかという疑問もありますが…。)
配置医師(嘱託医)が、あるいは特養自体が人員の確保等の理由で採算が取れないと判断すれば、点滴等の医療行為を行わないことも考えられます。
それでも特養入所者の立場からすると、施設内で点滴を受けられる可能性はかなり高くなったのではないでしょうか。
また特養の職員さんの立場からすると、提供できるサービスの幅が広がったのではないでしょうか。
『算定できない』から『算定できる』という文言が加えられたのですから、大きな一歩といえるかもしれません。

余談ですが、『通知』という言葉を何度も使用させていただきましたが、法律用語(行政用語)が実に難しい…。
比較的わかりやすい解説を見つけたので引用文を載せておきます。

▽引用
あくまで、一般的にどう理解されるかを踏まえて分けると、
通知
事実を知らしめるためのもの。特定の人に伝える場合が多い。
一般に広く知らしめる場合は「公告」という場合が多い。

通達
法令の解釈運用のために、規範の実効性を補うための個別指針を示したものが多い。
それ自体が法的拘束力があるものではないが、法規範と一体となって事実上法的拘束力を持つ。


通知に反した場合、それが直ちに「違法」ではなくても、知りながら従わなかったことの責任を追及される根拠にはなりえます。例として相応しいかどうかを敢えて無視して例に挙げれば、薬害エイズのときには、当時の厚生省が米国当局や関係機関から危険情報を得ていたにもかかわらず、これを黙殺して危険な血液製剤を製薬会社の在庫処理のために販売禁止措置を講じなかったことが問題にされました。
これと同じように「故意または過失」の存在を裏付ける証拠になりますから、法的な意味はあるものと思います。
△引用


今回のケースでは『特定の人』というのは、医療保険の診療報酬事務を行っているような保険医療機関(病院、診療所)、あるいは事業所等が該当し、介護報酬請求事務を行っているような特別養護老人ホームなどには、『通知』は送付されていない可能性が高いです。
さらに『保医発』とは『厚生労働省保険局医療課長発』という意味です。

(参考)
難しい法律用語と難しいアルツ君 [ アルツ君は職人 ]


今後もこのような改正が行われると思います。
機会があれば、追記していきたいと思いますが、確約できませんので、リンクを貼っておきます。
随時そちらでご確認していただくようお願い申し上げます。

厚生労働省平成○○年度診療報酬改定
最新の情報を得るには、○○年度の○○の部分を現在の年度に置き換えて、リンク先を探してください。(たくさん有り過ぎて、探すのが大変かも?)

(注)役所関連のリンクを多数紹介させていただきましたが、役所もかなりの頻度でページをリニューアルします。リンク切れになる可能性もありますので、興味のあるものについては、端末に保存することをおすすめします。

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アルツ君の救急搬送の詳細

2015/01/19 (月)  カテゴリー: 脳梗塞
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施設を出る救急車

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

先日(1月17日土曜日)アルツ君が救急搬送された時の模様を少し細かく書きたいと思います。

この日、ヤッチはいつも通り、アルツ君の食事介助をしようと、特別養護老人ホームに向かいました。

夕方5時半ころに、到着です。

居室に行こうとしたところ、女性職員さんに呼び止められます。

女性職員さん:「お父様なんですけど、お昼は元気よくというか、穏やかに過ごされていたんですが、今は眠ってしまわれて…。」

普段アルツ君が眠っていても、あまり呼び止められたりしないのに、なんか変?と思いつつ、アルツ君の居室に入ります。

姉が先に来ています。

姉:「パパ、全然起きないのよ…。」

ヤッチ:「昼間元気良かったって聞いたから、疲れちゃったんじゃない?」

ヤッチは上着を脱ぎ、洗面所で手を洗いながら、そう答えます。

屋外は寒く、手袋をして自転車に乗って来ています。

アルツ君を抱き起したりするときに、アルツ君をビックリさせてしまうといけないので、洗面所でお湯を出し、自分の手を洗いながら、しばらく温めるのが日課になっています。

姉:「でも、話しかけても、ピクリともしないのよ。」

ヤッチ:「マジで?」

姉:「うん。」

ヤッチ:「旦那さん、そろそろ起きようか?」

姉:「パパ、起きて!パパ!!」

いつもだと、眠っていても、眠りが浅いのか、呼びかけると目の付近がピクピクします。

ただし、最近は『死んだふり』をして、我々を驚かせ、よろこぶこともあるので、油断できません。

姉:「『死んだふり』だったら、段々顔がゆるんで来るでしょ?」

ヤッチ:「だね。看護師さん、呼んだ方がいいんじゃない?」

姉:「あんたが来る前に呼んだ。」

主任看護師さんがちょうどいらっしゃいます。

主任看護師さんがバイタルチェック(血圧、脈拍)を計り、聴診器をアルツ君のお腹に当てます。

ほんの一瞬ですが、アルツ君がしかめ面をします。

「眠っていらっしゃるのかしらねぇ?血圧がちょっと低いようですけど、いつもと脈拍もかわらないですね…。ちょっと様子を見ましょうか?」

姉:「わかりました。ありがとうございます。」

主任看護師さんが居室を出て行かれた後、姉がヤッチに話し掛けます。

姉:「なんか、変だよね?」

ヤッチ:「うん…。」

姉がさっきの言葉をもう一度繰り返します。

姉:「パパ、起きて!パパ!!」

そして、この言葉を何度も何度も繰り返します。

ちょうどその時、アルツ君が口をモグモグと動かします。

まるで、牛が胃の中のものを反芻(はんすう)しているかのような変な口の動きをします。

それが、何十秒か続いた後、急に大きないびきをかきはじめました。

アルツ君のいびきは普段、豚鼻に近い感じでかきますが、今回は喉元付近から聴こえてくるいつもとは全く異質ないびきです。

ヤッチ:「ヤバいな???救急車、呼んだ方がいいかも?」

ヤッチの頭に最初にひらめいたのは、『脳梗塞の再発』です。

姉:「呼ばないとマズいかしら?」

ヤッチ:「美味いのマズいの言ってる間に定食が完売になるかもしれないからさ。」

ヤッチは廊下に出て、近くにいらした女性職員さんに声を掛けます。

ヤッチ:「すいません。もう看護師さん、お帰りになっちゃったかな?もし、いらっしゃるようなら、居室にいらしていただくようおっしゃっていただけます?」

女性職員さん:「わかりました。」

ヤッチ:「それと、救急車の手配もお願いします。」

女性職員さん:「救急車?」

ヤッチ:「はい、なんかヤバそうないびきをかいてるからさ~。」

女性職員さん:「わかりました。」

主任看護師さんはまた施設内にいらしたようで、慌てて居室に入って来ます。

同時に施設のおエライさんも姿を見せます。

姉:「ぜんぜん、呼びかけに反応しないんです。」

主任看護師さん:「○○さん(アルツ君の名前)、わかります?」

慌ただしい雰囲気になってきました。

居室の廊下では先ほどのおエライさんがヤッチにたずねて来ます。

おエライさん:「救急車、呼びます?」

ヤッチ:「変ないびきだし、梗塞を起こしているとしたら、早目がいいでしょ?」

おエライさん:「わかりました。今、手配しますね?」

姉:「さっきより、パパの身体、冷たくなってる!」

主任看護師さん:「お熱を計らせていただきますね?」

主任看護師さんがアルツ君の脇に体温計を差し入れます。

主任看護師さん:「35度…。」

ヤッチ:「ヤバいね?血圧は?」

主任看護師さん:「もう一度、計りますね?」

主任看護師さんが、アルツ君の血圧を計ります。

主任看護師さん:「108の60。ちょっと低いわね…。」

ヤッチ:「最近の血圧を知らないけど、いつもに比べて相当低いんじゃないですか?」

主任看護師さん:「そうですね…。もしかすると、『低血糖』かもしれませんね。このところ、食事も水分も十分じゃなかったから…。」

ヤッチ:「よーわからないけど、脳梗塞の可能性も有るでしょ?どっちみち、ここ(施設)で点滴を打てないなんて話になってるんだから、親父の意識の無い間に運んじゃえば、暴れないで済むでしょ。脳梗塞なら、なおさら早目に処置してもらわないとだし…。」

主任看護師さん:「このところ、『食べられない』、『飲み込めない』がずっと続いていましたものね~。」

ヤッチ:「そんなのどっちでもいいよ。サクサクっと運んで、サクサクって診てもらうしか方法がないでしょ。」

救急車が来るまで、15分くらい掛かったでしょうか。

その間に主任看護師さんには、アルツ君のおくすり手帳や保険証類を医務室に取りに行ってもらいました。

ヤッチと姉は万が一の入院に備えて、アルツ君の身のまわり品の準備です。

毎回の教訓で、入れ歯と履物を忘れるので、先にこちらの準備です。

今回入れ歯は必要が無いので、消去です。

姉:「靴下はどうする?」

ヤッチ:「救急車で運んでくれるんだから、必要になりそうなもんはみんなぶち込んでおけばいいんじゃない?」

姉:「了解。」

身のまわり品の準備が整ったので、ヤッチは階下に降り、救急車の到着を待ちます。

ちょうど、階下に下りた時に救急車のサイレンがみえました。

施設の職員さんが対応して下さるというので、もう一度、階段を使ってアルツ君の居室に戻ります。

救急隊がストレッチャーをアルツ君の居室に運び入れます。

救急救命士さんは三人です。

けっこうな人数になるので、ヤッチは居室の扉付近に身を寄せます。

毎度のごとく、病状説明、アルツ君の既往症、普段の服用薬の聴取などを始めます。

姉はアルツ君の家族ということで、自分の名前や施設の住所を書くように言われています。

施設の住所が出て来なかったので、廊下に立っていた施設のおエライさんに代筆してもらっています。

救急救命士さんの一人がアルツ君の覚醒レベルをチェックしています。

アルツ君、全然反応しないようです。

もう一人の救急救命士さんが施設の主任看護師さんに色々とたずねています。

救急救命士さん:「いつから、このような状況ですか?」

主任看護師さん:「呼びかけに反応しないということで、ご家族様が救急車を呼んだのですけど、その前から少し『傾眠傾向』でして…。」

おいおい、またしても初耳だぞ?

傾眠傾向はアルツ君が退院してからずっと続いていたので、おそらく主任看護師さんのおっしゃっている『傾眠傾向』というのは、普段にも増して強い『傾眠傾向』の事だと思います。

救急救命士さん:「その傾眠傾向というのはいつからですか?」

主任看護師さん:「午後の3時ごろからだった思います。」

ヤッチが居室を訪れたのは午後5時半ごろ…。

姉が来たのもヤッチが来る十数分前です…。

(-_-;)

救急救命士さん:「で、脳梗塞かもしれないということで、こちらに要請が有ったわけですね?」

これにはヤッチが答えます。

ヤッチ:「はい。去年の11月25日に脳梗塞でJ病院に救急搬送され、同日にK病院に転院後、入院です。そして同年の12月24日にK病院を退院しています。今回、いつもと違ういびきをかきはじめたので、再発も考えられるので、呼ばせてもらいました。」

救急救命士さん:「他に御病気とかは?」

主任看護師さん:「高血圧と糖尿ですかね。」

ヤッチ:「いえ、いえ。糖尿は無いですよ。」

『高血圧』だって、おそらく低いくらいで、薬を飲み続ける必要があるのかと言いたかったところです…。

他にも救急救命士さんからの事情聴取が有りましたが省略させていただきます。

救急救命士さん:「わかりました。では受け入れ先の病院が有るか確認させていただき、受け入れ先が決まり次第、そちらへ搬送させていただきます。ちなみに掛かり付けのお医者さんというのはございますか?」

主任看護師さん:「こちらの施設の嘱託医がいらっしゃいますけど…。」

救急救命士さん:「病院名を教えていただけますか?」

主任看護師さん:「○○クリニックです。救急指定ではありませんけど…。」

救急救命士さん:「そうしましたら、そちらのクリニックに念のため、ご連絡していただけますか?」

主任看護師さんはご自分の携帯で連絡を取っていたようですが、つながらなかったようです。

救急隊が来てから、15分くらい経過したところでしょうか…。

救急救命士さんがヤッチに話し掛けて来ます。

救急救命士さん:「今、脳梗塞で受け入れてくれる病院をさがしていますが、どこもベッドの空きが無いようでして…?お心当たりの病院はございますか?」

ヤッチ:「J病院は?先日、脳梗塞で最初に搬送された病院です。そこなら、まだ前回のMRの画像も残っていると思うんですが…。」

救急救命士さん:「すみません…。もう、お問い合わせしたんですが、埋まっているということでして…。それで、前回脳梗塞でご入院されたK病院にも、今問い合わせをさせていただいています。」

アチャー…。

その病院だけは避けたいところだが…。

アルツ君が息を吹きかえした時に、二の舞になる予感が…。

しばらくして、同じ救命士さんが、ヤッチに話し掛けて来ます。

救急救命士さん:「K病院もベッドの空きが無いことで、断られてしまいました…。」

ヤッチ:「じゃあ、海外にでも行く?」

救急救命士さん:「いえいえ、それはできません。もしかすると、『低血糖』かもしれないということなので、『低血糖』だけの処置で受け入れてくれる病院が有るかもしれないので、この条件で病院を探すということでいかがでしょうか?」

ヤッチ:「『いかがでしょうか?』と言われても、他に何かよいアイデアが有るの?」

救急救命士さん:「現状、これしか手立てはないですね…。もし、この条件で受け入れてくれる病院が有れば、処置だけを済ませて、また改めて入院先を探すということになるかもしれません。」

ヤッチ:「なんか、この前と全く同じだね?救命士さんの顔ぶれが違うだけだよ。わかりました。お手数をかけますが、そうしていただけますか?」

救急救命士さん:「わかりました。それではこれについては救急車の中で搬送先を探すということにさせていただきます。搬送先が決まり次第、すぐに出発させていただきます。」

ヤッチ:「よろしくお願いします。」

アルツ君を乗せたストレッチャーが階下に下ろされ、施設のエントランス前に横付けされた救急車に運びこまれます。

ヤッチも救急車のところまで付き添います。

ヤッチは救急救命士さんにたずねます。

ヤッチ:「救急車に三人乗るのは無理?姉とここの看護師さんが乗るのは確定で、俺があぶれちゃうからさ…。」

救急救命士さん:「わかりました。今、確認してきますね。」

救命士さんは他の救命士さんに聞きに行ったようです。

救急救命士さん:「やはり、三人は無理ですね…。」

ヤッチ:「わかりました。じゃあ、俺はここにいるので、搬送先が決まったら、申し訳ないですけど、教えてください。自転車で搬送先に向かいますから。」

救急救命士さん:「わかりました。しばらくお待ちください。」

ヤッチは施設内に設けてある長椅子に腰かけ、搬送先が決まるのを待ちます。

主任看護師さんと姉はすでに救急車に乗り込んでいます。

アルツ君が救急車の中でどんな様子かは、ヤッチにはわかりません。

10~15分くらいかかったでしょうか。

救命士さんの一人が救急車から降りてヤッチに歩み寄ります。

救急救命士さん:「搬送先が決まりました。J病院です。『脳梗塞』ということでは、受け入れられないと一旦は断られましたが、『低血糖』だけなら、対応できるという返事をいただきました。入院はまた改めてということに…。」

ヤッチ:「わかりました。救急室だか、集中治療室に一ヶ月くらい泊まらせてやって下さい。」

救急救命士さん:「いえいえ…。」

前回の脳梗塞で搬送されたJ病院に決定です。

入院となれば、再搬送先をJ病院で探してもらい、転院することも前回と一緒です。

違うことと言えば、脳梗塞の検査や処置はしてもらえないこと…。

でも、搬送先で病状が重篤であれば、何とかしないわけにはいかなくなるでしょう(甘い考え?)。

しかしヤッチも含め、何回この病院にお世話になっていることか…。

余談ですが、1月26日にヤッチの脂肪腫(再発)の摘出手術をこの病院でやってもらうことになっています。

ヤッチはJ病院に自転車で向かいます。

J病院に向かったのは良いけど、再び再搬送となれば、J病院に置いた自転車はどうする?

再搬送先が遠い場合、自転車をどうするの?

自転車をこいでいる時のヤッチ、アルツ君には申し訳ありませんが、自分の事ばかりを考えています。

救急要請で、救急車が特養に到着したのが18時頃です。

そして、搬送先が決まり、救急車J病院に向けて特養を出発したのが18時45分を回ったところでした。

この日に限って、自分の部屋のエアコンに『入タイマー』をセットして出かけて来ています。

再搬送先が決まって、新たな病院が決まるのは夜中だな…。

誰もいない部屋でエアコン回っちゃうよな…。

変なことばかりが頭に浮かびます。

考え事をしながら、自転車に乗っていたので、何分かかったか、わかりませんが、J病院に到着です。

自転車置き場に自転車をとめ、救急口からJ病院の中に入ります。

すぐに姉と主任看護師さんを発見です。

主任看護師さん:「ずいぶん早かったですね。私たちも、ほんのちょっと前に着いたところよ。」

ヤッチ:「ご存知ないかもしれないですけど、俺の愛車の名前はフェラーリっていうんですよ。」

主任看護師さん:「…。」

ヤッチ:「(アルツ君は)救急室の中ですか?」

主任看護師さん:「たぶん、中で処置をして下さってると思うわ。」

20分くらい待った頃でしょうか、J病院の看護師さんから、救急室の中に入るように言われます。

看護師さん:「今、先生がいらっしゃいますので、こちらでお待ちください。」

三人は救急室の中に入り、カーテンで仕切られたブースの中に入ります。

点滴を受けているアルツ君が横たわっています。

すぐにJ病院の先生がいらっしゃいます。

先生:「脱水と低血糖ということで処置させていただきました。今、ブドウ糖を入れさせていただきました。」

ヤッチ:「点滴でぶら下がってるのは生食(生理食塩水)だけみたいだけど?」

先生:「管の横から。」

どうやら管注(かんちゅう)でアルツ君の静脈にブドウ糖を入れたようです。

管注というのは、側管注入の事で、今回は生理食塩水(500ml)が点滴で落ちていますが、この落ちている点滴チューブの途中から一般的な注射器を使ってブドウ糖(糖液)を注入することです。

ヤッチ:「あ、そういうこと。失礼ですが、何%のブドウ糖ですか?」

先生:「50%です。」

50%というのは、20mlの注射液であれば、10gのブドウ糖が含まれているということになると思います。

5%なら、20mlの注射液中1gのブドウ糖が含まれる…。(たぶん)

20mlの薬液をアルツ君に注入したとすれば、カロリー数では40Kカロリーということになるのではないでしょうか。

よく聞くのは5%の糖液ですから、50%なら結構高濃度のブドウ糖になると思います。

余談ですが、この『%(パーセント)』のことを医療関係者は『プロ』と呼ぶようです。

『50%』は『50プロ(ごじゅっプロ)』…。

参考:大塚製薬製品情報(pdfファイル)

先生:「ちょっと、お父様に呼びかけてみてください。普段と比べていかがですか?」

姉がアルツ君に呼びかけます。

姉:「パパちゃん。」

アルツ君:「…。」

ヤッチ:「旦那さん。」

アルツ君:「…。」

ヤッチ:「まだ、ダメみたいですね…。」

先生:「もう少し時間を置きましょうか?」

先生は他の急患があるのか、足早に去っていきました。

この後、姉がアルツ君に何回か呼びかけします。

アルツ君が目を開けます。

アルツ君:「赤ちゃんが泣いてる…。」

言われてみると、救急室のどこからかわかりませんが、赤ちゃんの大きな泣き声が聴こえてきます。

姉:「ホントによく聞える耳だね~。私たち、全然聴こえなかったよ…。」

アルツ君:「赤ちゃんが泣いてる…。」

姉:「ホントだね。泣いてるね。」

姉も安堵の表情です。

ヤッチ:「まさか旦那さんが産んだんじゃないだろうな?」

アルツ君:「バカ言っちゃいけないよ~。俺は男だぞ。」

ヤッチ:「わかんないぞ~。寝てる間に女になっていたのかもしれないぞ。」

アルツ君:「うるさいっ。」

ヤッチ:「脱水だったって言うから、干物になってたんだぞ。帝王切開でアジの開きになってるかもよ。お腹のほう、裂かれてないか?」

アルツ君:「首が痛い…。」

ヤッチ:「首からは普通産まないだろう?」

姉:「枕が低いのかも?」

ヤッチは近くにいた看護師さんに声を掛けます。

ヤッチ:「父なんですけど、意識が戻りました。もしかすると、普段より元気になっちゃったかも。それで、枕が低くて、『首が痛い。』って言ってるんですけど、頭を高くしてもいいですかね?」

看護師さん:「ちょっと待ってくださいね。」

看護師さんが畳んであるタオルを持ってきて、アルツ君の頭の下に差し入れます。

看護師さん:「いかがですか?」

アルツ君:「お腹空いちゃったよ~。」

一同爆笑です。

アルツ君:「ここはどこなんだ?」

姉:「病院だよ…。」

アルツ君:「何でこんなところに居るんだろう…。俺は帰る…。」

看護師さん:「なら、帰れますね?今、先生に伝えてきます。」

ヤッチは今日の食事介助にと思って、自分のバックの中にゲル化させた果汁100%のジュースを持参して来た事を思い出します。

そうそう…。

とろみがマズいという記事を書いた時に、コメントで教えていただいたゲル化剤(ミキサーゲル)を試した最初の作品です。

もし、ご覧いただいていたら、お礼を申し上げます。

ほんとにありがとうございます!!

先生が戻って来ます。

先生:「やはり、脱水傾向だったのと、低血糖だったようですね。血糖値が40くらいでしたから。」

先生が血糖値を『40』とおっしゃったのか、『20』とおっしゃったのか、うろ覚えですが、相当危険なレベルだったことは確かなようです。

意識を消失して、脱力していたために、下あごが下がり、舌が気道を塞ぐような格好になっていたために、大きないびきが出たようです。

やはり、十分な食事と水分を摂っていなかったことが原因だったようですねぇ~。

それにしても、あのままアルツ君が『いびきをかいて眠っている。』と判断し、そのままにしておいたらと思うと、ぞっとしますね~。

ヤッチ:「ありがとうございました。それで、大変恐縮なんですけど、父が『お腹が空いた。』と申していまして、持参したものが有るので、食べさせてもいいですか?」

先生:「食べても構わないけど、ここで誤嚥されると困るから、外か帰りの車の中で食べて。今、点滴を外しますから。帰っていただいても大丈夫ですよ。」

姉:「まだ、点滴全部落ちてないんですけど…。」

おそらく、点滴は四分の一も落ちていません。

先生:「それだけ元気になれば、外しても大丈夫でしょ。次の患者さんのために場所を空けたいので、待合室かどこかに移動願えますか?」

看護師さんはもうアルツ君の点滴の針を抜きに掛かっています。

姉:「車椅子が無いと、帰れないんですけど?」

先生:「うち(病院)の車椅子が有りますから、外でお待ちください。」

主任看護師さん:「それじゃあ、施設から自動車を手配しますね。帰りましょう。」

病院の看護師さんが車椅子を持ってきました。

姉:「施設の車が来るまで、座っていられるかね?」

ここでアルツ君が割り込んできます。

アルツ君:「大丈夫さよ~。」

看護師さんが介助で車椅子に移乗させようとするのを自分で振り切り、ちょっと手を貸すだけで自分の足で立って、車椅子に座ってしまいました。

恐るべし回復力です。

水分だってそんなに体内に入っていないはずなのに…。

主任看護師さん:「では、施設から車が来る間、病院のどこかで召し上がっていただきましょうか。」

主任看護師さんがアルツ君の車椅子を押しています。

アルツ君:「ああ…。その方がいいな…。」

姉:「なーに!わかっていないくせに!」

アルツ君:「うるさい!俺は腹が減って仕方ないんだよ~。」

病院内の適当な場所をさがして、ヤッチの持って来たリンゴジュースを姉がアルツ君に食べさせます。

姉:「おいしい?」

アルツ君:「美味しいよん!これならなんぼだって食えるよ。」

ヨーグルトが入っているくらいの容器に入れて来たのですが、アルツ君、ペロリと完食です。

姉:「すごいね!点滴だけで、こんなにも変るもんかね?」

アルツ君がまだ口を開けて待っています。

姉:「パパ、もう無いんだよ~。」

アルツ君:「ちぇっ。」

ヤッチ:「そういうことも有ろうかと、レトルトのおしるこを持って来てるんだけど、冷たいんだよな…。」

アルツ君:「おしっこ?冷たいおしっこを俺に飲ませる気か?」

一同爆笑です。

姉:「おしっこじゃなくて、おしるこだよ。食べる?」

アルツ君:「ああ、何だって食べるぞ?」

ヤッチは主任看護師さんにたずねます。

ヤッチ:「市販のものなので、とろみ剤とかは入ってないですけど、大丈夫ですよね?こしあん…?」

主任看護師さん:「おしるこなら、最初から適度にとろみがついてるから、大丈夫でしょ。」

アルツ君:「なっ?」

姉:「何が『なっ?』だよ。えらそうに…。」

アルツ君:「いいから、はやく食わせろ!」

ヤッチはこの時点で、施設まで自転車で戻ることに…。

施設にはヤッチの方が早く着いたようです。

10分違いくらいで、アルツ君が帰ってきます。

ヤッチは姉に聞きます。

ヤッチ:「おしるこも食べたのか?」

姉:「おしるこは、リンゴジュースが入っていた容器に移し替えて食べさせたけど、全部食べたよ。」

ヤッチ:「恐るべしだな…。」

姉:「ね?」

アルツ君:「俺はもう寝ちゃうの?」

姉:「なんだか、まるでお殿様だな~。」

アルツ君:「へー。そういう言葉があるの?」

アルツ君をベッドに寝かしつけて、長い一日が終了です。

アルツ君が上手く口から食事を摂れなくても、点滴などで、ちょっと後押しすれば、アルツ君の食欲がわいてくることが、今回の救急搬送でわかりました。

ヤッチはアルツ君の翌日(1月18日日曜日)の様子を見ようと、お昼過ぎから出かけて来ました。

残念です…。

また、食べてくれないようです…。

_| ̄|○

しかも、J病院から帰る車内が寒かったのか、アルツ君、夕方に体温が37.4℃に…。

いがらっぽい咳も…。

[追記]
ここで風邪、あるいは肺炎にでもなったらと、心配しましたが、今日(1月19日)の夕方、食事介助に施設に出かけたところ、熱は下がって、のどの痛みも無いようです。
食事摂取についてですが、朝は機嫌が悪く、食べかったようですが、昼は完食。
夜は3割程度でしたが、施設で出されたとろみのついた水に黒蜜を加えて飲んでもらったところ、ゴクゴクと飲んでくれました。

1月18日の昼間に戻りますが、ヤッチはアルツ君の眠っている間に、新任生活相談員さんと話をすることに…。

長くなってしまうので、ザックリ書かせていただきます。

ヤッチの見解はこうです。

今回の点滴のように、ちょっと点滴で水分を補うだけで、すこぶる体力や食欲が回復するのだから、施設の嘱託医が毎週診察にいらっしゃる時に、施設で点滴を打ってくれと…。

もちろん、ずっとではなく、一定期間で、アルツ君が経口で十分な食事摂取と水分摂取ができるまで…。

生活相談員さんの見解としては、点滴は『治療』になってしまうので、特養という介護施設は医療機関ではないので、『治療』は原則として行わないと…。

嘱託医と話し合いを持ってからではないと、結論を出せないと…。

そんな解釈をするなら、特養でアルツ君や他の入所者さんに飲んでもらっている薬も『治療』だし、床ずれなどに塗る軟膏処置も『治療』ではないかと、ヤッチが反論です。

残念ながら、依然、平行線のままです…。

明日1月20日に特養の嘱託医のクリニックで、嘱託医、施設の課長、姉、ヤッチで話し合いを持つことになっています。

アルツ君の今回の救急搬送で、同じ日に行われる予定だったサービス担当者会議(ケース会議)は延期になりました。

後から姉から聞いた話ですが、搬送先が決まるまでの救急車の中ではこんなやり取りが有ったそうです。

車内で救急救命士さんが特養の主任看護師さんにたずねたそうです。

救急救命士さん:「なんで、嘱託医と連絡が取れないんですか?嘱託医と連絡が取れるなら、嘱託医のクリニックで点滴を打ってもらえるじゃないですか?何かしらの指示だってあおげるじゃないですか?」

姉によれば、特養の看護師さんが嘱託医に数回、電話を掛けていたそうです。

そのうち、一回はつながったものの、嘱託医が研修会か飲み会か何かで、電話を取れない旨を伝えていたそうです。(ここは推測です。)

この時、姉には救急救命士さんが舌打ちするのがハッキリと聞こえたそうです。

そして最後に…。

ご覧の皆さんを驚かせるような記事になってしまったことを深くお詫び申し上げます。

当事者としては、アルツ君の生命の危機を感じる場面も有ったので、ご理解いただけると幸いです。

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2015/01/19 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

特養嘱託医との話し合いは物別れ

2015/01/21 (水)  カテゴリー: 脳梗塞
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眠り猫

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

1月20日火曜日、アルツ君の入所している特別養護老人ホームの嘱託医と話し合いをしました。

場所は嘱託医のクリニック、午前の診療時間と午後の診療時間の間で、時間にするとわずか30分程度です。

特別養護老人ホームからは、主任看護師さん、主任生活相談員さん、課長さんです。

家族側からは、姉とヤッチ。

クリニックの診察室に通されます。

上手くまとめられるかわかりませんが、なるべく主観を交えないように書き記したいと思います。

嘱託医から切り出します。

嘱託医:「それで、この間(アルツ君が救急搬送された時の事)もちょっと具合が悪くなっちゃって…。どうですかね?見ていて?」

ヤッチ:「まあ、点滴を打った直後はもう介助をしないでも車椅子に乗れるぐらい元気になっちゃって…。」

主任看護師さん:「いえいえ、全介助です。」

ヤッチ:「すみません。介助なしというわけではありませんが、自分から腰を浮かせるくらいまでになって車椅子に乗りました。そこから食欲もわいて、持参してきたとろみをつけたジュースも飲んで…。」

主任看護師さん:「あの時、点滴は生食(生理食塩水)だけで、生食500(ml)とブドウ糖をIV(静脈内注射?)して、ほとんど生食も入らないで、抜針して帰っています。」

姉:「わずか、10分かそこら…。」

主任看護師さん:「そうですね、生食はほとんど入らないで、ブドウ糖がちょっと入ってるくらいで…。」

ヤッチ:「ブドウ糖50%です。」

嘱託医:「まあ、波が強くて、ちょっと良かったり、悪かったり…。で、だいたいはですね、こういった悪かったり、良かったりを繰り返して、全身土台が悪くなって行くんですよね…。まあ…、今後の方針とかをちょっと考えておかないといけないんですよね…。どういう風にやっていくかっていうことをね…。」

姉:「今後の方針というと…???」

嘱託医:「今後さらに具合が悪くなると、『医療』が必要になるのか、自然のコースで行くのかっていうことですよね…。」

姉:「自然のコースっていうのは?」

ヤッチ:「『看取り(みとり)』っていうことですか?」

嘱託医:「まあ、そうですね。」

姉:「○○さん(主任看護師さん)から、先生の方から『医療の方に』というお話があって、その二日後ぐらいに『低血糖』ということで救急で病院に行ってるんですね。」

嘱託医:「『医療の方に』というのは?」

主任看護師さん:「先週の木曜日(1月15日)に今の食事量とか、バイタルとかを見てもらって…。」

嘱託医がさえぎります。

嘱託医:「あの、『医療』の方向に行くんだとしたら、一回ですね、またどっか病院を探して、診てもらったら、いいと思うんですよ。そこで検査してもらったらいいと思うんですよ。」

姉:「検査というのは?」

嘱託医:「前に○○診療所に行ってましたよね?」

○○診療所というのは、アルツ君がまだ在宅だった頃、この嘱託医に紹介状を書いてもらい、診察を受けたことのある認知症専門医の診療所の事です。

そこで進行性核上性麻痺(PSP)の疑いが有ると診断を受け、その後、アルツ君が特養に入所が決まり、進行性核上性麻痺であるなら、治療方法が確立していないということで、これまで飲んでいた認知症薬のアリセプトやメマリーの服用をストップしています。

事実上、このドクターの診察は終了しています。

関連記事:アルツ君の診断結果~進行性核上性麻痺の疑い [2012/02/28]

また、救急搬送されたJ病院でも過去に認知症の診察も受けていて、J病院のドクターから、『進行性核上性麻痺なら、こんな風にスーッと立てません。』と進行性核上性麻痺を否定されています。

関連記事:認知症の非薬物療法 ~ 回想療法 [2013/05/23]

姉:「ええ。」

嘱託医:「そこでの診断は進行性核上性麻痺といって、すごく特殊な病気ですよね。やはり専門医にきちんと診てもらって、評価してもらわないといけないと思うんですよね。」

姉:「その『認知』という面ですか?」

嘱託医:「そうです、そうです。精神的な問題をですね…。あとは全身状態がですね、『食べられない』だとか、そういう『低血糖発作』をおこす…。普通、低血糖発作というのは、『食べられない』だけだと、あまり無いんですけどね…。だんだん弱っていくと言われていて…。だからそういった意味でもチェックというか、そういうもんをしてもらうのがいいと思うんですけど…。」

ヤッチ:「○○診療所(認知症専門医)のところでは、PSPの疑いと言われて、特定疾患ということで地域包括支援センターの方が難病申請をしようかというところまで行ったんですが、ドクターから、『一つ一つの項目をチェックしながら申請書を書いていくと、申請が通らないだろう。』と言われて、取りやめになっているんですね。それと同時に、進行性核上性麻痺なら、認知症薬を飲んでも効果は期待できないとして、すべて薬もストップになっているんですね。」

嘱託医:「効果が得られないということはないと思いますよ?」

ヤッチ:「いえ、それは、僕らの判断ではなくて、ドクターのご判断だったものですから…。」

嘱託医:「ただ、あとに詳しい検査ってやってないですよね?MRだとか、心筋シンチだとかもやってないですよね?」

ヤッチ:「いえ、やりました。心筋シンチ(レビー小体型認知症を調べるための検査)もやりました。」

脳梗塞で入院していたことを嘱託医は忘れていらっしゃるのでしょうか。

当然、脳梗塞の診断を下すには、MR(MRIやMRA)の読影が必要になってくると思うんですが…。

嘱託医:「だったら、またそういう専門医にもう一回チェックしてもらったらいいと思うんですよね。あと、あの頃と比べてどうです?入所する前と比べて?」

姉:「あの頃と比べてというか…。先日脳梗塞でK病院に入院していて、その時に『前にも脳梗塞をやってるよ。』って言われたんですね。」

ヤッチ:「K病院に入院しているときに、K病院の先生にこちらに入所する前に撮ったMRIの画像を見せたんですね。そしたら、この時には『脳梗塞はやっていない。』と言われました。施設の皆さんには失礼かもしれませんが、前にやった脳梗塞は施設に入所してからということになるんですね。」

嘱託医:「『脳梗塞』なんだから、『失礼』ということはないでしょう!」

ヤッチ:「すみません…。」

姉:「で、二回目の脳梗塞をやってからは、もう当然以前とは違いますよね。右の片麻痺が有りますし…。あと、一ヶ月病院に入院していた結果、精神的に相当ダメージを受けて帰って来ました。」

嘱託医:「その精神的にというのは、入院したせいでそういう風に思うの?」

姉:「ええ、そうです!一ヶ月毎日見ていたので、そう思いました。」

嘱託医:「脳梗塞が起きたせいでとは思わない?」

姉:「それはもちろんないわけではないですけど…。それで、本人がどう思っているのかわかりませんけど、自分の右腕や右足が動かないことを食べているものに毒が入っているからこうなったんだって言うんですね。自分を誰かが段々弱らせるために毒を入れているんだって言うんですね。」

嘱託医:「それをどういう風に考えるの?」

ヤッチ:「若干は認知が有ると思いますが、病院のうるさい環境の中で毎日過ごしていて、人間不信に陥ってると考えます。食べてくれない原因もこの辺に有るのかと…。」

姉:「病室がナースステーションの前で、毎日毎日、危篤の患者さんが入って来て、『死なないで!死なないで!』っていう声を耳にしながら、病室にポツンといるわけですから…。『俺は捨てられた。』、『死んだ方がマシだ…。』って日に日にこういうことを言うようになって行ったんです。またこちら(特養)の看護師さんと違って、威圧的と申しましょうか、病院の看護師さんは食事を父がちょっと食べないと、『お父さん食べないなら、下げちゃいますね!』って、すぐに持っていかれちゃうんですね。」

嘱託医:「まあ、ですから、『医療』を選ぶのか、その『看取り』を選ぶのかっていうのは、ある程度考えないといけないんですよ。『医療』を選ぶんだったら、今居る施設は病院ではないですから、あくまでも、静かにナチュラルコースで行くというのが目的なんで…。だから一日でも長く生きてほしいというのなら、『医療』を選んだ方がいいと思います。」

姉:「認知で脳のMRIとか、全部調べてっていうことですか?」

嘱託医:「そうですね。」

ヤッチ:「でも、もうMRも撮ってるから。画像…。」

嘱託医:「でも、また変わってるから。」

ヤッチ:「でも、先日入院したK病院の画像を持っていますけど…。」

姉:「まあ、入院したK病院の先生からは、『前頭葉がこれだけ委縮していてよくお父さん、頑張ってるよね。これだけ委縮したら、感情の起伏が激しいのは仕方がないよ。』って言われたんで…。ある意味これは、病気では無いんで…。『リハビリすれば、食べられるよ。』とも言われたんですね。その『看取り』っていう部分では、私たち…。」

嘱託医:「まあ、『看取り』っていうかね、普通の医療行為を追及するか、なるべく自然なコースにするかっていうことで、まあ、『看取り』っていうほどのものではないと思うんですがね。」

姉:「だから、父には何がなんでも『生』にはしがみついてほしいと思っています。私たちも、一生懸命生きて欲しいと思っています。本人が息も絶え絶えで、体中に線をつなげないといけない状況なら考えないといけないかもしれませんが…。この間、母が施設に面会に来ている時に、先生は父の診察の時に母に会っていらっしゃるんですよね?」

嘱託医:「ええ。」

姉:「その時に父が母の前で、『俺はどっこも悪く無いんだ。』って言いませんでした?『病気じゃないから、はやくここから出してくれ。』って言ったと思うんですけど…。」

嘱託医:「病識が無いんです。もともと病識が無いんです。ただ『食べられない』とかが有るんで…。『食べられない』と飲めなくなってきて、段々全身状態が悪くなって、徐々に身体が動かなくなっていくというのが普通なんですよ。ですから、『食べられない』ということで『低血糖発作』を起こすというのは不思議なんですよね…。」

姉:「でも、この間(救急搬送)されて、点滴を打ったら、あれだけ元気になっちゃうんだぁっていうのが有るんで…。」

主任看護師さん:「えーと、『低血糖』なんで、ブドウ糖を入れたから、良くなったんであって、点滴(水分)を入れたから、良くなったっていうことではないんですね。点滴(水分)はほとんど入れてないですからね。」

ヤッチ:「もちろん。僕らも点滴の針を抜くのを目の前で見ていますから。点滴というのは水分、電解質ということなんでしょうけど、少しの水分と糖分だけであれだけ元気になるというのは事実なわけですから…。」

嘱託医:「だから、そういう点滴とかも施設では出来ないんですよ!」

ヤッチ:「その根拠を僕らは知りたい…。」

嘱託医:「えーとね、医療と介護は違うので、施設で医療を同じ質でやるっていうことは出来ないんです。医療をメインに考えるんだったらば、病院の方がいいですよ。」

ヤッチ:「ただね、すみません。病院に連れて行って、そういった点滴を受けるとか他の面の検査をして評価を受けるということを選択したいんです。でも、今父を動かすと、気性の荒い性格も手伝って、本人が覚醒している時に『病院に連れて行くよ。』って言ったら、絶対嫌がるんですよね。」

嘱託医:「施設にいるのなら、そこで出来る範囲でやるしかないですね。『低血糖発作』かどうかよくわかりませんけど、…。『低血糖発作』ではない気もするんですけど、そういうのを今後繰り返して行くと思いますので…。」

ヤッチ:「『繰り返す』っていうのは?」

嘱託医:「この間、脳梗塞を起こして、こういうのを起こしましたよね?」

ヤッチ:「だから、僕らとしては、ちょっと点滴なり、少しブドウ糖を施設で打っていただいて、後押ししていただければ…。」

嘱託医:「それはね、だから、施設では出来ないんですよ。病院でやることなんですよ。」

姉:「すいません。素人でちょっとわからないんですけど…。この間、救急車を呼びましたよね。で、救急車の中で救急救命士さんが『嘱託医に連絡して。』って主任看護師さんに言って、連絡を取っていらっしゃいましたよね?中々連絡が取れないご様子でしたが…。で、その時に搬送先が全然見つからなくて…。救急救命士さんが『先生(嘱託医)がいれば、お父さん、すぐに元気になるのにね?』っておっしゃった言葉が忘れなくて…。で、私は素人ですから、先生の指示が有れば、救急車の中で点滴でも打てば元気になるものなんだと思ったんです。たまたま、搬送先が決まってそこで元気になったから良かったけど、あのまま、搬送先も決まらなかったらと思うと、私、どう受け止めればいいんだろうと思ったんです。救命士さんがそういう風におっしゃっているのに、何で先生が『病院、病院』っておっしゃるのかが分からないんです。」

嘱託医:「それはね、認識がちょっと間違ってるね。たとえば、ここにね、万が一来たとしても、点滴をして救えるのか、挿管して人呼吸器をつけなければいけないのかは、わかんないわけですよ。意識が低下しているとかの場合、通常はこういうところ(クリニック)には来ないんですよ。だって、入院できないでしょ?人工呼吸器とか、そういうものも無いから、入院出来て、二次救急だとか、三次救急できるところを探すのが当然なんです。電話で『点滴をして。』という、そういうレベルじゃないんです。」

姉:「それは救命士さんが間違った認識だったということ?」

主任看護師さん:「それはね、間違っているというのではなくて、『往診の先生には連絡していますか?』ということで、先生もご都合が悪くて連絡が取れなかったんです。」

ヤッチ:「ちょっと、シンプルな質問をしていいですか?先生ご自身は特養で、親父にどういう事情かはわかりませんが、点滴なりの『医療行為』は行わないということですか?」

嘱託医:「そうですね。医療目的としては、○○さん(アルツ君)には行わないです。もしも点滴を希望されるなら、病院とか、そういうとこを考えないと。」

ヤッチ:「で、すみません。特養では何も医療を施していただけないと考えたらいいですか?素人なんで、申し訳ありません。たとえば、投薬を受けて、認知症や高血圧の薬を父が飲んでいるんですけど、それは『医療行為』にはならない?」

嘱託医:「医療行為なんですけど、僕らが施設に行っているのは、医療保険は一切もらってないんです。薬代の処方せんだけなんです。だから、施設を病院代わりとして、医療行為を行うというシステムじゃないんです。あくまで、僕が行っているのは、施設との契約です。そこに行って医療行為をするんじゃないんですよ。だからね、それは全然違うことなんですよ。」

主任看護師さん:「病院に受診に来たのと違うんです。特養のほうは、先生が施設との契約上でという形になるんですね。」

ヤッチ:「施設としてはどういう見解ですか?」

ヤッチは、主任看護師さんをはじめ、施設の職員さんに顔を向けます。

主任看護師さん:「見解とはどういうことですか?」

嘱託医がイラッとした表情を見せます。

嘱託医:「だから、それは、法律で決まってるんです!」

ヤッチ:「だから、その法律を教えていただきたいんですよ!その根拠を?」

主任看護師さん:「今、法律の話をしてるわけではないんですよ。今、○○さん(アルツ君)の状況では、先生は医療機関を受診した方がいいですよというお話をしているんですよ。『医療や治療を施設では出来ないですよ。』というところで、どのようにご理解されますか?というお話なんです。」

ヤッチ:「いや、理解できない…。そんなの…。」

姉:「父をここへ連れてくれば、父に点滴を打ってもらえるんですか?」

嘱託医:「連れてくれば、ここで点滴を打ちますよ。」

姉:「逆に先生が週一回、回診していらっしゃると思うんですけど…、」

嘱託医:「それね、回診じゃないんです。回診じゃ…。」

ヤッチ:「だから、嘱託医、配置医としてのやり方なんでしょうけど、そこで先生が回診になるのか、往診になるのか、訪問診療になるのかわかりませんけど、施設にいらした時に一回点滴を打っていただいて、後押ししていただいて、それから判断するということは本当に出来ないんでしょうか?」

嘱託医:「それはね、だからね…。たとえば、熱が出てインフルエンザの点滴を打つとか、そういうことは有るんですけど、○○さん(アルツ君)の場合は、一回点滴してね、それで、病気が良くなるっていうもんじゃないんですよ。」

でも、嘱託医のクリニックに来れば、打ってもらえるという矛盾…????

打ってもらわなければ、病気が良くなるかどうかはわからないと考えるヤッチ…。

試さないで、決めつけられるのは御免こうむりたいヤッチ…。

嘱託医:「それで、またね、点滴をするっていうことは、針の抜き刺しの問題、いろんなそれに付随する問題が出て来るんです。点滴に関して感染するだとか…。そういう問題が出て来るんです。○○さん(アルツ君)のいらっしゃる施設みたいなところでは、そういうのをすべて対処できないんですよ。だから、病院で出来る事と同じことを施設で出来るとは思わないでください。」

姉:「特養はすべてそうなんですか?」

嘱託医:「そうです!だから、病院的な処置が必要な場合は病院に行くんです!」

姉:「たとえば先生がクリニックの看護師さんを連れていらっしゃって、クリニックの看護師さんが父に点滴とかブドウ糖を打つというのは?」

主任看護師さん:「できない、できない。」

ヤッチ:「理由がわかんない…。だって、こちらにお伺いすれば、点滴は打てるんですよね?施設だと打てないのは、それは(医療用の)資材が無いからなのか、法律的にできないからなのか?」

嘱託医:「僕がうちの看護師を連れて点滴を行っても、保険医療制度にはそういうものは無いから、一銭にもならないです。」

主任看護師さん:「点数が取れないんです。」

嘱託医:「想定されていないんですよ、そういうことは…。」

ヤッチ:「診療報酬を算定できないとしたら、それはここにいらっしゃる特養の主任看護師さんに先生が指示を出して、点滴を打つ場合であって、ご自身のクリニックから看護師さんを連れて行って打つ場合は、保険診療として認められるんじゃないでしょうか?点数も取れるのではないでしょうか?」

嘱託医:「いえいえ。ダメなんです。」

主任看護師さん:「ダメなんです。」

ヤッチ:「そうですか?間違いじゃないですか?」

主任看護師さん:「いえいえ、間違っていません。できないんです!」

ヤッチ:「じゃあ、法律的に出来ないわけじゃなくて、それは診療報酬が取れないから、出来ないんじゃないですか?」

嘱託医:「だから、診療報酬が取れないんだから、国がそういうことをするな!って言ってるのと同じなんですよ。法律的にするな!って言ってるのと同じなんですよ。」

ヤッチ:「まあ、話が戻りますが、僕らとしては、医療機関に連れて行きたいんです。(でも連れて行けない…。)だからこそ、介護の施設の皆さんに介護的に(良いアイデアがないか)お伺いをたてているわけじゃないですか?」

嘱託医:「だから、そういう時は『入院』になるんですよ!」

ヤッチ:「でも、今回もベッドの空きが無くて、入院できなかったじゃないですか!」

主任看護師さん:「ごめんなさい。今回は病院が無かったですけど、もし、『入院』の希望が有れば探します。何日間か『入院』して出てくればいいじゃないですか?」

ヤッチ:「物じゃないんですから…。脳梗塞で入院したK病院も環境を整える方が優先ですよって言って、退院して来たのは特養さんとK病院とのお話合いの中で生まれてきたものじゃないでしょうか?それを退院して一ヶ月も満たないのに、もう『入院』だなんて、あまりにもひどすぎるような気がするんですけど?」

主任看護師さん:「環境を整えるために退院しました。退院をした結果が『今はこうなんです。』っていうことで、『今』の話をしているんです。」

主任看護師さんとしてはどうしてもアルツ君を入院させたい様子で、延々この後も語ります。

内容としては、アルツ君がK病院を退院してきた直後に嘱託医との話し合いの中で、この看護師さんがお話ししていた事とほとんどかわりありません。

なので、省略させていただきたいと思います。

関連記事:嘱託医からの胸に突き刺さる言葉 [2014/12/29]

ヤッチは主任生活相談員さんと課長さんに顔を向け、質問します。

この方達、この日の話し合いの中で、まだ一度も口を開いていません。

ヤッチ:「『医療』ではなく、『介護』のお立場からみていかがでしょうか?病院に連れて行くことに関して、今の状況を介護の目で評価した場合、水分摂取だとか、健康状態は良くなるかもしれないですけど、入院して帰って来た時の認知度の悪化ですよね。精神状態が悪化…。これについてどうお考えですか?」

嘱託医:「医療を考えるなら、病院なんです。介護を考えるなら、老人ホームなんです。」

ヤッチ:「ということは、もう今は、先生抜きで話しをするしかないってことだよね?」



ちょっと、飽きましたね?

このあとも堂々巡りの会話しかありません。

ヤッチも何だかわからなくなってきました。

わかったことは、

法律の解釈や見解に相違がありますが、施設では点滴は打てないとういうこと。

施設も嘱託医もアルツ君に関して、『通院』より『入院』を勧めていること。

もし、通院で外部の医療機関を受診する場合は家族が連れて行き、基本的には送迎などはやってもらえないということ。

入院する場合は施設で受け入れてくれる病院を探し、嘱託医も紹介状を書いてくれるとの事。

『専門医に診てもらった方がよい』とおっしゃっているにもかかわらず、嘱託医のクリニックに行けば、『点滴』を打ってもらえるとの事。(行けば断られる可能性も有りますよね?)

この施設では常時点滴を必要とする人の入所は全て断っているということ。

『胃ろう』の人の入所は断っていないということ。

嘱託医のクリニックの午後の診察時間が始まってしまったので、話は中途半端で終了です。

この後施設の主任生活相談員と長い間、話合いをしましたが、何だか、介護施設なのに、医療面の事にはまったく口出しできないようです。

嘱託医という施設に非常勤で雇われている身で、使用する側は施設なのに、嘱託医の方に権限が有るという印象…。

アルツ君をいよいよ特養は追い出しに掛かっていますね~。

いや、ヤッチを追い出したいのかもしれません…。

一番ヤッチにとって、ショックだったのは、この主任生活相談員さんが『アルツ君をキノコさんと一緒にさせてあげるのが一番なんですよね…。』とおっしゃったことです。

やはり、問題児はヤッチのようです…。



アルツ君は1月17日の夜、『低血糖』ということで、救急搬送されました。

搬送先のJ病院で、ブドウ糖と点滴を受け、その日のうちに特養に帰ってきました。

翌日、1月18日日曜日にヤッチは夕食の介助に行きました。

夕食前のアルツ君との会話をYouTubeにアップしました。

嘱託医や主任看護師さんがアルツ君の事を心配して下さっていることは大変ありがたいことですか、是非動画をご覧になって、アルツ君が入院を必要とするレベルなのかを評価してください。

動画は、ICレコーダーにキノコさんの声を録音して、アルツ君に聞かせているところです。




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2015/01/21 | コメント (12) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

アルツ君、明日から『入院』です!

2015/01/28 (水)  カテゴリー: 脳梗塞
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体温計

こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

久しぶりに書かせていただく記事のタイトルが、毎度お騒がせムード満載で申し訳ありません。

記事のタイトル通り、アルツ君、明日(2015年01月29日)から『入院』です。

通常ですと、『脳梗塞で入院』とか、『誤嚥性肺炎で入院』など、『入院』の文字の前に『病名』が付される事が多いと思いますが。今回は、この『病名』というのが有りません。

アルツ君が去年脳梗塞で入院した辺りから記事をご覧になっている方なら、もうお分かりになっていると思いますが、この脳梗塞で入院し、退院して以来、アルツ君、ずっと水分摂取や食事摂取が上手くできない状況が続いていました。

途中、『特養で点滴(水分)を打ってもらえないか?』という話し合いも続いていましたが、平行線のまま…。

最近になってのアルツ君は38度台の発熱を繰り返し、また、『迷走神経反射』による意識消失などもあって、これ以上、特養においての点滴にこだわっているわけにもいかなくなってきてしまいました。

なので、『水分不足で入院』、『脱水気味で入院』ということになるのでしょうかね。

あるいは『施設の勧めがあって入院』とでもいうのでしょうか…。

もちろん、『病名』を決めることが『入院』の目的ではなく、アルツ君が元気になってくれさえすれば、家族はよいわけで、アルツ君の回復を願うばかりです。

また、『入院』と書かせていただきましたが、まだ医療機関を受診したわけではないので、『入院』になると決まったわけではありません。

ただし、施設での話し合いの結果、施設の嘱託医はその場にいらっしゃいませんでしたが、嘱託医は、『入院』を前提に診療情報提供書(紹介状)を書くとおっしゃっている様子なので、『日帰り』というわけにはならないようです。

入院先と申しますか、受診先はO病院で、明日の朝から検査になると思います。

幸い、O病院はキノコさんの部屋から(ヤッチの部屋からも)歩いて通える距離です。

ヤッチも明日は朝からO病院に行く予定です。

詳細については追々書かせていただきたいと思います。

明日の朝は施設の職員さんだけで、アルツ君を施設から病院に連れ出すようです。

『医者嫌い』のアルツ君ですから、一騒動起きなければよいのですが…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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2015/01/28 | コメント (0) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top

特別養護老人ホームを退所することにしました

2016/10/03 (月)  カテゴリー: アルツ君
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アルツ君の両腕

7月4日(2016年)から、誤嚥性肺炎でS病院に入院しているアルツ君ですが、暦は10月になりましたから、3ヶ月の入院ということになります。

9月13日(2016年)にS病院の医師から病状説明があり、アルツ君の状態も落ち着いているということで、その時に退院の許可は下りています。

記事にもしている内容なので、『クドい』と思われる話で恐縮ですが、このS病院の医師の病状説明を持って、9月23日に特養の嘱託医(S病院の医師ではない)のクリニックで家族と特養と話し合いの場が持たれました。

家族はアルツ君を『特養に帰らせてあげたい』との希望を提示しました。

特養の嘱託医は『特養に戻るのではなく、療養型の病院をお勧めします。』とのご意見。

特養の職員さんも『看取りに対するお覚悟が足りていないご様子なので、療養病床をお勧めします。』とのご意見。

絶対に戻れないというのではなく、戻るなら『看取り介護計画の同意書にサイン』をしたら受け入れて下さるというものでした。

その場での結論は出ずに、後日もう一度、父の将来について、家族からご返事申し上げることで話し合いは終了しました。

雰囲気的にはもう特養には戻れそうもないことは、家族だけではなく、同席していた成年後見人さんも察知していました。

医療同意に関する事項は成年後見人さんの職務範囲ではないので、成年後見人さんは話し合いの席で意見をおっしゃられることはありませんでしたが、話し合いの後、ぼそりと『ご家族はもちろんだけど、お父さん、かわいそうだ…。まだまだお元気なのにね…。』とおっしゃって下さったのが忘れられません。

たしかにS病院で介助を嫌がり、手首等にあれだけのアザやキズを作るパワーが残っているんですからね…。

家族間でまた話し合いをし、特養関係者の皆さんのご配慮も積極的に考慮し、結局、今の特養を退所し、新しくアルツ君の受け入れ先を探そうということになりました。

しかし先に特別養護老人ホームを退所したのは良いけれど、別の受け入れ先が決まらずに見切り発車をしては、今の入院先のS病院をアルツ君が退院してしまうと、アルツ君はいわばホームレス…。

まずはS病院の医療相談員さんに、相談することにしました。

事情を説明すると、新しい受け入れ先が決まるまでの間、アルツ君の面倒を見て下さるという有りがたいお言葉を頂戴しました。

一般病棟(病床)で入院継続となるのか、それともこの病院の療養病棟(病床)に移っての入院になるかもわかっていません。

まだまだ、前途多難ではありますが、今の特別養護老人ホームの自動退所となる期限(3ヶ月)も迫っていますし、とりあえず特別養護老人ホームを退所し、新たな受け入れ先を探すことにしました。

家族から特養退所の意向を特養の職員さんに電話で伝えました。

正式な手続きは特別養護老人ホームにおいて、書類を作成し、再度家族に連絡が入ってからになるようです。

特養に残したままのアルツ君の荷物も目録を作成し、特養の職員さんが箱詰めして保管して下さるようです。

荷造りされた荷物はそこから二週間以内に家族が引き取る手はずになるようです。


特別養護老人ホームの入所のために空きを待っている方も減少傾向にあるとはいえ、まだまだ多数いらっしゃると聞きます。

特別養護老人ホームに入所できただけで、父は幸運だったのかもしれません。

そんな幸運な機会に恵まれたのに今度は身勝手な退所…。

わがままな家族ですが、どうか御理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

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2016/10/03 | コメント (8) | トラックバック (0) | ホーム | ▲ Page Top
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