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こんにちは。
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
すっかり、更新をせずにサボっていました。
(^^ゞ
アルツ君、変わりなく、特養で過ごしています。
あえて、アルツ君に変化が有ったと言えば、最近入った若い介護士さんに恋をしているようです。
アルツ君の孫ほどの年齢で、たぶん20代前半と思われますが、これで結婚ということにでもなれば、加藤茶さんの記録を大きく上回ることになります。
といっても、先方の意思確認とキノコさんとの離婚交渉が存命中に解決するかが問題ですが…。
まあ、アルツ君には、『若い女の子のハートを射止めるには、まず、スタスタ歩けなくちゃならん。』と発破を掛け、ヤッチの熱唱する『♪若者たち』をBGMに、廊下で時折、歩行訓練を実施しています。
さて、今日は、アルツ君の話題ではなく、私、ヤッチの顔面神経麻痺(病的共同運動)の話題です。
先週の木曜日(8/21)に2回目のボトックス®注射を受け、そして、今週の木曜日(8/28)に経過を診るための診察を受けてきました。
初回のボトックス®注射は、今年(2014年)の02/20ですから、約半年ぶりになります。
最初は、ボトックス®を打っても効果がないだろうとか、ボトックス®を打って、余計に病的共同運動がひどくなったらどうしようとか、けっこう、迷いもありましたが、2回目の注射をヤッチが率先して受けに行くということは、それなりに改善が有ったからということになるんでしょうかね~。
最初にお断りしますが、ヤッチの打ったボトックス®注射は、顔面神経麻痺そのものを改善することが、主な目的ではなく、顔面神経麻痺後の病的共同運動を改善することの方が主目的です。
具体的には、口を丸め込むと、片目が勝手に閉じてしまい、食事の時に口を開けるたびに不快な想いをしていたので、それを改善するためのものです。
『片目が勝手に閉じてしまう。』と書きましたが、100%閉じてしまうわけではなく、『閉じそうになってしまう。』が正解かも!?
人によっては、口を開けると、涙がポロポロ出てきてしまうこともあるようですが、そういったものを改善するためのものです。
ヤッチの場合、顔面神経麻痺で入院し、退院後も大学病院で1年ほどリハビリをしましたが、その後も麻痺が若干残り、今も口角を下げるような動作(への字口)をしたときに、患側の口角は下がらず、力が入りません。
口角を下げるよう口を動かすと、普通だと口元に力が入り、エクボのようなくぼみ(シワ)ができると思いますが、患側が麻痺しているため、エクボ(シワ)ができません。
このままだと、志村けんや橋幸夫の物まねはできない状態です。
あえてする必要も無いことですが、結局、患側の口角が下がらない、口元に力が入らないということについては、ボトックス®を打ったからといって、あまり改善は見られませんでした。
ただ、ボトックス®注射を打ったことで、この半年間、ほとんど共同運動は出ませんでしたから、表情筋を動かすことが、煩わしいことではなくなりました。
つまり、表情筋を動かすリハビリ(トレーニング)が容易に出来るようになり、口元がちょびっとだけ、動くようになったかなという感覚が有ります。
もしかすると、これは時間の経過によるもので、時間が解決してくれているものなのかもしれませんが、それにしても、共同運動が出ないおかげで、リハビリ(トレーニング)がしやすくなったのは事実です。(真剣にリハビリをした記憶はありませんが…。)
最初にボトックス®注射を打った時から、先日2回目の注射を打つ前までの経過について、初回の注射を打った直後については以前の記事に書かせていただいたので、少し重複するかもしれませんが、おさらいを兼ねて記してみたいと思います。
- 初回注射直後
痛い注射を受けたというだけで、普段とまったく変わりありませんでした。 - 初回注射後から2~3日
担当の先生は、この辺りから、ボトックス®が効いて、変化が現われてくるとおっしゃっていましたが、ヤッチの場合、特に変化は感じられませんでした。 - 1週間後
口元に打ったボトックス®の効果が現われます。
以前は口を閉じた状態だと、下唇が少しはみ出し、ビロンチョな状態でしたが、これがなくなり、飛び出さなくなりました。
むしろ、口を開けると、口腔側に下唇が引き込まれる印象です。
大口を開けてコッペパンなどを咥えようとすると、下唇も一緒に巻き込まれてくる感覚が有り、食べにくい…。
これが注射後3ヶ月くらい続きました。
目元に関しては、まだ共同運動が改善されている感覚は得られません。 - 2週間後
口を丸め込んでも、患側の目が閉じなくなってきました。
むしろ、顔面神経麻痺当時に経験した患側の目が開いたままに近い状態です。
違うのは意識すれば、まばたきができる点です。
共同運動がボトックス®によって強く抑えこまれている印象です。
意識して共同運動を出そうとしても出せない状態になってきました。
口を丸め込んだり、鼻を膨らますと、この動作に連動して、患側の目に閉じようとする神経が走るのを感じますが、共同運動は出ません。(まったく出ないのではなく、少し動いてしまいますが、気にならなくなるレベルです。)
慣れていないせいもあるのか、まばたきの回数が減っていることもあって、目に異物が入った時のコロコロ感も時々感じます。
日差しが強い時などは、まぶしく感じる時もありました。 - 1か月後~
処方してもらった目薬を定期的にさすのを心がけたのとあわせて、慣れてきたせいなのか、あるいはヤッチが鈍感なのか、正直よくわかりませんが、共同運動をあまり意識せずに過ごせるようになってきました。
ただ、口元に打ったボトックス®については、効力が有り過ぎて、相変わらずコッペパンが食べにくい状態で、口元にはボトックス®を打たない方がよかったと、少し後悔します。
全般的には、食事の時に咀嚼するたびに、患側の目が動いていたことを忘れるくらいのレベルに変化していきます。
人目をはばからず、外食というのも、たぶんこの辺りから出来るようになったんじゃないかな…。(もともと、はばからないタイプなので、少し盛りました。)
とはいうものの…。
100パーセント共同運動が封じ込まれているとはいえないので、ソースたっぷりのパスタや油ギトギトのラーメンは食さずに日々を送ります。
小さな子どもがお母さんに口の周りに付いたおかずを布巾などで拭かれると、ものすごく嫌な顔をすると思いますが、あの感覚に近いものがあるのは変わっていません。 - 2か月後~
ヤッチの場合、ボトックス®の効果が安定して効いていると実感できたのが、このくらいの時期ではなかったかと思います。
担当の先生から、『毎日、鏡を見ながら、共同運動が出ないようにリハビリを続けて下さい。』と言われていましたが、ボトックス®注射後の2か月は一番おろそかにしていた時期です。
つまり、それだけ共同運動を意識せずに過ごせた時期とも言えます。 - 3ヶ月後~4か月後
担当の先生は、この辺でボトックス®の効果が切れてくると、おっしゃっていましたが、ヤッチの場合、切れてきたという印象は有りませんでした。
初回のボトックス®注射時に診察予約を入れていたので、4か月後となる6月19日に診察を受けに行きましたが、やはり担当の先生も同じ意見で、『8月のお盆が明けたあたりでもう一度ボトックス®を打ちましょう。』ということで、2回目のボトックス®注射は日延べになりました。 - 5ヶ月後~半年後(2回目の注射時8/21まで)
6月に診察を受けたせいもたぶん有るのでしょう。
再び、顔を鏡で見る頻度が多くなります。
7月の終わりぐらいから、再び共同運動が出始めます。
たぶん、ボトックス®が切れてきたのかと…。
ただ、ボトックス®を打つ前の共同運動を『思いっきり不快』とするなら、おそらく再び出始めた共同運動は『ちょっとだけ不快』程度のレベルです。
ボトックス®が完全に切れてしまっているわけではないからなのかもしれませんが、『ああーあ、また振り出しだよ。』という悲壮感は有りませんでした。
また、ボトックス®注射を打った後は、打つ前よりひどく醜い顔になってしまうということも耳にしていましたが、そういうことも無いようです。(もともと醜いから!?)
さらに、口元に打ったボトックス®が効きすぎて、コッペパンが食べにくいなどと、ヤッチはほざいておりましたが、ボトックス®が切れてくると、ほぼ健常な唇に戻っています。
少なからず、これは結果として、収穫です。
6月に受けた診察では、先生の健常な口から『次回、口元に、ボトックス®を打たないでも大丈夫でしょう。』とまで言われました。
ちょいと、複雑な気分ですが、結果オーライなのでよしとしましょう。
以上が初回ボトックス®注射から、2回目のボトックス®注射までの経過です。
ヤッチの場合、こまめにメモなどを取って記録しておく人間ではなく、記憶を頼りに書いていますので、厳密ではないかもしれませんが、同じような悩みを持っている方の少しでもお役に立てればと思い、書かせていただきました。
なお、前述したように、初回ボトックス®注射を打った際に、『毎日、鏡を見ながら、共同運動が出ないようにリハビリを続けて下さい。』と言われました。
入院中のリハビリの際にもSTさん(言語聴覚士)からも、同じことを言われました。
これ、なんでも『ミラーバイオフィードバック法』とか言われるものだそうで、顔面神経麻痺のリハビリには大変重要なことなのだそうです。
ヤッチは未だにこれを正確に理解できませんが、早い話が、共同運動の場合は、閉じてしまう目を閉じないように練習し、その正常な状態を視覚を通して、脳に覚えこませるようなリハビリ方法だそうな…。
なんだか、わかったようなわからないような話ですけど、こんなことができれば、自分でコントロールして心臓を止めることも可能になるのでは!?と考えてしまうのはヤッチだけでしょうか。
ともあれ、何が申し上げたいのかというと、ヤッチ、ボトックス®注射後、正直なところ、この鏡を使って行うリハビリをあまり真剣に取り組んで来なかったということです。
食事の時に、たまにテーブルに鏡を置いて、自分に喧嘩を売りながら、食事を摂った程度です。
もっと真剣にやっていれば、もっと病的共同運動が改善されていたのかもしれませんが、鏡を粉々してしまう自分がこわくて、手を抜いていたところが有ります。
やり過ぎも良くないと聞きますし、やり過ぎがどの程度かわからないので、この鏡を使って行うリハビリについては、ヤッチを参考にしないでください。
そうそう、忘れていましたが、口を丸め込むと、耳鳴りがするということがあったのですが、不思議とボトックス®が効き始めると、気にならなくなりました。
耳鳴りが出なくなるわけでもなく、ボトックス®注射を打つ前と何ら変わりなく、意識すると耳鳴りが有るのですが、何故かこれ、不快ではなくなるんです。
担当の先生には、以前、『耳鼻科を紹介する。』と言われていましたが、もう少し様子を見てからにしようかなと…。
ちょっと気がかりでは有るのですが、今後の課題ということでご容赦下さい。
初回ボトックス®からの経過はこのくらいにして、今度は先日受けた2回目のボトックス®注射について。
まだ、打って間もないので、経過は3回目のボトックス®を打った時に書かせていただくことして、初回、ボトックス®を打った時に、どこに針を刺したか、注射を打つ場所を正確に記憶していなかったので、そこら辺を書かせていただきたいと思います。
と、言っても、今回も幽体離脱して、注射時の風景をながめたわけではないので、自分の皮膚の感覚だけが頼りです。
注射針を刺した箇所は全部で6か所です。
前述したように、今回は口元にはボトックス®注射を打っていません。
診察室のベッドに仰向けに寝るように促され、アイスノンで目元を冷やした後、まず、頬骨(ほお骨)の上あたりにブスリ。
次に目尻と頬骨の中間付近にブスリ。
たぶん、ヤッチの筋肉の動きを見て、先生が注射針を刺す位置を決めるものだと思います。
ですから、この辺がお医者さんの腕の見せ所ではないかと…。
続いて、下の目尻付近。
ヤッチの感覚では皮膚の薄くなっている部分にブスリとやられたような印象です。
今度は、下の目頭付近。
前回もそうでしたが、ここに針を刺されると、目玉を串刺しにされているような痛みが走ります。
同様に、上の目尻付近と、上の目頭付近に打って、担当の先生からカーゼを渡され、止血するように言われます。
どのくらい出血しているのか確認しようと考え、ガーゼを患部に当てたり、外したりしていたので、止血がおろそかになってしまい、次の日、上の目頭付近が内出血してしまいました。
女性なら、パープル系のアイシャドウはしばらく必要ないかもしれません。
注射直後の出血のほうですが、ビックリするような血の量ではなく、きちんとガーゼで抑えて、しっかり止血することを優先した方が、良かったようです。
ボトックス®注射から1週間以上経ちますが、まだ少しアイシャドウが残っていますから…。
下まぶたと上まぶたの中央付近に打たないのは、推測ですが、ここに打ってしまうと、まぶたが下がってしまったり、目が開かなくなる危険があるからではないでしょうか。
注射針の長さですが、担当の先生、うまい具合にブロックして、ヤッチに見せないようにしていたので、チラ見の範囲内ですが、そんなに長くなかったように見えました。
針先はたぶん、1.5cm前後ではなかったかと…。
まあ、そりゃあそうですよね、皮膚の薄い部分に刺すのですから、そんなに長い針も必要ないし、長ければ手元がくるいますからね。
気になるボトックス®の金額ですが、ヤッチの通っている大学病院は、病床数(入院用のベッド数)が確実に200床以上ある病院です。
小さな診療所と診療報酬点数の算定の仕方が異なると思いますが、参考までに載せておきます。
以下は病院からもらった明細をもとに点数等を抜粋させていただきました。
金額の計算はヤッチがしているので、あまり信用しないでください。(じゃあ、書くな!)
- ボトックス®注射の日(8/21)
再診料 73点
注射料 4,952点
(合計) 5,025点
1点は10円なので、
5,025点×10円=50,250円
自己負担割合3割で計算すると、病院に支払う金額は、
50,250円×3割=15,075円
10円未満の端数は四捨五入することになっているので、
15,075円→四捨五入→15,080円(患者支払額) - 診察と薬を処方してもらった日(8/28)
この日は、診察を受け、目薬を処方してもらいました。
薬の内訳は
ヒアレイン点眼液0.1% 3本
タリビッド眼軟膏0.3% 1本
再診料 73点
医学管理等 10点
投薬料 228点
(合計) 311点
1点は10円なので、
311点×10円=3,110円
自己負担割合3割で計算すると、病院に支払う金額は、
3,110円×3割=933円
10円未満の端数は四捨五入することになっているので、
933円→四捨五入→930円(患者支払額)
次回は半年先の来年2月の後半に、診察と3回目のボトックス®を同時にやっていただくことになりました。
ボトックス®が長く効いてくれているおかげで通院回数が少なくってくれて、うれしい限りです。
ボトックス®は以前も書いたと思いますが、病院に常時在庫を置いているわけではないので、診察を受けてから病院で薬を発注します。
最低でも2週間かかるということなので、初診では、診察を受けてから、2週間後、もしくはそれ以降にもう一度通院しなくてはなりません。
でも、2回目以降のボトックス®注射では、担当の医師と上手く相談をしておけば、通院回数を減らすことも可能だと思います。
最後に現在のヤッチですが、ボトックス®が早めに効いているせいで、共同運動は出ていません。
先生の話では、共同運動が初回より改善されているので、改善された分だけ、早目に薬の効力が出るのだとか…。
そのかわり、PCに向かっていると、完璧ドライアイです。
徐々にボトックス®の効き目が逓減し、ドライアイも緩和されると思いますが、逓減ではなく、薬の濃度を一定に保つことができるようにすることが、今後のボツリヌス療法の課題と言えるのかもしれません。
共同運動が全くでなくなるには、あともう1~2回くらいはボトックス®のお世話にならないとダメなような雰囲気ですが、気長に待ちたいと思います。
乱文にて、こまごま書いてしまいましたが、ご質問やお気づきの点がございましたら、お気軽にコメントください。
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キーワード検索 : ボツリヌス療法 顔面神経麻痺 共同運動 ボトックス ミラーバイオフィードバック リハビリ ドライアイ
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