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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
今日の東京は朝からシトシト雨が降って、ちょっと肌寒いくらい。
(;´ρ`) グッタリ
もう梅雨入りなんですね…。
アルツ君も朝から何やらさびしそうな表情をうかべています。
(ノд・。) グスン
ヤッチが起床してアルツ君のいるリビングに入っていくと、テーブルにひれ伏して顔をうずめています。
ヤッチ:「どうしたの?」
アルツ君:「今日は迎えは来ないな…。」
ヤッチ:「迎えって何?誰か迎えにくるの?」
アルツ君:「遠足のお迎えが今日は雨だから来そうもないや…。」
ヤッチ:「遠足???」
アルツ君の通っているデイサービスの催しで都内の公園にヘルパーさん付き添いのもとで散歩会に行くことになっていたのです。
でもその散歩会の予定は6月の頭と聞いています…。
ヤッチ:「今日、雨だからお迎えが来ないんじゃなくて、遠足は6月に入ってからだよ〜」
アルツ君は今までうつむいていた顔をあげて、嬉しそうに。
アルツ君:「何だ今日じゃないんだ!?今日は6月じゃないのか〜?」
今日がいつなのかもわからないんですねえ…。
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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FC2スレッドテーマ : 認知症を介護する家族の悩み (ジャンル : 福祉・ボランティア)
© 2021 アルツ君は職人
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
金曜日、特養からアルツ君に車椅子に乗ってもらい、キノコさんの部屋に行ってきました。
何度かお話していると思いますが、アルツ君、ときどきキノコさんの存在がわからなくなります。
普段、アルツ君、本人のいないところでは、最愛の妻であるキノコさんのことを『ばあさん』と呼びます。
本人を目の前にする時は、『お前』が多いかな?
この『ばあさん』という言葉ですが、常に『ばあさん』と呼ぶわけではなく、下の名前で『キノコ』と呼ぶ時も有ります。
アルツ君が、『キノコ』と口にする時、たいていは昔の記憶に基づいた発言が多いような気がします。
いつの頃を思い浮かべて、アルツ君が『キノコ』と言っているのか定かで有りませんが、まだ二人が若かりし頃の遠い記憶で有る事は間違いなさそうです。
アルツ君が認知症になる前の記憶で、ヤッチがまだ生まれる前かもしれません。
そして認知症になると、最近の記憶が抜け落ちる傾向になるので、アルツ君の中で『ばあさん』が時々行方不明になります。
わかりにくい説明かもしれませんが、現実はというと、『キノコ』は若かりし頃の記憶であって、遠い昔の記憶ですから、アルツ君の言う『キノコ』の方が本当はもう存在しないわけです。
『キノコ』の方が行方不明で、現実には『ばあさん』しか存在しないことになります。
- 『キノコ』 ⇒ 昔の記憶
- 『ばあさん』⇒ 現実
例えば、アルツ君が「さっき、『キノコ』が家から出かけて行った。」と言った場合…。
今は、アルツ君とキノコさんは一緒に住んでいないわけですから、過去の記憶に基づいてこういうことを言ってるんだなということがわかります。
はっきり、いついつということはわかりませんが、まだ一緒に住んでいる時の記憶を頼りにこういうことを言っているんだなということは推測がつくと思います。
ところが、アルツ君、『キノコ』と『ばあさん』をきちんと使い分けしてくれれば、聞いている方もすぐに理解できますが、これがゴッチャになるので、とても厄介です。
(-_-;)
推理力を働かせていないと、聞いている方がわけのわからない脳ミソになっちまいます。
結局のところ、『ばあさんの若かった頃』と『老けたキノコ』では、どっちが年上なのか?という話です。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
毎度のごとく、前置きが長くなってしまいましたが、そんなリアル『キノコさん』が、今週の木曜日、アルツ君のところに面会に行ってきたそうです。
面会から帰ってきたキノコさんからヤッチは電話をもらいます。
もらったのは、電話機本体ではなく、電波にのったキノコさんの声です。
キノコさん:「今日、おじいちゃん(アルツ君)のところに行ったんだけど…。」
ヤッチ:「なんか有った?」
キノコさん:「あまり、元気がないのよ…。」
ヤッチ:「どうしたんだろう?」
キノコさん:「お昼時に行ったんだけど、あまり食欲も無いのよ。」
ヤッチ:「たまには食欲の無いことだって有るんじゃない?」
キノコさん:「ん…。『眠い、眠い』と言って、何だか覇気がないのよ。まるでうつ病みたい。」
ヤッチ:「奥さんが行って、逆に安心してるから眠いんじゃない?」
キノコさん:「ならいいんだけど…。なんだか私の方が居心地が悪くなって早目に帰って来ちゃった。あんた、悪いんだけど、明日でも、おじいちゃんの様子見て来てくれない?」
ヤッチ:「わかった。ちょうど明日行こうと思ってたから、様子を見て来るよ。」
キノコさん:「頼むわね。」
そんなわけで、ヤッチも翌日の金曜日、アルツ君のところへ行ってきました。
居室をたずねると、キノコさんが言っているほど、アルツ君が元気のないようには見えませんでした。
ヤッチ:「なんだか元気がないらしいじゃん。」
アルツ君:「だれが?」
ヤッチ:「旦那さん。」
アルツ君:「俺がかよ?」
ヤッチ:「ばあさんが昨日、ここに来たでしょ?」
アルツ君:「ばあさん?ウソをつけ~。ばあさんなんて、一度もここに来たことないぞ!?」
ヤッチ:「じゃあ、幽霊かなぁ。ばあさんがここへ来て、旦那さんのこと、『うつ病みたいだった』って言ってたぞ?」
アルツ君:「ばっかだね~。俺がうつ病のわけあるもんかよ。そんなことを考える奴のほうがうつ病なんじゃないのか?」
ヤッチ:「おっしゃる通りだな?元気なら、俺も用無しだな?帰るかな?」
アルツ君:「ところで、ばあさんはどうしてる?」
ヤッチ:「旦那さんが昨日元気のないところを見せたから、うつ病なんじゃないのか?それにこの間、ばあさんに『彼女が三人できた。』とか言ってたらしいな?」
アルツ君:「そんなこと言ったか?」
ヤッチ:「言ったから、ばあさんがおぼえてるんじゃないのかい?電話で『これからお前の部屋に三人連れていく。』って言ったらしいな?」
アルツ君:「ははは。バカだな?言ったかどうかわからんけど、真に受けるほうがおかしいってんだよ。」
ヤッチ:「ばあさんのやつ、冗談が通じないんだからさぁ…。ヤキモチ焼いてたぞ。ほんとに連れて来るのかしらって、おろおろしてたぞ。」
アルツ君:「ハッハッハッハッー。」
アルツ君、大笑いしています。
とてもうつ病には見えませんね。
(^^ゞ
ヤッチ:「じゃあさ、今日は暖かいから、そのうつ病患者のばあさんの部屋にでも行ってみるか?」
アルツ君:「行ってどうするのさ?」
アルツ君:「行ってどうするかは、俺の考える事じゃないじゃないかよ。」
アルツ君、まんざらでもない様子…。
支度を整え、キノコさんの部屋に向かいます。
特養からキノコさんの部屋までの会話は、いつも通りのくだらない会話なので、割愛させていただきます。
---------------------
ヤッチ:「もうすぐ、ばあさんの部屋だけど、この間、ばあさんの部屋に行った時の事、おぼえてるかい?」
アルツ君:「ん???ばあさんのところに、行ったことあったけか?」
ヤッチ:「何回か、足を運んでると思うよ。ついこの間は、『狭い部屋だの、へったくれの』って言ってたじゃないかよ?」
ヤッチ:「あれ、ばあさんの家か?そうかぁ…???」
この日はキノコさんの部屋に介護保険を利用して、ヘルパーさんのいらっしゃる日。
週二回、一時間程度、掃除などをして下さって帰られるのですが、アルツ君の訪問と時間が被ってしまいそう…。
ヤッチ:「まだ、ばあさんの部屋にヘルパーさんが来てるから、少しゆっくり行こう。」
アルツ君:「なんだ?その『減るばあさん』って?」
ヤッチ:「ちがうよ。ヘルパー!」
アルツ君:「外国人か?」
一応説明しましたが、わかっているかどうか…。
(-_-;)
余談ですが、ヤッチは『外国人』とは言わず、『外人』と言いますが、これって、世代によって違うんですかね…。
キノコさんの部屋に着くと、ちょうどヘルパーさんが部屋から出て来るところ。
ヤッチ:「どうも、いつもお世話になっています。」
ヘルパーさん:「あ、いえ…。こちらこそお世話になっています。」
ヘルパーさんは足早に帰って行かれました。
アルツ君:「ここはばあさんの部屋なんだろ?」
ヤッチ:「そうだよ。なんで?」
アルツ君:「いや、今、ばあさんとは違う女の人が出て行ったからさ…。」
ヤッチ:「今のが『減るばあさん』、もとい、ヘルパーさんだよ。」
アルツ君:「そうかぁ…。」
返事の様子からして、どうも理解していない様子…。
(-_-;)
今度はキノコさんが部屋から顔を出します。
キノコさん:「どうぞ。いらっしゃいませ。」
アルツ君:「あれ?なんでお前ここに居るんだ?」
キノコさん:「なんでって、ここは私の部屋じゃない。」
アルツ君:「かっー!ここがかよ。」
キノコさん:「いいから、早く部屋の中へ入りなさいよ。」
アルツ君:「いいのか?」
キノコさん:「いいのかって、あんたの家みたいなもんじゃない。」
ここからは前回、アルツ君とキノコさんの部屋に来た時と会話の内容はほとんど同じです。
ヤッチ:「ちょっくら、俺はスーパーに行って水をくんで来るわさ。ボタモチを買ってきたから食べて。」
アルツ君とキノコさんを部屋に残し、ヤッチは席を外します。
スーパーへ飲料用の水を汲みに行った帰り、雨がポツポツと…。
この日は天気が不安定でしたからね。
1時間程度でしょうか、再びキノコさんの部屋に顔を出します。
ヤッチ:「すこし、雨が降って来たね!?」
キノコさん:「大丈夫?車椅子で来たんでしょ?」
アルツ君:「大丈夫さ~。降ったら降ったで、泳いで行けばいいさ~。」
ヤッチ:「泳ぐ前に歩く努力をしようよな?」
アルツ君:「うるさい!」
ヤッチ:「たぶん通り雨だと思うけどな。最悪タクシーだな。」
キノコさん:「早目に戻った方がいいんじゃない?」
ヤッチ:「だってよ。旦那さん?どうする?」
アルツ君:「どちらでも構いませんよん。」
ヤッチ:「少しはのんびりできたか?」
アルツ君:「俺は毎日のんびりしてますよん。」
ヤッチ:「まあ、暖かくなって来たから、ちょいちょい奥さんのところにお茶でも飲みに来ればいいさ。な?旦那さん?」
アルツ君:「そうだな…。」
ヤッチ:「今度来る時は車椅子じゃなくて、自分の足でな?」
アルツ君:「かー。厳しいねぇ~。」
ヤッチ:「じゃあ、施設に戻るか!?ばあさんの顔をよく覚えてから帰ろうな?」
キノコさん:「そうよ。すぐ、あんた、私のこと、忘れるんだから。」
アルツ君:「忘れやしませんよ!」
ヤッチ:「じゃあ、今、旦那さんのとなりに座ってるのは誰?」
アルツ君:「ふん。」
ヤッチ:「『ふん。』じゃなくて、誰?」
アルツ君:「ばあさん…。ばあさんだよ。」
ヤッチ:「ばあさんの名前は?」
アルツ君:「ばあさんは、ばあさんだよ。」
ヤッチ:「じゃなくて、名前だよ?」
アルツ君:「名前なんてあるの?お前?」
ちょっと、アルツ君がキノコさんをからかうように話しかけます。
キノコさん:「有るじゃない。言ってごらんなさい?」
アルツ君:「キ…、キノコだ!」
キノコさん:「わかってるくせに!」
ヤッチ:「おおっ!素晴らしいね!で?キノコっていうのは、今どこにいる?」
アルツ君:「くだらんこと、言うな。俺のとなりだよ。」
ヤッチ:「で、どんな顔をしてる?」
アルツ君がとなりに座っているキノコさんの顔を覗き込みます。
アルツ君:「かっー!お前ずいぶんシワクチャになったね~。」
キノコさん:「失礼ね!あんただって、同じじゃない!」
ヤッチ:「まあ、まあ…。頭の中に叩き込んだか?旦那さん?」
アルツ君:「叩き込まなくたってこんなシワクチャババア、勝手に目ん玉に飛びこんで来るぞ。」
ヤッチ:「じゃあ、おぼえたね?」
アルツ君:「ああ。で?」
アルツ君、少しキョトン顔…。
ヤッチも意味がわかりません…。
(-_-;)
ヤッチ:「ん…?で?」
アルツ君:「そうだよ。で?」
ヤッチ:「『で?』ってなによ?」
アルツ君:「で?若いほうは?」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
おわかりになりましたでしょうか…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
意味不明の方のために解答を用意しました。
↓
解答
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キーワード検索 : 人物誤認 キノコさん ばあさん うつ病 ヘルパー
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