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こんにちは。
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
記事にしようか迷ったのですが、近況報告をかねてあえて自分の顔面神経麻痺について書きたいと思います。
そもそもの発症は5月のゴールデンウィーク明けくらいだった思います。
歯を磨こうとするとどうも口が上手く開かない…。
何とか磨き終わり、水を口に含み、ゆすごうとすると、今度は口から水がこぼれて落ちてしまう…。
そんなことがきっかけで、耳鼻科に診察を受けに行くと、顔面神経麻痺だという事が判明し、近くの大学病院を紹介されます。
大学病院で診察を受けると、ベッドが空き次第入院するように促されます。
ベッドにすぐ空きができて、即入院くらいの勢いです。
入院翌日からプレドニンというステロイド点滴の治療が始まります。
入院中、毎日プレドニンを点滴で入れていくのですが、その量は徐々に逓減されて行き、最初の量の確か半分くらいの量で終了となります。
結局、入院は12日間。
退院するころには、元の顔に戻るだろうと楽観的な考えでいましたが、残念ながら、顔面神経麻痺は入院前とさほど変わらず…。
(つд⊂)エーン
現在もその大学病院で週1回リハビリを継続中です。
発症から2ヶ月を経過したことになります。
一般的には2ヶ月くらいすると変化が出て来るそうなのですが、状態はというと、今も顔の左半分は動かないままです。
ただ、全く症状が改善されていないというのではなく、当初有った舌の味覚障害はなくなっています。
以前は麻痺側のおでこもシワが寄らず、動きが有りませんでしたが、まゆを上にあげ、おでこにシワを寄せようとすると、ほんのわずかですがまゆ山の上の辺りが動くようになりました。
しかし、意識してそこだけを動かそうとしても、やはり動かすことはできず、他の筋肉に引っ張られてまゆ山あたりが動くのかなぁという感は否めません。

自撮りのヤッチのおでこ
上の画像は別に片側だけ力を入れてシワを寄せているわけではなくて、自分では必死に左右両方おでこにシワを寄せようとしています。
わかりにくいかもしれませんが、まゆ毛の位置がずれて、麻痺側が下がったままです。(向かって右が麻痺側)
でも、おかしな話です。
麻痺の無い健常側はおでこにシワが寄ります。
麻痺側にはシワは寄りません。
シワを寄せようとしなくても健常側はすでにシワは寄っているのですが、力を入れるとこのシワが一層深くなり、麻痺側は力を入れない状態でもシワはなく、のっぺりしています。
もし女性だったら、このまま麻痺が治らない方がシワができなくていいんじゃないかと思うような状態ですが、やはりバランスに欠けます。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
治ってくるとシワが増えていくというのも本当に面白いものですねえ…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
顔面神経麻痺ではない人にこんな話をしてもつまらないと思いますが、顔の各部分のリハビリの方法をヤッチのリハビリをして下さっているST(言語聴覚士)さんの受け売りで解説したいと思います。
余談ですが、リハビリは理学療法(PT=physical therapy)、作業療法(OT=occupational therapy)、言語聴覚療法(ST=speech therapy)に大別されます。
そのうち顔面神経麻痺は言語聴覚士(ST=speech therapist)さんの仕事なんですねえ~。
そうそう、言い忘れましたが、リハビリというと身体に負荷をかけて、何か重いものでも持ち上げるような印象が有りますが、顔面神経麻痺のリハビリは主にマッサージが中心で、おもたいオモリを顔で持ち上げるといった荒業はしません。
前述のように麻痺側のおでこにシワが寄らないヤッチですので、おでこのマッサージは欠かせません。
麻痺側のおでこをまゆの生え際から3本の指で円を描くようにマッサージします。(図①)
あまり、グリグリと力を込めてやるのではなく、皮膚の張りなどを確かめながらソフトにやるのがコツのようです。
また、必ず鏡で自分の顔を見ながらやるのも大事な事のようです。
STさん曰く、麻痺のない健常側の表情を見て、麻痺側が元に戻った時の状態をイメージしながらやるのがとても大事なんだとか…。
次にあごのマッサージ。(図②)
あごというより顔の輪郭と言った方が良いかもしれませんね。
やはり3本の指を使って顔の輪郭に沿って、あごの下から耳たぶに向かってマッサージしていきます。
どの3本の指を使うかはお好みで…(笑)
顔面神経麻痺のマッサージですが、何だか小顔効果も有りそうなマッサージです。
そんな話を姉にしたら、いろいろなグッズを持って来てくれました。
せっかく持って来てくれたのに文句を言うのは忍びないのですが、やはり人間の指に勝るものは有りません。
(^^ゞ
結局ほとんど使っていません。
(^^ゞ
続けてこめかみのマッサージです。(図③)
さすがにこめかみに照準を合わすと3本の指でははみ出てしまうので…。
麻痺側を1本の指でこめかみを転がすようにマッサージします。
ちなみにヤッチはこの時薬指を使います。
何でだって?
特に理由は有りません。
まだまだマッサージは序盤戦です。
今度はまゆのマッサージです(図④)
麻痺側のまゆを3本の指で円を描くように眉間に向かってマッサージします。
ヤッチの場合、退院したての頃はこの辺がこわばっていたので、暇さえあればここをマッサージしていました。
今では、気がつくとこの辺をいじくるようになり、ちょっと癖がついてしまっているようにも思えます。
今度はまぶたのマッサージです。(図⑤)
今まで指の動きは円を描くようにでしたが、まぶたはグルグルとはやらずにまぶたを1本の指で撫でるように往復マッサージです。
目の下も同様にお往復マッサージです。
ヤッチの場合、自力でまぶたを閉じられないので、ここはいつも時間をかけてやっています。
なんせ、片目だけ閉じようとしても当然閉じられませんが、両目を閉じても麻痺側の目は白目をむいてしまっているようです。
顔を洗うときなども、いつも通りの顔の洗い方ができません。
両手に水をためて顔をうずめると、手のひらに眼球の感触が伝わってきます。
つまり目を水の中でも閉じていないわけです。
しかも手のひらで眼球を触っても目を閉じられないので、角膜を傷つけてしまう恐れも出てきます。
寝る時も片目が開いてしまうわけですから、片手で押さえて寝るわけにもいかず、角膜保護用のテープを貼って寝ています。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、『メパッチ』という商品です。
これ、実は入院中に看護師さんが貼ってくれて、実に使い勝手良かったので、自身でもネットで購入して利用しています。
色(ブルーorピンク)の帯が付いた部分には糊が付いておらず、この部分を上にして、直接まぶたに貼りつけます。(剥がす時に糊が付いていないと剥がしやすくなるため!?)
最初は入院中にシャワーを浴びる時にシャンプーが目に入ってしまうので、シャワー前に看護師さんが貼ってくれたものです。
糊がそんなにきつくないので、剥がす時に痛みがなく、また、まつげやまゆ毛が抜けません。
メパッチを貼っていれば、目が強制的に閉じられた状態を保てるので、ドライアイになって、目が痛くならなくて済みます。
いつしか、看護師さんに就寝前にも貼り換えてもらい、就寝時にもこれを貼って寝るようになってしまいました。
自宅でも使ってみたかったので、主治医に処方してくれないかと頼んだのですが、なぜか処方はしておらず、自分で購入してくれとの事…。
何だかケチくさいなと思いつつも、ようやくネットで購入できるところを探し当てました。
こやつMサイズとLサイズが有るようです。
まだメパッチのLサイズは試したことは有りませんが、片目を覆うにはMサイズで十分の大きさなのでMサイズを利用しています。
通常であれば、貼るのなんて簡単なのですが、目を閉じた状態で貼らなくてはなりません。
でも、麻痺側の目を閉じるには、片目だけを閉じることができないので、麻痺していない目の方も閉じなくてはならないのです
つまり、両目を閉じないと貼れないわけです。
そうなると、目を開けている間にある程度の見当をつけて、手探り状態で貼らなくてはならないので、結構これが大変です。
。・゚・(ノД`)・゚・。
毎日貼っては、剥がしたりの繰り返しなので、だいぶ貼るのも上手くなってきましたが、それでも時折失敗して、無駄にしてしまうことも…。
最近になってメパッチにメパッチ クリア(ブルーの帯)というのとメパッチ クリア SG(ピンクの帯)というのが有る事を知りました。
SGの方が値段がよいので、ちょっと購入をためらっていましたが、やっぱり値段だけのことは有ります。
値段の高いSGの方がごわつかないし、剥がす時に非常に楽です。
少々話が横道にそれてしまいましたが、話をマッサージに戻します。
お次は鼻の脇。(図⑥)
麻痺側の鼻の脇をこれも1本指で下から上へ眉間の辺りまでグリグリします。
ヤッチの場合、鼻骨の出っ張ったところ辺りに少し痛みが有る事が多く、痛みが取れるまで念入りにマッサージしています。
頬については3本指で行いますが、上、中、下と3つに分けて行います。(図⑦)
上はこめかみに向かって。
中は耳の穴に向かって。
下は耳たぶに向かってマッサージします。
最後は唇の上下のマッサージです。
3本の指で唇の上下を交互に、円を描きながらマッサージします。
以上がヤッチがリハビリを受けているSTさんから教えてもらった自主トレのメニューですが、マッサージ以外にも鏡を見ながら表情を作る練習をしたりします。
鏡相手に自分自身とにらめっこです。
また、一定期間経過すると、麻痺している部位の筋肉が固縮してくることが有るようです。
個人差があると思いますが、発症から2ヶ月を経過したヤッチにも頬骨の下あたりがやや硬くなってきている箇所が有ります。
痛みが出る箇所も少し出て来ています。
痛んでいる箇所をマッサージしていると、その部分の痛みは取れるのですが、近くの別の個所に痛みが出たりするときが有ります。
この辺の事をSTさんに聞いたところ、あまり心配しないでも良いとの事です。
元々痛い箇所より広い範囲に筋肉の張りが有って、たまたま痛い箇所をマッサージした結果、その張りの有る別の部分が痛み出すので、逆にこれはマッサージの効果が出ていると考えて良いのだそうです。
マッサージの強さですが、まぶたと口の周りは多少強めでも構わないそうですが、まぶたと口の周りは他の神経を傷つけてしまうこともあるので、ソフトにやった方が良いそうです。
そう言えば、今までまぶたのマッサージというより、グリグリと強めにマッサージして、眼球のマッサージをしていたかもしれません。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
いずれにせよ、一足飛びには治らない顔面神経麻痺のようですが、諦めずにリハビリと自主トレを続けたいと思います。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
顔面神経麻痺のリハビリは、回復していく過程で、たとえば、口を開けると、目が閉じてしまうなどの病的共同運動と呼ばれるいわゆる後遺症が出る場合が少なくありません。
私自身も実際に今なおこの後遺症が残ったままです。
これは神経が繋がっていく過程で、混線し、誤って繋がってしまうことによって起こるものです。
後遺症は他にも色々とあるようです。
リハビリについてですが、たとえば足を骨折した場合などは、骨折箇所周囲の弱った筋肉をできるだけ多く運動させて元の状態に戻すリハビリが行われます。
しかし顔面神経麻のリハビリは、がむしゃらに顔の表情筋を動かすのではなく、後々上記のような神経の混線が起こらないようする意味合いもかねていますから、STさんとよく相談しながら、慎重に進めていった方が良いように思われます。
リハビリを現在されている方、これからリハビリをしようとする方、焦らずがんばってくださいね。
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キーワード検索 : 顔面神経麻痺 プレドニン リハビリ ST 言語聴覚士 マッサージ メパッチ ドライアイ 共同運動
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こんにちは。
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
すっかり、更新をせずにサボっていました。
(^^ゞ
アルツ君、変わりなく、特養で過ごしています。
あえて、アルツ君に変化が有ったと言えば、最近入った若い介護士さんに恋をしているようです。
アルツ君の孫ほどの年齢で、たぶん20代前半と思われますが、これで結婚ということにでもなれば、加藤茶さんの記録を大きく上回ることになります。
といっても、先方の意思確認とキノコさんとの離婚交渉が存命中に解決するかが問題ですが…。
まあ、アルツ君には、『若い女の子のハートを射止めるには、まず、スタスタ歩けなくちゃならん。』と発破を掛け、ヤッチの熱唱する『♪若者たち』をBGMに、廊下で時折、歩行訓練を実施しています。
さて、今日は、アルツ君の話題ではなく、私、ヤッチの顔面神経麻痺(病的共同運動)の話題です。
先週の木曜日(8/21)に2回目のボトックス®注射を受け、そして、今週の木曜日(8/28)に経過を診るための診察を受けてきました。
初回のボトックス®注射は、今年(2014年)の02/20ですから、約半年ぶりになります。
最初は、ボトックス®を打っても効果がないだろうとか、ボトックス®を打って、余計に病的共同運動がひどくなったらどうしようとか、けっこう、迷いもありましたが、2回目の注射をヤッチが率先して受けに行くということは、それなりに改善が有ったからということになるんでしょうかね~。
最初にお断りしますが、ヤッチの打ったボトックス®注射は、顔面神経麻痺そのものを改善することが、主な目的ではなく、顔面神経麻痺後の病的共同運動を改善することの方が主目的です。
具体的には、口を丸め込むと、片目が勝手に閉じてしまい、食事の時に口を開けるたびに不快な想いをしていたので、それを改善するためのものです。
『片目が勝手に閉じてしまう。』と書きましたが、100%閉じてしまうわけではなく、『閉じそうになってしまう。』が正解かも!?
人によっては、口を開けると、涙がポロポロ出てきてしまうこともあるようですが、そういったものを改善するためのものです。
ヤッチの場合、顔面神経麻痺で入院し、退院後も大学病院で1年ほどリハビリをしましたが、その後も麻痺が若干残り、今も口角を下げるような動作(への字口)をしたときに、患側の口角は下がらず、力が入りません。
口角を下げるよう口を動かすと、普通だと口元に力が入り、エクボのようなくぼみ(シワ)ができると思いますが、患側が麻痺しているため、エクボ(シワ)ができません。
このままだと、志村けんや橋幸夫の物まねはできない状態です。
あえてする必要も無いことですが、結局、患側の口角が下がらない、口元に力が入らないということについては、ボトックス®を打ったからといって、あまり改善は見られませんでした。
ただ、ボトックス®注射を打ったことで、この半年間、ほとんど共同運動は出ませんでしたから、表情筋を動かすことが、煩わしいことではなくなりました。
つまり、表情筋を動かすリハビリ(トレーニング)が容易に出来るようになり、口元がちょびっとだけ、動くようになったかなという感覚が有ります。
もしかすると、これは時間の経過によるもので、時間が解決してくれているものなのかもしれませんが、それにしても、共同運動が出ないおかげで、リハビリ(トレーニング)がしやすくなったのは事実です。(真剣にリハビリをした記憶はありませんが…。)
最初にボトックス®注射を打った時から、先日2回目の注射を打つ前までの経過について、初回の注射を打った直後については以前の記事に書かせていただいたので、少し重複するかもしれませんが、おさらいを兼ねて記してみたいと思います。
- 初回注射直後
痛い注射を受けたというだけで、普段とまったく変わりありませんでした。 - 初回注射後から2~3日
担当の先生は、この辺りから、ボトックス®が効いて、変化が現われてくるとおっしゃっていましたが、ヤッチの場合、特に変化は感じられませんでした。 - 1週間後
口元に打ったボトックス®の効果が現われます。
以前は口を閉じた状態だと、下唇が少しはみ出し、ビロンチョな状態でしたが、これがなくなり、飛び出さなくなりました。
むしろ、口を開けると、口腔側に下唇が引き込まれる印象です。
大口を開けてコッペパンなどを咥えようとすると、下唇も一緒に巻き込まれてくる感覚が有り、食べにくい…。
これが注射後3ヶ月くらい続きました。
目元に関しては、まだ共同運動が改善されている感覚は得られません。 - 2週間後
口を丸め込んでも、患側の目が閉じなくなってきました。
むしろ、顔面神経麻痺当時に経験した患側の目が開いたままに近い状態です。
違うのは意識すれば、まばたきができる点です。
共同運動がボトックス®によって強く抑えこまれている印象です。
意識して共同運動を出そうとしても出せない状態になってきました。
口を丸め込んだり、鼻を膨らますと、この動作に連動して、患側の目に閉じようとする神経が走るのを感じますが、共同運動は出ません。(まったく出ないのではなく、少し動いてしまいますが、気にならなくなるレベルです。)
慣れていないせいもあるのか、まばたきの回数が減っていることもあって、目に異物が入った時のコロコロ感も時々感じます。
日差しが強い時などは、まぶしく感じる時もありました。 - 1か月後~
処方してもらった目薬を定期的にさすのを心がけたのとあわせて、慣れてきたせいなのか、あるいはヤッチが鈍感なのか、正直よくわかりませんが、共同運動をあまり意識せずに過ごせるようになってきました。
ただ、口元に打ったボトックス®については、効力が有り過ぎて、相変わらずコッペパンが食べにくい状態で、口元にはボトックス®を打たない方がよかったと、少し後悔します。
全般的には、食事の時に咀嚼するたびに、患側の目が動いていたことを忘れるくらいのレベルに変化していきます。
人目をはばからず、外食というのも、たぶんこの辺りから出来るようになったんじゃないかな…。(もともと、はばからないタイプなので、少し盛りました。)
とはいうものの…。
100パーセント共同運動が封じ込まれているとはいえないので、ソースたっぷりのパスタや油ギトギトのラーメンは食さずに日々を送ります。
小さな子どもがお母さんに口の周りに付いたおかずを布巾などで拭かれると、ものすごく嫌な顔をすると思いますが、あの感覚に近いものがあるのは変わっていません。 - 2か月後~
ヤッチの場合、ボトックス®の効果が安定して効いていると実感できたのが、このくらいの時期ではなかったかと思います。
担当の先生から、『毎日、鏡を見ながら、共同運動が出ないようにリハビリを続けて下さい。』と言われていましたが、ボトックス®注射後の2か月は一番おろそかにしていた時期です。
つまり、それだけ共同運動を意識せずに過ごせた時期とも言えます。 - 3ヶ月後~4か月後
担当の先生は、この辺でボトックス®の効果が切れてくると、おっしゃっていましたが、ヤッチの場合、切れてきたという印象は有りませんでした。
初回のボトックス®注射時に診察予約を入れていたので、4か月後となる6月19日に診察を受けに行きましたが、やはり担当の先生も同じ意見で、『8月のお盆が明けたあたりでもう一度ボトックス®を打ちましょう。』ということで、2回目のボトックス®注射は日延べになりました。 - 5ヶ月後~半年後(2回目の注射時8/21まで)
6月に診察を受けたせいもたぶん有るのでしょう。
再び、顔を鏡で見る頻度が多くなります。
7月の終わりぐらいから、再び共同運動が出始めます。
たぶん、ボトックス®が切れてきたのかと…。
ただ、ボトックス®を打つ前の共同運動を『思いっきり不快』とするなら、おそらく再び出始めた共同運動は『ちょっとだけ不快』程度のレベルです。
ボトックス®が完全に切れてしまっているわけではないからなのかもしれませんが、『ああーあ、また振り出しだよ。』という悲壮感は有りませんでした。
また、ボトックス®注射を打った後は、打つ前よりひどく醜い顔になってしまうということも耳にしていましたが、そういうことも無いようです。(もともと醜いから!?)
さらに、口元に打ったボトックス®が効きすぎて、コッペパンが食べにくいなどと、ヤッチはほざいておりましたが、ボトックス®が切れてくると、ほぼ健常な唇に戻っています。
少なからず、これは結果として、収穫です。
6月に受けた診察では、先生の健常な口から『次回、口元に、ボトックス®を打たないでも大丈夫でしょう。』とまで言われました。
ちょいと、複雑な気分ですが、結果オーライなのでよしとしましょう。
以上が初回ボトックス®注射から、2回目のボトックス®注射までの経過です。
ヤッチの場合、こまめにメモなどを取って記録しておく人間ではなく、記憶を頼りに書いていますので、厳密ではないかもしれませんが、同じような悩みを持っている方の少しでもお役に立てればと思い、書かせていただきました。
なお、前述したように、初回ボトックス®注射を打った際に、『毎日、鏡を見ながら、共同運動が出ないようにリハビリを続けて下さい。』と言われました。
入院中のリハビリの際にもSTさん(言語聴覚士)からも、同じことを言われました。
これ、なんでも『ミラーバイオフィードバック法』とか言われるものだそうで、顔面神経麻痺のリハビリには大変重要なことなのだそうです。
ヤッチは未だにこれを正確に理解できませんが、早い話が、共同運動の場合は、閉じてしまう目を閉じないように練習し、その正常な状態を視覚を通して、脳に覚えこませるようなリハビリ方法だそうな…。
なんだか、わかったようなわからないような話ですけど、こんなことができれば、自分でコントロールして心臓を止めることも可能になるのでは!?と考えてしまうのはヤッチだけでしょうか。
ともあれ、何が申し上げたいのかというと、ヤッチ、ボトックス®注射後、正直なところ、この鏡を使って行うリハビリをあまり真剣に取り組んで来なかったということです。
食事の時に、たまにテーブルに鏡を置いて、自分に喧嘩を売りながら、食事を摂った程度です。
もっと真剣にやっていれば、もっと病的共同運動が改善されていたのかもしれませんが、鏡を粉々してしまう自分がこわくて、手を抜いていたところが有ります。
やり過ぎも良くないと聞きますし、やり過ぎがどの程度かわからないので、この鏡を使って行うリハビリについては、ヤッチを参考にしないでください。
そうそう、忘れていましたが、口を丸め込むと、耳鳴りがするということがあったのですが、不思議とボトックス®が効き始めると、気にならなくなりました。
耳鳴りが出なくなるわけでもなく、ボトックス®注射を打つ前と何ら変わりなく、意識すると耳鳴りが有るのですが、何故かこれ、不快ではなくなるんです。
担当の先生には、以前、『耳鼻科を紹介する。』と言われていましたが、もう少し様子を見てからにしようかなと…。
ちょっと気がかりでは有るのですが、今後の課題ということでご容赦下さい。
初回ボトックス®からの経過はこのくらいにして、今度は先日受けた2回目のボトックス®注射について。
まだ、打って間もないので、経過は3回目のボトックス®を打った時に書かせていただくことして、初回、ボトックス®を打った時に、どこに針を刺したか、注射を打つ場所を正確に記憶していなかったので、そこら辺を書かせていただきたいと思います。
と、言っても、今回も幽体離脱して、注射時の風景をながめたわけではないので、自分の皮膚の感覚だけが頼りです。
注射針を刺した箇所は全部で6か所です。
前述したように、今回は口元にはボトックス®注射を打っていません。
診察室のベッドに仰向けに寝るように促され、アイスノンで目元を冷やした後、まず、頬骨(ほお骨)の上あたりにブスリ。
次に目尻と頬骨の中間付近にブスリ。
たぶん、ヤッチの筋肉の動きを見て、先生が注射針を刺す位置を決めるものだと思います。
ですから、この辺がお医者さんの腕の見せ所ではないかと…。
続いて、下の目尻付近。
ヤッチの感覚では皮膚の薄くなっている部分にブスリとやられたような印象です。
今度は、下の目頭付近。
前回もそうでしたが、ここに針を刺されると、目玉を串刺しにされているような痛みが走ります。
同様に、上の目尻付近と、上の目頭付近に打って、担当の先生からカーゼを渡され、止血するように言われます。
どのくらい出血しているのか確認しようと考え、ガーゼを患部に当てたり、外したりしていたので、止血がおろそかになってしまい、次の日、上の目頭付近が内出血してしまいました。
女性なら、パープル系のアイシャドウはしばらく必要ないかもしれません。
注射直後の出血のほうですが、ビックリするような血の量ではなく、きちんとガーゼで抑えて、しっかり止血することを優先した方が、良かったようです。
ボトックス®注射から1週間以上経ちますが、まだ少しアイシャドウが残っていますから…。
下まぶたと上まぶたの中央付近に打たないのは、推測ですが、ここに打ってしまうと、まぶたが下がってしまったり、目が開かなくなる危険があるからではないでしょうか。
注射針の長さですが、担当の先生、うまい具合にブロックして、ヤッチに見せないようにしていたので、チラ見の範囲内ですが、そんなに長くなかったように見えました。
針先はたぶん、1.5cm前後ではなかったかと…。
まあ、そりゃあそうですよね、皮膚の薄い部分に刺すのですから、そんなに長い針も必要ないし、長ければ手元がくるいますからね。
気になるボトックス®の金額ですが、ヤッチの通っている大学病院は、病床数(入院用のベッド数)が確実に200床以上ある病院です。
小さな診療所と診療報酬点数の算定の仕方が異なると思いますが、参考までに載せておきます。
以下は病院からもらった明細をもとに点数等を抜粋させていただきました。
金額の計算はヤッチがしているので、あまり信用しないでください。(じゃあ、書くな!)
- ボトックス®注射の日(8/21)
再診料 73点
注射料 4,952点
(合計) 5,025点
1点は10円なので、
5,025点×10円=50,250円
自己負担割合3割で計算すると、病院に支払う金額は、
50,250円×3割=15,075円
10円未満の端数は四捨五入することになっているので、
15,075円→四捨五入→15,080円(患者支払額) - 診察と薬を処方してもらった日(8/28)
この日は、診察を受け、目薬を処方してもらいました。
薬の内訳は
ヒアレイン点眼液0.1% 3本
タリビッド眼軟膏0.3% 1本
再診料 73点
医学管理等 10点
投薬料 228点
(合計) 311点
1点は10円なので、
311点×10円=3,110円
自己負担割合3割で計算すると、病院に支払う金額は、
3,110円×3割=933円
10円未満の端数は四捨五入することになっているので、
933円→四捨五入→930円(患者支払額)
次回は半年先の来年2月の後半に、診察と3回目のボトックス®を同時にやっていただくことになりました。
ボトックス®が長く効いてくれているおかげで通院回数が少なくってくれて、うれしい限りです。
ボトックス®は以前も書いたと思いますが、病院に常時在庫を置いているわけではないので、診察を受けてから病院で薬を発注します。
最低でも2週間かかるということなので、初診では、診察を受けてから、2週間後、もしくはそれ以降にもう一度通院しなくてはなりません。
でも、2回目以降のボトックス®注射では、担当の医師と上手く相談をしておけば、通院回数を減らすことも可能だと思います。
最後に現在のヤッチですが、ボトックス®が早めに効いているせいで、共同運動は出ていません。
先生の話では、共同運動が初回より改善されているので、改善された分だけ、早目に薬の効力が出るのだとか…。
そのかわり、PCに向かっていると、完璧ドライアイです。
徐々にボトックス®の効き目が逓減し、ドライアイも緩和されると思いますが、逓減ではなく、薬の濃度を一定に保つことができるようにすることが、今後のボツリヌス療法の課題と言えるのかもしれません。
共同運動が全くでなくなるには、あともう1~2回くらいはボトックス®のお世話にならないとダメなような雰囲気ですが、気長に待ちたいと思います。
乱文にて、こまごま書いてしまいましたが、ご質問やお気づきの点がございましたら、お気軽にコメントください。
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