アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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リベンジする職人

2011/10/27 (木)  カテゴリー: 畑仕事
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こんばんは

アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~

昨日は水を汲みに行ったのはいいが肝心のお水を持って帰って来なかったアルツ君。

今朝は昨日なぜ水を汲んでこなかったのかヤッチが問いただします。

「昨日は何で水を汲みに行っておいて、水を汲んで帰って来なかったの?」

「水?」

「うん。水。」

「水がどうかしたのか?」

「昨日水を汲みに行っただろ?」

「誰が?ばあさんか?」

どうやら水を汲みに行ったことをおぼえていないようです。

水を汲みに行ったことをおぼえていないのだから、どうして汲んでこなかったかを聞いても無駄なようです。

(・・;)

「昨日旦那さんは水を汲みに行ったんだけどボトルに水が入ってなかったんだよ…。」

「そうか〜。どうしてだろっ?途中でみんな飲んじゃったのかなぁ〜?」

「さすがに4Lは一気するのは無理でしょ?」

「そうだなあ…。俺がもう五年若ければなあ…。」

「五年若くても途中で飲んじゃダメでしょ。」

「じゃあ十年か?」

「いやいや。十年でも飲まずに帰って来ないと…。」

「干からびちゃうぞ。」

会話が噛みあわないのは今日に始まったことではないので朝はこの辺で会話をするのはやめました。

夕方になり今日もキノコさんがアルツ君に水を汲みに行くように命じているようです。

ヤッチも家に居たのでアルツ君に行ってもらわなくても良いのですが、キノコさんはアルツ君の運動不足が気になるようです。

「今日はちゃんと水をボトルに入れてガラガラも持って帰って来るのよ。」

幼稚園児におつかいに行かせる母の姿です。

「はいはい。わかりましたよ〜。」

「靴が反対!」

「あそっか!」

キノコさんはアルツ君に何かを書いた紙切れを渡しています。

「なんだ?これは…。」

「水を汲みに行く順番を書いてあげたから。」

「子供じゃあるまいし、大丈夫ですよ!」

「あんたが『大丈夫』と言うのが一番危ないんだから…。」

「ふん!子供じゃあるまいし…。」

「ついでに畑にでもよって野菜に水を撒いてきてあげなさいよ。」

「はい。はい。わかりましたよ〜。えばってやんだからなあ…。」

「えばってなんかいませんよ。畑にはジョウロはいらないの?」

「畑の隅っこに倉庫があってそこにはなんでも入ってるから、持って行かなくても平気だぞ。」

「へー。そういうことは良く覚えているのね。じゃあボトルとガラガラだけ持って行けばいいわね。」

「ボルトだかネジだか知んないけど汲んでくりゃあいいんだろ?」

「そう。そう。お願いしますね。」

こうしてアルツ君のリベンジがスタートしました。

本人にしてみれば覚えていないわけですからリベンジではないのでしょうが…。

このごろは外に出るのも面倒臭がるのに連続して外へ出かけているので脳ミソ以外は調子がいいのでしょう。

けれど一つのこともまともにこなせないのに二つも用事を言いつけて大丈夫なのでしょうか?

………

やはり帰りが遅いようです…。

「やっぱり畑に行かすのはちょっと可愛そうだったかしら…。ちょっと見てきくれない?」

「ちょっとハードルが高かったかもな!?じゃあ見てくるよ。」

自転車に跨りスーパーに向かいます。

自転車ならほんのわずかな距離です。

一応のんびりこいでアルツ君とすれ違わないか注意して進みます。

どうやらすれ違わないようだし、スーパーにもいないようです。

畑かな?

今度はまた同じ道を引き返しアルツ畑に向かいます。

畑にはジョウロを持った職人の姿があります。

畑の外の道路にはガラガラも置いてあります。

⊂(^ω^)⊃ セーフ

「おーおー。こんなに動いたのは久しぶりなんじゃないのか〜?」

ヤッチが声をかけるとアルツ君少しビックリしたように振り返ります。

「いまちっとだけ水をやっておいたぞ。」

「水も汲んできたのか?」

「ああ。汲んできたよ。お前ここへどうせ来たんだったら水撒いてくれよ〜。ジョウロ持って歩くのは重くてダメだ。」

確かに足元があまり良くないところを水の入ったジョウロを持って歩くのは年寄りには重労働です。

「それでも少し撒いたのか?」

「ああ。ちょっとだけジョウロに水を入れてな。」

もう畑と言ってもアルツ君があまり手入れができないので大したものは植わっていません。

植わっている物が少ない分水を撒く面積も少なくて済みます。

「そこの辺りを撒いたのかな?土の色が変わってるけど…。」

「ああそうだよ。あそこだけしかまだやっていないぞ。」

アルツ君が水の入っていない空のジョウロを差し出します。

ふと気がつくと畑の中の通路にあのスーパーで汲んできた飲料水のボトルが入ったトートバックが地べたに置いてあります。

ガラガラから取り出して畑の中に持ち込んだようです。

「なんであんなとこに水のバック置いてあるんだ?盗まれると思ったのか?」

「いや。別に…。」

「忘れるといけないから?」

「いや。別に…。」

「じゃあ。何で〜??」

「あんまり重かったからさあ〜。」

「ん?どいうこと?」

バックの中身を見に行くと確かにトートバックの中には水の入ったボトルがちゃんと入っています。

しかーし!!

満タンに入っているはずのボトルの水が少し減っています…。

もう一度アルツ君に問いただします。

「どいうこと?」

さっきより口調はきつめです。

「いや…。だから…。持って帰るのに重かったからさ…。」

アルツ君

さすがです…

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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