アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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車椅子を拒絶する職人

2012/03/06 (火)  カテゴリー: 診察
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こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

繰り返しで恐縮ですが、はじめてこのブログの記事をご覧になる方のために、ちょいと前置きを…。

主治医
アルツ君のかかり付けの医師。
クリニックは自宅から数分のところに有り、認知症関連以外の降圧剤や便秘薬を処方してもらっています。
ドクター
主治医に紹介状を書いてもらい、紹介していただいた認知症を専門に扱う医師。
診療所へは、バスと電車を乗り継いで通う距離。
アルツ君の『進行性核上性麻痺の疑い』の診断はこのドクターから受けたものです。
([関連記事]:アルツ君の診断結果~進行性核上性麻痺の疑い)
現在は、こちらで認知症関連の治療を…。

話しがややこしくなるので、便宜上このネーミングで記事を書かせてもらっています。

で、昨日は普段かかり付けの主治医のクリニックに、アルツ君と診察を受けに行ってきました。

ヤッチだけで行ってもよかったのですが、ドクターの診断の結果を報告する都合もあるし、このところ主治医にはアルツ君は顔を出していないということもあって、運動を兼ねてのお出かけです。

それにしても、アルツ君、ヤバヤバです。

(ー_ー)!!

主治医のクリニックは歩いて数分の場所ですが、アルツ君、2,3歩歩いたところで、すでに身体が前のめり…。

すぐさま、ひざが笑ってしまい、転倒しそうになります。

ヤッチと腕を組んで歩いていましたが、アルツ君のひざが笑うたびに、ヤッチの腕にアルツ君の体重がかかります。

アルツ君がひざが笑うと、アルツ君の身体が沈み込むので、一瞬アルツ君がヤッチの視界から消えるような格好になります。

その瞬間、アルツ君がヤッチの腕にしがみつくので、腕にアルツ君の体重が載ってきます。

体重がかかるだけなら良いのですが、どうもこのひざが笑う瞬間は、アルツ君の身体がこわばるようなので、腕にそのテンションまで伝わってきます。

野球でいうところの球威が重いとでもいうのでしょうか、釣りでいうところでは大物が釣り針にかかったというのでしょうか…。

こんなにアルツ君の身体が重いと感じたことはなかったように思えます。

以前、アルツ君が食事の最中に突然首をカックンと垂れて寝てしまうことから、これを『カックン病』と名付けましたが、この名前をとって置いた方が良かったようです。

(-_-;)

ひざがカックンとなり、ヤッチの視界から消え、腕にテンションがかかる発作的な症状です。

とりあえず、『カックン発作』とでもネーミングしておきましょうか!?

これでは、おそらく今年の流行語大賞は獲れないと思うので、よきネーミングがあれば、コメントなんぞに書いていただけるとありがたいです。

採用された方には毎度のことながら、アルツ君の尿失禁済みの紙パンツを簡易梱包のまま、着払いにてお贈りさせていただきます。(生ものですので、お早めに…。)

さてさて、何歩か歩いては、『カックン発作』を繰り返し、少しずつではありますが、前進です。

「今日は絶不調だな~。今までで一番ひどいんじゃないか~。」

ヤッチがアルツ君に話しかけます。

「なんでだろ!?こんなの初めてだぞ!?」

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

今までにも何度もこの発作が有るのに、まったく覚えていない様子…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

「えー!!外に出ると年中この有様じゃないか!?おかげでこっちは腕が筋肉痛だぞ!?」

「ばか言え!!俺がお前の腕を鍛えてやってんだぞ。」

「鍛えるなら、自分のひざを鍛えろよ。こっちは外に出るたび、大物の魚を釣りに来てるみたいだぞ。」

「いいじゃないか。大物なら、いっぱい食えるぞ。トロが食えるぞ。」

「トロ!?腐りきった脂身だろう?まずくて食えたもんじゃないよ。」

「お前は、何にも知らないんだな~。肉は腐りかけが一番美味いんだぞ。」

「じゃあ、焼いてみるか?」

「いやだっ!!」

どうにかこうにか主治医のクリニックに到着です。

ヤッチの腕はプルプル言っちゃってます…。

(((・∀・)))プルプル

受付に診察券を出す手も震えています。

(((・∀・)))プルプル

決して受付のきれいなお姉さんを目の前に緊張しているわけではありません。

(((・∀・)))プルプル


ほどなく、診察室に呼ばれます。

ヤッチはアルツ君が脱いだ上着やら帽子を拾い上げている間に、先にアルツ君が一人で診察になだれ込みます。

診察室に用意されている丸椅子に手をつき、座ろうとした瞬間、アルツ君のカックン発作です。

「大丈夫ですか!?」

近くにいらした看護師さんが慌ててアルツ君に駆け寄ります。

「大丈夫だよ。ちょっと滑っただけだよ。」

後から診察室に入ったヤッチは看護師さんと二人でアルツ君の身体を起こし、椅子に座らせます。

主治医も手を下そうと立ち上がり、一部始終を見ています。

それでも主治医はアルツ君を笑顔で迎い入れてくれます。

「転倒は危険ですね~。いかがですか?お久しぶりですね。お元気でしたか~?」

「まあ、身体は元気だね。どっこも痛いところが無いね。」

でたっ!?

今、『カックン発作』のくせに…。

(-_-;)

「そうですかあ。お元気なのは何よりですね~。調子の悪い所はないですか?」

「調子!?調子は良くもないけど悪くもないね~。まあ、普通だね。普通。」

「そうですか。調子が悪いのは困りものですけど、普通なら何よりですよ。」

病人だから、ここへ来ているはずなのに、この会話が不自然に思えたのはヤッチだけでしょうか…。

主治医のところへは、先日の診察結果がドクターから書簡で届いているようで、すでにアルツ君の病名は御存知のようです。

主治医はヤッチに話しかけます。

「こういうこと(アルツ君に進行性核上性麻痺の疑いがあること)でしたか…。これからがすこし心配ですね…。ご家族の介護が今後大変になるかもしれませんね~。訪問でヘルパーさんは来ているのですか?」

「いいえ。今はどなたもいらしていません。」

「そうですかあ…。それでは、早目にヘルパーさんを頼んだ方が良いかもしれませんね~。ケアマネさんはこの事を知っておられるのかな?」

「それは、先日ケアマネさんがいらしてくれたので、伝えてあります。公費負担のこともいろいろ調べて、お返事を下さることになっています。」

「そうですか。それは良かった。なるべくなんでも先々手を打っておいた方が良いですよ。でないといざという時に間に合わなくなることが多いですから…、住宅改修も含めて、話をなるべく早く進めておいた方が良いですよ。」

介護保険である程度は賄えるにしても、先立つものが無いわけで…。

(-_-;)


先手を打つなら、主治医に無利子のニコニコ金融になってもらいところですが、残念なことに畑違い…。

(-_-;)

主治医に『同情するなら金をくれ!!』とは言えないわけで、しかもアルツ家は借家住まい…。

ここは主治医の話を黙って『ふん、ふん』と聞く意外に方法が有りません。

(つд⊂)エーン

主事医はアルツ君の方に向き直ります。

「お父さん。どうですか。」

しばし、主治医とアルツ君はにらめっこ。

お互いに口角は少し上がった状態です。

☆・*:.。.笑.。.:*・☆

負けたのは主治医の方。

先に主治医が口を開きます。

「お父さん。どうですか?車椅子に乗ってみませんか?」

主治医は神妙な面持ちではなく、終始笑顔です。

(*^_^*)

「車椅子ね…。」

「嫌ですか~。」

「嫌っていうわけじゃないけど、好きじゃないね~。」

「あまり、好きな方はいないと思いますが、これから移動したりするときは必要になってくると思いますよ。」

「車椅子ね…。あれは病人が乗るものだろ?」

主治医も二の句が継げないご様子。

(^_^;)

「必要なければ、使わなければ良いのですから、保険だと思ってご用意なさったらいかがですか?」

「車椅子ね…。」

「ダメですか…??」

「どっか行くときは、車椅子じゃなくて、俺が転がって行くよ。」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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