このページに表示中の記事 (キーワード: アルツハイマー型認知症 の検索結果 17 件)
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
アルツ君の日課は早朝に借りている老人農園に散歩に出かけることです。
歩いて3〜4分の自宅から歩いてすぐのところにあります。
最近、なぜか畑を見回りには行くのですが、ちっとも手を加えてあげようとしません。
何に対してもあまり執着がなくなってくるのは、このアルツハイマー型認知症の特有の症状なのか?
あるいは認知症の薬の副作用なのか?
はたまた老齢のせいなのか?
認知症の薬は現在アリセプトという薬を服用していて、今までは朝だけ1回服用すればよかったが、最近かかり付けのお医者さんから、症状がひどくなっているというので、朝夕2回に増やされてしまいました。
現在の医療ではまだこのアルツハイマー型の認知症の進行を遅らせる薬は有っても、認知症を治すという薬はまだ出てないそうな…。
徐々に進行はしているような…。
(ー_ー)!!
いずれにしても、アルツ君が畑仕事を放棄しているので、畑のヤサイくんたちのお世話は当然のごとくヤッチの仕事に…。
\(◎o◎)/!
アルツ君が早朝のお散歩から帰って来ます。
アルツ君:「もうジャガイモが獲れそうだな。そろそろほじくって獲ってやんないと。」
視線はヤッチに向いてはいませんが、明らかにその言葉はヤッチに向いています。
)_・・゜)_・・゜)_・・゜)_・・゜)━━ッ!!!!
ヤッチ:「じゃあ自分で掘ってくれば。」
ちょっと意地悪な返しのヤッチ。
アルツ君:「お前が世話してるのに、俺が手を出すわけいかないだろうに。」
(この人アルツハイマーじゃないかも…。)
ヤッチ:「わかったよっ。掘りに行ってくるよっ。」
平成の世でも封建制度が成り立つ社会…(涙)
仕方なく、シャベル、軍手、はさみ、熊手、手ぬぐい、ビニールひもそして衣装ケースくらいのプラスチック製の収穫用の入れ物を持って自転車で畑に行くことに…。
ジャガイモは今年の春先にアルツ君独りで植えたもので、面積にしたら、2畳か3畳くらいのスペース。
軍手をして、シャベルを勢いよく土にめり込ませました。
さすがに畑の土なので柔らかく、それほど力を入れなくてもジャガイモを掘り上げることが出来ました。
けっこうな豊作です。

全部掘り上げてしまうと、とても食べきれないくらいの量になってしまいそう…。
1株に5~6個はくっついてるので、重量も結構あります。
必死になって掘り起こしているところにアルツ君がやってきました。
アルツ君:「おおっ!!けっこうくっついてるな~。大したもんだ~。」
なにが大したものなのかはよくわかりませんが、掘り起こそうとするジャガイモが均一に植わっていないのがヤッチにしては不満です。。
普通なら一直線にしかも等間隔に株を植えると思いますが、アルツ君が植えたジャガイモは明らかに、あっちに行ったり、こっちに行ったりと均一に植わっていません。
ヤッチ:「なんでこう、ジグザグに、あっちに植わってるとおもえばこっちに植わってるかな~?」
アルツ君:「それはなあ~。お前が掘る時にまっすぐ植わってたらつまんないだろ?楽しませてやるために植えといたんだ。」
(絶対この人アルツハイマーじゃないっ!)
アルツ君はすっかり現場監督で手を出そうともしません。
植わってる株を半分くらい掘り起こしたところで、きょうの作業は終了することに…。
けっこう心地よい疲労感です。
(*^_^*)

衣装ケース大の入れ物に女性ではちょっと持ち上げられないくらい獲れました。
\(^o^)/
ヤッチ:「俺がこのジャガイモを家まで持って帰るから、シャベルと、ビニールひもとハサミだけ持って帰ってきてよ?わかった?」
アルツ君:「そんなもんお茶の子さいさいだっ!先に帰ってろっ!」
ということでヤッチは先に自転車で自宅に向かうことに…。
アルツ君は徒歩なので、ヤッチの方が先に自宅に到着です。
アルツ君も遅れて帰ってきました。
ヤッチ:「シャベルとかハサミとか持って帰ってきてくれた?」
アルツ君:「え?そんなものどこに有ったんだ?」
???
えっ…また取りにいくの…。
(v_v`)はぁ・・・。
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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キーワード検索 : 老人農園 アルツハイマー型認知症 認知症の薬 アリセプト
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
昨日は、このブログを更新しようと思ったのですが、中々つながらずに、断念してしまいました。
(-_-)
今日お話しするのは、昨日の出来事なのですが、内容がちょっと…。
かなりホラーチックな内容なので、お食事中を避けて、読んでください。
m(__)m
また、読むに耐えられない内容なので、女性は、できたら読まないでください。
心臓の弱い方やお子様も、決してこれ以上スクロールしないでください。
多分後悔します…。
さて、その内容はというと、当然のことながらアルツハイマー型認知症と主治医に診断され、現在要介護3のアルツ君が主人公です。
少し、前置きさせてもらうと、アルツハイマー型認知症に限らず、他の認知症についてもいえることだと思いますが、認知症が進むにつれて、記憶にかたよりが生じてくるようです。
ご存知の方も多いと思いますが、認知症の人は、遠い昔の記憶はハッキリとしているのに、ついちょっと前の事は、すぐに忘れてしまうということが多いようです。
その記憶にも、個人差はあるのでしょうが、過去の記憶については、まるで昨日のことのように、リアルに覚えていることが、よくあります。
もちろん、すべてを覚えているわけではなく、忘れて、歯抜けになっている記憶もあります。
とにかく、何十年も前のことを、昨日のこともおぼえていない人が、リアルに話し出すと、聞いている方はドキッとします。
でも、過去の記憶が鮮明だということは、認知症の介護をする人間にとっては、不幸中の幸いなのかもしれません。
もし、過去の記憶がまるで消失していれば、しゃべることもできなければ、箸を持つこともできないからです。
生まれてすぐの赤ん坊は、箸を上手に操ることは、もちろんできません。
これは成長の過程で学習によって身に着けた能力です。
この学習能力は、きっと記憶とも関係していることだと思います。
その記憶があるからこそ、今現在箸を握れるのではないか…。
反対に、もし過去の記憶がまるっきり消失していれば、しゃべったり、箸も握れないのですから、介護しなくてはならない項目増えてしまいますよね。
まあいずれにせよ、こんな分析をしても、確実にアルツ君のアルツハイマーは進行しています。
お気楽、ご容赦。
m(__)m
医学では解明できない『ブレインショッカー』なる悪魔が、住みついているのかもしれません。
前置きが長くなりましたが、そんなアルツ君。
普段は、キノコさんと一緒に夕飯を食べます。
特に理由はありませんが、長年の習慣で、ヤッチはアルツ君が食事をとり、お風呂に入り、床についてから夕飯を食べます。
昨日、そのアルツ君とキノコさん食事をとっていた時のことです。
(いいから早く進めよっ!!)
キノコさんが,自分の部屋にいるヤッチを呼びにきました。
キノコさん:「おじいちゃんが、ぜんぜん夕ご飯食べてくれないのよ。ちょっとなんとかして~。」
なんとかするのはアンタだろと言いたいところですが,天使の羽を持つヤッチは、一応、心配した顔をキノコさんに見せます。
(仕方なく)茶の間に降りていくと、椅子にふん反りかえって、目をとじたままの元植木職人がいます。
ヤッチ:「なんだ。なんだ~。国会中継でもあったら、問責決議案出されて、クビになっちゃうぞ~。」
アルツ君:「いいんだよ。クビになったって。首なんかない方がいい。」
ヤッチ:「メシは食ったの?」
アルツ君:「メシっ?メシなんか,あったのか?どれどれ…。」
ようやく目を開け、目の前のおかず類に、目を通します。
おかずのメインは、白身魚のフライのようです。
衣には、青のりがふってあるのでしょうか、ちょっとラメ入りな感じです。
そのほか、ヤッチがアルツ畑で収穫してきた焼きナスやら、トマトなど、見た目そんなにまずそうなおかずとは思えません。
ヤッチ:「早いとこ食べた方がいいんじゃない?明日デイサービス行くんだから栄養つけとかなきゃ。」
なんでデイサービスに行くのに、栄養つけなきゃいけないかと、突っ込まれると、なにも答えられませんが、思いついた言葉を適当に口にするのが、ヤッチです。
(^_^;)
アルツ君:「べつにどうだっていい…。」
やはり、気のない返事が返ってきました。
恋人同士なら、せっかく作った手料理を食べてもらえず、彼女の方は,お茶碗を洗う風を装いながら、背を向け、涙を浮かべています…。
ヤッチ:「食べてもらわないと、お茶碗片づけられないから、キノコさんのためにも、食べてやってよ。」
作戦変更です。
(^.^)/タンジューン
アルツ君:「しようがないな~。ばあさん(キノコさん)のために、食べてやるか!」
ようやく箸を手にして、白身魚のフライをガブリと…。
アルツ君:「んっ!なんだ?これは?金魚かっ?」
金魚をキノコさんが揚げるとは思えません…。
アルツ君:「なんか苦いぞ!!ばあさん!!お前、金魚を料理したのか?」
多分、青のりが、アルツ君に『苦い』と、感じさせたのでしょう。
アルツ君:「お前な!金魚を揚げるなんて、よっぽど、金に困っているんだなあ~。」
(確かに,お金に困っていますが、金魚は揚げませんっ!!)
そう言いながら、もう一口、ガブリっ!
アルツ君:「んっ!なんだ?これは?ニュルッとしたぞ?お前!腹ワタとってないな?」
多分、白身魚のフライに、チーズが入っていたので、『ニュルッ』と、きたのかと思料されます。
目の前にいるキノコさんは、すでに戦力喪失…。
食欲喪失…。
頭を抱えています…。
アルツ君:「なんだ?お前?具合でも悪いのかっ?」
黙ってうなずくキノコさん…。
(ー_ー)!!
アルツ君:「そうか~。具合悪いんじゃしようがない。俺の金魚を少しやろうか?」
キノコさんの小皿にも、歯型のついた金魚と思しきフライが、転がっています…。
首を横に振るキノコさん。
言葉も出ない様子です…。
もう、ここまできたら、職人のペースにハマるしかありません。
キノコさんには悪いが、ヤッチが追い打ちをかけます。
ヤッチ:「金魚が苦いなんて,なんで知ってるの?食べたことあるの?」
アルツ君:「ああ、あるさよ~。昔は、食うもんなかったから、何だって食べた。だけど、昔の金魚はもっと苦かったな…。」
ヤッチ:「何年前の話?」
アルツ君:「あれは10年前だな。確か戦争中だ!」
(10年前に戦争は、ありません!)
さっきまで目を閉じてうなだれていた職人さんの目がランランと輝きだしました。
(スーちゃん、亡くなっちゃたんですよね~。)
アルツ君:「お前!知らないと、思うけど、昔は何だって食べたんだぞ!知らないだろ?」
…父さん…
僕は知りたくもないです…。(涙)
誰だかわかりませんが、その当時の友達か幼馴染だったんでしょう…。
アルツ君は、独走態勢で、その人の名前を出して、語り始めます。
アルツ君:「あの頃はカズオと、よくスズメを食べたっけなあ~。スズメは美味いんだが、毛をむしるのが面倒なんだ。知らないだろ?」
…父さん…
『むしる』という表現が、リアルすぎます…。(涙)
「あとなあ~。猫をなあ…
m(__)m
これ以上は、動物愛護の観点からも、ふさわしくない内容なので、割愛させていただきます。
m(__)m
ご飯を食べないと、相談にヤッチの部屋を訪れたキノコさんは、多分、当面の間、魚料理はしないと思います…。
饒舌になり、自分のペースを取り戻したアルツ君は、むしろ食欲旺盛となり、おかずを残さず食べていました。
おかずの一品に加えられていた焼きナスは、アルツ君が借りている老人農園で実ったナスです。
アルツ君は、最近、農園の管理はするどころか、存在自体も記憶にないようです。
つまり出された焼きナスは、ヤッチが手塩にかけて育てた収穫野菜です。
その焼きナスを締めに口にしたアルツ君。
アルツ君:「やっぱり、買ってきたナスが一番美味いわっ!!」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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こんばんは。
アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
久しぶりに真面目な記事です。
今日は認知症の薬について。
アルツ君昨日(2011/12/26)からメマリー10mgを夕食後に服用しています。
今年一年のまとめを兼ねて、これまでのアルツ君の薬の服用についてちょっと記録しておこうと思います。
ヤッチの備忘録のようなものですから、乱文ご容赦下さい。
この記事を書いた後、皆さんからご回答いただいたアンケートを元にアリセプト、メマリーの副作用についてのまとめ記事を書いています。
是非ご一読下さいますよう、お願い申し上げます。
- アリセプト、メマリーの副作用についてのまとめ(PC・携帯版)
- アリセプト、メマリーの副作用についてのまとめ(スマホ版)
さてアルツ君。
数年前にアルツハイマー型認知症と診断された当初はまだメマリーなる新薬は処方してもらえませんでしたから、まずはアリセプト5mgを服用していました。
その後アリセプト5mgでは認知症の進行を抑えることができずに、アリセプトを10mgに増量します。
今年に入り、新薬のメマリーが解禁になったこともあり、5月か6月くらいからこの新薬のメマリーを処方してもらいます。
したがって服用する薬は
アリセプト10mg
メマリー5mg
(アリセプト、メマリーについてはこのブログ内の記事『アリセプトとメマリーを理解しよう!!』も併せてご覧ください。)
当初は気づかなかったのですが、このあたりから異変が出てきます。
激しい眠気。
いわゆる傾眠というやつです。

主治医はは認知症が進行していると判断し、メマリーを今までの5mgから10mgまで増量します。
アリセプト10mg
メマリー10mg
薬の量を多くしたにもかかわらず、アルツ君の症状は改善されませんでした。
小失禁の頻度も多くなり、紙パンツ無しには日常生活に支障を来たしてしまいます。
トイレに行くときに、寝床で自分で立ち上がってトイレに行くわけですが、この時に『立ち上がる』という一連の動作がわからなくなってしまいます。
アルツ君が「足が材木になっちゃった」ということから、我が家ではこれを『材木病』という時期もありました。
健常者には理解しえない状況かもしれませんが、立ち上がる時の膝を曲げる、手をつく、頭を持ち上げる…などの一連の所作について算数的な組み立てが出来なくなってしまい、立ち上がれないのです。
言い方をかえれば、立ち上がる体力は有り、立ち上がろうと思えば立ち上がれるのですが、立ち上がるその方法がわからなくなってしまうのです。
因果関係が有るかは未だに謎ですが、このあたりで足の浮腫みもひどくなり、高価なサポーターを買ってそれを履かせ対処したりもしています。
そこで薬の絶対量を変えずに、メマリーとアリセプトの服用量の比率を変えたりしてみます。
アリセプトを5mgにしてメマリーを15mg…。
アリセプトを10mgにしてメマリーを10mgなど…。
それでも症状は、あまりかわりませんでした。
そこで今年の8月頃に、メマリーの服用をストップします。
アリセプトの服用していたところにプラスアルファの項目で、メマリーの服用を始め、それで症状が悪化したわけですから、メマリーの服用が良くない結果をもたらしているものと考えるのは至極当然の事です。
一旦メマリーは休止して、アリセプト10mgだけの服用にリセットします。
(関連記事:「メマリーと眠気」)
これは数年前の初期の服用となんら変わらない処方量です。
振り出しに戻ったようなものです。
これで眠気や材木病は治まったかのように見えたのですが、認知症の進行そのものを食い止めることはできません。
そこでまたまた主治医の判断でいままでアリセプト10mgだけを服用していたところに、メマリーを5mgを夕食後に服用です。
(関連記事:「メマリーリターン!」)
アリセプト10mg
メマリー5mg
あくまでも推測ですが、主治医はアリセプトとメマリーの併用の方が効果が期待できるという考えを捨てきれなかったのではないか…。
アリセプトの服用量+メマリーの服用量が多かったせいで、眠気が出るのなら合計の服用量を少し減らして、メマリーとアリセプトを併用すれば問題ないのではと主治医は考えたのかもしれません。
でもこれ実際はメマリーを服用し始めた時に戻っただけ。
なんら改善されているわけでもなければ、逆に後戻りしているようなものです。
いくつかの矛盾点は有りますが、このあたりでヤッチ自身も何が良くて、何が悪いのか、わけのわからないスパイラルに陥ります。
たしかに薬を服用する全体の量が減ったせいでアルツ君の傾眠や材木病は改善されたようにも思えます。
でもまったく無くなったわけではないので、果たしてこれが薬の量だけに関係していることなのかどうかはわかりません。
アルツ君は認知症の薬だけを飲んでいたわけではなく、高血圧の薬を飲んでいたり、血液をサラサラにする薬も飲んでいたので、これらの薬との飲み合せの問題にも疑問が生じてきます。
途中経過として夏場は血圧が安定し、降圧剤のお世話にならなくても支障がなかったので降圧剤の服用も休止しています。
(関連記事:「メマリー錠と職人」、「メマリーリターン!」、「診察に行ってきました」)
こういった他の薬との併用による副作用や相互作用みたいなものが出てくると専門的な知識が必要だし、素人では判断がつきません。
認知症以外の薬との併用に関してはひとまず置いて、アリセプト10mgとメマリー5mgを飲むことになったアルツ君。
アルツ君だけに言えることなのかもしれませんが、ヤッチ自身は薬の併用に違和感を感じます。
具体的にどういう点がそう感じさせるのかというと正直ハッキリとした根拠は有りません。
認知症の薬は認知症の進行をある程度は抑える効果を期待できるとしても、いわば対症療法的なもので認知症そのものを治せるものではありません。
薬を増やしたとしても治せないものを飲むのなら、飲まなくても良いのではないかという考えまで沸いてきます。
アルツ君がアリセプトとメマリーをまた併用するようにはなりましたが、やはり少しずつではありますが、認知症は進行しています。
本人には申し訳ないですが、どうせ進行が食い止められないなら、症状が重くならない、日常生活に支障のない生活をしてもらう方が優先順位は上です。
薬を飲んで、眠くなったり、失禁が多くなるのでは意味が有りません。
ここでヤッチは有ることに気づきます。
気づくといってもそんな大それたことではありませんが、薬漬けの毎日で忘れていたことが一つありました。
それは、メマリーだけを服用するということをまだやっていなかったことです。
前述したこととはやや矛盾しますが、メマリーだけを服用して症状が改善されれば、一定の効果が有ったと言えるかもしれません。
そう考え、主治医にアリセプトの服用を休止できないかのお願いをしました。
主事医の返事はOKでした。
もっとも主治医に断る理由もありません。
こうしてメマリーだけを5mg服用するという試みが始まりました。
(関連記事:「認知症の新薬メマリーだけを服用」)
切り替えた当初は劇的に眠気が改善されたように思いました。
メマリーだけの服用になってアリセプトが眠気の原因だったとさえ思いました。
個人によって薬の効果もまちまちですから、ハッキリそう断言できるものではないと思いますが、アルツ君に関しては、アリセプトとメマリーを併用しているときよりは、眠気や倦怠感、焦燥感は少なっているような気がします。
まったく無くなったというレベルのものではないので、果たしてこれが、アリセプトを休止したからなのかは、結局疑問が残ったままです。
もしかすると、単純に薬の服用量が減ったせいだとも言えるからです。
認知症の薬だけでみれば、アリセプト10mg+メマリー5mg=15mgの服用量がメマリー5mgの服用に変わったわけですから、この10mgの減量をどう見るかです。
10mg薬の服用量が減ったせいで眠気が少なくなったとも考えることができます。
今のところメマリーとアリセプトの併用が良い効果をもたらすものなのか、悪い効果をもたらすものなのかはわかりません。
もっとたくさんの症例が集まって統計的な数値が得られれば、いろいろなことが言えると思います。
昨日(2011/12/26)の主治医の診察では、もう少しメマリーを増やしてみてはどうか?という診断でした。
結局主治医の提言を受け入れ、アルツ君昨日の晩からメマリーを5mgから10mgに増量して夕食後に飲んでいます。
これでまた眠気などの症状が強くなれば、服用量が多いという事だけはハッキリしますから、やってみる価値はあるかと思います。
人体実験されている本人にとってはたまったもんではありませんが…。
色々と薬の量を変えたり、薬の組み合わせを変えたりと試行錯誤を繰り返した一年でしたが、総じて納得いく結果は得られていません。
ここまで読んでいただいたのに何ら参考になる情報もも結局書けなかったように思えます。
少しだけ耳寄りな情報といえば、主治医は当初アリセプトとメマリーを併用することを強く推奨していましたが、ここへきてその考えを改めたことです。
昨日主治医からたずねられました。
「アリセプトとメマリーを一緒に飲んでいるときのお父様はどんなご様子でしたっけ?」
「眠気がひどくて、時々立ち上がり方を忘れるなんて言う事もあって正直あまり芳しくないような状態でしたよ。」
そう答えると
「やはりそうでしたか…。」
少し首を傾げていました。
「先生あまり良くない症例でも出ているんですか?」
主治医はゆっくりうなずいておられました。
もう少し突っ込んで質問したかったのですが、年末で患者さんが待合室にたくさんいらしたので、遠慮してしまいました。
果たしてどういううなずきだったのか気になるところですが、次回の診察の時にもう少し掘り下げて聞いてみたいと思います。
…………………………………………
やはり上手くまとめられませんでした。
今思うこととその時に思ったことが微妙に違うため、書いているうちにわけがわからなくなってしまうところが有ります。
結局今の率直な感想は、「薬なんて飲まなくてもいいんじゃない!?」です。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
2012年になってアルツ君が実はレビー小体型認知症も発症しているのではないかという疑問が生じてきました。
レビー小体型認知症であれば、アリセプトやメマリーなどの認知症の薬に対して過敏症状が出て、上記のような副作用が出ることも至極当然な結果となります。
多量の認知症の薬の服用がレビー小体型認知症の症状の一つであるパーキンソン症状の悪化をもたらすことにもなりかねません。
もしご家族などにアルツ君のように、薬に対して過敏になっている方がいらっしゃるとすれば、アルツハイマー型認知症だけという診断を受けていたとしても、レビー小体型認知症ではないかという問題意識は少なからず持っておられた方が良いと思います。
現在(2012/01/09)アルツ君は今までの主治医に紹介状を書いてもらい、レビー小体型認知症かどうかの診断をしてもらう予定になっています。
以後のことについては、このブログの中で追々記事にして行こうと考えています。
関連記事
- アルツ君が結婚~レビー小体型認知症を考える~
- アリセプト、メマリーの多量の服用は?
- アリセプトとメマリーを理解しよう!!
- アルツ君の診断結果~進行性核上性麻痺の疑い
- アリセプト、メマリーの副作用についてのまとめ
※このブログにもたくさんの参考になるコメントが寄せられています。
是非コメント欄も合わせてごらんください。
参考コメント
- コメント番号 No.731
(スマホ版は⇒こちらからどうぞ!) - コメント番号 No.803
(スマホ版は⇒こちらからどうぞ!) - コメント番号 No.805
(スマホ版は⇒こちらからどうぞ!) - コメント番号 No.809
(スマホ版は⇒こちらからどうぞ!)
このブログの記事の中で、以前アリセプトやメマリーの副作用についてのアンケートを取らせていただいたことがあります。
現在もアンケートに参加して、投票することも可能です。
何かお役に立てる事が有るかもしれませんので、リンクを貼らせていただきます。
【アンケート】
【あわせて読んでいただきたい記事】
- アリセプト、メマリーの副作用についてのまとめ[2013/12/29]
- カテゴリー: 認知症の薬の事
記事ははこちらです。→フェルガードの種類と購入方法
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
今年になってからではないのですが、FC2のブログこのごろエラーが多くて困っています。
ユザータグというものが設定できるんですが、これがいつの間にか消滅してしまっています。
ユザータグはキーワードと言い換えても良いものです。
記事を書くたびに自分でこれは重要かなと思う語句を一つ一つの記事ごとに設定してアップロードしておくと、後でブログにどんなことを書いたかを検索するときに探し出しやすくなります。
もちろんメリットはヤッチだけではなく、読んで下さる方も適当な語句を入力して、ブログ内検索したときにもこのタグが設定してあれば、タグの設定してある記事がヒットして記事が探し出しやすくなります。
これはPCだけの機能で携帯やスマホの方にはあまり関係ないことなんですが、このユーザータグは一つの記事に10個まで設定できるので、記事を書き終わった後にいつもせっせと拾い集めてアップロードしています。
別に設定しなくても機能するし、設定しているタグ(キーワード)は、『ボタモチ』、『風呂』などのどうでもいいような言葉が多いので、読まれている方には、それこそどうでもいいようなことなんですけどね…。
でも一応どの記事にも設定しているので何とはなしに継続してやっています。
でもせっかく拾い集めて設定したのにいつの間にか設定が消えてしまっていることが最近しょっちゅう起こります。
記事を読み返そうとするとタグが消えている…。
せっかく苦労して拾い集めたのに…。
(。・´_`・。)エ-
何がいけないのかわかりませんが、絶不調です。
(^^ゞ
絶不調といえばアルツ君も同じ…。
ついに風呂の浴槽の中で立ち上がれないという大惨事を引き起こしてくれました。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
昨日はこのため、記事を書くこともままならず、年始にしてすでに毎日更新の連続記録がストップしてしまいました。
(つд⊂)エーン
服を脱がせ、身体を洗い、洗い流した後に湯舟に入ってもらうといういつもと変わらぬ行程です。
とくに体調がすぐれないという様子でもなく、相変わらずあー言えばこー言う節を炸裂しながらの入浴タイムです。
最近は、お風呂場や脱衣所が極端に冷えてしまうので、なるべくタイルなどに熱いお湯をかけて、湯舟と外気に極端に温度差ができないような配慮も完璧とは言えませんが怠らないように心がけています。
アルツ君が湯船に浸かっている間はヤッチは外で待機です。
一緒に入れるほど浴槽は大きくないので物理的な問題でそうしています。
時々寝てしまうこともあるので扉を開けては生存の確認をします。
昨日の晩もいつもと変わらぬ1シーンです。
「ああ。気持ちいい。これなら明日の朝まで入っていたいな~。」
「入っててもいいけど、そのまま霊柩車と骨壺のお世話になるよ。」
「焼かれるのは嫌だから、埋めてくれよ。」
「じゃあ、このままコンクリート流し込むか?」
「嫌だいっ!!」
「あんまり長湯するとのぼせるから、ほどほどにな。」
「あー。わかったよ!!」
アルツ君が湯船から出るタイミングは毎日の事ですから、ヤッチの方も自然と身についています。
アルツ君が湯船から出る頃になるとヤッチも風呂場に入り、アルツ君が出るのを手伝います。
左足が浴槽のヘリに引っかかって出られなくなるので、ひざを折りたたむのを手助けする以外はかなりきつそうですが、何とかまだ自分で浴槽から這い出てきます。
昨日もアルツ君が湯船から出る時間を見計らってお風呂場に向かい、扉を開けます。
アルツ君両手を浴槽のヘリにつかまり、ちょうどスクワットをするような姿勢です。
順手で逆上がりをする前のクラウチングの姿勢とでも言いましょうか…。
和式のトイレで自分の前に有る手すりにしがみついていると言ってイメージできた方は確実にヤングではありません。
あとは、腕を引きつけながら重い腰を上げれば、立ち上がれます。
でもアルツ君なかなか逆上がりをしようとしません…。
(お尻を拭こうとしません)
???
「どうした?」
逆上がりをしようと試みるアルツ君にヤッチが声をかけます。
「うん…。立てないんだよな…。」
茶の間などで普通に立ち上がるよりは、お風呂のお湯の中で自由に足を動かせる分、こっちの方がスムーズなはずです。
「のぼせたか?心臓バクバク言ってないか?」
「バクバクは言ってないけど、ドキドキはしてるぞ。」
まだ冗談が通じているのでそんなにヤッチも深刻ではありません。
「ドキドキしてるのはいつもより早いかい?」
「いや。別に心臓はおかしくないぞ。それより足が動かないんだよな…。」
何度か逆上がりを試みようとしますが、上体だけはやる気をみせますが、下半身が言う事を聞かない感じです。
「もういいよ。無理しなくて!!ちょっとじっとしてな。」
浴槽の外からヤッチがアルツ君に手を差し伸べます。
「これにつかまって立てないかい?」
「立てるか立てないかはやってみないとわからないな~。」
アルツ君ヤッチの手にしがみついてきます。
ヤッチも後ろに傾きながら背筋を駆使します。
でも気合いだけでアルツ君全然立つ気力が有りません。
(-_-;)
「力入ってるのか?」
「入れてるよ~。でも全然ケツが持ち上がらないんだよ…。」
だんだんヤッチも真剣です。
ヾ( -`д´-,,)
アルツ君の体力では、とても立ち上がれそうもありません。
今度は抱き上げて立ち上がらせる作戦に変更です。
でも…。
たいてい浴槽と洗い場の高低差は当然洗い場のほうが高い位置にあります。
そう…。
プールの中で溺れている人間をプールの外から引き上げようとしているようなものです。
プールの中にいる人間をプールサイドから一人で引き上げるには相当な力が必要です。
(-_-;)
でもできるかどうかちょっとだけやってみちゃいました。
(^^ゞ
アルツ君にヤッチの首に手をまわしてもらい、引き抜く作戦です。
アルツ君の肩は水面から上に出ているとはいえ、そん所そこらの青首大根とはわけが違います。
けっこうお宝物の自然薯(じねんじょ~やまいも)の可能性すらあります。
ヤッチは思いっきり踏ん張ってみますが、ちょっとこのミッションは無理なようです。
やってみるとお分かりになると思いますが…。
と言ってやる人はいらっしゃらないと思いますが、一見湯船にお湯が有るので、お湯の浮力で簡単に引き抜けそうな感じがしますが、実は逆…。
^_^;
お湯が邪魔します…。
ことのほか重いことが今さらわかりまたまた作戦変更です。
このまま時間をかけていては、お宝物の自然薯を傷つけてしまうことにもなりかねません。
ましてや腕などを引っ張り上げて、腕が引きちぎれてしまえば、市場に出荷して競りにかけることもかないません。
ここからは銘打って遺跡発掘作戦です。
まずはアルツ君の体力の消耗を考えないといけません。
(さっきから湯船に浸かったままのわけですから…)
まずは、浴槽のお湯を抜きます。
(早く気づけよ!!!)
キノコさんにはアルツ君が立てなくなった時点で応援を要請していましたが、オロオロするばかりで視点が定まりません。
オロオロ((;ω;))オロオロ
『タオルを持ってきて』と言ったのに何を思ったのか伊達巻を持ってくる始末…。
(-_-;)
浴槽のお湯を抜き取ったところでまずはお宝の余計な土はおおむね取り除きました。
アルツ君は浴槽の中であぐらをかいてへたり込んだ状態です。
今度はお宝物の自然薯の水分をタオルで丁寧にぬぐいます。
水分を拭き取ったところでアルツ君に下着のシャツを着せます。
さっきまでは濡れていたので、それが潤滑油の代わりをして力が入りませんでした。
服を着ておいてもらった方が摩擦が増える分力が入りやすくなります。
生身の人間に柔道の技をかけるよりは、柔道着を着ていてもらう方が、奥襟は取りやすいという発想がそうさせたのかもしれません。
アルツ君に声をかけます。
「引き上げたら自分で立って居られそうかい?」
「ああ。何とかなるとおもうよ…。」
自分が立てないというショックからか吐息混じりですが、意識はあるようです。
「そしたら俺が抱きかかえて持ち上げるから、俺の首に手をまわして後ろで組んでみて?」
「そうそう。」
「今度は俺の肩にあごをのせて?」
「はいよ…。」
「『せーの』で立ち上がるからね?」
「あいよ…。」
「じゃあいくよ?せーの!!」
アルツ君を抱き上げるのと同時に、ヤッチは自分の身をなるだけ後ろにのけぞらせようとしますが、のけぞれるほどスペースは有りません。
ベアハッグをしてアルツ君の身体をヤッチの後ろに投げ飛ばすようなイメージなのですが、あいにくヤッチのすぐ後ろに浴槽伝いの風呂の壁が立ちはだかります。
アルツ君の体重を利用してヤッチは後ろに身体を引けば腰の負担は軽くなります。
でも我が家の風呂はそんな十分なスペースを確保できないのです。
(-_-;)
やはりここは男の子。
アルツ君の身体を絞めつけないように注意しながらも、ここは力任せです。
てこの原理や介護のセオリーみたいなものは通用しないと勝手に決め込みます。
(汗`・ω・ι)タラー
アルツ君の身体を持ち上げた時よりもさらに腰に力を入れます。
d┤*`・ェ・´ *├o
まったく下半身にアルツ君力が入っていない感じなのでかなり必死な状況です。
ようやくアルツ君の体が伸びてくれました。
(>ω<;)ふぅ・・・
でもアルツ君と二人で手と手を取り合ってテネシーワルツを踊っているような恰好は実はまだ浴槽の中。
(-_-;)
浴槽から出ないとミッションはコンプリートしません。
このまま朝まで二人で踊り続けるわけにも行きません。
(>ω<;)ふぅ・・・
ちょっと閃いちゃいました。
゚+.(っ´∀`)っ゚+.゚
アルツ君を浴槽のヘリにゆっくりと腰かけさせます。
ちょうど洗い場を背にして、足は浴槽の中と言った足湯状態です。
浴槽のヘリと言っても我が家の浴槽はステンレス製で10センチ前後しかありません。
アルツ君を支えていないと洗い場側ににそのまま倒れ、タイルに後頭部を強打する可能性が有ります。
アルツ君の身体を右腕で支え、少しヤッチも息を整えます。
息を整えたところで再び作業開始です。
洗い場に有った風呂用の椅子を浴槽のヘリまでたぐり寄せます。
アルツ君がお風呂にまだ元気に一人で入れた頃に、今までの背の低い椅子では立ち上がるのが大変だということで、わざわざ介護保険を使って購入した椅子です。(関連記事:福祉用具と職人の妻)
たぐり寄せたところでアルツ君のちょうどお尻の真後ろまで位置調整をします。
風呂用の椅子の方が高さはちょっと浴槽のヘリより低いかな!?
でもこっちの方が好都合。
アルツ君のお尻をスライドさせてお風呂用の椅子に載せてしまおうという魂胆です。
うまい具合にアルツ君のお尻をスライドさせることが出来ました。
後は車椅子に移乗させるときの要領です。
浴槽に残ったままの足を浴槽から引き出します。
アルツ君のお尻を支点にして身体を横に向けつつ、足を浴槽の外に…。
一応これで救出することはできました。
(>ω<;)ふぅ・・・
ここでアルツ君のひとこと…。
「おい!!俺の足はどこに持ってった?」
(; ̄ー ̄川 アセアセ
まだ下着の上だけしか来ていないアルツ君に着替えをしてもらわないといけません。
まだ風呂の椅子に腰かけ、うつむいたままのアルツ君に声をかけます。
「立てるかい?」
「あ?」
アルツ君が顔を上げます。
「立・て・ま・す・か?」
「大丈夫だよ!!何ともないさ~。立てるよ~!!」
いつものドヤ顔のアルツ君です。
つかまりはしたものの自力で立ち上がれます。
一人でスタコラ茶の間に歩いて行きます。
まだ下半身フルチン状態…。
(-_-;)
服を着せ、ソファに深々座らせ休ませます。
そして救出劇からまだ30分も経っていない頃だったと思います。
キノコさんがアルツ君の横に腰かけ声をかけます。
「さっきは大変だったわね?」
「何が?」
「何がって…。さっきお風呂で立ち上がれなくなったの覚えてないの?」
「ウソをつけ!!俺がそんな風になるわけないじゃないか。ちゃんといつも一人で立ち上がってますよ!!」
30分前のことも覚えていない…。
(-_-;)
風呂の中では立てなかったのに風呂から出ると自分で立って歩ける…。
(-_-;)
これってアルツハイマー型認知症だけじゃないですよね!?
どう考えてもレビー小体型認知症!?
材木病!?(関連記事:BPSD)
しかもヤッチはまたしても透明人間!?
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
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アルツ君の息子ヤッチです。
(^_^)/~
今日はアルツ君、年が開けてからはじめての主治医の診察です。
お昼前の午前中の診察です。
歩いてクリニックまで行きましたが、やはり日増しにアルツ君の腰が曲がってきています。
(-_-;)
かなり身体が前傾…。
志村けんのお婆さん役を想像してもらうとわかると思いますが、あんな感じの、かなり前のめりな姿勢で歩きます。
手を振って歩くというよりは、背中に手をまわしての腰折れ状態です…。
(-_-;)
「何だかペンギンがスケートしてるみたいな歩き方だな?」
「仕方がないじゃないかこうなっちゃうんだから!!」
腰が曲がってきているのは本人も自覚しているようです。
「そのまま空に飛んで行けるんじゃないのか?」
「なわけないだろ!!」
時々支えてあげないと、どんどん前のめりになり、転倒してしまいます。
やはりこれもレビー小体型認知症のパーキンソン症状の表れなのでしょうか!?
時々背筋を伸ばして休みますが、かなりきつそうな様子です。
去年の今頃はまだ自転車なんかに乗ってあっちこっち飛び回っていたことを考えると、ずいぶん進んじゃったものです…。
(つд⊂)エーン
「もう、とてもじゃないけど、一人で散歩なんかできないな?」
「そんなことはないぞ。明日になったら、真っ直ぐになってて布団から足が飛び出してるかもしれないぞ。」
「そしたら、俺の目玉も飛び出るけどな。」
ようやくクリニックに到着です。
今日はお昼近くのせいなのか、年始だからなのか、ガラガラ。
すぐさま診察室に通されます。
「お正月はのんびりされましたか?」
主治医がアルツ君に優しく声をかけてくれます。
「ああ。毎日のんびりしてるからね。正月もへったくれもないよ。」
家を出る時は年が明けたのも分からなかったアルツ君。
なぜ故他人の前に出るとこうも饒舌になるのか…???
「おせちは食べましたか?」
「ああ。食べたよ。」
「おせちは何が好きですか?」
「俺はだいたい餅だね。餅だけあれば正月はそれで十分!!」
(それを言うなら黒豆ときんとんが有れば十分だろがっ!!)
「体調はいかがですか?」
「いかがなんて大それた身体じゃないけど、まあ元気だね。」
(この間風呂で立てなくなったばかりだろがっ!!)
「便秘の方はどうですか?」
「便秘?便秘はしたことないな…。」
(便秘続きだろがっ!!)
家ではうとうとしてばかりいるのに、ここぞとばかり喋りまくります。
やはりコミュニケーションは大事ですね~。
主治医が今度はヤッチの方に顔を向けます。
「お父様はその後いかがですか?」
ヤッチも前々から気になっていたことを主治医に伝えることに…。
そう…。
アルツ君がアルツハイマー型認知症だけでなく、レビー小体型認知症も発症しているのではないかということです。
レビー小体型認知症については一言で書ける内容ではないので、Wikipediaから引用させてもらって概要だけを…。
【概要】
レビー小体型認知症(れびーしょうたいがたにんちしょう、英Dementia with Lewy Bodies、通称DLB)はアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症と同じ認知症であり、変性性認知症の一種である。日本では三大認知症の一つである。認知障害だけでなくパーキンソン病のような運動障害も併発するのが特徴。以前は、びまん性レビー小体病と呼ばれていた。
【症状】
この病気特有の症状としては、幻覚をみたり、妄想をしたりすることがあげられる。やがて、アルツハイマーのような認知障害と、パーキンソニズムと呼ばれるパーキンソン病のような運動障害の両方が症状として表れる。徐々に進行し、最終的には寝たきりになる。この病気はアルツハイマー型に比べ10倍も寝たきりになるのが速いとも言われている。 また、薬物に過敏に反応し(薬物過敏性)、アルツハイマーの治療薬やパーキンソン病の治療薬を通常量で投与することは逆に症状の悪化を招くことが多い。初期の段階では、診断が難しくアルツハイマー型認知症やパーキンソン病と診断されたり、初期にうつ病の症状が出てうつ病と診断されることがある。この病気の早期発見と、適切な治療によって進行を遅らせ症状を和らげることができる。
(ウィキペディアより)
ご覧のとおりちょっとどころか大いに疑わしいでしょ!?
アルツ君が先日風呂で立ち上がれなくなったのは、単に老化による体力の低下だけではないような気がします。
またコメント(スマホはこちら)をいただいた中にもパーキソニズムをうかがわせる内容が…。
今日はこれについて主治医にぶつけてみました。
「先生、父はもしかしたらレビー小体型の認知症ということはないでしょうか?メマリーを先日10mgに増量していただきましたが、次の日眠気がひどくて今までの5mgに自己判断で戻してしまったくらいなんですが…。」
「レビーね…。」
主治医はちょっと考え込むような仕草…。
「いつからとかは、今となってはもうわからない感じですが…。」
「レビーだとすると、僕の方では診断できないな~。よかったら紹介状を書きますからそちらで調べてもらいますか?」
もっと広げた会話ができると思ったのにちょっと拍子抜けの感は否めません。
(-_-;)
そう言われてしまっては、『いやです』とは申し上げられません。
(´ェ`)ン-・・
「できれば、先生とも長いお付き合いですから、先生に診察をお願いしたいと考えているのですが…。」
「もちろん紹介状を書いてそちらで検査やら診断を受けていただいて、治療の方針なりがある程度固まってくれば、私の方で診させていただきますよ。」
アルツ君、『紹介状』が何だかわかっていない様子…。
目をパチクリしています。
|゚Д゚*||*゚Д゚|
「それでは大変お手数ですが、紹介状を書いていただけますか?」
主治医は3つの病院候補をあげて下さいました。
一つはこの辺界隈では有名な精神病棟が有る大きな病院。
もう一つは比較的新しい認知症の専門科のあるこれも大きな病院。
今一つは『ものわすれ外来』なるものがある診療所。
大きな病院や権威のある病院を選びたいところでもありますが、待ち時間などの事や手続的なものを考えるとやはりアルツ君に負担になってしまう可能性も…。
主治医の勧めも有って、比較的こじんまりしているという最後の診療所を選ぶことにしました。
なぜかヤッチは美味しいと評判の名のあるチェーン店よりちょっと小汚い定食屋が大好き。
―( ´)艸(` )―
吉とでるか凶と出るかは後でのお楽しみというやつです。
口コミや評判などの情報は全く持っていなかったので主治医のおススメを選んでみました。
(^^ゞ
「それでは、今紹介状を書きますから、しばらく待合室でお待ちください。」
主治医の診察は終わり、ヤッチは会計に…。
待合室で座っているアルツ君、いつもなら目をつぶって黙祷していることが多いのですが、会計を済ませて振り返るヤッチの姿を目で追ってきます。
「おい。『紹介状』ってなんだ?俺はお見合いするのか?」
アルツ君
さすがです…。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
(後日談につづく → アリセプト、メマリーの多量の服用は?)
- 認知症を学ぶ会
- ページの中に『コウノメソッド』というのがあり、レビーかどうかを判定できるレビースコアをダウンロードできます。
- 老年科医の独り言(旧ある認知症専門医の回顧録)
- レビースコアの解説のほかレビー小体型認知症についてわかりやすく解説されていらっしゃいます。
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