アルツ君は職人進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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顔面神経麻痺後のボツリヌス療法 01

2014/02/10 (月)  カテゴリー: 顔面神経麻痺
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

更新をさぼっていましたが、アルツ君は風邪もひかずに元気に特養で過ごしています。

時折、昔手術をした腕の古傷が寒さで痛むことがあるようですが、それ以外は特に変わり無しと言ったところでしょうか。

2億4000万のアルツ君ファンには大変恐縮ですが、今日は私ヤッチの顔面神経麻痺の話題です。

m(__)m



検索サイトから、顔面神経麻痺の事でこのブログにいらっしゃる方が大変多いので、少しでもお役に立てるようにと、ヤッチの備忘録を兼ねて今日はこの話題を中心に書かせていただきたいと思います。

さて、ヤッチが顔面神経麻痺で入院したのが、2012年の5月。

退院後は、入院していた大学病院で、リハビリを一年間。

リハビリを続けている間にほとんど麻痺も無くなり、顔の非対称も解消されて行きました。

しかしながら、口を丸め込む仕草をすると、麻痺していた側の左まぶたが、自分の意志とは関係なく閉じてしまうという後遺症が残ってしまいました。

いわゆる顔面神経麻痺後の病的共同運動というやつです。

一年間のリハビリ後は、おでこの脂肪腫やほおにできた脂漏性角化症を除去する小手術などを受けて、今日に至っています。(顔面神経麻痺とは直接関係ありません。)

今年(2014年)の5月になれば、発症から2年が経過ということになります。

ここまでは、何度もブログに訪問下さっている方には聞き飽きている話だと思いますが、先日、この除去手術のその後の経過を診てもらうため、形成外科を受診してきました。

先日と言っても、先月1月20日の話なんですけどね…。

(^^ゞ

おでこの脂肪腫と頬の脂漏性角化症の除去手術が去年(2013年)の8月なのに、ずいぶん診察まで間が空いていると思われるかもしれませんが、実は、去年の11月にも、左のこめかみ辺りにも脂漏性角化症が大きくなっているのが見つかって、小手術を受けていたんです。

ちょいと切って、縫い合わせるだけの手術で、たいしたことでは無いと思ったので、ブログの中でチラッとお話しをしましたが、記事として大々的に取り上げていませんでした。

m(__)m

で、その間、何回か傷口の治り具合を診てもらうために、大学病院のM子先生の診察を受けていました。

M子先生は形成外科の先生なので、脂肪腫の除去手術などは、おそらくお手の物なんでしょうが、ヤッチは別件で、この顔面神経麻痺後の共同運動が何とかならないか相談していました。

そして、今年(2014年)になって、この大学病院の本院に専門の先生がいらっしゃるということで、M子先生に紹介状を書いてもらうことになっていました。

これも以前にも書いたことですが、ボツリヌス療法を受けるための紹介状です。

ボツリヌス療法というのは、ボツリヌス菌が作り出すボツリヌストキシンを注射して、緊張している筋肉を麻痺させ、筋肉の緊張によって起こる眼瞼痙攣(がんけんけいれん)や片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)の症状を改善する治療方法です。

ボトックス®注射を打つという表現の方がピンときますかね。

顔のシワ取りのためにこのボトックス®注射を打つなんていうことが、美容整形外科の広告や女性週刊誌にもよく出ているんではないでしょうか。

顔のシワ取りについては、美容的な意味合いが強いので、ボトックス®注射は健康保険の保険適用にはならないようですが、ヤッチのような顔面神経麻痺後の病的共同運動のような場合は健康保険の適用範囲になるようです。

ボツリヌス菌は、御存知のように、食中毒の原因菌の一つであまりにも有名な細菌です。

そして、ボツリヌス菌はボツリヌス毒素という強力な神経毒を放つため、生物兵器に利用されたりするちょっとおっかない菌でもあります。

後々わかったことですが、ボツリヌス療法に使われるボトックス®はボツリヌス毒素を精製して作られた製剤です。

ボトックス®注射を打ったからといって、ボツリヌス菌が体内に入るわけではないようです。

食中毒を起こして体内でボツリヌス菌が繁殖することも無いようです。

そう聞いても正直まだ怖いですが…。

(^_^;)

またボトックス®というのは、登録商標で、アメリカのアラガンインコーポレーテッド(米国アラガン社)が開発し、日本でこの登録商標の使用が許可されているのは、アラガン・ジャパン株式会社(アラガン社)とグラクソ・スミスクライン株式会社(グラクソ社)のみだそうです。

(注)
ボトックスの文字の後に登録商標マークの『R』を付していますが、ブラウザによっては、正常に表示されていない場合があります。その際は置き換えてご覧ください。

余談になりますが、顔のシワ取りに使用されるのは、正確にはボトックス®ではなく、ボトックスビスタ®という製品で、日本では現在アラガン社のみが販売しているようです。

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)というのは、目の周りの筋肉が痙攣して、目が開けにくくなったり、まばたきが上手くできなくなる病気。

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)の発症の原因は、脳の運動を制御するシステムが機能障害を起こすことによって生じると考えられていますが、どうやらなぜ発症するかは完全には解明されていないようです。

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)の初期症状としては、まぶたが不快に感じたり、目がチカチカする、まばたきが多くなるなどがあるようです。

症状が進行すると、まぶたが頻繁に痙攣したり、自分の意思で目を開けていられなくなることもあるような…。

ヤッチも朝起きると、頻繁ではないのですが、片目だけ自分の意志で開けられない時があって、ちょっと焦る事が有ります。

手でこじ開けていますが…。

また、ギュッと目を閉じた後に目を開けると、片目だけピクピク動くことがあるようです。

自分では確認できないのでわかりませんが…。

片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)というのは、顔の片側が自分の意志とは関係なく、ピクピクと痙攣したり引きつったりする病気です。

片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)の初期症状としては片目の周囲が軽くピクピクと痙攣する程度ですが、次第にこの範囲が広がるようです。

症状が進行すると、顔が引きつってゆがんだりします。

片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)の原因は血管が脳内から分岐した顔面神経を圧迫することによって起こるといわれていますが、ヤッチのような顔面神経麻痺の後遺症も否定できないのではないでしょうか。

なんだか紛らわしいですが、顔面神経麻痺の場合は、神経が麻痺している状態なので、片側顔面痙攣のように発症中は痙攣するようなことはないんじゃないでしょうかね…。

後述しますが、ヤッチの顔面神経麻痺後の後遺症である病的共同運動も眼瞼痙攣や片側顔面痙攣と類似の症状なので、ボツリヌス療法が有効なそうで、どちらかというと、『片側顔面痙攣』として処理されるようです。

すいません…。

文章を書くのが下手くそなので、もう画面を閉じたくなりましたよね?

勝手に閉じてしまった場合は『画面痙攣』かもしれません。

ここからは、会話形式で話しを進めましょう。

1月20日のM子先生の診察日からです。

M子先生:「どうなさいますか?」

ヤッチ:「ボトックス®のことですか?」

M子先生:「はい。脂肪腫や脂漏性角化症については、傷口の方も順調にふさがっているので、私の方の治療はこれで終了なんですが…???」

ヤッチとしては、きれいなM子先生なので、まだ365回は通院したい気持ち…。

(-_-;)

ヤッチ:「先生に(ボトックス®の)面倒をみてもらうわけにはいかないんですかね?」

M子先生:「ごめんなさい、私の方はこちらは専門ではないんですよ~。」

ヤッチ:「そうなんですか…。」

M子先生:「お茶の水にあるここの病院の本院にボトックス®専門の先生がいらっしゃるので、紹介状を書いて差し上げますけど…?」

ヤッチ:「治療を受けようか受けまいか、色々考えたんですけど、一度その専門の先生に診察していただいてから、ボトックス®をやるかどうかを考えるという選択肢も有りですよね?」

M子先生:「もちろん、診察が先で、それからでないと治療は受けられませんから。」

ヤッチ:「そしたら、紹介状を書いていただこうかな!?」

M子先生:「ただ…。」

ヤッチ:「なにか?」

M子先生:「ただ、その先生の診察は木曜日の午後からなんですけど、ものすごく混んでるんですよ~。」

ヤッチ:「どこの病院でも同じですからね…。」

M子先生:「その先生のお名前はH先生と言うんですけど、その先生、いつも夜の10時ぐらいまで診察していらっしゃるんですよ~。初診で行かれるので、多分予約の患者さん優先になると思います。どのくらいお待たせするかわかりませんよ?」

ヤッチ:「まあ、待つのは慣れていますから、終電覚悟でお伺いしたいと思います。」

M子先生:「それでは、紹介状を書かせていただきますので、診察室の外でお待ちください。」

…ということで、M子先生に紹介状を書いてもらい、2月6日に本院へ行ってきました。



お茶の水にある大学病院と言ったら、数えるほどしかありません。

画像をご覧いただけば、ヤッチがどこの病院に行ったかバレバレの話ですが、午後の診察受付は午前11時30分からと事前の電話で聞いていたので、この時間に合わせて総合受付に行ってきました。

顔面神経麻痺で分院に入院する前に、こちらの本院で検査を受けていたので、診察券を持っています。

受付はスムーズに済みました。

総合受付を済ませ、今度は3階にある形成外科の外来受付です。

問診票を書くように言われます。

う~ん…。

PCや携帯だと『麻痺』って簡単に書けますけど、手書きだとなかなか出てきませんね…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

なんとか書き終えて、受付の女性職員さんのところへ持って行きます。

受付女性:「先生の診察は午後1時からになります。1時になったら、形成外科の診察室前でお掛けになって、お待ちください。」

時刻はちょうど正午ごろ…。

診察時間が始まるまでには間があります。

ヤッチは昼食を済ませます。

適当に時間を潰し、1時ごろに形成外科の診察室前に設けてある長椅子に腰かけます。

どこの病院もそうだと思いますが、診察室付近にその日担当する医師の氏名がリスト表示されています。

診察室のドアに医師の氏名のプラカードが貼られていたりもします。

ヤッチはこの日の担当の医師の氏名を確認します。

この日、二人の医師の外来診察があるようです。

どうやら、紹介してもらったH先生の他にもう一人外来診察があるようです。

ん?

なんだよ、なんだよ~。

もう一人は、M子先生じゃないですか~。

H先生とM子先生が本日の診察日のようです。

『M子先生も野暮だな~。紹介状なんて無くて、口頭で済むじゃん!!』と心の中でつぶやきます。

保険請求の関係もあるので、紹介状を書くのはやむを得ない話と言えばやむを得ない話ですが…。

大きな大学病院ですから、本院と分院の両方の診察を担当するなんて、当たり前の話と言えば、当たり前ですし…。

(^_^;)

しかも、モニターに診察の待ちの人数が表示されていましたが、M子先生の方がH先生より待ち人数が多い…。

『何だよ、何だよ、M子先生、人気者じゃん!!』とまたしても心の中で…。

ヤッチは待っている間、M子先生の待ち人数がH先生より常に上回るよう応援して時間を過ごします。

(^_^;)

いつものようにくだらない妄想を張り巡らせていると、ヤッチの名前が呼ばれます。

ヤッチは診察室の中に入ります。

M子先生の話しで、担当して下さるのは男性のH先生とお伺いしていましたが、座っていらしたのは、女性の先生。

仮称A先生にしましょうか。

A先生:「荷物をそこにあるカゴにお入れいただいて、こちらにおかけください。」

ヤッチは言われた通り、バックをカゴに入れ、A先生の横に設けてある丸椅子に腰かけます。

ヤッチ:「はじめまして。よろしくお願いします。」

A先生:「こちらこそ。診察なんですが、H先生が後から参ります。その前に、私の方でいろいろとお伺いをして、問診をさせていただきます。問診の後にH先生から今後についてのお話があると思います。」

ヤッチ:「わかりました。よろしくお願いします。」

A先生:「まず、問診票を拝見させていただきましたが、特に気になる事というのは…?」

ヤッチ:「やはり、口を丸め込むと片目が閉じてしまうことですかね。なれてきていると言ってしまえば、それまでですが、やはり気にならないわけではないので、ストレスになりますかね~。」

A先生:「それは、御存知かと思いますが、麻痺してた神経が徐々に回復していく過程で、本来動かなくてもよい神経に誤って繋がった事が原因なんですね。簡単に申し上げると混線して神経が繋がってしまったということになります。」

ヤッチ:「その非行少年を更生させることはできないかと、今日はお伺いしたんですけど…?」

A先生:「他に気になっているというか、お気づきの症状はございますか?」

ヤッチ:「口を丸め込むときもそうなんですが、左側の表情筋を動かすと耳の中で風切り音のような音が聴こえます。」

A先生:「風切り音?」

ヤッチ:「実際に耳の中に風が入って来るわけではないんですが、高速道路を自動車で走っているときに、いきなり誰かが窓を開けた時のような音です。ただ、生活音があるような所では気にならないんですが、静かな部屋などで食事をしていると、ものを噛むたびに不快な音がします。リハビリの時にSTさんから、もしかしたら、アブミ骨耳鳴りではないかと言われたことがあります。」

A先生:「他には?」

ヤッチ:「うつむいて文字を書いたりしていると、左目の目玉が落ちそうになる感覚におそわれます。長時間、物書きはできないですね…。」

A先生:「なるほど…。」

ヤッチ:「それと関係するのかどうかわかりませんが、朝起きた時に、時々自力で左目を開けられない時があります。」

A先生:「顔がこわばったりしますか?」

ヤッチ:「今の冬の時期はどうしてもこわばります。時々顔をかきむしりたくなります。」

A先生:「それは朝が多いですか、夜が多いですか?」

ヤッチ:「圧倒的に朝です。朝起きた時は、顔半分が溶けてしまっているような感覚です。」

A先生:「口を開けた時に片目だけ涙が出たりということは?」

ヤッチ:「食事中にたまにウルウルすることはありますが、気になるほどポロポロしたりはしないですね。」

A先生:「それではお顔を実際に見させていただきますね?」

ヤッチ:「はい。」

A先生:「まゆを上げておでこにシワを寄せて下さい。」

ヤッチはおでこにシワを寄せます。

A先生:「これは、まず問題なくできますね?」

ヤッチ:「そうですね。」

A先生:「目を軽く閉じてください。」

ヤッチは目を閉じます。

A先生:「ギュッと目を閉じてください。」

ヤッチはギュッと目を閉じます。

A先生:「目を開けた時に、少しだけ左のまぶたの下がピクピクっとなりますね。」

ヤッチ:「自分じゃ思い切り目を閉じるなんていうことを普段しないですからね!?」

入院中やリハビリの時に耳鼻科の診察の時にやった事とほとんど同じです。

記事がますます長くなってしまうので省略です。

おそらく顔面神経麻痺の程度調べる柳原法やHouse-brackmann法を用いて評価しているのかと…。

関連記事:顔面神経麻痺のリハビリ~2013年03月

A先生の言われた通りのことをすべてできるには出来ますが、顔がピクピク動いてしまったり、片目が閉じてしまう時があります。

(^_-)

特に『ウー』と口を尖らせたり、『への字口』をすると顕著になります。

鼻を膨らませると、下のまぶたが連動して動くのは自分でも感覚として伝わって来ます。

よく耳を動かすことのできる人がいますが、あれに似た感覚かもしれません。

A先生:「お顔の写真を撮らせていただいてもよろしいですか?」

ヤッチ:「はい。どうぞ。」

表情を作るように言われ、何枚か写真を撮りました。

A先生:「私の問診は以上です。H先生はすぐにいらっしゃると思いますので、そこでもうしばらくお待ちください。」

誰も居なくなった診察室で、ヤッチはカルテを覗き込みますが、何が書いてあるのかサッパリわかりませんでした。

そこへA先生とは別の白衣を着た女医さんが診察室に入って来ます。

M子先生です。

M子先生:「あら?今日診察にいらしたんですか?」

ヤッチ:「はい。先日はありがとうございました。」

M子先生:「あ、いえ…。ずいぶんと待たされましたか?」

ヤッチ:「いえいえ、先生に夜の10時なんて聞いていましたけど、まだ外は明るいですよ。むしろ早く診てもらえたような気がしますよ。」

M子先生:「それは良かったですね。それでは…。」

M子先生は足早に診察を出て行かれました。

代わってA先生とH先生が診察室の中に入って来ます。

H先生:「今日診察させていただく、Hと申します。」

ヤッチ:「よろしくお願いします。」

H先生:「共同運動が出るということですけど、ひどくなっていますか?」

ヤッチ:「どうなんでしょうかね…。麻痺から徐々に感覚が戻って来ているので、感覚が戻った分、ひどくなっているようにも感じますが…。」

H先生:「ボトックス®の話しは聞きましたか?」

ヤッチ:「いえ。」

H先生:「簡単に申し上げると、ボトックス®注射というのは、あなたのように、本来動かなくてもよい顔の筋肉に少量ずつ注射をして、緊張した筋肉のこわばりを取ってあげるんです。言葉が悪いかもしれませんが、本来動かなくても良い筋肉に『動かなくていいよ。』と騙すと言ったらわかりやすいかな~。」

ヤッチ:「はい…。」

H先生:「最初に申し上げておきますが、注射を打てば必ず治るというものではありません。」

ヤッチ:「対症療法ということですよね?」

H先生:「そうです。注射を打つと、早い人では、2、3日。一般的には2週間前後で薬が効いて来ます。打ってその日のうちに効力が出るとは限らないんです。」

ヤッチ:「そうなんですか…。」

H先生:「で、2週間前後すると、あなたのように片目が閉じてしまうなどの症状が徐々に緩和されて行きます。」

ヤッチ:「…。」

H先生:「ただ、この薬の効力が半永久的に続くのではなくて、徐々に効果が薄れてきます。だいたい薄れて来るのが3~4か月です。」

ヤッチ:「はい…。」

H先生:「個人差はありますけど、3ヶ月、4か月したら、また注射を打って、これを繰り返します。そうだな~、この繰り返しを3回から4回やると、今まで気になっていたところが気にならなくなるかな…。」

ヤッチ:「ということは、このボトックス®なるものをやってみないとわからないっていうことになりますか…?」

H先生:「うん、でも、きっとよくなりますよ!」

ヤッチ:「…。」

H先生:「ただ、薬をどこにどのくらいの量入れていくかが、とても難しいんですよ。入れ過ぎると、完全にその部分が麻痺しちゃうからね。」

ヤッチ:「なるほど…。」

H先生:「先ほど、A先生も診たと思うけど、私にももう一度お顔の方を拝見させて下さい。」

先ほど、A先生の問診の時と同じようにH先生がヤッチの顔の動きを細かくチェックします。

H先生:「あごの下辺りの首筋が凝るっていうことはない?」

ヤッチ:「リハビリの時に『イー』を発音する時、私の場合、首筋にスジが出るので、STさんから気をつけるように言われているせいか、意識している分凝るということはないですね…。」

H先生:「そうですか…。その首筋辺りにも薬を入れたらいいかなと思ったんだけどな…。」

ヤッチ:「自分ではどこがどう間違って繋がちゃってるんだかサッパリわからないんで…。」

H先生:「それは皆さんそうですから、御心配されなくても良いですよ。(ボトックス®を)やってみますか?」

ヤッチ:「今日はそのつもりでお伺いしたので…。」

H先生:「そうするとですね。薬(ボトックス®)を発注しないとなりませんね。だいたい発注してから2週間後に薬が届きますから、その時また改めてお顔を細かくチェックしましょう。どこにどう薬を入れていくかもその時に。」

ヤッチ:「わかりました。お願いします。」

大きな病院なのに薬を発注してからでないと、処置できないというのもおかしな話です。

やはり性質上、薬は厳重に管理され、医療機関にストックしておくというわけにはいかないのかもしれません。

後でわかったことですが、ボツリヌス療法はどこの医療機関でも受けられるわけではなく、規定の講習実技セミナーを受講した医師のいる医療機関に限られるようです。

H先生はA先生にたずねます。

H先生:「『同意書』はお渡しした?」

A先生:「いえ、まだです。」

H先生:「それじゃあ、ご説明をして、次回の予約日も決めておいて?」

A先生:「はい。わかりました。」

H先生は診察室を出て行かれました。

A先生が今度はヤッチに向かって話しかけます。

A先生:「今、H先生からお話があったと思いますが、お薬の方は2週間後にこちらの医療機関に届くことになっています。」

ヤッチ:「みたいですね。」

A先生:「そうしますと、次回の診察は2週間経ってからということになりますけど、ご予約はいつになさいますか?」

ヤッチ:「2週間後というのは20日ですか?」

A先生:「そうです。それ以降ですと、先生の診察日は木曜日だけですから、2月は27日が診察日になります。」

ヤッチ:「20日に予約を取ることはできますか?」

A先生:「はい。大丈夫ですよ。ただ、ご予約の診察時間が17時以降でないと、空がありません。」

ヤッチ:「もう少し早い時間は無い?」

A先生:「申し訳ありませんが…。しかも17時に予約をお取りしても、実際の先生の診察は最短でもその2時間後くらい先になるかと…。」

ヤッチ:「お忙しい先生のようですから、仕方ないですね。では20日に予約を入れていただけますか?」

A先生:「わかりました。20日ですね。今予約票をお出しします。それと、この同意書に署名と印を押していただきたいのですが…?」

ヤッチ:「今ですか?」

A先生:「いえいえ、次回の診察日に持参していただければ結構ですよ。念のため、訂正印を押してもらうこともあるので、印鑑もご持参ください。」

A先生に渡されたのは、『ボトックス®による治療に対する同意書』というものです。

A3の用紙で3枚綴りになっています。

手入力でこのブログにアップしようかどうか迷いましたが、大変そうなのでやめました。

PDFファイルでアップしますので、ご興味のある方はリンクを貼っておきますので、ダウンロードしてみてください。

ここに書かれているボトックス®の説明の方がヤッチの説明よりずっとわかりやすいかも!?

『ボトックス®による治療に対する同意書』(PDFファイル)

A先生は話を続けます。

A先生:「H先生のお話にもあったように、ボトックス®というのは、一部の神経を麻痺させて、本来動かなくてもよい筋肉の動きを止めるものです。」

ヤッチ:「そのようですね。」

A先生:「もちろん薬の量が少なすぎても効かないし、多すぎると今度は眼瞼下垂(がんけんかすい)といってまぶたが下がって来てしまう副作用もあります。ただ、H先生のお話にもあったように、効果が段々と薄れてきますから、仮に薬が多く入ってまぶたが下がるような事が有っても、徐々にそれは元に戻ってくるので…。」

ヤッチ:「眼瞼下垂(がんけんかすい)ですか…。でも、了解です。ここは四谷ではないと信じます。」

A先生:「今、同意書をお渡ししましたが、仮に20日になって、『やっぱり受けたくない』とお思いになられた時はキャンセルされても結構ですから。」

ヤッチ:「わかりました。」

こうして、大学病院の本院でのボツリヌス療法の診察は終了です。

次回は2014年2月20日です。

まだ、同意書にサインをしていませんが、一度はボトックス®なるものを受けてみることに決めました。

20日の診察が終わったら、また記事にしたいと思います。




ボトックス®について、家に帰ってから、いろいろ調べてみました。

どうやら、ボトックス®の持つボツリヌス毒素は運動神経と筋肉の連絡を遮断することで、緊張した筋肉を弛緩させる働きがあるようです。

運動神経と筋肉の連絡役を買って出るのは神経伝達物質であるアセチルコリン。

つまりこのアセチルコリンの働きを弱めることで、ヤッチの片目が勝手に閉じてしまうのを封じ込めようという薬です。

アセチルコリンです…。

どっかで聞いたことありません???

そうです。

皆さん、よくご存知のアルツハイマー型認知症に処方されるアリセプトです。



アリセプトは、脳内のアセチルコリンがアルツハイマー型認知症では減少するため、このアセチルコリンを分解してしまうアセチルコリンエステラーゼという酵素を阻害し、アセチルコリンをできるだけ温存させてやろうという目的で作られた薬です。

関連記事:アリセプトとメマリーを理解しよう!!

プラスマイナスで表現するなら、アリセプトはアセチルコリンをプラスにする薬。

ボトックス®はアセチルコリンをマイナスにする薬。

ん…。

顔よりヤッチの脳は大丈夫なんでしょうか????

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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