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スマホ版 アルツ君は職人

進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。[スマホ版]

HOME (カテゴリー:アルツハイマー型認知症 )

食欲旺盛な職人

https://alzheimers.blog.fc2.com/blog-entry-53.html
こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

昨日は、このブログを更新しようと思ったのですが、中々つながらずに、断念してしまいました。

(-_-)

今日お話しするのは、昨日の出来事なのですが、内容がちょっと…。

かなりホラーチックな内容なので、お食事中を避けて、読んでください。

m(__)m

また、読むに耐えられない内容なので、女性は、できたら読まないでください。

心臓の弱い方やお子様も、決してこれ以上スクロールしないでください。

多分後悔します…。

さて、その内容はというと、当然のことながらアルツハイマー型認知症と主治医に診断され、現在要介護3のアルツ君が主人公です。

少し、前置きさせてもらうと、アルツハイマー型認知症に限らず、他の認知症についてもいえることだと思いますが、認知症が進むにつれて、記憶にかたよりが生じてくるようです。

ご存知の方も多いと思いますが、認知症の人は、遠い昔の記憶はハッキリとしているのに、ついちょっと前の事は、すぐに忘れてしまうということが多いようです。

その記憶にも、個人差はあるのでしょうが、過去の記憶については、まるで昨日のことのように、リアルに覚えていることが、よくあります。

もちろん、すべてを覚えているわけではなく、忘れて、歯抜けになっている記憶もあります。

とにかく、何十年も前のことを、昨日のこともおぼえていない人が、リアルに話し出すと、聞いている方はドキッとします。

でも、過去の記憶が鮮明だということは、認知症の介護をする人間にとっては、不幸中の幸いなのかもしれません。

もし、過去の記憶がまるで消失していれば、しゃべることもできなければ、箸を持つこともできないからです。

生まれてすぐの赤ん坊は、箸を上手に操ることは、もちろんできません。

これは成長の過程で学習によって身に着けた能力です。

この学習能力は、きっと記憶とも関係していることだと思います。

その記憶があるからこそ、今現在箸を握れるのではないか…。

反対に、もし過去の記憶がまるっきり消失していれば、しゃべったり、箸も握れないのですから、介護しなくてはならない項目増えてしまいますよね。

まあいずれにせよ、こんな分析をしても、確実にアルツ君のアルツハイマーは進行しています。

お気楽、ご容赦。

m(__)m

医学では解明できない『ブレインショッカー』なる悪魔が、住みついているのかもしれません。

前置きが長くなりましたが、そんなアルツ君。

普段は、キノコさんと一緒に夕飯を食べます。

特に理由はありませんが、長年の習慣で、ヤッチはアルツ君が食事をとり、お風呂に入り、床についてから夕飯を食べます。

昨日、そのアルツ君とキノコさん食事をとっていた時のことです。

(いいから早く進めよっ!!)

キノコさんが,自分の部屋にいるヤッチを呼びにきました。

キノコさん:「おじいちゃんが、ぜんぜん夕ご飯食べてくれないのよ。ちょっとなんとかして~。」

なんとかするのはアンタだろと言いたいところですが,天使の羽を持つヤッチは、一応、心配した顔をキノコさんに見せます。

(仕方なく)茶の間に降りていくと、椅子にふん反りかえって、目をとじたままの元植木職人がいます。

ヤッチ:「なんだ。なんだ~。国会中継でもあったら、問責決議案出されて、クビになっちゃうぞ~。」

アルツ君:「いいんだよ。クビになったって。首なんかない方がいい。」

ヤッチ:「メシは食ったの?」

アルツ君:「メシっ?メシなんか,あったのか?どれどれ…。」

ようやく目を開け、目の前のおかず類に、目を通します。

おかずのメインは、白身魚のフライのようです。

衣には、青のりがふってあるのでしょうか、ちょっとラメ入りな感じです。

そのほか、ヤッチがアルツ畑で収穫してきた焼きナスやら、トマトなど、見た目そんなにまずそうなおかずとは思えません。

ヤッチ:「早いとこ食べた方がいいんじゃない?明日デイサービス行くんだから栄養つけとかなきゃ。」

なんでデイサービスに行くのに、栄養つけなきゃいけないかと、突っ込まれると、なにも答えられませんが、思いついた言葉を適当に口にするのが、ヤッチです。

(^_^;)

アルツ君:「べつにどうだっていい…。」

やはり、気のない返事が返ってきました。

恋人同士なら、せっかく作った手料理を食べてもらえず、彼女の方は,お茶碗を洗う風を装いながら、背を向け、涙を浮かべています…。

ヤッチ:「食べてもらわないと、お茶碗片づけられないから、キノコさんのためにも、食べてやってよ。」

作戦変更です。

(^.^)/タンジューン

アルツ君:「しようがないな~。ばあさん(キノコさん)のために、食べてやるか!」

ようやく箸を手にして、白身魚のフライをガブリと…。

アルツ君:「んっ!なんだ?これは?金魚かっ?」

金魚をキノコさんが揚げるとは思えません…。

アルツ君:「なんか苦いぞ!!ばあさん!!お前、金魚を料理したのか?」

多分、青のりが、アルツ君に『苦い』と、感じさせたのでしょう。

アルツ君:「お前な!金魚を揚げるなんて、よっぽど、金に困っているんだなあ~。」

(確かに,お金に困っていますが、金魚は揚げませんっ!!)

そう言いながら、もう一口、ガブリっ!

アルツ君:「んっ!なんだ?これは?ニュルッとしたぞ?お前!腹ワタとってないな?」

多分、白身魚のフライに、チーズが入っていたので、『ニュルッ』と、きたのかと思料されます。

目の前にいるキノコさんは、すでに戦力喪失…。

食欲喪失…。

頭を抱えています…。

アルツ君:「なんだ?お前?具合でも悪いのかっ?」

黙ってうなずくキノコさん…。

(ー_ー)!!

アルツ君:「そうか~。具合悪いんじゃしようがない。俺の金魚を少しやろうか?」

キノコさんの小皿にも、歯型のついた金魚と思しきフライが、転がっています…。

首を横に振るキノコさん。

言葉も出ない様子です…。

もう、ここまできたら、職人のペースにハマるしかありません。

キノコさんには悪いが、ヤッチが追い打ちをかけます。

ヤッチ:「金魚が苦いなんて,なんで知ってるの?食べたことあるの?」

アルツ君:「ああ、あるさよ~。昔は、食うもんなかったから、何だって食べた。だけど、昔の金魚はもっと苦かったな…。」

ヤッチ:「何年前の話?」

アルツ君:「あれは10年前だな。確か戦争中だ!」

(10年前に戦争は、ありません!)

さっきまで目を閉じてうなだれていた職人さんの目がランランと輝きだしました。

(スーちゃん、亡くなっちゃたんですよね~。)

アルツ君:「お前!知らないと、思うけど、昔は何だって食べたんだぞ!知らないだろ?」

…父さん…

僕は知りたくもないです…。(涙)

誰だかわかりませんが、その当時の友達か幼馴染だったんでしょう…。

アルツ君は、独走態勢で、その人の名前を出して、語り始めます。

アルツ君:「あの頃はカズオと、よくスズメを食べたっけなあ~。スズメは美味いんだが、毛をむしるのが面倒なんだ。知らないだろ?」

…父さん…

『むしる』という表現が、リアルすぎます…。(涙)

「あとなあ~。猫をなあ…



m(__)m

これ以上は、動物愛護の観点からも、ふさわしくない内容なので、割愛させていただきます。

m(__)m

ご飯を食べないと、相談にヤッチの部屋を訪れたキノコさんは、多分、当面の間、魚料理はしないと思います…。

饒舌になり、自分のペースを取り戻したアルツ君は、むしろ食欲旺盛となり、おかずを残さず食べていました。

おかずの一品に加えられていた焼きナスは、アルツ君が借りている老人農園で実ったナスです。

アルツ君は、最近、農園の管理はするどころか、存在自体も記憶にないようです。

つまり出された焼きナスは、ヤッチが手塩にかけて育てた収穫野菜です。

その焼きナスを締めに口にしたアルツ君。

アルツ君:「やっぱり、買ってきたナスが一番美味いわっ!!」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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