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スマホ版 アルツ君は職人

進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。[スマホ版]

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運動不足な職人

https://alzheimers.blog.fc2.com/blog-entry-443.html
こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

このところ運動不足で胴回りが太くなっているアルツ君ですが、少し歩いてもらおうと施設に面会に行ってきました。

寒い日が続いているので、屋外に連れ出すのはどうかと思いましたが、施設内でくすぶっているのも健康的とは言えません。

いつものように、アルツ君に歩行車を使って1階のエントランスに下りてもらいます。

エントランスにある受付で、車椅子をお借りし、歩行車から車椅子に切り替え公園へ行くつもりです。

公園にある鉄棒を利用して、伝い歩きでもしてもらおうというヤッチの考えでした。

アルツ君:「おい、これ(歩行車)で外に行くのか?」

エレベーターの中でアルツ君が質問してきます。

ヤッチ:「行けるなら行ってもいいけど、多分身体が腐って来てるから無理じゃないか?」

アルツ君:「腐ってるとは失礼だな。せめて発酵してるくらいにして下さいよ。」

ヤッチ:「相当長いことヌカ床に埋まってた古漬けだな!?車椅子で公園まで行って、公園で少し歩こうよ。」

アルツ君:「もう歩いてるぞ。」

ヤッチ:「まったく、そういう口だけは減らないねぇ~。」

エレベーターのドアが開き、一階に到着です。

エレベーターから降りて、エントランスに向かいます。

エントランスに着き、エントランスにある長椅子に座ってもらいます。

ヤッチ:「ちょっと、そこに座ってて。今、車椅子を借りて来るから。」

entrance


普段、受付の女性職員さんに声を掛けて、ヤッチが車椅子のある場所まで車椅子を取りに行き、長椅子に腰かけているアルツ君に車椅子に乗ってもらい、それから屋外に出ます。

施設の受付はたいてい女性職員さんが二人一組で仕事をしていらっしゃるご様子で、介護職とは、別個に雇われている方のようです。

何人かの女性職員さんがシフトを組んでローテションしている感じですかね。

ヤッチは出入口近くにある受付窓口から女性職員さんに声を掛けます。

ヤッチ:「すいません、また車椅子をお借りできますか?」

女性職員さん:「は~い、どうぞ~。」

ヤッチは、アルツ君を長椅子に座らせて、車椅子を取りに行きます。

ヤッチはいくつかあった車椅子の空気圧を調べます。

女性職員さんの一人が受付のある部屋から、車椅子のある場所まで出て来てくれました。

女性職員さん:「空気の方は大丈夫ですかね?」

ヤッチ:「あっ、今調べさせてもらってます。」

女性職員さん:「でしたら、こちらはいかがですか?今うちのスタッフが使って戻ってきたものですから、間違いないと思います。」

ヤッチ:「でも、またすぐに使うんじゃないんですか?」

女性職員さん:「いえ、もう使わないと申しておりましたので、使っていただいて結構ですよ。」

ヤッチ:「それじゃあ、それをお借りしますね?」

女性職員さん:「はい。どうぞお使いください。」

ヤッチは車椅子をひろげ、アルツ君の方に車椅子を走らせます。

ヤッチ:「リムジン借りて来たぞ。リムジン。」

アルツ君:「かっー。リムジン。リムジンってなんだ?」

ヤッチ:「馬車だよ。高級な馬車。」

アルツ君:「馬なんていないぞ?」

ヤッチ:「馬は俺だよ。」

アルツ君:「それは、それは…。」

ヤッチ:「『それは、それは』、何?」

アルツ君:「それはそれは、後で高くつきそうですねえ…。」

ヤッチ:「たく…。早く乗って!!」

アルツ君に車椅子に乗ってもらい、屋外に出ます。

ヤッチ:「寒いでしょ?」

アルツ君:「まあね…。それより、あそこに居た女の人、弁当食ってたぞ?」

ヤッチ:「受付の人のこと?」

アルツ君:「そうだよ…。」

ヤッチ:「弁当はさすがに食わないでしょ。旦那さん、座ってたから、そういう風に見えたんじゃないか?」

アルツ君:「むこうも座って、モゾモゾやってたぞ?」

ヤッチ:「あそこで仕事してるんだよ。」

アルツ君:「かっー!!あんなところで!?あんなところで、ぶっつぁりこんで、(座り込んで)金がもらえるのかよ?」

ヤッチ:「見てると、けっこう忙しいようだぞ。お客さんやら、俺みたいに面会に来る人、それに電話の応対もしなくちゃならないから…。」

アルツ君:「ふ~ん…。」

ヤッチ:「旦那さんみたいに、メシを噛み噛み、外で仕事してきた人にはわからない話かもな?」

アルツ君:「まったく、わかりませんねぇ~。」

公園は施設から目と鼻の先の距離なので、こんな話をしていればすぐに到着です。

アルツ君:「はは…。今日は子どもが誰もいないな…。」

ヤッチ:「そうだな…。やっぱり寒いからじゃないか?」

アルツ君:「寒いって言ったって、子どもは風の子だぞ?」

ヤッチ:「子どもは外に出る気満々でも、きっとお母さんたちが外に出たくないんだよ。」

アルツ君:「そうか…。凧あげでもしてるかと思ったんだけどな…。」

ヤッチ:「そう言えば、凧あげも見なくなったな…。俺の子供の頃は、今の時期必ずと言っていいほど、電線に凧が絡まって、くるんくるん回ってた覚えがあるけどな…。」

アルツ君:「みんな、どこに行っちゃったんだろう…。」

確かにアルツ君の言うように、冬の寒い時期、人の居ない公園は寂しい感じです。

(-_-;)

ヤッチ:「車椅子からおりて、歩く練習するかい?」

アルツ君:「やだい。」

ヤッチ:「なんで?」

アルツ君:「だ~れも居ないところでやったってしようがないだろっ。」

ヤッチ:「誰も居ないから、邪魔が入らなくていいんじゃない?」

アルツ君:「やだい。今日はやめとく。」

ヤッチ:「『今日は』じゃなくて、『今日も』だろ?」

アルツ君:「うるさい!!」

笑いながら、返答しているところをみると、自分が歩いていないという自覚も有るし、記憶も有るようです。

ヤッチ:「じゃあ、いつなら歩く?」

アルツ君:「歩けるようになったら…。」

ヤッチ:「歩けるようにするために、歩くんじゃないの?」

アルツ君:「お前の話は分からん!!」

歩いてもらおうと、意気込んで来ましたが、何だか無理強いできない雰囲気…。

人の居ない公園というのが影響しているのかもしれません。

(-_-;)

ヤッチ:「じゃあ、今日は予定変更して、車椅子で、はとバスツアーでもやるか?どっか行ってみたいところある?三途の川とか、地獄とか?」

アルツ君:「そんなところに行きたいって言う奴がいるかっ!!」

ヤッチ:「天国はダメだぞ。切符、売れ切れちゃってるから。」

アルツ君:「うるさい!!」

ヤッチ:「仕方ない…。そこら辺、一周するかぁ…。そうだ!?駅の方に行ってみるか?電車が見えるかも?」

アルツ君:「構いませんよん。俺は乗ってるだけだから…。」

ヤッチ:「たまには、別の方面にドライブするかぁ?寒くないかい?」

アルツ君:「ああ、大丈夫だ。グラグラ煮えたぎってる。」

失敗でした…。

(-_-;)

最寄り駅の方へ向かいましたが、行きはよいよい、帰りは何とかです…。

行きは下り坂、帰りは上り坂…。

(-_-;)

ヤッチ:「何だか。俺が運動しに来ちゃったみたいだよなぁ…。」

アルツ君:「そうだよ。ちっとは鍛えておいた方がいいぞ。」

ヤッチ:「何言ってやがるんだかなぁ…。だいたい傾斜のところ、ちょっと横に傾くと、車椅子がきしむような感じだぞ?」

アルツ君:「そうか?俺はそうでもないぞ?」

ヤッチ:「あんたがきしませてるんだよっ。やっぱ、体重、確実に増えてるよ。」

アルツ君:「いっぱい着込んでるせいだろ。」

ヤッチ:「なわけはない。横断歩道渡ったときも、段差乗り上げる時に、テコの原理が働かなかったもの…。」

アルツ君:「鍛え方が足りませんねぇ…。」

ヤッチ:「ホント、言ってくれるよな…。このまま自動車にぶつかっても、自動車の方がすっ飛ぶんじゃないのか?」

アルツ君:「こっちはケガしなくて済むじゃんかよ。」

ヤッチ:「大丈夫。二人ともぶつかる前から、毛が無いから…。」

アルツ君:「…。」

ヤッチ:「反応しろよっ。」

アルツ君:「いや、今日はやめとく…。」

ヤッチ:「どう見ても運動不足だよな…。」

アルツ君:「どう考えても、美味いもんが食いたいですね…。」

坂を上りきり、少し歩いてようやく施設の建物が見えてきました。

ヤッチ:「今度は俺が車椅子に乗るから、旦那さんが車椅子を押してよ?」

アルツ君:「今日は定休日ざんす。」

ヤッチ:「営業日の無い定休日のくせしやがって…。」

施設のエントランスに到着です。

(|||-ω-)チカレタ…

アルツ君に再び長椅子に腰かけてもらいます。

車椅子を元の場所に戻さなくてはなりません。

ヤッチは靴を脱ぎ、施設のスリッパに履き替えようとします。

そこへ、出かける時に車椅子を貸して下さった受付の女性職員さんが受付の部屋から出てきます。

女性職員さん:「お帰りなさい。もう、車椅子の方はお使いになられませんか?」

ヤッチと女性職員さんが会話していた場所は、アルツ君のすぐ脇です。

ヤッチ:「あ、はい…。」

女性職員さん:「では、私が戻して置きますので、ここで結構ですよ。」

ヤッチ:「すいませんね…。お仕事中なのに(部屋から)出てきてもらっちゃって…。」

女性職員さん:「あ、いえ…。」

ちょっとしたことですが、こういう配慮は実にうれしいものです。

しかし、長椅子に腰かけているアルツ君が会話に割って入り、女性職員さんにニヤニヤしながら話し掛けます。

アルツ君:「そうだよ~。ちっとは動いた方がいいよ~。」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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