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スマホ版 アルツ君は職人

進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。[スマホ版]

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寝正月

https://alzheimers.blog.fc2.com/blog-entry-439.html
こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

この記事を書いているのは、2014年1月2日の深夜です。

『去年』の大晦日と言うと、2013年12月31日になり、二日前の一昨日のことになります。

『一昨年』の大晦日と言うと、当然のことながら、2012年12月31日ということになり、丸々一年を挟んでさかのぼることになります。

何だか頭の中がぐちゃぐちゃになり、ドーナツグラフが上手く機能しませんね!?

当分この日付に関しての算数的組み立ては、しっくり行きそうになく、モヤモヤした気分はしばらく続きそうです。

きっと、認知症の人の頭の中の感覚は、常にこんな感じなのかもしれませんね~。

(-_-;)

『一昨年』の大晦日はアルツ君が外出許可をもらって、特養からキノコさんの部屋に帰って来たのですが、部屋で意識を失い、救急搬送されるという事件がありました。

[関連記事:救急搬送される職人

こんな事件があると、ちょっと一時帰宅っていうわけにはいかなくなります。

で、去年の大晦日(一昨日)はキノコさん、姉と一緒に、おせちを持って、面会に行ってきました。

元旦に面会に行くのが通常パターンなのかもしれませんが、姉が元旦は都合が悪いということで、一日早い面会です。

キノコさんが面会に来てくれたおかげで、アルツ君の気分も上々です。

アルツ君:「かっー!!この里芋はお前(キノコさん)が煮たのか?火を起こすところがよく有ったな?薪なんてお前のところに有ったのか?」

キノコさん:「なんで?いつの時代の話をしているの?ガスが有るじゃない…。」

アルツ君:「お前のケツから出たガスか?」

キノコさん:「失礼ねっ。」

いつものように、アルツ君、冗談の通じないキノコさんに先制攻撃を仕掛け饒舌になります。

姉:「パパ、今度の1月5日に初詣に行くんだよね~?」

キノコさん:「あら?誰と行くの?」

姉:「ここの施設で送迎をしてくれるらしいから、ここに入所している人たちと一緒に行くのよ。」

キノコさん:「へー。そんなことまでしてくれるの?いいわね~。」

アルツ君:「だけど、お賽銭が無いんだよな~。」

ヤッチ:「フード付きの上着を着て、前の方で拝んでれば、誰かフードに投げ入れてくれるよ。」

アルツ君:「そんな上着、持ってたかなぁ…。」

ヤッチ:「頭を怪我するかもしれないから、ヘルメット持参の方がいいかもよ!?」

アルツ君:「そんだったら、ヘルメットだけ持って、ひっくり返しとけばいいじゃんかよ。」

キノコさん:「どうして、あんたたちは、悪巧みとなると、そう次から次へと言葉が出るの?」

アルツ君:「はは~ん。お前にも俺の脳ミソをやろか?ヘルメットに金が貯まったら、お前にも少しやるぞ!?」

キノコさん:「まあっ。バチが当たるわよ。」

アルツ君:「当たるんだったら、カネの方がいいなぁ…。」

ちょびっと書いただけでも、この日のアルツ君のお調子者ぶりはお分りだと思います。

アセチルコリンだか、ドーパミン出まくり状態です。

(^.^)/~~~

そんなこんなで、去年の大晦日は、アルツ君、キノコさんと楽しいひと時を過ごせたようです。

夕方になり、ヤッチとキノコさんはアルツ君の施設を後にします。

姉は、二人が帰った後も、アルツ君の夕飯の介助をするというので、居残りです。

アルツ君の居室を出ると、職員さんに呼び止められます。

職員さん:「明日の元旦は、どなたかこちらにいらっしゃるんですか?」

ヤッチ:「面会ですか?」

職員さん:「ええ、まあ、実は明日、ここで『新年祝賀会』が有るものですから…。」

ヤッチ:「何時からですか?」

職員さん:「お昼前後になると思うのですが…。誰も(面会に)いらっしゃらないと、お父様のご機嫌が悪くなるのでは!?と思いまして…。」

ヤッチ:「『だれも来ない』とか、『そんな話は聞いていない』って、オカンムリになりそうな気配ですか?」

職員さん:「ええ、まあ…。他の入所しているご家族の方も、この日は多数おみえになるはずなので、どなたかいらして下されば、ありがたいなぁ…、と。」

ヤッチ:「わかりました。母は、今日も来ているので、体力的に無理そうなので、私がお伺いしますよ。」

職員さん:「ご無理申し上げて、申し訳ありません。そうしていただけると助かります。」

2014年1月1日もヤッチの面会決定です。

ヤッチは翌日の元旦、11時ごろに施設に到着するよう自転車を走らせます。

何だか、人も自動車も少なくて、東京とは思えないような静けさですね~。

アルツ君の居るフロアに着くと、着物姿の女性職員さんや背広姿の男性職員さんが大勢います。

フロアに着いた途端に、全員から一斉に新年の挨拶をされたもんだから、ヤッチもビックリです。

ヤッチ:「個別に挨拶しなくてはいけないところ、まとめての挨拶で失礼します。こちらこそ本年もよろしくお願い申し上げます。」(日本語、変!?)

毎年のことながら、新年の挨拶は得意ではありませんね…。

(-_-;)

挨拶を済ませ、アルツ君のところへ向かいます。

アルツ君、廊下に設けられたソファに腰かけ、テレビを観ています。

ヤッチ:「駅伝を観ているのかい?」

アルツ君:「観てるんじゃなくて、聴いてるの。」

ヤッチ:「旦那さん、駅伝なんて好きだったんだね?」

アルツ君:「別に好きなわけじゃないけど、たまたまテレビが点いていたから…。それより、お前、なんか用か?」

ヤッチ:「用ってほどでもないけど、お年玉をせびりに…。」

アルツ君:「カネなんて有るわけないだろっ。」

ヤッチ:「だよな!?今日は新年の祝賀会が有るとかでさあ…。旦那さんのボディガードをどうしても引き受けてくれって言われたから、来たんだよ。」

アルツ君:「へえ、そんなのが有るのか?俺は聞いてないぞ。」

ヤッチ:「聞いていても聞いていなくても、同じだろ!?おそらくここの施設長かなんかの挨拶があって、乾杯だろうと思うよ。」

アルツ君:「施設長なんているのか?俺はイッペンも顔なんて見たことないぞ?」

ヤッチ:「多分、今日は姿を現すから、見られるよ。イッペン見れば十分だと思うよ。」

アルツ君:「そんなことより、昼飯はまだなのか?」

ヤッチ:「だから、その新年の挨拶が終わってからじゃないのかい?」

アルツ君:「そんな下らんことやらんでもいいから、早く昼飯を食わせればいいんだよ。」

ヤッチ:「まあ、まあ、そうおっしゃりなさんな。職員が着物や背広をお披露目したい日だと思って勘弁してやってくれよ。」

アルツ君:「俺も背広を着るのか?」

ヤッチ:「背広なんて、ここに持って来て無いよ。それに有ったとしても、裸足じゃないかよ。どこぞの芸能人と同じで、靴下履くのがだいたい嫌いなんだろ?」

アルツ君:「まあね。」

アルツ君の背広は、引越しの際にすべて処分してしまっているので、もうどこにも有りません。

(-_-;)

さすがに、理由をアルツ君に説明できませんでした。

(-_-;)

結局、新年祝賀会はヤッチの予想通り、施設長の挨拶に始まり、乾杯の音頭で、配られたリンゴジュースを飲むというものでした。

失礼な話しかもしれませんが、ヤッチが出席する意味も正直無かったような…。

(-_-;)

乾杯のあと、昼食になりました。

アルツ君とテーブルにつきます。

新年らしく、おせち料理が振る舞われます。

こちらは、素晴らしい料理で、目を見張るものが有ります。

お重ではありませんでしたが、一段箱に料理がぎっしり詰まっています。

しかも、見た目はそのままに、でもちゃんと細かく切って有ります。

振る舞われたおせち料理
  • お雑煮
    • 紅白の丸餅
    • 野菜
  • 刺身
    • ほたて
    • 甘海老
  • お煮しめ
  • 蟹の重ね蒸し
  • 栗きんとん
  • 黒豆
  • 伊達巻
  • 数の子
  • 昆布巻き

これ以外に職員さんが鯛の身をほぐしたものを小皿に取り分けて、入所者さん一人一人に配って回っています。

ケータイを持って来なかったので、写真におさめることができませんでした。

(-_-;)

ヤッチ:「なんだよ、なんだよ、ずいぶんと豪華じゃないかよ。」

アルツ君:「日頃の行いがいいからな。」

ヤッチ:「『日頃の行い』とは?」

アルツ君:「食っちゃ寝、食っちゃ寝だ。」

ヤッチ:「ぼろ儲けだな?」

アルツ君:「まあね。」

ヤッチ:「俺の部屋の冷蔵庫には、牛乳と醤油とマーガリンしか入っていないぞ?」

アルツ君:「仕方ありませんね~。醤油でも舐めてるんだな。」

ヤッチ:「『お前も少しつまむか?』ぐらいの愛情表現は無いわけ?」

アルツ君:「無いっ。(即答)」

アルツ君、出されたおせちを最初は丁寧に箸でつまんでいましたが、終いにはスプーンでかきこんでいます。

ヤッチ:「おー、おー、ショベルカーかブルドーザー並みのかき込み様だな?これなら公共工事も早く終わるわ…。ちゃんと味わって食ってるのか?」

アルツ君:「いつまでも口の中に入れておくと、味が無くなるのっ。」

ヤッチ:「ものは言い様だな。おせちの必要があったかどうかも疑わしいもんだ。だいたい数の子と黒豆を一緒に口に放り込んで美味いのか?」

アルツ君:「俺が決めるんじゃなくて、胃袋が決めるのっ。」

昔からアルツ君は早食いでしたが、おそらくこれだけの料理を食べるのに15分もかかっていなかったような…。

他の入所者さんは、まだ食事の最中です。

アルツ君の食べ終わるのを見計らって、職員さんがアルツ君のお昼に飲む薬を持って来て下さいます。

薬を飲み終え、アルツ君が締めのお茶をすすります。

アルツ君:「なんだか薬を飲んだら、眠くなっちゃったなぁ…。」

ヤッチ:「いやいや、なんぼなんでも、そんなに早くに薬は効いてこないと思うぞ?」

アルツ君:「でも、眠くなっちゃったんだよな…。」

ヤッチ:「ここは相撲部屋じゃないんだからさ…。それに稽古もしてないわけだろ?」

アルツ君:「そうだけど、俺は部屋に戻って寝るぞ。残ってる食い物はお前が食っていいぞ。」

ヤッチ:「いやいや、完食だし…。」

どうしても、アルツ君が眠いというので、アルツ君と居室に戻り、ヤッチはアルツ君の入れ歯を外し、洗面所で洗います。

アルツ君にも、口をすすいでもらいます。

ヤッチ:「入れ歯は外して寝るのか?」

アルツ君:「いや、着けて寝る。食い物の夢が出て来た時、食えないからな!?」

ヤッチ:「まだ、食うのかいっ!!」

よほど眠かったのかすぐさま、アルツ君はベッドで仰向けになります。

ヤッチ:「まさに寝正月だな?」

アルツ君:「そっ。寝るのが仕事だからな。」

ヤッチ:「少し頭を高くして寝た方がいいぞ?食ったものが逆流するから…。」

ヤッチはリクライニングのスイッチを入れ、少し頭を高くします。

スイッチを操作しているヤッチの耳元で、仰向けの姿勢ながらもアルツ君が何かを口ずさんでいます。



♪も~♪

♪い~くら寝ても~♪

♪寝正月~♪



アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


本年もどうぞ

よろしくお願い申し上げます。

m(__)m

引き続き応援のポチもよろしくです。

m(__)m

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