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スマホ版 アルツ君は職人

進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。[スマホ版]

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介護における『嫌がることをしない』とは

https://alzheimers.blog.fc2.com/blog-entry-411.html
こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

前記事で書かせていただいたように、アルツ君、ちょいとここへ来て、様子が変です。

アルツ君が入所している施設(特養)の職員さんによれば、機嫌が悪く、大声をあげ、手を上げる(暴力を振るう)ような仕草も見せるため、手をつけられない時も有るのだとか…。

(-_-;)

寝起きの時、特に朝が多いらしいですけどね。

そんな話を聞いたものですから、今週はヤッチもほとんど毎日面会に行っています。

アルツ君が不穏なのも心配ですが、他の利用者の方に迷惑になったり、施設の職員さんを手こずらせるのは困りものですからね…。

そんなことを言いつつ、ヤッチが毎日、施設に顔を出す方がもっと迷惑かも?ですが…。

(^^ゞ

面会に行き、何度かアルツ君の元気のない様子は目の当たりにしていますが、まだアルツ君が興奮して、声を荒げるような瞬間は目にしていません。

気になったのは、アルツ君が、しゃべったり、行動を起こそうとする前に、必ずと言っていいほど、『おかしいなぁ?』、『なんか変だ…』、『わからない…』、『すーぐ忘れちゃうんだよな…』とつぶやくこと…。

これまでも、そういうことは、たびたびあったのは事実ですが、ちょっくら頻度は増えているようにも見受けられます。

認知機能の方も一時的なものかもしれませんが、落ちているような…。

まず、時計を読めません。

以前から、カレンダーを読むことが上手くできないのは知っていましたが、ここへ来て、時計の針を読めないようです。

読める時もあるみたいなんですけどね~。

認知症の進行は階段を下りるがごとく、徐々に進行して行くなんていう話を耳にしますが、アルツ君の場合も、その階段を一段下りたということになるのでしょうか…。

でも、これ、当たり前の話で、人間全般がそうなのであって、何も認知症の人に限ったことではないと思うのはヤッチだけでしょうか…。

また、一段登ることもあるでしょうしね…。

記憶に関していうなら、ヤッチの場合、一段抜かしで下りているという感じです。

(^^ゞ

とにかく、施設の職員さんの誰にお伺いしても、『手をつけられない時がある』という答えが返ってきます。

(-_-;)

それで、一昨日はヤッチの顔面神経麻痺の診察があったのですが、診察後の病院からの帰り道に、友人Yさんの家に寄り、このことを話しました。

『ならばいっしょに面会に行きましょう』と言ってくれたので、一昨日はYさんとアルツ君のいる特養に面会に行ってきました。

Yさんと二人で、アルツ君の居室のある3階に向かうと、ちょうどアルツ君、手すりにつかまり、廊下をゆっくり歩いています。

アルツ君もこっちの姿に気づいた様子で、こちらを見ています。

ヤッチはYさんとアルツ君の近くまで歩いて行きます。

アルツ君の立っていた場所のすぐそばにソファがあります。

アルツ君、ヤッチに対して、そのソファに座るよう目くばせをします。

アルツ君:「おい、お前、ちょっとそこに座れよ。」

静かなトーンですが、あまり機嫌のよくないことはその表情からすぐにわかりました。

後で聞いた話ですが、このことはYさんにもすぐにわかったそうです。

ヤッチ:「なんだって?」

アルツ君:「いいからそこに座れよ!!」

アルツ君が先にソファに腰かけ、ヤッチもその後に腰かけます。

アルツ君:「お前に前々から言ってやろうと思ってたことがあるんだ…。」

ヤッチ:「なんだって、そんなにかしこまって…??」

アルツ君:「いいから、きけよ!!あれ!?何だっけかな!?おかしいなぁ…、何だっけかな…。」

アルツ君の頭を開いて、脳ミソを直接見たわけではありませんが、言いたいことが有るのに、その言いたいことを喉元までくる直前で忘れてしまうというというのが、この時アルツ君から受けた印象です。

ヤッチ:「がんばれ、がんばれ~い!!」

アルツ君:「冗談じゃないよっ!!あれ、何だっけかなぁ…。」

ヤッチ:「がんばって無理なら、止めた方がいいと思うぞ!?」

アルツ君:「そうじゃないよっ。おかっしいなあ…。」

ヤッチ:「頭の中にあるのはボタモチじゃないのか?」

アルツ君:「当たり前だ!!ボタモチのことはいつも(頭の中に)あるさよ~。」

ヤッチ:「あんまり、いろんな事をおぼえてると忙しくて仕方がないぞ!?やめちまった方が気楽だぞ。それより今日は、Yさんが旦那さんの顔を見たいって来てくれたぞ?」

Yさん:「お久しぶりです!!」

アルツ君:「あー、どうも。」

アルツ君の表情がにこやかになります。

Yさん:「俺の事、おぼえてます?」

アルツ君:「わかりますよ。」

Yさん:「へー、たいしたもんだ~。」

Yさんが来てくれたことで、アルツ君の表情が穏やかになりました。

アルツ君の表情が戻ったところでアルツ君の居室に行き、ゲテモノ食いの話に華を咲かせます。

『カンガルーの肉を食ったことがあるか』、『ワニの肉は鶏肉に近い』、『カエルもまあまあ美味い』『鳥を食うならスズメが一番美味い』、『犬を食うなら赤犬じゃなきゃダメだ』、『イナゴは足を取ってから食う』等々…。

女性なら、眉間にシワが寄るような話ばかり…。

アルツ君が美味いと思うようなものは、すべて最初に『赤』が付かないといけないようです。

『赤犬』、『赤猫』、『赤ヘビ』…。

『赤飯』も確かに大好物ですからね。

(^^ゞ

ちなみにYさんの大好物は女子高生の太ももです。

(^^ゞ

ヤッチとYさんとの会話はいつもこんな話ばかりです。

女子高生の太ももは右と左ではどっちが美味いか??…

そして、アルツ君ですが、結局、一番美味いものは『ボタモチ』に落ち着きます。

ボタモチに決定したところで、Yさんがアルツ君に究極の質問をします。

Yさん:「ボタモチの『ボタ』とボタモチの『モチ』だったらどっちを選びますか?」

アルツ君:「んっ?」

Yさん:「ボタモチの『ボタ』はあんこ…、『モチ』はもち米…?さあ、どっちですか?」

アルツ君:「う~ん…。やっぱり、あんこだろうねえ!?」

たしかに『モチ』だけはヤッチも嫌ですね~。

(^^ゞ

このゲテモノ食いの話しや二択問題はずいぶんとアルツ君の脳を活性化させたようです。

脳を働かせたせいか、アルツ君、オネムになってしまいます。

アルツ君に昼寝をしてもらうことにして、居室を出ます。

居室を出たところで、Yさんがヤッチ話しかけます。

Yさん:「(アルツ君は)ぜんぜん、元気じゃないですか~?ブログにもうダメそうだみたいなことを書いていたから、心配しちゃいましたよ~。あーあ、○○さん(ヤッチのこと)にまた、騙されましたよ~。」

ヤッチ:「ん?『また』?『また』って、まるで、俺がいつもウソをついてるみたいじゃないですか?」

Yさん:「だって、そうじゃないですか!!」

施設の出口に向かう途中、施設の女性職員さんがいらしたので、ヤッチの名誉のためにもここは職員さんの口から、本当のことをYさんにおっしゃっていただく必要が有ります。

ヤッチ:「今日の午前中は、父はどんな具合でしたか?」

女性職員さん:「やはり…、いつも通りと言うか…、興奮されることが多くて…。近寄りがたい時がありますかね~。パンツも取り替えさせてくれない時があります…。」

Yさん:「えっ?さっき、○○さん(ヤッチ)は普通にパンツを取り替えていましたよ?」

女性職員:「それは、多分、ご家族だから…。」

Yさん:「そんな事ないんじゃない?俺がそばでじっと見てたんだから。」

女性職員さん:「…。」

Yさん:「引っ剥がしちゃえば、いいじゃん!!多分、お父さん、何にも言わないよ。さっきの○○さん(ヤッチ)がずり下げてたのを俺も見てたよ。文句の一つも言ってなかったよ。それに取り替えないから機嫌が悪いんじゃないの?」

女性職員さん:「はぁ…。」

施設の職員さんの間では利用者が『嫌がることをしない』というのが徹底しているようです。

無理強いすれば、『虐待』につながることだし、本人の尊厳を傷つける事にもなりかねないというのが、その背景にあるのかもしれません。

職員教育が行き届いていることの表れでもあります。

先日、アルツ君の今後一年間の介護計画を決めるケース会議(サービス担当者会議)でも、同じようなことを施設の職員さんから言われました。

職員さん:「何かご家族様の方からご質問等はございますか?」

ヤッチ:「父はよく室内履きの踵(かかと)を踏んでいるので、踵を踏まないように声掛けをして下さるとか、指を突っ込んできちんと履かせてもらうとかできないですかね?」

職員さん:「もちろん声掛けはさせていただいていますが、やはりお父様が拒絶するものですから…。」

ヤッチ:「踵まで父が手を伸ばすのは、面倒だからそうしないだけで、スッと履かせてしまえば、文句を言わないと思うんですが…???」

職員さん:「おっしゃる通りなんですが、やはりこちらとしましても、嫌がるものを無理してまで、履いてもらうということはできないんですよ~。」

ヤッチ:「でも靴の踵を踏んだままだと、万が一、地震が来て非難しなくてはいけなくなった場合、返って危険なんじゃないかなぁ…???」

職員さん:「…。」

ヤッチ:「信頼関係の問題じゃないかなぁ…。手出しもしないのなら、信頼関係も生まれないんじゃないかなぁ…。」

たしかこんなやり取りだったと思います。

ヤッチの中では釈然としないものが残りました。

この記事をご覧になられている方の中には、介護の仕事している方も多数いらっしゃると思います。

これだけ、長いことブログをやっていれば、おそらくアルツ君の入所している施設で働いている方もご覧になっているのでは?

ここから書く内容は多分、そういった方達からすると、実に素人の発想で、気分の良くない内容かもしれません。

でも、どうか、一緒に考えてください。

批判として捉えるのではなく、課題として捉えていただけるとうれしいです。

Yさんはヤッチに後でこんなことを言っていました。

Yさん:「職員はみんな介護の勉強ばかりしている人達なんじゃないですか?勉強したことは、きちんとできる人ばかりなんじゃないですかねえ~。」

ヤッチにも、なんとなく、Yさんが言いたいことが分るような気がします。

最近はマニュアル主義なんて言われるぐらい、どんなものにもマニュアルが付いてきます。

そして、マニュアルに忠実であることを職員教育や社員教育の中で徹底させられます。

マニュアルを勉強しておけば、たいていのことに対応できるという教育を受けます。

そうなると、マニュアルこそがすべてで、マニュアルに無いことは『あり得ない』ことになってしまう可能性があります。

言い換えれば、マニュアルに書かれていることが絶対で、丸暗記しておけば、間違いないという錯覚に陥るわけです。

もう、丸暗記ですから、マニュアルに書かれていることに、『なぜそうしなくてはいけないのか?』は考えなくて良いわけです。

でもねえ…。

イエスかノーかしかない、デジタルの世界じゃないわけですからね…。

相手にするのは人間ですからね…。

仮に介護のマニュアルに『利用者や被介護者の嫌がることはしないようにしましょう。』と書かれてあったとします。

もし、ヤッチがこのマニュアルの草案を書く人間だったら、多分こうは書かないと思います。

じゃあ、どう書くのよ?

『利用者や被介護者になぜ嫌がられるのかを考えましょう。』

これに対しての答え、皆さんはどうお考えになりますか?

ん?

ヤッチは?

むっ、むっ…。

それだけは教えられません~。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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