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スマホ版 アルツ君は職人

進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。[スマホ版]

HOME (カテゴリー:音楽療法 )

音楽療法の中での質問

https://alzheimers.blog.fc2.com/blog-entry-353.html
こんにちは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

昨日、特養に行き、アルツ君と面会してきました。

エレベーターで3階のフロアに上がると、廊下に出されたテーブルの前にアルツ君が腰かけています。

廊下の壁際がアルツ君の定位置です。

テーブルを挟んで、アルツ君の斜め前には男性の入所者(利用者)さんもいます。

この入所者さん、ひそかにヤッチは『どーしたらいいんですかおじさん』と呼んでいます。

時々会話を交えるんですが、会話の中身はいつも質問形式です。

「表札を書こうと思うんだけど、どーしたらいいんですか?」

「家系図を女房に頼まれているんですが、どーやって作ったらいいんですか?」

「この辺に宝くじ売り場はありますか?」

などです。

アルツ君と同じように、会話そのものはキャッチボールができる(?)のですが、やはりおっしゃってることが、少し現実離れしているような印象です。

ヤッチが曖昧な答えを返したりすると、必ずこうおっしゃいます。

「どーしたらいいんですか?」

この日も会話の内容はわかりませんが、二人で話し込んでいる様子…。

施設からの脱走を二人で企てているんでしょうか…??

ヤッチは会話に夢中になっているアルツ君に話しかけます。

ヤッチ:「今日は音楽療法のある日じゃないのか?」

アルツ君:「ふん。知らないぞ。それより今忙しんだ。」

会話に忙しいということなんでしょう。

ヤッチ:「月に何回も音楽療法があるわけじゃないから、出た方がいいんじゃないか?」

アルツ君:「誰にも(施設の人から)声をかけられないもん。」

そんなはずはないと思い、近くにいらした施設の職員さんにたずねます。

ヤッチ:「今日は音楽療法がある日なんですよね?」

職員:「はい、お声掛けさせていただきましたが、○○さん(どーしたらいいんですかおじさん)と話しこまれていて、『忙しいから行かない』とおっしゃられたもので…。」

ヤッチ:「まだ、(音楽療法は)やってますよね?」

職員:「もう始まっているとは思いますが、まだやっていると思います。」

ヤッチ:「途中から参加させてもらっても構いませんか?」

職員:「はい、大丈夫です。」

ということなので、アルツ君を途中参加させることに…。

ヤッチ:「ほら、行くべ?」

アルツ君:「どこへよ?」

ヤッチ:「2階でやってる音楽療法!!」

アルツ君:「2階で!?いつも2階だったっけ?」

ヤッチ:「『いつも』って言うことは、音楽療法を覚えていたんだ!?大したもんだ。」

アルツ君:「まだ、そんなにボケちゃいないぞ。バカにすんな!!」

ヤッチ:「ごめん、ごめん。もう始まってるっていうから、はやいとこ行こう!!」

アルツ君:「ちぇっ、『ごめん』は一回聞けばたくさんだ!!」

アルツ君を連れ、2階へと急ぎます。

エレベーターの扉が開くと、ピアノの音が聴こえてきます。

アルツ君:「はは~ん、やってやがる。」

ヤッチ:「音楽が好きなんだから、最初から出ればよかったのに…。」

アルツ君:「だって、だれも俺に声をかけてくれないんだもん、ちくしょう…。」

いつものように音楽療法はピアノを囲むように、入所者さんたちが車座になっています。

ちょうど、アルツ君が到着したときに、退席される方がいて、アルツ君はその方が座っていた席に座らせてもらいます。

途中からだったので、どうかなと思いましたが、内容はアルツ君にもすぐ理解できるものでした。

先生がピアノを演奏し、演奏した曲名を当てるというもの。

そして、その曲がどこの地名を題材にしているのかを当てるというものです。

まったく、余談ですが、『音楽療法』のことを記事にするのは非常に難しいです。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

ピアノの音を文字にできないですからね…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

これから、書く歌詞はピアノの音だと思って、読み進めて下さい。

歌詞が間違っていたらごめんなさい。

m(__)m

先生:「それでは今から曲を演奏しますよ~!何の曲かを皆さん考えて下さ~い!」

♪知床の岬に~ はまなすの咲くころ~

もう、歌詞を口ずさんでいる方がたくさんいらっしゃいます。

先生:「この曲、皆さん、曲名おわかりになりましたか~?」

入所者さん(一同):「知床旅情!!」

ほとんどの入所者さんがドヤ顔です。

先生:「皆さん、早いですね!?素晴らしい!!この曲、森繁久彌さんがお歌いになったことでも有名ですよね?」

アルツ君:「俺も今歌ってたよ。」

先生、苦笑です…。

しかも軽くどころか、流されます。

先生:「では、この曲、どこの地方を歌った曲なんでしょうね?」

入所者さん(一同):「北海道!!」

またしても入所者さんはドヤ顔です。

アルツ君、先生に相手にされなかったためか、今度はとなりに座っている入所者さんに話しかけています。

アルツ君:「北海道はでっかいどう、てか!?」

父さん…。

それはあまりにつまらなすぎるわけで…。

…by純

先生:「皆さん、すごいですねー。じゃあ、また曲を弾きますね?当てて下さいね~?」

♪湯島通れば~ 想い出す~

♪お蔦主税の~ 心意気~

ヤッチは先生の演奏している曲が全くわかりませんでした。

(-_-;)

歌詞は後から調べて書いたものです。

[参考:細道のMIDI倶楽部]

でも、この曲も高齢者の方々には、すごく懐かしい身近な曲のようです。

先生:「おわかりになりました?曲名わかります?」

入所者さん(一同):「湯島の白梅!!」

またもや、ほとんどの方が即答です。

先生:「本当に皆さん素晴らしいですね~。もう、どこかもお分かりですよね?」

入所者さん(一同):「湯島!!」

先生:「すごい、すごい…。湯島に行かれたことはありますか?」

先生が入所者さん一人一人に聞いて回ります。

アルツ君にも先生の質問が回ってきます。

先生:「どうでしょう?湯島には行かれたこと、あります~?」

アルツ君:「当たり前さよ~。あのあたりは若い頃、散々遊び歩いたところだもの~。」

まさか、吉原あたりじゃないんでしょうね…??

先生:「お生まれがそちらなんですか?」

アルツ君:「俺は埼玉だよ~。」

先生:「勤め先が湯島の方だったとか…?」

アルツ君:「どうだったかなぁ…。」

なんで、そこは覚えていないんでしょうね…。

(-_-;)

先生もまたもや苦笑で、他の入所者さんの方へ行ってしまいました。

(-_-;)

先生:「では、湯島の白梅って、いったいどこに有るんでしょうね?」

入所者さんたちは口々に「湯島天神」とか「天神様」、「神社の中」と言っているのが聞こえてきます。

その中で人一倍大きな声だったのがアルツ君。

アルツ君:「秋葉原の上!!」

地図じゃないんだから…。

(-_-;)

湯島

この後も何曲かの演奏が続きました。

  • 東京行進曲~銀座
  • 赤い靴~横浜
  • 熱海ブルース~熱海
  • よさこい節~高知県
  • 南国土佐を後にして~高知県
  • 金毘羅船々~香川県
  • 炭坑節~福岡県

などなど、限られた時間にも関わらず、たくさんの曲を先生が演奏してくださいました。

今回の曲名当てと地名当ては、『熱海が何県?』という質問の正解率がちょっと低い程度で、入所している方たちの正解率は非常に高かったように思えます。

むしろ、ヤッチの方が曲は聴いたことがあるにも関わらず、曲名が出て来ませんでした。

(-_-;)

音楽療法を受けていたのは実はヤッチだったのかもしれません…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

最後に、いつものように車座になった入所者さんにボール(まり)を回し、先生のピアノの演奏が止まった時に、ボールを持っている入所者さんに質問をして行くというコーナーです。

先生:「秋も深まって、そろそろ紅葉のシーズンですね?さあ、皆さんは、今年の秋、旅行に行くとしたら、どこへ旅行したいですか?ピアノの音が止まった時にボールを持っている方に質問しますよ~?」

今までかなり順調に行っていた音楽療法ですが、ここへきてちょっとストップがかかったような状態になります。

先生の『どこに旅行したいか?』の質問に入所者さんの答えが出てきません。

(-_-;)

あんなにすらすら地名や県名が出て来たのに今度はあまり答えが思い浮かばない様子…。

(-_-;)

『京都に行きたい』がチラホラいらっしゃいましたが、ほとんどの方は、『どこへも行きたくない』、『ここ(施設)がいい』、『部屋で何かをしている方が良い』という答えです。

認知症特有の症状なのか、はたまた施設に気を遣っているのか…。

(-_-;)

アルツ君は答えたそうにしていましたが、アルツ君にはボールが回ってきませんでした。

(-_-;)

音楽療法を終え、アルツ君と今度は屋外に散歩に出かけます。

アルツ君:「かっー!!何だか居残り勉強みたいだなァ!?」

ヤッチ:「お疲れかい?」

アルツ君:「別にそんなことはないけどさ…。」

ヤッチ:「じゃあ、近くの公園まで散歩に行こうぜ?」

アルツ君:「別に…。かまいませんよ~。」

施設から公園までは100mあるかないかの距離ですが、高齢者にちょっとでも歩いてもらうのは良い事ですね…。

なぜって、少しでも動けば、腸も動くからです。

はあ?

そうなんです…。

最近、完全にパブロフの犬状態です…。

ヤッチと散歩すると必ず、ヤッチに御馳走を振る舞ってくれます。

(つд⊂)エーン

[関連記事:御馳走を振る舞う職人]

どうも、公園に行って帰ってきたところで、アルツ君がヤッチに『早く帰れ帰れ』と言います。

こっちはすでに気づいていたんですけどね…。

まあ、毎度毎度、ヤッチが施設内でアルツ君の下の世話をするのもどうかと思い、今回は施設の職員さんに、ブツの始末をしていただきました。

(^^ゞ

当たり前と言えば、当たり前なんですけどね…。

せっかく午前中にお風呂に入ったというのにもったいない話です。

(-_-;)

施設の職員さんにブツの後始末をしていただき、キレイにしてもらったところで、ヤッチはアルツ君に質問をします。

ヤッチ:「さっき音楽療法で先生が『どこに旅行したいか?』っていう質問してたけど、旦那さん(アルツ君)はどこに行きたい?」

アルツ君:「さっき音楽療法なんてやってたっけ?」

ヤッチ:「そうだよ、やってたよ。知床旅情を熱唱してたじゃないかよ。」

アルツ君:「そういえば、やってたかなぁ…。」

ヤッチ:「忘れたら忘れたで、また思い出すさ。それより旅行、どこに行きたい?」

アルツ君:「どこっていうこともないな…。俺は風呂が好きだからなぁ。」

ヤッチ:「じゃあ、温泉旅行か?」

アルツ君:「温泉ならいうことなしだなぁ。自分磨きの旅だ。」

ヤッチ:「なんだそれ?自分磨きの旅だなんて、どこでそんな言葉を覚えたんだ?今どきの若い女の子みたいじゃないか!?」

アルツ君:「バカ言え!!俺はまだ若いぞ!!それにケツもピカピカになる!!」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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