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スマホ版 アルツ君は職人

進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。[スマホ版]

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透明人間交代

https://alzheimers.blog.fc2.com/blog-entry-332.html
こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

アルツ君のところに面会に行ってきました。

定位置である廊下のテーブルのところにはアルツ君は腰かけていませんでした。

アルツ君の部屋の扉は全開になったままです。

扉の付近まで近づいていくと、部屋の灯りは点いていません。

ヤッチはそっと部屋を覗き込みます。

何だ!?いるじゃないですか…。

でも、今日のアルツ君、ちょっと様子が変です…。

近づいて行くと、アルツ君泣いています…。

(ノД`)シクシク

ヤッチ:「何?どうかしたのか?」

アルツ君、今度は手元に有ったタオルで顔を覆い、嗚咽し始めます。

ヤッチ:「ここに居るのが嫌になっちゃったのか?」

アルツ君:「そんなんじゃないわい!!」

タオルを剥ぎ取り、投げ捨てるような素振り…。

ヤッチ:「なんか辛いことでもあったのか?」

アルツ君:「俺の住む家が無くなっちゃったんだよ…。」

以前住んでいた家は家賃を滞納し、追い出しを食らい、住む家が無くなっていることは一応ヤッチの口から説明しています。

でも、説明してもすぐに忘れてしまうので、まだ家があると思っている時も有ったりします。

やはり衝撃的な出来事なのでさすがのアルツ君も時々は思い出すのかもしれません。

ヤッチ自身はアルツ君が時々泣きじゃくる光景を目の当たりにしているので、少々慣れっこになっていることもありますが、それにしても今日のアルツ君はかなりテンション低めです。

(-_-;)

ヤッチ:「家がどうして無くなちゃったかは説明したよな?」

アルツ君:「知らない…。」

ヤッチ;「じゃあ、どうして無くなったってわかるんだい?」

アルツ君:「なんとなく…。」

これ以上、話を続けても悲しくなるだけのような気がします。

責任の一端というより責任の全部はヤッチにあるわけですから、ヤッチとしても辛いところ…。

もう一度、アルツ君が保護されこの特養に入所したいきさつや他の家族がどんな暮らしをしているか、ゆっくり丁寧にアルツ君に聞かせます。

[関連記事:高齢者虐待防止法]

アルツ君は『ふん、ふん』とうなずき、顔をタオルで覆ったままです。

本来、こういう時、テレビドラマなどでは、親子で泣きじゃくりながら抱きしめ合うシーンですが、アルツ家にそういう作法はありません。

ヤッチ:「そんなに泣いてるんじゃ、差し入れを持ってきたけど食えないないね…??」

アルツ君:「…。」

ヤッチ:「ああーぁ…。美味いと思うんだけどなぁ…。」

アルツ君:「…。」

いぜん、アルツ君、顔を覆ったまま…。

ヤッチは天井を見上げます…。

ヤッチ:「ああーあ。ボタモチなんだけどなぁ…。」

アルツ君:「ボタモチっ!?」

タオルをチラリと除け、アルツ君は顔を半分覗かせます。

確実に目が光りました。

( →_→)ジロ!

ヤッチ:「仕方がない…。家に持って帰って食うかぁ…。」

アルツ君:「お前、そんなこと言うなよwww。」

ヤッチ:「はあ?」

アルツ君:「せっかく持ってきたのにそれは無いだろうwww。ボタモチだろっ?食うぞ!!」

ヤッチ:「いや、食わなくていいから泣いてろよ!!」

アルツ君:「そんなセッショウなことないだろうwww。ちょっと出してみろよwww。」

『www』の部分はできるダコ、タコのような口で発音してください。

ヤッチ:「そうかあ!?旦那さん(アルツ君)がそれほどまで言うなら、どれどれ出してみるとしますかぁ??」

ヤッチは持ってきた保冷バッグ中からボタモチを取り出します。

アルツ君も一緒になって保冷バッグを覗き込みます。

アルツ君:「お前、美味そうだなっ!?買ってきたのか?」

ヤッチ:「俺が作って持ってくると思うか?それより泣くのはどうした?」」

アルツ君:「もう、やめた。」

ヤッチ:「そう遠慮せずに、もっと泣いてろよ。」

アルツ君:「嫌だっ!!」

ヤッチは相変わらず開けにくいボタモチのフタを外し、アルツ君に渡します。

アルツ君:「美味いね~。一年中、このアンコを体に塗っておきたいね~。」

ヤッチ:「一年と言わず、死ぬまで塗ってやろうか?」

アルツ君:「塗ってもいいけど、もち米も塗れよ。」

ヤッチ:「攻めるねえ…。」

アルツ君:「それよりばあさんはどうした?どこに居るんだ?」

またその話?

面会に来ると毎度この話になるので、ヤッチの方はデジャブだか、タイムトリップだか、タイムボカーンだか、ヤッターマンだか、思考回路が揉みくちゃにされます。

(-_-;)

このブログをご覧になっていらっしゃる方もおそらく飽き飽きしていると思うので、ここからはやや早送りでお願いします。

→→

ヤッチ:「あのさあ…。昨日ばあさんここに来てるよね?」

アルツ君:「誰っ?ばあさんっ?うそをつけ???」

ヤッチ:「だったら確認する?」

アルツ君:「してもいいけどさぁ…。」

ヤッチ:「この間、御嬢さん(姉)とタクシーに乗ってお宅の奥さんの家まで行ったのは覚えてるよね?」

[関連記事:モンローかぶれの職人]

アルツ君:「ああ。それは覚えてるぞ。あすこがばあさんの家かっ??」

ヤッチ:「風呂も入ったよな?」

アルツ君:「ああ。入ったなぁ…。」

ヤッチ:「そん時、ばあさんの姿は?」

アルツ君:「えっ~!?ちょっと待てよ…。ばあさんはいなかったぞっ~!?」

ヤッチ:「ばあさんの家で風呂に入ってるんだから、普通ばあさんは居るでしょ?」

アルツ君:「普通じゃないのかもしれないぞ。」

ヤッチ:「やっぱりばあさんに電話しよっ。」

毎度おなじみの携帯電話取り出しぃの、キノコさんに電話をかけるぅの、アルツ君に電話を渡しぃの…。

キノコさんが大声でしゃべるので、電話口から音が漏れるぅの…。

アルツ君:「おい、ばあさん!!お前この間、俺が風呂に入ってる時、あそこに居たのか?」

キノコさん;「なんでえ!!あそこは私の部屋だもの、居たに決まってるじゃない!!」

アルツ君:「そっかぁ…。すーぐ忘れちゃうんだなぁ…。」

キノコさん:「そうよ。最近は他の事はちゃんと覚えているくせに、私の事だけ忘れるんだからっ!!」

今までは時折、ヤッチが透明人間になっていましたが、立場が代わって最近はキノコさんが透明人間のようです。

アルツ君:「そうみたいだなぁ…。お前、昨日も来たって言うけどホントか?」

キノコさん:「そうよ。昨日、何か食べなかった?青いもの…?」

アルツ君:「青いもの!?ああーあ。思い出したっ!!ブドウだ!!巨峰…。お前の胸にくっ付いてるやつだ!!」

キノコさん:「まあっ!!そのブドウは誰が持ってきたの?」

アルツ君:「誰だろうなぁ…。飛んできたんじゃないのかぁ?」

キノコさん:「なんで飛んでくるのっ!!わたしでしょ!!ワ・タ・シ!!」

アルツ君:「私ってお前のことか?そっかぁ…す~ぐ忘れちゃうんだなぁ…。」

キノコさん:「なんで、どうして私の事だけ忘れちゃうの?」

アルツ君:「どうしてかねえ…。忘れちゃうことは覚えてるんだけどなぁ…。」

難しい論理の展開…。

(-_-;)

これだけ頭が回るのにどうしてなんですかねぇ…。

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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