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スマホ版 アルツ君は職人

進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。[スマホ版]

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落ち着かない職人

https://alzheimers.blog.fc2.com/blog-entry-128.html
こんばんは

アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~

今日はアルツ君朝から落ち着きが有りません。

午前中に散歩に出かけるというのですが、よくよく話を聞いてみると歩いて行けそうな距離ではありません。

「いったいどこに行きたいの?」

ヤッチがたずねます。

「昔行ったことのある家なんだが、そこが今どうなってるか見てみたいんだよな~。」

「そこの家に行ってどうするの?」

「どうするっていうわけじゃないんだが見てみたいんだな~。」

「遠いんだろ?」

「遠いかどうかわからないけどそこに行ってみたいんだな~。」

何を聞いても『行ってみたい』『見てみたい』と言うばかり…。

┐(´-д-`)┌

「どこだか表に出ればわかるのか?」

「当たり前だ!まだそんなにボケちゃいないぞ!」

「でも歩いて行くにはちょっと遠いんじゃない?」

「自転車があるじゃないか。」

「自転車なんてもう乗れるわけないじゃないか。」

「そうか~!?乗ってみなくちゃわかんないぞ。」

「乗ってみなくたってわかってるよ。その材木足は半分腐ってるから…。」

「腐ってるは失礼だろ。」

「だってちょっとそこまでも歩けない人間がバスに乗っていかなきゃならないところまで自転車でなんて行けるわけないだろ!」

「そうかな…???」

どういう目的でどうして見に行きたいのか、そしてそこが誰の家だかもハッキリしません。

ゥ──σ(・´ω・`;)──ン

「お得意さんの家なのかい?」

「いや~。それがわかれば見に行かなくてもいいんだよな~。」

アルツ君としゃべっているとこっちの思考が時々やられそうになる時が有ります。

「今さらそんなところに行ってどうするつもり?」

「どうするつもりは向こうに行ってから考えればいいことさ。」

段々こっちの方がむずがゆくなってきます。

「とりあえずさあ。誰の家だか思い出してから行くことにすれば?」

一応午前中は行かずに我慢していたようですが、午後になってキノコさんがヤッチを呼びにきます。

「ちょっとあんた。おじいちゃんがどうしても朝言っていたところに行くって聞かないのよ…。もう帽子まで被っちゃって…。」

「帰って来れなくなっちゃうぞ。」

「そうなのよ。だからあんたが着いて行ってやってよ。」

「俺は大丈夫だけど途中で歩けなくなっちゃうぞ。」

仕方なく靴を履こうとしていたアルツ君を呼び止めます。

「どうしても行くのかい?」

「あーあ。どうしても行ってみたいんだな~。」

「じゃあ。一緒に行くから車で行こうよ。車の道わかるだろ?」

「わかるさよ~。そこ真っ直ぐ行けばいいだけなんだから。」

結局アルツ君を車に乗せてお出かけです…。

車のエンジンをかけてスタートです。

自宅の路地を出ると右か左かしかないT字路です。

「どっち?」

「右だよ。」

「右?」

右曲がると北の方角になるのですが、北の方角にアルツ君が現役の植木職人だった頃のお得意様のお宅は一軒もありません。

しかもヤッチもあまり行かないような方角なので、おそらくアルツ君もヤッチより行ったことのない方角です。

もしアルツ君が行くとすれば、まだ少し元気で歩いてどこでも行けるような頃にキノコさんに頼まれて駅前のスーパーに安売りのお米を買いに行ったことがあるくらいでしょう…。

「こっちの方は滅多に行かないところだぞ。本当にそんな家があるのか?」

ヤッチも疑心暗鬼です。

「あるんだよ。お前は知らないと思うけどここを真っ直ぐ行った方にあるんだよ。」

真っ直ぐ行くと滅多に利用しない駅の方角です。

「あっち行ったら〇〇駅の方だから人家なんてないぞ~。」

「それがあるんだよ。」

アルツ君の言葉を信じてとりあえず車を走らせます。

この滅多に利用しない駅も歩くと結構な距離があるのですが自動車を利用すると数分で駅前に到着してしまいます。

「もう駅前の通りに出ちゃうぞ!?」

「あー。いいからその通りに出たら右に曲がって!!」

まるでタクシーのドライバーのようにアルツ君に使われます。

「そこ曲がったら少しゆっくり走ってくれよな。」

「はい。はい。割増しになりますがよろしいでしょうか?」

「お前親から金取るのか?」

ビックリしたのはアルツ君が自分の息子を認識していたことです。

\(◎o◎)/!

ついこの間まではアルツ君からみればヤッチは『透明人間』で存在すらない物体でしたから…。

たまたま調子が良いだけなのかそれとも少し病気が治っているのか…。

(^_^;)

駅前の通りを駅から少し遠ざかる方向に車を走らせます。

「おうー!もう少しゆっくり走れるか?」

一応バックミラーで後続車がいないことを確認して減速します。

どうやらアルツ君は右方向の景色ばかりが気になっている様子です…。

「どうだい?見つかったかい?」

そうヤッチが行った瞬間アルツ君が大声をあげました。

「おー!!有った!有った!!」

さらに減速して車を左わきに停車させます。

数メートル先はキノコさんにお米を頼まれて買いに来たことがあるスーパーです。

アルツ君が見ているのはそのスーパーではなく、スーパーのはす向かい(ほとんど正面)です。

???

「どこ?」

ヤッチが聞きます。

「そこだよ。そこ!」

アルツ君が指をさして謎の場所を示します。

???

「そこって!?住宅展示場だぞ?」

そうアルツ君の指さした方向はなるほど一軒家ではありますが、建て売り住宅の展示場です。

同じような家が2,3軒並んでいて一軒だけ売れていないのかのぼりが立っています。

「そうだよ。そこだよ。そこ。」

アルツ君自分の中で納得したのか何回もうなずきます。

( -Д-) ゚Д゚)フムフム(o゚ω゚))コクコク

「ここに何が有るっていうんだよ~??」

ヤッチにはまだ理解ができません…。

(-_-;)

「ここに前に来たときに表に女の人が立っていて、来た人にいろいろ説明をしていたんだな…。」

「それが朝から気になってたことなのかあ???」

「そうなんだよ~。なんか気になって仕方なかったんだなあ~。」

本人はスッキリですがヤッチはスッキリしません…。

( ´Д⊂エーン

なんでこんな事が気になるんですかねえ~?

アルツ君

さすがです…

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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