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スマホ版 アルツ君は職人

進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。[スマホ版]

HOME (カテゴリー:アルツハイマー型認知症 )

凹む職人

https://alzheimers.blog.fc2.com/blog-entry-103.html
こんばんは

アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~

ヤッチが帰って来ると今日のアルツ君なんだか元気がありません。

茶の間のテーブルに頭を着けひれ伏しています。

授業中に居眠りをする中高生に見えなくもありませんが、眠るつもりであればソファに寝そべっているはず。

キノコさんに何があったか聞いてみることに。

「どうしたの?」

「今日畑まで散歩に行ったんだけど、帰る途中で転んじゃったんだって。」

「どっか怪我でもした?」

「ちょっと右肘を擦り剥いてるみたい。」

「ほかは?」

「ほかはどこも痛くないって言うから、肘のところだけは消毒したんだけど…。」

「ふ~ん。それで何でこんな風に突っ伏しちゃってるわけ?」

「自分が何であんなところで転んだかわからないのでそれでショック受けちゃって…。」

キノコさんに話をよくよく聞くとアルツ君が転んだのはどうやら普通の平坦な道で、何かにつまづいて転んだわけでもないようです。

二人の話を聞いていたのかようやくアルツ君が重い頭を持ち上げました。

「そうなんだよ。何であんなところで転んだんだろう?」

「あんなところってどこなの?畑の中?」

「違うよ。そこのちょっと広い通りだ。」

アルツ君の言う『広い通り』は確かにきれいに舗装してある道路で、道は平坦、特に足場の悪い所ではありません。

むしろ住宅街にしては比較的交通量もあるところなので自動車に轢かれなかっただけラッキーとしか言いようがありません。

「なんかにつまづいたの?」

「いや~。それが何にもないところなんだよな~。何にもないのに何で転ぶんだろうな~。」

「歳とってつま先が上がらなくなってるからじゃない?もういい歳なんだから。」

「バカ言え。俺だってまだ足がついてるんだぞ。」

ちょっと怒り口調でアルツ君が話し出しました。

「足がついたって、年中材木になっちゃう足だろ!?材木ひきづって歩けば星飛雄馬だって転ぶかもしれないぞ。」

「誰だ?星飛雄馬って?」

「長嶋茂雄の甥っ子だよ。そんなことよりまたサンダル履いて行ったんだろ?」

「…」

「ダメだよ。外に出る時は運動靴履いて行かないと…。」

「俺は運動しに行ったんじゃないもん。」

「またそれかよ!?じゃあサンダルは何のために履くんだよ~?」

「サンダルはちょっとそこに行くために履くもんだろ?俺はちょっとそこに行くのに履いただけだ。」

こうなると屁理屈のオンパレードになりかねません。

「もうパレードは終わり!65歳以上の年寄りは条例で外に出る時はサンダル履いちゃいけないことになってるんだぞ。」

「俺は年寄りじゃないもん。」

「…」

こうなるともうお手上げです。
(-_-;)

「じゃあ。年寄りでもないのに何で転んだんだよ?」

「そうなんだよな~。何で転んだかわかんないんだよな~。」

そう言いながらアルツ君は腕を組み深く考え込みます。

「転んだときは道路にバタンと倒れたのか?」

「それがわかんないんだよ~。」

確かにアルツ君にすべてを思い出せというのには無理があるかもしれません。

「女の人が助けてくれたのは覚えてんだよな~。」

「女の人って?」

「多分通りかかった人だと思う…。」

「その人が旦那さん(アルツ君)を立たせてくれたの?」

「そんなんだよ~。一生懸命起き上がらせてくれたんだよ~。」

なかなか捨てた町ではありません。

こんなところに介護の神髄があるのかもしれませんね~。

まあ。こういう話はあまり得意ではないのでどっかのお堅いブログで議論してもらうことにしてもらって…。

「ちゃんとその人に礼を言ったのか?」

「ちゃんと言ったよ。それくらい俺だってまだできるわい。」

「電話でもわかればな~。」

「ちゃんと聞いたぞ。」

「へー。聞いたんだ?」

「そりゃあ。一生懸命起こしてくれたんだんだから聞いたさ~。」

「へー。でどうしてわからないの?」

「いや。それが聞いても教えてくれないんだよ。」

「『お礼なんかいらないわよ』という感じだったのかな…!?」

「いや。俺が聞いたら変な顔してサーッと行っちゃったんだよ。」

「何でかね?」

「それもわかんなないから今やんなっちゃってんだろ…。」

聞かれたくないことを聞いてしまったようでアルツ君はますます深く考え込みます…。

ゥ──σ(・´ω・`;)──ン

「それでいったいその女の人になんて聞いたんだい?」




「そりゃあ~。決まってるだろ!生年月日は?」


アルツ君

さすがです…

(; ̄ー ̄川 アセアセ

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