site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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食欲旺盛な職人

2011/07/28 (木)  カテゴリー: アルツハイマー型認知症
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こんにちは

アルツ君の息子ヤッチです
(^_^)/~

昨日はこのブログを更新しようと思ったのですが中々つながらずに断念してしまいました。
(-_-)

今日お話しするのは昨日の出来事なのですが内容がちょっと…。

かなりホラーチックな内容なのでもし食事中だったり、食事前だったりする場合は食事を済ましてから読んでください。
m(__)m

また読むに耐えられない内容なので女性はできたら読まないでください。

心臓の弱い方やお子様も決してこれ以上スクロールしないでください。

多分後悔します…。

さてその内容はというと当然のことながらアルツハイマー型認知症と主治医に診断され現在要介護3のアルツ君が主人公です。

少し前置きさせてもらうとアルツハイマー型認知症に限らず、他の認知症についてもいえることだと思いますが、認知症が進むにつれて記憶にかたよりが生じてくるようです。

ご存知の方も多いと思いますが、認知症の人は遠い昔の記憶はハッキリとしているのについちょっと前の事はすぐに忘れてしまうということが多いようです。

その記憶にも個人差はあるのでしょうが、過去の記憶についてはまるで昨日のことのようにリアルに覚えていることがよくあります。

もちろんすべてを覚えているわけではなく、忘れて歯抜けになっている記憶もあります。

とにかく何十年も前のことを昨日のこともおぼえていない人がリアルに話し出すと聞いている方はドキッとします。

でも過去の記憶が鮮明だということは認知症の介護をする人間にとっては不幸中の幸いなのかもしれません。

もし、過去の記憶がまるで消失していれば、しゃべることもできなければ、箸を持つこともできないからです。

生まれてすぐの赤ん坊は箸を上手に操ることはもちろんできません。

これは成長の過程で学習によって身に着けた能力です。

この学習能力はきっと記憶とも関係していることだと思います。

その記憶があるからこそ今現在箸を握れるのではないか…。

反対にもし過去の記憶がまるっきり消失していれば、しゃべったり、箸も握れないのですから介護しなくてはならない項目増えてしまいますよね。

まあいずれにせよこんな分析をしても確実にアルツ君のアルツハイマーは進行しています。
(お気楽ご容赦m(__)m)

医学では解明できない「ブレインショッカー」なる悪魔が住みついているのかもしれません。

前置きが長くなりましたが、そんなアルツ君。

普段はキノコさんと一緒に夕飯を食べます。

特に理由はありませんが長年の習慣でヤッチはアルツ君が食事をとり、お風呂に入り、床についてから夕飯を食べます。

昨日そのアルツ君とキノコさん食事をとっていた時のことです。

(いいから早く進めよっ!!)

キノコさんが自分の部屋にいるヤッチを呼びにきました。

「おじいちゃんがぜんぜん夕ご飯食べてくれないのよ。ちょっとなんとかして〜。」

なんとかするのはアンタだろと言いたいところですが天使の羽を持つヤッチは一応心配した顔をキノコさんに見せます。

(仕方なく)茶の間に降りていくと、椅子に踏ん反りかえって目をとじたままの元植木職人がいます。

「なんだ。なんだ〜。国会中継でもあったら問責決議案出されてクビになっちゃうぞ〜。」

「いいんだよ。クビになったって〜。首なんかない方がいい。」

「メシは食ったの?」

「メシっ?メシなんかあったのか!?どれどれ…。」

ようやく目を開け、目の前のおかず類に目を通します。

おかずのメインは白身魚のフライのようです。衣には青のりがふってあるのでしょうかちょっとラメ入りな感じです。

そのほかヤッチがアルツ畑で収穫してきた焼きナスやらトマトなど見た目そんなにまずそうなおかずとは思えません。

「早いとこ食べた方がいいんじゃない?明日デイサービス行くんだから栄養つけとかなきゃ〜。」

なんでデイサービスに行くのに栄養つけなきゃいけないかと突っ込まれるとなにも答えられませんが、思いついた言葉を適当に口にするのがヤッチです。
(^_^;)

「べつにどうだっていい〜。」

やはり気のない返事が返ってきました。

恋人同士ならせっかく作った手料理を食べてもらえず、彼女の方はお茶碗を洗う風を装いながら背を向け涙を浮かべています…。

「食べてもらわないとお茶碗片づけられないから、キノコさんのためにも食べてやってよ。」

作戦変更です。
(^.^)/タンジューン

「しようがないな〜。ばあさん(キノコさん)のために食べてやるか!」

ようやく箸を手にして白身魚のフライをガブリと…。

「んっ!なんだ!?これは?金魚かっ?」

金魚をキノコさんが揚げるとは思えません…。

「なんか苦いぞ!!ばあさん!!お前金魚を料理したのか?」

多分青のりがアルツ君に『苦い』と感じさせたのでしょう。

「お前な!金魚を揚げるなんてよっぽど金に困っているんだなあ〜。」

(確かにお金に困っていますが金魚は揚げませんっ!!)

そう言いながらもう一口ガブリっ!

「んっ!なんだ!?これは?ニュルッとしたぞ?お前!腹ワタとってないな!?」

多分白身魚のフライにチーズが入っていたので『ニュルッ』ときたのかと思料されます。

目の前にいるキノコさんはすでに戦力喪失…食欲喪失…。

頭を抱えています…。

「なんだ!?お前?具合でも悪いのかっ?」

黙ってうなずくキノコさん…
(ー_ー)!!

「そうか〜。具合悪いんじゃしようがない。俺の金魚を少しやろうか?」

キノコさんの小皿にも歯型のついた金魚と思しきフライが転がっています…。

首を横に振るキノコさん。言葉も出ない様子です…。

もうここまできたら職人のペースにハマるしかありません。

キノコさんには悪いがヤッチが追い打ちをかけます。

「金魚が苦いなんてなんで知ってるの?食べたこと有るの?」

「あ〜あ有るさよ〜。昔は食うもんなかったから何だって食べた。だけど昔の金魚はもっと苦かったな〜!」

「何年前の話?」

「あれは10年前だな。確か戦争中だ!」

(10年前に戦争はありません!)

さっきまで目を閉じてうなだれていた職人さんの目がランランと輝きだしました。
(スーちゃん亡くなっちゃたんですよね〜)

「お前!知らないと思うけど昔は何だって食べたんだぞ!知らないだろ?」

…父さん…
僕は知りたくもないです…(涙)

誰だかわかりませんが、その当時の友達か幼馴染だったんでしょう…

アルツ君は独走態勢でその人の名前を出して語り始めます。

「あの頃はカズオとよくスズメを食べたっけなあ〜。スズメは美味いんだが毛をむしるのが面倒なんだ。知らないだろ?」

…父さん…
『むしる』という表現がリアルすぎます…(涙)

「あとなあ〜。猫をなあ…



m(__)m
これ以上は動物愛護の観点からもふさわしくない内容なので割愛させていただきます。
m(__)m

ご飯を食べないと相談にヤッチの部屋を訪れたキノコさんは多分当面の間魚料理はしないと思います…。

饒舌になり自分のペースを取り戻したアルツ君はむしろ食欲旺盛となり、おかずを残さず食べていました。

おかずの一品に加えられていた焼きナスはアルツ君が借りている老人農園で実ったナスです。

アルツ君は最近では農園の管理はするどころか存在自体も記憶にないようです。

つまり出された焼きナスはピンチヒッターでヤッチが手塩にかけて育てた収穫野菜です。

その焼きナスを締めに口にしたアルツ君。

「やっぱり買ってきたナスが一番美味いわっ!!」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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