site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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脳梗塞  特別養護老人ホーム  看護師  ノロウイルス  

食事摂取から絶食へ…

2014/12/30 (火)  カテゴリー: 脳梗塞
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

アルツ君が脳梗塞で入院していたK病院を12月24日に退院し、翌日には特別養護老人ホームの嘱託医と話し合いがもたれました。

この中でアルツ君が食事を上手く摂れない、水分も上手く摂れないことを指摘され、アルツ君の一日の水分摂取量が1500ccに満たない場合は、また病院送りになるようなことを言われてしまいました。

もちろん、これはアルツ君を受け入れてくれる病院が有ればの話ですが…。

姉にこれを聞かせると、「それなら、退院前に施設で話し合いをしたときに、『もう少し入院させておいた方がいいんじゃないですか?』ってアドバイスしてくれれば良かったのよ。」と呆れる始末…。

それでも、まあ、アルツ君が本調子になるまではヤッチも諦めずに、施設に通うことにしました。

12月26日金曜日です。

正午を回ったくらいに施設に到着です。

アルツ君の居室のあるフロアに行き、居室を訪れる前に、アルツ君の様子を施設の職員さんに伺います。

どの程度の水分を摂ったか、詳しく聞きませんでしたが、朝ご飯も水分も『そこそこ』という回答です。

この言い回し、今一つ多いのか少ないのかわかりませんし、聞く側のテンションでいかようにも解釈できますが、便利な言葉であることは確かです。

居室を訪れると、アルツ君の食事介助は普段別のフロアにいらっしゃる看護師さんがやってくれていました。

看護師さん:「わたし、いつも違う階で仕事をしてるから、あまりお父様と面識がないんですけど大丈夫ですかね?」

ヤッチ:「大丈夫。一回顔を合わせれば、すべて友達です。顔を合わせなくなって、30秒後には友達で無くなりますから…。」

アルツ君:「また、余計なことを言ってやがるな…?」

ヤッチ:「これはこれはお父上。大変失礼いたしました。で、今は?」

アルツ君:「目下食事中…。」

まあ、『そこそこ』穏やかな様子です。

なるべくアルツ君の視界に入らぬよう、アルツ君の昼食を摂る様子を見ていました。

この看護師さん、手慣れている感じはありますが、アルツ君にスプーンを運ぶスピードがものすごい速い印象です。

ちょっとオーバーですが、遠目に見ていると、次から次へと放り込んでいるかのようです。

食事の最中、またしてもアルツ君、眠ってしまいました。

看護師さん:「起こしてもいいの?」

ヤッチ:「食事の方はどのくらい食べました?」

看護師さん:「3割、4割っていうところかしらね…。」

ヤッチ:「少ないといえば少ないですけど、このところずっと食欲が無かったから、多めに入っているほうじゃないですかね?」

看護師さん:「普段、お父様の食介(食事介助)に入った事がないから、わからなくて…。」

ヤッチ:「いえ、大丈夫。みんなわかりませんから。何が『大丈夫』かもわかりませんが…。」

看護師さん:「じゃあ、最後にお水だけ飲んでもらいましょうか?お父さん、お水だけ飲んで?」

アルツ君が目を閉じたまま口を開けます。

看護師さんが吸い飲みのお水をアルツ君の口に持って行きます。

アルツ君、チューチューして、再び眠りについてしまいました。

ヤッチも、一旦家に戻ることにしました。

この特別養護老人ホームの夕食は18時からです。

入所者さん達をテーブルに着かせる都合も有るので、17時ごろから職員さんは準備で忙しくなります。

ヤッチも17時過ぎに、再び特別養護老人ホームへ。

アルツ君の居室の扉を開けると、アルツ君、こっちにお尻を向け、両手でベッドの手すりつかみ、横向きになっています。

右側の手は麻痺しているはずですが、かすかに手すりのバーに指を引っ掛けています。

ヤッチは少し遠めのアルツ君の背後から静かに声を掛けます。

ヤッチ:「旦那さん。」

返事が有りません。

ヤッチはベッドの向こう側に回り込み、もう一度声を掛けます。

ヤッチ:「旦那さん。」

???

返事が有りません。

ええええ?

アルツ君、吐いてしまっています。

嘔吐物はほとんど水分です。

ヤッチ:「気持ち悪いのか?」

アルツ君がヤッチの声に気づいたのかは、わかりませんが、手すりに掛けていた自分の両手を放し、腕組みをします。

(画像は嘔吐した直後の画像ではなく、後になってから撮った画像です。)

表情は苦しそうというより、グッタリしています。

喉に何かを詰まらせているという様子ではないようです。

ヤッチは慌てて職員さんを呼びに行きます。

ちょうど、ナースステーションの中に男性職員さんがいらしたので、声を掛けます。

ヤッチ:「親父なんだけど、吐いちゃってるんだよね?」

男性職員:「今、看護師が巡回していますので、もうすぐこちらに来ると思うので…。」

おいおい、もう少し慌てろよ!!

アルツ君が吐いているのをこの施設の職員さんが発見したのではなく、ヤッチが気づいてしまったことにちょっとヤッチはお怒りモード…。

イラッときたヤッチ、静かにさとすようにつぶやきます。

ヤッチ:「あのさ…、吐いているんだけどさ…。」

少しはわかっていただけたのか、この男性職員さんが内線電話を手に取りました。

ん…。

なかなか看護師さん登場しません。

アンコールをやらないのかな?

この施設では、看護師さんは全員17:30になると帰ってしまいます。(たぶん)

ヤッチが特養に来たのもこのちょっと前ぐらいなので、もしかすると、巡回を終えて帰ってしまったのかな?

いつも思うことなんですが、夜勤の看護師さんが常駐していないで、何か有ったときの対応は上手く行くのでしょうかね…。

夜の7時半ともなると、入所者さんのほとんどは居室のベッドに寝かしつけられ、夜勤の職員もほんの数人となり、これ以降の特養のフロアは夜の小学校の校舎のような静まり返った状態になります。

ヤッチのスタンディングオベーションの甲斐あって、看護師さんが処置台を押して登場です。

帰り支度をしていた時だったのかもしれませんねぇ…。

看護師さん:「遅くなってすみません。看護師はみんな17時半になると上がってしまうもので…。」

ヤッチ:「残業させて申し訳ありませんね。吐いちゃってるもんだからさ…。」

看護師さんは居室に入り、アルツ君に声を掛けます。

看護師さん:「○○さ~ん!私の声、聞こえます?」

アルツ君:「なんじゃ…?」

アルツ君が目を開けます。

看護師さん:「気持ち悪くないですか~?」

アルツ君:「なんともない…。」

看護師さん:「どこか痛いところはないですか~?」

アルツ君:「治ってきた…。」

ヤッチの経験上、アルツ君が『治ってきた。』という時は、あまり調子のよくない時…。

『大丈夫』も大丈夫ではない時の方が多くあります。

でも、今回に関しては、割とケロッとしていて、反応も良い様子…。

ヤッチが声を掛けた時はタヌキ寝入り?

看護師さん:「あらあら、ずいぶんと吐かれていますね~。」

ヤッチ:「せっかく、いい感じで昼ご飯食べていたのにね?」

看護師さん:「ノロ(ノロウイルス)では無いと思いますが、一応こちらの規則が有るので、ノロ対応させていただきます。」

そう、おっしゃって看護師さんは居室を出て行き、再び、不織布の割烹着のような物を着て居室に入ってきます。

頭にもクラゲちゃんをほうふつとさせるキャップです。

ヤッチも面会に来てから、こういうこともあるかと思って、アルツ君の身体に指一本触れていません。

看護師さんはアルツ君の体温やら脈拍、血圧などを計ります。

看護師さん:「○○さん(アルツ君のこと)、ちょっとお腹をみさせてもらいますね。

アルツ君:「わかんない…。」

看護師さん:「ちょっとお洋服をめくりますよ?」

看護師さんがアルツ君の服をめくり、聴診器を当てます。

アルツ君:「冷たいよ…。」

看護師さん:「ごめんね。一応私の身体で温めてからだったんだけど、温め方が足りなかったね。ゴメンね。」

アルツ君:「謝らんでもいいよ。ありがと。」

アルツ君の表情ですが、苦しそうな表情かと思いきや、何かすっきりした顔をしています。

目は閉じていましたが、なんかちょっとニヤついているようにも見えます。

アルツ君のお腹を見終った看護師さんがヤッチに話し掛けます。

看護師さん:「お腹の方はどこかおかしいという感じじゃないですね…。ノロウイルスでも無さそうだし…。おそらくですけど、まだ体力が回復していなくて、吐いてしまわれたのかもしれませんね…。」

ヤッチ:「昼間食べ過ぎちゃったのかな?」

看護師さん:「うん…、何とも言えないですけど、もしかするとそういうこともあり得るかもしれませんね…。」

ヤッチ:「お医者さんに診せるっていっても、そろそろ何処もお休みになっちゃうしね…。」

看護師さん:「バイタルの方はいつも通りだし、少し様子を見てもらうのも方法かもしれませんね。」

ヤッチ:「そうだね。そうしますか。」

看護師さん:「そうしましたら、シーツや枕カバーを交換させていただきますね。」

ヤッチ:「俺、部屋の外にいた方がいい?」

看護師さん:「そうですね。そうしていただけるとありがたいです。」

看護師さんはもう一人介護の職員さんを呼び、アルツ君のベッドのシーツ類を交換します。

看護師さん:「お待たせしました。一応、シーツ類を全部交換させていただきました。今日の夕食から絶食ですね。水分は多く摂られても大丈夫だと思いますよ。」

ヤッチ:「夕飯抜きっていうこと?」

看護師さん:「ちょっと残念ですけど、また食事を摂られて、嘔吐してしまうと、看護師はみんな帰った後になってしまいますから…。で、さっきので、水分がだいたい200ccくらいは出てしまっているので、その分まで行かなくても、水分は補ってあげると良いと思いますよ。」

ヤッチ:「そっか…。」

看護師さん:「一時的なものだといいんですが、明日の朝また様子を診させていただきますね。」

ヤッチ:「ご面倒を掛けて申し訳ありませんでした。法定労働時間を超えていたら、残業代は時給換算で1.25倍になるはずですから。」

看護師さん:「あ、そうなんですか?それでは私の方は失礼いたします。」

ヤッチはアルツ君の居室に入ります。

アルツ君、吐いてスッキリしたのか、何か微妙に元気になっています。

ヤッチ:「旦那さん、今日の夕飯は抜きだってよ?」

アルツ君:「そうか…。食わせてくれないのか…。」

ヤッチ:「あのさ…、今まで『食え』って言ったって食ってくれなかったんだぜ。」

アルツ君:「誰が?」

ヤッチ:「俺の目の前にいる人だよ。」

アルツ君:「そんな人はいないよ…。」

ヤッチ:「今日は水だけを飲んで寝るしかないね?」

アルツ君:「ちくしょー…。」

ヤッチ:「『ちくしょー』は俺のセリフだよ?セーブしないで、リセットボタン押しやがって…。」

アルツ君:「こんちくしょー…。」

アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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