site_title進行性核上性麻痺の疑いのある元植木職人のアルツ君(父)、アルツ君の愛妻キノコさん(母)、そしてアルツ君の息子ヤッチの日々の生活を紹介しています。
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アルツ君、謎の負傷!

2014/05/17 (土)  カテゴリー: 特別養護老人ホーム
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こんばんは。

アルツ君の息子ヤッチです。

(^_^)/~

5月15日木曜日の夜、姉から電話がかかってきました。

姉:「今、パパのところに行って、帰って来たところなんだけさあ…。」

ヤッチ:「お疲れ様です。」

姉:「どうも、パパ、転倒したか何かで、わき腹を痛めたらしいんだわぁ~。」

ヤッチ:「ま~たかよ。転倒したって、いつ?」

姉:「いつだかわかんないし、転倒したかどうかもわからないんだけどさ、咳をしたり、笑うと、わき腹が痛むみたいで、『痛いから、お前、そんなに笑わせるなよ~。』なんて、言ってるんだわ~。」

ヤッチ:「それは肋骨(ろっこつ)にヒビが入ってる可能性も有るな…。施設(特別養護老人ホーム)の方は、なんか言ってた?」

姉:「それが、いつのことだか、わからないんだって!」

ヤッチ:「また、放置プレイかよ…。」

姉:「生活相談員さんがお休みみたいだったみたいだから、明日も痛みが治まらないようなら、病院に連れて行ってってお願いしてきたから。」

ヤッチ:「了解。それにしても、旦那さんが、咳をしただけで痛みが走るような状況に、特養の人間は誰も気づかないのかね?」

姉:「じゃない!」

ヤッチ:「ん…。」

姉:「ただ、なんとなくだけど、私には思い当たるところが有るんだわ~。」

ヤッチ:「って、言うと?」

姉:「パパがわき腹を痛める前の日の夜勤がAさん…。痛めた日かもしれないけど…。」

話が三日間に渡るので、図解入りで…。


ヤッチ:「水曜日(14日)の夜から、木曜日(15日)の朝にかけての夜勤がAさんだったっていうこと?」

実は、アルツ君の入所している特別養護老人ホームには、Aさんという介護士さんがいらっしゃいます。

アルツ君、このAさんのことが苦手です。

理由はわかりませんが、生理的に受け付けないという言葉のほうがニュアンスが伝わりやすいかもしれません。

Aさんには、アルツ君の入所当時から面倒をみてもらって、大変お世話になっているわけで、失礼な話ではありますが、でも事実なので仕方ありません。

m(__)m

姉:「そうなのよ…。私もパパが寝る前まで、施設にいたんだけど、パパ、Aさんの顔を見るなり不機嫌そうな顔をしててさ…。何も起こらないといいなと思いながら、その日は帰って来たんだけどね。」

ヤッチ:「旦那さん、夜中にひと暴れしたのかな?」

姉:「見ていたわけじゃないから、わからないけど、今日(5月15日木曜日)はパパの事が気になってたから、早目に仕事を切り上げて、施設に行ったら、案の定よ。」

ヤッチ:「じゃあ、水曜日の夜中に転倒したか何かしたのかな?」

姉:「うん、わからない…。ただ、ナースコールもベッドのリクライニングのコードも全部引き抜かれていたわ…。」

ヤッチ:「たぶん、それは旦那さんが、なにか気にいらないことがあって、外したんだろうな。」

姉:「ただ、それをいつ外したのか、いつ外されたのかも、わからないんだけど、これまた、施設の人に訊いてもわからないんだわ~。」

ヤッチ:「なんだ、それ?」

姉:「私が今日面会に行った時は、すごく、ご機嫌だったけどね。ただ、わき腹が笑うと痛いって言うから、ああ、これは何か有ったなって思ったわけよ。」

ヤッチ:「咳をしても痛いんじゃ、寝返りもまともに打てないんじゃないのかなぁ?」

姉:「それが、じっとしている分には痛まないみたいだし、寝返りも打てるみたいなのよ…。」

ヤッチ:「だんだん、痛くなってくることも有るからなぁ…。」

姉:「うん、だから明日、パパが痛みを訴えるようなら、病院に連れて行って下さいって言ってきたわけさ。」

ヤッチ:「他にどこか怪我してるところは?」

姉:「手の甲にいっぱい小さなアザを作ってたけど、そこはあまり痛くないらしいんだわ~。」

ヤッチ:「バイアスピリン(血液をサラサラにする薬)を飲んでて、内出血しやすいからかもな!?どうも、手の甲にアザが有るのなら、単純に転倒したとは考えにくいな!?」

姉:「でしょうー!?絶対なんか有ったのよ!」

ヤッチ:「確かに、不可解な話しだよな。誰も施設の人間が気づかないのも理解できないしな。明日(金曜日)、俺も面会に行くから、様子を見るなり、聞くなりしてくるよ。」

姉:「お願い、頼んだわよ。もし、パパが病院に行くようなら、また施設から連絡が入ると思うから、その時はあんたにも電話するわよ。」

そして、予想通りというか、翌日(5月16日金曜日)の午前中に姉からヤッチの元に電話が入ります。

姉:「やっぱり、パパを施設の人が午後から病院に連れて行くって、今連絡が来たから。」

ヤッチ:「何時って聞いてる?」

姉:「いや、『午後』としか聞いてないけど、お昼ご飯を食べてからじゃない?」

ヤッチ:「わかった。旦那さんが施設に戻る時間を見計らって、施設に行ってみるよ。」

姉:「整形外科だって。連れて行くのは、主任の看護師さん。私も夜、なるべく早く施設に向かうから。」

ヤッチ:「了解。」

金曜日の午後3時半過ぎにヤッチは施設に到着です。

ヤッチは受付の女性職員さんにたずねます。

ヤッチ:「こんにちは。父が病院に連れて行ってもらっていると思いますが、何か聞いていらっしゃいます?」

受付の職員さん:「眼科ですよね?」

ヤッチ:「眼科?私が伺っているのは整形外科なんですけど…。」

受付の職員さん:「失礼しました。今、確認してみますね。」

受付の職員さんは、内線電話でどこかに連絡を取っています。

受付の職員さん:「失礼しました。私の勘違いで、やはり、お父様、整形外科を受診されているようです。2時半ごろ、ここを出られて、まだお戻りになられていないようなんですけど…???」

ヤッチ:「そしたら、父の居室で待たしてもらってもいいですかね?」

受付の職員さん:「構いませんけど、何時にお戻りになられるかわかりませんよ?」

ヤッチ:「夜中になることはないでしょうから、ご迷惑かも知れませんけど、居室で待たしてもらいますよ。」

受付の職員さん:「申し訳ございません。」

ヤッチは入館手続きを済ませ、3階へのエレベーターを待ちます。

エレベーターを待っていると、受付の部屋から、応対してくれた職員さんが出てきて、ヤッチに近づいてきます。

受付の職員さん:「今、ちょうど、連絡が入りまして、お父様、受診を終えられて、こちらに向かっているそうです。」

ヤッチ:「あ、ホントですか、じゃあ、ほどなくで、帰ってきますね?ありがとうございます。」

ヤッチはエレベーターに乗り込みます。

3階で降り、居室へ向かおうとすると、施設の看護師さんに呼び止められます。

アルツ君を病院に連れて行ったという看護師さんとは、別の看護師さんです。

看護師さん:「お父様の事、何か聞かれていますか?」

ヤッチ:「はい、姉から連絡をもらったので…。いつ、痛めちゃったんですかね?」

看護師さん:「それがよくわからないんですよ…。」

ヤッチ:「どこでというのも…?」

看護師さん:「申しわけありません…。それもハッキリしないんですが、たぶん居室の中じゃないかと…。大きな怪我でないと良いのですが…。」

ヤッチ:「わかりました。ありがとうございます。」

看護師さん:「あ、それと、まだ、お父様病院からお戻りなられていないようなんですけど…?」

ヤッチ:「今、受付の方から、こっちに向かっていると教えていただきました。ありがとうございます。」

ヤッチは廊下を歩きはじめます。

ナースステーションのところで、再び介護職員さんに呼び止められます。

介護職員さん:「あ、すいません。お父様、まだ、病院にいらっしゃっていますけど…?」

ヤッチ:「もう、戻ってくるみたいですよ。今教えていただいたんで…。」

介護職員さん:「あ、そうなんですか?」

ヤッチ:「いつ、わき腹を痛めたんですかね?」

介護職員さん:「たぶん…、昨日(5月15日木曜日)のお昼頃からじゃないかと…。」

ヤッチ:「みなさん、『たぶん』っておっしゃるけど、なんでなんだろうね?」

介護職員さん:「すいません…。おそらく居室の中での出来事だったので…。」

誰にお伺いしても、『居室の中』という言葉が返ってきますが、居室以外のどこだったら、気づかれるんでしょうかね…。

ヤッチ:「わかりました。居室で待たせていただきますね?」

介護職員さん:「はい、どうぞ。」

ヤッチはアルツ君の居室に入ります。

主(あるじ)不在なので、居室のカーテンは閉ざされたままです。

レースのカーテン、遮光カーテンと、二枚のカーテンが引かれていますが、窓の右上から光が漏れています。

どうやら、カーテンのフックが破損しているようです。

カーテンの両端はたいていカーテンレールに固定してすき間が空かないようにする方が多いと思います。

ランナーにフックを通さず、すべらないようにする方法です。

施設でも、この方法でカーテンの両サイドが留め金具に固定されていたと思いますが、どうやら、強い力で引かれたようで、固定されているはずの留め金具がランナーと同じように窓中央に引き寄せられてしまっています。

画像はカーテンレールを真下から撮影したものですが、プラスのビスで固定されていた留め金具が10cm以上移動しています。

けっこうなテンションが加わらないと、このように留め金具が動くとは考えにくい状況です。

窓のすぐそばにベッドが置かれていますが、ちょうどめくれたカーテン側にアルツ君、枕を置いて寝ています。

その枕の横のシーツにわずかですが血痕も…。

さらに、アルツ君、普段ベッドに腰かけて過ごしていますが、ちょうど自分の腰かける頭上に蛍光灯の吊りひもが来るので、吊りひもに洗濯バサミを付け、これをクローゼットの取手に挟んで邪魔にならないようにしています。

しかし、吊りひもには、洗濯バサミの金具だけが残され、本体は見当たりません。

カーテンだけが破損しているなら、カーテンを開けようと、あるいは閉めようとしたアルツ君が、誤ってつんのめったか何かしてカーテンにしがみついた可能性も考えられます。

しかし、蛍光灯の吊りひもとカーテンは離れた位置関係にあるわけだし、手の甲に小さなアザが有るというのも、説明がつきませんねぇ…。

それに、枕元にあるナースコールもベッドのリクライニングのスイッチも外されて、無くなってしまっているわけですから、何とも不可解な事件です…。

結局、今回も事件は迷宮入りの可能性大ですかねぇ…。

ヤッチは施設の職員さんにプラスのドライバーを借り、カーテンレールの留め具を元の位置に付け換えます。

フックについては折れてしまっているので、ドレープ中ほどを一個飛ばしにして、応急処置です。

付け終えたところで、アルツ君が施設の看護師さんに車椅子を押されて、居室に帰ってきました。

ヤッチ:「おおー、おおー、リリーフカーに乗ったピッチャーみたいだな?」

アルツ君:「あれ?何でお前、ここに居るんだ?」

ヤッチ:「それ、説明すると、3時間ぐらいかかるけど、どうする?」

アルツ君:「じゃあ、やめとく!」

ヤッチは早速、主任看護師さんにたずねます。

ヤッチ:「今日はありがとうございました。で、診察のほうはどうでした?」

看護師さん:「骨のほうは異常がなかったようです。ご本人様もさほど痛いとおっしゃらなかったので、様子見という事で帰って参りました。」

ヤッチ:「なんだよ、旦那さん。せっかく医者に行ったんだったら、骨の二、三本、ハンマーで打ち砕いてもらえば良かったのに?」

アルツ君:「他人の身体だと思って、勝手な事言うなッ!」

ヤッチ:「他人の身体だから、勝手なこと言うんじゃないかよ~。」

看護師さん:「私のほうは、これで失礼させていただきますね?」

ヤッチ:「今日は本当にありがとうございました。」

居室で二人切りになったので、ヤッチはアルツ君の負傷箇所の確認に入ります。

ヤッチ:「どこが痛いんだって?」

アルツ君:「いや~、それほどでもないよ。もう治ってきた。」

ヤッチ:「でも、まだ痛いんだろ?」

アルツ君:「ちっとだけな。じっとしている分にはなんでもないぞ。」

ヤッチ:「ちょっくら見せてもらうぞ?」

ヤッチはベッドに腰かけているアルツ君の上着を引き上げます。

そして、触診を始めます。

ヤッチ:「あれ?湿布してもらってないのか?」

アルツ君:「知らん。それに、あんなコンニャクみたいなの俺は嫌だ。」

ヤッチ:「なんだかケチ臭い医者だな。湿布くらいしてくれりゃあ、いいのに…。ここか?」

アルツ君:「いや、もっとわき腹に寄った方だな。」

ヤッチ:「じゃあ、ここか?」

アルツ君:「痛ッ!お前、痛いよ~!」

ヤッチ:「夢じゃなくて、よかったじゃん!じゃあ、後で、ここの看護師さんに痛いところを教えておくな?」

アルツ君:「なんで、そんな事を教えなくちゃいけないんだ?」

ヤッチ:「それ、説明すると、5時間かかるけど、どうする?」

アルツ君:「じゃあ、やめとく!」

ヤッチ:「今日は旦那さんとホントは散歩にでも行こうと思ってたんだけどな…。今日は安静にしている方が良さそうだな?」

アルツ君:「今日の散歩は天気が悪いからダメだな!?」

ヤッチ:「あのさ…、今、医者に行って来たんだよな?外は晴れてなかったか?」

アルツ君:「どうだったかなぁ…。忘れた!たぶん、雨だ、雨。」

ヤッチ:「勝手に関東地方のお天気変えてもらうと困るんですけど…。それに雨だってサッカーの試合は決行するぞ?」

アルツ君:「まあ、そんなにおかたいことを言うなよ…。」

ヤッチ:「わき腹が少し良くなってきたら、歩く練習を再開するからな?」

アルツ君:「もう少し暖かくなったらな!?」

ヤッチ:「もう、十分暖かいと思うんだけどな!?それに、死んじまってから、歩く練習をしようたって、できないんだからな?」

アルツ君:「お前は、バカだね~。死んじまったら、足は要らないぞ!?」



アルツ君

さすがです…。

(; ̄ー ̄川 アセアセ


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